松岡商会
[解説]
自由都市同盟の旧都ナプトラに本店を置く大規模商会。
創業は聖華歴220年代。
当時一介の行商人だった創業者・エンリケ松岡は、カナドの地に渡りイザヨイ・ファミリア(現在のサナエ族の中心となった部族)に代々伝わっていた日本式カレーのレシピを手に入れて見事にこれを再現。のちの自由都市同盟を構成する国々のみならず、聖王国にまで日本式カレーを普及させ、一代で商会を築き上げた。
その後も、人魔大戦時には支援を通じて帝国に食い込み、600年代にはかつてのイザヨイ・ファミリアのなれの果てであるサナエ・ファミリアが略奪を繰り返す無法集団になっていたところを討伐されぬよう三大国家やカナド諸部族に働きかけて生き延びさせた見返りに人魔大戦このかた途絶えていた優先交易権をサナエ族と結びなおし、現在は三大国家とカナドすべてに流通網を持つ、新人類でも指折りの商会となっている。
主に扱うのは、創業者エンリケがもともと行商していた薬種、それから派生した医薬品や医療器具。そして商会へのし上がる原動力となったカレーに始まる食品と原料の農林水産物である。
魔導機器に関しては、資本を握って子会社化した工場を持つことで参入してはいるものの、積極的に自社開発を行ってはいない。
機兵開発において、600年代に主力機コンペにディアブロなる機体を提出したもののリャグーシカに負けて採用されなかったことでかなりの損失を被ったのが理由と言われている。
機兵開発において、600年代に主力機コンペにディアブロなる機体を提出したもののリャグーシカに負けて採用されなかったことでかなりの損失を被ったのが理由と言われている。
コブシ、サンポウ、クモトリ、ホド、リョウカミの5隻が自由都市同盟に、イズ、ブコウ、ミツミネの3隻が聖王国支部に、トクサ、オオボラ、ワナクラの3隻が帝国支部に、オオヒラ1隻が常設交易都市ムサシ支部に登録されている。
名前は松岡家に旧人類時代から代々伝わる、かつてあった「日本」という国の山の本から取られているようだ。
会社の規模に比べて持っている船が少ないようだが、中小の船持ちの交易商人や傭兵団と数多く契約しており、下請けを増やすことで過剰な投資をせずに規模を拡大する戦略をとっているからである。
定期的に契約業者を集めて大キャラバンを組み、三大国家とカナド地方を巡回するような大規模かつ長期の交易行をよく行っている。
定期的に契約業者を集めて大キャラバンを組み、三大国家とカナド地方を巡回するような大規模かつ長期の交易行をよく行っている。
聖華歴830年現在の当主はロドリゴ松岡。