ローゼン・ズール

登録日:2012/09/21 (金) 08:26:37
更新日:2020/02/13 Thu 00:09:56
所要時間:約 8 分で読めます






手心を加えるのは今回だけと知れ、連邦の雑魚どもが!

YAMS-132
ROZEN ZULU


画像出典:機動戦士ガンダムUC OVA第六巻「宇宙と地球と」2013年3月2日公開より
©サンライズ



ローゼン・ズールとは『機動戦士ガンダムUC』に登場するモビルスーツ(MS)。


目次




緒元


型式番号:YAMS-132
全高:25.2m
頭頂高:22.5m
本体重量:25.8t
全備重量:72.6t
出力:4,950kw
推力:257,200kg
センサー有効半径:18,200m
装甲材質:チタン合金セラミック複合材

武装:
3連メガ粒子砲×2
シールド
サイコジャマー×複数(総数不明)



機体解説


「袖付き」がアンジェロ・ザウパーの専用機として開発した機体。
先の戦闘で破損した彼専用のギラ・ズールをベースに、シナンジュの予備パーツ等を組み込む形で修復・パワーアップすることで完成した。
アンジェロ専用ギラ・ズール同様、ボディは紫色に塗装されている。


下半身は足首がハイヒール状になり膝に突起が追加された程度で、印象はギラ・ズールとあまり変わっていない。
しかし上半身は異様に大きい肩と腕、大型バックパックにより上半身だけマッチョのようなトップヘビーでアンバランスなシルエットになっている。
また頭部はギラ・ズール同様モノアイとガスマスクのようなパーツを持ちながら、周辺は薔薇の花びらのようなパーツで囲われているなど大きくイメージが変わった。

コクピットに追加されたサイコフレームや背面のプロペラントタンクは前述したシナンジュの予備を利用している。
サイコフレームを搭載しながらNTではない人間の搭乗を前提にしており、本機のサイコミュシステムは有線式のインコムやサイコジャマーなどの遠隔攻撃制御には使われず、機体の操作性の向上に特化した設計がなされている。

主武装は両腕の三又クローとそれに内蔵された三連装メガ粒子砲、シールドだが、その真骨頂は両腕ともに有線準サイコミュ兵器「インコム」として機能することであり、オールレンジ攻撃が可能。
シールドにも3門のメガ粒子砲が内蔵されている。


…ここまで見た人には大体わかると思うが、これらの外観や能力は「ΖΖ」に登場したハンマ・ハンマそのものである。詳細は明かされていないが「袖付き」が何らかの形で残っていたハンマ・ハンマのデータを元にしたと思われ、原型機では未完成だった両腕インコムも本機では完全に機能しており、「袖付き」技術陣の面目躍如と言えよう。
名前の「ローゼン」も「薔薇」を意味し、外観、武装にもその意匠が加えられており、作中でも「薔薇のMS」と称された。
原型機に乗った人が色々と喜びそうである。



武装


  • 3連メガ粒子砲
掌部分に内蔵されたメガ粒子砲。貫通力が高く、MSの装甲を容易に貫く。
発射口の周囲にはマニピュレーターの代わりに三本のクローが装備されており、格闘時に使用可能。
そして先述の通りハンマ・ハンマ同様腕部分がインコムとして本体から分離し、有線制御によるオールレンジ攻撃を行うことが出来る。
インコム使用時にはメガ粒子砲の威力に加え高い操作精度による全周囲攻撃で複数の敵機を一気に制圧することさえ可能としている。

  • シールド
片手用の中型シールド。薔薇の花弁を象っている。
Iフィールドジェネレーターを内蔵しており、高い防御力を持つ。
表面には高威力の三連メガ粒子砲を備え、Iフィールドのビーム偏向機能と合わせて拡散発射することも可能。

  • サイコジャマー
バックパック上部の二基のコンテナに収納された特殊端末。
一見するとファンネルなどのようなオールレンジ攻撃端末だが、これ自体には直接的な攻撃能力は無い。
使用時には収納された十基程の端末を展開し、内六基で八面体のサイコフィールドを形成。その中に敵機を封じ込めたうえで内部空間に疑似的な精神感応波を大量に送り込み、敵機のパイロットとサイコミュのコネクトを妨害。
これにより内部でのサイコミュ系装備の一切を使用不能にしてしまうという対サイコミュ兵器
しかも発動中のサイコフレーム同士が引き合う性質から、サイコフレーム機相手なら一度捕捉してまえば振り切られることもない。

サイコミュ兵器を持つ機体、特にNT-Dの発動をはじめとした機体制御の大部分にサイコフレームを利用しているユニコーンガンダムに対しては非常に有効な兵器である。この点から、ユニコーンへの対策として開発された側面もあったことが窺える。
しかしこの端末から発生する感応波はあくまで機械的に造られたものであり、本物のニュータイプ(NT)が発する強力な感応波の前では逆に競り負けてしまうこともあり得る。

なお、この端末も薔薇の花びらのような形状をしており、まさに機体名称の通りであると言える。



劇中での活躍


原作小説版

バナージ達が再度宇宙に上がった後にシナンジュと共に現れ、ネェル・アーガマに乗り込んでくる。その後離脱した後追撃してきたバナージと対決。
サイコジャマーを使ってNT-Dを封じ苦しめるが、真のNTとしてバナージが覚醒した瞬間、緑色に輝きはじめたユニコーンによって破られ形勢逆転。
さらに自分の心の中を覗かれたアンジェロは錯乱し、自分で機体をクローで貫き自決した(後でわかることだが実はこの時点でアンジェロはまだ死んではいない)。
因みに原作小説ではシールドメガ粒子砲はぶった切られた腕の代わりに装備している。


OVA(アニメ)版

EP5のラストでシナンジュとともに登場。
腕のメガ粒子砲とインコムクローでゼネラル・レビル所属のジェガンA型リゼルC型相手にほぼ単独で無双する恐るべき暴れっぷりを見せた。
そして紳士ポーズをとりながら横にスライドしフェードアウトしたので見た人の笑いを誘っている。

もうバラ出しちゃえよ。

なお、この時の彼は手心を加えており、ゼネラル・レビル所属パイロットは誰も死なせていない(この部分はep.6及び機動戦士ガンダムUC 星月の欠片を参照)。
誰が言ったか、スタイリッシュ不殺(生存者や損傷機体の救助・回収をさせて「敵の手間を増やす」ための行為とも言われる)。  

EP6ではネェル・アーガマに駐留していたが協定が破棄され、フロンタルを連れて逃げ出す際にユニコーンガンダムに捕まれていた右腕を基部ごと切断。
その後シールドの砲台部分をインコムとして使用できるようにした「ローゼン・ズール改」へと改造された。

EP7では袖付きのMS部隊を率いてネェル・アーガマへの攻撃を行い、艦上のメガ・バズーカ・ランチャーを破壊。
そして対峙したユニコーンに対し味方をも巻き込んだ攻撃を加え、サイコジャマーを展開し追い詰める。
しかし原作同様覚醒したバナージにサイコジャマーを破られ、両機の間に生じたサイコフィールドの中でフロンタルの幻影を見て錯乱したアンジェロがインコムクローで自機のコクピット付近を貫き機能停止した。



ガンプラ


OVAでの登場後にHGUCで発売。
しかし成型色が設定と全然違ってまるでチョコレートのような色になっていたり、膝関節が脆すぎたりと難点が目立つ。一方で複雑なプロポーションはしっかり再現されており、合わせ目も極力出ないよう丁寧なパーツ分けがなされている。
ガンプラ初心者に薦め難いが、手の加え甲斐があるという意味では良キットと言えるだろう。

後に成型色がアニメとほぼ同じで右腕がシールドと接合されたEP7Verが発売された。
単純にHGローゼンズール1.5と言える出来なので、素組や部分塗装派にはこちらをオススメしたい。



ゲームでの活躍


Gジェネ

  • 「OVERWORLD」
初登場。印象的なインコムの動きも再現されているほか、紳士ポーズとフェードアウトまできっちり再現されている。誰かスタッフを止めろ。

性能的には近接武器が通常格闘になっている以外はハンマ・ハンマの上位互換。間合いも広いので支援機としても優秀である。なお、サイコ・ジャマーは
「対サイコミュ機で命中率・回避率の補正がかかる」というアビリティ扱いだが、サイコミュ機には非常に有効。開発すればシナンジュになれる。アンジェロを乗せると特殊台詞あり。
ちなみにサイコ・ジャマーはOPでも存在するので、サイコミュ・ジャックを持ってるユニコーンとの相性もいい……あれ?

  • 「GENESIS」
サイコ・ジャマーの効果が「範囲内でサイコミュ兵器が使用不可になる」という効果に変更され、終盤の対サイコミュ機において需要が増した。


『ガンダムVSガンダムシリーズ』

2013年3月に解禁。コストは2000。コンセプトはNEXTのハンマ・ハンマと似ている。サイコ・ジャマー使用時に叫ぶ。


スーパーロボット大戦シリーズ

サイコ・ジャマーの再現が難しいためか、イベントでの使用に留まっている。
厄介な移動後攻撃や長射程攻撃、マップ兵器があるわけでもないため単なる中ボス。ただし、シールドやアンジェロ自身の能力(エースボーナス)のおかげで堅いので面倒。


『ガンダムジオラマフロント』

サイコ・ジャマーがなんと「攻撃手段」として活躍。
機体前方に射出して謎のビームを発射して攻撃する。
…ぶっちゃけ、ガンダムローズのローゼス・ビットにしか見えない。



余談


デザインはカトキハジメ氏。
原作者の福井氏が「ハンマ・ハンマをカトキ流にリファインすれば面白いだろ?」とカトキハジメ氏に打診したことで登場したという、いわば「ハンマ・ハンマ Ver.ka」といっていい存在である。




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