オーメル・サイエンス(AC)

登録日:2009/07/31 Fri 22:22:19
更新日:2025/04/05 Sat 23:30:48
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世 界 は 更 新 さ れ る



項目の概要を説明しましょう。

正式名称はオーメル・サイエンス・テクノロジー。

ARMORED CORE 4』及び『ARMORED CORE for Answer』に登場する優秀な企業です。

西アジアを拠点とする総合軍事企業でありローゼンタールの傘下企業で、同グループを構成しています。
しかし、実態はオーメルの力の方が強く、ローゼンタールは傀儡としてグループの盟主に据えられているに過ぎませんでした。
歴史的な経緯からイクバール、後のアルゼブラと協力関係にあり、アスピナ機関とも関係が深いわけです。

リンクス戦争ではGA陣営として戦い、戦後は元の力関係に戻る形でローゼンタールを傘下に収めました。
今では、GA、インテリオルと並ぶ三大企業の一つに数えられ、更には新たに設置された企業連を実質的に支配しています。

その上、レイレナードの科学者の生き残りが多く移籍しており、レイレナードの思想を受け継いだパーツも製作しています。


詳細

国家解体戦争を起こした六大企業グループの一つで、当初はローゼンタールの傘下企業だった。
「傘下」とは言っても実施的にはオーメルの方が力関係は上だったようで、実際リンクス戦争では「GA陣営」または「オーメル陣営」と呼ばれており、ローゼンタールは名目上の盟主でしかなかったようである。
画集によると本拠地はイスラエルとのこと。

アクアビット以外でコジマ技術の独自開発に成功した数少ない企業であり、技術水準は高い。
GA本社も出遅れているコジマ技術を修得すべくオーメルと技術提携を行っていた。

リンクス戦争終盤のレイレナード陣営の大規模攻勢により大きな痛手を負うものの、最終的には勝利を収める。


『fA』では実態としての力関係を表出化、ローゼンタールグループ改めオーメルグループの盟主となっている。
壊滅したレイレナードの技術者を吸収することで彼らの技術力を獲得、更にコジマ技術でも殊更秀でた企業となった。
激しい対立関係にあるGAとインテリオル・アルゼブラに対してオーメルは中立寄りとのことだが、旧GAEとアクアビットの残党で設立されたトーラスとはコジマ技術の分野でやはり対立している。

技術力に加えて政治力にも長けている面も活用、秩序維持を目的として設立された「企業連」「カラード」を事実上支配することでリンクス戦争後の世界を主導する立場に近くなっている。
そういった面もあってか、オーメルグループの依頼人は高慢な態度が鼻につくあからさまに嫌な奴というACではあまり見ないタイプの人物となっている。(詳しくは後述)

しかし、企業統治世界に反抗するラインアークやORCA旅団を密かに協力・支援しているのではないかと推測でき得る様子も垣間見られ、このことから「レイレナードを吸収したつもりで、実はレイレナードの残党に逆占領されているのでは?」推測する者も


実は企業盟主クラスでありながらアームズフォートを単独で開発していないという特徴がある。
他企業と共同開発したものはあるものの、オーメルグループ完全独自のAFはアルゼブラが開発したカブラカンのみである。


なお、オーメル(Omer)とは、古代イスラエルの穀物の度量衡。大体2リットル強くらいに相当する。またユダヤ教の祝祭の名前でもある。



製品

フレームは、リンクス戦争時代には「TYPE-JUDITH(ユディト)」及び「TYPE-HOLOFERNES(ホロフェルネス)」を、ACfAでは「TYPE-LAHIRE」をそれぞれ標準機体としている。
JUDITHのコアはローゼンタールのHOGIREと共通。
何れも軽量二脚機で、スピードに優れている。


  • TYPE-JUDITH
バランスに優れた軽量機体。AC伝統の「アンテナ頭」でもある。
機動力が高めだがコアが中量なので若干中途半端感がある。
ジョシュアのようにコアも軽量にすればより思い切った運動性を突き詰められるだろう。
同じく軽量級のサラフ(ソーラ)と比べて比較的防御力があり、ブースターは空中戦を得意とする低燃費型。

  • TYPE-HOLOFERNES
圧倒的最軽量にしてこれまた伝統の「皿頭」のAC。
クイックブーストの噴射時間が長いという特徴を持つブースターを備え、更なるスピードアップを目指した軽量機。

因みに、頭部のパーツ名の由来は旧約聖書(ユディト記)に登場する首を切り落とされた将軍の名前。皿頭には相応しい。

  • TYPE-LAHIRE
『fA』での新型。レイレナードの設計思想を受け継いだ機動力とPA性能に重きを置いた機体。
アスピナマンほどではないが、やや人体構造から離れた形状をしている。レイレナードのAALIYAHがF1カーとすれば、こちらは戦闘機を思わせる鋭いボディ。
常に前傾姿勢を取る脚部なども特徴的である。
内装類もアリーヤの影響を強く受けており、大体アリーヤブースターの軽量向け調整版といった性質。ジェネレーターも非常に優秀で、軽量ジェネでありながら大体の中量ジェネを食っているほど。


武装類は、GA陣営にありながらレーザーライフルやレーザーブレードなどのEN兵器を多数開発していた。
またミサイル、ショットガンも独特のものをいくつかリリースしており、リーディングカンパニーにも引けを取らない優秀な製品を送り出しているのは流石の技術力と言うべきか。
リンクス戦争後は各種実弾兵器の他、コジマブレードなどの実験兵装も製作している。



所属人物

  • セロ
ナンバー6のオリジナル。ホロフェルネスベースの愛機テスタメントを駆るオーメルのトップリンクス。
紛れもなく天才、なれど気質が幼いという説明文の通り、性格は高慢でふてぶてしい。
AC4の最終ミッションにて、ジョシュア撃破後にアナトリアを襲撃して来る。
「ジョシュアにアナトリアを襲わせ始末し、更に念を入れて疲弊しているであろうアナトリアの傭兵も一緒に始末する」という思惑がオーメルにあったのは明白である。力を持ち過ぎたアナトリア(の傭兵)に脅威を感じたのだろうか。
『fA』には登場しないが、ここで返り討ちに遭い戦死したのか、はたまた『fA』の誰かと同一人物か、判断は各自のフロム脳に委ねられている。


  • パルメット
セロに次ぐナンバー13を持つもう一人のオリジナル。愛機はユディトベースのアンズー。
本編にも続編にも登場しないので非常に影が薄いが、オーメルのネクストが空中戦志向になった切っ掛けという意味では「オーメル版メアリー・シェリー」とでも言うべき重要人物となる。


  • ミド・アウリエル
国家解体戦争後に登録されたナンバー30の女性リンクス。ユディトベースのナルを操る。
番外編に当たる小説「アナザーストーリーVol.3」の主人公にして語り部に抜擢されており、その時は「どこにでも居そうな女の子」っぽい人物だった。
終盤の難関ミッション「MARCHE AU SUPPLICE」にも味方機として登場するが、上記外伝とはかなり雰囲気が異なり冷たい感じのキャラに。何があったというのか。


カラードランク1位の男。LAHIREベースの愛機ステイシスを操るが、機体コンセプトを無視した中距離射撃戦闘を繰り広げるところから、オーメルとオッツダルヴァの距離を感じる。
プレイヤー間では「水没王子」の渾名で呼ばれるが、由来は中盤の『ホワイト・グリント撃破』にて強制的に僚機として選択され、ミッション開始時にプレイヤーに向かって「まあ、空気で構わんがな」と言い放ち、
実力は同等と言われるホワイトグリントと激戦を繰り広げると思いきや突然「メインブースタがイカれただと!」と言いながらそのまま水没して全国のリンクス達を驚愕させたことと、中の人が「王子」こと跡部景吾と同じ諏訪部順一であること、斎藤佑樹の流行と時期が重なっていたため「○○王子」が流行っていたことの複合。
これにより彼はネタキャラとしての地位を確固たるものとした。
主人公がラインアークに味方した場合のミッション:『ラインアーク防衛』でも「貴様等には水底が似合いだ」とか言いながらやっぱり自分が水底に沈んでいくことになる。

どうでもいいが『ラインアーク防衛』ではミッション開始時にオペレーターがオッツダルヴァを見て「企業連も本気という訳だな」と言うが、瞭機として連れているのがアスピナマンなあたりそうでもない気がする。
一応、カラードランクは1だが、このランクは企業連の圧力がかかっている為、あまり正確でない。


カラードランク12の女性リンクス。愛機は凄まじい推進力を与えるサイド追加ブースターや居合いレーザーブレードといった特徴的な装備を使用するルーラー。
「重要な作戦で重用されることが多い」というだけあって、普段のオーメル系ミッションでは共同機としてアサインされない。
企業と距離を取るなど勝手な言動の多いオッツダルヴァと比べ、ライール本来の運用コンセプトを体現した戦法で戦う彼女はある意味彼よりより扱いやすいのだろう。


  • アディ・ネイサン
オーメルのミッション仲介人。
口調自体は丁寧なのだが、相手企業の技術力や主人公を見下したような喋り方をするのでやたら感じが悪い。

※一例
  • 僚機が手配されていることを説明し「最終的にはそちらの判断ですが、無理はしないほうがいいのでは?」※(笑)が語尾に付きそうな口調で

などなど。
またアルゼブラやローゼンタールなど傘下企業のミッションの仲介もするが、特にオーメルに対してはVOBによる防衛ラインの突破という簡単な作戦を「素晴らしい作戦」と褒め称えたり基本的にオーメルマンセー。
しかし自分のグループ傘下のカーパルスを攻撃されそうなときは流石に真面目な声になる。また実は全てのミッション仲介で微妙にイントネーションや言い回しが違う。

一方、ノーマル・ハードを問わず仲介内容とミッション内容の差がかなり少ない為、優秀な仲介人であるとも言え、プレイヤーからの人気は案外悪くない。
特に『ARMORED CORE V』でのオペレーターボイス人気投票では、『fA』の依頼人の中ではなんと1位になってしまった


関連組織

  • アスピナ機関
オーメルの実質下部組織やネクスト研究組織。
ジョシュアが所属していたコロニー・アスピナが前身と思われる。
本作ではいくつかのアスピナ製製品が使用可能になっているがどれもこれも強烈な個性派ばかり


  • 企業連
正式名称は統治企業連盟。
リンクス戦争後、残った企業による新たな秩序の維持を目的に組織され、リンクスの共同管理機構であるカラードを設置した。
実際のところは政治的発言力の高いオーメルの意思を「企業の総意」として代弁するだけの組織になってしまっている。


リンクス戦争から、企業が直接リンクスを管理することに危機感を抱いた企業連が設置したリンクスの管理機構。
だが、実質的に企業の専属リンクスが多数所属しており、こちらも形骸化している。
能力などからリンクスたちにランクを付けているが、それすら企業の思惑が入っている状態。実力はランク1クラスのホワイト・グリントが9位だったり。





追記・修正はwiki篭りとの繋がりを強くする好機です。
そちらにとっても、悪い話では無いと思いますが?

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最終更新:2025年04月05日 23:30