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ハイザックのバリエーション

登録日:2012/02/13 Mon 21:13:28
更新日:2026/05/10 Sun 09:32:07
所要時間:約 6 分で読めます





この項目では、グリプス戦役期の地球連邦軍及びティターンズの主力モビルスーツ(以下MS)である「RMS-106ハイザック」のバリエーションについて解説する。






RX-106(ハイザック試作型)


Prototype HIGH-ZACK

型式番号 RX-106

プロトタイプ。後述の“マリン・ハイザック”をベースにした機体、あるいはその逆であるとも言われている。
長らく名前すら無い詳細不明の機体だったが、2017年になって『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ -くろうさぎのみた夢-』にて、藤岡建機氏による新解釈でRX-106 ハイザック試作型として設定が怪文書の仲間入り整理された。

デザインの元ネタは大河原邦男氏によるハイザックの準備稿。それを藤岡建機氏が世界観に合う形にアレンジしている。
つまり、2重の意味でハイザックの原点となっているのである。

連邦軍が一年戦争後初めて本格的に設計・開発した新鋭機で、コストを度外視した高性能機であったため、量産化にあたってアナハイム社がデチューンしたものが今のハイザックであるという。
また、試作された内の数機は水中用MSやヴァナルガンドのベース機となった。

余談だが、何故か『A.O.Z Re-Boot』のHPでは英語表記が従来機の「Hi-ZACK」ではなく「HIGH-ZACK」となっている。




ハイザック先行量産型


HI-ZACK Pre Product Type

型式番号 YRMS-106


読んで字の如く先行量産型。
連邦の正規軍ではほぼ次期主力機の内定が決まっていたハイザックだったが、ティターンズでも勢力の拡大に伴ってMSの調達が必須となり、ハイザックでも正式採用に向けた評価試験が行われる運びとなった。
しかし、やはりザクのような外観がパイロット達の不興を買い、正当な評価が受けられないようになってしまっていた。
そんなハイザックの性能を実証する為にティターンズに配備されたものがこの先行量産型である。

正式機と若干外観が異なり、バックパックの放熱フィンが下向きであることと動力パイプが従来のザクⅡに近い位置にあるのが特徴。
また、ティターンズはアナハイム社をあまり信頼していなかったのでコックピットの全天周囲モニターをわざわざ旧来の操縦システムに戻している。

データ収集はT3部隊によって行われ、若干の改良を施した上で正式採用された。


バイザックTR-2 [ビグウィグ]

BY-ZACK TR-2 [BIG-WIG]

型式番号 YRMS-106+BL-85X


ハイザック先行量産型とビームキャノンユニットのBL-85Xを組み合わせた機体。
大型火砲を運用する大型の機体の運用試験を目的に開発され、ティターンズのT3部隊がテストしていた。
名前がイザックではなくイザックなのは、コアのハイザック先行量産型以外にもジェネレーターとしてハイザックを一部の胸部パーツごと背面ユニットとして使用していることに由来する。

基本的に移動砲台なので機動性は極めて低く、実戦での運用は護衛が必要不可欠となる。
また、コアのジェネレーターとビームキャノンが連携している為に胸部パーツが破損しなければ分離出来ない、といったいかにも実験兵器らしい欠点を抱えている。
キャノン自体も不安定なのか、漫画版ではジェネレーターの暴走事故まで起こしている。

この機体を基に開発されたのがガンダムTR-6のビグウィグキャノンⅡや、『機動戦士Ζガンダム』本編にも登場した“メガランチャー”である。


ハイザック ブラックヘアーズ特殊任務仕様

HI-ZACK [Black Hears]

型式番号 YRMS-106

トリスタン特務大佐率いるティターンズ内の特務部隊「ブラックヘアーズ」に配備された先行量産型ハイザック。

部隊名が表すように機体色は真っ黒に塗装され、頭部にはバイザーを装着、胸部へ装甲を追加、左肩はショルダースパイクを撤去してコンバットナイフを装備するなど、後のエコーズジェガンを思わせる装いとなっている。




アドバンスド・ハイザック


ADVANCED Hi-ZACK

型式番号 RMS-106

日々高性能化するエゥーゴのMSに対抗するべく、ハイザックにガンダムTR-1[アドバンスド・ヘイズル]のデータを取り入れた強化型。

右肩をマラサイまたはロゼット、左肩をハイザックカスタム、バックパックをヘイズルの物に換装した他、増加装甲のやスラスターの追加など全身に改修が加えられた。
また、トランスパックシステムの採用によりバックパックの自由な交換が可能。


アドバンスド・ハイザック・ラーⅡ・フレア

背部にフルドドⅠプラス[セスシナング・フレア]を装備した状態。

フルドドⅠプラス[セスシナング・フレア]とは、フルドドの機首ユニットとコクピットユニットにフルドドⅡのウイングユニットを組み合わせた中間形態フルドドⅠプラス(セスシナング)にガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]の各種強化パーツを組み込んだもの。
これを装備したことで総合的な性能は1世代分向上しているという。




ハイザック・キャノン


Hi-ZACK CANON

型式番号 RMS-106C


ビーム兵器を併用出来ないハイザックの火力を補う為にバックパックをキャノン・パックへと換装したもの。
ジム・キャノンと同型の240mmキャノン砲を備えている他、胸部に着脱可能のバーザムに似た追加装甲や3連装ミサイルポッドの固定武装化など各所に改造が施されている。

ビーム兵器の併用が出来るマラサイや支援機としての役目が被ったハイザック・カスタムの登場によって正式採用には至らなかったが、性能自体は有用だったので試作機はそのまま実戦配備された。

なお、このキャノンパックはジム改高機動型とハイザックで培ったトランスパックシステムに基づいてジム・キャノンの機構を外付けパック化した中距離支援バックパックとなっており、ジム系やマラサイ、ガルバルディβなどの連邦軍の機体なら使用が可能となっている。
実際に『F90FF』にマラサイキャノンが登場した。


【武装】
  • ブルパップ・マシンガン
一年戦争の頃から連邦軍で広く使用されている、所謂ジム・マシンガン。
理由は不明だが、ハイザック・キャノンはザク・マシンガン改ではなくこちらを用いる。

  • ロングライフル
ジム・マシンガンを組み替えた精密射撃用のロングバレルライフル。
一部ゲームではビーム兵器扱いされるが、あくまでジム・マシンガンの組み替え品なので本来は実弾兵器。

  • 240mmキャノン
本機の肝となるバックパック右側に装備したキャノン砲。
様々な作戦に対応するために何種類かの砲弾が用意されており、予備のマガジンをバックパックに懸架しておける。
砲身は換装可能になっていて、ガトリングスマッシャーなども装備することが出来る。

  • スプレッドビーム
胸部の増加装甲に設けられた拡散ビーム砲。ビームユニットだけの着脱も可能。
攻撃用ではなく、主に防御に用いられる。

この増加装甲はバーザムの胸部装甲に似ているが、これがガンダムTR-6の中核を担うプリムローズⅡの増加装甲に発展、その簡易版としてバーザムに至る為。

  • 3連装ミサイルポッド
ハイザックのオプションと同じものだが、こちらは標準装備とされる。




マリン・ハイザック(ザク・マリンタイプ)


Marine Hi-ZACK(ZAKU Marine type)

型式番号 MS-06M → MSM-01
所属 ジオン公国軍
地球連邦軍
ティターンズ
開発 ジオニック社
生産形態 量産機
全長 18.2m
頭頂高 17.5m
本体重量 43.3t
全備重量 60.8t
出力 951kw
総推力 66,000kg
センサー有効半径 3,200m
最高速度 45kt
武装 60mm機関砲 ×2門
M6-G型4連装240mmサブロックガン
ブラウニーM8型4連装180mmロケットポッド ×2基


ジオン軍が開発したザク・マリンタイプは、戦後連邦軍に接収され、運用された。
“マリン・ハイザック”とは、その中でも前期型のM-1型をベースにハイザック用のタキム社製ジェネレーターを水冷化式に改修して搭載、全天周囲モニター&リニアシートを導入するなどの改造を施して新たに量産した物を指す。
まあ、単なるマイナーチェンジモデルである。

戦闘以外にもシロナガスクジラの生態調査にも使用された記録が残っており、建設や海難救助、水中での作業など様々な用途で用いられたようだ。
ザク・マリナーとザク・ダイバーはこの機体を基にジャブローで開発された連邦軍製のMSである。

近年、『A.O.Z』によって名前だけ本家マリン・ハイザックから受け継がれた機体ということになった。


マリン・ハイザック(A.O.Z Re-Boot)

MARINE HIGH-ZACK

型式番号 RX-106M
ARZ-106HZM(レジオン仕様)


『A.O.Z Re-Boot』にて藤岡建機氏がリデザインしたマリン・ハイザック。
一言で言うならザク・ダイバーをマッシブにしたようなデザイン。

やはり設定が怪文書化整理され、
ハイザック試作型をベースとした高性能水中用MSであったが、連邦軍が水中用MSの開発に消極的だったことと、ティターンズがTR計画で水中用のGパーツを開発していた為に量産されず、名前だけがザク・マリンタイプの近代化改修機に引き継がれたという。
なお、念願の量産は火星に逃れたティターンズ残党からデータを得たレジオンによって果たされた。

性能こそ二線級らしいが、機体の完成度は高く、技術はザク・マリナーとザク・ダイバーに引き継がれ、特にマグネットハーケンとハイドロジェットパックはガンダムF90Mタイプに受け継がれた、ということになった。


アクア・ハイザック

AQUA HIGH-ZACK

型式番号 RMS-106M2
ARZ-106HZM-2(レジオン仕様)


マリン・ハイザック(AOZ)にアクア・ハンブラビを装着した状態。

グリプス戦争中はT3部隊によって各種試験運用されるに留まったが開発データがレジオンに流出、アクア・バーザムと共に運用されている。
ちなみにレジオンではアクア・バーザムのことをエリート用、アクア・ハイザックを一般兵用としているようだ。




ハイザック・カスタム


Hi-ZACK CUSTOM

型式番号 RMS-106CS
所属 地球連邦軍
ティターンズ
ジオン共和国軍
開発 グラナダ開発基地
生産形態 量産機
頭頂高 18.0m
本体重量 35.6t
全備重量 60.7t
出力 1,428kw
総推力 74,000kg
センサー有効半径 8,900m
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
ガンダリウム合金(一部)
武装 狙撃用ビームランチャー
ビームサーベル
ビームライフル
ザク・マシンガン改
スナイパーライフル
主なパイロット カラ
ソラマ
ギリガン・ユースタス
地球連邦軍一般兵
ティターンズ一般兵
ジオン共和国軍一般兵


ハイザックの長距離狙撃型であり、高機動型。
その生産数の少なさから別名 「隠れハイザック」
機体形状がノーマルのハイザックと大きく異なり、動力パイプが赤いこと以外は全体的な色合いや頭部の形状がザクⅡに近いものになっているのが特徴。
他にも濃紺のティターンズカラー、連邦正規軍の青紫、ジオン共和国軍のグレー(ロールアウトカラー)なども存在する。
ハイザックの本格量産にあたって先行量産型からオミットされた部分も復活しており、一部は先行量産型から直接改造されたとも言われている。

モノアイを狙撃能力に特化した高精度の物に、ジェネレーターをアナハイム社製のものに換装したことで出力がアップした。
これによって高出力の狙撃用ビームランチャーが使用可能となり、ビームサーベルとビームライフルといったビーム兵器の併用も問題なく出来るようになった。
また、出力強化に伴いバックパックと脚部スラスターを強化して機動性を向上、装甲も一部ガンダリウム合金への換装や厚み自体も増していて、全面的に性能が強化された。
そういう意味ではかつてのジム・スナイパーⅡゲルググJなどと同じく「狙撃も出来る高性能汎用機」と同じであり、事実上のハイザック・アップデートモデルと言える。
なお、バックパックはトランスパックシステムの一種なので換装が可能。


本編では『Ζガンダム』第39話に登場。
シャアハマーンミネバが会談するサイド2・13バンチコロニー「モルガンデン」に潜伏し、エゥーゴのMS9機を狙撃で仕留めていた。
しかし、10機目に捕捉したのが百式だったのが運の尽き。カラ機は百式に、ソラマ機は百式に行動不能にされたところをミネバの護衛のガザCに撃墜された。
劇場版『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』では、目立った活躍は無かったがゼダンの門で警備している様子が描写されている。


グリプス戦役でティターンズが壊滅した為に後継機の開発や改良などは行われず、連邦軍の装備更新が済んだ後はモノアイ機を忌避する風潮もあってハイザック同様にジオン共和国や民間に払い下げられた。
ハイザックと同じく、ジオン共和国機の指揮官仕様には頭部ブレードアンテナが装備される。
ジオン共和国所属機は小説版『ガンダムUC』に登場。
袖付きに同調したジオン共和国の右翼団体がネェル・アーガマを襲撃・占領する」という大役があったのだが、アニメ版では出番がバッサリカットされてしまった。
その代わりに『UC』から『NT』の間を描いた外伝『獅子の帰還』にジオン共和国機が登場した。


因みにデザイナーから『モデラー泣かせ』という異名を貰っている。理由は通常機とデザインを比べると分かりやすい。
そんな訳で長らくプラモ化されなかったが、2024年にA.O.Ζ RE-BOOT版デザインで受注販売を開始。
同じ立体化に恵まれない仲間のサイコガンダムMk-Ⅱボリノーク・サマーンと共に遂に立体化を果たした。


【武装】
  • 狙撃用ビームランチャー
本機の主兵装。
長銃身で命中精度と出力が高く、狙撃で威力を発揮する。
長い銃身故に取り回しは良くないが、折り畳んでバックパックに懸架することが可能。

同時期に狙撃用ライフルとしてより扱い易いフェダーインライフルがあった為か他機にはあまり装備されなかったが、60年以上経ってから民間で開発されたモビルワーカー・サンドージュが何故かこれを装備していた。

  • ビームサーベル
ジェネレーター出力の向上によってビームランチャーと併用出来るようになった。
但し劇中で使用された事がなく、装備箇所や性能についての情報は不明。

  • シールド
右肩固定式のシールド。
ハイザックのそれに比べて大型でスパイクアーマーと一体化したような形となった。

  • スナイパーライフル
『獅子の帰還』にて、ジオン共和国所属機が装備していた詳細不明のスナイパーライフル。
ザクⅠ・スナイパータイプのライフルに似ているが、銃身が短くバイポッドが付いている。




アイザック


EWAC-ZACK

型式番号 RMS-119
所属 地球連邦軍
ティターンズ
青の部隊
ジオン共和国軍
ネオ・ジオン
新生ネオ・ジオン
ネオ・ジオン残党(袖付き)
F.S.S.
サナリィ
開発 ルナツー工廠
生産形態 量産機
全高 19.2m
頭頂高 18.3m
本体重量 41.6t
全備重量 73.5t
出力 1,428kw
総推力 64,800kg
センサー有効半径 26,000m
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
武装 ザク・マシンガン改
ビームサーベル
シールド
主なパイロット ガエル・チャン(小説版のみ)
エメ・ウィルヘッド
カサーケ
地球連邦軍一般兵
ティターンズ一般兵
ネオ・ジオン兵


ミノフスキー粒子散布化での電子戦*1を想定し、ハイザックをベースに早期警戒機として開発した偵察用MS。
同じ偵察機のEWACジムやEWACネロはパーツの互換性がある。
頭部と一体化したロト・ドームに内蔵されたパッシブ・レーダーシステムとデータシステム、頭部アンテナと一体化したアクティブレーザーセンサー、腰部の対地カメラ、バックパックには通信アンテナとデータポッド、作戦行動時間延長用のプロペラント・タンクなどを搭載している。ちなみに股間の細長い棒(意味深)は対地センサー。
また、前腕部を有線式探査ユニットのカメラ・アームやデータポッドを人工知能内蔵のドロイド・シーカーと交換したり、頭部並びにロト・ドームをより索敵性能を強化した新型に換装することも可能だった。

コックピットは複座式でパイロットとオペレーターの2人で扱われるが、パイロットのみでも操縦可能。
ジョニー・ライデンの帰還』ではジオン残党兵と元ティターンズ兵のコンビという変わり種が搭乗していたことも。

ティターンズ残党がネオ・ジオンに吸収された、あるいはダカールが占拠された際に一部がネオ・ジオンに流れ、そこから更にアフリカ解放を唱う武装勢力の“アフリカ解放戦線”や“青の部隊”、ネオ・ジオン残党の“袖付き”に流れた為に多くの勢力でその姿を確認出来る。
また、F.S.S(Federation Survey Service)やサナリィのような連邦政府と関連した半官・半民の団体にも配備された。
一方で本来の所属である地球連邦軍の機体は登場したことがない。

カラーリングに関しては設定画にも使われた青の部隊仕様のブルーが著名だが、それ以外にもネオ・ジオン仕様のグレーや袖付き所属機のグレー+エングレービング塗装が確認されている。
ティターンズ所属機は長らく明かされていなかったが、『A.O.Ζ RE-BOOT』の解説で濃紺のティターンズカラーであることが判明した。
一方で正規軍カラーについては一度も登場したことがないので未だに不明のまま。


なお、デザイナーのカトキハジメ氏のデビュー作の一つである。*2




ホビー・ハイザック


HOBBY Hi-ZACK

型式番号 なし、またはRMS-116H
所属 民間
ネオ・ジオン
開発 ルナツー工廠?
頭頂高 18.5m
重量 35.4t
武装 なし
主なパイロット ギュネイ・ガス
クェス・エア


連邦軍の装備更新が終わり、不要になって民間に払い下げられたもの。
“ホビー”とは「趣味」「道楽」という意味で、おそらく単一の機体ではなく民間に払い下げられたハイザック全般を指していると思われる。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場したホビー・ハイザックもそんな機体の一つで、武装を廃し、スポーツ競技向けにホワイトとブルーを基調とした派手なカラーリングとなっている。
劇中ではシャアを密かに護衛する目的でネオ・ジオンが買い上げ、ギュネイが操縦していた。
この機体がなければシャアはアムロに殺られていた、かもしれない。

なお、装甲の形状などノーマルタイプのハイザックとの差異が多く、むしろハイザック・カスタムか先行量産型に近いのでそちらがベースであると思われる。
型式番号からルナツー*3だと思われるが、資料によっては「民生品の為型番無し」とするものもあり詳細は不明。
コックピットもハイザック本来の物でもグリプス戦役の頃の汎用コックピットでもなく、ガンダムMk-Ⅱの同タイプであるなど謎が多い。


他には『ジョニー・ライデンの帰還』にて、通常型のハイザックベースと思しきホビーが国立公園で働いている様子が窺える。




ハイザック [ケラウノス所属機]


Hi-ZACK [KERAUNOS SQUAD]

型式番号 RMS-106
主なパイロット フォルカー・メルクス
ダニカ・マクガイア


雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』より。
反ティターンズ組織「ケラウノス」*4に所属する白いハイザック。
右肩部もスパイクアーマーに換装、動力パイプの取り回しを変更し、胸部ダクトを廃して冷却機を取り付けたことによって作戦活動時間が伸びたが、性能そのものは殆ど変わっていない。

専用武器としてキネティック(運動エネルギー)弾や超音速ロケット弾を発射可能な155mmマシンガンランチャーを装備している。


ハイザック [アイリス]

Hi-ZACK [IRIS]

型式番号 RMS-106
主なパイロット ダニカ・マクガイア


上記のケラウノス所属機が頭部を破壊された際、正規パーツが無かったので名前しかわからない素性不明の怪しい試作頭部ユニットに変更したもの。
センサーの精度が向上した事から、隊内では警戒役となっている。

アイリスとはその試作品の名称から取られている。


ハイザック [エピデンドルム]

Hi-ZACK [EPIDENDRUM]

型式番号 RMS-106
主なパイロット ダニカ・マクガイア


ケラウノス内では最新鋭のハイザックも、ティターンズが次々と新型を投入するようになってからは性能的に標準レベルに落ち着き、もはや優位性は無かった。
そこでアイリスの頭部を更に換装。よりセンサーが強化され、純粋に早期警戒機となった。
モノアイ系の頭部の中にジム系のバイザーを突っ込んだ妙な頭をしている。

名称はセンサーが強化されたことにちなんで「エピデンドルム(判断力)」から。




ハイザック [ヴァナルガンド]


Hi-ZACK [Vanargand]

型式番号 RX-106E
所属 ティターンズ
開発 オークランド研究所
武装 ビームライフル
ハイパーバズーカ
シールド
主なパイロット ロスヴァイセ


『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場する地上用試験機で、強化人間の少女・ロスヴァイセの専用機

当初はワンオフのカスタム機という設定だったが、『A.O.Z Re-boot』で設定が改められて下記のハイザック飛行型の試作1号機に「灰狼(ヴァナルガンド)」という愛称が付けられたという扱いとなった。

準サイコミュを用いた感応波コントロールシステム「シャーマン・フレーム」の搭載によって追従性が高められている。
また、ベース機はプロトハイザックだが*5、ガンダムTR-1[ヘイズル]等の新技術やパーツを用いてアドバンスド・ハイザック仕様に改修が加えられた為、もはやハイザックはおろかザクらしい姿が殆ど見られない程の外観に変貌した。

特に機動性の強化は著しく、バックパックのフレキシブルブースターやスラスターによって1G重力下では他の追随を許さない。
もっとも、その機動性による高Gの為に強化人間にしか扱えないのだが。

強化人間の専用機であると同時にバイアランなどの大気圏内飛行用MSのテスト機だったらしく、パイロットへの負担が増加するものの、短時間の飛行能力と高い機動性を有している。

武装はガンダムMk-Ⅱの物がベースであり、バレルとストックを延長して大型化したビームライフルと、ライフルのバレル下部にハイパーバズーカを装着するというゼク・アインやバーザム改、後のシナンジュに繋がるスタイル。
シールドはハイザックの物に打突用の外縁を取り付けたもので、表面に予備のEパックを4つまで取り付けられる。
盾の表面に付けて大丈夫なのだろうか?

見た目も中身もハイザックとは思えない高性能機だが、あくまで大気圏内用なのでロスヴァイセが宇宙に上がる際にオークランド研に返還された。
一方、『A.O.Z Re-boot』ではオークランド研に返還された経緯が「戦闘中に墜落してパイロットも再起不能になったから」と変わっている。*6


ハイザック飛行型

『A.O.Z Re-Boot』で設定されたヴァナルガンドの量産型。
こちらのベース機はアドバンスド・ハイザックをそのまま用いている。
試作機との違いは不明だが、少なくとも見た目は同じ。
量産には至らなかったが、一部の機体はティターンズ崩壊時に特務部隊を率いるトリスタン大佐に持ち出され、火星に亡命した際にレジオンに譲渡されて量産に至った(後述)。


ハイザック イカロス・ユニット試作プラン

ハイザック飛行型にTR計画の一環で開発された大気圏内用自立飛行強化装備「試作型イカロス・ユニット」を装着したフル装備形態。
厳密にはヘイズル用の物をそのまま付けているのではなく、ハイザック用に改修している。

機動性の強化は著しいが、パイロットに掛かる負荷も高く、寿命を縮める程であるという。

ヘイズルの方のイカロスユニットはバイアランに受け継がれたが、こちらはそのまま量産されたようだ。
とはいえ、これを装着するハイザック飛行型自体がティターンズ時代では試作機で終わったので生産台数は極めて少数だと思われる。




ハイザック レジオン鹵獲仕様


型式番号 ARZ-106HZ


火星のジオン残党軍「レジオン」がグリプス戦役後に火星に逃れてきたティターンズ残党から鹵獲、または火星で生産された物。
基本構造はティターンズ時代と同じだが、カラーリングがレジオンのシンボルカラーである真紅になり、ジェネレーターなど内部構造がアップデートされている。
ビーム兵器が主装備でバックパックのフィン撤去してトライブレードを装備した前線向けの通常型と、
実弾兵装が主装備でマラサイのバックパックを装備した市街地などでの警護向けの軽装型が存在する。


グラン-ザック

GRAN-ZACK

型式番号 ARZ-106GZk


レジオンのハイザックにホバリングスカートユニット「グランユニット」を装着したもの。


ローザック

LOW-ZACK

型式番号 ARZ-106


これもレジオンの機体で、老朽化したハイザックを作業用に転化したもの。
かつて作業用ザクがそうだったように現地改修であるので、同一仕様の機体は存在しない。


ハイザック飛行型(レジオン仕様)

型式番号 ARZ-106E


レジオンによって量産化された真紅のハイザック飛行型。
クローン強化人間部隊「新生PG(サイコ・ガール)部隊」によって運用される。

U.C.0091年に発生したティターンズ残党とジオン・マーズの反乱の際に鎮圧に4機が投入。
作業用MS中心の反乱軍に空中からの一方的な攻撃で圧倒的優位に立っていたが、クローン強化人間ミズノが乗るバケットホイールエクスカベーター型サイコガンダムMk-Ⅱ(非武装)が「疑似人格システムC.A」を起動すると一転、ビームを全弾回避された挙げ句に高高度までジャンプしてきたサイコMk-Ⅱに徒手空拳で全機叩き落とされてしまった。


ヘイズルヘッド

レジオンに反旗を翻したティターンズ残党が威圧の為にハイザックの頭部をヘイズルの物に載せ換えた機体。
装備はジム・クゥエルの物を用いる。




リビルドハイザック


漫画『機動戦士ガンダムF91プリクエル』より。
サナリィによる改修機。別名「リビザック」。
「サナリィがアグレッサー機としてAE社製のジェガンを用いるのは角が立つ」という政治的配慮から代替機として用意されたもので、
ジェネレーター、フレーム、CPUのアップデートで性能はジェガン並みに引き上げられている。




アクト・ハイザック


型式番号 RMS-106AN


スマホアプリゲーム『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』より。
可変MAやアクト・ザクとの連携を想定し、NT研究所が改修したモデル。
外見的にはバックパックのフィンとスパイクアーマーが廃されて後頭部にアンテナが追加されたくらいであまり変化が無いが、内部機構は刷新された上でマグネットコーティング処理が施されている。

TMAの中距離支援を想定しており、武装は実体弾が中心。
ハイパーバズーカも装備しているが、何故か一年戦争以降に普及したカートリッジモデルではなく、ガンダムジムが使っていた旧型を改造して使用している。




ハイハイザック


『機動戦士ΖΖガンダム~老衰のシャア』に登場。

……という体で描かれたハイザックのパロディ。
『Ζガンダム』放送当時に雑誌「月刊OUT」のウソ企画の一環で描かれたもの。
当然ながら翌年に放映される『ΖΖガンダム』とは何の関係も無い

デザインそのものはハイザックとそんなに変わらないが、記事内では「もはや線が多いなどというレベルを超えたデザイン」と書かれており実際にディテールが細かい。




G(グランド)・ザック


型式番号:PCX-005
所属:新生エゥーゴ
   スーパー・ジオン
生産形態:量産機
全高:18.65m
本体重量:30.5t


『機動戦士Oガンダム 光のニュータイプ』より。
ハイザックの重武装強攻型。
ザクの後継機の中で最も安定した性能を持ち、新生エゥーゴやスーパー・ジオンなど複数の勢力で主力となっている。

……という設定だが、そもそも『Oガンダム』が「月刊OUT」のパロディ企画なので設定自体に意味は無い。




にせガンダムMk-Ⅱ


『元祖!SDガンダム』より。
にせガンダムがハイザックをスカウトして改造した姿。
頭はV字アンテナ、バルカンポッド、アゴを追加してガンダムMk-Ⅱ風にしているが、にせガンダムと違ってボディはちょっとスラスターが増えたくらいで殆ど色替えした程度に過ぎない。

『SDコマンド戦記 G-ARMS』の頃にはにせガンダムの元を離れてなんと本物のMk-Ⅱ(黒)とつるんでティターンズを結成、マスクコマンダーの影武者となっていた。

『SDV』ではリアル風の設定として、「バーザム開発の為、ハイザックにガンダムMk-Ⅱのデータをインプットした機体」という設定が与えられた。




SDガンダム外伝シリーズのキャラクター


SDガンダム外伝シリーズでは、主に雑魚キャラとして様々なハイザックモチーフのキャラクターが登場している。

通常のハイザック 兵士ハイザック、戦士ハイザック、機兵タウロスハイザック、屍兵士ハイザック
マリン・ハイザック モンスターマリンハイザック、モンスターヴァサーメン
アイザック モンスターダークアイザック、戦士アイザック、アイザックキノコ、青呪術士アイザック(青の部隊仕様)
ハイザック・カスタム 召喚モンスターハイザックコング、機兵ザハイク、スケルトン剣士ハイザック
ホビー・ハイザック 工兵ホビーハイザック




【他ゲームへの出演】


機動戦士ガンダムバトルオペレーション2


ハイザック・カスタムとハイザック・キャノン[増加装甲]、アイザックが参戦していて、いずれも支援機である。

ハイザック・カスタムは450コストスタート。長射程のビームランチャーによる狙撃で相手をよろけさせていく狙撃サポートが得意。
支援機にしては足が速く、狙撃中にレーダーを確認できるため強襲機の接近に気づきやすい。
しかし手数が少なく、格闘を食らうと昇天級の大ダメージを受けるため、ポジション管理が命である。

ハイザック・キャノン[増加装甲]も450コストスタート。攻撃面では長射程の3連射キャノンと燃焼効果付きミサイルが強く、主兵装は専用ビームライフルとザクマシンガン改から選択可能でどちらを装備しても強い。
防御面は足こそ遅いが、それを補うようにHPと防御力がかなり高く、ほぼ全身に被ダメージをカットする緩衝材を持っているので生存力が高い。
強襲機が来ても持ち前の耐久とキャノンで粘り強く対抗できる。

アイザックは400コストスタート。
射撃兵装がザクマシンガン改とグレネードしかないが敵の位置を味方の知らせたり、相手のステルスやジャミングを無効化する珍しいタイプの機体。
攻撃力はないが逃げ足の速さと汎用機の比較的近くにいることが多いこともあり、強襲機につかまりにくい。




【立体化】

ハイザック自体の立体化が少ないという事情もあって、バリエーション機の立体化はHGUCアイザックくらいで希少。


HGUCアイザックはノーマルハイザックにランナーを追加したリデコキット。
パーツ一式は揃っているので水色のハイザックとしても組めるが、シールドやマシンガンまで青いのである程度の塗装は必須。

発売こそ2009年だが、ハイザック(2000年発売)から何の改修も入っていないので今となっては厳しい出来。


……だったのだが、2023年7月に突如として福岡のGUNDAM SIDE-F限定商品としてHGUCホビー・ハイザック(A.O.Z RE-BOOT版)の発売が告知された。
ホビー・ハイザックのガンプラ化自体が奇跡的なのにまさかの建機版デザインである。*7
キットとしては完全新規造形。

頭が小さく肩部アーマーがデカい藤岡建機氏のデザインを忠実に再現している。
可動範囲も広く、複雑なカラーリングもほぼ再現(流石にモノアイやダクト、シールド表面はシールだが)しているが、残念ながら付属品は無い。


2024年にはプレミアムバンダイ限定でハイザック・カスタムが遂にHGUC化。
TV版ではなく、上のA.O.Ζ版ホビー・ハイザックのリデコとしてA.O.Z RE-BOOT版での立体化となる。
付属品はビームランチャーとのみという割り切った仕様。ビームランチャーが長物かつ折り畳み機構やバックパックへの懸架機能があるのでボリュームに不足はないが、せっかくビーム兵器の併用が可能になったのにビームサーベルが無いのはやはり寂しい。







追記・修正は連邦製でもザクのフォルムを好む人がお願いします。

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最終更新:2026年05月10日 09:32

*1 ミノフスキー粒子は電子機器に絶大な影響を及ぼすものの、すぐに粒子が拡散して効果が減退してしまうのでレーダーの使用頻度は意外と下がっていなかった。

*2 もうひとつ採用されたのはジムⅢだが、こちらは明貴美加氏がクリンナップしたものが作中に登場し、残りのガザマリナーとメタスマリナーは不採用となった。

*3 グリプス戦役当時の型式番号の規則だと「116=ルナツー(拠点11)製の6番目の機体」という意味。

*4 後にカラバに編入

*5 補修用のパーツは量産型の流用。

*6 パイロットがロスヴァイセとは明言されていないが、少なくともAOZ2とは別の世界線ではあるようだ。

*7 しかも建機版ホビーは本編に登場した機体ではなく、開発系統図の隅っこに描かれていただけ。