登録日:2023/02/10 Fri 23:12:34
更新日:2024/11/11 Mon 18:30:43
所要時間:約 12 分で読めます
監督:渡辺勝也
脚本:宮下隼一
〇概要
スーパー戦隊シリーズ第26作『
忍風戦隊ハリケンジャー』の映画化作品。
前作『
百獣戦隊ガオレンジャー』の
映画化作品が好評につき制作された。
前作は9月公開だったが今作は
夏休み期間中の8月に公開され、以降のスーパー戦隊シリーズの映画も(一部を除いて)慣例化されている。
三つのカラクリボールが合体して誕生するシノビマシン
トライコンドルと、それを用いた最強合体ロボ
天雷旋風神が本編であるテレビシリーズに先駆けて登場した。
エンディングテーマは「ハリケンジャー参上! ~シュシュッと銀幕バージョン~」
「シュシュッと参上」のフレーズでお馴染みの『ハリケンジャー』主題歌を(一部を除く)本作出演陣で歌って踊る。
さわやかな笑顔のゴウライジャーやノリノリで歌うジャカンジャの幹部陣など本編ではありえないくらい和気藹々とした雰囲気で映画を締めくくる。
…リアルタイムに劇場で見て、この後の映画とのギャップに驚いた人も多いだろう。
〇あらすじ
ある日
地球に宇宙忍猿ザール一族のヒザール&ブリザールが襲来した。
シュリケンジャーはザール一族と戦闘を開始し、ハリケンジャーも応援に向かうがほどなくしてシュリケンジャーは撃墜されてしまう。
墜落地点にたどり着いたハリケンジャーだが、そこで出会ったのはザール一族に攫われていたアストラム第4惑星の王女・ライーナ姫であった。
最初はライーナのじゃじゃ馬さに振り回されていた鷹介達だったが、彼女の心のうちを知ってからはゴウライジャーと共に救出に向かう。
一方、ザール一族は
宇宙忍群ジャカンジャを絡繰り、不老不死の妙薬を生み出す「玉喰いの儀」を執り行おうとしていた――
〇登場人物
◆ハリケンジャーと協力者達
お馴染み空忍。
ザール一族を追っている最中に出会ったライーナ姫に気に入られ彼女にこき使われてしまう。
当初はライーナのわがままっぷりに嫌気が差し突き放す態度を取っていたが、彼女の境遇と本心を知ってからは考えを改めライーナの救出に奔走する。
最終的にハリケンジャー皆でライーナの友達になり、故郷の星に帰る彼女を見送った。
お馴染み水忍。
生身でハリケンドルフィンを操縦し、他の四人を島まで送迎する。
お馴染み陸忍。
ライーナを追いかけようとしたナックルを取り押さえた。
戦闘ではブリザールと対峙し変わり身の術や超忍法・舞獅子で翻弄し撃退した。
- カブトライジャー/霞一甲
- クワガライジャー/霞一鍬
お馴染み
電光石火ゴウライジャーの
迅雷兄弟。
ハリケンジャーとライーナのやり取りを目撃し彼女に故郷に帰るよう説得するが、ザール一族に目の前で彼女を連れ攫われてしまう。
屈辱を味わわされた事に憤慨し、ハリケンジャーの頼みを受けライーナの救出に協力する。
儀式の島に上陸後カブトライジャーはバリサンダーを操縦しマンマルバと交戦する。
クワガライジャーはフラビージョ&ウェンディーヌを超忍法・牙稲妻で撃退した。
お馴染み20の顔を持つ天空忍者。
開始早々天空神を操縦し、トライコンドルと
ドッグファイトを繰り広げるも撃墜される。
その後修復した天空神で島に駆け付けサーガイン、サタラクラ、再生宇宙忍者軍団の相手を一手に引き受けた。
お馴染みシノビマシン発進係のメカニック。
ナックルの情報をもとにコンピューターで玉喰いの儀の場所を突きとめた。
三巨人の合体には驚愕。後にこの知見を基にして――
お馴染み
ハムスターと化した忍風館の館長。
今作ではライーナ姫のキスにより一時的に人間の姿に戻る…が彼女が故郷に帰った後ハムスターに戻ってしまった。
人間に戻ってもヒマワリの種を食べる癖は変わっていない。
不老不死の妙薬を求め宇宙忍猿ザール一族と手を組むが、裏切られ全員まとめて拘束・洗脳される。
暗黒七本槍の面々はハリケンジャーを食い止める先鋒隊として使役された。
お馴染みタザやんジャカンジャの首領。
余計な事を口走るサタラクラを制止させるも間に合わず、ブリザールによって拘束され組織を乗っ取られる。
そのまま戦闘にも参加しないのでEDまで出番無し。
お馴染みジャカンジャの
くノ一コンビ。
クワガライジャーと対峙するが牙稲妻を喰らいまとめて黒焦げにされた。
お馴染みジャカンジャの予言者。
専用
バイク「炎の騎馬」に搭乗し、因縁のカブトライジャーとバイク対決を行う。
お馴染みジャカンジャの発明王。
サタラクラと共にハリケンジャーを襲撃するも、駆けつけたシュリケンジャーの超忍法・秘打千本ノックでまとめて倒される。
自慢のクグツ忍やカラクリ巨人が登場しないため今作では空気。
お馴染みダジャレ好きの仮面忍者。
ヒザールにおだてられいい気になったことで玉喰いの儀を行う島の場所を喋ってしまい、ザール一族に叛逆される機会を作ってしまう大失態を犯した。
宇宙忍法・黄泉の面で宇宙忍者軍団を再生させたがシュリケンジャー・ファイヤーモードにあっさり撃破され、自身もサーガイン共々秘打千本ノックの前に敗れる。
サタラクラの宇宙忍法によって復活した宇宙忍者達。メンバーはヒゲナマ頭巾、
クッツク法師、ケッカイ坊、クリソッツ坊、
フタブタ坊。全員が元・
チュウズーボ配下の宇宙忍でありサタラクラと同じ仮面をつけている。
一度はシュリケンジャーを押しのけるも、ファイヤーモードに変化した瞬間超忍法・分身魔球で一網打尽にされた。
◆ゲストキャラクター
演:吉野紗香
遠い宇宙にあるアストラム第4惑星の王女。
3日前宇宙忍猿ザール一族に拐かされ地球に連れてこられたが隙を見て脱出、逃走中に鷹介達と出会った。
「宇宙一じゃじゃ馬なお姫様」と称されるようにわがままで腕白。初対面の鷹介をいきなり「家来にしてやる」と決めつけ、わがままの限りを尽くし彼の顰蹙を買う。
「玉喰いの儀で身体を焼かれるとその肉体は不老不死の妙薬を生み出す」という言い伝えがあり、その薬目当てで彼女に近づく者が後を絶たない。
自分を一人の人間として見る者がおらず性格が捻じ曲がっていったが、ハリケンジャーからの応援で自分の運命から逃げないことを決心する。
ザール一族が倒された後、トライコンドルに乗ってナックルと共に故郷の星に帰った。
惑星アストラム発祥のカラクリシステムは
本編の終盤にも登場するがそれとライーナ姫との関係は不明。
ライーナ姫の従者の小型ロボット。普段は小型の手裏剣に変形している。
語尾は
「~クル」。
姫の本心を知る唯一の存在であり、彼女に課せられた宿命をハリケンジャー達に打ち明け姫を助けるよう嘆願する。
声:古田新太
サルに似た姿を持つ宇宙忍者集団「宇宙忍猿ザール一族」の一体。炎を模した赤い甲冑に身を包み、孫悟空の如意棒の如き長い棒で戦う。忍獣であるが知能は高く言葉を喋れる。
ジャカンジャに加わるために、ライーナ姫を誘拐しタウ・ザントに献上しようとする。サタラクラのダジャレを宇宙一だと囃し立てるノリの良い性格。
…だがこれらは
玉喰いの儀を行うための場所をジャカンジャから聞き出すための演技に過ぎず、サタラクラからその情報を得た途端、本性を表し宇宙忍法で洗脳して組織を乗っ取った。
手や口からの
火炎放射したり、離れた位置に火花を発生させる宇宙忍法・火炎シャワー等炎に纏わる強力な忍法を使用する。
玉喰いの儀でライーナを焼こうとするも、既の所でハリケンジャーに阻止される。逃走を試みるがハリケンレッド・ブルーのコンビネーション攻撃に圧倒される。
最期はブリザール共々超忍法・影の舞からの三重連トリプルガジェットで撃破…と思いきや悪足掻きで合体忍猿アシュラザールに化身する。
声:村岡弘之
「宇宙忍猿ザール一族」の一体。
ゴリラのような大柄な体躯を持ち緑の甲冑と巨大な
太刀を装備する。ヒザールと違い知能が低いのか言葉を喋れず、常に興奮しているかのように鳴く。
冷気に纏わる能力を持ち凍結した相手を洗脳する忍法で暗黒七本槍をハリケンジャー達にけしかけた。
圧倒的な怪力でハリケンイエローを追い詰めるが、超忍法に翻弄される。
声を担当した村岡はスーツアクターも兼任。ハリケンジャー本編でも
漫才忍者ツッコ・ミーナの声及びスーツアクターを担当した。
ハリケンジャーに追い詰められたヒザール、ブリザールが宇宙忍法・巨大身の術で合体・巨大化した姿。
頭部と四肢、および主人格はヒザール、胴体部分は巨大化したブリザールの頭部で構成。炎を模した刃がついた薙刀を得物にする。
三体のカラクリ巨人を寄せ付けないパワーと堅牢さを誇るが、天雷旋風神の前にはあっさり形勢逆転。
絶対究極奥義アルティマストームを喰らい爆散した。
デザイナーのさとうけいいちによると当初スーツアクターが2人で入るスーツを考案したが没になった。
ライーナ姫が首にかけたペンダントから放出され、三つのカラクリボールが合体して形成されるコンドル型のカラクリジェット。
最高速度マッハ12まで加速し、2門のレーザー砲と、カッターにもなる尾翼が武器。
だがその真価は三体のカラクリ巨人を合体させ天雷旋風神を誕生させることにある。
本編ではおぼろとシュリケンジャーが開発したレプリカとして登場。劇場版と違いカラクリボールにナンバリング(15、16、17)が施されボールのフレームカラーが白から金に変更されている。
玩具では劇場版とテレビシリーズ版の両方のデザインバージョンが発売され、前者にはライーナ姫のペンダントが付属する。
旋風神・轟雷神・天空神がトライコンドルの力で銀河超越三神合体した最強のカラクリ巨人。
轟雷旋風神をベースに胸部に旋風神が、両拳と頭部の兜にトライコンドルが合体する。ただし余剰パーツは多くハリケンドルフィンが丸々一台余る点は指摘される。
他の合体形態と違いトライコンドルに設けられたコックピットに6人が集合して操縦する。
三つの流派が合わさったことで文字通り他の形態を“超越”するスペックを持ち、作中でもアシュラザールを一方的に蹴散らした。
必殺技は胸の手裏剣を高速回転させて竜巻を起こし敵を打ち上げる絶対究極奥義「アルティマストーム」。
本編では巻之三十七より初登場。
最強合体ロボが先行登場という体だが、本編のトライコンドルは上述の物のレプリカであるため、オリジナルのトライコンドルとそれを用いて誕生した天雷旋風神に関しては劇場版限定形態といえる。
「決定~!お前に項目を追記・修正させてやる」
- 立て乙。テレビでアストラム第四惑星がサンダールに滅ぼされた、と聞いてライーナ大丈夫なのか!?って心配だった…結局消息不明に終わったのは悲しかった -- 名無しさん (2023-02-10 23:18:39)
- 時系列の関係からサンダールはいないけど↑な形で関連が出てしまうとは.....もし出てたらEDで歌ってたのかな..... -- 名無しさん (2023-02-11 20:01:44)
- 龍騎との温度差が激しかったな〜 -- 名無しさん (2023-02-11 22:45:01)
- つーかやっぱりライーナの星サンダールに滅ぼされたよね、なんで本編はそこノータッチのまま終わったんだよ… -- 名無しさん (2024-04-15 21:50:55)
最終更新:2024年11月11日 18:30