GファルコンDX

登録日:2009/10/03(土) 01:38:04
更新日:2024/05/07 Tue 19:30:00
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機動新世紀ガンダムX』に登場する後期主役機「ガンダムダブルエックス」の合体強化形態。
ちなみにGファルコンとの合体形態である、というだけでこの形態の正式名称は特に設定されていない(※GファルコンDXという名称は数ある略称の一つ)。
スパロボ初出演時の名称は「ガンダムダブルエックス+Gファルコン」
ガンプラとしての商品名は「Gファルコンユニット ガンダムダブルエックス」だった。


スペック

全高:17.0m(ダブルエックス収納時全長:25.6m)
重量:13.9t
装甲材質:ルナ・チタニウム合金
開発:新地球連邦軍(ダブルエックス)地球連邦軍(Gファルコン)
所属:フリーデン


武装

DX専用バスターライフル
ハイパービームソード
ディフェンスプレート
ヘッドバルカン×2
拡散ビーム砲×2
バルカン砲×2
赤外線ホーミングミサイル×20(左右10ずつ)
ツインサテライトキャノン

パイロット:ガロード・ラン(副座にティファ・アディール)+パーラ・シス 

概要

ガンダムダブルエックスGファルコンが合体した形態で、ダブルエックスをAパーツとBパーツで挟む(Bパーツ自体はダブルエックスのバックパック部の接続コネクタに合体する)様にして収納する。
元々Gファルコンは旧連邦時代のガンダムとの合体を想定していた機体の為、ガンダムエックスガンダムエアマスターガンダムレオパルドとも合体可能で、劇中でもレオパルドを改造したガンダムレオパルドデストロイがテスト飛行をしている。

高速移動等に用いる戦闘機状態の収納形態とMS部を出して展開しGファルコンを増設装備の様に扱う展開形態の二形態を持ちどちらにも可逆的に変形可能。合体する事で爆発的な加速力と機動性、単機では実現できないレベルの攻撃力が付与され、単機で一個艦隊並の戦闘力を発揮する。
展開形態の時は模型ではGファルコン側の大型マニピュレーターが腰のハードポイントに接続され補助支持架となるのだがアニメ本編や設定画では陰になって見えないもののおそらく同じ役割をしているだろう。
重装フルアーマーガンダム?何のことやら。
ダブルエックス単体から大幅に機動性や推力が強化され、MSとしては破格の機動性を持ち、戦闘機として他に類を見ない重武装機となり、更に両機体の各武装も使用可能で火力・機動性・推力が高水準に纏まった非常に高性能な機体となる。
また、ガンダムを収納したままでの大気圏突入が可能。

豊富な武装と機動性の上昇によって対MS戦能力も飛躍的に上がっている。更にサテライトキャノンを最大出力で発射する事が可能。この形態ではツインサテライトキャノンの発射には背部に装備されたオプションの追加Eパックのエネルギーを用いるので月は必要ない。

ゲーム作品では展開形態をデフォルト形態とするケースが多いが原作では基本は収納形態であり展開形態は地球帰還時にフロスト兄弟と対峙した時のみの出演。


非常に見た目がゴツく、合体形態なので全長、重量共にガンダムアシュタロンHC並である。またティファとパーラの両手に花状態であり非常に羨ましい。ガロードさんマジリア充



□武装


●DX専用バスターライフル
軽量・高火力で通常の数倍の威力を持つ専用高出力ビームライフル
素のダブルエックスにとっては重要な中・遠距離武装だが本機では他にも攻撃手段が増えたので依存度は下がっている。


●ハイパービームソード
腰部に2本装備した強力なAW世界最強のビームソード。
スパロボではOP斬りをかましたりGジェネでは2刀流で突撃して切り伏せる等、ダイナミックな攻撃を行う。


●ヘッドバルカンx2
接近戦向け固定火器。ミサイル迎撃や威嚇・牽制、対人戦など幅広い用途を持つ。上記二種も含めた展開形態時専用武装。


●バルカン砲×2
GファルコンAパーツに搭載された機関砲。
合体により使用できなくなったブレストランチャーや肩部マシンキャノンの代わりの武装。前記二種程の威力は無いものの革命軍の量産型数機をこれだけで破壊する等、十分な破壊力を持っている。


●拡散ビーム砲×2
GファルコンBパーツ本体両端エンジンポッドに搭載された大型ビーム砲。
広範囲に攻撃できジェネレーター内臓式の為に高出力で、複数のMSを消滅させる威力も持つ。


●赤外線ホーミングミサイル×20(左右10ずつ)
GファルコンBパーツコンテナ部に搭載された実弾兵器。


●ツインサテライトキャノン
ダブルエックス背部に二門搭載している戦略級兵器。前述の通りこの形態では最大出力で発射可能。
設定では収納形態でも使用可能。本編では登場しなかったが、オプションの追加Eパックを利用することでマイクロウェーブの受信無くGファルコン側のアシストのみでツインサテライトキャノンの発射が可能になる。
スパロボ等ゲーム作品では月面MW受信のガイドレーザーがGファルコンコクピットを直撃(素のGXやダブルエックスの受信シチュを見れば分かるがガイドレーザーはちゃんと受信機に当てて”回線を成立させる”必要が有る)しているが、設定上では言及されていない為、問題があるのかは不明。本機でも月からMWを受信して発射する事は当然可能。

●ディフェンスプレート
ルナ・チタニウム合金製の実体盾。展開形態時の防御用。

●Eパック
サテライトキャノン発射のエネルギーと機動性の強化の為に装着されるオプション装備。設定上ではこれを用いてサテライトキャノンを発射する事も可能。本体後部に2本装備される。


【劇中での活躍】

ガンダムダブルエックスの合体強化形態ではあるが、設定上は存在するものの実は原作では高機動を生かした収納形態による移動手段としての使用のみで合体形態での戦闘シーンはない。
これは放送期間が1年から39話に短縮されたため。
放送局であるテレビ朝日が外資系介入によるお家騒動の煽りを受けていた上に、『Vガンダム』から下降気味だった視聴率にとうとうしびれを切らし土曜の早朝に時間移動を決行。その際、バンダイ側の提案により1クール分短縮されたとのこと。*1
そのため、宇宙編のストーリーが事前に想定していたものから一部の余分なストーリーをカットした事が要因と言われており、火の車状態のアニメ制作現場も胸をなでおろしたとか……。
このため各ゲーム作品での合体形態の戦闘描写はほぼゲームオリジナルである。
ただし武装や各部パーツの仕様などの詳細な設定は既に存在するため、ゲーム毎の描写はあまり変わらない。



■公式立体商品

HG1/100のセットが発売。前作Wまで出ていた1/60スケールキットとの取捨選択だったようで、ダブルエックスに1/60スケールが存在しないのはそのためである。
その他、1/144はLMのGファルコンと同スケールのダブルエックスを買う事で再現可能。

トイではロボット魂からダブルエックスが2013年7月27日に発売され、Gファルコンも魂WEB限定で販売され合体形態の再現が可能になっている。



ゲームでの活躍】

スーパーロボット大戦シリーズ

ゴツイ
α外伝』・『R』・『Z』シリーズに参戦。ただし収納形態への変形をしない為GファルコンDX=展開形態のみという誤解を与える事に。
拡散ビーム砲等の強力な武装の追加・機体性能の強化・サテライトキャノンのチャージを短縮等、大幅なパワーアップを果たす。
更に最大の利点はリアル系ユニットながら最大3人乗りになりSRW固有の精神コマンドが3人分使えるという点から『α外伝』・『R』・『Z』と非常に強力なユニットとして活躍した。
第2次Z破界篇』では登場しなかったが『再生篇』で復活。しかしGビットもティファもない不完全な状態であり、
しかも続編の『第3次Z天獄篇』ではガンダムダブルエックスのみの参戦となり本機の登場は結局再世篇が最後となった(ただしダブルエックスの武装として「Gファルコン連携攻撃」が存在する)。
尤も、『天獄篇』のダブルエックスが超強力な為、実際は合体できなくてもあまり問題なかったりする。


Gジェネシリーズ

ゴツ(ry
意外にも登場したのは現時点ではFとオーバーワールドのみ。
登場回数は少ないもののどちらも最強クラスの凶悪ユニットとしてプレイヤーに印象を残した。
特に、FのダブルエックスはサテライトキャノンがMAP兵器版のみで通常版がない為、強力なミサイルやビームのあるこの形態まで発展させるメリットは非常に大きかった。
設計じゃなきゃ作れない(ダブルエックスから開発できない)けど。
またF以外では可変しないので上記のスパロボと共にGファルコンDX=展開形態のみという誤った印象を与える原因となっている。 
ちなみにFの収納形態ではサテライトキャノンから通常出力の大型ビーム砲を撃つサテライトビームキャノンという武装が使える。

オーバーワールドはダブルエックスから直接開発できるようになった。
前作ワールドの時点で生まれたシステム「マルチロック」のおかげでサテライトキャノンが大幅強化されたことで、ダブルエックスの時点でも凶悪な性能だったが、本機まで開発を進めることでさらなる性能を手にすることになった。
主だった強化点は機動力の上昇と、地形適応が変更されたこと。特に地形適応に関してはダブルエックスの時点では空:B、水:Bだったのが、本機では空:A、水:Cとなったことで、海上・海中より地上マップの方が多い本作としてはありがたい変更となった。
唯一欠点を上げるとすれば、専用アニメーションが多かったダブルエックスと比べて、他機体と共通の汎用アニメーションが多くなっていることだろうか。また、ガロード搭乗時にツインサテライトキャノンを撃つと、ダブルエックスはティファの専用台詞(及び専用カットイン)が挿入されるのに対し、本機はパーラの台詞(カットイン無し/他武装と共通の汎用台詞)が挿入される。

A.C.E.3

やっぱりゴツい、そしてSLGの前記二作に比べロボットACTな本作では嵩張る機体大きさなどがちゃんとデメリットとして反映されている。
また本作ではGファルコン側のパイロットであるパーラはボイス無し(声優自体は別キャラで居るのでゲームエンジン負荷などソフトやハード側の問題の可能性が高い)で
まるで一緒に参戦している無人機ミーティアの様な扱いになっている。


ガンダムVS.ガンダムシリーズ

NEXTからダブルエックスと共に登場。当初はA.C.E.3同様Gファルコン自体は無人機体の様な扱いだったが、EXVS以降はガロードに「行くぜ、パーラ!」という掛け声が付いたので、パーラのボイスは無いものの有人であると思われる。
機体のモデリングに関しては、NEXT時点ではアニメ本編準拠、EXVS以降はプラモデル等に存在する追加Eパックが付く様になった。

本シリーズのシステムのひとつである「変形」を行うことで収納形態になり、拡散ビーム砲とミサイルを放つことができる。特に後者は敵機への誘導がすさまじい優秀な武装…だったがあまりにも強かったせいか作を追うごとに弱体化していった。
EXVS2以降は上記の2つに加えて、拡散ビーム砲を連射しながら突撃するモーションと、格闘ボタンを押すことで変形解除しながら切りかかる攻撃を獲得している。

展開形態についてはNEXTとEXVS~EXVS2、そしてEXVS2XBで仕様が変わっている。
NEXTでは本作と前作ガンガンまでのシステム「アシスト」のひとつで、通常の機体であれば他の機体を呼び出してアシストさせるのが目的なのだが、ダブルエックスに関してはGファルコンと合体してサテライトキャノンを撃つというおおよそアシストと呼べない武装になっていた。撃ち終わるまでスーパーアーマーという超性能であったが、使い終わると変形不可。

EXVS~EXVS2は本作以降のシステムである「エクストリームバースト」中にツインサテライトキャノンを撃つと自動的にGファルコンと合体するようになり、発射寸前までスーパーアーマーとなった。ツインサテライトキャノンの性能自体が威力以外は上がっていることと、弾数さえあれば何発でも撃てることを考慮した上での調整だろう。

EXVS2XBではツインサテライトキャノンの発射速度が早くなったことと、スーパーアーマーを付与する新しいエクストリームバースト「レイジングバースト」との兼ね合いかこの展開形態からはスーパーアーマーが削除された。前述のレイジングバーストを選択することで今まで通りの性能を取り戻せるが、発射速度の向上でスーパーアーマーでいられる時間が短くなってしまっているので、前作以前のような扱いは少し難しい(それでも活きる場面はあるが)。


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最終更新:2024年05月07日 19:30

*1 2016年のサンライズフェスタにて高松信司監督が公言。翌年、キャラクターデザインの西村誠芳氏が自身のtwitterでも取り上げている。