登録日:2018/11/22 Thu 15:39:00
更新日:2025/03/28 Fri 23:39:36
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確かにオレはキン肉星の王子としてはニセモノだったかもしれない
だけどもなぁ…
この強力だけはホンモノだぁーーーっ!!
モリ モリ モリ
キン肉マン ビッグボディとは、『
キン肉マン』の登場人物。
目次
プロフィール
概要
キン肉マンの登場人物で、原作最終章であるキン肉星王位争奪編にて初登場した。
キン肉マンと同じ日に同じ病院で生まれた運命の5王子の一人であり、強力の神に力を与えられ、強力チーム大将として王位争奪戦に参戦した。
アメフトのプロテクターのような鎧と、モトクロスバイク用の常にフェイスガードの付いた金属製のマスクをしている。
巨体という名前通り、他の五王子より一回りでかく、ボディービルダーの様なはち切れんばかりの筋肉を有している。
強力の神が憑りつく以前は
『ストロングマン』という名で開拓者として活躍していた。
その際、「村人数人掛かりでもビクともしなかった切り株を軽々と引っこ抜く」という形で彼の力強さが描かれていた。
…しかし、過去には
「試合会場を持ち上げて振り回す」超人や
「新幹線を投げ飛ばし、それを自分で止めた」超人等も登場している。
そのため、「切り株を引っこ抜く」という行為がどれだけ凄いことなのか、イマイチ伝わり辛い。
人格面については、他の5王子の様な過酷かつ辛酸を嘗める様な環境で育った訳ではないのか、温厚かつ善良で朴訥とした働き者で、平穏な人生だった様子。
近くの子供達からも尊敬の目で見られていたし、彼らにとっては頼れるお兄さん、と言った感じだったのだろう。
笑い方は「ダーハハハ!」
見事なまでに小物感と馬鹿さ加減を両立している。
六鎗客編での笑い方は「ハハハ」に改められている。その代わり(?)、攻撃の際に「ガァーッ」と叫ぶ事が多くなった。後、絵が細かくなった恩恵かマスクから覗く眼がやけにキレイと評判。
ちなみに切り株を抜いた時は「どーらオラにまかせな、このストロングマンに!!」
と訛っていたのだが、キン肉マンビッグボディとなった後は一人称が「オレ」になって訛りも消えている。
主な活躍
【王位争奪編】
不幸なことに王位争奪戦の初戦で当たった相手は強豪揃いの
知性チーム。
それでもこの時点では臆することなく
なにが知性だ そのかしこいおつむを怪力で破壊してやれ――
と、ペンチマンを激励し、強気に出ていた。
しかし集めたチームメイトが次々と
マンモスマン一人に倒されて行き、
副将のキャノンボーラーがマンモスマンと引き分けたため、次峰に登録していた
キン肉マン スーパー・フェニックスと対戦する事になる。
試合開始直後にフェニックスにキン肉族三大奥義の一つである「マッスル・リベンジャー」をかけられる。
その際に
オ…オレにもよくわからないんだ。
強力の神にそそのかされてムリヤリ出場させられたんだ
等ヘタレ全開な本音を漏らすも、フェニックスに
と、ある意味もっともな事を言われて切り捨てられる。
そして
と、そのままコーナーポストに頭を叩きつけられ、一撃で敗退させられる。
こうして強力チームの王位争奪戦は初戦敗北という形で幕を閉じる。
ビッグボディの血はマンモスマンによって密かに回収され、血染めの儀式用に瓶詰めにされた。
アニメ版においてはほんの少しではあるものの戦う姿が描かれたがやはりマッスル・リベンジャーで敗北。
しかも漫画と違って頭突きの部分だけで絶命・昇天している。
その最終回ではそんな彼らも
キン肉マンのフェイスフラッシュで無事復活。
キン肉マンの王位就任とマリさんとの婚約を祝う牛丼パーティーに参加している。
そして…
【オメガ・ケンタウリの六鎗客編】
【超神編】での本人の弁によると、どうやら原作ではKOされたものの生きていた様子。まぁ石頭設定も追加されたので納得いくかもしれない。
働いているゆでたまごこと中井氏の画力向上も相まって非常にカッコ良くなっており、小物臭さ全開だった再登場前とは打って変わって冷静かつ威厳のある佇まいとなっている。
ビッグボディの対戦相手は巨大な歯車で
ベンキマンを圧殺した
ギヤマスター。
デビュー戦の際のヘタレっぷりの面目躍如なるかと注目されていたが…
試合はギヤマスターのニセモノ呼ばわりによって精神的に追い込まれながらもパワー・体格はともに互角。
後述するようにただのパンチですらコーナーポストをひしゃげさせ、上記のセリフで手を傷だらけにしながらもギアを素手で止め、
ギアのない部分を掴んでそのまま持ち上げ、リフトアップする…
など、持ち前のパワーを生かした勝負を展開。
だが、ここで『王位争奪戦編』の戦いを知るギヤマスターは、かつての試合でとどめを刺す技となったマッスル・リベンジャーの発動時に似た頭突きの連打による打ち上げを仕掛けてビッグボディのトラウマを発動させようとする。
実際、周囲もビッグボディがこの攻撃により動けなくなることを危惧していたのだが……
オレの時間はあの技を食らった瞬間から止まったままだ
しかし、ビッグボディは技を仕掛けられる中で確かに弱気ともとれる発言こそしたものの、これは待ち望んでいた時の到来でもあった。
いつか克服する機会をうかがっていたとカミングアウトした彼はなんとこの技を糧に逆にトラウマを克服。
失速しかけていたところに再び自らを奮い立たせ、強力アトミックボムで反撃。
その勢いのままギヤを力づくで止めようとするが、ギヤマスターはハイパージェノサイドモードとなり失敗してしまう。
その最中リングの上空に偽りの王に落ちるという軒轅星が出現、それに気を取られたその隙を突かれて反撃を許してしまい、頭をギアに巻き込まれる。
が、自らも認めるほど石頭だと豪語しつつ、何とマスクを変形させながらも強引に脱出。
同時に自分へのニセモノ呼ばわりに始まる心理的なプレッシャーもかけてくるのは、ギヤマスター自身が不安を抱えながら戦っているからであり、軒轅星が己に落ちるのを恐れている為ではないかと逆に問い詰める。
その後繰り出した強力エクスプロイダーでもハイパージェノサイドギヤは破壊できず、ギヤマスターから「たとえ自分に勝てたとしても、オメガの誇りであるギヤは止められない」と宣言され最後の勝負に。
もはや万策尽きたかと思われたビッグボディであったが…
ここで、周りの環境に目を付けた彼は最後の賭けとして強力ジェットトルネードを使用、舞い上がった黄砂を塊として投げ付けギヤが砂を巻き込んで停止。
チャンスとばかりに空中で見たことのない関節技(by実況)に固めていき…
見ているか ペンチマン レオパルドン ゴーレムマン キャノン・ボーラー!
あの日お前たちに見せてやれなかった この技を…
とうとう万人へ目にモノ見せてやる時がやってきた――っ
ついにビッグボディは本邦初公開となるオリジナルフェイバリットホールド…
あのメイプルリーフクラッチを決め、見事にK.O勝ちを果たした。
かつてのトラウマを乗り越え、マスクをひしゃげさせながらも見事に勝利。
(読者にしてみれば)30年振りの大金星を挙げた。
【超神編(仮)】
しかしギヤマスター戦でのダメージが癒えないまま、真の黒幕である調和の神率いる
超神の一派が襲来。
強力の神からの情報で
始皇帝陵に向かい戒律の神が下天した超神「
ランペイジマン」と対峙する。
が…、そこに潜んでいた
強力チームの面々が出現しランペイジマンと戦うも、敗れて人質になってしまう。
ランペイジマンから「お前の知る「カピラリア
の欠片」の所在について教えろ。さもなければチームメンバーを一人ずつ殺す」と脅されるビッグボディだが、
リングに飛び込みレオパルドンを救出しランペイジマンと対戦しようとするが、そこにアリステラ戦のダメージから回復したフェニックスが割って入る。
フェニックスと超神一派の交渉の末、ランペイジマンとの対戦は保留となり、結果的に強力チームと共に生還を果たす。
一時は死を覚悟し、またかつての宿敵に命を救われたビッグボディは静かに涙した。
それから24時間後、フェニックスからの依頼でイタリア・ローマのコロッセオに赴き、フェニックスと合流。
そこで自分とオメガマン・ディクシアの代わりにタッグを組み、欠片の情報を賭けて超神たちと戦うことを伝えた。
そしてビッグボディはフェニックスとタッグ「ゴッドセレクテッド」を組み、理性の神が下天した超神「イデアマン」と、狂気の神が下天した超神「ザ・ノトーリアス」による、
天上界最強のタッグと自称する「
マイティハーキュリーズ」と戦うことになった。
最初は急造タッグであることと過去の因縁、互いの考えの不一致から息が合っていなかった二人だったが、
応援に駆け付けたキン肉マンの激励によりフェニックスの方からからビッグボディを手下ではなく自分と同格として見ていると語って距離を詰めてきたこと、それにより何となく感じてとっていたフェニックスの本音を引き出したことで和解する。
そして死闘の末、最後は自身のメイプルリーフクラッチとフェニックスのマッスル・リベンジャーの複合技「ゴッドブレス・リベンジャー」で、
マイティハーキュリーズを下し勝利を収め、かつての宿敵であるフェニックスと握手を交わした。何気にビッグボディは二連勝である。
その後は手助けのつもりが反対にビッグボディに救われる形となった強力チームとは対照的に、元々は自分の方が犠牲になる覚悟でかつての不実を詫びてまで集めたのに、皮肉にも自分を残して全滅することになってしまった知性チームに思いを馳せるフェニックスに対し、
何かあれば真っ先にオレが相談に乗る。お前はひとりじゃない
と声をかけるのであった。
【戦闘能力・人格】
その名の通り、キン肉星人としてはずば抜けて大柄(
バッファローマンと
ネプチューンマンの中間ぐらいの体格)な超人。
強力の神が認めた通り、その
強靭な肉体と怪力を利用した
シンプルかつ豪快なパワーファイトが持ち味。
自ら傷付く事も辞さずに自慢の強力で相手の攻撃を受け止め、時に跳ね返し、パンチや体格を活かした単発の打撃中心に攻め立てるという、
小細工無用と言わんばかりのプロレスのお手本のような正統派ファイトスタイルが売り。
おまけに
ジャンプからのグーパン一発でマットに穴を開け、コーナーポストを飴のようにひしゃげさせるなど、他の王子達とは別ベクトルの身体能力である
怪力が生み出す高い打撃の破壊力は彼の大きなセールスポイントである。
ギヤマスターとの戦いではその強力を活かしたリフトアップからバーベルのように上下させてデッドリードライブで投げたり、アイアンクローで掴み軽々と振り回す技を披露している。
また巨体の割には飛び技を好んでレパートリーに取り入れており、豪快ながらも華麗なドロップキックやヒップドアタック、サンセットフリップにローリングソバット、フライングクロスチョップといった、マリポーサに比べればシンプルながらも多彩な空中殺法を披露している。
……開拓の傍ら、密かに特訓してたのだろうか?
実際、旧連載時にはさっぱりと活躍する機会が無かっただけに典型的なパワーファイターとイメージされていたのに、他の王子達のように技構成が洗練されていない替わりに多彩で、色々な意味で飽きさせない試合が出来る男だったとは……。
その出で立ちや言動含め脳筋キャラを思わせ、本人も脳筋の石頭であることは自覚している様子。だがギヤマスターのギヤの弱点、精神的な脆さを見破るなど意外と閃きや洞察力を働かせる場面も見せている。
一方で調和の神たちの目的を知っているだろうと問われバレバレの態度ですっとぼける、ランペイジマンから(自前の)カピラリアの欠片を見せつけられて、自分が預かった欠片を盗まれたと勘違いして動揺するといった一幕を見せており、
ただの学のない馬鹿ではなく嘘が苦手でブラフに引っかかりやすい純朴な人柄といった方が適切だろう。
オメガ・ケンタウリの六鎗客編にて運命の王子たちは六鎗客を殺してでも止めるつもりで参戦しており、人格者であるマリポーサでもそこだけはブレてなかったのだが、
ビッグボディは勝利してもトドメを刺さずリングから降りようとし、軒轅星にギヤマスターが潰された時は慌てて救出を試みるなど、根は優しい青年である部分がうかがえる。
5王子の中では最もスグルに近い性質の人物と言え、超神編(仮)にて交流した際にはかなり気が合っていた。
デビュー戦ではあろう事か一切攻撃の描写がないままフェニックスに敗北。
アニメでも一応ドロップキック等で攻撃はしているが、大した技は使っていない。
しかし、元々必殺技の設定はあり、ゲームではその強力ファイトを目にすることができる。
また昔から頭が内外共に固い(=馬鹿)と言われた事からよく喧嘩になったと述べ、自分でも馬鹿だと称していたものの、
ビッグボディを偽物と罵るギヤマスターの態度が自信の無さの裏返しである事を看破したり、ジェノサイドギヤを止めるために黄砂を使う事を思いつくといった「知性」での面の成長も目立っている。
友との絆を胸に捲土重来を目指す強力カナダ超人という何かとカナディアンマンに似た属性を持つ。
使用技
【ゲーム版】
SFCソフトの「キン肉マン DIRTY CHALLENGER」では、原作で必殺技が披露されなかった彼に与えられた超必殺技。
マリポーサ版マッスル・リベンジャーと同じ技。
某同人ゲーでの偽・マッスルリベンジャーや「パワー120%」という表現もここからきていると思われる。
横倒しにした相手を背中合わせにホールド、そのまま相手を反らせる事でバックブリーカーを仕掛ける。
名前の通りドラゴンスリーパーの形でホールドしたうえで、相手を持ち上げて自身の膝に打ち付けるかなり痛そうな技。
ジャイアントスイングからの派生技。そのまま竜巻のように上に飛び上がり、頂点に達した瞬間マットへと投げつける。
1回転式のパイルドライバーで、現実に存在する技。出身がカナダであることに加えて台詞の「引っこ抜くようにぃ!」から恐らく切り株を引き抜いたイメージなのだろう。
その名の通り一般的なスピア。非常に手早く終わるので、ゲーム目線では相手に時間稼ぎをさせずダメージのアドバンテージを取れる技。
真上に吹き飛ばした相手を空中で
パワーボムの形にホールド。
そのまま高速縦回転しつつ落下して相手の頭部をマットに激突させる。
セットアップではボディビルのように筋肉を見せつけ、後ろ向きのダブルパイセップス(両腕でガッツポーズするような筋肉モリモリのポーズ)→モスト・マスキュラー(胸の前でマッスルポーズ)でヒップアタック→今度は正面のダブルパイセップスで打ち上げるという筋肉マニア大喜びの3連撃が入る。
マッスルグランプリ2の技で、名称だけ先んじて存在したメイプルリーフとは違い完全に同ゲームオリジナル。
何気に原作より早くヒップアタックをしている。オエップ汚いケツじゃ
【原作・アニメ版】
何の変哲もないただのヒップアタックだが、ギヤマスター戦で何故か二度も繰り出された。
二発目を防いだ当のギヤマスターからは「
汚いケツ」と罵られているが、忌々しげに言ってるのでカウンターで決められた一発目はかなり効いていたのだろう。
元々ビッグボディ自身重量級の超人であり、その重量やパワーもあって直撃を受けたギヤマスターが吹っ飛ばされるくらいの威力はある。
現実のプロレスにおいても女子プロレスや侍・
越中詩郎の代名詞として有名。見た目はマヌケに見えるが、尾てい骨をぶつけるため侮れない威力を誇る。
上記のギヤマスターに防がれた二発目では、ロープに走ってからトップロープを蹴って反転して仕掛けるというアクロバティックな繰り出しかたをしていたので、本当に得意技なのかもしれない。
ギヤマスター戦で使用。
空中で背中合わせになった状態から相手の背中に立膝状態で左膝を押し付けて制しつつ、相手の両腕を引き絞るように自らの両腕で固定。残った右足に相手の左足を絡めるようにフックして固定して身動きを取らせないようにした状態からうつ伏せに叩きつけていく。
同じくギヤマスター戦で使用。
エクスプロイダーとは相手の肩口と太腿を正面から襷掛けするように斜めに捉えて放り投げるスープレックスのことで、リアルでは
秋山準のオリジナル技。であり、氏のデビューが1992年のため、本家のエクスプロイダー自体が存在してなかったりする。))ビッグボディの場合はギヤマスターの歯車を避ける目的があったので肩口ではなく頭を抱え込む形で捉え、更に後方に放り投げるのではなく自らの身体を浴びせるように叩き付けるという、膝を落とさない大雪山落としのような形となっていた。
同じくギヤマスター戦で使用。
空中に飛び上がって両腕を広げて
ダブルラリアットのように高速回転する事で竜巻を起こす。この技で大量の黄砂を巻き上げた。
なお本来は戦闘用の技ではないようで、ギヤマスター自体は身じろぎすらしなかった。
キン肉マンビッグボディの、幻にして新連載にて遂に公開された最大奥義。
うつ伏せ状態の相手の首の辺りに跨った体勢から、相手の両腕をOLAPのように引き絞るように両腕で捉え、背中を大きく反らせつつ相手の両足を自らの脇に抱えて固定。
こうすることで、馬乗りの体勢から強引にえび反り状態をかけつつ2人分の体重をかけて落下させる激突技となる。
背中合わせにホールドした相手の五体でカナダの国旗章である楓の葉ことメイプルリーフを模るのが特徴。
原作では文字設定だけあった技でゲームで先に登場したが、原作の方でもついに披露され、ギヤマスターを見事にK.O.した。
そして実際に絵になれば分かるがこの技、アタルのナパームストレッチやオメガマンのΩカタストロフドロップと同様に
五体を完全に極めているので脱出する術がない。
その点ではジェノサイドギヤが回転している限り、技に持ち込めないギヤマスター、同じ理由で両肩に巨大タイヤを備えてるマックスラジアルの2人はとくに天敵と言える。
一方で後述するようにノトーリアスは簡単に抜けられると言っていたが、ツープラトン技にかけられているとはいえ一切脱出出来そうな余地がなかったことを見てもその完成度は芸術的。
そのため、万が一戦いが長引いてこの技に持ち込まれてたら、フェニックスと言えどもかなり危なかったと思われる。
「うわーっ動けないー!!」と言っていたのはフェニックスの方だった可能性もある
彼の覚悟の足りなさを突いて、短期決戦に持ち込んだのは英断だったと言えるだろう。
ひょっとしたら、あの時点での彼等には
結果の見た目に左右されるほど大きな実力差はなかったのかもしれない。
ちなみに技の名前こそ昔から出ていたが、実際に公式で映像化したのはマッスルグランプリ2が初。同ゲーム版では相手をロープに振ってから
三大奥義の壁画(旧)をかけていく
という技をかける前の前提アクションが存在。あるいはこれにより旧三大奥義の一つかのような描写に仕立てていた。
それより前に同人ゲーム「マッスルファイト」でも映像化されているがまったく組み方が違い、マッスルグランプリ2での登場を経てビッグボディ特盛の新verにリニューアル。同技もこれに合わせてリニューアルされた。
たまに「マッスルファイトをマッスルグランプリ(公式)がパクった」と言われるが実際は順序が逆である。
マイティハーキュリーズ戦で使用。両腕を広げ二人の相手に
ラリアットで攻撃する。
なお回転はしない。
マイティハーキュリーズ戦で見せたゴッドセレクテッドのツープラトン。
互いに相手をボディスラムで確保し、オクラホマスタンピートの体勢で相手を突撃させる。
ゴッドセレクテッドが最後に繰り出したツープラトンで、各々の最強奥義であるマッスル・リベンジャーとメイプルリーフクラッチを組み合わせた技。
マッスル・リベンジャーが上となりそれをビッグボディが変形したメイプルリーフクラッチで支える形でリングに降下して叩きつける。
マイティハーキュリーズ戦でフェニックスが互いの技では2人を倒し切れないと判断して生まれた即興技で、ビッグボディが敢えて腕のクラッチを解き、リベンジャーで捉えられた相手の頭部を自身の肩にネックブリーカーの形で担ぐことで完成された。
……しかし、即興故に上手くコンビネーションが合わなければ軌道を合わせられず不発に終わる上に、セットアップの為にビッグボディは腕のロックを外す必要があるというリスクも高い技。
況してや、仕掛ける相手は元“神”である超神のマイティハーキュリーズであり、実際に単体の状態ではイデアマンはフェニックスとの交戦の中で先んじて仕掛けさせたマッスル・リベンジャーを脳天に展開させたダイヤモンドパワーで防いでしまっていたし、ノトーリアスも全身を極められているにもかかわらず、単体ならばメイプルリーフクラッチなど簡単に抜けられると豪語していた。
しかしゴッドセレクテッドが対戦を通じて徐々に息が合い始めたことと、元々のスタンスの違いの所為でマイティハーキュリーズのチームワークが乱れ始めたこと、
そして「お前ならできる。だからパートナーに選んだ!!」とフェニックスが叱咤したおかげでビッグボディの火事場のクソ力が発動し、軌道調節に成功。
完成したゴッドブレス・リベンジャーに於いては、イデアマンはマッスル・リベンジャーで全身を極められた所にビッグボディにダイヤモンドパワーで守られた脳天を避けて首を捉えられたことで脱出不可能に、
ザ・ノトーリアスもまた、前述の様に腕のロックこそ外されたものの弓なりに身体を曲げられている状態で自身も含めた4人分の加重を受けて通常のメイプルリーフクラッチ以上に脱出不可能になるというエゲツない合体技となった。
セットアップの状況から予想していた読者もいたが、ゴッドセレクテッド版マッスルドッキングとも呼べる、久々の超々必殺技であった。
これによりマイティハーキュリーズはKOされ、イデアマンは超人の成長をほめたたえながらこと切れた。
技の脱出難易度や威力もすさまじいが何よりもすごいのは、「技はかけられる方だけでなくかける方も何らかの負担を追う」という事実と、
超神二人を完全に倒すだけのダメージを与えたにもかかわらず、技の土台を担当したビッグボディの方は意外とピンピンしていたことであろう。
フェニックスが単体では各々の最大奥義を用いても超神を仕留められないと見切っていたことも含めて、マリポーサやゼブラではなくビッグボディとのタッグを望んだ理由も巨体とタフネスを頼りにしていたからかもしれない。マリポとゼブラの最大奥義とじゃ合体出来なそうだから選ばなかったとも言われてるが。
「ゴッドブレス」は意訳すれば「神の恵み」となる。
余談
プロテクターのデザインは『
闘将!!拉麺男』に登場した龍牙拳・
魔颶拏謀からの流用だが、鉄人28号のイメージも含んでいるらしい。また名前も過去の作品『勇者ビッグボディ』からの流用らしい。
ゆでたまご自身も
「最初からやられ役として作ったのでデザインも手を抜いた」「だけど意外と人気があったのでもう少し活躍させてあげても良かった」と語っていた。その中で作画担当の中井義則氏は
「描いていて大変だった奴がすぐ消えてくれて助かった」と語ったことも…ひどい(´;ω;`)。
王位争奪編では仲間たちを次々に破られた上に自らも惨敗してしまったがチームメイトの関係はかなり良好だったようで
実際にギヤマスター戦で「オレを信じきってくれた仲間達」と言っていた事から、信頼関係もかなりあった模様。
恐らくは彼ら4人のチームメイトもストロングマンと同じく、人々の為に開拓に汗水流す平和な正義超人だったのだろう(全員が正義超人なのは公式で語られているようだ)。そのお人好しな性格からもそれがうかがえる。
ストロングマンがスグルと同じ日に、同じ病院で産まれたばかりにこんな不幸に見舞われたのだから、彼らも邪悪の神の被害者と言えるだろう…。
その事はビッグボディにとってフェニックスへの惨敗以上に大きな後悔となっており、ギヤマスター戦では自身の名誉以上に、彼らの無念を晴らす事が参戦の大きな理由となっていた。
事実、王位争奪編で披露できなかったメイプルリーフクラッチをギヤマスターへ決めた際に4人の名前を叫んでおり、
同技を決めた時のセリフのように今回参戦したのは六鎗客の企みを阻止し仲間の無念を晴らすだけでなく、
あの時見せられなかった技を王位争奪編で散っていった仲間達へ捧げたかったのもあるかもしれない。
ゲーム「マッスルグランプリ2」では、設定どおりの豪快なパワーファイターであるものの、筋肉隆々とした見た目に反して防御力が最低という設定になっており、
パワータイプ相手だと9ゲージ技一発で体力9割をもってかれたりする(普通に喰らった場合のダメージは5割前後)。ただし、現実のプロレス、格闘技でもゴツいパワーファイターが脆いことは多々あるので、ある意味リアリティーがある設定だったり。
しかし、見るからに組み付くのも危険なギヤマスター戦や本物の神である超神戦では「うわーっ動けないー!!」と打たれ弱さをネタにされてきた男とは思えない程の肉を斬らせて骨を断つ戦法を見せており、このことから前述の様にフェニックスもビッグボディを遊び無しで葬る必要があった説や、予想以上に仲良しだったことが判明した強力チームの仲間が次々と倒されて動揺してた説が出される等、改めて以前からの実力も見直されてきている。
実際、タフネスについては始祖のような規格外とまではいかないものの、現行の超人達の中では間違いなくトップクラスであり、タイプは違うもののスグルと比較しても劣るものでは無いレベルであろうと思われる程。
そして、それを裏付けるようにマイティハーキュリーズへの勝利後のフェニックスとのやり取りの中で、実は長らく一撃で絶命されたとされてきた王位争奪戦の決着の場面にてリベンジャーでK.O.こそされたものの死んでいなかったことにされた。
また、王位編ではフェニックスとの戦いで「強力の神にそそのかされて出場した」と言っていた事から、碌な説明もされずに出場させられた+仲間が次々と倒されて精神的に動揺していたせいであのような試合になってしまったのでは?と指摘されている。
しかもそんな状況で食らったのが、長年「攻略不可能」とされてきたキン肉族三大奥義の一つなのだから…。
ビッグボディは本業は開拓を営む身であり、キン肉マンのように常に戦いに身を置いているわけではない。そんな超人がいきなりキン肉王位継承を決めるような大舞台に出てまともに実力を発揮しろというほうが無理である。ギヤマスター戦にて「これが勝利というものか……」と呟いたあたり、フェニックス戦が初の公式試合での戦いだった可能性すらある。
そう考えれば、己の意思で覚悟を決めて戦うことを決めた『オメガ・ケンタウリの六鎗客編』で、かつて見られたような精神的撃たれ弱さは微塵も見られなかったのもつじつまが合う。
ギヤマスター戦は時々ネタ的な展開もあったものの多くの読者がベストバウトと大絶賛しており、
これが大いに影響したのか、超人総選挙2019ではベスト10入りするほどの快挙を成し遂げている。
そして、マリポ師匠が大躍進した2024年度版でも、ちゃっかりと10位をキープ。……最近は登場の機会が減っていたからか、上昇しない代わりに安定した人気を獲得していることが窺える結果であった。
彼は敗北を糧とし、「強力」だけでない身軽さ(「飛翔」)、磨いた技(「技巧」)、そして冷静な判断力を持った「知性」を身に付けた。
そして仲間たちの「友情」を胸に「残虐」な運命の歯車を乗り越え、
軒轅星に潰されたギヤマスターを思いやる「慈悲の心」を見せたビッグボディ。
正当な王子でこそないものの、その姿は紛れもない正義のヒーロー、キン肉マンであった…。
実際、復活を遂げた『六鎗客』~『超神編(仮)』では、いざ動かしてみると単純バカに見える程の熱い好漢という、非常に動かし易いキャラだったのか、運命の五王子の中では最も出番が多い上に活躍もしっ放しという、結果的にだが破格の待遇となっている。
前述のフェニックスとのタッグでも、自身をバカと卑下するような発言をしつつも、駆け付けたスグルと共に、過去の罪悪感から多くを背負い込むつもりでいたフェニックスの目を覚ます役割を果たし、かつての『王位争奪戦編』の時からは想像も出来なかった同格の戦友としての関係を築き初めてすらいる。
あまりにも印象深い活躍を見せまくっているせいか、一部の読者からは「登場する度に株しか上がらない男」と言われているとかいないとか。
挙句には、現在までの復活以来の戦いにて運命の王子達の中では明確に火事場のクソ力に目覚めた唯一の男となっており、その点でもかつては差を付けられていた側だった他の運命の王子達の先を行っている。
このことは、現状からのパワーアップの方法として再度の邪悪五大神との合体を選択せざるを得ず、結果的に何れも状況を覆せずに終わったフェニックスやマリポーサと同じ轍を踏む必要が無いということでもある。
なお、火事場のクソ力に目覚める最も手っ取り早い方法はスグルと戦うことだったのだが、ビッグボディはその条件にも当てはまらない。
……すごすぎないか、この元・開拓民。
確かにオレの項目はダメ項目だったかもしれない
だけどもなぁ…
この追記・修正はホンモノだぁーーーっ!!
モリ モリ モリ
最終更新:2025年03月28日 23:39