ネェル・アーガマ

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ネェル・アーガマ - (2021/07/24 (土) 21:11:49) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/03/25 Sun 23:31:34
更新日:2023/06/10 Sat 20:22:23
所要時間:約 5 分で読めます




機動戦士ガンダムΖΖ」及び「機動戦士ガンダムUC」に登場する戦艦。
名称は「アーガマに近い」という意味。

正規の国防計画を通さずに設計・建造された艦であるため、〜級といった名称は基本的に使用しないが、
便宜上「ネェル・アーガマ級機動戦艦」、改装後が「ネェル・アーガマ級強襲揚陸艦」といった風に使われることがある。



■U.C.0088年時

全長:380m
武装:対空機銃×16
単装ビーム砲×2
単装副砲×2
2連装メガ粒子砲×2
ハイパーメガ粒子砲
サブメガ粒子砲×2

乗組員:ブライト・ノア(艦長)
ビーチャ・オーレグ(艦長代理)
トーレス
キースロン
アストナージ・メドッソ


エゥーゴの機動戦艦。
アーガマに代わる旗艦としてアナハイム・エレクトロニクス社がグラナダで建造していた。
どちらかというと全体的なシルエットはホワイトベースに似ている。

アーガマ同様、MSの運用能力を重視していて、12機まで搭載できる。
カタパルトは艦前方に3基(左右のカタパルトは上下から発進可能)、後方にも着艦用を1基装備。

艦後方のエンジン部には出撃時のカタパルトの反動を相殺する目的でカウンタースラスターと呼ばれる細長いスラスターを4基設置している。
アーガマで問題となっていた火力不足も解消されており、高い戦闘力を持つ。

艦の両側に設置された主翼にはソーラーパネルを内装。また、必要に応じて折り畳めるようになっている。

艦自体の運用面にもかなり改良が加えられ、5人程度いれば動かせるようになっている*1他、アーガマの特徴の一つだった居住区はドラム式に変更された上で艦体に内蔵された。



○武装(「UC」登場時も併記する)

  • 対空機銃
艦体の各所に設置されている。対空迎撃用。
後に8門増設された。


  • 単装ビーム砲
両側のカタパルトに装備している。


  • 単装副砲
艦後方の上下に設置。アーガマなどと同じ物。
後に2連装メガ粒子砲に換装される。


  • 2連装メガ粒子砲
艦前方の上下に設置されている。


  • ハイパーメガ粒子砲
中央カタパルトの真下に装備。
拠点攻撃用武装ということもあって本艦の武装の中でも威力は最強で、なんでもコロニーレーザークラスの威力なんだとか。
コロニーの残骸をも一撃で消し飛ばせるし、MSに至っては掠めただけでも吹っ飛ぶ。
それに比例して必要なエネルギーも膨大で、一発撃てばあっという間にエネルギー切れである。

大規模な戦闘が起こる事が無くなり、持て余していたため後にフラムで撤去することも検討されたが、予算がないのでそのままにされている。


  • サブメガ粒子砲
艦の両側にある黄色の円形のシャッター内に格納されている。



○劇中の活躍
ラビアンローズに係留されていて、ジュドー・アーシタ達の新たな母艦となった。
エゥーゴ上層部は当初、ブライトを艦長に据えて新たなクルーを乗せ、他のアーガマクルーは降ろそうと考えていたが、ネオ・ジオン軍の襲撃の影響で結局ジュドー達が運用することになった。
その際、ブライトは敵の攻撃で宇宙に放り出されたシンタとクム、ハロに新規クルー達を助けるために艦を降り、ビーチャが艦長代理に任命されている。

その後はサイド3へと向かい、ネオ・ジオンと交戦。ハマーン・カーンとグレミーの内紛にも介入し、最終決戦まで大した損害もなく戦い抜いている。

終戦後はビーチャ達が退職金代わりに貰おうと考えていたらしいが、実現はしなかった。

また、後にエゥーゴが地球連邦軍に統合されてロンド・ベル隊が発足すると、ラー・カイラム就役までの間、本艦が旗艦として運用されていたという。

ゲームブック『シャアの帰還』ではロンド・ベル隊所属(艦長はもちろんブライト)の設定で登場し、サイド3モウサ跡に向かうシャアの乗るシャトルの前に出現、シャアは大人しく乗艦するか、逃走するかの選択を迫られる事になる。
またストーリー終盤でも、サイド3周辺に集結しているジオン残党を一網打尽にするために出現し、シャアの指揮するグワダン級大型戦艦イン・エクセスと戦う事になる。


○艦載機

◇U.C.0088年時


◇ロンド・ベル発足時



■U.C.0096年時

艦籍番号:SCVA-76
武装:対空機銃×24
単装ビーム砲×2
2連装メガ粒子砲×4
ハイパーメガ粒子砲
サブメガ粒子砲×2

乗組員:オットー・ミタス(艦長)
レイアム・ボーリンネア(副長)
ミヒロ・オイワッケン

ここからは「ガンダムUC」版。
ロンド・ベルに所属を移行。それに当たって、カテゴリが「強襲揚陸艦」へ変更された。
「袖付き」からは「木馬もどき」と呼ばれている。

当時の主力艦であるクラップ級巡洋艦と同規格のパーツを使った大規模近代化改修(フラム)が行われ、これによって整備や修理がある程度やりやすくなった。
が、それでも同型艦が存在しないせいで運用しづらく、基本的には艦隊を組まずに本艦のみで運用されている。

MSデッキは拡張されていて、搭載数も16機に増えた。
また、デルタプラスのような規格外のMSでも問題なく運用できるという長所を持つ。

ちなみに、Gジェネでは改修前と区別するため、名称が「ネェル・アーガマ改」となっている。



○劇中の活躍(ネタバレあり
「ラプラスの箱」入手のため、インダストリアル7へ向かい、箱の鍵であるユニコーンガンダムを回収する。

それを奪おうとする「袖付き」と戦うも、クルー達の実戦経験のなさが災いしてフル・フロンタルのシナンジュ相手に大損害を被っている。
序盤のクライマックスであるパラオ攻略戦では、前述のハイパーメガ粒子砲が重要な役割を果たした。
はみ出し者な艦とヘタレな艦長と埃を被っていた大砲が大活躍する過程は非常に胸熱。

その後は紆余曲折あってガランシェール隊と協力し、箱の在処を目指すこととなった。



○艦載機


(占拠時に一時的)


■ゲーム作品において
スーパーロボット大戦シリーズの初期作品(旧シリーズや64)においてはアーガマとラー・カイラムの中間として、ブライトが乗り継ぐ自軍母艦となる。
(そのため、原作では叶わなかった「ネェル・アーガマを指揮するブライト」が見られる。
ちなみに、アーガマやネェル・アーガマから武装が弱体化しないようにするための配慮として、ラー・カイラムにもハイパーメガ粒子砲が捏造される場合がある。)

スーパーロボット大戦MXではラー・カイラムが登場しないためナデシコBと並ぶ自軍の旗艦となった。
同作ではαシリーズからの影響もあり、旧シリーズよりも戦力にカウントできる3人乗りの母艦である。

それからは長らくご無沙汰であったが、『第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇』では『UC』参戦に伴い、オットー艦長をメインパイロット、レイアム副長とミヒロをサブパイロットとして登場。
ネェル・アーガマと(ブライトの指揮する)ラー・カイラムが並び立つ事になった。
『Z3』では武装が対空機銃と主砲、マップ兵器版のハイパーメガ粒子砲しかないという寂しさであったが(まあマップ兵器の射程は優遇されているが)、
BX』ではミサイルランチャー・通常兵器版のハイパーメガ粒子砲・各種カットインが追加されて汎用性が向上。
V』ではZ3をベースに通常兵器版のハイパーメガ粒子砲が優遇武装として追加。ロマン砲とながりで宇宙戦艦ヤマトとの共演も果たした。
DLCでは激務で倒れたオットーの代わりに、『ΖΖ』のビーチャが艦長代理を務めるひと波乱のエピソードも用意されている。

「Gジェネ ギャザービート」ではムーンレィスがアーガマを本艦に改造したという設定になっている。


■余談
  • ロンド・ベルに所属を移行した、という設定が以前からあった本艦だが、「UC」の著者である福井晴敏氏は執筆時にこの設定を知らなかった。




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