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遊戯王(東映版)

登録日:2011/04/12 Tue 16:56:41
更新日:2026/06/02 Tue 16:19:16
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1990年代生まれホイホイ 1998年 30代ホイホイ 90年代テレビアニメ 98年春アニメ ※土曜夕方18時です。 おい、デュエルしろよ なんでもあり まるで意味がわからんぞ! もう1つの遊戯王 アニメ キャベツ キャラ立ちが秀逸 テレビ朝日 ビーイング 不遇の名作 井上敏樹 伝説 伝説の始まり 初代遊戯王 前番組との凄まじい温度差 千葉克彦 厨二 名作 封印作品 小林靖子 打ち切り 明日もし君が壊れても 東映 東映アニメーション 東映版遊戯王 渇いた叫び 爽やか学園もの 神BGM 神アニメ 豪華声優陣 遊☆戯☆王 遊戯王 遊戯王ではよくあること 遊戯王アニメ 遊戯王作品リンク 金巻兼一 闇がもう一人の自分をつくる 闇のゲーム 闇遊戯無双



「さあ、ゲームの時間だ。」




概要

遊戯王(東映版)』とは、1998年に2クールにわたって放送されたアニメ
週刊少年ジャンプ連載、高橋和希作『遊戯王』の初アニメ化作品である。
テレ東版の『遊戯王デュエルモンスターズ』(以下テレ東版)シリーズとは、制作会社が異なるため、シリーズには含まれていない。
そのため20周年記念サイトの年表にも記載はされなかった。

メインライターは井上敏樹小林靖子も本作のサブライターとして参加しており、後に彼らが平成ライダーシリーズ等の脚本を多く手掛け、大成することを思うと実に感慨深い。

黒歴史と見なす人も居るが、文庫版で原作者がこちらにも言及していたのでそうでもないようだ。
単に制作会社の違いやデュエルモンスターズメインではないことなどから、あまり表に出ないだけだと思われる。

原作初期の闇遊戯が闇のゲームを行う話がメインであり、テレ東版と比べ闇遊戯ダークヒーロー的要素が強い。
キャラクターデザインも初期の劇画タッチのものに準拠している。
様々な闇のゲーム罰ゲームを描写しているため、結構トラウマシーンも多い。例として、全身時計化する幻覚を見て発狂する時計コレクターが挙げられる。

また、遊戯役の緒方恵美や海馬役の緑川光など、かなりの豪華声優で主要キャストを固めていて、それだけに熱演を楽しめる。
何故か(次期)社長が白ランでキャベツ蛍光グリーンの髪色である(グリリバ=グリーンか?)。というか全体的に色彩が極彩色。
ちなみにキャラデザは荒木伸吾と姫野美智。両者とも後にデュエルモンスターズのほうでもキャラデザを担当している。

また、アニメ化にはよくあることだが、原作にはないオリジナル要素も結構ある。
本田が美化委員と化していたり、原作のゲストキャラだった野坂ミホがレギュラーに昇格しているのがその最たるものと言えるだろう。
またセル画なのも考慮しても上記の海馬以外にも原作とはカラーリングが大きく変わっているキャラクターも存在する。

オープニングテーマは「渇いた叫び」(FIELD OF VIEW)、エンディングテーマは「明日もし君が壊れても」(WANDS)。
別番組扱いの為ヴォーカルベストにも収録されていないが、オープニングテーマ渇いた叫びは歌詞中に、「もう一人の自分」・「駆け引きがカギ」など本編との関連を思わせるフレーズが織り込まれており、隠れた名曲としてデュエリスト達からの評価は高い。

作品内容的にはバンダイが発売したカードダス版「デュエルモンスターズ」の販促を兼ねているため、原作よりもカードゲーム回が多くなっている。
ただ、当時の原作のデュエルの影響を悪い意味で受け継いでしまい、デュエルは描写不足で今ひとつ何をやっているのか分からない。
原作ですら「撃破されていった」「反撃が始まった」などで描写カットが行われているときしか謎ライフ減少*2はないが、
こちらは青眼の白龍を召喚しただけで遊戯のライフが100になる*3などより大雑把。

DMシリーズでは当然のように表示される攻撃力/守備力、ライフポイントの表示もほとんどなく、視聴者はかなりの部分を想像で補うことを強いられる。
日本初のトレーディングカードゲームを題材としたアニメだけあって、まだその表現は手探りであった。

東映版の続編でカードバトル中心となっている劇場版は、荒木伸吾作監による超美麗な神作画が特徴。
東映版本編と比べるとデュエル場面がかなり洗練されており、後のDMシリーズに近くなっている。
次回予告では次週放送分の予告だけではなく、2、3週間後(つまり次週以降)の放送予定分も紹介するといったアニメとしては非常に珍しい形式であった。

意外にも遊戯の代名詞的なカード・ブラック・マジシャンが作中1度も使用されていない。厳密にはシェルダン伯爵扮する女教師戦で使用されている描写はある。
第三話で海馬がモブのカードを奪っていくシーンに同じようなモンスターが出てくるが、よく見ると「ダーク・ウィザード」というパチモンである*4
よって、ブラック・マジシャン初登場は劇場版に持ち越しとなる。マハードカワイソス*5

人気に火が付く前の学園編がメインだった事と、テコ入れのハズのデュエル描写が微妙だった事、裏番組の『YAT安心!宇宙旅行』や『ウルトラマンダイナ』と視聴者の食い合いが発生し視聴率が伸びず*6、前番組でゴールデン時代だった『地獄先生ぬ~べ~』と途中から夕方枠に移動した『忍ペンまん丸』の頃より数字を落としてしまい半年で打ち切りの憂き目を見た。

品質そのものは決して悪くはないが、逆を言えば原作や後の遊戯王と違って強いインパクト部分は(マイルド化等から)少なめかもしれない。
元々『地獄先生ぬ~べ~』や『忍ペンまん丸』の頃から視聴率で苦戦が続いており、裏番組であった『宇宙旅行』『TDG三部作』も当時としてはそこまで高い数字では無かった事を考えると放送環境の悪さの影響も大きく、次回作の『まもって守護月天!』を最後に土曜18時台前半のアニメ枠自体が廃止されてしまった。
ただし、視聴率は低めだったとはいえカードダスの売上は上々だった事実や、原作人気は高まっていた時期だった事、集英社側は放送継続を求めていた事を鑑みると視聴率不振だけが打ち切りの直接の原因とも言い切れないかもしれない。

また、当時ジャンプの編集長を務めていたマシリトこと鳥嶋和彦氏が自身の著書で語る所によると、本作は元々東映アニメーションと電通による持ち込み企画だったらしく、その当事者達が1クール目の終わり頃という早期に打ち切りを申し出てきた際に、集英社側はカードゲームがメインになる話まで続ければ人気が出るはずだから続けてくれと打ち切りの撤回を願い出たが結局打ち切られてしまったため、鳥嶋氏は「作品を単なる枠の穴埋め程度にしか考えていない」とブチ切れ、東映と電通に編集部出禁を言い渡した事で集英社と東映・電通との関係が一時期悪化してしまったらしく、*7DMシリーズから制作会社がスタジオぎゃろっぷに変わる際にも東映がクレームを入れてきたため「ドラゴンボールを今後作らせないぞ」と言い返して認めさせたらしい。

一応のラスボスはTRPG編のバクラということになる。
しかし、二弾にわたって発売されたバンダイのカードダスはそこそこの売り上げを残したらしい。
コレクターも多く、未だに根強い人気を誇っている。持っている人は大切にしてほしい。

実は原作のカードゲーム「マジック&ウィザーズ」を「デュエルモンスターズ」と改題したのはこの東映版が元祖である。
「マジック&ウィザーズ」の名残として、カード裏面のロゴマークが「MW」の文字をあしらったものになっている。

その後、スポンサーとカード販売をコナミに変更したことで『遊戯王デュエルモンスターズ』として復活。長寿作品シリーズとして生まれ変わることになる。

OCGの『メテオドラゴン』『メテオ・ブラック・ドラゴン』は実は後述の劇場版で初登場した本作オリジナルのカード。
他にも『ヘカテー三姉妹』『悪の女神ゴーゴン』など、東映版のみで登場したオリジナルのモンスターもいるが、権利の問題からかOCG化は難しいようだ。

なお、この東映版はソフト化は放送当時にVHSが出たのみでDVDおよびBlu-ray化はされていない。「DM」放送当時はテレ朝のローカル局の朝枠で再放送が行われていた時期もあったが、現在では再放送もされていないため現在は視聴が困難になっている。
YouTubeの「東映アニメーションミュージアムチャンネル」でも本作の第1話は配信されていない。
続編の兼ね合いと、今ではカードゲームの代名詞となった「遊戯王」というコンテンツを出すと非常にややこしい事、他にも制作会社の違い*8と作品内容から無理に出しても難しいということなのかもしれないが…
特に権利に問題はなく、原作者サイドも難色を示したりしていない珍しい形の封印作品となっている。

それでも演じた声優からは思い出に残る作品だったらしく、オフィシャルが東映版遊戯王に触れなかった事にツイッターで反応したりしていた。


このように現時点では非常に扱いにくい作品となってしまっているようだが、完全に忘れられているわけではないらしい。
2025年にコナミから発売されたゲーム『遊戯王 アーリーデイズコレクション』のSteam版の実績には東映版のネタが反映されているものがいくつかあり、また同作収録の『遊戯王デュエルモンスターズ(GB)』のパッケージや説明書のイラストも東映版のものがそのまま使われている。
ただし、版権表記(テレビ朝日・電通・東映動画)が完全に消されていることが確認できる。やはり何らかの権利関係の処理は必要だったのだろう。
基本的にケースや説明書も忠実に収録されている本コレクションにおいて、これはかなり例外的な対応である。他は全ソフト共通で消されている箱のバーコードくらい。


主な登場キャラクター


原作通り、当初はもう1人の自分の存在には気づいていない。
公式サイトのキャラ紹介のもう一人との遊戯との対比画像はテレ東版よりもひどい身長差を見せている。


通称「魔王様」。ちなみに公式サイト的には「遊戯王」。呼ぶのか!?
中の人の演技力のおかげで、表人格と裏人格がまるで別人のようで凄まじい迫力がある。

原作初期の王様がモチーフなので、結構悪人顔になったりする。
でも原作より良心的。原作の初期王様が鬼畜過ぎなだけかもしれないが…。あと女性には比較的優しい紳士やるときはやるが。
ちなみに緒方氏はコナミの遊戯王ゲームのCMでも一度ナレーションを担当している。

ちなみに緒方氏の起用は原作者たっての希望であり、文庫版のあとがきでは後にデュエルモンスターズにて遊戯を演じる風間俊介氏のことと共に触れている。


我らが切り込み隊長。遊戯の親友であるご存じ元ヤン。
テレ東版と殆ど差異は無いが、カードの話はあまりやらないので肉体面でかなり頼りになる。
原作と同じくアル中の父親を持つ苦労人。ヨーヨーの回は結構かっこいい。
決闘者の王国編が制作されなくても妹の静香は出てきたが、髪が紫色で目の代わりに病弱という設定に変更。


ヒロイン。正確にはまだヒロインだった頃と言うべきかもしれないが。
遊戯から惚れられているが、闇遊戯に片思いしているのは原作通りで、こちらはラブコメのヒロインを地で行っている。
でも色々な意味でミホちゃんに話題をさらわれてた気がする。
闇遊戯に惚れることになった強盗立てこもり事件では、強盗のアレルギー体質を利用して焙り出すというキレ者ぶりも発揮。
原作&テレ東版と比べて、どことなく色っぽい。茶髪のテレ東版と比較すると、髪色が赤茶色とオレンジの2トーンカラーになっている。


空気じゃない方の本田。
原作同様城之内の相棒だが、何故か美化委員の真面目キャラになり何かと「美化委員だ!」と主張してくる。
性格を表すように学ランの詰め襟をきっちり閉じているのが東映版で、開けているのが原作&テレ東版である。
ミホにデレデレで、いいようにこき使われている。
原作では描かれなかった城之内との友情の始まりも描かれている。

CV:野上ゆかな(現・ゆかな)

原作のゲストキャラからレギュラーキャラに昇格。可愛い。
杏子のツッコミに対して天然ボケ。本田の好意には気づかずパシリ扱いする小悪魔だが、やる時はやるいい子。
杏子からよく世話を焼かれているが、実は杏子に劣等感があるらしい(公式サイト)。
原作のリボンちゃんと違い紫のポニーテールに、黄色いリボンをつけている。ARC-Vそっくりさんが登場した。

CV:青野武

我らがGちゃん。すでに真ヒロインの片鱗を見せている。
遊戯達がゲーム関連の事件に巻き込まれる場合、大抵この人が元凶な気がする。

  • シャーディー

遊戯王という物語のキーパーソン。他のサブキャラと同じく、一番目立っていた時期である。
テレ東版では「ディ」にアクセントを付けて呼ばれていたが、本作では「シャ」にアクセントが置かれている。
遊戯を小学生と勘違いしたらしく「可愛い坊やだな」と言って遊戯の頭を撫でていた。「ボクは高校生だぞ!」
変な趣味というよりは遊戯が小柄過ぎるせいだろう。
再放送されなかったりDVD化されない理由の諸説に、シャーディーの中の人が挙げられる事があるが、恐らく違う。

CV:緑川光

遊戯のライバル
原作初期の偏屈な性格が表立っているが、ライバルらしいカッコいいところもある。
中の人が緑川なだけに緑髪なのでキャベツ

DMオリジナルキャラである海馬乃亜が白ラン緑髪である事から、「キャラデザの元は東映版社長では?」と言われている。
劇場版では原作通りの茶髪枯れたキャベツになっており、中の人は地味に驚いていた。

みんな大好きブラコン蒼眼コンの突き抜けた社長ではなく、まだ、カードの貴公子(×奇行子)やってる頃である。
王国編前の作品なのでそのときピーピング・ハンデス嫌いが判明してるのに、こちらの社長はピーピングを部下にさせたりしている。
まあ、マインドクラッシュ前の社長だったらやってるのでは?という意見も通るには通るが。

何気に闇遊戯との初戦にて、グレムリンのパワーを最大限に引き出し机を割って引き分けるという原作改変が行われている。
海馬「グールズ…レアカード強奪の腐れ集団め!」←お前が言うな
彼も発音がテレ東版と異なり、アクセントは「か」に置かれる。「か↑いば君!」

本作では海馬コーポレーション社長の養父・海馬剛三郎が生存しているので、あくまで「次期社長」。
20話で原作にもあった幹部の裏切りが発生、社長の座から引きずり降ろされて瀬人が社長の座についた。
原作ではこの直後、剛三郎はKCから飛び降り自殺するが、本作では窓から下を見てふらつくだけである。

弟のモクバも登場したが、原作での過激ぶりが災いしてか登場は遅く、遊戯との対決も「DEATH-T」でのカプモン対決のみとなっている。

CV:柏倉つとむ

本編のラスボス。通称「闇はまじ」とも。
ネタキャラのテレ東版に対して、こちらは病弱の美少年設定。
バクラ時は中の人の演技によって別人のように狂気的。この頃から顔芸も存在。
ミホの「獏良君はトイレなんか行かないもん!」は迷言。


説明不要の伝説の人物。
5D'sまでのアニメ遊戯王名前皆勤賞を達成した唯一の人間。


劇場版

アニメ放送が終了した後の1999年に公開された。
偶然幻のレアカード真紅眼の黒竜を手にいれた少年・青山翔悟が主役として描かれている。
デュエリストとして戦う勇気がない翔悟が遊戯達に刺激され、勇気の意味を知る。
劇場版 遊☆戯☆王(東映)を参照。





追記・修正の扉は、開かれた。

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最終更新:2026年06月02日 16:19

*1 厳密には別シリーズ扱いであるが、便宜上記しておく。

*2 デュエルが続いている以上、守備の壁モンスターは尽きておらず、フィールドのモンスターの状況が変わっていないことから。OCGでいうヒートハートのような使い捨て貫通効果魔法カードや表示形式変更カードが使われていると考えればこちらは矛盾は一応ない。

*3 場にまだデーモンの召喚は残っていて攻撃すらされておらず、効果説明もゼロ。

*4 レベルこそ同じ7だが、攻撃力2000に守備力1800とステータスは全く被っていない。父親の形見らしい

*5 一応、OPアニメには出ているものその攻撃方法が回転して敵に突っ込むという原作及びDM版を知っていると笑うしかない全くイメージに合わないものになっている。

*6 最高視聴率8.7%、平均が5.75%と数字的には遊戯王アニメシリーズ2位の記録だが当時の夕方枠番組としては低めだった。

*7 東映に関しては翌年にワンピースの制作に関わっており早期に関係を修復できたものの、電通に関しては再びジャンプアニメを制作に関わるのは6年後のBLEACHと数年の月日を要している。

*8 なおコナミ主体となった後も映画は東映が配給している。