吉本新喜劇

登録日:2022/01/14 Fri 20:10:11
更新日:2024/05/01 Wed 18:46:26
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NGK Somebody Stole My Gal ……何? い゛~~~~っ! うどん屋 うめだ花月 お笑い お約束 ごめんくさい これまたくさい しっかりしてたらうっかりせんわい! すっちー そんな…キレイやなんて…恥ずかしいわぁ~ だ~れがじゃ な~んでじゃ ど~してじゃ ちっさいちっさいちっさいちっさいおっさん つまらないものですが→つまらないものにはメーン! なんとか言ったらどうなんだ、ボラギノール! なんばグランド花月 まさかの結末 まゆ毛ボーン! みんな~元気か~? よしもと新喜劇 よっしゃ、今日はこれぐらいにしといたるわ イモ食って、屁こいて、ブーブーブー インガスンガスン エクスタシー エビバディ!笑おうサンバ ギャグ ギャグ時々オカルト コケ芸 スパッツは裏切らへん ツィゴイネルワイゼン テレビ番組 ネクタイと長さが一緒や パンティーテックス ベタ ローテーショントーク ワ~オ、イヤ~オ、ワオワオ! 三途の川や~渡りぃ→渡ってしまいました 乳首ドリルすんのかいせんのかい 何故かなかなかコケなかった項目 何故かなかなかボケなかった項目 何故かなかなか立たなかった項目 借金取り 内場勝則 劇団 吉本新喜劇 吉本興業 君たち、君たちがいて僕がいる 和子のおばちゃん→今はただのおっさんや! 喜劇 壁ドン 大阪名物パチパチパンチ 宝島 小籔千豊 川畑泰史 愛すべきバカ達 所要時間30分以上の項目 所要時間60分以上の項目 敵も味方も変な奴 桑原和男 死ぬ気で、元気。 死ぬ気で、東京。 毎日放送 男なんてシャボン玉 祇園花月 稀にシリアスあり 腹筋崩壊 薪雑把 許してやったらどうや 超コメディ60! 超!よしもと新喜劇 辻本茂雄 邪魔するでー 邪魔するんやったら帰ってー 酒井藍 長寿番組 間寛平 関西のお昼の定番 関西人の義務教育 顔芸 高確率で現れる893


チャララチャッチャチャ、チャララチャッチャチャ、チャララチャッチャチャ、チャン♪
ホンワカパッパホンワカパッパ、ホンワカパッパッパ♪



吉本新喜劇とは、吉本興業が主催する軽演劇の舞台興行、およびその劇団の名称である。
略称は「新喜劇」「吉本」など。以下本文では「新喜劇」と称する。


【概要】


宝塚歌劇団とともに、関西を代表する演劇として全国的な知名度を誇る。
大阪にある劇場「なんばグランド花月」(NGK)を本拠地としており、京都の「よしもと祇園花月」や東京の「ルミネtheよしもと」、地方の吉本劇場でもオリジナル版が上演される。
不定期に全国を回るツアーが実施されているほか、海外公演の実績もある。
NGKでは一公演の最後に新喜劇が構成されており、ルミネや地方営業でも同様の形態を取る。
原則火曜日が初日、土曜昼公演でテレビ収録を実施、月曜が楽日のローテーションとなる。

基本は座員だけで上演するが、プロモーションなどで他芸能事務所所属のタレントが飛び入りすることもあり、俳優・アイドル・スポーツ選手は無論、果ては当時現職だった総理大臣やハローキティまで登場したこともある。
また、明石家さんまダウンタウンといった吉本の非新喜劇芸人も後述の「日曜笑劇場」や特別版で出演経験のある人も多く、関西出身の吉本芸人は、何かしらの形で新喜劇に出演経験があるといっても過言ではない。

テレビ中継は毎日放送で『よしもと新喜劇』のタイトルで土曜の昼に放送されており、関西の小学生はお昼ご飯を食べながらこれを見るのが正しいお作法。しらんけど。
毎日放送の中継は1962年からレギュラー放送を開始しており、日本のテレビバラエティ番組では最長寿を誇る
後述する3チーム時代にはテレビ大阪を除く関西の民放各局で同様の舞台中継が放送されていた。
劇場での上演2週間後に放送されるが、稀に編成の都合で大幅に遅れるorオンエアされないことも。
1997年には『超!よしもと新喜劇』*1が全国ネットで1年間放送された。
番組は全国のTBS系列局のほか、関東地区では独立局のMXテレビとテレビ神奈川で放送される。また、毎日放送のキー局であるTBSテレビでも2018年から特別公演を関東ローカルにて毎年正月深夜に放送している。
関東地区の地上波で本格的に放送されるようになったのは前述の『超!よしもと新喜劇』を除けば2010年代以降と非常に新しい。
そのため関西から上京した人は、テレビで新喜劇が放送されていないことに大変なカルチャーショックを受けるのだという。
地上波以外ではBSよしもとで祇園花月で上演される新作が放送されるほか、過去作品の再放送がBSよしもととGAORAで行われている。

ちなみに冒頭に書いた軽演劇とは、ストーリーよりも娯楽性を重視した演劇ジャンルの一つで、英語では「スラップスティック」と呼ばれる。
日本では戦前に東京の浅草で隆盛を極め*2、戦後それを関西・そしてテレビ用にアレンジしたのが新喜劇である。


【テーマ曲】


お馴染みのテーマ曲は、Pee wee hunt演奏の『Somebody Stole My Gal』(邦題は『恋人を取られて』)。当初は朝日放送の中継で使用していたもので、そのまま一般化した。

1918年に発表されたジャズのスタンダードナンバーで、決してキダ・タロー作曲ではない。
タイトルが示すとおり悲恋を詠んだ曲で、1924年にはテッド・ウィームズとそのオーケストラによるバージョンがミリオンセラー、5週間にわたりチャート1位を記録した名曲だが、
日本では吉本興業のコミカルなイメージしかない。
っていうか英語版Wikipediaでも日本語版と同程度には吉本興業の話題が挙げられてたりする。

なお、毎日放送の中継では1990年代まで別のテーマ曲が使われており、そのタイトルは『生産性向上のためのBG音楽 工場向け第一集その5』。
そう、まさかの工場音楽だったのだ。古いファンは新喜劇のテーマ曲と言えばこちらをイメージする人も多い。


【設定】


主な舞台はうどん屋旅館、病院や豪邸である場合が多いが、列車の中や釣り堀、テレビ局のスタジオといった変わり種も。
店名や組織名には「花月(かげつ)」「はなつき」「吉本」「NGK」*3、もしくは登場人物の名が使われることが多い。

題材は日常生活からホラー、SF、時事流行ネタなど様々。
座長またはリーダー*4が作家と共同でストーリーを作り上げるが、稀に中堅座員が座長として起用される回もある。
この制作方式は1990年代中期のニューリーダー(内場・辻本・石田・ヒロ)台頭後に一般化したもので、それ以前は作家と演出家が絶対的な権力を持ち、若手がアドリブで何かすることも許されなかったという。
ちなみに第1回の公演は花菱アチャコを主演にした時代劇「アチャコの迷月赤城山」だった。

近年は自治体とのタイアップや地方公演で関西以外のご当地を舞台とした作品もある。それでも登場人物は原則関西弁だが。
年末年始等には全座長と座員が登場する特別公演があり、通常行われないセットの転換も含まれることがある。
また、座員によってはイベントで自らが座長となった新喜劇を上演することもある。

ストーリーの途中でギャグが入り、テレビで途中から見ても楽しめるのが最大の特徴。
冒頭で女性が美人とほめられた場合はカバンや画面から見てもボコボコで使い倒されたとわかるお盆でどつかれるほか、特徴的な容姿を持った座員は動物やキャラクター等にイジられるネタが必ず登場する。
座員がギャグを放った際には他の座員が一斉にズッコケるという集団芸があり、これは「コケ芸」とも呼ばれる。

(一応)物騒な展開もあり、派手なスーツの借金取りや逃走中の指名手配犯がほぼ毎回出てくる。前者は大体300万円の借金返済を迫り後者は大体人質をとって大捕り物が行われる。警察も登場するがまるで役に立たない。そしてクライマックスはどこからか出てきた薪雑把(まきざっぱ)*5で攻撃することがほとんど。
オチも主人公や関係者が抱える悩みや確執が解消した一方、逆に新しいトラブルが生じる……というドタバタなものが多い。
これは「徹底的なドタバタをやる」「理屈は抜きにする」「悪者は出さない」「物語はシンプルに」の4点を基本方針にしているのが理由。
そのためエロ系の下ネタおよび人が死ぬ描写は原則ない*6(昼間の放送というのも理由の一つ)。

登場人物の名前は一部の例外を除き芸名もしくは本名やそれを捻った名前*7が使用され、特に個性的な持ちキャラに特定の名前を付けることが多い。また、座員によっては特定の座長回にしか登場しない人も存在する。

なお、登場する際には座長の場合は拍手が送られ、ベテラン座員の場合は一発ギャグを披露するのがお約束


【歴史】


戦前は大阪で漫才・落語、東京では軽演劇・レビューなどの舞台演芸を中心とし、多数の芸人を擁していた吉本興業だったが、戦災で劇場も芸人も多大な損失を負い、終戦前後には殆どの芸人と契約を解除する事態にまで陥る*8
この後の吉本は映画の製作や映画館経営をメインとし、演芸からは半ば撤退したような状態であった。
しかしその映画も強力なライバルが登場する。言わずと知れたテレビである。
本格的にテレビ放送が始まって以降、吉本は映画に見切りをつけ「これからはテレビや!」と新しいビジネスモデルの構築を目指していた。
そんな中、1959年にテレビ放送のスタジオが不足していた毎日放送に話を持ち込み、当時大阪市梅田にあった(映画館を改装した)劇場「うめだ花月」からの中継を開始したのが新喜劇の始まりである。

当時かつての吉本の芸人も吸収し関西で隆盛を誇っていた松竹新喜劇をライバルとみなし*9、師弟制の松竹に対し自由競争性を前面に打ち出した。
最盛期はうめだ花月・なんば花月*10・京都花月*11の3劇場3チーム制を取っていた。現在のベテラン組は3チーム時代に初舞台を踏んでいる例がほとんど。

しかし、1980年代中期以降は新喜劇の観客動員・視聴率とも大幅に低下する。
当時の吉本興業の劇場は漫才ブームの影響から連日大入りだったが、客の大半が新喜劇が始まったと同時に席を立つという状況が続いていた。
諸事情で座員の離脱が相次いだほか、漫才ブームで台頭した芸人を敵視する閉鎖的な姿勢もあってか演出・内容面がマンネリ化する例が続いていた。
公演劇場もうめだ花月以外は閉鎖され、3チーム制も崩壊していた。

こうした状況を受けて、1989年秋から新喜劇の改革に乗り出した。
座員全員と面談を行い、結果中堅・ベテラン勢を退団させ*12、心斎橋筋2丁目劇場で活躍していた若手芸人を半ば強制的に入団させるという座員の大幅入れ替えを実施。
作品面でも一般の演劇のように本名と全く別の役名を付けるなど、実験的な内容や演出のものが多数制作された。
さらに半年間の観客動員数18000人という目標を設定し、それに届かなかったら新喜劇自体を廃止するという「吉本新喜劇やめよっカナ!?キャンペーン」を打ち出し、危機感を持たせることに。
この目標は無事達成され、設立以来最大の危機を乗り越えた。

その後、1990年3月にうめだ花月は閉鎖され*13、現在のNGKでの公演が開始された。
この移転に合わせ、公演形態を上席・中席・下席制から現在の週替わりに変更している。

また、それまでほとんど行われていなかった日本各地での公演や座員のCM出演など全国区への売り込みを開始、特にCMではハリウッド俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーと共演して話題を呼んだ。制作費の半分がシュワちゃんのギャラだったらしい。

2022年からは間寛平がゼネラルマネージャー(GM)に就任。
出番に恵まれない若手座員の出演および新喜劇全般の活性化を目的として、若手座員を中心とした「吉本新喜劇セカンドシアター」を開始するなどの改革に乗り出した。


【主な座員】


現在、座員になるには定期的に実施されているオーディションを受験し、そこで合格して新喜劇入りするのが一般的。
それ以外では、漫才コンビを解散後に先輩の紹介で新喜劇入りするパターンがあり、男性の座員はこのケースで入った例も多い。
退団は当人がタレントとして人気上昇→東京進出に伴うことが多いが、借金や飲酒などのトラブルから蒸発、あるいは吉本側からクビにさせられた座員も少なからずいる。

座員は関西および西日本出身者が多いと思われがちだが、21世紀以降の入団座員には東日本の出身者も次第に増えつつある。

【現役座員】

太字は座長および座長経験者。
◎はリーダー。

  • すっちー
あんたには痛い目にあってもらお!!

2014年に座長就任。もともとは「ビッキーズ」という漫才コンビを組んでおり、客席に飴を投げるネタもコンビ時代からしている。
また、日曜笑劇場枠ではチョイ役だがコンビで出演していた。
ビッキーズ時代は本名の須知裕雅で活動していたが、解散後に愛称であった「すっちー」を今の芸名にしている。
瓶底メガネ・巨乳でそばかす顔の図々しいおばちゃん「すち子」でおなじみ。
すち子以外にもカメラマンの須知井留シャタオ、ベテラン刑事須知山田等複数のキャラを持つ。
舞台設定もかつての吉田ヒロ同様、新喜劇であまり見られないシチュエーションが多い。
吉田裕との乳首ドリルネタでもおなじみ。
座長になる前は登場時に「アテンションプリーズ」*14と発言するギャグを用いていた事もある。

  • 酒井藍
私人間ですねん!

2007年入団。
2017年に座長就任。新喜劇では初となる常任女性座長かつ金の卵出身者の座長。
新喜劇入団前は奈良県警で事務員として勤務していた。
ぽっちゃりした風貌で、座長就任前は「タンクローリー」「ブタ」とイジられることが多かった。
座長就任後は小学生の藍ちゃんやヤクザの女組長、オッサンの藍五郎に扮しており、作風は人情路線が多いのも特徴。
指切りげんまんをポップス風の独特のトーンで歌い相手に突っ込まれるが、ツッコミ役以外は皆その曲調を知っているというギャグを持つ。
ドラえもん映画にゲスト声優として出演経験があり、自らの座長回にもゲストでドラえもんのび太登場した回もある。
柔道二段の腕前で、たまに相手と取っ組み合って投げ返すことも。

  • 吉田裕
毛細血管がいっぱい詰まってるとこ、ワーキー!

2005年に入団した金の卵1期生。
出っ歯と細面が特徴で、「マキバオー」「武豊」等とイジられることが多い。
すっちー座長就任後、上半身裸になって薪雑把で「乳首をドリルすんのかいせんのかい」されるネタでブレイクする。
ドリルネタは『翔んで埼玉』等他作品でも登場し、ドリル刃メーカーとのコラボも実現したほか、2021年に設立された公式ファンクラブも「すんの会」とこのギャグから名付けられるなど。
ツッコミや廻しの上手さから2019年からリーダーに就任。そして2023年から晴れて座長へ昇格を果たした。
座長就任後は原則すっちーと共演しないため、乳首ドリルは中堅やリーダー座員が行う。

  • アキ
すいません!
い~よ~!

水玉れっぷう隊のツッコミ担当で、ルミネの新喜劇でも活躍。
芸人になる前は東映京都太秦でスタントマンをしており、「水戸黄門」では由美かおる演じるかげろうお銀のスタントの経験もある。
2014年にピンで入団したが、コンビ活動は継続しており、コンビとしては東京、ピンとしては大阪で活動している。
入団して約1年後には黄色い上下のスーツに身を包んだ借金取り役として、上記のギャグもあって頭角を現すようになる。
敬愛するマイケル・ジャクソンの音楽に合わせて得意のダンスを披露しており、50歳を越えながらも動きのキレは非常に高い。但し配信のある公演では大人の事情で似せた曲となっている。
2022年に実施された吉本新喜劇人気投票では第1位に輝き、2023年に座長へ就任。同年の人気投票でも連覇を成し遂げた。
座長としては珍しく一公演で複数のキャラを演じており、冒頭に借金取りとして登場後、女装した「アキコ」または「スパッツ男のあき助」に交代する。
傾向としては辻本座長のネタをアレンジして使用していることが多く、観客にウェーブや声掛けを依頼する等エンタメ性の強い作品も多い。また、どういうわけかクライマックスで悪役の非道な行いに本気で怒るとカバ演ずる巨大なイカのお化けが出て来る。
ルミネ新喜劇出身者では初のNGK座長であり、53歳での就任は史上最年長。

  • 間寛平
かい~の

新喜劇GM。
1970年入団。1974年に24歳の若さで座長に昇格。
1989年に自身の東京進出と同時に新喜劇を一度退団したが、その後も特別公演などに登場する機会が多かった。
舞台を所狭しと暴れまわる爺さん役で人気を博し、「アヘアヘウヒハ」や「いくつになっても甘えんぼ」や「みんな~元気か~?」等ギャグも多数。
アドリブを得意としており、その場その場でギャグを放ち爆笑を掻っ攫う一方、予定の尺を延ばしてしまうことも多く他の座員からそれを突っ込まれることも。
24時間テレビ』の初代マラソンランナーであり、マラソン関連の仕事も多く「マラソン芸人」のイメージも定着。そのマラソンでは2年かけて地球を一周する「アースマラソン」という前人未到の偉業も達成したほか、自らの冠大会「寛平マラソン」を主催している。
笑っていいとも』のテレフォンショッキング出演時にはタモリ扮する犬とのケンカがお約束となっていた。
また、アメマバッジの借金沙汰や巡業先の旅館の畳が囁いたことから東京進出を決めたなど珍エピソードにも欠かせない。
長男はミュージシャンの間慎太郎。代表ギャグの「血ぃ吸うたろか!」は中学時代の彼が言ってたことから拝借したもの。なお慎太郎は後年Netflixオリジナルドラマ「Jimmy」で寛平役を演じた。
GM就任のきっかけは2021年に実施した芸歴50周年+1の全国ツアーで、当初はこれをもって芸能界を引退する予定だったが、舞台の面白さを改めて実感したことや現場からの要請もあったという。
特に近年の新喜劇は座員のギャグに偏重しすぎており、本来の喜劇面が疎かになっている状況を改善したいとも語っている。

  • 小籔千豊
大きい声出したら、アバラが折れました…

2001年入団。2006年から2022年まで座長を担当。
元々はやまだともカズ(現:構成作家)と「ビリジアン」というコンビを組んでいたが、解散後にバッファロー吾郎Aの紹介で新喜劇入り。
背の高さを生かしたネタや、相手に長々としゃべって論破するギャグが多い。
相手が悲しい過去(通称・湿っぽい話)を語った後に同じように過去を語る場合は、その対比でところどころ笑いが起きる出来事が含まれたり、やたらマンガチックな知人が登場することも。
すべらない話」で披露した略礼服ネタがきっかけでタレントとして注目されるようになり、史上初となる新喜劇在籍のまま活動拠点を東京に移した。
トークイベントでは同期と語る「悪口百恵」や一般人の悩みを解決する「小籔大説教」というイベントを主催。
「ビッグポルノ」や「ジェニーハイ」のドラム、「吉本新喜劇ィズ」など音楽活動も積極的に展開しており、自らの名を冠した音楽イベント・コヤブソニックも主催するなど音楽面の造詣も深い。
俳優としても活躍し、ビリジアン時代には山田洋次監督の映画「学校II」にも出演経験がある。
2019年10月からはスピンオフ番組「よしもと新喜劇NEXT〜小籔千豊には怒られたくない〜」のMCも担当しており、現在新喜劇座員との共演はこちらがメイン。
座長勇退については様々な噂が飛びまわったが、就任から15年以上経過し(吉本興業も創業110周年ということで)後輩へ譲るタイミングと感じていたとのこと。
なお、2010年代に入ると特別公演を含め、辻本との共演がほとんどない。
一説には自身が生み出した「状況に即した着メロが流れる」というネタがいつの間にか辻本の持ちネタとなってしまい、それに対する抗議の意味で共演を避けているともされるが真相は不明。
余談だが名前が比較的難解なせいか、一部の番組では苗字が「小藪」、下の名前が「一豊」と誤表記されやすい。

  • 川畑泰史
パラッパパ~パラララ~チャ~ラ~ラ~ラ♪カー!

2007年に座長就任。通称は「バタやん」。
ナインティナインと同期の大阪NSC9期生である。
座長就任前はお土産を持ってきたと見せかけ既に食べてしまった(持ってきた袋をその場で畳む)ネタをしばし披露していた。
小太りで顔が黒いことから「おにぎりせんべい」「『名探偵コナン』の元太君」「サーターアンダギー」「顔パンパン」とイジられることが多い。
喧嘩の際に「俺は昔ボクシングをやっていたんや」とイキり、相手にテンポよく殴られたのち「サンドバッグの川畑」とオチを付けるネタもある。
新喜劇以外ではNSCの脚本家コースの講師や外部舞台への脚本でも活躍。
小籔と「座長座長」というコンビを結成してM-1グランプリキングオブコントに出場した事もある。
実は歌が上手く、2022年には歌手の市川由紀乃とのデュエット曲を出している。
2023年3月20日の公演を最後に座長勇退を発表。「お客様にはいつも通り、吉本新喜劇を楽しんで観劇してもらいたい」との意向で勇退は当日の楽日終了後に発表された。
バツイチで、元妻は同じ新喜劇に在籍していた森内紀世。

  • 内場勝則
えっ?そんなんできるんですか?

大阪NSC1期生*15
NSC卒業後から吉本の舞台で活躍しており、1985年に新喜劇入り。
1999年から2019年まで座長を担当。
座長時は特定のキャラクターを持たず、廻しの上手さから「スーパー座長」とも呼ばれていた。
一方、どうしようもなくアホな金持ちの御曹司「アホボン」というボケ専用キャラも。アホボンで出演すると巨大な蝶ネクタイに派手なスーツ、妙な位置にセカンドバッグを持って登場、蝶ネクタイを引っ張ると大声を出し、セカンドバッグを取られるとその場で崩れて動けなくなってしまうのが基本ネタ。
夫人は同じく座員の未知やすえ。
なお現役座員としては珍しく俳優業をメインとしており、バラエティ番組にはほとんど出演しない。

  • 辻本茂雄
許してやったらどうや!?

大阪NSC5期生。
1989年入団。1999年から2019年まで座長を担当。
アゴの突き出た顔が特徴で、「フランスパン」や「三日月」とイジられることも。
ジャージ姿で舞台を所狭しと暴れまわる「茂造じいさん」と、
アーガイル柄のスーツを着用し、原色の派手なスーツを着た部下2名と連携プレーを見せる「3人ヤクザ」という2大キャラを持ち、回によっては両者混合*16のネタを披露することも。
相手に対して鋭くまくしたてるツッコミを得意としており、花子や内場相手に絶妙のやり取りを見せた。
茂造じいさんの回では『全員集合』のようなセットに仕掛けたネタも多数登場した。
特に茂造は自身の分身と見なしており、座長勇退後も不定期に主演の新喜劇を公演している。
座長末期の頃から若手先輩問わず出演者にその場でアドリブを振るシーンが必ず入っており、最近ではこれを「恐怖のアドリブ祭り」と呼んでいる。

  • 吉田ヒロ
開けて〜閉めて〜開けて〜閉めて〜開けて〜閉めたら入れな〜い!

大阪NSC2期生。
1989年入団。新喜劇入団後、ぼんちおさむに弟子入りした。
1999年から2007年まで座長を担当。
90年代初頭はダウンタウンファミリーとして東京進出を果たしたがギャグが受け入れられず帰阪。
その後新喜劇に戻ったが、「超!よしもと新喜劇」放送に伴い内場と辻本が東京に行ってしまったことからNGKの公演をほぼ一人で任される事態になり、マンネリ化を防ぐ為に奇想天外なストーリーを数多く生み出した。
座長としては珍しく、笑えるかどうかは別として多数の一発ギャグを持っている。
イラストが上手く個展の開催実績があるほか、自身が描いた座員の似顔絵が『よしもと新喜劇』のオープニングに使用されたことがある。
座長勇退後のポジションは内場や辻本と異なりヤクザやアホの子といった端役が多く、セカンドシアターにも若手に混じって一芸人として出演している。

  • 石田靖
1989年入団。
ギャグは持っていないものの、自身の趣味でもあるプロレスネタで豪快に廻すのが最大の特徴。
浅香あき恵や山田花子相手にジャイアントスイングをお見舞いすることもあった。
また、後述の日曜笑劇場枠には作品は変わりながらも9年間主演を務めていた。
探偵!ナイトスクープ』などロケ番組での素人いじりが上手く、座長を退任した理由もロケ仕事や講演活動など地方営業が多くなったことが一因。
当人曰く「いきなり決まった」らしく、勇退などのイベントも行われなかった。
その後はルミネ新喜劇の座長や、NGKにも不定期で座長や客員として参加することも多い。

  • 池乃めだか
見~下げて~ごらん~♪ ワッ!

1976年入団。またの名は保安官のロバート。
海原小浜の弟子であり、入団前は海原めぐるという芸名で相方の海原かける*17と漫才コンビ「海原かける・めぐる」として活動し、かけるの廃業後に吉本に移籍し、新喜劇入団時に今の芸名になった。
なお、「池乃」の名付け親は六代目桂文枝であり、「めだか」は自身が名付けている。
背の低さを最大限に活かし、届かないのに暖簾に手をかける、子供と間違われる、ネクタイと長さが一緒、背の高い座員の後ろにすっぽり隠れ皆既日食などのギャグを持つ。
身長ネタ以外ではジャケットを一度脱いで着なおす、足をちょこんと出す自称回し蹴りなどのネタもある。
名前が名前だけに下の名前が出るときは「一郎」の役名になることが多い。
また、社長や大金持ち役で登場するときは朱色と金色のド派手な特注背広を着用する。
間寛平が登場した際は舞台上で猫と猿に扮して戦うことでもおなじみ。
めだかの芸能生活50周年記念公演では寛平とのバトルの末、仰向けで全裸で股間を両手で隠したまま暗転を待つという事態になり客席を爆笑の渦に包んだ。
吉本の闇営業問題で記者から「吉本に何をしてほしいですか?」と訊かれた時は「もっと背を高くする薬を開発してほしいです」と返した芸人の鑑。
若い女性に言い寄って嫁さんにどつかれるオチのコントで女性が本気で逃げてオチに持っていけない→あお向けに倒れて近づいてきた所を蟹挟で押し倒すというネタが生まれる→やがて台詞は蟹挟のまま胴絞で抱きついた彼を女性が平然と引きずっていくオチに変化という経緯で、蟹挟と称して胴絞をかける持ちネタが生まれ、多くの人のカニばさみ認識を胴絞と混同させた張本人。
ドラムを得意としており、かつて日本テレビ系で放送された『ウタワラ』ではTHE歌笑バンドのメンバーとして出演しており、LUNA SEAの真矢と共にドラムを担当していた事も*18
余談だが、『幽☆遊☆白書』の飛影の身長はめだかと同じぐらいとの由。

  • 末成映薫
ごめんやしておくれやしてごめんやっしぃー

1973年入団。旧芸名および本名は末成由美。
剣劇出身で、その剣劇団の紹介で新喜劇入り。
現役では最年長の女性座員で、3チーム時代から活躍し途中退団もない唯一の女性座員となった。
元ミスユニバースと自己紹介した際「ユニットバス」と返されクエッ、「美を競うコンテスト」と紹介して「病気を競う」と返されクエッ、クエッ!と返すギャグでおなじみ。
湯婆婆のようなカツラで登場した際は、ピンク・レディーの「UFO」の曲に乗ってヅラが外れるというギャグもある。
また、山田花子や島田珠代と組んで顔を縦一列に乗せる「ブスのトーテムポール」なるトリオネタも持つ。
舞台からはける際はケツを後ろに突き出しながら歩くという独自の歩き方ではける。
元ミスユニバースでも元ユニットバスでもないのだが、実は足がキレイ。

  • やなぎ浩二
○○をするとかしないとか、そら芸者のときにする話や

1970年入団。出身地である西宮弁で「ちゃーっそ! ちゃーっそ! ちゃーっそ!(しばくぞの意味)」と早口でまくし立てるギャグを持つが、基本的にはニュアンスやストーリーの内容で笑わすことが多いため、ギャグは少ない。
近年では野性爆弾・くっきーに頻繁にネタにされイジられることでも有名。
2023年現在現役最年長の座員であるが、高齢もあり2か月に1度ぐらいしか出演しないため、見られたらある意味ラッキー。
ちなみに公式のプロフィール写真が20年以上全く更新されておらず、本人も更新する気がないらしい。

  • 帯谷孝史
1972年入団。主にヤクザ役。
ポットみたいな顔と言われ、「とりあえずお茶でも飲んで落ち着こう。ポットどこや?」という流れの時に登場してポットに間違われ頭を押されるのが定番。
そこからかけていたサングラスをポットにかけられソックリだと言われる、
ポットで殴りかかろうとして「やめてくださいよ2人がかりで」と言われる、
ポットを放り投げると「顔だけ飛んできたと思った」と言われるなどポットネタ一つで延々いじられる。最近の悩みはネタに使えるポットが少なくなっていること。
かつては相手に「アホンダラ」とまくし立てていると周囲の人間が拝みだし、「アホンダラ教の教祖」とイジられるネタもあった。
顔がやしきたかじんにそっくりで、両者共演の経験もある。
一方で私生活ではとにかくだらしなく、飲む打つ買うの三拍子揃った昔ながらの芸人を地で行っていた結果、借金がかさんだ事が原因で10年半程追放された事もあった。

  • 島田一の介
ダメよダメよダメなのよッ!

1973年入団。天津飯師匠
漫才師島田洋之介・今喜多代一門の弟子で、島田紳助は弟弟子にあたる。
「やめよっカナ?」で一度退団し、浅香あき恵と漫才コンビを結成していたが、全く面白くなかったことと内場・辻本座長の働きかけもあって1993年に復帰。
かつてはパーマをかけられるぐらい豊富な毛量だったが、復帰後急速に後退、以降ハゲネタで散々イジられる。
室谷信雄や中川一美といったハゲキャラをイジっていたことを考えると皮肉としか言いようがない。
ヤクザの親分からオカマちゃんまで幅広い役柄で登場し、座長と役柄を選ばず重宝されるマルチプレイヤーであり、重鎮とは思えないイジられ役をすることもしばしば。
尼崎でバー「ベル」を経営しており、若手座員を従業員として雇っている。

  • 浅香あき恵
ブッサイクやなぁ~
オーマイガッド!

1976年入団。旧芸名は浅香秋恵だが、一時期は「小田真理」の芸名を名乗っていたこともある。
元々はマドンナ役だったが、1993年の復帰後は「ブサイク」「妖怪」「鼻から油を出す」等ヨゴレ役に転身。
ブサイクネタ以外では「いやああああああ」と叫ぶと、全員が昼休みのサイレンと勘違いして散り散りになるというものや、ブチ切れて横山やすしのようにまくし立て「おっさんみたいになっている」「おっさんじゃなくてやっさんよ」と返すギャグもある。
夫は2代目Wヤングの佐藤武志(通称:まるにい)で、こちらも2019年末から新喜劇に再度復帰している。
様々なイジリやギャグを持っていることから、座長と役柄を(ry。

  • 未知やすえ
そんな、きれいやなんてブハハハハハ~カッポンコン♪

1985年入団。
元々は花月劇場でダンサーをしていたが、高校の同級生とともに漫才師として吉本入り。
当時の吉本芸人としては異例となる師匠を持たずNSC出身者でもない。
若い頃は太っており、白ブタと罵られることもあった。
普段は淑やかな女性だが、出演者がもめてどさくさに「白ブタ!」などと罵られるとスイッチオンとばかりにブチ切れ、
巻き舌の河内弁で「お前の頭スコーンと割ってストローで脳みそちゅーちゅー吸うたろか!!!」などと罵倒し、ラストに「怖かったあ~」とぶりっ子な一言で締めてコケさせるのがお約束。
夫は上述の内場勝則で、時折舞台上で妙にリアルな例え話と見せかけて私生活の地味っぷりをバラすことも。
また、結婚後も新喜劇在籍を続けた最初の女優でもある*19
関西ではタレントとしても露出が多く、酒井藍就任までは毎年夏に座長公演も実施していた。
2023年には還暦を記念して念願だった歌手デビューを果たし、夫である内場とのデュエット曲も発表している。

  • 安尾信乃助
それとこれだけはハッキリ言っておきますが、くれぐれも△◎#.*@…
そこはハッキリ言わんかい!

1989年入団。本名及び当初の芸名は安尾信介。
中肉中背の体格かつぼやけた顔つきで、「お邪魔します「か?」」と聞かなくてもいいのに聞いたり、それを指摘されると「皆さん、お元気です(か?)」と聞くべきところで聞かなかったり、果ては「○○さんに用があって来たんですか?」と聞いて「知らんわ!」と突っ込まれた後に「来たんです「が」」と濁点をつけてちゃんとした会話にしたかと思いきや、直後に「濁点をつけろ」と言われたのに乗じてセリフ全て濁点をつけ、最後に「○○さんはいますか?」と聞いて「聞くな!…今のは聞いてもええんや!」と場を引っ掻き回すネタを用いる。
疑問系以外では「クビだけは勘弁してください!こうのとりです!」「待たんかいコラ!後でかけなおす」「6発入りのロシアンルーレットを持ちかける」等のギャグも。
新喜劇座員では数少ない「引きのタイプ」のギャグの持ち主だが、近年はNGKでの出番が少なく、祇園花月を中心に出演。

  • 島田珠代
た・ま・よ!パンティーテックス!た・ま・よ!パンティーテックス!
パンティー・パンティー・パンティーテックス!

1989年入団。
幼少期から「あっちこっち丁稚」のモノマネをするなどの新喜劇好きで、当時近隣に住んでいたすっちーは近所の変人有名人がある日突然テレビに出るようになり驚いたという。
渥美清に似た顔と舞台狭しと駆け回るハイテンションかつ軟体動物のような奇怪な動きが特徴。
男性座員相手に股間を使ったセクハラネタを行うことでおなじみ。
また、セットの壁に向かって放り投げられる「壁ドン」ネタも鉄板。
1992年の秋から半年間は『笑っていいとも!』のレギュラーも担当している。
相席食堂』で披露し、御幸毛織が渋々ながら公認し「パンティーテックス」ネタがきっかけで、全国ネットの番組へのゲスト出演が急増し再々々ブレイク。
2024年3月に行われた65周年公演では見事「吉本新喜劇の顔」に選ばれた。
こう見えてもバツ2である。そのため、ストーリー上で離婚の話が出ると生々しい話をする

  • 山田花子
汗ばむわあ …カモォ~ン

自称エリザベス。
ブサイクキャラの癖にイイ女ぶるネタで、大一番になるとまずは色仕掛けで解決しようとするほか、先輩や座長相手にタメ口をきくキャラでおなじみ。
近年ではバカボンに顔が似ているとイジられ、「誰がバカボンなのだ?」とアニメのバカボン風に返すギャグを使う。
笑点』元日恒例の振袖大喜利では三遊亭円楽(楽太郎)のパートナーとして出演していた時期があり、タメ口ネタを泉ピン子らにも使用していた。
全国区のタレントとして活躍し、歌手としても1999年にはヨシモトムチッ子物語の主題歌として、PUFFYの楽曲である「MOTHER」をカバーしており、2001年には「Re:Japan」のメンバーとしてNHK紅白歌合戦に出場した。
その後はルミネ新喜劇の旗揚げに伴い東京本社に移籍し、大阪に活動拠点を戻した2016年頃から再び新喜劇に出演している。
2022年に開局したBSよしもとのサウンドロゴも担当。

  • 中條健一
ファッションやー!コーディネートやー!

1992年入団。
主にヤクザ役で出演。長身かつ細身の体型に髪を逆立て、スーツに靴に靴下まで緑一色というコーディネートで登場し、アスパラガス呼ばわりや非常口のマーク扱いされる。また、髪型と顔つきからインコ呼ばわりされることも。
「これでお茶でも飲んでください」と言って封筒を渡すが、その中身はティーバッグのみというしみったれ全開のギャグもある。
逆立ては当然ながら整髪料で行うが頭皮に対する負担は厳しいものがあり、近年は髪の毛が壊滅状態になりつつある。
だから出番が少なくなったとか言ってはいけない
実は落語研究会出身かつ六代桂文枝の後輩であり、中條自身も文枝の弟子である。
妻は同じ新喜劇座員の秋田久美子。

  • 烏川耕一
1993年入団。
尖った口元から「ひょっとこ」「口笛吹いてる」「アルファード」「ちくわ咥えて話すな」などといじられることが多く、その縁から宮崎県日向市のひょっとこ大使に任命された。
小太りの雰囲気からの将軍様やおばさんとイジられることでおなじみ。
様々なイジリやギャグを(ry

  • はじめ
危な〜っ! もうちょっとでコケるとこやった
コケてましたよ!

1995年入団。旧芸名は中田はじめ。
大阪府岸和田市出身。空手家を目指していたが、ある時試合に敗れたことがきっかけで挫折してしまい、中田ボタンに弟子入り。
「中田はじめ・圭祐」および「ラッキースター」という漫才コンビを組んでいたが、2度目の解散後に今田耕司の勧めで新喜劇入り。
上記のズッコケネタや石原裕次郎に扮してブランデーグラスを歌うものの、歌詞を全く知らないという登場時のいじられネタが多い。
顔が丸く小太りな点から「アンパンマン」といじられるほか、同じ体形の川畑や烏川と3人もみくちゃになって間違われたりするネタでも知られる。
毎年夏にはご当地にちなんだ自身が主催する特別公演「だんじり新喜劇」を開催している。
現在は正道会館の貝塚支部長を務めているほか、自身で空手道場も経営している。

  • 山田亮
1997年入団。
辻本扮する茂造の「○○してやったらどうや」という訛りの強い言い回しは、この人が上ずった声で言ったのがきっかけで誕生した。
その辻本から公私共にとても世話になっていたが、ある時を境に辻本と絶縁状態になって以降は舞台にもしばらく上がる事がなくなり(早い話が干された)、現在の出番は年に数回程度となっており、当然ながら辻本との共演もない。

  • 高橋靖子
1999年入団。
元は東映の時代劇女優として活躍していたが、1997年に退社し、オーディションを受けて新喜劇入り。
特段のギャグを持っているわけではないが、舞台では強い存在感を出し「永遠のマドンナ」とも呼ばれる。
顔が大塚家具の社長に似ていることから騒動の際はイジられるネタもあった。
2018年には週プレのグラビアに挑戦して大きな話題を呼んだ。

  • 宇都宮まき
2001年にWヤング平川の弟子として入団。
吉本入りする前は選抜高校野球の応援リポーターとして活躍したことがある。
マドンナ役であるが、きわどい毒舌を吐くキャラクターでおなじみ。
また、下ネタを得意としており、ビッグポルノのサポートメンバーとしても活躍。
見た目に反してかなりの大食いで、『いきなり!黄金伝説』の大食い企画にも出演していたことがある(ただし時間をかけて食べるタイプなので大食い大会等への参加は皆無である)。
2021年7月に番組で共演していたアキナの山名文和と結婚。2人の子供を設けており現在は育児休暇中。

  • Mr.オクレ
もし怪しいものを見かけたら、お前らでなんとかせー

ピン芸人として長く活躍していたが2004年に正式に加入。
主に警官や近所のおっちゃん役が多いが、社長や会長など重鎮を演じることも多い。
ヒョロヒョロな体型とまるで生気を感じない演技*20で「死神」などと突っ込まれる。
最初の出番からハケる際にニヤニヤしながら「アホー」と吐き捨てるのがお約束。
元々はベーシストで、芸名も「一人だけベースのテンポが遅れている」というネタからついた。
見た目芸歴ともどもベテランなのだが、公式に年齢が明らかにされておらず、座員が誰も私服姿を見たことないなど、私生活が謎に包まれている。

  • 青野敏行
1997年入団。チャンバラトリオの南方英二の弟子。
元々は俳優として東映に所属していたがその後大阪に戻り、宇野ポテト*21と「ポテトフライ」というコンビを結成していたが、解散後新喜劇入り。
マドンナの父親や社長・政治家といった役での起用が多く、興奮すると時代劇口調で仰々しくしゃべるネタを持つ。
顔が桑田佳祐に似ていることから「桑田佳祐のバッタもん」といじられることも。
2003年には東映・フジテレビ制作の時代劇『大奥』にも出演している。

  • 五十嵐サキ
元・マドンナ座員。
やすえ同様途中でキレたりするのが主な持ちネタだったが、近年は夜中に生クリームをそのまま食べるという不摂生と中年太りが合わさり別人のような体型となってしまい、辻本に「ゾウアザラシ(もしくはトド)」呼ばわりされるようになった。
このためか、アザラシを連想させる上下がぱっつんぱっつんなベージュの衣装を着けて登場する。
マドンナ役からギャグ要員に転落転身した異例の存在。

  • 今別府直之
ピュッピュピュッピュ、ピュッピュピュッピュ、ピュッピュピュッピュ、ドン!

2001年入団。入団までは社会人→引きこもり→フリーターだった。
巨体で、乳首を4回触られると上記のギャグを披露する一方、3回しか触られない、もしくは高速で4回触られギャグが披露できないパターンも存在する。また、最近はドン!の後に拍手する客に対して「無理しなくていいですよ」と言うパターンもある。
同じ触られネタを持つ安井まさじと同時に登場したときはちょっとしたカオス状態に。

  • タックルながい。
2001年に入社し、NGKの進行役を経て2003年入団。
ラグビー経験者であり、高校時代は報徳学園高校で花園に出場しその後は法政大学→社会人チームのホンダヒートでも活躍。
体格が良い為、主に悪役を演じる事が多い。
2022年には島木譲二夫人の許可を得たうえで一連のギャグを受け継ぎ、「島木小譲二」の名前で披露している。

  • 太田芳伸
2005年入団。
当初は登場時に「おじゃま死にま~す」といって笑顔のままでぶっ倒れ、しばらくしてから「生きてるよ~!」と返して起き上がるギャグをよく使っていた。
見た目から分かるマッチョな肉体で、パーソナルトレーナーも兼業。
現在はそのコワモテもあって座長を問わずヤクザか借金取り役で出演するユーティリティプレーヤー。
実は前述の『翔んで埼玉』にもチョイ役で出演している。

  • 前田真希
2005年入団。
漫才コンビ「コメディNo.1」の前田五郎の娘で、入団してから主にマドンナ役で活躍。妹のまみも翌年新喜劇に入団した。
また、日本舞踊藤間流名取の実力者でもある。
2018年、同期入団組の吉田裕と結婚した。

  • 松浦真也
ノータッチユアパーイ!ノータッチユアパーイ!

2005年入団。刑事やヤクザ役が多いが、不自然にギター引っさげてその場で様々な曲を弾くギャグを得意とする。ヤクザ役の時はほぼ「さっき借金のカタにぶんどってきたギター」と説明される。
森田まりこを筆頭に他座員とコンビで出てくる事が多く、森田とは「ヤンシー&マリコンヌ」名義でも活躍。
ギターのレパートリーはテレビ番組のテーマ曲から御堂筋線の発車メロディ、果てはSE*22と多種多様。
キャラからはわかりにくいがギターの腕前はかなりのもので、大御所ギタリストであるChar氏はインタビューでセッションしたいギタリストに氏の名前を挙げたほか、ゆずもテレビで松浦のギターを演奏を聴いてその腕前に驚愕したとのエピソードがあるほど。
あと頭髪の後退もかなりのものとなっており、年を追う毎に薄毛ネタでイジられることも増えつつある。

  • 森田まりこ
ユータッチマイパーイ!ユータッチマイパーイ!

2006年入団。「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」でのリアルゴリラネタでおなじみ。
以降新喜劇でもリアルゴリラをやってたのだが、やりすぎて腰を痛めてしまい、ここ一番でしかやらないネタに。歩きながら徐々に人間に戻る「人類の進化」というギャグも。
歌も上手いことから近年はマルチプレイヤーとして出演機会が増えている。
服部ひで子・岡田直子とのユニット「爆乳3姉妹」というネタも持つ。
森田以降、「細かすぎて~」に出演して全国区へアピールし、そのネタを新喜劇へフィードバックさせる若手座員が増えるようになった。
2021年に同じ座員の清水啓之と結婚。

  • 伊賀健二
2005年入団。
横顔が0系新幹線に似ていることから誕生した、「横顔新幹線」といじられ*23、その後も歩けば「ファーン!」と警笛を鳴らされたりする、停車駅を言われる等、辻本を筆頭にイジられまくるのを持ちネタとする。
地方公演の出演時は新幹線がそのエリアを走る列車に変わる。
なお、新幹線ネタは辻本・アキ座長回のみで使われ、それ以外の座長回では普通の格好で出演している。

  • 佐藤太一郎
2005年入団。
高校時代から演劇畑を歩いてたが、所属していた劇団の解散を機に新喜劇入り。
本編では金持ちなど嫌味な役で登場することが多く、クサいセリフ回しで話した後、すっちーなどにやたらと誇張しすぎかつ原形を留めないモノマネで返されるのがお約束。
目玉が大きく怖い顔つきから、ピッコロ大魔王とイジられることも。
座員と兼業で演劇業も実施しており、セカンドシアターや佐藤太一郎企画で自身が座長の公演も実施している。

  • 井上安世
2006年入団。こちらも主にマドンナ役で活躍。
高校卒業後すぐに浅香あき恵に弟子入りを志願するも断られ、その翌年にオーディションを受けて合格した根っからの新喜劇っ子。
すっちーから「キン肉マン」とイジられる。また、ときめきメモリアルのキャラソン「笑顔いっぱい!」を「おならティックが止まらない」というタイトルで下品な替え歌にしたことも。虹野さんは怒っていい
夫は漫才コンビ吉田たちの兄・ゆうへい。

  • 金原早苗
2006年入団。
見た目はハーフに近い西洋系の顔つきだが、変顔を得意とする。
後述の信濃岳夫とともに大変悪意の籠っている滝川クリステルネタでプチブレイクすることに。
両親は自衛隊員だったことから軍事知識が豊富で、入団初期にはリアル匍匐前進ネタを披露したことがある。

  • 信濃岳夫◎
2006年入団。
そこそこの男前な為「腐った小泉進次郎」といわれ、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」では座員の金原早苗と共に「小泉進次郎と滝川クリステル夫妻」のモノマネで出演した。
ツッコミや廻し役の印象が強いが、無表情でループダンスを踊る、徳永英明をマジで歌うといったボケネタもある。
かつては「次期座長候補」との声も高かったが、その座は1年後輩の藍ちゃん、そして1年先輩の吉田裕に奪われた。

  • 清水けんじ◎
2008年入団。
元々はフロントストーリーというコンビを組んでいたが、解散後に第4個目金の卵オーディションで入団。
借金取りから気弱な青年まで数多くの役をこなせるため各座長で重宝されるが、素うどんと言われる事もある程に特徴のない顔立ち故にすち子に「6月みたいな顔」*24「シケメン」といじられ、挙げ句(バカボンの替え歌で)「シーケメンメン♪」と唄われる。
その他、「おしみばあさん」というキャラで出てくる事もある。
かつては「次期座長」との(ry

  • 西川忠志
2009年入団。
名前からもわかる通り吉本の重鎮・西川きよし氏の長男であり、新喜劇では珍しい親子二世代の座員。
大学時代の1988年から俳優として活動しており、映画やテレビドラマにも出演。
ヘレン!」や「小さなことからコツコツと」等の実父の持ちネタを堂々と使う。
長身もあってか新喜劇ではエリート役を中心に、座員を問わず重宝されている。
余談だが西川家は両親だけでなく妹のかの子、元俳優で次男の弘志と一家全員が吉本興業に所属経験があることから「吉本のロイヤルファミリー」と呼ばれている。

  • 諸見里大介◎
かちゅじぇちゅいいんでしゅけどぉ~

元はハムというコンビを組んでいたが、「アメトーーク」で滑舌悪い芸人として知られ注目されることに。
コンビ解散後の2012年に入団。
滑舌の酷さをネタにしており、相手側から「サ行」を言えと振られた場合は最初「タ行」に行こうとし、そのあとサ行を片手で握り潰すギャグを持つ。
近年は同じしゃくれ顔の辻本相手にアゴいじりを使ったり、何かショックな出来事や衝撃的な事実を知ると、観客の方を向く「ヤヴァいねー!」と言うギャグを多用している。
座長時はかなり大柄な小学生の諸太郎でメインを張ることも。

  • 若井みどり
おじゃまパジャマ

2007年入団。
元々は若井こづえ・みどりという漫才コンビを組んでいたが、1991年に解散。
正式入団前から単独で日曜笑劇場への出演経験があった。
その小柄な見た目から「トイレのカラーボール」「自転車のちりんちりん」「シイタケの裏」と弄られることが多い。

  • 岡田直子
2009年入団。新喜劇随一のアニヲタ。
黒ぶち眼鏡におさげ髪という今時マンガにも登場しないような眼鏡キャラで、仲本工事やミニオンズとイジられることも。
相手に対して饒舌かつ論理的に説教して最後どつかれるというネタを持つ。
また、自己紹介しただけでウザいとの理由で他座員から首を絞められるネタも。
「細かすぎて~」では「普段女子力がない女の子から不意に女が出る瞬間」というネタで初登場ながら優勝。オーディションを受け続けて13年目でつかんだ栄冠であった。

  • 鮫島幸恵
2012年に入団。
それまでマドンナ役で活動していた井上・金原・宇都宮の産休、後述する福本の退団もあってか、2010年代後半以降はマドンナ役として定着。
また、マドンナと見せかけて実は悪党だったという相手を裏切るキャラクターや、美人とは思えないボケキャラを演じることも。
毎年正月に放送されている「岡村隆史の花の駐在さん」では岡村の妻役を演じている。
2024年4月に後述の千葉公平と結婚し、同時に妊娠を発表した。

  • 小寺真理
2014年入団。通称、喋らなければ美人。
元々は吉本直営のアイドル「つぼみ」のメンバーだったが、卒業後に入団。
美人なのだがマドンナ役を演じる機会はほとんどなく、ミニスカートなど露出の高い衣装を着てやたらにパンチラをかますなどお色気要員としての登場が多い。
後述するNHKの「生活笑百科」では、産前産後休暇に入った稲垣早希の代理として相談室秘書も担当していた。
吉本坂46のメンバーでもあり、総選挙では1位を獲得している。

  • 松浦景子
バレエ大好き♡

2015年入団。通称は「けっけ」。
3歳からバレエを習っていて数々の栄光を掴んできたが、色々思うところがあって新喜劇に身を投じることに。
持ちネタも手を引っ張られて「あーーーー!」と叫びながらクルクルとターンで舞台を横切るなどバレエの技を生かしたものが多い。
2023年からは若手座員で結成されたユニット「秘蔵っ子」のリーダーを担当するほか、本業のバレエダンサーとしても活動している。

  • ジャボリ・ジェフ
2016年のオーディションで入団した、アメリカ・コロラド州出身の新喜劇初の外国人座員
やはり外国人らしく話の肝心なところで英語でまくし立てて「何言うてるかわからんわ!」と突っ込まれるネタが多い。

  • 小林ゆう
2017年入団。
バレエ経験者で体が柔らかく、リアルエクソシストことブリッジ歩きを披露するネタを持つ。
同じバレエ出身の松浦景子と手を組んで新喜劇とは思えない華麗なダンスを披露することも。

  • 曽麻綾
2018年入団。
中国人とのハーフでカナダ出身、そのため新喜劇入団までは日本語をまるっきり喋れなかったという異色の経歴を持つ。
本名は「曽 麻綾(そう まあや)」で、新喜劇入りに際して日本語で通じやすい「曽麻 綾(そうま あや)」と読み仮名の位置を変えて芸名にしたという経緯を持つ。
英語・フランス語・中国語を得意としており、ジャボリに次ぐ外国人枠として英語でまくし立てて(ry
若手座員屈指のインテリということもあってか、近年は関西でタレントとしてもテレビ出演が増えつつある。

  • 千葉公平
2020年入団。本名および旧芸名は金成公信。
通称「泥の97年デビュー組」のメンバーであり、もともとはミスター都市伝説こと関暁夫とハローバイバイ、2009年の解散後は元ガラクタパンチの菊池健一とギンナナというコンビを2010年から組んでいたが、地方営業に客員として参加した新喜劇に感銘を受け、野性爆弾くっきー!からの勧めもあってコンビ解散後に入団。
かつては、ロンドンブーツ1号2号の田村淳扮するhaderuがボーカルのバンド「jealkb」ではキーボード兼コーラスのchaosとして参加しており、長寿ラジオドラマ「あ、安部礼司 〜beyond the average〜」で本屋の店員である石波進を演じていた。
芸名は出身が千葉県であることと、名付け親の間寛平から一文字取って組み合わせたもの。
ボケもツッコミ役も演じられ、わざとヘタクソな関西弁で喋るなど変幻自在ぶりから脇役として座長問わず重宝されるようになり、総選挙でも2年連続上位入りし今や新喜劇に欠かせない存在となった。


【過去の座員】

  • 岡八郎
俺はこうみえても、学生時代、ピンポンやっとったんや

1959年の新喜劇創立とともに入団。オール巨人の師匠。
目の奥まった顔が特徴で、雑誌や新聞紙を極端に近づけて焦点距離を合わせる、栓抜き代わりに目を使うなどのギャグを持つ。
1989年に退団後は俳優として活躍し、1999年には『古畑任三郎』の第3シーズンにゲスト出演。
極度の酒好きで、アルコール依存症に生涯悩まされた。1996年に脳挫傷を患ってからは記憶障害にも悩まされたという。
息子の謙吾も新喜劇の座員だったが、30歳の若さで急死している。
晩年は「岡八朗」に改名して活動していたが、2005年他界。
余談だが、彼の弟子であるおかけんた・ゆうたの芸名はそれぞれ岡の子供から取られており、ゆうた(2023年他界)はコンビ結成前である1981年に新喜劇に入団している。

  • 花紀京
1962年入団。上方を代表する漫才師・横山エンタツの次男であり、チャーリー浜、間寛平の師匠。
1963年には早くも座長に就任し、盟友の岡八郎と共に新喜劇の二大巨頭と呼ばれていた。
ニット帽にニッカポッカ姿がトレードマーク。
新喜劇退団後は俳優として活躍し、2001年にはダウンタウンらと共に「Re:Japan」を結成し、NHK紅白歌合戦にも出場。
2003年に低酸素脳症を発症した後は事実上の引退となり、2015年他界。
余談だが、難波のうどん屋「千とせ」の名物料理「肉吸い」は、彼が劇場の出番待ちの間に食事をする際、「おっちゃん、肉うどんのうどん抜きで」と注文したことが始まりとされている。
岡・花紀の両名は新喜劇への貢献度から専科という扱いをなされ、退団後もその名義で特別公演に出演することがあったほか、2012年には新喜劇と吉本百年物語で両者の新喜劇をリメイクした作品が制作された。
新喜劇版は川畑泰史・板尾創路、吉本百年物語版は千原せいじ・内場勝則がそれぞれ岡と花紀を演じている。

  • 桑原和男
ごめんください、どなたですか?うどん屋に勤める桑原和子がやって参りました。お入りください、ありがとう。

1961年入団。上方漫才の宝と呼ばれる漫才コンビ「夢路いとし・喜味こいし」の弟子。GANTZのド変態ではない。
小柄な容姿から2000年代以降はおばあちゃん役を演じることがほとんどで、公式プロフィール写真もおばあちゃん。但し時々男になる。
垂れ乳を常時装備しており、汗を拭いている途中に乳を出し、「見ないで!」と叫んだ後に乳をズボンに挟み込む、あるいは自分で乳をいじって絶頂するネタでおなじみ。
サラサーテの『ツィゴイネルワイゼン』*25をバックに、「神様~」と叫んで長々楽屋ネタを語るギャグがあり、こちらはお正月など特別公演などでしか見ることができなかった。
新喜劇の座員で最年長ということもあり、座長昇進や座員同士の結婚については彼の承諾が大前提にあったとされる。
一方この手のベテランとしては珍しく若手のネタや新しい事象にも理解を見せており、後述のNMB新喜劇にも積極的に出演したほか、小籔の東京進出については氏からの後押しが大きかったと小籔本人が明らかにしている。
2018年4月を最後に定期公演から降板し、2020年までは特別公演などに出演していたが、それ以降は引退状態にあった。
2023年他界。

  • 坂田利夫
1961年入団。
ご存じアホのレジェンド。「ありがとさ~ん」などのギャグでもおなじみ。
前田五郎と漫才コンビ「コメディNo.1」結成後、新喜劇の仕事は少なくなったが、日曜笑劇場の「あっちこっち丁稚」では間寛平・木村進とともに主演格を演じた。
一方私生活ではかなり真面目で、街中で「アホの人」と声をかけられると非常に不機嫌になったという。
俳優業は殆ど行っていないが、末期には実写版「浦安鉄筋家族」で大沢木金鉄を演じ話題となった。
晩年は高齢者施設で生活しており、不定期に新喜劇の特別公演に出演することがあった。
2023年他界。生涯独身だった。

  • チャーリー浜
ごめんくさい、これまたくさい、あくさいくさい、セ・シボーン

1962年入団。1989年までの芸名は浜裕二。
花紀京の弟子で、当初は大村崑のそっくりさんというキャラでデビューした。
「やめよっカナ!?」に際して吉本からの指示もあり、アメリカのテレビドラマ「チャーリーズ・エンジェル」*26に因み改名。
それまでは普通の青年役が多かったが、改名後は西洋かぶれのキザでオカマっぽいキャラクターに変わり大ブレイクを果たした。
全員をコケさせるギャグを多数持ち、中でも「……じゃ、あ~りませんか」はサントリーのCMに使用され、1991年の新語・流行語大賞を受賞。新喜劇の知名度上昇に貢献した。
一方楽屋では非常に暴力的な性格で、スベった後輩芸人を平然と殴ることもあったという。
酒癖も悪くDVの気があったらしく、吉本芸人では最多となるバツ4の記録を持っている。
晩年はNGKの公演にほとんど出演せず、「自分の進路上にある荷物をぶん投げる」「進路上に後輩がいると、遠くから大声でどくように要求する」など、楽屋での怖い態度がしばしば関西ローカルの番組でネタにされていた。
余談だが彼の代表的なギャグである「君たちがいて僕がいる」は仏教における「縁起の思想」に共通するものとして、お寺の掲示板に掲示されたこともあった。
2021年他界。

  • 井上竜夫
おじゃましまんにゃわ~

1963年入団。通称は「竜じい」。当初は松竹新喜劇にいたが途中で吉本に移籍。
テンポの早いギャグが多い新喜劇の中、数少ないスローテンポなギャグを持った座員。
若い頃から老け役を演じており、舞台ではハゲヅラをかぶっているが髪の毛はかなり多かった。
私生活では、西宮球場でオリックス戦を見ながらラジオで阪神タイガース戦を聞いていた等天然エピソードも多数。
2016年他界。竜じいが何かを思い出そうとしてなかなか出てこず寝落ちしてしまい、寝るなと頭を軽くはたかれたら「三途の川や~」と前に向かってふらふら歩きだす*27というギャグがあったが、ホントに渡ってしまった。

  • 原哲男
1963年入団。
四角い顔と黒い丸ぶち眼鏡、鼻ひげから「カバ」と呼ばれ、「誰がカバやねん!」というギャグを持っていた。
天王寺動物園でカバの赤ちゃんの名前を募集したところ、応募数ぶっちぎりの一位で名前が「テツオ」に決定したエピソードも残されており、彼の影響力の高さがうかがえる。
新喜劇以外ではオリバーソースのCMキャラクターとして20年以上出演していたことでも知られる。
1990年に退団後は俳優として活躍。2013年他界。

  • 山田スミ子
1963年入団。子役時代から芸歴は50年以上を誇る。
未知やすえに代表されるブチ切れ芸の元祖。
1984年に退団し、以降はテレビドラマを中心に女優として活躍。2019年他界。

  • 財津一郎
1964年入団。
喜劇役者・石井均の弟子であり、伊東四朗と西川きよしは弟弟子になる。
熊本から上京し、新喜劇入り前は榎本健一が主宰するコメディアン学校で下積みを積んでいた。
財津一郎の芸名は新喜劇時代に当時の吉本の社長から付けられたもの。
朝日放送の『てなもんや三度笠』に出演した際に披露した「ヒッジョーにキビシ〜ッ!」のギャグで大ブレイクし、1969年に再度上京することとなり退団。
タケモトピアノの「ピアノ売ってチョ~ダ~イ♪」のCMでおなじみだが、2011年に放送されたドラマ『3年B組金八先生ファイナル』の出演を最後に、芸能界を事実上引退していた。
2023年他界。

  • 室谷信雄
ごちゃごちゃ言うとったら、しゃーきまっそー!よ、ワ~レ~
1964年入社。
中川とともにハゲキャラを担った座員で、出身地である泉佐野市の名産品にちなんだ「たまねぎの食べ過ぎ」「たまねぎの呪い」などとイジられまくったほか、上述のギャグで一世を風靡した。
1982年に座長へ就任したが、2年後に咽頭癌を発症して声帯を切除。そのため新喜劇退団および芸能界引退を余儀なくされた。
その後、2010年に行われた寛平の「アースマラソン」の応援で久々にテレビに登場。遠くカザフスタンの地で往年と変わらぬやり取りを見せ話題を呼び、日本でのゴールにも姿を見せた。
2018年他界。死去については2か月後の2019年2月に寛平がSNSで明らかにした。

  • 船場太郎
1965年入団。
見た目は二枚目なのだが情けないキャラクターであり、金持ちからコソ泥まで幅広く演じられる使いやすさから主に脇役で活躍。
1991年に退団後大阪市会議員に当選し、24年間も市会議員を務めた。
2003年から2004年までは大阪市会議長に就任している。
2020年他界。

  • 中山美保
1967年入団。花紀京の義姉(兄嫁)でもある。
インドネシア・ジャワ島出身で、亡くなるまで生年不詳を通した異色の芸人。
長らくマドンナ役を演じていたが、80年代以降はマドンナ役の割には老けているなどとイジられることも。
後期は鎖骨についたシワから「ネックレスを付けている」、触れた相手が急によぼよぼになって「若さを吸い取られる」などとイジられることが多かった。
その名前から「吉本のミポリン」と呼ばれており、とあるドラマでは中山美穂が演じた漫才師の老年期役を演じて話題となった。
2017年他界。

  • 木村進(3代目博多淡海)
ゆ~る~さんっ!!

1969年入団。23歳で座長に就任し、間寛平とともにエースとして君臨した昭和期の新喜劇を代表する俳優。
九州の喜劇役者の名門「博多淡海」一家の生まれであり、後に自身も3代目を襲名。
博多淡海時代には自身の家族も出演しており、特に娘の木村優は新喜劇の歴史上、唯一子役として出演した役者である*28
素顔はいかにも昭和な二枚目の顔だが、新喜劇では桑原和男と並びおばあさん役の名手として知られた。
新喜劇の活性化策として上演後のエンディングトークを開始した最初の座長である。
博多淡海襲名後の1988年、長年の深酒がたたって脳内出血を起こし左半身不随となる。
当時低迷に陥っていた新喜劇における氏の離脱は大きな痛手で、これが翌年の大規模な改革へと繋がることとなった。
その後は吉本も退社しリハビリ活動を続け、1998年に盟友・間寛平の支援もあって復活。以降車いす姿でテレビドラマや舞台に上がる姿も見られた。
2019年他界。

  • 中川一美(寿一実)
1976年入団。長崎県出身。
元副座長であり、新喜劇のハゲキャラのはしりと言える人物。
1989年に一度引退して地元長崎に戻っていたが、1992年に復帰し、福岡吉本所属となる。
復帰後は芸名を寿一実に改名し、長崎・福岡でのローカルタレント活動と並行して2018年からは「九州新喜劇」を立ち上げ座長に就任。
九州新喜劇の座員には福岡吉本のタレントが多く、座員の中には後述する安井政史や、マジピンク/小津芳香役でおなじみ別府あゆみ*29などがおり、NGKからゲスト出演する座員も多い。
2023年他界。地元長崎では20年以上出演していたレギュラー番組「ひるじげドン」で追悼特集が組まれた。
また、BSよしもとで放送されている過去の新喜劇の放送では、番組表での出演者欄での名前は基本的に現在の芸名で表記されているが、中川の場合は「中川一美」表記になっている。

  • 島木譲二
わっクマや!死んだふりせえ!
クマ言われたん久しぶりやわ!久しぶりぶり
ブロッコリー
言うなー!

ボクサー→警備員を経て1980年に入団。その強面からクマヤクザ役を多く演じていた。
芸名の由来は敬愛する石原裕次郎の主演映画の役名より。
ここから自らを渡哲也と名乗る→不渡り手形と返されるギャグもあった。
登場時に人里に降りてきたクマ扱いでみんなが死んだフリを始めるのがお約束。変な格好で死んだフリを行う*30座員が必ず一人はおり、舞台によっては本物のクマ(の着ぐるみ)までもが死んだフリに加わる。
主なギャグは大阪名物パチパチパンチ、ポコポコヘッドなどの体を張ったものと、「しまったしまった島倉千代子」などのしょうもないダジャレで、灰皿や一斗缶など小道具を使って披露するギャグも多かった。
「やめよっカナ!?」以降は他の座員にダジャレやギャグを先に奪われたり、他の座員に一斗缶をボコボコにされ、とんがった状態で返して無茶ぶりを行うシーンも見られた。
新喜劇以外では松田優作の遺作映画「ブラック・レイン」に出演。DVD特典映像によるとオーディションで脅し文句を言ったところ一発で監督のリドリー・スコットに気に入られ出演に至ったという。
2011年頃から体調不良で休業していたが、2016年12月に脳溢血を起こし他界。2004年の舞台で水晶玉を放り投げて頭にぶつけ倒れたこととは多分関係ない

  • 今田耕司
ご存じ芸能界の頼れる兄やんこと今ちゃん。
心斎橋筋2丁目劇場時代はダウンタウンの冠番組『4時ですよ~だ』のサブメンバーを務めていたが、ダウンタウンの東京進出に伴い1989年に新喜劇入りし、東野幸治とともにいきなり座長に抜擢された。
ごっつええ感じ』開始に伴い東京進出した為、在籍期間は1年ほどと短いが、「やめよっカナ!?」期の座長として新喜劇のピンチを救った。
最後の独身大物司会者となった今でも特別公演に参加するなど、新喜劇に関与する機会も多い。
なお、今田を含めた当時の主力座員(東野、130R、木村祐一)はルミネ新喜劇の座長を担当している。

  • 東野幸治
ご存じライト東野。
今田と同じく「やめよっカナ!?キャンペーン」期の座長で、お爺ちゃんなど老け役を演じることが多かった。
こちらも今田と同じ理由から新喜劇にいた時期は短かったが、東京進出後は全国ネットで放送された『超!よしもと新喜劇』で主人公を演じていた。
座長と言いながらその演技は新喜劇時代から一貫して大根なのだが、なぜかテレビドラマへの出演機会が多い。

  • 中西喜美恵
1990年入団。
90年代を代表するマドンナ役として知られ、年齢を聞かれると18歳とボケをかます、ブチ切れると未知やすえと一緒に相手をボコすなどのネタを持っていた。
2003年に不妊治療を理由に休業→退団。
現在は舞台活動のほか、大東市にある「だいとうFM」でパーソナリティとして活躍。

  • 岡村隆史
ご存知ナイナイのちっちゃいおっさん。1991年入団。
入団直後に「吉本印天然素材」に参加し東京進出した為在籍期間はわずか3ヶ月と非常に短かったが特別企画に出演することがあり、自身の冠番組に新喜劇の座員をゲスト出演させることも多い。
現在は正月の特別番組である「花の駐在さん」の3代目駐在*31として新喜劇メンバーと共演している。
天然素材メンバーではこのほか、バッファロー吾郎が1990年代初頭にNGK座員として所属していたほか、FUJIWARAが日曜笑劇場のレギュラー、宮川大輔がルミネ新喜劇の座員として活躍していた等関係が深い。

  • 藤井隆
体の一部がHOT!HOT!

ハイテンションなオカマキャラでおなじみ乙葉の旦那。レフト藤井。マシュー南ではない
サラリーマン時代に新喜劇に入団ししばらくは兼業だったが、テレビデビュー後に座員一本で活躍することに。
『超!よしもと新喜劇』でもオカマキャラを演じ、HOT!HOT!ダンスのギャグでは観客から手拍子が起きるほどの人気座員となった。
また、2000年には浅倉大介プロデュースの楽曲である『ナンダカンダ』でNHK紅白歌合戦に歌手として初出場を果たした。
2022年からはこれまた関西の長寿番組『新婚さんいらっしゃい!』の2代目司会に就任。
2023年には島田珠代35周年記念公演で久々にNGKの舞台に立った。

  • 大山英雄
1993年入団。
見た目が福山雅治に似ており、新喜劇でも一貫してそのネタで通している。
氏のモノマネを最初にやったタレントという自負から、同じ福山のモノマネを持ちネタとするみっちーとダブル福山なるネタを披露したこともある。
現在はルミネ新喜劇で活躍。

  • いちじまだいき(市嶋大喜)
とても甲高い声で辻本に「変な声」といじられ「お前の喉には何が入っているんや?」とアドリブを振られては、珍回答をして笑いを取るネタを用いていた。
彼と諸見里が共演すれば毎回すごい事になっていた。
2016年6月に芸人を引退、現在は「旭堂南喜(きょくどう なんき)」名義で講談師として活動している。

  • 仙道花歩
元タカラジェンヌという異色の座員。宝塚と新喜劇という関西の二大劇団に所属した人は世界広しといえどもおそらく日本、いや世界で唯一だろう。
既に新喜劇作家と結婚して新喜劇も退団。現在は「堺少女歌劇団」のプロデューサーを担当している。新喜劇時代には「グランシャトー*32のCMソングを宝塚風に歌う」という経歴を活かしたネタもあった。

  • 博多華丸
今や九州芸人のスターとして君臨する彼も2000年の一時期に在籍していたことがある。
当時の芸名は鶴屋華丸。
主に冒頭に登場するモブ役が多く、相手に対して博多弁で話しかけて混乱させるというネタを持っていた。
ちなみに、相方の大吉先生も吉本入り直後、博多温泉劇場(現在は閉鎖)で行われていた新喜劇の舞台に端役として出演した経験があるほか、現在の芸名にする際は木村進氏の承諾を得たうえで改名したという。

  • レイザーラモン(住谷正樹・出渕誠)
2001年入団。
新喜劇では本名名義で活動していた。
どちらも大学時代にプロレス同好会に所属していた為*33、ロメロ・スペシャルなどプロレス要素のネタも披露していた。
住谷は乳首を触られると興奮して動けなくなるというネタもあり、以降新喜劇座員では何故か乳首ネタを持つ座員が増えることに。
前述の小籔とは「ビッグポルノ」という下ネタ系の音楽ユニットを組んでいた。
2002年に住谷がHGとして活動を始め、ブレイク後には新喜劇にHGの格好で登場した事があった。
出渕もあからさまな乗っかりでRGとして活動開始、その後迷走を経てあるあるネタで不動の地位を築くことに*34。近頃は「細かすぎて~」の常連としてもおなじみ。

  • なかやまきんに君
2001年入団。福岡県出身。
ご存じ筋肉芸人で、新喜劇でも筋肉関係のギャグを多数披露していた。ピンネタと何一つ変わっていない
新喜劇座員では珍しく、芝居内では関西弁を使わず原則標準語を通した。
2006年に筋肉留学と称しアメリカに留学するため退団。
2021年末で吉本を円満退社しフリーとなったが、退社直前に地元福岡で一日警察署長を務めた際、VTR終わりにお馴染みのギャグを披露してNHK福岡のアナウンサーの腹筋を崩壊させ話題となった。
この影響からまさかの再ブレイクを果たし、今やCM・バラエティで引っ張りだこの超人気者となり、持ちギャグの「パワー!」が流行語にノミネートされた。
俳優としては2019年に『仮面ライダーゼロワン』の第1話で腹筋崩壊太郎/ベローサマギア役に抜擢され高い評価を得る。その後、2021年末にその役で15年ぶりに新喜劇出演を果たした。

  • 安井政史
2007年入団。熊本県出身。
下の名前の読みは「まさじ」だが、本名は「まさふみ」。旧芸名は安井まさじ。
大阪NSC25期生であり、銀シャリ誕生のきっかけを作った人物。入団前は同期の橋本直と「ビールズ」というコンビを組んでおり、コンビ解散後に鰻和弘を橋本に紹介している。
新喜劇でのネタは、左の乳首を触られると「いやん」右が「ばかん」股間は「そこん」膝は「ひざん」と、各所を触られるとのけぞるギャグを持ち、同時に触られると「イヤバカソコヒザ~ん」と全部まとめてのけぞる。
2016年に起きた熊本地震をきっかけに地元熊本で活躍することを決意し退団したが、その後も熊本で行われる新喜劇のツアーには毎回ゲスト出演している。
2022年からは芸名を本名と統一し、2024年春からは九州新喜劇の新座長に就任することが発表された。

  • もりすけ
2013年入団。
同期には見取り図の盛山晋太郎がおり、氏のYouTubeチャンネルであるMDC初期メンバーでもある。
年齢の割に髪の毛が非常に禿げ上がっており、冒頭カツラを着けて登場し、それが何らかのアクシデントで取れてハゲがばれるというネタを持つ。
愛媛県出身で、偶然なことにハゲネタの先輩である島田一の介とは同郷。
2023年からは愛媛県の住みます芸人として活躍することとなり座員としての活動は一旦休止。但しセカンドシアターの単独ライブなどにゲスト出演することもある。

  • 福本愛菜
元NMB48メンバーで、山本彩や渡辺美優紀と同じ1期生。奈良県出身。
NMB時代から日曜笑劇場のレギュラーに抜擢されるなどバラエティ能力の高さを見せており、2013年7月のNMB卒業直後に入団。入団後はマドンナなどストーリーラインに絡む役での登場が多く、後述のNMB新喜劇にも座員として凱旋出演を果たしている。
2019年3月に退団。理由は明かされていないが、関西ではイベントの司会や情報番組のレポーターなど素人いじりができるタレントとして重宝されており、多忙から出番が少なくなっていたのが一因とされる。
なお、吉本の舞台では「ポケットミュージカルス」*35に出演することがある。

  • 木下ほうか
近年では個性派俳優として知られる彼も実は新喜劇座員だったことをご存じだろうか?
1980年代中期に在籍していたが、当時は新喜劇低迷期だったこともあり、早々と見切って退団。
島田紳助のアドバイスで吉本を退社して上京し、Vシネマを中心に活動。
「スカッとジャパン」のイヤミ課長役でブレイクし、テレビ出演も増え大きく知名度を上げる。
当時の座員(浅香あき恵・未知やすえ等)とは現在も交流があり、特別企画のドラマで共演したこともある。
2022年2月からとある事情で俳優活動を休止しており、所属事務所も退社している。

【余談】


  • 新喜劇の台本が上がってくるのは公演初日前日の深夜で、台本の通し読みが1回、舞台上での稽古を1回実施して稽古が終わるため、稽古時間が非常に短い。新喜劇には一般舞台出身の座員も多数在籍するが、最もカルチャーショックを受けた点として誰もが稽古時間の短さをあげている。
  • 前述の通り、過去作品の再放送も不定期に行われているが、現在確認できる最古の放送分は1984年と比較的新しい。開始当初から1970年代までの放送分は写真も含めて出て来ることは殆どなく、詳細は当時の公演ポスターや台本でしか確認することが出来ない。
  • 過去には新喜劇に所属しない吉本のタレントと、新喜劇座員をメインキャストに揃えたコメディの「日曜笑劇場」が1975年から2013年までABCテレビで放送されていた。こちらは吉本以外のタレントがレギュラーで出演した作品もある。
  • NHKで土曜の昼に放送されていた法律番組『バラエティー生活笑百科』では、2013年以降新喜劇座員が相談員として登場することが多かった。特に辻本と花子が揃う回では、新喜劇でもおなじみだったボケとツッコミのやり取りを見ることができた。
    なお、同枠の後継番組として2022年4月から始まった『探検ファクトリー』では、すっちーが「すち子」に扮してレギュラー出演している。
  • 奥浩哉の漫画「GANTZ」の大阪チームの登場人物は、その大半が新喜劇の座員名から取られている。なお、アニメ版「GANTZ:O」では、作内に登場する室谷信雄・島木譲二役を新喜劇に在籍経験のあるレイザーラモンが演じている。
  • 本編で人が殴られた時に出て来る「パン!」という音は、舞台袖にいる進行係が演者が殴るタイミングに合わせて拍子木を叩いて出している。但し一部の演者はガチでビンタすることもあり、その場合は「ペチン」という音がするのとリアクションですぐに見分けがつく。
  • 時折借金の保証人として「中村進」という名前が出て来るが、これは実在の人物で、新喜劇の黎明期から90年代まで活躍した作家の一人である。現在は後進の育成に当たっている。
  • 商業演劇では珍しく、1990年代までは舞台上の撮影が自由であった。そのため同時代のテレビ中継では客席からのフラッシュが映りこんでいる場面も多々見られる。
  • 吉本が運営に関与する女性アイドルグループ・NMB48は、デビューから15作目までシングルの特典映像として『NMB48 feat.吉本新喜劇』が収録されていた。基本のストーリーは新喜劇のそれだが、メンバー登場時は自身のキャッチフレーズをいうのが大きな特徴で、座員がそれに乗っかったギャグを披露することも。なお座長は当時就任していた内場・川畑のどちらかが担当しており、辻本・小籔との共演は一度も見られなかった。観客がヲタばかりだから歓声が妙に野太いのも特徴。シングル特典終了後もイベントや特別公演などで共演する機会が多い。
  • 2017年度の下半期に放送された朝の連続テレビ小説『わろてんか』は吉本がモデルの作品であり、明治後期から第二次世界大戦終了直後までの大阪を舞台に寄席経営に挑む姿を描いた物語となっており、本作の最終話は社員と芸人が総出で青空喜劇を仮設の寄席舞台で行うという新喜劇のようなストーリーが展開された。



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最終更新:2024年05月01日 18:46

*1 開始半年後に『超コメディ60!』に番組名を変更。

*2 なお、吉本興業は既にこの時点で浅草の興行主として活動しており、自社で軽演劇の一派も抱えていた。

*3 例外的にクリーニング店だけは「ホワイトクリーニング」の名称が使われる。

*4 将来の座長候補で副座長とも称される。2019年以降公式にこの名称が使用されるようになった。

*5 相手を叩く茶色く柔らかい棒のこと。新喜劇以外では「絶対に笑ってはいけない24時」シリーズでガキ使メンバーの尻を叩いているあの棒である。

*6 幽霊は普通に登場するほか、毒殺や射殺と見せかけて死んでなかったという演出も時々ある。

*7 例えばMr.オクレの場合は「岡田」、桑原和男の場合は「和子」など。

*8 人気芸人の中でも花菱アチャコは唯一の例外であったが、これは彼が以前に引き抜きを巡る「手打ち」として吉本とは終身契約を結んでいたため。

*9 尤も、松竹は芝居単独で上演する人情路線、吉本は一興行の最後に見せるドタバタ路線であるため、「大相撲とプロレスを競わせるようなもの」と、ライバル扱いは難しいと見る向きもあった。

*10 現在のNGKとは別位置で、大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方)に近い場所にあった。

*11 新京極通に存在していた劇場で、1987年に閉鎖。

*12 とはいえこの入換後に新喜劇が大ブレイクし全国ツアーの実施などで興行が回らなくなってしまったことから、一部の座員が座長からの要請等で後年復帰している。

*13 跡地には複合ビルのSWINGうめだが建設され、2003年から2008年の間に2代目うめだ花月が開設されていた。

*14 航空機客室乗務員の旧名「スチュワーデス」の略称が「スッチー」であることから。

*15 同期はダウンタウン、トミーズ、ハイヒールなど。

*16 茂造じいさんの取り立てに来た3人ヤクザなど。

*17 海原小浜の息子であり、海原やすよ・ともこの父親。

*18 めだかと真矢以外のTHE歌笑バンドメンバーには、ベース担当がはなわ、ギター担当が児嶋一哉(アンジャッシュ)、ピアノ担当がふかわりょうだった。

*19 それまでは結婚後は退団しなくてはならないというルールがあった。代表例がマドンナ役だった杉本ヘレンで、現在の西川きよし夫人こと西川ヘレンである。

*20 「生きてるの?」と聞かれて自らの脈を取り「うん、生きてるわ〜」と答えて「そうせな分からんのかい!」と突っ込まれるという、これを逆手に取った持ちギャグもある。

*21 チャンバラトリオのゆうき哲也の弟子であり、竹内力主演の『難波金融伝・ミナミの帝王』シリーズで方言指導を担当。

*22 途中で「ビヨ~ン」と鳴らす、クイズ番組風の「ピンポン」など。

*23 服装も上下共に白いスーツ、青いネクタイ、場合によっては緑色のカバン(=グリーン車)を持つなど新幹線を思い起こさせるカラーリングとなっている。

*24 当時、1年で唯一国民の祝日が無かった月に因んだもの。

*25 絶望的な状況などでよく使われる楽曲。

*26 この縁から2000年の映画公開時には関西地区のプロモーション担当を任されている。

*27 末期には他の座員が渡りぃ!と煽るパターンもあった。

*28 通常の新喜劇では小学生役は若手座員が担当することが多いが、稀にネタとして池乃めだかやMr.オクレなどのベテランが演じる回もある。

*29 結婚後にフランスに移住していたが、出産後に帰国しその後加入した。

*30 代表的なのが桑原和男で、うつぶせに反り返った状態で死んだフリをすることがほとんどだった。

*31 元々は朝日放送でレギュラー放送されていたコメディ番組で、初代駐在は桂三枝(現:六代桂文枝)、2代目は明石家さんまがそれぞれ担当している。

*32 大阪・京橋にあるレジャービル。

*33 コンビ名もWWFの同名プロレスラーから名づけたもの。

*34 当初はハードゲイ・リアルゲイの略称だったが、社会情勢の変化もあり現在はホットガイ・リアルガイの略称としている。

*35 1963年から開始した本公演の幕間に上演する小規模なコントおよびミュージカルのこと。出演者は固定されておらず、テレビでおなじみのタレントから新喜劇座員まで様々。