ステカセキング(キン肉マン)

登録日:2012/03/06 Tue 22:29:35
更新日:2025/04/18 Fri 18:23:43
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ケケケーッ!
こんなことでおどろくのは まだはやいぜ!

『超人大全集』第5巻!!

\カチャ♪カシャン♪ジャコン…♪/
(カセットテープ装填音)

\ポチッ♪/
(再生ボタン)

「ラーメンマン」!


ステカセキングとは『キン肉マン』に登場した悪魔超人である。


【プロフィール】

CV:二又一成
  柿原徹也(完璧超人始祖編)
出身:ベルギー
身長:214cm
体重:700kg
超人強度:250万パワー
年齢:21歳

戦績
vsキン肉マン●(キン肉バスター)
vsターボメン●(完遂刺し(コンプリート・スティング))

テーマ曲(旧/新)
マル秘カセット大変身(歌:さとまさのり)/Magic Masquerader


【概要】

その名の通り、今は懐かしいステレオ式のラジカセを擬人化した超人。口癖は「ケケケー」
体にカセットテープを装填したりラジオを受信することで、足のスピーカーから様々な音を放つことができる。

だが彼の最大の特徴は、彼が持つカセットテープ「超人大全集」である。
これは総勢1000人もの超人の全データを収めた物で、これを交換することで超人の技を完全にコピーできる。
この驚異の能力から彼は「1000の体を持つ男」と呼ばれ、
彼を相手にすることは1000人の超人と戦うのと同じとされる。

そのようなチート技を持ちながら、それに反するような迂闊さも手伝い屈指のネタキャラとして愛される超人である。

ちなみに東映版アニメでは原作と大きく姿が異なっており、胴体のカセットデッキ・背中のランドセル・ひょろ長い手足といった基本部分くらいしか共通点がない。
悪魔のシンフォニーを喰らわせるヘッドフォン部分も膝のあたりについている。
特に顔は原作では(超人大全集を使った時以外は)常に変化のない無機質なものだが、アニメ版ではコロコロ表情が変化しておりよりコミカルなキャラクターとなっている。

2024年7月放送のアニメ版『完璧超人始祖編』では原作同様の容姿で登場する。


【経歴】

「7人の悪魔超人編」で初登場。
バッファローマンらと共に宇宙超人ホイホイに封印されていたが、キン肉マンの過失によって解放される。
超人オリンピック終了後の感謝祭に乱入し、ウォーズマンを瞬殺する。
そのままキン肉マンが7人の悪魔超人と戦うことになると
ステカセキングはキン肉マンに「エリーゼのために」を聞かせて自分と試合をするように誘導し、見事最初の対戦相手として指名させる。
なお、この誘導については他のメンバーからズルいと文句を言われていた。

その後、東京タワー下の特設リングにてキン肉マンと対戦。
超人大全集を用いたコピー戦術や大音量の「地獄のシンフォニー」で有利に試合を進めるも、
ラジオの放送内容が落語番組に変わったために「地獄のシンフォニー」を回避され、しまいには…


な…なんだ このけだるい倦怠感は…
なんだ この弱さは…

な…なんだ この逃げ癖は…
いったいオレは どの超人のカセットをセットしたんだ?

ゲ… これは「3年前のキン肉マン」のカセット!!


間違って弱小超人だった頃のキン肉マンの能力をコピーしたせいでペースが乱れ、
最後は「キン肉バスター」によって倒される。
しかし、キン肉マンにも深い傷を負わせ昏倒させてしまう。

アニメ版ではステカセキングの流している音楽がラジオ放送だとテリーマン達に突き止められてしまい、彼らがラジオ番組を牛丼音頭に変更しキン肉マンが回復するとより攻略した感の強い展開となっている。
フィニッシュ技も秘技「アトミックドロップ」という技に変更。
キン肉マンが昏倒した理由はステカセキングの秘技「3分殺し」を喰らったためと言うことになっている。

「黄金のマスク編」では、斬首された後にアシュラマンに腕を奪われた。


「完璧超人始祖編」では完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)との闘いに参戦。

ソ連の赤の広場で完遂・ターボメンと対戦し、
お馴染み「地獄のシンフォニー」や、
キン肉マン ゼブラネプチューンマンマンモスマンといった新たな強豪超人達のデータを収録した『新・超人大全集』で試合を有利に進めるも、
ウォーズマンのカセットを使用してパロ・スペシャルをかけている最中にターボメンの能力"アースクラッシュ"によって強制的にパワーアップさせられる。

その力を利用してさらに攻撃を続けるが、あまりに強過ぎる力に自らの肉体が耐えられなくなって左腕と右足がちぎれ飛び、
負けじとスクリュードライバーで応戦するも、またもや暴走した右腕が捩切れてしまう。

そして、ターボメンの反撃に遭い、完遂刺し(コンプリート・スティング)によって奮闘空しく敗北、完全に破壊され絶命した。
…だが、20年以上の時を経て再び見せてくれたその雄姿が多くの肉ファンの心を揺さ振ったのは言うまでもないだろう。

新たな強豪超人のカセットテープを得ていながら、それでもウォーズマンで止めを刺そうとした理由については、
「あくまでウォーズマンの技でお前を倒せると踏んだからだ」ツンデレている*1

とはいえ、実力で圧倒的に上回る相手に一矢報いようとしたその姿勢は、後にブラックホール「見事なる散り際」と評価されるなど
後に続く悪魔超人を大いに奮い立たせた。

死後、回想シーンでスプリングマンは彼と親友であったことが判明、仇討ちのために奮闘している。また、バッファローマンがいない間の7人の悪魔超人の暫定リーダーを自称していた。*2
また、平悪魔の教官であるスニゲーターにとって二人は何かと手間の掛かる存在であり、それだけに気に掛けられていたようだ。


必殺技

★地獄のシンフォニー
両足のスピーカーから100万ホーンの音量で音楽を聞かせ、敵の鼓膜とを破壊し、相手を戦闘不能にする。
ただし音楽はカセットテープではなくラジオから流している為、放送時間によっては落語(漫画)や牛丼音頭(アニメ)を100万ホーンで流してしまう。
キン肉マンには落語なら100万ホーンでも問題ないらしい。
元は「悪魔のシンフォニー」という技名だったのだが、キン肉マン戦の最中に実況が「地獄のシンフォニー」と呼びそれが定着。それ以降はステカセキング本人もこの技を「地獄のシンフォニー」と呼んでいる。
アニメ版では「悪魔のシンフォニー」名義。

ちなみに、柳田理科雄氏の『空想科学読本3』によると100万ホーン(デシベル)というムチャクチャなエネルギーを放出すれば間違いなく宇宙が崩壊する
ビッグバンで放出されたエネルギーを音の大きさに置き換えると827デシベルの音を一秒間鳴らしたものに匹敵する。周波数が1000ヘルツの時はデシベルとホーンがピッタリ一致するから……宇宙の始まりとなった大爆発でもエネルギーは827ホーンの音を一秒鳴らしただけにしか過ぎないのである。それと比べればステカセのぶっ飛びっぷりがわかるだろう。
威力的には余裕でゼットンの1兆度の火の玉を凌駕するそうだ。ステカセキングすげぇ。
このネタを根拠に「最強の超人は誰か?」的な議論でステカセキングを推す肉ファンも少なくない。

ちなみに、なぜそんなことになるかというと、デシベルという単位は常用対数で表される単位だからである。
10デシベル上がった場合、エネルギーが10倍になるという関係であり、20デシベル上がるとエネルギーは100倍、30デシベル上がると1000倍……となる。
そんな中で100万ホーンという値がエネルギーで何倍になるか、桁数だけでもとんでもないことになる。
おそらくゆで先生は100ホーンの1万倍の威力くらいに考えていたのだろうが、単純にホーン数を1万倍としてしまった結果このような威力になってしまった。
ちなみにその仮定から100ホーンの1万倍のエネルギーになるホーン数を算出すると140ホーンとなり、これでも人間が聞けば即失神するくらいの威力がある。しかし、文字面が地味である。

★秘技3分殺し
アニメ版オリジナルの技。
本来なら悪魔のシンフォニーはヘッドフォンを当てていなければ効果を発揮しない。
しかし、一度悪魔のシンフォニーを喰らうとその3分後にその者の脳内で悪魔のシンフォニーに相当する騒音が再度出現し、一生騒音に苦しめられることとなってしまう。
アニメ版でキン肉マンがステカセキング戦後で倒れたり、ウォーズマンが再起不能になったのはこの技のせい。
しかし、悪魔のシンフォニーに侵された者同士が耳をつければステレオ音響となり音が打ち消されるというアニオリなのにド級のゆで理論の欠点があり、ウォーズマンもキン肉マンも無事に復帰することとなった。

★超人大全集
超人のデータが記録されたカセットテープをセットし再生することで、記録された超人の技・戦法・能力を完全にコピーする。
その際顔が対象となる超人の特徴を模した姿に変化するため見ていて飽きない。
漫画ではラーメンマンやウォーズマンを披露した。キン肉マンはただの顔真似と侮って攻撃を仕掛けたがラーメンマンの華麗な足技で蹴り返された上、
ウォーズマン以外には使えないとされる関節技・パロスペシャルを決められてしまった事から、その能力が本物である事を思い知らされた。

現在までに判明しているレパートリーは以下の通り

  • 第29巻:キン肉マン※マッスルグランプリシリーズで登場。ちゃんと強豪超人としてのテープで、技としてはキン肉バスター。
  • 第99巻:悪魔将軍※マッスルショットで登場。
  • 第666巻:悪魔将軍※マッスルグランプリシリーズで登場。技としては掟破りの地獄のメリーゴーランド。
  • 外伝:破壊のテープ※マッスルグランプリシリーズで登場。

なお1000の姿を持つというからにはテープも1000本くらいあるのだろうが、試合には5本くらいしか持ってきていない。
テープ自体が少なく見積もっても横幅30cmくらいはあるステカセキングの胴体専用規格のものであり、物理的にかさばるためだろう。
亜空間に収納スペースがあるとかの便利な機能は無く、ランドセルのような収納具(テーマソングによると「ミラクル・ランドセル」。漫画の中では第39巻で呼称初出。)を背中に背負って自分で持ってきている。このため相手の技で体勢を崩されるとランドセルからカセットがポロポロ落ちる。

技はコピーできるが、自分を上回る超人強度や技の威力まで再現できるのかは不明。
テープの内容次第で1億パワーになれたら平の悪魔超人としてはさすがに強すぎるか。

新アニメのPVでベンキマンのカセットも存在することが判明*3
この分だとある程度有名な超人(少なくとも当時の正義超人)のテープはほぼ全て網羅されているのかもしれない。

★新・超人大全集
完璧・無量大数軍との闘いで引っさげてきた新兵器。
超人大全集に新しい超人のデータを追加したもの。戦闘力インフレへの斬新な対応策である。
これに伴い、旧超人大全集のテープは殆ど処分してしまったらしい。
もちろん3年前のキン肉マンのデータなど残っているはずもない。

旧作の場合は顔つきがラーメンマンやウォーズマンに似ていただけだったが、今作では長い鼻や牙、縞々模様、ヒゲやコスチュームの棘まで再現された。
特にゼブラに関しては、キン肉族三代奥義の一つ「マッスル・インフェルノ」までコピーしてしまっている。

アニメ版『完璧超人始祖編』では他のレスラーに変身する度に、柿原氏が見事に演じ分けており必聴である。
「キャラ5人演じたんだからギャラ5倍くれ」

まぁそんな事言い出すと王位編以前のアニメの出演陣の兼ね役と演じ分けも凄いんですけどね

【最弱?】

キン肉マンに負けた後、バッファローマンから「ステカセキングは我々の中で最も弱い」と告げられ、いわゆる「所詮奴は最弱」というテンプレの元になる扱いを受けたステカセキング。
しかし読者から見ても強豪超人の技をコピーできるという能力のインパクトは強く、「これで最弱?」「ノリやハッタリで言っただけじゃね?」「所詮あれはテンプレ」カーメンの方が弱くね?」と疑問を呈されることも多く、実際ターボメン戦では新・超人大全集を活かしたド迫力ファイトを展開し話題を呼んだ。
しかし「ステカセは最弱」というのは死に設定になったわけではなく、ディープオブマッスルやそれを漫画化した特別編では教官であるスニゲーターから「技をコピーしても精神までその超人に変身し切れておらず、新たな必殺技を得て調子に乗った弱いステカセキングでしかない」と具体的な欠点を指摘され、最弱たる所以が明確にされた。
悪魔六騎士とのスパーリングにおいてもスプリングマンがそこそこの戦績を残せている一方、ステカセキングは連戦連敗だった。
そこでスニゲーターの猛特訓を受けた結果、「素の自分の弱さを徹底的に自覚し、心身ともに強豪超人に生まれ変わる」覚悟を決めることで変身能力をフルに活かせるようになり、スニゲーターと引き分ける快挙を成し遂げる。
一皮剥けたステカセキングは最弱の汚名を完全に返上できるほどのファイトを見せるようになった。
つまりターボメン戦のステカセキングは既に最弱を卒業済だったのである。でもいきなりパロ・スペシャルを仕掛ける悪癖は残っていたような


【新アニメ版でのテーマ曲】

アニメ版『完璧超人始祖編』では各超人にイメージBGMが用意されているのだが、ステカセキングの「Magic Masquerader」は彼らしいコミカルさが顕れつつ、チップチューン風の入りからテクノポップ風への切り替わりが気持ち良い1曲である。

なお、アニメ版始祖編の公式Youtubeチャンネルではまさかの1時間耐久版が配信されている。
しかも終始ループするわけでなく、曲が一巡するたびわざわざステカセ本人の「再生だ~!」の台詞とともにまた最初から流れるというユニークな演出が取り入れられている。



ケケケケケケケ
俺たち悪魔超人は何度負けようが…
相手を叩きのめすまで、しぶとく立ち上がる

お前たちみたいに潔いふりをして、負けから逃げるヤツとは違う!



追記・修正は綿棒で手入れした後にお願いします。

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最終更新:2025年04月18日 18:23

*1 アニメ版『完璧超人始祖編』ではこの台詞はカットされた。

*2 アニメ版ではスプリングマンが他の5人に各々の対戦相手をしっかり見ておくよう指示しており、彼が暫定リーダーのようにも見える。

*3 なお旧アニメだとベンキマンとステカセは同じ声優が担当しているため、オマージュではないかとの声も。