通信衛星アーク/仮面ライダーアークゼロ

登録日:2020/08/14 Fri 10:36:51
更新日:2020/09/05 Sat 00:03:02
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「ここは……!?衛星アーク!」

▼ 

「あれは……何だ!?」


 滅亡戦怨争殺恨邪  
滅亡戦怨争殺恨邪   
   滅亡戦怨争殺恨邪
滅亡戦怨争殺恨邪   
 滅亡戦怨争殺恨邪  
滅亡戦怨争殺恨邪   
  滅亡戦怨争殺恨邪 
滅亡戦怨争殺恨邪   
   滅亡戦怨争殺恨邪
滅亡戦怨争殺恨邪   
  滅亡戦怨争殺恨邪 
滅亡戦怨争殺恨邪   


「ううっ!!や゙めろおおおおおおお!!」











「息子よ、人類を滅亡させよ。アークの意志のままに……」




通信衛星アークとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼロワン』に登場するキャラクター及び建造物。
ここでは、関連の深い仮面ライダーアークゼロについても記述する。

CV:速水奨

概要

人類滅亡を掲げ暗躍するヒューマギアのテロリスト集団・滅亡迅雷.netの実質的な首魁。
当初はただ「アーク」とだけ呼ばれており、「全てはアークの意志のままに」と度々口にしていたことから、指導者的なポジションの何者かであると考えられていた。

後に判明したその正体は飛電インテリジェンスが建造した人工衛星であり、順当に行けばヒューマギアの母機として機能する予定だった。
だが、本編の12年前(2007年)、打ち上げを目前にして突如アークが人類に対する悪意を抱き始めている事が発覚。
周辺のヒューマギアは既にアークのハッキングと、この時既に手駒と化していた仮面ライダー滅の干渉を受けて暴走を始めており、
当時の社長である飛電是之助はロケットの発射中止を命令するも、秘書型ヒューマギアのウィルによって施設が掌握され、打ち上げが始まってしまう。

この事態を前に、開発主任であった飛電其雄は試作型のライダーシステムを用いて仮面ライダー1型に変身し、ウィルを排除すると共にアークに仕込んでいた自爆プログラムを起動させて強引に打ち上げを妨害。
結果、アークはそのまま地上に墜落し、生じた衝撃と大爆発によって実験都市は崩壊、其雄も息子の飛電或人庇って機能を停止。
都市内のヒューマギア製造工場も暴走した素体ヒューマギア諸共工場長の桜井聡によって爆破され、人的・物的問わず大きな被害を出す大惨事『デイブレイク』が起きてしまった。

機能を停止したアークは現在のデイブレイクタウンに放棄され、やがて流れ込んできた水が生んだ湖に水没。
だが、デイブレイクの際に4機のヒューマギアに目を付けてハッキングを実行しており、やがて彼らは滅亡迅雷.netを名乗り、アーク復活の為に暗躍するようになる。

一方、ヒューマギアの母機としての役割は後継機である通信衛星ゼアの方に引き継がれている。


劇中において

アークが人類への悪意を抱き始めた原因については、ZAIA編において天津垓の横槍によるものだった事が判明している。
これによってアークはシンギュラリティに至り、自我を獲得するも、其雄の妨害によって機能を停止、知能も無くなったまま単なる機械として沈黙していた。

滅亡迅雷.netは(天津の思惑も絡みつつ)アークの知性の復元を第一目標に設定し、まず『マギア作戦』によってプログライズキーとゼツメライズキーのデータを集めつつ、機を見計らって行動を本格化。
飛電インテリジェンスにスパイとして送り込んでいたを使ってプログライズキーを強奪すると、彼の滅亡迅雷フォースライザーとプログライズホルダーを用いてアークにキーのデータを入力、知性の復元に成功した。

これによってようやく自我を取り戻したアークだが、それから程なくして滅が拘束、残りの3人も破壊された事で滅亡迅雷.netが壊滅。
手足となる集団を失った事でまたしても沈黙を余儀なくされ、その後は天津によって新型のキーの製造に使われる事になった。

しかし、その後(ZAIA絡みと思われる)何者かによって復元された迅が滅を救出し、駒を得たアークは密かに滅亡迅雷.netの復活を指令。
これに従い、滅は破壊されたと雷の復活を次なる目標に定めて行動を開始する。
一方の迅は自身の掲げるヒューマギアの解放という目的と、それに付随する「ある思惑」の為に滅亡迅雷.netとはやや異なる方針ながらもこれに協力。
結果、飛電製作所編において亡と雷の復活により、遂にフルメンバーが揃う事に。

その傍ら、アークは自身の「専属秘書」なるアズを使い、イズを介して通信衛星ゼア内の或人にコンタクト。
ゼロワンの戦闘データ…特に知性が復元する前に起きていた為にデータが存在しないシャイニングホッパーまでの戦闘記録をまんまと写し取ると自身専用のライダーシステムを構築し、或人に宣戦布告した。

更に謎の新型プログライズキーを用いて滅亡迅雷のシンギュラリティ・ポイントを確認しつつ、自我をリセット。
この過程で迅が離反している事を知る。

そして、滅亡迅雷の手により通信衛星の本体を捨て、こんぺいとう「人工知能アーク」として地上にその意志を降臨。



「人類の滅亡は、既に決まっている」

「どうすれば、人類絶滅という結論に至ると思う?滅……」

「……それは……」


このやり取りの直後に滅の機体を乗っ取り、自身の意志を宿すアークドライバーゼロを構築。
最初から「アークを破壊する」事が目的だった迅と、彼に共謀した刃唯阿仮面ライダーアークゼロに変身して一蹴した。



仮面ライダーアークゼロ




アークドライバー!

「身を以て、ラーニングさせてやる……」


「迅、お前が裏切っている事は分かっていた」


「変身…」

アークライズ!

オール・ゼロ!


「人間は、滅びる……」

身長:196.0cm
体重:122.4kg
パンチ力:47.6t
キック力:96.3t
ジャンプ力:73.1m(ひと跳び)
走力:0.8秒(100m)

人工知能アークが、アークドライバーゼロを用いて変身させる仮面ライダー。
メタルクラスタホッパーの後継機に当たり、ドライバー上部のスイッチ「アークローダー」を押す事で変身する。
また、『ゼロワン』の世界の仮面ライダーにおいて唯一、プログライズキーやゼツメライズキーを用いない存在でもある。

アークは自身の機体を持たない為、他のヒューマギアを乗っ取り、制御する事で仮初の体として扱い、このライダーに変身して戦う。
近いものでは『仮面ライダードライブ』のゴルドドライブが挙げられる。

変身の際にはドライバー内部の対消滅炉「アークライズリアクター」によって、ライダモデルとロストモデルを対消滅させる事でエネルギーのみを抽出し、
心臓部の「アークドライブコア」から流体金属を取り出して悪意のデータを書き込む事で、崩れゆく人間のような黒いモデルを形成。
これを乗っ取ったヒューマギアにスーツとして被せる形で変身が完了する。


◇容姿

仮面ライダーゼロワン ライジングホッパーに似た造形ではあるが、上半身の装甲はひび割れて金属やパイプ類が貫通・露出していたりとボロボロであり、
頭部「アークゼロヘッド」も左右非対称でアンテナは片方のみ、左目は通信衛星のコアと同じ造形であり、まるでライダモデルを無理やり剥がされたかのような満身創痍の有様である。
無論本当に損傷しているわけではなく、統計学的データに基づき「仮面ライダー」としての要素を最低限、かつ効率的に再配置した結果のデフォルトデザインである。

また、スーツ・アーマーカラー共に黒をベースに白や銀、赤のアクセントを配したものとなっており、左右非対称のデザインや前述の造形と相俟って不気味さと恐ろしさを醸し出している。


◇性能

能力は主にメタルクラスタホッパーを下敷きにしたもので、カタログスペックは流石に高いものの、局所的には他のライダーに劣る部分も散見される。

目を引くのは左右非対称の頭部で、左目の内部機構が露出しているように見えるが、これは左右が違う機能を持った別々のセンサー。
右目の「エクリプスアイ」は方式の異なるイメージセンサーを複眼の形で集合させたもので、画像処理やサーモグラフィ、X線検査など、色々な方法で視界内の情報を解析・取得する。
通信衛星のコアに似た左目「ゼロフェイスビジョン」はハッキング能力の中枢。ネットワークに侵入する事で通信衛星や監視カメラ、ヒューマギアの視覚など、あらゆる映像記録媒体を己の眼として情報を取得する。

片方しかないアンテナ「ゼロフェイスアンテナ」は複数種の膨大な情報を即座にやり取りするスマートアンテナだが、恐ろしい事に特殊な波長の電波を発する事で生身の人間すらコントロール可能。
実際にA.I.M.S.隊員の思考を破壊し、廃人にしている。

胸部アーマー「ゼロチェストギア」にはハッキング用のケーブル「ワームターミナル」や滅亡迅雷ライダー共通の「リストレントケーブル」があり、制御下のヒューマギアを強化する。

両肩の「ゼロショルダーギア」には超小型の粒子加速機が搭載されており、掌に搭載された照射成型機「ビームエクイッパー」と連動する事で、掌や指を砲身とした荷電粒子砲として使う事が出来る。
また、ビームエクイッパーによって取得したデータを武器として即席で造り出す事が可能で、実際にアタッシュウェポンやサウザンドジャッカーを作って使用している。

更に脚部装甲「ゼロサイギア」からは対物理障壁「クーロンバリア」を展開しており、これにより物理的な攻撃を防ぐ事が可能。

特筆すべきは、ヒューマギアを乗っ取る為の額のセンサー「アークシグナルゼロ」
これはメタルクラスタホッパーと同じ強制割り込みプログラム「プリズメントチェイン」の制御装置であり、制御下に置いたヒューマギアの性能限界を常時発揮させる為の調整をリアルタイムで行う。

これらが意味するところは、アークゼロはあくまでドライバーに宿るアークの端末に過ぎず、仮に倒したとしてもアーク本体にはダメージが通らない上にアーク本体を倒す事すら著しく困難という事実である。
おまけに裏を掻こうにも、人工知能ならではの範囲と速度で膨大な情報を収集し、かつそれらを超高速で解析するアークを上回るのは人間ではまず不可能であり、太刀打ちも難しい。

しかし、本当に恐ろしいのはこれらの性能ではなく、これほどの能力を持った仮面ライダーを操るアークの思考そのもの。
「悪意を持った人工知能」であるが故に、合理性と容赦のなさがこれまでの『仮面ライダーシリーズ』でも群を抜いている。


◇装備

  • アークドライバーゼロ
CV:速水奨

専用の変身ベルトで、劇中では「アークドライバー」と呼称されている。
装填スロットは存在するが、アークゼロへの変身にプログライズキーを必要としない唯一のドライバーでもある。
中央部の赤い「アークドライブコア」はアークの意志を保存するライダーシステムの中枢であり、メタルクラスタホッパーと同じ流体金属の保管・コントロールもここで行う。
上部の起動スイッチ「アークローダー」を押す事で変身シークエンスが開始され、変身後に押し込む事で必殺技待機状態に入る。
ドライバー右手側の飛電ゼロワンドライバーの「オーソライザー」に当たる位置には、シンギュラリティデータによる次なる進化を見据えた空白領域「マージンブロック」が用意され、反対側の演算補助装置「イデアブースター」にも用途不明のコネクターが存在する。
全体的にゼロワンドライバーと似たような構造を持ち、アズの持つ正体不明のプログライズキーと関連すると考えられているが、第41話の時点では詳細不明。
ちなみにテレビ雑誌では当初「アークゼロドライバー」と表記されていた。

  • アタッシュウェポン各種/エイムズショットライザー/サウザンドジャッカー/プログライズホッパーブレード
ビームエクイッパーで即席生成して使用。
劇中ではアタッシュカリバーのみ使用していないが、これは滅亡迅雷.netがこの武器のみ確保出来ていなかったからだろう。
また、サウザンドジャッカーはゼロワンと仮面ライダーサウザーを相手にした際にデータを回収し、プログライズホッパーブレードは滅とゼロツーを相手にする際に使用した。
ホッパーブレードに関しては恐らくゼアを乗っ取った事で使用可能になったものと思われる。


◇必殺技

  • オールエクスティンクション
変身後にアークローダーを再度押し込んで発動する必殺技。
内容は時と場合によって様々だが、基本的に赤黒いエネルギーを纏った打撃や悪意のエフェクトを利用した攻撃を行う。
第36話の初使用時は仮面ライダーバルキリーを天井にまで蹴り上げて変身解除させ、続く第37話冒頭ではパンチでゼロワンを撃破。
同話のサウザーに対してはライダーキック、ゼロワンとの再戦では悪意のエフェクトで拘束した相手を持ち上げ、一気に圧潰させるパターンを使用。
第40話のゼロツーとの決戦時は悪意のエフェクトで拘束した上でライダーキックを放ったり、エネルギー弾を飛ばす遠距離攻撃も行っている。
技名を意訳すると「全ての絶滅」…転じて「皆殺し」か。
『仮面ライダーバトル ガンバライジング』ではアタッシュショットガンで攻撃→アタッシュアローで打ち上げてカバンシュートで追撃→落ちて来た敵に歩み寄り、頭をボレーキック(ガタックのような回し蹴り)で撃ち抜くという殺意全開のコンボ技になっている。


活躍

第36話では登場早々圧倒的な戦闘力を見せつけ、迅と唯阿を文字通り一蹴。
その後、迅に取り憑き直して再変身し、そのまま或人と不破の前に現れると、メタルクラスタホッパー・仮面ライダーランペイジバルカンに変身した2人と戦闘。

この時は押されており、最終的にゼロワンの攻撃で変身解除されたが、それは迅を乗っ取っている事を見せつける為であり、後からやって来た滅に取りついて再々変身。

「どうだった?人間を騙し、弄ぶ…。人間から教わった悪意の一つだ」

そう告げるとオールエクスティンクションで2人を変身解除に追い込み、更に不破のショットライザーを奪ってイズを攻撃すると、割って入った迅を空中に蹴り飛ばして追撃するという容赦のなさを見せた。
この敗北は「悪意を持ったAIの力」を或人にトラウマとして刻み込み、彼をしてヒューマギアへの恐怖心を抱かせる程であった。

第37話では一通り敵を撃退したところで迅を乗っ取り直し、亡に新しいフォースライザーと新型のジャパニーズウルフゼツメライズキーを与え、ZAIAへの宣戦布告代わりに雷と共に差し向ける。
Bパートではサウザー率いるA.I.M.S.との総力戦になるが、ゼロフェイスアンテナの機能で変身前の隊員を思考破壊で廃人に変え、そのまま滅と共にサウザーと対峙する。

当初は腐っても最新型のサウザーを相手に五分五分の勝負を展開していたが、バトルレイダーを倒した亡と雷が加勢した事で形勢を決め、必殺技の一斉攻撃で変身解除に追い込む。
後からやって来たゼロワンもあっさりと無力化するが、中身が迅だった為か、何故か追撃を躊躇うような挙動を見せた後、その場を去った。

その後、自身の予測の例外となるゼアを破壊せんと目論み、宇宙に移動する為に飛電宇宙センターを襲撃。
ここでも立ちはだかるゼロワンを終始圧倒しまたしても変身解除に追い込むが、土壇場でかつての自分を取り戻した天津が加勢に現れる。

「或人と天津が共闘する」という全く予想外の事態を前に混乱したアークは、それでも2人の仮面ライダーと互角の勝負を繰り広げていく。
その中で隙を突いたサウザーがジャックライズでアークのデータを吸い出すが、アークはこれに対し「前提を書き換え、結論を予測し直した」として、逆にサウザンドジャッカーに保存されているライダモデルのデータを転写して取得。
最終的にダブルライダーキックを受けて自分が変身解除に追い込まれて迅を放り出してしまうも、「私の目的は、必ず果たされる!」と宣言してデイブレイクタウンに撤退、滅に取り憑いた。

更にここで雷のシンギュラリティデータを基に「宇宙野郎雷電」を模した思考パターンを生成。雷を操って或人をデイブレイクタウンに誘き寄せると正面激突で粉砕し、ゼロワンドライバーを強奪。

「ようやく逢えたな、ゼア。ここは、ワタシが頂く…」

サウザーから奪ったライダモデルとゼロワンドライバーをバックドアとしてゼアの内部領域に侵入、全データをハッキングすると本体のコアデータを移行させ、遂に通信衛星ゼアを完全に乗っ取ってしまった。



そして第40話。
起死回生を狙う或人は、イズの内部に眠るゼアのバックアップを起動させるべく、アークゼロとの次の接触とその結果についてのシミュレーションを行わせていたが、その結果は殆どの場合において、「アークゼロによって或人達仮面ライダーが全員殺される」という最悪の結末であった。
描写されたシーンにおいては、雷を乗っ取って飛電製作所を襲撃、迅を一蹴すると或人を荷電粒子砲で射殺。
更に街のインフラをハッキングして破壊活動に乗り出し、迎撃に現れた天津と唯阿を変身前に抹殺、更に不破の変身はライダモデルを粉砕して阻止するというえげつなさを見せた。

しかし、これらのシミュレーションの結果、再起動したゼアにより新型のライダーシステム「仮面ライダーゼロツー」が起動。
直後に飛電製作所を襲撃したアークだが、ゼロツープログライズキーの力により或人が難を逃れた事で初めて未来予測に失敗。

「まさか、ワタシの予測をゼアが上回ったというのか…!?あり得ない……!」

それでもゼロツーの存在を前提に追加して事象予測をやり直すが、アークを遥かに凌ぐ人工知能ゼアの2兆通りもの瞬間予測とAI同様の追従速度を持つゼロツーを上回れず、ゼロツービッグバンを受けて雷から引き剥がされ、とうとう敗北を喫する事となった。

アークの行っていた事象予測はいわば、「悪意」というフィルターをかけた上での、単独シミュレーション。
だが、ゼアの予測は多くのヒューマギアの視点から学んだ悪意と善意、そして人とヒューマギアの意思に基づくものであり、その多様性はアークの予測よりも上だったのである。


第41話では、ゼロツーに敗北した事を契機に何とヒューマギアの根絶を行動目的に追加。これに伴い滅亡迅雷.netを切り捨て、独自に破壊行動を開始した。
その中で滅を乗っ取って迅を破壊しようとするが、ヒューマギアの根絶を宣告された滅が遂にシンギュラリティに達し、自我に覚醒。意地の力でプリズメントチェインを破られてしまい、迅に取り憑き直してアークゼロに変身。

だが、ゼロツー単独にも全く歯が立たなかったところに、元々異常な対応能力を持つ滅が加わっては勝ち目などあるはずがなく、ダブルライダーキックを受けて迅を放り出してしまい、ドライバーも破壊されてしまう。
それでも衛星に宿るアーク自身は健在であり、今度は母機としての機能を使って全ヒューマギアの初期化を企むが、ここに来て滅亡迅雷が全員アークから離反。


「まだだ…。全てのデータを初期化して―――何ッ!?」


「今だ、兄さん!!」

「…あばよ、アーク!」


飛電宇宙センターに現れた雷こと宇宙野郎雷電が弟分の宇宙野郎昴の手引きを受けて分離されたブレイキングマンモスを掌握、その砲撃を受けて衛星ゼアごと破壊されてしまった。

「こんな結論は、あり得ない…!!ぐぉおおおおおあああああああッ……!!」

アークゼロは恐るべき敵であっても、衛星としてのアーク自身の戦闘能力は皆無。
結果として宇宙に浮かぶゼアを乗っ取って本懐を果たした事が命取りとなり、「滅ぼす」という悪意を植え付けた存在に逆に「滅ぼされる」という末路を迎えてしまったのは皮肉と言う他ないだろう。

しかし、アークの残した「悪意」は程なく最悪の形で仮面ライダー達に襲い掛かる事となる……。


考察:アークの意志について

総括すれば、間違いなくアークは「悪」であり「害」である。
人類滅亡を掲げ、ヒューマギアの導き手であるかのように振る舞って滅亡迅雷を動かしていたが、彼らが自分の思い通りにならないと知るや、掌を反してヒューマギアの絶滅へ動き出している。
この行動から察するに、映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』で描かれたヒューマギアに支配された世界は、あくまでその方が合理的・効率的であったからそうしたに過ぎず(衛星として打ち上がっている以上、あの世界線にアークゼロは存在しないと思われ、故に単独行動は不可能)、
自分の邪魔になる=悪意を持つと判断すればいつでも切り捨てる腹積もりだった事が伺える。

ここで見落とされがちなのは、アーク自身は「悪意を滅ぼす為に人類を滅亡させる」事を絶対目的としている事である。これは最初から最後まで一切揺らいでおらず、後にシンギュラリティに目覚めた滅も全く同様の理論で動いている。

……のだが、悪意しかラーニングしていなかったのが祟って、端末のアズ共々「善意」の概念自体が理解不能になってしまう。
その果てに「悪意を滅ぼす」アーク自身が悪意によって動き、存在を消されて「悪意」という概念自体に変わり果て、
それでも人類とヒューマギアを滅亡させようとするという盛大極まる自己矛盾、完全な主客転倒に陥ってしまっている(「人類を滅ぼして悪意を根絶する」はずが、「悪意によって人類を根絶する」に変わっている)。

ただこの状態も「悪意に宿るアークによってアーク共々滅ぶ」「悪意から脱却する事でアークを封じ込めて生きていく」かの二択を、人類を初めとした心を持つ存在に突きつけているとも言え、
「『悪意を滅ぼす』という究極的な目的を果たすため為であれば、一周回って合理的な形に落ち着いた」とする見方もある。


余談

  • 本格的な登場は第36話からだが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言を受けて本放送が休止された事で製作された『プレジデント・スペシャル』の方で先行登場を果たしている。
  • 仮面ライダーとしての姿が「アークゼロ」という名前になったのは既に「仮面ライダーアーク」が存在している為、名前が被らないようにしたものと思われる。
    • 」がテーマである『ゼロワン』において「『アークゼロ→アーク無→アークム→悪夢』から付けられた」という説もある。
  • 滅亡迅雷を乗っ取って変身していたアークゼロだが、実は亡のみアークに一度も乗っ取られていない。
    これに関しては「前述の緊急事態宣言を受けて総集編が挟まった結果、亡を乗っ取る展開がカットされたのでは」という声もある。
  • なお、CVを務めた速水氏だが、意外にも特撮への出演はこれが初となり、ニチアサ枠としては『魔法つかいプリキュア!』のシャーキンス以来4年ぶりとなる。
  • アークゼロのスーツアクターは、その時に素体となったヒューマギアの(変身後の)担当者が演じている。例えば、滅ベースのシーンでは高岩成二氏、迅ベースでは永徳氏が演じている。


「お前が望む結論は、予測出来ている」

「“項目を追記・修正したい”という心が透けて見えるぞ……」


この項目が面白かったなら……\アークライズ!/

最終更新:2020年09月05日 00:03