神の怒り(遊戯王)

登録日:2011/03/17 Thu 11:40:05
更新日:2025/10/07 Tue 03:20:54
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遊戯王デュエルモンスターズにおけるBGM
原曲は『遊戯王 サウンドデュエル2』に収録。

主に以下の場面で流れる。
  • 圧倒的ピンチ
  • 三幻神が登場
  • 社長青眼の白龍を信じた時(その場合は通称、嫁の怒りと呼ばれる)


・三幻神が召喚された時
初出は城之内がVSリシド戦にて、リシドが偽者のラーの翼神竜のカードを使用し、本物のラーの翼神竜が怒った瞬間に流れた。

ラーはコピーカードに怒っていました。
コピーカードに

後の城之内VS闇マリクにて闇マリクが本物のラーの翼神竜を召喚して、杏子の壮大なるネタバレ次回予告と「イワーーーク!」は有名な話。

ドーマ編終盤で、王様三幻神をリアル召喚したシーンは一見の価値あり。


・嫁の怒り
海馬の嫁、つまりブルーアイズが現れた瞬間である。

オベリスクに罠を張られていた事に気づかず*1、攻撃をしようとした瞬間に流れた。

「社長が最近オベリスクばかり構うから遂に嫁がキレた」
「浮気、許さない」
等の事から嫁の怒りの通称がついた。

純粋に、乃亜編で海馬のピンチに現れた時も流れ、
オゾンより上に飛んで行き勝利をもたらした事から社長の為の怒りでもあると言える。




・劇場版『遊戯王 THE DARKSIDE OF DIMENSIONS
本作ではより重厚な演奏にアレンジしたものが2バージョン用いられた。
どちらの曲も海馬瀬人が関わる場面で流れており、特に地面からドロー遊戯とのデュエルでのラストの場面は印象深いシーンとなっている。

従来では決着シーンや逆転シーン等で使われていた「熱き決闘者たち」がライバル対決の開幕という場面に合わせたアレンジにされたこともあり、
全ての使用場面でデュエルのラストを〆るシーンに充てられたことが、より本作でのこの曲の印象深さを挙げていると言えるだろう。



時は流れ2025年…

《神の怒り/Dangers of the Divine》
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):LPを半分払い、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
自分の手札・除外状態の「ラーの翼神竜」1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は4000になり、
攻撃できず、次のターンのエンドフェイズに手札に戻る。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。
自分フィールドの「ラーの翼神竜」1体を選び、
そのモンスター以外のフィールドのモンスターを全て墓地へ送る。

時は流れ2025年、TCG限定パック『Maze of the Master』で神の怒り初出のシーンを再現するカードが登場。
同年9月27日には日本にも『WORLD PREMIERE PACK 2025』にて来日したが、その際にBGM名と同じ《神の怒り》の和訳を与えられると言うファンサービスを引っ提げて来た。

名前だけでなく効果もとことん原作の流れを意識しており、

  • ライフ半分と場のモンスターをコストに《ラーの翼神竜》を召喚条件を無視して特殊召喚する
    →原作における《王家の神殿》の効果でライフ半分と《聖獣セルケト》をコストに《ラーの翼神竜》を神殿の封印から解いたシーンの再現

  • 除外ゾーンからも《ラーの翼神竜》を特殊召喚できる
    →《光の封殺剣》や《封印の黄金櫃》の様に初代では除外=封印として扱われていたので 「《王家の神殿》の棺に封印されたラーを呼び出す」流れを「除外ゾーンからラーを呼び出す」と言う形で再現。
    同時収録されたセルケトのリメイクである《守護獣セルケト》が場に《王家の神殿》がある時に手札・デッキのレベル10以上のモンスターを除外して特殊召喚する召喚条件を持つので、リリース元と除外ゾーンにラーを用意しつつ原作の「セルケトをリリースして神殿に封印されたラーを呼び出す」流れの再現もできる。

  • 呼び出した《ラーの翼神竜》は攻撃できずエンドフェイズに墓地へ送られる
    →呼び出したリシドにすら制御できず、本物のラーが裁きを下した後はフィールドを去って行った流れの再現。

  • 《ラーの翼神竜》以外の全てのモンスターを墓地に送る
    →本物のラーによって互いのプレイヤーが裁かれたシーンの再現。当たり前だがプレイヤーにリアルダメージは発生しないものの、本物のラーが裁きを下した際は互いのモンスターが空になったのでその部分を再現。

  • 墓地送り効果は《神の怒り》場から墓地に送られた時に発動
    →本物のラーが裁きを下したのはコピーカードが場に出た瞬間ではなく少し経ってから、と言う流れを発動に成功して効果処理が終わった《神の怒り》が魔法・罠ゾーンから墓地に送られた時に発動とタイムラグを持たせる事で再現。

  • 墓地送り効果は強制発動
    →ゲーム外から本物のラーが介入してきた、と言う原作の流れをプレイヤーが介入できる余地のほとんどない強制発動と言う形で再現。

とファンサービス精神溢れる設計となっている。呼び出したラーの攻守が4000になるのは原作ではなく《ラーの翼神竜ー球体形》を意識した数値になっているが、これは原作漫画とアニメでこのシーンのラーの攻撃力が異なっていたのに加えてどちらも半端な数値となっていたため、キリの良い数値にしたのだと思われる。


余談
遊戯王OCGには他にも《海竜神の怒り》《雷神の怒り》というカードがある。

海竜神(リバイアサン)の怒り/Rage of Kairyu-Shin》
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:フィールドに「海」が存在する場合、自分フィールドの元々のレベルが5以上の水属性モンスターの数まで、相手フィールドのモンスターを対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
次のターンの終了時まで、そのモンスターが存在していたゾーンは使用できない。

まあ2017年産なのでこんなものだろう。
しかし破壊+モンスターゾーンを封じる速攻魔法は現在でもなかなか無く、2,3体溺死させられれば面白いかもしれない。


さあ、海竜でこれならゼウスを思わせる雷神様のお怒りは……!

《雷神の怒り/Kaminari Attack》
融合モンスター
星5/風属性/雷族/攻1900/守1400
「エンゼル・イヤーズ」+「メガ・サンダーボール」

……OCG初年度産の神なので……

…だが、こんなんでも《簡易融合》のおかげで【サンダー・ドラゴン】に採用の可能性が無くは無かったり。
手を下すのはサンドラに任せて、雷神様自身はお怒りをじっと我慢しているのです(攻撃不可)。




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最終更新:2025年10月07日 03:20

*1 厳密にいえば、アニメ版では気づいていたうえでクロス・サクリファイスを発動し、オベリスクで攻撃しようとしていたが。