イシズ・イシュタール

登録日:2020/09/13 Sun 08:24:10
更新日:2024/01/01 Mon 14:36:24
所要時間:約 6 分で読めます





弟マリクよ…必ず…

あなたを救い出します…イシュタール家の呪われた運命から……



イシズ・イシュタールとは『遊☆戯☆王』に登場するキャラクター。
バトルシティ編より登場するデュエリストであり、レアハンター集団グールズの首領、マリク・イシュタールの姉。

CV.島本須美、野川さくら(幼少期)


【概要】

墓守の一族・イシュタール家の末裔であり、エジプトの考古局局長を務める褐色肌の女性。
年齢は20歳で、一人称は原作では「私(わたし)」アニメやゲームなどでは「私(わたくし)」。
あまり目立たないが、遊戯王の女性キャラの例に漏れず中々の巨乳でかなりの美女。
モブの老人からは「べっぴんさん」と言われている。

千年アイテムの1つである千年タウク(首飾り)を所有しており、断片的とはいえ未来を見通す事ができる。
デュエリストとしての腕前は一流であるが未来予知の力で相手プレイヤーの行動やデュエルの内容・結果自体を先読みし、更にはそれによってデュエル前から対策が可能であるために実質、ペガサスと同様の反則を犯している。
悪びれもしないペガサスと異なり内心では後ろめたさを感じており、「真剣勝負なのに未来予知するのはいけないことだけど、許してください」と謝罪をしている。
ちなみに海馬とのデュエルの際は、全てが終わった後に贖罪の為に自殺するつもりだったようだ…。

アニメでは尺の都合からか、謝罪シーンはカットされている。

闇の人格に囚われてしまった弟のマリクを何としてでも救い出したいと考えている。
そのため弟が闇人格を生み出し父を殺めてしまったことを告げられず*1、千年タウクが伝えた「マリクがグールズを結成しバトルシティでと戦う」という未来を前にしてもマリクが生きているのならば、とその未来をあえて受け入れていた。

ちなみに衣服自体は同じ物を着ているハズだが何故か胸元の露出度が回を追う毎に上がっており、
初期は首元や鎖骨が見える程度だったが、最終盤である闘いの儀編では上乳がほぼ丸見えレベルの服装になっていた。
ただしゲーム作品などでは原作終了後の設定で登場するものであっても初期の服装が採用されている事が多い。なんでや!


【デッキ・戦術】

原作のデュエリストでは珍しく、攻撃力が2000より高いモンスターカードを使用しておらず、エースモンスターと呼ぶべきカードが存在しない。
反面、魔法・罠カードは強力なものが多く、ハンデスやピーピングで相手の動きを封じていき、「現世と冥界の逆転」でデッキ破壊を行い勝利する戦術を得意としている。
闇マリク曰く、「表マリクも勝てなかった最強最悪(したたか)なデッキ」とのこと。恐ろしい姉上である。

一部ゲームでは【墓守】を使用している。

使用カード

ケルドウ、ムドラ、ケルベク、ゾルガ、アギド
天使族のモンスターカード。
何れも原作では効果を持っていなかったが、OCG化に伴い効果モンスターとなった。
アニメでは原作と同じくバニラとして扱われており、オリジナルのフレーバーテキストが追加されている他、一部は悪魔族になっている。
あの見た目じゃ止む無しである。

墓穴の道連れ
魔法カード。原作では互いに手札を公開し、それぞれ相手のカードを2枚選んで捨てさせ、残りのカードはデッキに戻し最初の数だけドローするという効果だった。
ハンデスとピーピングを極端に嫌う海馬瀬人は、原作にてこのカードを使用された際に2ページに渡って激怒している。

ダグラの剣
攻撃力を500アップさせる装備魔法カード。

現世と冥界の逆転
言わずと知れた極悪罠カード。
詳細は当該項目を参照。

無効
相手がドローしたカードを墓地へ送る罠カード。
カード名に反して「何も無効にできていない」ため、OCGでは「強烈なはたき落とし」が優先される。
イラストがどことなく殺された父親に似ているのは偶然なのか、それとも……。

生け贄の抱く爆弾
罠カード。
原作では、セット時にフィールドのモンスター1体に相手プレイヤーには情報開示されない爆弾が仕掛けられ、
そのモンスターを生け贄として召喚したモンスターが攻撃宣言をした時に、攻撃モンスターは破壊されその攻撃力分のダメージを与えるという効果。
生贄を介したルールのような扱いなのか、条件を満たせば罠カードが基本的に通用しない神すら破壊する。

エースモンスターが存在しない都合上、遊戯王デュエルリンクスではこのカードがイシズの切り札として設定されている。

死者蘇生
●魔法再生
墓穴の道連れで捨てられた2枚。あえて強いカードを自分の墓地へ送らせる事で、現世と冥界の逆転を使った時に強力なカードがデッキの中に残るようにした。
なお原作の「魔法再生」には手札コストが無いため、 後に闇マリクが使った「魔法石の採掘」の上位互換 どんだけラーを捨てたいんだ奴は

【劇中の活躍】

古代エジプト展の責任者として来日すると、童実野美術館で海馬と対面する。
海馬にM&Wの起源がエジプトにあることを伝えると、グールズに盗まれた「オシリスの天空竜」と「ラーの翼神竜」を取り戻させるべく「オベリスクの巨神兵」を彼に貸し出し、バトルシティの開催を促す。
後日、美術館で闇遊戯と接触すると「最後の千年アイテムを持つもの(闇マリク)との闘いは、記憶を取り戻すための闘いになる」事を伝える。

そして、バトルシティの決勝トーナメントに極秘で参加し、海馬と対戦する。*2
「死のデッキ破壊ウイルス」や「魔法除去細菌兵器」でイシズのデッキを滅茶苦茶にしていく海馬だが、「現世と冥界の逆転」を発動されたことで逆に窮地に追い込まれる。
それでも、勝負を捨てずにオベリスクの巨神兵を召喚する海馬だが、イシズが千年タウクで見た未来は、海馬が生け贄の抱く爆弾でオベリスクの巨神兵を破壊され敗北するというものだった。
全てはこのビジョンを成立させるためであり、海馬は神に選ばれてなどいない、ただの代理に過ぎないという証明のためでもあった。

しかし、攻撃宣言が通れば終了というタイミングで闇マリクの千年ロッドが海馬に干渉、神官セトの記憶を投影したことで事態が一転。



「何だ……!? 脳裏に浮かぶこの映像は一体……この胸を刺す悲しみは……青眼……!?」


セトの記憶を垣間見た海馬は、その脳裏に浮かんだ「青眼の白龍」の石版と、手札にあったそのカードを見て「自身の記憶」を信じてバトルを中止。



「オレは…この閃きを信じる!! オレの記憶を信じ―――青眼の白龍を召喚する!!」


そのまま「黙する死者」でガジェット・ソルジャーを呼び戻し…。



「8つ星モンスターである青眼の白龍を召喚するには、生贄が2体必要…。」


「まさか!?」


「そう…!!」






「神(オベリスク)を生贄に捧げる!!」






其のモンスターとオベリスクの巨神兵を生け贄にして青眼の白龍を召喚。



「オレのプライド―――そしてオレの魂!! オレの未来は俺が決める!! オベリスクよ、ガジェット・ソルジャーよ!! 我がしもべのために生贄となれ!!」


「イシズ、貴様に見せてやる!! オレのプライド、オレの魂を受け継ぎししもべの姿を!!」


「いでよ!! 青眼の白龍!!」

「未来が姿を変えた………」


自らの手で未来を変えた海馬に驚愕するイシズは、そのまま青眼の白龍の攻撃を受け敗北。
バトルシティのルールではLv8モンスターの生贄はLv6以下2体でなければならないのでイシズが「消滅!」と言えば青眼が消えていった可能性もある
戦いの後、イシズは海馬に「希望の光を受け取った」と話す。
イシズの千年タウクが示した未来は、絶望の闇に閉ざされており、例えイシズ自身がデュエルに勝利していたとしても、マリクを救える可能性は低かったのだ。
そんなイシズに対し、海馬は「未来に従う奴に光はない」と言い放ち去っていった。
イシズは自らの負けを認め、海馬が代理などではなく、オベリスクの巨神兵の正当な継承者に相応しいと認めた。

これ以降、千年タウクの力は失われつつあり、試合後に武藤遊戯に託している。
その後、闇遊戯と闇マリクのデュエルが決着した後は、マリクとリシドと共にエジプトに帰国しイシュタール家として新たな道を歩み始めることを決意した。

その後、闘いの儀編でマリクとリシドと再登場。
遊戯とアテムの闘いの儀を見届けた。


【余談】

記憶編では、イシズによく似た容姿の神官・アイシスが登場しているが関係性は不明。
しかし、アニメではアテムがアイシスをイシズと見間違えるシーンがあったり、戦いの儀にて召喚されたブラック・マジシャンを見て懐かしく切ないような感情を抱いたりと
イシズの前世がアイシスであるかのような描写が増えている。
なお「イシス」と「アイシス」は読み方が違うだけでスペルはどちらも「Isis」である。

ゲーム作品では

GB『遊☆戯☆王デュエルモンスターズⅡ 闇界決闘記』及びPS『真DM』には容姿がよく似た「石津(いし)ナオミ」というキャラクターが登場している。
見た目と名前は似ているがイシズとは別人。
なお初登場は石津ナオミの方が先である。
つまりイシズをモチーフとしたキャラではなく、ゲームオリジナルキャラが原作に逆輸入された形に近い。
ちなみにナオミは「千年ネックレス」を所有した少々キツイ表情・性格の美女であり、イシズとはややキャラ付けが異なる。

『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ エキスパート3』でのキャラ解放条件として星4つの相手全員に10勝以上が必要であり、尚且つデッキに罠・魔法が無い時のみ解放イベントが発生する仕様。カードプールが狭く、NPCが禁止・制限ルール無視で強さを発揮するこのソフトならではの仕様である。

タッグフォースシリーズではSPでストーリーキャラとして登場。使用デッキは【墓守】となっている。
童美野町で頻発する、カードの精霊が暴れまわる事件をコナミくんとともに解決するというストーリーで、この話ではTFモブキャラの一人・青葉あげはが大きくかかわってくる。
なお、高校で聞き込みをした際、帰り際におばさん呼ばわりされてガチで凹む一幕も。一応20歳なので年代はほとんど同じはずだが、まとう空気が明らかに若者のそれではないのが原因だろうか。

デュエルリンクスではプレイアブルキャラとして登場するが、前述のとおりエース不在であるため「生贄の抱く爆弾」がこの位置に位置付けられている。
原作で使用したカードの他、全身カットインは墓守カードを使用した際に挿入される(ムービーはなし)。
また、DMワールドでは途中で「墓守の一族イシズ」名義でイベントキャラとして登場。このイシズを撃破すると生涯ミッションでオベリスクが入手できる。使用キャラは不問だが、拘りたいなら社長で。デッキレベルは20なのでさほど強くはないが「生贄の抱く爆弾」に注意。

見事でした…Wiki籠り…

あなたはこの追記・修正で未来を変えたのです。


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最終更新:2024年01月01日 14:36

*1 真実を最初から話してしまった場合、マリクは罪悪感から自殺してしまっていただろうとのこと

*2 この時、主催者であるはずの海馬はかなり驚愕した表情を浮かべていたことから、正規の方法で参加していない可能性がある。