登録日:2011/02/04(金) 22:50:27
更新日:2024/04/25 Thu 20:16:47
所要時間:約 5 分で読めます
作品のコンセプトは
主人公が人を殴らないバトル漫画。いわゆる知能戦。あるいはデスゲームもの。
ただ、主人公以外は拳・ジュラルミンケース・
デュエルディスクなどで人を殴りまくっている。
テーマは
友情、
死、愛、自立。
手塚治虫の「三つ目がとおる」を意識した連載初期は人気がよろしくなく、幕張が暴走しなかったら打ち切りだった。
しかし作中のカードゲーム
「マジック&ウィザーズ」(M&W)は好評で、
M&Wを中心とした路線に変更すると人気が爆発、週刊少年ジャンプの代表作の1つになっていく。
また、それをベースとした
遊戯王オフィシャルカードゲームは世界で大ヒットし、ギネス記録も樹立した。
よく間違われるが上記のとおり元を辿れば玩具販促のコミカライズ作品ではない、TCG界隈では割と異色な経歴の持ち主だったりする。
その影響で、
- ブルーアイズ等の初期人気モンスターのステータスが未だに一定の基準になっている
- カードの効果よりもどちらかといえば劇中のハッタリや演出面で販促させることが多い(一応、某作品と違ってちゃんとルールとかは説明している)
- それらがはっちゃけすぎたせいでOCG化に際して、カード効果が(主にマイナス方向に)劇中と別モノになって視聴者が泣きを見る
なんて事は日常茶飯事である。
連載が続くにしたがって劇画寄りだった作者の画風ががより少年漫画向けに洗練され、その画力で描かれた種類を選ばないキャラクターや少年漫画らしい熱い展開からも好評。
…なのだが
ほぼ毎話何かおかしい所があり、それらは
遊戯王ではよくあることとしてネタにされている。人気上昇の要因かもしれない。
1998年と2000年にアニメ化。
前者は通称
「東映版」「テレ朝版」や「初代遊戯王」などと呼ばれており、
連載初期のアニメ化で人気がないわけでもなかったが、裏番組が
YAT安心!宇宙旅行だった事もあり2クールで打ち切りに。
しかし、
続編が東映まんがまつりの一本として映画化している。
後者は
遊戯王デュエルモンスターズというタイトルでカードゲームに特化。世界的に爆発的な人気を獲得し、現在までシリーズ化されている。
こちらも劇場版が二作制作されている。
★あらすじ
ゲーム好きな気弱な少年武藤遊戯は、ある日「絶対に解けない」とされていた古代エジプトのパズルを完成させる。
パズルに封印されていた古代王の魂は、遊戯のもう1人の人格「闇遊戯」となり、
遊戯の周囲にはびこる悪人たちを「闇のゲーム」で裁く正義の番人となった。
さあ、闇のゲームの始まりだ…!
…という漫画だったハズだが、先述の通り途中からカオスなカードゲーム漫画になってしまった。
たかがカードに敵はやたらと命を賭けたがるし、闇遊戯はそれに応じて勝手に相棒の命を賭けてしまう。
マインドクラッシュの結果明らかに精神崩壊が悪化したライバルはワハハハハ!!と高笑いし、
じーちゃんはやたらとさらわれ、胡散臭い外人や顔芸がラスボスとして立ちはだかる。
カードゲームを何か勘違いしているとしか思えない世界で遊戯はなんやかんやで優勝をおさめ、
闇遊戯の記憶を探しだし、闇遊戯をカードゲームで冥界へと送り出すのであった…
★用語
エジプトで見つかったパズル、秤、錠、リング、眼、首飾り、錫杖の7つの道具。
それぞれ異なった力を持ち、所有者を選ぶ。
7つ集めると何かが起こる。
インダストリアル・イリュージョン(I2)社が作り出した大人気カードゲーム。
作中の他のゲームと同様に滅茶苦茶な部分が多いがどれも遊戯王ではよくあること。
またの名を「三幻神」。
扱う者次第で善にも悪にもなる3枚のカード。
その力は機械を破壊し人を廃人にさせる。何故作った
★主要登場人物
本作の主人公。
気弱な少年だったが様々な経験を重ねて成長していく。
ゲーム版ではよく弱い相手として扱われているが作中の彼は十二分に強い。
遊戯が千年パズルを完成させた事で現れたもう一人の主人公。
基本的にはこちらの遊戯が活躍する。
初期は闇のゲームの敗者に
「罰ゲーム」の名目で相手を爆発させたり精神崩壊させたりしていた。
遊戯の祖父。通称「じーちゃん」。
今はしがないゲーム屋の主人だが、かつては不敗のギャンブラーとして知られていた。
やたらと囚われのじーちゃんを遊戯が助けに行く展開が多く、「遊戯王の真ヒロインはじーちゃん」というのはデュエリストの常識である。
義理人情を重んじ、喧嘩の強い遊戯の親友。通称「凡骨」。
最初は遊戯が嫌いだったが一気に仲が深まる。
似ても似つかないとても可愛い妹がいる。
本作のヒロイン…になるはずだったがじーちゃんとBMGにヒロインの座を奪われた哀れな女。
遊戯の幼なじみ。闇遊戯に惚れているが、デュエル脳の王様にその女心が通じるはずもなく。
角刈りが特徴的な遊戯の親友。
城之内とよく絡むが中学時代はビビっていた。
城之内と並ぶ
リアルファイト要因だが、カード漫画化以降は背景に。
TRPGが大好きな美少年で千年リングの所有者。
表遊戯ともども闇人格に存在感を食われ徐々に出番が経る。
千年リングに潜んでいるもう一人の獏良。
凶悪な性格であり、千年アイテムのために暗躍する。
父の復讐とゲーム王の称号のために自らが作ったゲーム、DDDで遊戯と勝負した同級生。
以降も一応ついてきたが、急速に空気になる。
海馬コーポレーション(KC)の社長で遊戯のライバル。一応同級生。
通称カードの貴公子。
当初は弟に平然と罰ゲームを仕掛ける鬼畜だったが、王様のマインドクラッシュを食らい心を再構築。
明らかに以前より色々とアレな状態になって復活した。
復活後は、そのセンス、発言、行動の何もかもが凡骨には理解出来ない境地に達している。
バンダイ版は本田に負ける。
瀬人の弟。兄を兄サマと呼んで慕っている。
最初は細工を施したゲームで遊戯を殺そうとするクソガキだった。
海馬復活後はなぜか彼の精神もウォッシュされ、きれいなスーパー小学生に。
彼を侮辱する事はKCを侮辱するに等しい。
元は豪華客船のカジノでディーラーをしていたボインでパツキンのゲロマブなねーちゃん。
城之内に対して素直になれない。
闇マリクに電気責めされたり蟲責めされたりする人。
I2社の社長でM&Wの産みの親、そして千年眼の所有者デース☆
KCの影の重役ビッグ5とつるんで私だけのカードを使ってでも遊戯ボーイを倒そうとしマス…
項目閲覧に注意して下サーイ☆
世界を股にかけて暗躍するレアカード窃盗集団グールズの首領で千年ロッドの所有者。
墓守の一族で闇遊戯を憎んでいる。
マリクの姉で千年タウクの所有者。
海馬に神のカードを託し、弟の凶行を止めようとする。
千年秤と千年錠を持つ謎の男。
他の所有者と度々関わる。
追記・修正、スタンバイ!
- テーマが重くてワロタ -- 名無しさん (2014-01-25 22:39:26)
- ↑カオスな作品であるが、そこら辺はどの作品でも基本的にずれてないしな -- 名無しさん (2014-01-25 23:12:33)
- 人気順位の問題でカード物にシフトしたけど、その路線で行かずずっと色んなゲームをやる路線で行ったらどうなったんだろうか気になる -- 名無しさん (2014-06-09 21:27:33)
- ↑少なくとも8巻くらいで静かに完結したろうね。色んなゲーム、と言ってもそんなポンポンは出てこないだろうし(ルール考えたりとかはすごく苦労しそう) -- 名無しさん (2014-06-09 22:26:15)
- ジャンプで一番派生作品が出ているんじゃないか? -- 名無しさん (2014-08-16 23:05:35)
- 初期ってそんなに不人気だったのか? -- 名無しさん (2014-10-22 13:21:10)
- ↑シャーディー登場辺りから危なくなったらしい。そこで評判の良かった海馬の話(カード)を発展させたDEATH-T編をやったら持ち直したそうな -- 名無しさん (2014-10-22 16:22:29)
- 原作特に王国編と古代編あたりは完全に言ったもん勝ちのTRPGだったな。そもそもカードゲーム漫画ではない -- 名無しさん (2015-02-05 11:32:03)
- まぁ元々一夜でルール考えたようなカードゲームですし・・・カズキングの画力によって創られるモンスターの迫力で持っていたところはいくつかある -- 名無しさん (2015-04-08 03:04:58)
- ↑7 路線変更の原因には人気だけじゃなくネタ切れの部分も大きいと思う。後になるにつれ一話完結エピソードにキレがなくなってたのは否めないし -- 名無しさん (2015-04-29 14:27:42)
- 主人公変えて続けてる割に映画化は少ない。やったのも初代メインやクロスオーバー物で次世代単独は何故かない -- 名無しさん (2015-05-29 11:17:01)
- ↑東映版、光のピラミッド、超融合、で次の闇次元でようやく4つ目か、確かに長く続いてる割には少ない感じがするな -- 名無しさん (2016-03-15 10:02:48)