ブライト・ノア

登録日:2009/07/11 Sat 20:33:54
更新日:2025/06/17 Tue 16:42:40
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19歳←39歳になってもあんま変わらない UC Ζガンダム エゥーゴ ガンダム ガンダム歴代艦長 ガンダム登場人物項目 クワトロと組めばアツい グリプス戦役 ジャパニーズ・オットツァン ネェル・アーガマ ブライト ブライト・ノア ホワイトベース ホワイトベース隊 マクドナルドとはコラボ出来なかった男 ラー・カイラム 一年戦争 一般将校 中間管理職 主人公の親 初期設定では金髪 地球連邦軍 大佐 宇宙一オヤジシャツの似合う未成年 宇宙世紀 宇宙世紀0060年生まれ 宇宙世紀キャラクター項目 富野作品親キャラリンク 寝取り 左舷の弾幕が薄いと切れる人 ←何やってんの! 弾幕 成田剣 戦術家 本当は優しい人 機動戦士Ζガンダム 機動戦士ガンダム 機動戦士ガンダムUC 機動戦士ガンダムΖΖ 父親 白目がない人 第一次ネオジオン抗争 老け顔 艦長 艦長代理 若禿 苦労人 苦悩の連続 逆襲のシャア 連邦 鈴置洋孝 閃光のハサウェイ



すまんが、みんなの命をくれ


TVアニメ『機動戦士ガンダム』シリーズの登場人物の一人。
初登場時点で19歳であることに驚かれるが月日がたってもあまり変わらないことからこの時点で老けきってるとネタにされてしまう……。
実際作中においてもクルーのおとん枠なのは事実であり、
小説『ベルトーチカ・チルドレン』ではアムロ達から「ジャパニーズ・オットツァン*1」と揶揄われているとされている。
小説版Ζガンダムにおいては彼がエマ・シーンに好意的な点を「奥さんと同人種で雰囲気に似たところがあるからじゃないか?」と指摘されていたが、これは「慇懃無礼で傲慢なティターンズの中でエマだけはそうではない」という人間性の評価であり女性的魅力の話ではない。*2
名前の元ネタというか物語のモチーフの一つから?は当時の御禿のインタビューによれば“ノアの方舟の輝き”らしい。

余談だが劇中、スタッフのお遊びでミライの胸を触るシーンがあったりする。
またハンバーガーが好きらしく、しょっちゅう口にしており劇中でもハンバーガーを食べながら指示を出して部下に怒られるシーンがあったり、ガンダムカフェで再現されたものが販売されたりしている。
残念ながら2022年の時のガンダムとマクドナルドとのコラボでは赤い人の方に白羽の矢が立ってしまったが。

CV.鈴置洋孝→成田剣(『UC』)
生年:UC0060年
階級:士官候補生→中尉→大尉→連邦正規軍中佐→エゥーゴ大佐→連邦正規軍大佐
年齢…19歳(0079年)→27歳(0087年)→33歳(0093年)→36歳(0096年)→45歳(0105年)


【経歴】

機動戦士ガンダム

士官候補生としてブライトが搭乗していた地球連邦軍の新造強襲揚陸艦・ペガサス級ホワイトベース小説版ではホワイトベース級ペガサス、以下WB)は、
ジオンのMSに対抗するために発動された、連邦軍のV作戦の結晶である5機(一説では8機)のMSの受け取りのためにサイド7に入港する。
しかし、このWBの動きはジオン軍の「赤い彗星」ことシャア・アズナブル少佐に察知され、入港中に奇襲を受けたWBは3機のMSこそ死守するものの、
ルナツー到着~出港までに艦長のパオロ・カシアス中佐含む正規軍人のほとんどが死亡もしくは負傷してしまい、ひょんなことからWBの艦長代理となる。

ルナツー基地内の医療施設に搬送されていたのに何故かWBに戻っていたパオロ艦長が治療の甲斐なく戦死、生き残った正規乗組員の中で一番階級が高く、艦長補佐もしていたブライトが艦長代理となり、パオロ艦長を失ったWBはルナツーで一悶着あったものの、無事に地球へ向けルナツーを出航する。
しばらくの航海の後、シャアにつけられながらも地球への降下地点に到着。
しかし、ここでシャアがルナツー以来WBに3度目の襲撃を敢行。WBはアムロ・レイのガンダムの活躍で見事にシャアを振り切り大気圏を突破したものの、先導していたサラミス級巡洋艦の降下カプセルが襲撃された際に破損、
仕方なくカプセル内にいたサラミス級の艦長であったリード中尉を保護、ブライトとは気があわない人物であったが、彼は正規の士官であり、しばらく艦長面をされるハメになって、苦労することに。
更にシャアの策略により、進入角がズレた事でジャブローではなくジオン勢力下の北米大陸へと降下してしまう。
この頃のブライトは素っ頓狂な指示を出す癖に艦長面するリード中尉、危険な状況だというのに地球へ降ろせと身勝手な事を言い出す避難民達に挟まれながら自分が弱気を見せたらWBが沈みかねないという危惧から弱音を吐く事さえ許されなかったためか、余裕が無く、よく艦内の空気を乱すクルーをブン殴っていた*3
この頃は「左舷」を「10時方向」等と呼んでいた。

その後、北米で補給を受ける際にリードを船から下ろし、邪魔者がいなくなり、ようやくWBの艦長として定着。
艦長に定着してからはアムロ・レイの活躍もあったが、元々軍人ではなく、実力は十分ながら精神的に不安定なクルー達を苦労しながら統率。
己の未熟さや、アムロの力量を内心恐れていたことからアムロに八つ当たりする言動も多く、自身と同じ元から軍人であるリュウ・ホセイからそのことを指摘されたことがあった。
そのリュウも戦いで失ったり、艦長という重圧から倒れたこともありとさらなる苦労が続く中、彼なりに奮闘していた。
ジャブローで正式に中尉へ昇進するまでに、ザビ家の末弟で地球攻撃軍司令のガルマ・ザビ
「青き巨星」ランバ・ラル大尉の率いる独立遊撃部隊、
ルウム戦役でレビル将軍を捕らえた「黒い三連星」、
キシリアの下で大佐に昇進したシャア率いる「マットアングラー隊」を次々と撃破し、多大な戦果を上げる。
この頃は「左舷」を「ひだりげん」と呼んでいた。

  • ジャブロー~ア・バオア・クーとブライトの恋
ジャブローから宇宙に上がる頃になると、「左舷」を「さげん」と呼ぶようになる。
また、操舵手で常に隣にいたミライ・ヤシマに対して恋心を抱くようになる。
しかし、ミライを狙う恋敵は多く、サイド6で出会った婚約者のカムラン・ブルーム、そしてジャブローでWBに補充されたスレッガー・ロウなどミライを狙うブライトの前に大きな壁が立ちふさがった。
宇宙で戦ううちにスレッガーに心を開き始めたミライはカムランには見向きもしない。
ミライの気持ちに気づいたブライトはソロモン戦前にミライをスレッガーのもとに送り出す。
そこでミライとスレッガーは口づけを交わすのだが、その後のビグ・ザムとの戦闘でスレッガーは戦死、恋敵とはいえ戦友の死をブライトは号泣し悲しんだ。
その後ソロモンを奪った連邦軍はジオンの本土最終防衛ラインであるア・バオア・クーへ侵攻(星一号作戦)。
しかし、侵攻の際にギレン・ザビのソーラ・レイ照射により連邦軍はレビル将軍とその主力艦隊の多数を焼失。
その後、WBを中心とした艦隊を再編し、ア・バオア・クーへの侵攻を強行。
艦隊の中心として健闘したWBだが、ついに被弾、航行不能となり不時着し白兵戦になるが、アムロの声を聞きスペース・ランチで脱出。
WBは爆発、焼失するがWBとガンダムの活躍とザビ家一族の全滅もあり、ア・バオア・クーを制圧した連邦軍が一年戦争に終止符を打った。

  • 一年戦争後
機動戦士Ζガンダム』に至るまで。

最終的にミライと結婚する事になり、長男・ハサウェイと長女・チェーミンも誕生し幸せな家庭生活を送る。
しかし、軍ではNT部隊WBの指揮官的立場にあったということから『NTでは?』と疑われたために連邦軍上層部に危険視され、
民間船テンプテーションの艦長という不遇なポスト(小説版では閑職と明言されている)に回される。


機動戦士Ζガンダム

  • 1話~10話
一年戦争後、NTを恐れた連邦政府の方針で、NT部隊とされていたホワイトベース隊の指揮官であったブライトは、階級こそ中佐であったが、人員の地球への昇降に使われていた民間船「テンプテーション」の船長という不遇のポストに就かされる。
ただ、この地球と宇宙とを往来する船長という職務上「アースノイドとスペースノイド両者の素顔」を一番見続けられる立場であり、それが後のエゥーゴ参入を決める一因となったらしい。

2話ではティターンズのやり方に反発した事でバスク・オムらに暴行を受け散々な目に遭っていたブライトだが、10話において「テンプテーション」が戦闘に巻き込まれ撃沈。
船を失うという形ではあったが、エゥーゴの新型強襲揚陸艦「アーガマ」に救出され、腐敗した連邦軍を脱出する。

  • 11話~25話
エゥーゴ参入後、ヘンケン・ベッケナー中佐に席を譲られる形で、即アーガマの艦長に着任。階級も大佐となる。
着任後すぐさまジャブロー攻略戦の指揮を執り、ティターンズの二度にわたる月面攻撃(アポロ作戦・グラナダへのコロニー落とし)阻止にも尽力した。

  • 26話~50話
その後もティターンズの猛攻をアーガマ艦長として凌ぎつつ、指揮官として反抗策を練り、実行した。
グリプス戦役最終局面の47話においては彼が主導となりコロニー・レーザー砲=グリプス2の周囲に渦を巻くように艦隊を展開し奪取せんとする「メールシュトローム作戦」を実行。
この作戦の成功でグリプス2を奪取し、自らの指示の下で放ったコロニー・レーザー砲によりティターンズ艦隊を壊滅させた。

しかし、この激戦の代償は大きく、ティターンズ壊滅までにエゥーゴは創設者のブレックス、ヘンケン、クワトロ・バジーナらを失い、頼みの綱のカミーユ・ビダンパプテマス・シロッコとの戦いの後に精神を崩壊させ、戦力にならなくなってしまう。

この後、疲弊しきったアーガマは激戦で負った損傷の修復のため、サイド1の「シャングリラコロニー」に寄港することになる……。


機動戦士ガンダムΖΖ

  • 1話~9話
サイド1・シャングリラに立ち寄ったアーガマであったが、シャングリラの環境は全般的に良いとは言えず、ジュドー・アーシタをはじめとするコロニーに住むジャンク屋の少年たちにΖガンダムを何度も狙われてしまう。

しかし、4話においてひょんなことからジュドーがΖガンダムに乗り込み戦うことになってしまう。
その際ジュドーは見事ネオ・ジオンの部隊を追い払い、5話では機体性能の差こそあるものの、元ティターンズのエース、ヤザン・ゲーブルに勝利する。

この活躍に加え、戦力不足もあったためか、ブライトはジュドーらシャングリラの少年達を何とか説得しアーガマに加入させる。

  • 10話~20話
ようやくアーガマに定着し出したが、モンドとビーチャがエゥーゴを裏切りネオ・ジオンに投降。
捕虜にしていたエンドラのゴットン・ゴーに逃げられると同時に、2人の裏切りによって攻撃してきた巡洋艦エンドラを撃沈する。
その後入港した謎のコロニー「ムーン・ムーン」でムーン族に捕らえられ、妻子持ちの身にもかかわらずラビアンローズのエマリー・オンスに接近されるなど、
従来の苦労人ぶりを発揮する。
この混乱はしばらく続き、20話にしてようやくグラナダに帰還する。

  • 21話~36話
グラナダを出航したアーガマは地球降下を阻止しようとネオ・ジオン艦隊に攻撃をかけるも失敗。アーガマも地球に降り、ガンダムチームと別れてアフリカ戦線へと向かう。
迎賓館襲撃の際にはダカール市外へアーガマのハイメガ砲を発射した。

ダカール戦後はアイルランドのダブリンで連邦のネオ・ジオンに対するサイド3の譲渡に異議を唱えるが、結局異議は通らず、ジュドーが高官のホワイトを殴りつけた事もあって彼と共に地下に監禁される。

その最中、ネオ・ジオンがダブリンを攻撃。二人が監禁されている屋敷にも火の手が回り命の危機に晒される。
しかし、かつてのアーガマクルーであるファ・ユイリィに救出され、なんとか脱出。
ダブリンへのコロニー落としの一報を受けアウドムラのハヤト・コバヤシと合流する。
コロニー落としを阻止しようとするが、結局コロニーはダブリンに落着。ダブリンの人々の救出を行った後、アーガマを地上に残して宇宙へと帰還した。

  • 37話~47話+第一次ネオ・ジオン抗争後
37話でアーガマの後継艦「ネェル・アーガマ」がロールアウトすると、子供たちに艦を任せ月に帰還。以後は前線で戦う子供たちを影で支えた。
46話ではセイラ・マス、ジュドーの妹リィナと再会し、サイド3で戦闘中の子供たちの事を想い、感慨深げにセイラに語りかけるシーンがあった。

そして最終話でようやくネェル・アーガマの子供たちと再会するが、あまりにも遅い援軍艦隊の到着*4に激怒したジュドーの怒りの拳を受け止めた。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

グリプス戦役と第一次ネオジオン戦争を経て再統一された連邦軍に復帰。
0090年3月21日には、ジオン残党の調査・討伐を主任務とする外郭部隊「ロンド・ベル」の司令に着任する。
またかつての因縁から、エゥーゴから消えたシャア・アズナブルの捜索を重点的に行っていた。
当初はネェル・アーガマ一隻という小所帯だったが、やがてラー・カイラム級機動戦艦クラップ級巡洋艦、新型量産機ジェガンや高性能試作機リ・ガズィといった新型兵器を優先供給されていく。
配下のクルーにも、盟友アムロ・レイやベテラン整備士アストナージ・メドッソを筆頭として、新鋭整備士チェーン・アギや腕利きケーラ・スゥなど人材が揃っていく。
しかしティターンズの暴走という苦い時代から間もなかったため*5、新兵器が揃いながらも数は不足気味で、さらにスペースノイドが ジオンのコロニー潰しを忘れたのか シャアの一味を匿う動きを見せたため、二年間の捜査でもシャアの足取りを掴めなかった。

0092年12月22日、シャア・アズナブルが「新生ネオ・ジオン」を立ち上げてコロニー「スウィートウォーター」を占領して独立を自称。
ブライトはこれを討伐するべく艦隊を動かすが、相手の狙いが資源衛星「5thルナ」を地球に落として打撃を与えることに気付くのが遅れ、また戦力不足もあり、最初の隕石落としは防げなかった。
二度目の隕石落としを防ぐべく、連邦政府にも縁のある連邦軍高官アデナウアー・パラヤと接触、不愉快な目に遭いながらも(相手の失言に乗じる形で)「地球の危機と判断すれば艦隊司令の裁量で出撃できる」という言質を取る。
さらに、アナハイム社から遅ればせながら納品されたνガンダム、一年戦争以来の旧友カムラン・ブルームから託された核ミサイルなどを武器に、シャアが落とそうと狙う隕石「アクシズ」を破壊するべく出撃。
突撃部隊による核パルスエンジンの破壊、二度の核ミサイルによる粉砕、内部に侵入しての爆破計画を次々実行していくが、最終的にアクシズの落下を止めたのは彼の作戦ではなく、サイコフレームの起こした人類の総意識であった。
また、この戦いでブライトはアムロ、チェーン、ケーラ、アストナージといった、共に戦った多くの仲間たちを失った。

機動戦士ガンダムUC

第二次ネオ・ジオン抗争から引き続きロンド・ベルの司令及びラー・カイラムの艦長を兼任。副官にメランを据えていることも継続。この時ラー・カイラムは新型ミノフスキー・クラフトの稼働試験中で単艦行動が多かった。
OVA4巻。ローナン・マーセナスからの依頼を受けて袖付きの偽装貨物船ガランシェールを追跡中、トリントン基地襲撃事件に居合わせる。ユニコーンシャンブロの激突を見守った後、ユニコーンとバナージを収容した。
OVA5巻。麾下のネェル・アーガマを秘密裏に撃沈しようとしているゼネラル・レビルの暗躍を聞きつけた際は一計を案じ、ルオ商会と旧友の伝手を使ってガランシェール隊と接触。
けん制としてユニコーンとネェル・アーガマ、ミネバガランシェールの4者を合流させるよう取り計らう。艦内でバナージからガランシェール隊の印象を聞き出しており、彼の直感を信じた判断だった。*6
結果的には1手足りず*7袖付きの介入口実を与えることになったものの、彼らを生存させることには成功した。
OVA7巻。グリプス2を使っても目撃者も纏めて焼き払おうとしているビスト財団と連邦上層部の動きを察知し、ロンド・ベルの独立捜査権限をフル活用してシャイアンコントロールセンターを強襲、部隊練度の差を見せつけ無血にて制圧する。
しかし連邦軍人という立場上、民間人であるマーサ・ビスト・カーバインや政治家であるローナン・マーセナスに対しては言葉を尽くすほかなく、彼らによるコロニーレーザー発射を止める事はかなわなかった。
ただし箱が解放された後は、独立捜査権をもってマーサを逮捕している。

作中を通して指揮下のMS隊隊員からは信頼を得ているほか、バナージにはガンダムパイロット達を見てきた者としてガンダムに乗った初心を思い出すよう諭している。
艦長室にはアムロの写真が飾ってあり、時折独り言のように話しかける場面が描かれた。またユニコーンがサイコ・フレームの光を発してアクシズ・ショックにも似た現象を引き起こした際には、安心しつつもどこか思い出すような目をしていた。


◆ブライト名言集◆

  • 「殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか」
オヤジにもぶたれたことが無いと言うアムロに怒りの一言。
有名な一言だが、実際の処は自身がストレスで一杯一杯の所を、自身の想定以上にパイロットとしての急成長を見せつけた事で、内心では恐怖を抱いていたアムロに言い負かされたため、思わず手が出た際の言い訳に近い。
なおこの時に「殴ってなぜ悪いか!」と 背中を向けて珍妙なポーズ で叫ぶ姿はよくネタにされているが
これはアムロだけではなく周囲に向けて 正当な制裁 であることを示すアピールである。
制作当時どころか太平洋戦争中でも「軍人が子供を 誰も見ていない密室で殴る 」というのは指導だとしても卑劣な行為と見なされるが
周囲の目があっても構わずに殴った上で相手の反論に「殴ることがなぜ悪いのか」と返すのは
これは私的な暴力ではなく指導のための愛の鞭なので公衆の面前でも行うしそれが悪いと思っていませんよ、という意味である。絵面が珍妙になったのでこうしてネタになりがちだが

  • 「生きている間くらい人並みに上手に生きてみたいと思うけれど、不器用だからな…」
ミライにカムランとの縁を大事にした方が良いと言い、ミライに「本気で言っているの?」と返された際の返し。
ミライは「ほんとうね…」と呆れているが、この不器用さもブライトの魅力の一つである。

  • 「僕はいつでも待っているよ」
ソロモン戦前に動揺を見せるミライをスレッガーのもとに送り出した際の一言。
本来なら恋敵であり、ミライの心を掴んでいるスレッガーのもとには送り出したくは無いだろうが、ブライトは実直さからそれができなかった。
ブライトの魅力が垣間見えた場面の一つといえる。

  • 「また船を失う艦長をやってしまいました」
『Ζガンダム』10話にてアーガマに救出された際の一言。
「民間船であろうが何だろうが軍人である以上は船を失いたくない」というブライトの軍人として筋の通った面が悔しさをにじませたこの一言に表れている。
この時クワトロと握手をし、その後は共に共闘しお互いに意見も共感し合う仲になる。

  • 「みんなが逃げ出すまで、それまでは待つんだ」
『Ζガンダム』50話においての一言。部下にコロニー・レーザーの発射を迫られるが、レーザー砲内には戦闘中のカミーユ、クワトロ、ファがおり、その命を尊重しての判断である。
兵の命を背負う指揮官としての責任感の強さが現れた一言。

  • 「もうこれ以上言うことはない」
『ガンダムΖΖ』38話において、月に帰還したブライトがネェル・アーガマに向けて送ったビデオレターより。
様々な苦労をかけられたものの、立派に成長した子供たちへのエールである。
自らの子供を一人立ちさせる父親のように、自らスカウトしたシャングリラの少年たちを一人立ちさせたブライトの手腕は素晴らしいものである。
しかし、アムロの時代からブライトの艦のエースは少年ばかりで、幼い子供を戦争に参加させる事に抵抗があまり無いようにも見える。そのため彼のこの点を批判する人もいる。
ちなみにブライトが初登場したのはTV版『ガンダム』1話のテム・レイとの会話であり、
そこでテム・レイは「ガンダムが量産すればブライトのような若者が前線に出ず終戦するだろうし、アムロと同じ年の子が戦うのは嫌なものだ」という趣旨の発言をしている。

  • 「俺を殴って気をすませろ!」
『ガンダムΖΖ』最終話での台詞。
遅れてきた連邦軍がミネバが偽物だった事に失望する姿に怒りを覚えたジュドーに対して言った。
両者の言い分を理解しているが故に、ジュドーに自分を殴らせた。

  • 「すまんが、みんなの命をくれ」
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』での台詞。
アクシズを分断するためのブリーフィングの最後に、敬礼をしながら言った。
これに対してロンド・ベルのクルーたちは、無言で背筋を伸ばして敬礼を返しながら応えた。
非常に格好よく熱く、人間の覚悟と矜持を見せるやり取りである。一年戦争でアムロに八つ当たりしていた彼はもうそこにはいない。

  • 「甘ったれるな!その発想自体、貴様が自分で自分を特別扱いしている証拠だ」
    「元より貴様が何者だろうと特別扱いするつもりはない。必要なら働いてもらう」
    「だが、出撃したら必ず帰ってこい。それができたらお前を当たり前のパイロットとして認めてやる」
機動戦士ガンダムUC』第三話での台詞。
「自分を特別扱いしないでいただきたい」と、根本的なところで甘えが残っていたリディ・マーセナスに対する一言。
ブライトがここまでの人生の中で見てきた『帰ってこなかったパイロットたち』への思いがこもった厳しくもあり、優しくもある台詞。

  • 「その時、君の目の前にガンダムがあったことは偶然かも知れない。これまでガンダムに乗ってきた者たちも、皆そうだった」
    「だが、ガンダムに乗るかどうかは自分で決めたことであって、偶然ではないはずだ。違うか?」
    「その時、君にガンダムに乗る決意をさせたものは何だ?」
機動戦士ガンダムUC』第五話での台詞。
直前の戦いで人を救えず、現状も八方塞がり状態で気落ちし「自分に力などない、ガンダムに乗ったのも含め全部偶然」と呟いたバナージへの一言。
完全な成り行き激情に任せた末の行動生きるための金目当てだったりと、理由はどうあれ歴代のガンダムパイロットは「自らの判断と決定」で機体に乗り込み、そして大地に立ち上がった。
その光景をすぐ側で見届けてきたブライトだから言える台詞であり、バナージに「何のために立ち上がったのか」を思い出させた奮起の言葉。

  • 「かつてガンダムに乗った者たちと同じく、君もガンダムに選ばれたのだと思いたい」
    「いつもそれは、結果的に必然だった。良くも悪くも、だがな」
    (絶望を退ける勇気を持て。君がガンダムのパイロット・・・ニュータイプであるなら)
『機動戦士ガンダムUC』第五話での台詞(最後の一言はモノローグ)。
出発するバナージに向けて送った、激励の言葉。
先の通り「ガンダムに乗る」きっかけは様々だった。
だが、彼らが乗り込んだガンダムは往々にして時代の先駆けたる代物であり、そして彼らはその性能を最大限発揮できる才覚を秘めていた。
多くの人々の運命を変え、時には世界の趨勢すら左右したその「流れ」を見届け続けた彼の心境を表すと共に、再び困難な戦いに赴くバナージもまた、歴代のパイロットと同様その「流れ」に立ち向かえると信じての言葉。

閃光のハサウェイ』下巻「ビフォー ザ デイ」での台詞。
捕獲したΞガンダムを見たメカニックが不穏分子が使うモビルスーツに「ガンダム」の名前が使われている事に対しての一言。
連邦はともかく、作中世界にとって「ガンダム」とは何だったのか、というものが集約された台詞。
しかし、ブライトはそのガンダムのパイロットが誰かという事はまだ知らない…。

  • 「金がないなら来るな。シッ、シッ」
    「ケチで悪いか、消えろ!」
    「うるさいうるさい!俺だってカワイコちゃんたちが踊るの見たいんだ!これ以上お前なんかにかまってられっか!!」
SDガンダムMk-II「転がるコロニー事件」より。経営している劇場に金がないのに入りたがるシロッコを相手にしての台詞。
何故かSDガンダムでは全体的にブライトは卑怯者、守銭奴、クズとして描かれることが多く、慈悲を乞うシロッコに優しさを見せるどころか汚物を見るような目で文字通り一蹴した。


ゲーム

スパロボシリーズ

作品の格、ガンダムシリーズが人類組織の核として扱われやすいことなどもあって、自軍指揮官と言えばこの男と言っても過言ではない存在。
そして原作とは比べ物にならないカオスの中で責任を背負わされ、苦労人と言えばこの男と言っても過言ではない存在。
ブライトが左遷されている間、アムロがロンド・ベルの指揮を執ったら、慣れないデスクワークで1stの少年時代から一気に大人時代になるまで老け込んだばかりか、しまいには過労で倒れたというのもある意味語り草となっている。
時代が下るとマンネリ脱却として宇宙世紀ガンダムの参戦率が下がったりして、往年ほど絶対的な存在ではなくなっているが、
ブライトに取って代わるほどの人材はおらず、現在でもその認識に大した変化はない。

一方で性能面では不安定。
根本的に能力が物足りなくて使いにくい時、優秀だが方向性がスタンダード過ぎて出番が確保しにくい時、精神コマンド「愛」込みの核ミサイルで敵を蹂躙する時などに分けられる。
自軍の代表格として安定して出番が多いシナリオ面とは逆の形になっている。

音声は鈴置氏の死去後も、『UC』以前の作品設定で登場する場合ライブラリ出演で回していたが、『X-Ω』以降は『UC』設定でない場合も成田氏が代役として起用されるようになり、『スパロボ』以外のガンダムゲーム作品も同様の対応を取る事になった。

ギレンの野望シリーズ

全ナンバリングで登場。ちなみに一年戦争以降もあるナンバリングだと、第二部以降はエゥーゴバージョンとなる。

最初はそれなりだが、指揮と射撃が上がりやすいため最終的にはシャアやギレンを上回り、名将レビルと並ぶ指揮20に到達する。20はギレンの野望における最大値であり、部隊を率いる上では最高の人材。但し一年戦争版はナンバリングの場合、初期階級が指揮範囲の発生しない少尉とか中尉な上にイベントで長い間使えない為、なかなか高い指揮を生かす機会が訪れない。

一方のエゥーゴバージョンは、中佐や大佐に昇格した事によって周囲マスに高い指揮効果を発揮可能となっているため、周囲により高い階級のキャラを被せなければ、司令塔として申し分ない働きをしてくれる。彼の指揮下のジェガンは、余程強力なサイコミュ搭載機に乗ったニュータイプでない場合はかなりの損害を強いられるだろう。敵対時は見つけ次第、速攻で撃墜しておきたい。

アクシズの脅威からは逆襲のシャアが新たに追加された。しかし、ロンド・ベル版のブライトは用意されておらず、相変わらずエゥーゴ版で通している。セリフに違和感は無いが、ロンド・ベルの制服を着ていないので少し浮いている。

脅威のバージョンアップ版、アクシズの脅威Vでは閃光のハサウェイが収録された為に、ハサウェイ対ブライトが実現可能になってしまった。
正確にはマフティー対ブライトだが、ニュータイプである為に、父親の存在を確信した上で対峙するハサウェイと、何かに気づきつつあるブライトの対比が際立つ。
鈴置洋孝氏は逝去されており、成田剣氏への交代も決まっていない時期だった事もあってか既存の音声ライブラリを繋ぎ合わせ、掛け合いを実現している。

GジェネNEO

スパロボのようなクロスオーバーストーリー制を採用した本作では、チュートリアルである第1話をクリアした後第2話からエゥーゴ時代の姿で自軍で使用可能。
そしてアムロが序盤でしばらく離脱したのち合流し珍しく最後まで裏切らないクワトロ・バジーナが途中から自軍入りとい環境の中、原作キャラで唯一全話に登場し各話攻略開始前に本作オリジナルのBGMとともに故鈴置氏のボイスでステージ説明が入るという特別扱いがされている。

GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH

アゴがいかついシャアがトレードマークの実写系ゲームにも登場。無論中の人は鈴置氏。
他の原作キャラクターが「ドナタデスカ!?」と首をかしげたくなる本作では珍しく比較的原作に近い風貌をしている。老け顔もばっちり再現

が、この人も
  • 自己紹介時のバッジ差出時にQTEが仕込まれており反応が遅れる*8と主人公が船から降ろされゲームオーバー
  • ガルマ・ザビがシャアに騙され撃墜必至となったガウでホワイトベースに特攻を仕掛けてくるイベントで進路変更させるため友軍の砲撃が飛び交う中ガウのブリッジを潰せという無茶ぶり。(くらったら当然ゲームオーバー。プレイヤーや動画視聴者から「謀ったな、ブライト!」
とネタ行動に事欠かない。


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最終更新:2025年06月17日 16:42

*1 オトッツァンではなくオットツァン。誤植なのかそうではないのかは不明だがガンダム小説版ではヤクザなどいくつかの日本語が世界的に定着しているという設定があるので発音だけは実際の日本語とちょっとズレている可能性もある。とは言え、シャアの様に日本語由来の単語が出た途端にチンプンカンプンになってしまう人間も居るので、ジオン公国等の地域ではその傾向は無いようである。

*2 むしろブライトがエマを見た時の印象は「誠実で有能そうだけどそれ故の自尊心が勘にさわる」というあまりいい印象ではない。

*3 アムロを殴ったのはブライトにも非があるが(詳しい経緯はアムロの項目参照)、カイに関しては民間人とはいえぶっちゃけ殴られてもおかしくない言動ばかりしていた彼が悪い。

*4 連邦軍としてはジオンのいつもの内紛を察知し、消耗するまで待っていたと思われる。

*5 連邦政府首脳部にエゥーゴ関係者が増え、ジオン残党に融和的になったことも指摘される。実際、前作でも今作でもネオジオンに土地割譲と独立承認政策をとっている。

*6 この判断は副官のメランやMS隊長のナイジェルは把握していたが、リディは聞かされていなかった模様。

*7 ガランシェールの損傷が想定よりも激しく高度が稼げなかったためユニコーンが引っ張り上げたが、その結果推進剤を使い切り戦闘行動ができなくなっていた

*8 なお、入力受付時間は1秒を60で割ったフレーム単位にして41Fと1秒もない