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大根おろし

登録日:2012/04/13 Fri 20:49:05
更新日:2026/03/02 Mon 00:07:29
所要時間:約 3 分で読めます




大根おろしとは、生のままの大根をおろしがね、もしくは鮫皮を使ってすりおろしたものである。


■概要

大根そのものが食用栽培種としてメジャーになった起源は未だ諸説の域だが、日本には弥生時代に伝わったと言われる。
齧って良し、煮て良し、焼いて良し、切り干したり漬け物にしたり凍らせたりと保存食化も多様。葉っぱも油も有用な、世界中で愛される根菜なのは言うまでもない。
しかし大根おろしという加工法はとんとメジャーではなく、欧州はおろか中国文化圏でも少し前まで珍しがられたものだったらしい。
確かに瑞々しい大根を何故わざわざ凝った道具を使って「おろしてみた」のか、考えてみれば不思議な発想ではある。
ともあれ独特の辛味と瑞々しい旨味を持つため、日本料理においては大事な薬味。
付け合わせとしての使用が主だが、大根おろしそのままをオカズとして愛でる人もけっこういる。
大根おろしに含まれるジストアミラーゼはたっぷりのビタミンCを持ち、更にたっぷりの食物繊維が胃腸をも綺麗にしてくれる。
名ばかりの薬味でなく、本当の薬効を持つと言って良い健康栄養食品でもある。日本独自の開発力に感謝したい。

■おろし方

生のままの大根の皮を剥き、おろしがねで豪快にショリショリしよう。
大根はおろしがねに対して垂直にすること。粒が粗い方が好きな方は斜めにおろすこと。
辛味を増したければ繊維を潰してやる必要があるので、力を込めて一気にすりおろそう。
辛味成分である芥子油はすりおろして始めて生成されるので、生で食べるより辛い。甘い大根おろしが好きな人は葉に近い部分を使おう。
余ったら小分けにして冷凍保存すれば一ヶ月持つ。ただし時間経過で辛みが増すためお早めに食べ切ろう。

■アレンジ


◆紅葉おろし

大根と唐辛子を一緒におろしたもので、辛味を活かした薬味として用いられる。
唐辛子の代わりにニンジンと一緒におろした物もこう呼ばれる。小さいお子さまのいる家庭ではこちらを採用しよう。

◆黄身おろし

大根おろしに卵黄と塩を混ぜたもの。黄金色が美しく、まろやかでコクのある味わいに。
和え衣にしたり、すき焼きに絡めて食べる。

◆梅おろし

大根おろしに梅肉を和えたもの。梅干の酸味と赤色がより一層食欲をそそる。大葉の千切りを乗せても美味しい。

◆おろしドレッシング

大根おろしと醤油や酢等の調味料を混ぜたドレッシング。肉にも野菜にも相性がよい。ノンオイルでもいけるのでヘルシー。

◆大根おろしアート

一時期話題となった映えアレンジ。
水気を切った大根おろしを動物などの形に成形して料理に添える。
醤油で茶色に着色したり海苔で模様をつける工夫したりも。
焼き魚に大根おろしのネコ、冬の鍋に雪だるまなどユーモアを添えて食卓を盛り上げよう。

■大根おろしが用いられる料理

主菜のくどさ・脂っこさを中和する瑞々しさと殺菌作用を持つため、様々な料理に使われる。

焼き魚

CM等でもお馴染みのメジャーな組み合わせ。
大抵大根おろしとの組み合わせでとっさに思いつくのはコレではないだろうか?
脂ののった秋刀魚、ブリ、イワシ、サバ、カジキ、カレイを大根おろしと共にパクっ…ああたまらん。

◆卵焼き

こちらもメジャーな組み合わせ。
実は大根おろしは栄養満点のが持ってないビタミンCを補ってくれる理想の相方なのだ。
また卵焼きの味付けが濃いもしくは薄い時も素の大根おろしか醤油かけ大根おろしで丁度いい塩梅に調整できる。
今日はだし巻き卵か甘い卵焼きかどっちにしよう…?
大根おろしそのものを卵焼きに混ぜて焼けばしっとりふわふわ。

◆焼き油揚げ

こちらもメジャーな組み合わせ。
こんがり焼いた外カリ中フワの厚揚げ、カリカリの薄揚げを大根おろしと口に入れればさっぱりジューシー、ご飯もお酒も進む。
一部の居酒屋では“あげ”と“おろし”の組み合わせにちなんでエレベーターと呼んでいる。
江戸時代の居酒屋では黄金色の油揚げについた網の焼き目の縞模様から雪虎と呼んでいた。じゃあ現代なら「雪狐」と呼んでもよいのでは?

天ぷら

天つゆで戴く際の定番薬味。もはや天つゆの一部。
つゆに辛みのアクセントを入れつつ、油物の天ぷらで胸焼けするのを防いでくれる。
だから天ぷら屋さんはもっと大根おろしを添えてくれてもいいんですよ?!

◆おろしそば

かけそばに大根おろしをかけたもの。主に夏場に「ひやし」にして食べられる。
天ぷらやナメコ、オクラなどと合わされたりも。
越前おろしそばは福井県の郷土料理。

◆おろしハンバーグ

ドイツのハンブルグ出身料理との奇跡のハイブリッド。
肉汁ジュワワなハンバーグとさっぱり大根おろしから産み出される旨味は、白い米と相性の良いオカズとしては間違いなく世界でも一、二を争う代物。

◆おろしステーキ

霜降牛肉の食べ方としてはおそらく世界一。
甘味ある脂には大根おろしのさっぱり味が一番である。
運良く高級なステーキ肉を入手したら迷わず大根をおろそう。

◆おろしご飯

大根おろしを熱々のご飯にかけたもの。
汁ごといれてシャバシャバ食べる人もいるが、絞って粒だけにするのが一般的。付け合わせにされた時には気付かなかった旨味に驚く。
ポン酢もいいが、だし醬油もおつ。

◆おろしスパゲッティー

茹でたスパゲッティーに大根おろしをのせた簡単和風パスタ。
具材はツナ、鮭フレーク、しらす、納豆、なめたけ、かいわれ大根、オクラなど。
ポン酢もいいが、めんつゆもおすすめ。
仕上げに刻んだ海苔か大葉、ネギを散らそう。

◆おろしベーコン

意外とおすすめ。ベーコンの脂と塩味が大根おろしに奇跡的なまでによく合う。
良いベーコンを運良く入手したり、自分の自信作で作ろう。
ベーコンの脂に秘められた旨味がさっぱりと引き出され……ああ……。

◆おろし煮

大根おろしを使って具材を煮込んだもの。「みぞれ煮」とも呼ばれる。
優しい味わいが思わず癖になる。

◆白雪鍋

出来上がったに新雪のように広がる大根おろしが美しい一品。「みぞれ鍋」「雪見鍋」とも呼ばれる。
こってりとした鶏鍋もいいが、海鮮でもおつ。

◆みぞれあえ

大根おろしを加減酢などで混ぜ合わせて、いわゆる和え衣として他の材料とあわせたもの。
特にコッテリした若鶏の唐揚げとの相性は、美しく粋な名前に相応しい味わいである。

◆みぞれあんかけ

大根おろしと和風出汁と水溶き片栗粉のあんを具材にかけたもの。
特に揚げ物にかけるとカリカリとトロリの二つの食感を堪能できる。野菜、肉、魚、豆腐、何にでもあうから困る。

◆みぞれ汁

大根おろし入りの味噌汁。食欲のない時や朝ごはんの時にも食べやすく、体に優しい。
大根おろしの汁ごと入れて。片栗粉でトロミをつけると食べやすく体もより温まる。

◆みぞれ粥

大根おろし入りのおかゆ。
消化を助けてくれたり、炎症を抑えてくれたり、免疫力を高めてくれたり、おかゆが必要な体には大根おろしはうってつけ。

◆からみ餅

つきたてホカホカのお餅に。熱い餅を冷まして食べやすくしてくれる上にさっぱりとした美味しさが心憎い。
揚げたお餅にも良い。納豆と和えても美味しい。

◆大根もち

水気を切った大根おろしに片栗粉と薄力粉を混ぜて成形してこんがり焼く。
もちもちの食感でおやつにもおつまみにもペロリといけちゃう。
桜海老、細ネギ、チーズ、納豆、青海苔、ニラなどお好きな具材を加えても。




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最終更新:2026年03月02日 00:07