ルーヴ・グランデ専用 S91 デファンス


正面

背面
[解説]
本機はS91の中でも、指揮官機やエース級操手機として用いられるハイエンドモデルがベースになっているほか、腰部にセミオート、マニュアル選択式の改良型グライデンパックが装備されるなど、本機の操手であるルーヴ・グランデに合わせた調整がなされている。
なお、本機に名付けられたデファンスという名称はルーヴが付けた愛称のようなもので、正式な機体名称というわけではない。
なお、本機に名付けられたデファンスという名称はルーヴが付けた愛称のようなもので、正式な機体名称というわけではない。
本来、この機体はS91正式発表前の聖華暦839年に自由都市同盟の傭兵であるヴィレム・デーゲンハルトに貸与され、実戦における運用データの収集が行われる予定であったのだが、ヴィレム自身の強い推薦により、彼ではなく、彼の教え子の1人であり内弟子(ヴィレム自身に聞かせれば、眉をしかめながら「勝手について来ているだけ」と一蹴するだろうが)と呼べる存在であったルーヴが操手を担うことになった。
余談ではあるが、これを機に操手としての実力を認められたルーヴは実戦での運用試験を行うテストパイロットとしてシームド・ラボラトリーズ社に採用されることとなる。
この後、シームド・ラボラトリーズ社からの出向という形でヴィレムと共に幾多の戦場を駆けることになるのだが、それはまた別の話。
この後、シームド・ラボラトリーズ社からの出向という形でヴィレムと共に幾多の戦場を駆けることになるのだが、それはまた別の話。
主な装備
- 可変速振動剣(V.S.V.L=Variable Speed Vibration Longsword)


自由都市同盟の冒険者組合所属の技師によって産み出された高速振動剣の技術を冒険者組合から購入したシームド・ラボラトリーズ社が開発、製造したもので、刀身を高速で振動させることで切断力を高めた武装。
本機に採用されたV.S.V.L(ヴァスヴィル)は切断する素材の固有周波数に同期させるように刀身の振動周波数を変化させ常に最高効率での切断を目指すというもの。
本機に採用されたV.S.V.L(ヴァスヴィル)は切断する素材の固有周波数に同期させるように刀身の振動周波数を変化させ常に最高効率での切断を目指すというもの。
当然、刀身自体に対象の素材を特定する機能を持たせることは技術的にもコスト的にも現実的ではないため、あらかじめ錬金金属を含め、一般に装兵に用いられる素材の固有周波数とどのような機体にどのような素材が用いられているのかというデータを魔導制御回路に入力しておき、機種と部位を判別することによって適切な振動周波数を割り出すという仕組みがとられている。
もちろん、特注機や新型機などデータにない機体に対しては適切な振動周波数を割り出すことが不可能であるため、その場合には単に高速振動剣として使用されることになる。
本機の操手であるルーヴは操手としての訓練を受けた際、訓練機仕様のオートクレールを乗機としていたこともあり、ロングソード二刀流での戦闘を得意としており、特に愛用している。
- アームプレートシールド

左腕装甲と一体化し、覆うように装備された盾。
軽機兵として十分な機動性と生存性を両立させるため、本機では機体全体の装甲を強化するのではなく、左腕を覆う盾を装備することで、左腕自体を盾として用いるという方法が採用されている。
軽機兵として十分な機動性と生存性を両立させるため、本機では機体全体の装甲を強化するのではなく、左腕を覆う盾を装備することで、左腕自体を盾として用いるという方法が採用されている。
また、この盾は左腕に直接取り付けるというその構造のため、装備していても左手が埋まらないという特徴を備えている。
この特徴はロングソード二刀流での戦闘を得意とするルーヴの戦い方に噛み合ったものであったと言える。
この特徴はロングソード二刀流での戦闘を得意とするルーヴの戦い方に噛み合ったものであったと言える。
- アンカーネイル


右腕部に装備されるワイヤー射出式のアンカー。
レンフルーやエディンバラ、シームド・ラボラトリーズ社製品ではアルタキエラやオートクレールなどに代表される最低機兵の流れをくむ超小型軽機兵用の装備を流用したもので、地形に撃ち込んでの移動補助に用いるほか、中距離における射撃兵器の代わりや鞭のように使用するなど、使い方次第でさまざまに応用できる武装。
レンフルーやエディンバラ、シームド・ラボラトリーズ社製品ではアルタキエラやオートクレールなどに代表される最低機兵の流れをくむ超小型軽機兵用の装備を流用したもので、地形に撃ち込んでの移動補助に用いるほか、中距離における射撃兵器の代わりや鞭のように使用するなど、使い方次第でさまざまに応用できる武装。
扱いの難しい武装ではあるが、操手としての訓練を受けた際、訓練機仕様のオートクレールを乗機としていたルーヴにとってはヘタな射撃武器よりもよほど扱いなれた武装だと言える。
ルーヴが主に使用する武装のみを挙げたが、この他、S91が使用可能な武装であれば全て問題なく使用することが可能である。
特殊機構
- シムラクルムシステム

エーテリック・アクセラレータを最大効率で稼働させることで通常時よりも出力を飛躍的に高めるというもので、指揮官、エース操手用のハイエンド版にのみ搭載された一種のリミッター解除機能である。
使用時には魔力収縮筋の性能限界近くまで筋力が増幅されるため、運動性能をはじめとして基礎性能が大幅に底上げされることになる。
使用時には魔力収縮筋の性能限界近くまで筋力が増幅されるため、運動性能をはじめとして基礎性能が大幅に底上げされることになる。
また、シムラクルムシステムの発動に伴って発生する熱量の処理として、胸部、脚部などに配置されたラジエータに熱量を集めた上で、ラジエータに刻まれた水属性ルーン魔術を発動させて急速冷却するという機構が採用されているのだが、ラジエータでの冷却時に発生する魔力反応を伴った水蒸気が蜃気楼を引き起こし、視覚的にも魔力反応的にも捉えられる残像が発生するという開発時に意図されていなかった副産物的機能が試験運用中に発見されている。
- 改良型グライデンパック


本機の腰部には改良型のグライデンパックが装備されている。
このグライデンパックは一般操手用に簡易化され完全自動(オートマ)化されたものではなく、ヴィレム・デーゲンハルトが用いていた改良型そのもの、つまりは制御術式の再構築と手動操作優先の半自動(セミオートマ)化がなされたものをS91の仕様に合わせてシュウ・フォールズの工房においてシームド・ラボラトリーズ社所属の技師と共同で再生産、組み付けを行ったものである。
0番キーの特殊機動発動機能も残されているが、この機体が製造された時点でのルーヴの実力を鑑みて、ヴィレムによって使用が禁止されている。
添付ファイル
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