登録日:2009/07/26 Sun 21:37:11
更新日:2025/05/29 Thu 21:59:41
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●概要
北欧系のエレクトロニクス系軍事企業で、
ネクストACの運用で重要な要素となるコジマ技術のリーディングカンパニー。
具体的な本拠地ははっきりしないが、北欧かつエレクトロニクス系という点から、サーブかノキア辺りのイメージと思われる。
「アクアビット」とは「生命の水」という意味で、ジャガイモの蒸留酒の名前でもある。「Akvavit」と綴るのはデンマーク語かスウェーデン語なのと、FCSの設定画に(仮として)「saab」と読める文字が書かれていることからモデルはスウェーデンの軍事企業サーブか。
AC4においてはGA本社がGAEに対して行った内部粛清を「GA社によるアクアビット社への直接攻撃」として宣戦を布告。
企業間の直接戦闘の火蓋が切って落とされた。
戦争中、味方である
BFF社が本社艦のクイーンズランスを撃破され壊滅、劣勢に立たされる。戦局を覆すため
レイレナード社とともに虎の子のネクスト戦力や大型兵器「
ソルディオス」等を投入し、軍事拠点のみならずコロニー(生活圏)や企業の中枢までも標的に含め、汚染を厭わず蹂躙するという暴挙に出る。
「リンクス戦争」の開幕である。
この奇襲作戦は大きな戦果を上げ、戦局を一気に有利にする。
●開発パーツ群
コジマ技術開発に優れた企業らしく、コジマライフルやPA整波装置などコジマ技術を活かした装備がメイン。
OBにも高い技術力を発揮している。
またエレクトロニクス系企業というだけあり、FCSやプラズマ兵器の分野でも優秀な技術力を持つ。
パーツ名はN系のキサラギと同じく、ペットネームのみで型番が無いタイプ。
命名法則は「香水」。
AC
レイレナードとは異なり通常兵器も製造しているが、ACはノーマルを製造しておらずネクストに特化している点は同一。
レイレナードと同様、いずれも軽量級。
標準機体。正しい読みは「ランスタン」だが英語読みで「リンスタント」 と呼ぶ場合もある。
コアはレイレナード標準機、アリーヤと共通。
防御力は極めて脆弱で、しかも一部の配線が剥き出しになっているという有様だが代わりに極めて強力なPAを持つ。
装甲を固めるのではなく、防御面はスピードとPAに依存するというコンセプトはアリーヤと共通しているがこちらはPAにかなり偏っている。
設定や世界観考察上は理に適った設計と言えるがゲームとしては
あまりに扱い辛いネタ機の部類。そのためプレイヤー間では
アクアビットマンなどとネタにされた。
当wikiでは正式名称の「LINSTANT」ではなく、ネタ色の強い愛称の「アクアビットマン」で項目が立ってしまっているのがその証左
詳しくはあちらを参照。
ランスタン(L'INSTANT)はフランスの香水メーカー、ゲラン(Guerlain)の香水の名前で、意味はフランス語で「瞬間」。
「L'INSTANT」ならまだしも、「LINSTANT」で画像検索すると香水より先にアクアビットマンが上に来る
ランスタンの腕部をコジマキャノン武器腕に変更したバリエーション機。
コジマ武器腕の攻撃力は凄まじいが実質使用回数2回という圧倒的なスタミナの無さと通常腕部以上の脆さから扱いはランスタン以上に難しく、その名の通り狂気の沙汰という他ない。
マッドネス(MADNESS)はショパールの女性用香水の名前。「理性を狂わせる香り」のような意味が込められているらしい。
内装
超軽量級ジェネレーター。『AC4』では最軽量だが『fA』では最軽量の座は極僅かな差でソブレロジェネに譲った。
軽さとコジマ粒子(KP)供給能力に極端に特化しており、そちらは圧倒的な代わりに出力と容量はワースト1位と2位の低さという
フレームのEN負荷が非常に高く、しかも高負荷のEN武器が主力のアクアビットマンとの相性はかなり悪いジェネレーター。
『fA』の終盤レギュレーションではまま強化され、低負荷・実弾主体のアセンかつ熟練者であれば使えないこともない性能になってはおり、中には
飛び回りながら高負荷武器でお馴染み破壊天使砲を撃ちまくれる人もいるらしい。
尤も余程上手い人が強みを生かせる立ち回りができる時でもない限り、敢えて装備する意義は薄いと言わざるを得ないのは相変わらず。
ENが無限になるお祭りレギュレーション、1.15であれば最高級の軽さと圧倒的KP出力を持つ本機は一転、全ジェネ中
最高性能のパーツになる。
軽量級オーバードブースター。
同じく軽量級かつAA非搭載型OBのKB-JUDITHと比較すると、重量とEN負荷はあちらに次ぐ二番目だが、突撃型OBとしての加速力はトップクラスで、「あまりOBを使わないのでなるべく負荷は下げたいが、必要になった時は突撃したい」という場合に便利。
KB-JUDITHは重量級機体には少々物足りない性能だがこちらは重量機にも対応する推力が魅力。
近距離射撃戦特化型FCS。
チューニング要らずの圧倒的なロックオン速度を持ち、レーダー更新速度や並列処理性能も最高か二番手という、いわゆる「張り付き」戦法で戦う場合はとりあえずこれを装備しておけば間違いないくらいの優秀なFCS。
代わりにロックオン距離とレーダー距離は圧倒的に短く、ミサイルロック速度は最低クラスなので「張り付き戦術で射撃戦をする」以外に能が無いFCSとも言える。
近距離戦に特化したアリーヤも装備しているが、機体コンセプト自体の相性は良好だが頭部のロック距離性能は非常に低いのでものすごい近眼になってしまう。
なお本機と以下の3つのFCSはレイレナード・インテリオルのネクストも採用している。
『fA』の時代でも引き続き使用されているため、トーラスが生産を引き継いでいるのかもしれない。
至近距離戦に特化したINBLUEに対してこちらは汎用型の射撃戦FCS。
ただし並列性能が非常に低く、ブレードロック距離も最低クラス、ミサイル適性も据え置きなので、片手の射撃武器と背中の片側の射撃武器の組み合わせ、所謂「クロストリガー」の運用に特化した癖の強い代物。
中~遠距離帯であれば早めのロック速度と最も低いEN負荷を生かせるなら装備する値打ちはある。
通常ロック距離は最短だがブレードロック距離は最長という剣豪専用FCS。
ブレードロック距離以外の全てを投げ捨てていると言っても差し支えなく、そのブレードロック距離も長すぎて大抵持て余してしまうという極端な性能故にあまり使いやすいFCSではない。
武装
プラズマライフル。
EN負荷や発射時EN消費量が非常に重い、弾速が遅い、距離減衰が激しいといったプラズマの典型的欠点はあるが威力はかなり高く、GAノーマルやBFF水上艦などの硬くて動きが鈍い敵、近距離帯での重量級ネクストに対して直撃させた場合の破壊力は目を見張るものがある。
『fA』ではトーラスがより高威力な後継機「FLUORITE」をリリースしたが、ただでさえ重い負荷が更に増したあちらと比較すると低負荷かつ弾速が速いという長所があるので使い分けはできる。
初期機体にインテリオル系を選択した場合の初期武装の一つ。操作がおぼつかず火力のある武器も少ないスタート直後この火力は魅力的。
格納可能なプラズマライフルという驚きの一品。遠目だと一見丸腰に見えるほどめちゃくちゃ小さいのが外見上の特徴。
格納武装としては威力は破格だがEN負荷もかなり高いので予備武装としてしばらく抱え続けるのは得策ではない。
アサルトライフルやマシンガンに匹敵する、近接適正の異常な高さを生かせればどうにか……という感じの性能。
初のコジマライフル。
破格と言えども背部のコジマキャノンや後のトーラス製のような「一撃必殺」級の威力は無いが、コジマ兵器としてみれば低負荷で弾速も速めなので比較的取り回しに優れる。
標準型プラズマキャノン。アンジェ等が愛用していた。
やはり負荷は軽いとは言えないが、これさえあれば通常兵器もGAのアームズフォートも怖くない。
弾数も豊富なのでENに余裕のあるアセンで積んでおけば十分火力の底上げになる。
軽量型プラズマキャノン。
弾数こそ僅か10発しかないが、単発の威力は↑より上がっている上に何しろ軽い。
ちょっと重めのミサイルくらいの重量でしかないという軽さに加えてライフルに匹敵する程のキャノンとしてはかなり高い近接適正のお陰で、軽量機のとっておきとして活きる。
レイレナ初期機が装備している。
初のコジマキャノン。ユージンやブッパ等が愛用。
トーラスの後継機種との関係は概ねコジマライフルと同様。それが存在しない『AC4』の時点では正に圧巻の攻撃力だった。
パーツ名の読み方は「アンソレンス」。フランス語なので「インソレンス」ではない。
ランスタン同様ゲランの香水の名前で、意味は「傲慢」。
追加PA整波装置。前者は背部、後者は肩部装備。
装備するだけでPAの性能を強化し更なる防御力を得られる。
……というパーツのつもりだったのだろうが、いずれも『fA』終盤レギュレーションまでは信じ難いほどの重量&高負荷な割に肝心のPA強化性能が貧弱極まりないので
4系屈指の産廃オブ産廃。装備してもどこぞの
レールガンばりにハンデ用の重石にしかならない。
一応『fA』のレギュレーション1.40で強化&現実的な負荷まで軽減されたので初期のようなどうしようもないパーツではなくなった。
なお、製作段階では4系では削除されたオービット兵器の予定だった模様。
因みにパーツ名の意味は、前者は「大好き」、後者は「多幸感」。
「コジマ大好き」&「コジマ多幸感」……
減衰したPAゲージを急速に回復してくれる肩部装備。見た目は完全に玉であり、使用すると三本の棒が突き出ると共に大量のコジマ粒子が噴き出す。
前作までのいわゆる「電池」に相当する品で、アサルトアーマー使用後のPA展開不可能時間を短縮してくれる効果もあるのでどちらかと言えばAAを連発する機体の補助向き。
説明文によると「アクアビットのコジマ技術の枠」とのことで、大量のコジマ粒子をあのサイズに圧縮して封入・保持するのは簡単ではないのだろう。
こちらは「中毒」という意味。アクアビットの技術の粋が込められた装備の名前が「コジマ中毒」なのは果たして偶然なのか……。
●兵器類
コロニー・アナトリアを襲った巨大兵器。
地味に武装の一部がGAE製であり、両社の関係が窺える。詳細は項目参照。
●所属リンクス
オリジナルの一人。ナンバーは7。
開発段階からネクストに関わり、ネクストの何たるかを知り尽くしているとされる。
かなりの高齢らしく、コジマ汚染も合わせて先は短いと噂される。
ファンの間では
この人と同一人物と見る向きもある。
オリジナルの一人。ナンバーは21。詳しくは項目参照。
●余談
「とにかく自分達の研究が愛おしかったらしい、GAの異端」と謳われるGAEと懇意にしていたこと、その
コジマ粒子と「玉」にかける情熱と、非常に高い専門性、アクアビットマンの
あまりにピーキー過ぎる使い心地といった要素から、
プレイヤー間では
4系、延いてはシリーズでもきっての変態企業と見做されがち。
パイルを製作していたり
妙にショットガンと実在銃器へのこだわりが強かったりといった十分変態的な要素を持つ
イクバール・アルゼブラが4系の変態企業として全く目立たないのはアクアビットが濃すぎるからという面も多分にある。
壊滅から十数年が経過した『fA』でもステージ各所にアクアビットの企業エンブレムが書かれたコンテナがあちこちに置かれている。
特にアクアビットと所縁ある土地とは限らず、GAが保有するミミル軍港(カナダ北部)だったりアルゼブラ勢力圏のPA-N51(ロシア)だったりと一貫性は無い。
現役だったAC4の頃はまだしも、『fA』の時代ですらそのまま使われているコンテナ、何が入っているのかは謎。
ちなみに他の企業のコンテナというものは特にない。アクアビットのみに見られる特徴である。
先述の通りアクアビットとは
ジャガイモを主原料にした北欧の蒸留酒である。
アルコール度数がかなり高いので、メロンソーダ等で割れば
コジマ色のナニカサレタヨウな素敵なドリンクになるかもしれない…
追記・修正はコジマ粒子を浴びてからお願いします。
最終更新:2025年05月29日 21:59