新語・流行語大賞

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新語・流行語大賞 - (2023/07/03 (月) 22:35:08) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/11/15(日) 22:08:15
更新日:2023/12/02 Sat 20:57:39
所要時間:約 3 分で読めます





「新語・流行語大賞」とは、その年1年間に発生した「ことば」の中から、世相を軽妙に映し、多くの人々の話題に上った新語・流行語を選び、
その「ことば」に関わった人物・団体を顕彰するとされている賞。

●概要

1984年に創始され、毎年12月1日(土日の場合は翌月曜)に発表される。
『現代用語の基礎知識』の読者アンケートによりノミネートされ、新語・流行語大賞選考委員会によってトップテンと年間大賞が選定される。

当初は、新語部門と流行語部門に分かれて、それぞれ金賞を筆頭として各賞が選ばれていたが、
8回目の1991年からは年間大賞が設けられ、11回目の1994年からは両部門を合わせて選定されるようになる。
20回目となる2003年からは株式会社日本通信教育連盟と提携し、現代用語の基礎知識選『生涯学習のユーキャン 新語・流行語大賞』と名称を改め、
更に2004年より現代用語の基礎知識選『ユーキャン新語・流行語大賞』に改称された。

●主な大賞受賞作

  • オシンドローム
  • マル金 マルビ
  • 分衆
  • イッキ!イッキ!
  • 究極
  • 新人類
  • マルサ
  • 懲りない○○
  • ペレストロイカ
  • 今宵はここまでに(いたしとうござりまする)
  • セクシャル・ハラスメント
  • オバタリアン
  • ファジィ
  • ちびまる子ちゃん
  • …じゃ、あ~りませんか
  • きんさん・ぎんさん「うれしいような、かなしいような」「はだかのおつきあい」
  • Jリーグ
  • 「すったもんだがありました」
  • イチロー(効果)
  • 「同情するならカネをくれ」
  • 無党派
  • NOMO
  • 「がんばろうKOBE」
  • 「自分で自分をほめたい」
  • 友愛/排除の論理
  • メークドラマ
  • 失楽園(する)
  • ハマの大魔神
  • 「凡人・軍人・変人」
  • 「だっちゅーの」
  • 雑草魂
  • ブッチホン
  • リベンジ
  • 「おっはー」
  • IT革命
  • 米百俵、聖域なき改革、恐れず怯まず捉われず、骨太の方針、ワイドショー内閣、改革の「痛み」
  • タマちゃん
  • W杯(中津江村)
  • 毒まんじゅう
  • なんでだろう~
  • マニフェスト
  • チョー気持ちいい
  • 小泉劇場
  • 想定内(外)
  • イナバウアー
  • 品格
  • どげんかせんといかん
  • ハニカミ王子
  • アラフォー
  • グ~!
  • 政権交代
  • ゲゲゲの
  • なでしこジャパン
  • ワイルドだろぉ
  • 今でしょ!
  • お・も・て・な・し
  • じぇじぇじぇ
  • 倍返し
  • ダメよ~ダメダメ
  • 集団的自衛権:受賞者辞退
  • 爆買い
  • トリプルスリー
  • 神ってる
  • インスタ映え
  • 忖度
  • そだねー
  • ONE TEAM
  • 3密
  • リアル二刀流/ショータイム
  • 村神様←new!

●その他賞状授与作

数が多すぎるので筆者の独断により抜粋
  • 特殊浴場
  • す・ご・い・で・す・ネッ
  • キャバクラ
  • 私はコレで会社をやめました
  • 投げたらアカン
  • 激辛
  • ファミコン
  • 家庭内離婚
  • プッツン
  • JR
  • ゴクミ
  • マンガ日本経済入門
  • 朝シャン
  • カイワレ族
  • アグネス論争
  • しょうゆ顔・ソース顔
  • DODA/デューダ(する)
  • まじめ×ゆかい
  • 24時間タタカエマスカ
  • こんなん出ましたけど〜
  • 『壁』解放
  • 平成
  • 「NO」と言える日本
  • オヤジギャル
  • アッシーくん
  • バブル経済
  • 愛される理由
  • 火砕流
  • 僕は死にましぇ〜ん
  • チャネリング
  • 雅美さん、雅子さん、たぬき顔
  • 冬彦さん
  • 宇宙授業
  • Time for Change
  • 規制緩和
  • 聞いてないよォ
  • ウゴウゴルーガ
  • ヤンママ
  • ゴーマニズム
  • 就職氷河期
  • ライフライン
  • 安全神話
  • 見た目で選んで何が悪いの!
  • インターネット
  • チョベリバ チョベリグ:発明した人物不明につき受賞者なし
  • ルーズソックス
  • ガンと闘うな(がんもどき理論)
  • たまごっち
  • パパラッチ:(恐らく該当者が多過ぎて)省略
  • 時のアセス
  • マイブーム
  • ショムニ
  • モラル・ハザード
  • 日本列島総不況
  • ボキャ貧
  • 学校(級)崩壊
  • ミッチー・サッチー
  • 西暦2000年問題
  • だんご3兄弟
  • 癒し
  • Qちゃん
  • ジコチュー
  • 最高で金 最低でも金
  • 明日があるさ
  • 塩爺
  • ヤだねったら、ヤだね
  • 声に出して読みたい日本語
  • 真珠夫人
  • 拉致:受賞者なし
  • ムネオハウス
  • 勝ちたいんや!
  • SARS:受賞者なし
  • バカの壁
  • ビフォーアフター
  • へぇ〜
  • 気合だー!
  • サプライズ
  • 自己責任:受賞者なし
  • …って言うじゃない…○○斬り!…残念!!
  • 負け犬
  • クールビズ
  • ちょいモテオヤジ
  • 刺客:受賞者なし
  • フォーー!
  • ブログ
  • 萌え〜
  • エロカッコイイ(エロカワイイ)
  • 格差社会
  • たらこ・たらこ・たらこ
  • ハンカチ王子
  • 脳トレ
  • ミクシィ
  • メタボリックシンドローム(メタボ)
  • (消えた)年金
  • そんなの関係ねぇ
  • どんだけぇ〜
  • ネットカフェ難民
  • 大食い
  • 名ばかり管理職
  • ゲリラ豪雨
  • あなたとは違うんです:受賞者辞退
  • 上野の413球
  • こども店長
  • 事業仕分け
  • 草食男子
  • 派遣切り
  • 歴女
  • いい質問ですねぇ
  • イクメン
  • AKB48
  • 女子会
  • ととのいました
  • 無縁社会
  • ~なう
  • 絆:受賞者なし
  • スマホ
  • どじょう内閣
  • どや顔:受賞者辞退
  • 帰宅難民
  • こだまでしょうか
  • ラブ注入
  • 風評被害:受賞者なし
  • iPS細胞
  • 維新
  • LCC
  • 終活
  • 手ぶらで帰らせるわけにはいかない
  • 爆弾低気圧
  • アベノミクス
  • ご当地キャラ
  • ブラック企業
  • ヘイトスピーチ
  • ありのままで
  • カープ女子
  • 壁ドン
  • 危険ドラッグ
  • 妖怪ウォッチ
  • アベ政治を許さない
  • 安心して下さい、穿いてますよ。
  • 一億総活躍社会
  • エンブレム
  • 五郎丸(ポーズ)
  • ドローン
  • まいにち、修造!
  • 聖地巡礼
  • トランプ現象:受賞者なし
  • 盛り土:受賞者辞退
  • ゲス不倫
  • マイナス金利
  • 保育園落ちた日本死ね
  • PPAP
  • 35億
  • Jアラート
  • ひふみん
  • フェイクニュース
  • プレミアムフライデー
  • eスポーツ
  • (大迫)半端ないって
  • ボーっと生きてんじゃねーよ!
  • 災害級の暑さ
  • #MeToo
  • おっさんずラブ
  • 軽減税率
  • #KuToo
  • ◯◯ペイ
  • 闇営業
  • 令和
  • 鬼滅の刃
  • あつ森(あつまれ どうぶつの森
  • アベノマスク:受賞者はNPO団体のトップ
  • アマビエ
  • GoToキャンペーン
  • うっせえわ
  • 親ガチャ:授賞者なし
  • Z世代
  • 黙食
  • キーウ:授賞者は表記変更に関わった東京外国語大学の名誉教授←new!
  • きつねダンス←new!
  • 宗教2世:授賞者は一般社団法人←new!
  • Yakult1000←new!

浮上する問題点あれこれ

一番の問題はほとんどの言葉が次の年には死語になるという事だろう。
流行語だから仕方ないが、中には受賞時に死語となっているケースもある。
また、締め切りの関係から11月以降に登場した言葉については翌年のエントリーになってしまう。

だが、それ以上の問題として、世論との認識の乖離が挙げられる。

選定される「流行語」の中には、新語・流行語大賞で取り上げられて初めて世間に認知されるようなケースも多い。
酷いケースだと、ある人物や特定団体による私怨でしかない言葉を、一般人は当然としてマスコミですらほとんど言われていなかったのに取り上げることすらある。
特に最近の賞とか。
賞自体は新語・流行語大賞であるから、新語でありさえすれば必ずしも流行していなくてもよいという解釈も不可能ではないと言っている。無理ありすぎ

また用語の種類によっては「賞に選ばれても皆トロフィーを辞退した」なんてケースも存在する。
上記の大賞作では「集団的自衛権」が該当する。

更に2010年代に入ると、「そもそも流行語として政治的な言葉を選ぶのはどうなのか」「そもそも流行していないのでは?」
「政治的思想が客観的ならばともかく偏った思想や私情が透けて見える」など、政治的な用語に対する批判的意見が散見されるようになる。
特に「保育園落ちた日本死ね」が受賞した際には、「死ね」という言葉そのものもさることながら、
使われた経緯が某政党による裏工作疑惑などの非常に問題が多い言葉であるということもあって「『死ね』を流行語に選ぶとは何事だ」等の炎上を起こし、
一時Wikipediaのユーキャンの項目が「株式会社ユーキャン死ね」に書き換えられたのは割と有名。

以上のことを考慮すると、紹介された言葉を「新語」だの「流行語」だのと素直に受け取らず、それぞれ妥当かどうか自分で検討する必要があると言えるだろう。
気にしないでいるのが一番だがな。

余談

お笑い芸人については、新語・流行語大賞に選出されると翌年に人気が急落する、すなわち一発屋になるというジンクスがある。
例えば
  • パイレーツ(1998年)、
  • ダンディ坂野(2003年)
  • 波田陽区(2004年)
  • 小島よしお(2007年)
  • スギちゃん(2012年)
  • 日本エレキテル連合(2014年)
  • とにかく明るい安村(2015年)。
そのせいで近年ではお笑い芸人は受賞をすべて拒否しているとされるが、トップテン入りした流行語(ぼる塾、ぺこぱ等)の芸人はそこまで酷いものはない。

一方、1990年の大賞である「…じゃ、あ~りませんか」は吉本新喜劇のチャーリー浜のギャグ。すでに受賞時点で30年以上新喜劇で活躍するベテランであった。

一応、代表例の中には「消えそうで消えない」状態の人もいる。
単に全国区のテレビであまり見かけなくなっただけであり、地方営業やCMなどではちゃんと儲かっているのだ。
つまりテレビへの出演が減っただけで、無職になったというわけではない

考えてみれば当然のことだが、流行する」ということは「本来の使い方を越えて乱用されている」ということ。飽きられるのは時間の問題だろう。
それどころか安村は世界に羽ばたいたぞ!

ちなみに某年は「天津木村、オードリーが危ない」と思われたが、そもそもトップテンにも入らなかった。ただ天津木村は間も無くして消えたが



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