ロバート・E・O・スピードワゴン

登録日:2010/07/29 (木) 21:36:14
更新日:2021/12/28 Tue 01:24:48
所要時間:約 9 分で読めます






『誰だ?』って聞きたそうな表情してんで自己紹介させてもらうがよ

おれぁおせっかい焼きのスピードワゴン!

ロンドンの貧民街からジョースターさんが心配なんでくっついて来た!


ロバート・E・O・スピードワゴンは、ジョジョの奇妙な冒険に登場する名脇役である。

レオ・スピードワゴンと表記されることもある。

名前の元ネタはそのまんまアメリカのロックバンド「REO Speedwagon」。
ジョジョの奇妙な冒険1部2部に登場。
波紋スタンドも(スタンドバトルは3部以降のため当然だが)使えない普通の人間であるにも関わらず、
ジョナサン・ジョースタージョセフ・ジョースターらの戦いをサポートし勝利に貢献している。


【1部】

食屍鬼街(オウガーストリート)にて多くの世紀末住人達のリーダー格として君臨していたスピードワゴン。
日々、訪れた金持ちの一般人から金品を奪っていたが、ある日ジョナサンと邂逅する。
ジョナサンと戦い、その心意気を気に入ったスピードワゴンは、ジョナサンを「正真正銘の紳士」と認め、彼に協力を申し出た。この頃の武器はつばに刃を仕込んだシルクハット。
その後ジョナサンを油断させようとするディオの企みを看破し、ディオをゲロ以下のにおい・生まれついての悪と断言するも、
吸血鬼と化したディオに圧倒され重傷を負う。
戦いを終えて、入院したジョナサンの元へ見舞いに訪れた際には、エリナとジョナサンの再会を邪魔しないために一人クールに去っていった

その後、生きていたディオとの決戦時では、波紋法を使えないスピードワゴンはゾンビ相手に苦戦を続け、
ジョナサンやツェペリの足手まといになる事を悔やんでいた。
だが、それでも戦闘面以外でのサポートや、ツェペリの凍りついた腕を自分が傷つくこともいとわずに身体で温めて溶かすなど、その意思は本物だった。
ツェペリも「いざという時には逃げるくらいしか出来ない奴」と彼のことを軽んじていたのだが、身を挺した行動に涙して謝罪していた。
この時の武器はハンマーで、わずかだがゾンビを殴っているシーンが存在する。(倒せたかは不明)
後にツェペリの帽子を形見として受け取っている。


2部

ジョナサンの死から49年、アメリカに渡ったスピードワゴンは、一人で死にそうになりながら未発掘の油田を発見。
石油王となり、経済界を動かす大物となって後の部にも登場するスピードワゴン財団を設立した。

財団の力で石仮面を初めとする人類を脅かす未知の怪異を追う傍ら未亡人となったエリナとその息子であるジョージを見守っていたが、
空軍に潜伏する屍生人の正体を暴こうとしたジョージが感づいた屍生人によって謀殺され、ジョージの妻であるエリザベス(リサリサ)は
仇を討つも現場を軍に目撃され、殺人犯として指名手配されてしまう。 

なんとかエリザベスの身柄を確保しイタリアへと逃がすが、もはやジョースター家には傷心のエリナと
生まれて間もないジョージの息子、ジョセフ・ジョースターしか遺されていなかった。
スピードワゴンはジョナサンの血をひくジョセフを家族同然に育て上げ、果たしてジョセフはジョナサンよりも
スピードワゴンの精神性に近い、高貴さを内に秘めつつも自信家で高慢、やや攻撃的な面の目立つ人物に育っていった。

そんなジョセフが18歳になった1938年のある日、メキシコ・リオダダ川流域の遺跡でサンタナを発見したスピードワゴンは、目覚める前にサンタナを波紋で破壊してほしいとストレイツォに依頼するも、
柱の男を目にして暴走した彼に切り裂かれる。

どうにか一命を取り留めたスピードワゴンだったが、意識を失っていたところをナチスに捕縛され、サンタナの復活を許してしまう。
サンタナをジョセフが倒した後は、財団の総力を挙げて柱の男打倒の為に尽力。一方でジョセフを嘗ての知己であるウィル・A・ツェペリの孫、
シーザー・A・ツェペリの元…ひいては、その師であるジョセフの母リサリサ(エリザベス・ジョースター)の元へ導く。

柱の男との最終決戦ではスピードワゴン財団特別科学戦闘隊を率いて援軍に登場、
同じくナチス親衛隊を率いるシュトロハイムとともに、小型化に成功した紫外線照射装置でゾンビの大群を一網打尽にするも、
奇しくもその紫外線照射装置をカーズに利用され、究極生物カーズを誕生させてしまうことに。
ちなみにここで初めて『ジョースター家の男児は短命』というジンクスを言明している。
この言葉に倣うようにジョセフも18歳でカーズとともに命を落とすかと思われたが、間一髪生き延びた彼とニューヨークの墓地で再会。
アニメではその後、1950年にエリナ臨終の床に立ち会うカットが描かれた。



1952年、心臓発作で死去。

89歳、生涯独身であった。


3部以降】

既に故人であるため、スピードワゴン自身は登場しない。
しかし、彼が興したスピードワゴン財団は6部まで健在であり、スピードワゴン亡き後も歴代ジョジョをサポートし続けた。
黄金の精神がジョースター家に代々受け継がれていったように、スピードワゴンの遺志もまた、彼の財団が受け継いでいったのだろう。

一巡後の世界である7部においても「スピードワゴン石油会社」がレースの協賛企業としてインタビューで紹介されている。1部から7部まで名前が登場している唯一のキャラである。


スピードワゴン財団

2部にて未発掘の田を発見し石油王となったスピードワゴンが創設した世界的な財団。SPW財団とも呼称されている。
アメリカ・テキサス州ラダスに本部を置き、世界中に支部がある。

表向きには医療分野の事業を主にした世界有数の総合研究機関であるが、真の活動目的は石仮面の謎を追うことである。2部では石仮面や柱の男達に関する古代文明の考古学的研究も行っていたが、3部以降はスタンド能力を持ったスタンド使いと彼らを生み出す弓と矢の調査が主軸となっている。
また、『岸辺露伴は動かない』にてスタンド能力以外の怪異や超常現象も調査しており、劇中にてSPW財団の超常現象対策部門の調査員が岸部露伴に協力を依頼している。
そのためファンからは某財団じみてきたと言われている。


ゲーム]への登場】

プレイアブルとしての初出演は2007年のPS2タイトル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』。
キャラ数が決して多くは無い第1部オンリータイトルでありながらプレイアブルキャラ30名超という怪作であった。
族長(オサ)をプレイヤーとして使えるゲームは後にも先にもこれだけだろう…
スピードワゴンは仕込みハットメインの食屍鬼街仕様とハンマーメインのウィンドナイツ仕様の二つが存在。
一人のキャラに複数バージョンというのは本作ではDIOとスピードワゴンだけである。
ちなみに刺青ナイフと拳法使いのふたりも独立キャラとして使用可能である。

その後、2015年のPS3/4タイトル『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』にて再度プレイアブルキャラに。
刺青・拳法をスタンドの如く背後に召喚し3人がかりで戦う独自スタイル『食屍鬼街』をもち、手数と拘束能力に優れる。
ストーリーにおいては「聖なる遺体」を手に承太郎の元に現れ、各時代のジョジョに出会う時空の旅へと向かう切っ掛けとなった。

プレイアブル以外ではゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』の「キャンペーンモード」選択時の「このモードは、エネルギーが溜まっている分だけ、無料で遊べちまうんだ!」が有名。
たまたまキャンペーンモードのセリフに割り当てられただけでスピードワゴンに問題があるわけではないのだが、このキャンペーンモードが悪名高い為に台詞と共にスピードワゴンも有名になってしまう事に。


【おまけ】

「生まれてからずっと暗黒街で生き~」と語った直後に「いままで世界中を旅し~」との発言をしている。
辻褄を合わせるなら、暗黒街で生まれ育ったが、一度暗黒街を出て世界を見て回る旅に出て、そして再び暗黒街に戻り、実力でボスに君臨した…という経緯と思われる。
当時は10代の少年であったであろう為、暗黒街で毎日のように繰り返される血みどろの抗争も嫌になるほど見てきただろう。
それが嫌になったのと、暗黒街を清浄化させる為自身を磨く意味でも旅に出た、と解釈できる。
アメリカに渡って事業に成功したのも、その時の経験が役に立ったのだろう。

お笑いコンビ『スピードワゴン』の名前の由来である。
黒歴史(公式)の劇場版一部でスピードワゴンの二人(ダリオとワンチェンの役)が出演したがスピードワゴンは残念ながら登場していない。

2012年アニメ版では声優の熱演もあり「解説王」の異名で新たなJOJOファンに慕われている。
上田氏がジョジョの収録の後に別の収録を控えていた為、声量等を気持ち抑えた所監督からリテイクをくらった事があり、
シュトロハイムと並んで声がとにかくデカイ事もあって、他の話より圧倒的に人数が少ない収録の筈なのに非常にうるさい回(勿論褒め言葉)が複数ある。
ダメダドンドコド-ン!」という新しいネタを提供もしてくれた。

「貧民街出身だが、ジョースター家との出会いにより結果的に金持ちとなる」という点は実はディオと全く同じ。
皮肉にも富と名声両方を得たのはスピードワゴンのみだが…(ディオは富しか得られていない)



「運命か……追記・修正ってのは運命できめられてるのかもしれねえな……」



スピードワゴンはクールに去るぜ

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最終更新:2021年12月28日 01:24