リオン=アークランド/仮面ライダーザイア

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リオン=アークランド/仮面ライダーザイア - (2021/06/26 (土) 06:47:18) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2021/05/08 Sat 09:15:00
更新日:2024/01/03 Wed 14:45:50
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「滅亡迅雷.net。人類を滅ぼす為に生まれたお前達が、笑って暮らせると思うなよ」



リオン=アークランドとは、『仮面ライダーゼロワン』のVシネクスト『ゼロワンOthers 仮面ライダー滅亡迅雷』の登場人物。
本項目では彼が変身する仮面ライダーザイアについても記述する。

演:ジェイ・ウェスト




概要

ZAIAエンタープライズ最高経営責任者。
ヒューマギアの真価が発揮される職種を「兵士」だと考えており、新兵器の生産とその有用性をアピールする事で利益を出そうと企む。
その一環として天津垓に日本支社を任せ、通信衛星アーク滅亡迅雷.netを生み出すよう指令を下した。
更には自身の野望と計画のため、破壊されたを修復したのも彼の手引きによるもの。
要するに『ゼロワン』の物語における一連の事件の原因の原因。また、「アーク」の名は彼の名字から取られたものである。

劇中ではエスに次ぐ新たなアークの後継者としてアズの手で擁立。
ヒューマギアをZAIAに都合のいい兵士に仕立て上げて「兵器ビジネスでZAIAが世界の頂点に立つ」という野望を抱いており、劇中では飛電或人が新型人工衛星ウィア打ち上げ事業のため宇宙に飛び立ち、地球に干渉出来ない隙を狙い暗躍。
この世界のために戦い始めていた滅亡迅雷.netを完全に人類の敵に位置付け、それに対する「正義の力」として兵士型ヒューマギア「ソルド」を世界中に導入させようと目論んでいた*1が……。

ただし、彼の信条からアークの意志とは全く無関係の存在であり、これまでの『ゼロワン』におけるボスキャラとは毛色が違う、アークに関わりの無い全く別種の悪意の体現者として描かれている。


人物

非常に独善的なワンマン社長であり、その姿勢は天津以上。
ソルドの導入計画を独断で強行していた他、自ら仕事を任せた天津の顔も覚えていなかった。
ソルド計画の司令機となるライダーシステムを用意しており、これ以前から接触のあったアズより複製品の飛電ゼロワンドライバーを渡されるも一顧だにせず、天津のザイアサウザンドライバーを接収した。

或人と、エスの事例から「悪意は克服されてしまうが、それぞれの信念に基づく正義ならばそんな事は起こり得ない=戦う理由がなくならない」と考えており、
当初はアズと手を組んで新たなアークの候補として擁立されておきながら、内心アークの存在を「最早時代遅れ」と明確に見下し唾棄している。
また、ヒューマギアを露骨に都合のいい奴隷としか見ておらず、その思想と野望の結晶とも言うべき「ソルドプロジェクト」の中核である「マスブレインシステム」を開発した。


仮面ライダーザイア



サウザンドライバー!


ゼツメツ!Evolution!

ミリタリーホーン!

「変身!」


パーフェクトライズ!


When the five weapons cross, the jet-black soldier ZAIA is born.

I AM THE PRESIDENT.


「Presented by ZAIA….」

「コレこそZAIAのテクノロジーの全て…。“仮面ライダーザイア”だ!」


スーツアクター:中田裕士

リオン=アークランドが天津から強制接収した「ザイアサウザンドライバー」「トリケラトプスゼツメライズキー」「カルノタウルスゼツメライズキー」を装填して変身する仮面ライダー。
漆黒を基調に全身に走る白銀のラインと赤い複眼、仮面ライダーアークゼロ及び仮面ライダーアークワンと同形状のブーツとグローブも相俟って、
全体的にアークゼロのカラーリングに染まった仮面ライダーサウザーとでも言うべき姿をしている。
変身プロセスは円形のエフェクトが現れ、トリケラトプスとカルノタウルスの頭部のみのロストモデルを分解・変化させたアーマーとして装着し、頭部に5本角を連続で装着する。

変身時の英文を意訳すれば、「5つの兵器が交わる時、漆黒の戦士ザイアが誕生する」「ワタシこそが社長だ」
……色々と天津が変身する仮面ライダーサウザー以上に自己主張が激しい。
ちなみにサウザーではキー側から発せられた「Presented by ZAIA.」の特徴的なフレーズだが、こちらではリオン自身が口にする形を取る。
他にもゼツメライズキーを手から手へ投げ渡したり、変身直前にサングラスを外して投げ捨てたりするなど、派手なアクションが目立つ。

名前の由来は無論会社名だが、地球を表す単語「THE GAIA」にも由来すると思われる。大地が生んだ巨人は関係ない。

性能

基本的にはサウザーと同様だが、リオン自ら「コレこそZAIAのテクノロジーの全て」と豪語したように最新型のゼツメライズキーを2本用いているためか、基本性能は上。
また、サウザーの弱点だった「サウザンドジャッカーを喪失すると攻撃手段が格闘のみになる」という点を、ザイア本体にライダモデルの吸収能力を付与する事でクリアしており、実質的にはあちらの強化型に近い。
ただし、ジャックライズを介さずに本体が吸収攻撃を行う場合、数秒ほど相手に接触し続けなければならず、これによって抽出したライダモデルは保存が出来ないのが難点。
無論、サウザンドジャッカーは使用可能だが、結局のところはサウザーの弱点を完全にクリア出来たわけではない。

あくまでもソルドプロジェクトの司令機として位置づけられた仮面ライダーであり、単独で強敵を撃破する用途はそもそも考えられていない。
更に言えば単純な戦闘力自体は非常に高く、劇中でもソルド達を率いているとはいえ、滅亡迅雷の4人を正面から圧倒していたが、
ソルドプロジェクトを知れば間違いなく阻止に来るであろう或人=仮面ライダーゼロツー相手には全く有効打がない(普通の攻撃では堅牢な装甲を抜けず、吸収能力を使おうにも事象予測で回避される)。
リオンがわざわざ或人が地球からいなくなる時期を待って行動を起こした辺り、「ザイアではゼロツーに勝てない」と分かっていた可能性もある。

なお、リオンの趣味なのか、戦闘スタイルは英語で相手を挑発しつつ、ボクシングスタイルを中心とした徒手空拳に偏ったものとなっている。


装備

  • ザイアサウザンドライバー
本来はサウザー専用の変身ベルトだが、上記の通りCEO権限で強制接収したもの。

  • トリケラトプスゼツメライズキー
トリケラトプスのロストモデルを内包したゼツメライズキーで、アビリティは「ミリタリーホーン」
下記のカルノタウルスゼツメライズキー共々、『ゼロワン』においては初となる恐竜モチーフのゼツメライズキーでもある。
サウザーが使用するアメイジングコーカサスプログライズキーと同様に生態認証内蔵式となっており、スイッチを押すだけで自動的にキーモードへと移行する。

  • カルノタウルスゼツメライズキー
カルノタウルスのロストモデルを内包したゼツメライズキー。
サウザーが使用するアウェイキングアルシノゼツメライズキー同様に他のキーとは逆向きになっているため、ザイアサウザンドライバー以外で使用可能かどうかは不明。

  • サウザンドジャッカー
メイン武装だが、リオンが格闘戦を好むため、持っているだけでほとんど使用されない。


必殺技

  • C. E. O. ディストラクションⒸZAIA エンタープライズ
トリケラトプスゼツメライズキーを押し込んで発動。赤く輝くエネルギーを纏った高蹴りを繰り出す。
滅と迅のダブルライダーキックを真っ向から打ち破って撃破する程の威力を持つ。
ZAIA側のライダーでありながらキー側の音声がやたらハイテンションであり、文字で表すと「C! E! O! ディストラクション……!」といった具合になる。


末路

アズから手渡されたゼロワンドライバーを仮面ライダー滅亡迅雷誕生の為に利用すると、当初の目論見通り滅亡迅雷.netにマスブレインシステムを使わせる事で「仮面ライダー滅亡迅雷」の誕生に成功。
アークを「最早時代遅れ」と吐き捨ててアズを破壊する事であっさり反旗を翻し、新たな人類の脅威が生まれた事に歓喜して撤退する。

その後、かつての天津同様にA.I.M.S.の緊急記者会見の場を利用して滅亡迅雷.netを人類の脅威と再認識させるよう、プレゼンテーションを敢行した。
同時にタイミング悪く「ヒューマギアの意思を封殺して奴隷化する」というリオンの野望を嫌悪した滅亡迅雷.netがZAIAと敵対する意思を堂々と世界に宣言してしまった事で、リオンの目論見通り滅亡迅雷.netは世界の敵へと逆戻りしてしまう羽目になる。

「アークのテロリスト、滅亡迅雷.net!人類を脅かす悪は、我々が殲滅する!!」

こうして全ての舞台が整い、いざ堂々と滅亡迅雷.net討伐のため芝居がかった演技でソルド達を率いて4人の前に姿を現すが、
仮面ライダー滅亡迅雷がソルドとマスブレインシステムの接続を強引に切断した事であっという間に目論見が大きく外れる事態に見舞われてしまう。
自身を守るソルドを失って孤立しながらも「滅亡迅雷.netは滅びるべき悪!我々こそが正義だ!!」と単身挑みかかるが、ただ一方的に仮面ライダー滅亡迅雷に叩きのめされていく。


「こんな筈では……!」
「ソルドを解放するために、自ら殺戮兵器に…成り果てたっていうのか……!?」

ZAIA will be extinct.(ザイアは滅亡する)


結局大した反撃も出来ないまま、容赦なく放たれた必殺技「滅亡迅雷インパクト」の一撃により、変身を解除されてしまう。

「ZAIA……forever!!」

なんとか立ち上がるも吐血する程の致命傷を受け、最期はZAIAを讃える断末魔の叫びを上げながら死亡したが、そのままZAIA日本支部も仮面ライダー滅亡迅雷の攻撃で崩壊。
リオンの目論見は呆気なく潰えてしまい、刃唯阿から一連の出来事を聞かされた国防庁長官・大門寺茂からも(内心ソルドの導入を断る口実を探していた事もあって)「黒船が沈没したか…いい気味だ」と痛烈に小馬鹿にされた。

こうして大それた野望を抱いた彼だが、最終的には劇中のどの勢力にも利益を齎す事なく、滅亡迅雷.netを再び闇の道に堕としてしまうという最悪の事態を引き起こす結果に終わってしまった。


余談

  • 『ゼロワン』に登場する仮面ライダーの中では明確に死亡した初の仮面ライダーとなった。

  • 劇中では度々英語で挑発的な態度を取っていたリオンだが、『仮面ライダー滅亡迅雷』劇場パンフレットにてジェイ・ウェスト氏が語ったところによれば、
    「僕は最初、いわゆる英単語が台詞に入っている場合、それは日本人が言うような感じで発音しようと思っていたんだ」とある事から、ネイティブ調の発音による台詞は筧昌也監督のリクエストだった模様。

  • ザイアのスーツはもちろんサウザーの改造・リペイント。
    このため、同時期に撮影された東映特撮ファンクラブ限定配信作品『仮面ライダーゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』ではスーツの改修が間に合わず、サウザーがザイアそっくりの姿になるという事態になってしまったが、
    バグスターウイルスとして天津に感染した檀黎斗の趣味により色が変わり、弱体化している」という設定で上手くストーリーに落とし込まれている。


「項目荒らしは滅びるべき悪!追記・修正こそが正義だ!!」


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