メタルギアREX

登録日:2013/12/22(日) 01:16:12
更新日:2020/05/10 Sun 01:00:32
所要時間:約 9 分で読めます






リキッド 「スネーク!この歴史的な兵器を拝みながら死んでゆけ!兄弟へのせめてもの気遣いだ。」
「今から見せてやる!21世紀を導く悪魔の兵器をな!!」



METAL GEAR SOLIDに登場する核搭載二足歩行戦車『メタルギア』の一体。
第二次世界大戦中に連合国が日本の戦闘機「強風」につけていたコードネームが由来だが、
有名なティラノサウルス・レックスを髣髴とさせる恐竜の威容を誇る。
当時はMG1のTX-55、MG2の改Dに続く3機目のメタルギアだったが、シリーズが続くにつれて先輩がどんどん増えていった。

この機体以降メタルギアは獣のように咆哮するが、これは二足歩行の為に大量に存在する各パーツ同士が、
ある特定のポーズをとった際に干渉しあって生じる、軋み音とでも言った物。ぶっちゃけ威嚇と言うより機体的には悲鳴に近い。カワイソス



□武装
詳細は後述するが、右肩部分に搭載されたこの戦車の肝。
全長28mの超大型砲の戦略兵器で、基本的には機動兵器や歩兵との戦闘用ではない。
威力について詳細は分かっていないが、MGS4において「軌道上の衛星を狙った場合の加害半径はせいぜい300m」と言及されている。

  • 30mmガトリング砲
射撃管制装置で制御された、防衛用の火器。機体上部に左右対称に2基搭載されている。
恐らくは30×173mm弾を65発/秒で撃ち出すGAU-8 Avengerと思われる。
本来人間にぶっ放すような代物ではない。

  • 対戦車ミサイル
作中では人間めがけて5発程連射してくる。
ゲームだから超至近距離で本来熱源に用いるものだからか超人には回避出来るが、
ゲーム中でも意外とかわし難く、調子ぶっこいてると食らう。

  • 自由電子レーザー砲
レールガン以上にオーパーツ。
チ○コ砲機体下部に設置されており、完全に対地用兵装。
凄まじい電力を要するレーザー砲の仕様上、当然と言えば当然だが。

そのためか連射もせず近距離でしか作中で使用しないが、後輩のウォーターカッターよりも威力は数段上。

  • パイルバンカー
脚部に爪のように設置されており、レールガン発射時のスパイクとして用いるのが主用途。
作中ではを踏みつぶす為だけに存在する。

  • 格闘プログラム(MGS4のみ)
近距離戦闘で敵を蹴る、踏みつぶす、体当たりする等の動作がプリセットされている。
未完成の機能であり、汎用性に欠ける・機体への負担が大きい・そもそも搭載火器で十分…といった理由で封印されていた。
が、REX建造時にオタコンがこっそりデータだけ残しておいたらしい。理由はただ一つ。趣味
更にオタコンの弁ではどうも対人だけでなく、同等のサイズの相手を想定した動作も作っていたらしい。
MGS4ではメタルギアRAYとの戦闘で使用を解禁され存分に威力を発揮、勝利に貢献した。



□設定
冷戦期には業界トップだったアメリカ国内の兵器開発企業アームズ・テック社の経営は、冷戦終結と共にみるみるうちに悪化していた。
次世代の主力戦闘機開発計画の権利も獲得し損ねた挙句、苦肉の策としてメタルギア計画を持ち出した。

一見、思い切り時流に逆行している計画にしか見えないが……あながちそうとも言い切れない。
この時代はソ連が解体して以降、第三世界やテロ組織にソ連が保有していた核弾頭が流出したとされており、
専守先制の思想から、核ミサイルの発射位置や攻撃した主の存在を気取らせず敵対組織を丸ごと「消し飛ばす」ことが可能な戦力を求めるタカ派も存在したのだ。

そうした理由から、かねてより同社と癒着もしていたDARPA(国防高等研究計画局)は共同開発に踏み出した。
場所はアラスカ、フォックス諸島沖のシャドーモセス島。
現地の漁師も気味悪がるうってつけの場所で、核兵器廃棄所を設置したというカモフラージュも出来、研究開発にはおあつらえ向きの土地である。

作戦の性質上、当然というべきか国家予算に計上されない極秘プロジェクト。
主要な開発メンバーにさえ真相は伏せられており、あくまで「移動可能なTMD(戦術ミサイル迎撃システム)」として開発が進められた。


AT社「DARPAさんから降り注ぐ国民の税金美味しいです。」


…ということに表向きはなっているが、首謀者の真の動機は別にあり、これが全ての理由という訳ではない。

更に、最早説明不要ならりるれろの創設者の一人が協力者なので彼らの全面的なバックアップが得られているのかと思いきや、
実際はあの組織にとっても完全に寝耳に水だったため、不興を買った。
尤も、あの組織は誰が構成員かも分からない名簿無き同好会状態なので、隠密裏のプロジェクトに関して意思疎通がままならないのも当然だが。


この機体の全高は、機能停止時の所謂お座り状態では全高17.3m。
限界まで脚部を伸長させて起立すれば、26.5mにもなる。メタルギアの中でもでかい部類。
他のメタルギア同様、「極力目立たないよう単独で、目的の座標まで移動した上で核を発射する」ことを前提している。

不整地等あらゆる地形を二足歩行で走破する為に搭載した強力なモーターによって、
10m程の高さまでならこの巨体でも跳躍出来、その脚力で疾走してのける。
更に、この出力で上記の武装を扱い、高い気密性と強固な複合装甲に全身を覆われた設計故、戦闘力も極めて高い。
HEAT(成形炸薬)弾の中でも高性能のものでもない限り損傷を負う心配も無い。
対空火力に不安はあるが、対地戦に限って言えば無双状態に近い。

後述の「弱点」を除けばスネークであっても倒す手段は皆無に近く、シリーズが進んでメタルギアが多数登場した後も、(MGS1のパラレルワールドにあたる)GBに登場したメタルギア・ガンダーと並び最強のメタルギアと名高い。

だが、この機体の最大の特徴はその戦闘力ではなく、歴代のメタルギアの中でも特殊な要素と言える「ステルス核」にある。
核弾頭自体に様々なレーダー攪乱措置を施してあるのは無論だが、レールガンで「投射する」ことで
通常の核ミサイルのように熱源探知では補足できず、迎撃や報復に打って出ることすら出来ない。
狙われたが最期、敵対勢力はWhat以外の5W1Hの殆どを悟ることもないまま消し炭にされてしまう。

MGS1作中で言及のある戦略兵器削減条約(STARTⅡ、STARTⅢ)はあくまで大陸間弾道ミサイル等従来の戦略核兵器のみを対象としているので、
核弾頭を放り投げるだけに等しい(戦艦の核砲弾に相当する)この方式なら対象外というおまけ付。


そのため、このメタルギアREXは歴史の中に複数存在したメタルギアの中でも異質な存在で『悪魔の兵器』と称される。

メタルギアZEKE?サヘラントロプス?…うっ………頭が……


こんな洒落にならない兵器の開発主任はアームズテック社の社員、当時はまだムサくて冴えなかったガチヲタ
当人は、ミサイル迎撃に用いる防衛用兵器と言う建前を馬鹿正直に信じていた。

「戦域ミサイル防衛用にこんな兵装要る訳ねーだろ」
「そもそも防衛用兵器なら単独での走破性とかいらねーよ」

という突っ込み所のある口実だが、辛い現実から逃避する為の夢を実現する手段として兵器開発を選んだ彼にとっては、
そう深く考えるような問題ではなく(というか考えたくもなく)、ホイホイ開発してしまった次第。

こんな超兵器にも、致命的な問題点がある。

情報収集の手段を機体上部左側面に設置されたレドームのみに頼っており、目視する方法が無い。
このため、人間程度の熱源が物陰に隠れて音も碌に立てずにいると、半径数十m内でも簡単に見失う。
こんな性能な影響で、チャフグレネードを喰らっただけでも10mも離れてない対象への標準も大幅に狂ってしまう
(まぁこれはゲーム上の都合でもあるが)。

そして、このレドームは全身を覆う複合装甲と異なり、他と比較すると装甲が薄い。
流石にスティンガーミサイル一発で粉砕する程脆弱ではないが、この箇所を破壊されるとパイロットは情報収集が不可能になる。
そうなれば最早、恐竜の口にあたる部分に存在するコクピットのハッチを開けて、肉眼で敵を探さなければならない。
当然射撃管制システムなぞ頼れず、敵に照準を合わせるのも勘頼り。

Q「何故そんな弱点を故意に残した?」
A「人間みたく弱味があってこそ魅力がある。完全無欠なメカなんてつまらないさ」

敵の機動兵器等と交戦中に生身を晒さなければならない上に突き出すなんざ正気の沙汰ではなく、ぶっちゃけポンコツメカ一歩手前である。

更にこうした機体性能もあって、2005年(MGS1)時点のREXの性能では、
レールガンで核弾頭を発射しても狙った場所を正確に狙い撃てる程の命中精度はまだ無いらしい。
AT社はDARPAの要求する進捗計画や納期を満了出来そうもないために、虚偽申告してきた。
まぁ、よくある話だが。本当はよくあったら困るんだけどな!



□作中の活躍
件の地シャドーモセス島に於いてハイテク特殊部隊FOXHOUNDが、表向きただの軍事演習と偽ってメタルギアによる核弾頭発射実験に随行した際に武装蜂起。
メタルギア計画の主要人物を人質にとって要求をつきつける籠城事件が勃発。

ロイ・キャンベルは、過去に2度メタルギアを無力化した伝説の英雄ソリッド・スネークを召喚、というか拉致し、この部隊の無力化を命じた。

何も知らされないままピエロの如く転げまわりつつメタルギアREXの起動及び核発射能力を無力化しようと試みたが、
結局リキッド・スネークの策略によってREXは起動してしまい、スネークは単身この鋼鉄の巨竜に挑んだ。

REX相手に奮戦するも、パイロットとしては超エース級の腕を持つリキッドが操るこのメタルギアの強さは尋常ではなく、
スネークでも歯が立たず窮地に追い込まれる。

その窮地を救ったサイボーグ忍者が決死の特攻を仕掛け、
スティンガーミサイルでも破壊出来なかったレドームに謎のロックバスター的装備をしこたま撃ち込み
(TTSでは高周波ブレードの投擲も加わる)傷をつけ大健闘を繰り広げるも、自由電子レーザー砲の一撃により左腕を切り落とされ形勢を逆転される。
REXの頭部で壁に挟まれ圧死されかけながらも決死の攻撃を続けたことでようやくレドームは破壊されるが、
最早抵抗する力はサイボーグ忍者にはなく、踏み潰されて落命。REXに踏みつぶされる彼の台詞はシリーズでもかなりの名シーン。

サイボーグ忍者のお陰でリキッドは生身を晒すしかなくなり、リキッドが生身を晒したところで、
その頭上にスティンガーミサイルをかましてREXはその活動を停止した。

その後、破壊されたREXの上までわざわざ気絶したスネークを運ぶタフなリキッドと、運搬されたスネークによって肉弾戦の死闘が繰り広げられる。


作中に名前だけ登場。シャドーモセス事件の後、オセロットの手で設計図が流出、世界中にREXモドキが氾濫してしまったことが語られる。
配備した国の数など具体的な情報は無い。(多少劣化したとしても製造・配備にはそれなりの資金・技術力が必要なはずであるが…)
これが反メタルギア団体「フィランソロピー」や、対メタルギア兵器である「メタルギアRAY」が誕生するきっかけとなった。


リキッド・オセロット一派より早く、REXのレールガンを確保する為に再び駆けつけたスネークと雷電
レールガンの確保には失敗したが、崩壊する基地から脱出する為、一か八かでREXに搭乗する。
この瞬間、一時的に本ゲームのジャンルがステルスアクションから重厚なロボットアクションに切り替わる。

「こいつ、まだ使える!?」

何と、かつての戦いではREXは計器を破壊されただけに等しく、
メタルギアMk.Ⅲを介してオタコンがOSや操縦系統の再編成を行えばまだまだ操縦可能だったのだ。

………いや、無理だろ。確かにコクピットの中をスティンガーミサイルで粉砕したぞスネークさんは。
……リキッドといい頑丈ってレベルじゃねーぞ。

流石に長年の無整備や戦闘の余波によってガタは来ているものの、
オタコンの必死のリアルタイムリプログラミングによって稼働状態を維持しけさせた。
その時の状況は、空中で自壊し続ける飛行機を、修理しながら無理矢理飛ばし続けるようなもんだったという。


無数のヤモリを蹴散らし、どうにか搬出口を経て基地から脱出するまで全力疾走をしてのけたが、
出口である港湾部にはリキッド・オセロットが駆るメタルギアRAYが待ち伏せていた。
そこで再度の兄弟対決、それも今度はメタルギア同士の鋼鉄の怪獣決戦に突入する羽目に陥る。

天才パイロットのリキッドが駆る、REXの天敵とも言える対メタルギア兵器のRAY、
というどう考えてもスネークに勝ち目の無いシチュエーションだが、そこはまた事情が違った。
ぶっちゃけ思考だけリキッドごっこしてるオセロット相手ですし。

統合管制に基づくAI制御が前提だった量産型RAYに無理矢理コクピットをねじ込んだために動作がちぐはぐなRAYに対し、
ロボアニメ大好きロボヲタのオタコンが秘かに仕込んだ格闘戦用プログラムに加え、外部(ガウディ)からの制動補助のお陰で
スネークでも互角に戦うことが出来、辛くもRAY撃破に成功する。

それと同時に、元々ガタが来ていたREXにも限界が来て、とうとう稼働停止したのだった。



□パロディ
PWではモンスターハンターシリーズとのコラボレーションで、スネークを使いモンスターと戦うサブイベントが盛り込まれている。
大空を舞うチキン野郎・火竜リオレウス、地獄から来た轢殺マシーン・轟竜ティガレックスを撃破すると、今作品オリジナルモンスターとして、鋼鉄の牙王・核竜ギアレックスが出現。
名前で分かる通りREXがモンスターになったデザインであり、右肩にはレールガンを模したような器官があり、酸を射出して攻撃してくる。
モンスター島ことイスラ・デル・モンストルオで撃破してしばらくすると大型の個体がマザーベースを襲撃し、迎撃に出たスネークとG殲滅作戦を繰り広げることとなる。
ちなみに製作段階ではRAYもモンスターとなる予定だったが、没となったそうな。



□関連商品

玩具としては、1/48サイズの塗装済みフィギュアと、1/100のプラモデルが存在する。

特にフィギュアの完成度は極めて高く、ポージング次第で36~55cmという可動域と設定に忠実に再現した細かいディテールで、
忠実に重厚感も再現されている。お値段高いけどね。

強いて言えば、劇中交戦した格闘庫は暗いこともあって、見本共々その色合いにより重厚感を増していたが、
実際の商品は色が明るめでそこで少々重厚感を損なう点と、
バカでかいレールガンとレドーム(特に前者)は強度の関係上可動範囲が存外狭めな点が欠点か。





スネーク!!
この歴史的な項目を拝みながら追記・修正してゆけ。

兄弟へのせめてもの気遣いだ。

今から見せてやる、
21世紀を導くアニヲタWikiをな!!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/