兄弟対決

登録日:2019/11/11 Mon 19:49:20
更新日:2024/03/22 Fri 19:44:39
所要時間:約 58 分で読めます




読んで字のごとく「兄」と「弟」の対決。
現実においても創作においても、バトルやスポーツ等のジャンルにおいては特別な位置付けとなる場合も多い、いわゆる「燃え」要素のひとつである。

女兄弟が絡んだ「姉弟」「兄妹」の組み合わせも読みは変わらず「きょうだい」、女同士の場合は「姉妹対決」となる。それらについても本項目では取り上げる。


【至るまでの展開】

ジャンルを問わず、血を分けた兄弟がやがて同じ道を歩むというのはよくある話。
この場合、生まれた年月による経験の差で兄が壁として立ちはだかるパターンが多い。
弟の視点では「いずれ兄を越えてみせる!」として成長していく過程が、兄の視点では「弟には負けていられない」としてそれに負けじとさらなる研鑽を積むなどの展開が描かれ
互いが互いの実力を高めあい,満を持して最高の舞台で対決する…というシチュエーションは非常に燃える。


  • 価値観や思想の相違
兄弟とはいえ別々の人間。それぞれに譲れない考えや思いは当然ながら存在する。
そうした決して相容れない面で対立する事もあるが、対決することによってお互いの真意を知って和解できるパターンもあり、決して憎悪のような物を含んでいるとは限らない場合もある。


弟と比較されたり、「先に生まれたから」という理由だけで蔑ろにされたり厳しくされ、肉親からの愛情を感じられられなくなり、やがて人格が歪んでしまう…等、兄の方が越えるべき壁として、敵となって立ちはだかるパターンは多い。
それでも兄弟としての情が残っていれば打倒した後に和解できる場合もあるが、完全に取り返しのつかないところまで悪に染まってしまった場合はそれも叶わない事もまた然り。


  • 弟が悪に堕ちてしまう場合
優秀な兄の影で劣等感に苛まれたり、そんな兄の存在により肉親から疎まれる等…
兄の場合と同様に、兄弟で対立するきっかけとなるのは幼少期の周囲の環境がかなり大きな比重を占めているとも言える。



以上のようなパターンが、創作においてはよく見られる。
現実だとお家騒動の類になり本人たちよりも環境の方が影響を帯びたりするものだが、こちらは創作だと少ない。


以下ネタバレ多数。

【創作の例】


漫画編


「もはや次の一撃が、我らの最後の別れとなるだろう。俺もトキも、同じく目指した…偉大なる長兄ラオウ」

「ならば砕いてみせよう!!この拳に我が生涯の全てを込めて!!」

作品そのものが「全世界を巻き込んだ兄弟喧嘩」とも表現されるジャンプ黄金期を代表する兄弟対決。
師父を抹殺し拳王として世紀末の世に君臨するラオウに、数々の強敵との闘いを経た兄弟弟子であるケンシロウが挑む。
互いに北斗神拳の究極奥義「無想転生」によって全ての技が意味を成さなくなり、まるで幼い子供の喧嘩ような純粋な拳での勝負となった壮絶な死闘は、ケンシロウの勝利に終わる。
ラオウは「見事だ、我が弟よ」と兄を打ち破ったケンシロウを称え、「我が生涯に一片の悔い無し!!」という今日まで語り継がれることとなる名言を遺し、自ら秘孔を突いて天に還った。
ケンシロウも「俺にはあなたが最大の強敵(とも)だった」とラオウの墓前で語り、彼の遺した愛馬・黒王号を伴ってユリアと共に旅立っていった。


  • ラオウ vs トキ(北斗の拳)

「誓いの時は来た。今、私はあなたを越える!」

「トキよ、これが俺がこの生涯で流す最後の涙となろう…
さらば我が生涯最強の敵!さらば我が最愛の弟よ!これが、お前が目指した兄・ラオウの拳だ!!」

引き続いて同作品からの対決だが、作中の設定を鑑みれば、真の意味での兄弟対決はこの2人にこそ当てはまると言える。
(修羅の国編では3人とも実の兄弟になっていたりするが)
あくまで兄弟弟子・義兄弟であるケンシロウとは異なり、ラオウとトキは血を分けた実の兄弟。柔の拳を操り「北斗2000年の歴史で最も華麗な技を持つ男」と評されたトキも、実は幼い頃から兄・ラオウの剛拳に憧れ、その背中を追い続けていた。
トキは秘孔・刹活孔を突いて一時的にラオウに匹敵する剛拳を得るが、死の灰を浴びて患った病により弱った肉体では遂にラオウの剛を上回ることは出来なかった。
だが、自らの命を賭してまで兄である自分を追い求めたトキの心を知ったラオウは「病に冒されてさえいなければ…」とトキの運命を呪い、涙を流す。
そして、最愛の弟であり生涯最強の敵に向けて惜別の拳を放ち決着。ケンシロウとの北斗練気闘座での闘いに臨むこととなる。
ラオウが単なる悪役ではなく、人間臭い兄弟愛を持った武人、後に立ちはだかる強大なライバルとしてのキャラクターを確立する名エピソードであり、そこに至るまでのバトルやストーリー展開により、ファンによってはこの対決こそが作中最高のベストバウトと評する意見も多い。


主人公明さんと、吸血鬼になってしまった明の兄篤による、501ワクチンを賭けた戦い。

  • 篤は実は薙刀装備時が一番強い
  • でも持ち歩きにくいから普段は丸太や日本刀で戦う
  • 明さんの想像力がチートすぎ
  • 呑気に馬鹿デカイ教会で結婚式してる人間ども
  • 教会がホントに馬鹿デカすぎる
  • 篤が泣きながら命乞い

など、突っ込みどころと感動シーンがシームレスに襲ってくる名勝負。

ガッ

ポイッ

ゴーン

ガッ

「階段があったよ!」


新しい惑星を征服する際の戦力とするべく、幼い頃に地球に送り込まれていた弟のカカロット(孫悟空)を迎えに地球を訪れる。
しかしカカロットは幼い頃の事故でサイヤ人としての自覚を失っており、孫悟空として成長しているため彼の誘いを拒絶してしまう。
そのため怒りを感じたラディッツは悟空に仲間に加わるよう要求し、悟空の息子(ラディッツの甥)の孫悟飯を人質に取る。
悟空は悟飯を救出すべくライバルのピッコロと共闘。
最後は悟空に羽交い絞めにされ、悟空ごとピッコロの魔貫光殺砲で体を貫かれ死亡した。



「私とゼオン、一緒に…家族一緒に暮らせるのだ」

「あぁ。一緒に暮らしてくれるか、ガッシュ?」

魔界の王子として生まれ、幼い頃より王になるために虐待とも言えるほど厳しい教育を受けてきたゼオン。
死に物狂いの努力の甲斐あって、魔界の王を決める戦いにも順当に選出されるが、落ちこぼれで何の努力もしていない(と思い込んでいた)弟のガッシュに父の最強呪文・バオウが継承された事や、この戦いにガッシュも選出された事が重なり、父と弟への憎悪は決定的な物となる。
戦いが始まった後、すぐさまゼオンはイギリスに降り立ったガッシュを襲撃し、あえて本を燃やさずに魔界に関する記憶を全て奪い取り、訳も分からず他の魔物に襲われ続ける恐怖を味わわせようとする。
だが、この事が結果的にガッシュがパートナーである清麿と心身ともに大きく成長するきっかけとなり、人間界に召喚されたファウード内部で遂に直接対決を迎える。
戦いの中で、平民の元でのうのうと生きていると思っていたガッシュもまた、自分と同じ様に苦悩を抱えながら日々を過ごしていた事を知ったゼオンは憎しみに囚われた自分の愚かさに気付き、最後の勝負をガッシュに持ちかける。
父からガッシュヘ継承された最強の呪文「バオウ」と、ゼオンが自ら編み出した最強の呪文「ジガディラス」の激突。結果は消えていった仲間達の想いを背負ったガッシュがゼオンを上回った。
敗北したものの、父の真意を理解したゼオンの中にもはや憎しみは無く、ガッシュとも和解を果たして奪った記憶を返還。兄として「王になれ」と激励の言葉を与えて魔界へと送還された。



「シン! お前に引き金なぞ引けるものか!! 引く資格なぞあるものかーーっ!」

「あ……ああああっ……!!」

孤児院で偶然出会い、兄弟同然に育ち、共にパイロットを志した二人。主人公シンより神崎の方が4つほど年上である。
当初は共に育ったというだけと思われていたが、謎の多かったシンの出生の秘密が明かされた事により、
彼らは系図上の兄弟(神崎の実の父が、シンの実の母の結婚相手と同一。ただしシンの父は別人なので彼らに血縁は全く無い)だった事が判明する。
愛によって産まれ、涼子という恋人を得て更なる愛を育もうとするシンに引き換え、
神崎の母は愛を掴み損ねたばかりに人生を狂わされ死に、自身もまた愛を得られないでいる――。
神崎がシンの謀殺を図ったのは、全て「シンばかりが愛を独り占めにできること」への嫉妬であった。

アスラン内戦は終結し、神崎の企みが全て潰えた後、神崎はシンに決着を持ち掛ける。
その最中、神崎はシンの出生にまつわる最後の秘密を明かすと、上記の台詞を叫びながらシンのの機体に激しい銃撃を浴びせる。
しかしここに至りシンもトリガーを引き、神崎の乗機を撃墜、満身創痍になりながらもシンは帰還する。
神崎の死と同時に神崎の情婦ジュリオラが出産した男児は、彼と同じサトルと名付けられる。
愛を信じない男を本気で愛してしまった女が生んだ子供、まだ何も知らない「無垢なるサトル」はまるで神崎の生まれ変わりの様であった……。


それぞれ違う母親の元で生まれた異母兄弟
しかし、紅麗は呪われた子として扱われたことで母子共々辛い生活を強いられ、その原因の一端である烈火を憎むようになる(実際は逆だった)。
その後、2人は陽炎の時空流離に巻き込まれ現代へ流れつき、紅麗は森光蘭の養子として引き取られることになるが、そこでも紅麗は愛する人を殺されたり、現代に流れ着き困惑していた自分に優しくしてくれた義母を人質にされたりと悲惨な人生を送る。
そんなある時、治癒の少女(佐古下柳)を取り返しに来た烈火とまさかの再会。因縁の戦いが繰り広げられることになる。


魔神王の息子兄弟。決して兄弟仲が悪かったわけではなく、魔神族の精鋭<十戒>統率者のメリオダスはゼルドリスにとって憧れの兄であり、メリオダスも弟想いの良き兄であった。
ところが、エリザベスを巡りメリオダスが魔神族を裏切ったことをきっかけに、ゼルドリスは恋人のゲルダを反逆者一味として処刑することになってしまう。これにより、ゼルドリスはメリオダスに憎悪を抱くようになってしまった。
それでも、心の底では兄を憎んではいなかったのか、メリオダスがゲルダを助ける手引きをするという交渉には素直に応じ、兄の目的のために協力している。
一方、メリオダスはゼルドリスのことを終始「 世界にたった一人の弟 」と大切に思っていたようで、ゼルドリス率いる十戒と対立する裏で、自らの身勝手を詫び、償おうとしていた模様。……彼らにはもう一人兄弟がいる? そんなはずは……
余談だが、この二人、アニメではどちらも同じである。


関ヶ原の戦いにて敗軍の将となった幸村と父昌幸は、信之と本多忠勝のとりなしもあり、死罪は免れ九度山への蟄居となっていた…
はずだったが、本作一フリーダムといっても過言ではないこの父子が素直に引きこもっているはずなどなかった。
変装し、家康・秀忠親子をおちょくりまくり、更にはお江の方にバツ3に恐怖を与え、戦国の怖い人トップ3嫁の小松姫*1や舅である忠勝をも巻き込み
確実に信之の胃をマッハで殺しにかかっていた…


戦闘民族の夜兎族らしく血を求める兄の神威と戦闘民族の生き方を嫌う妹の神楽。
神威の部下である阿伏兎曰く「血のままに生きるruby(ケモノ){夜兎}と血と戦い生きるruby(ケモノ){夜兎}」。
母である江華の死を発端に神威がその原因となった父星海坊主こと神晃と対立し、家族関係は崩壊した。
その後最終決戦の際、壮絶な直接対決を経て改めて家族であることを再認識。
以前の関係は復元できなかったものの、敵よりもよっぽど頼りになるという関係で落ち着いた。
戦闘中に兄妹喧嘩を始めるなど相変わらず非常に物騒な関係だが、神威は一族最強の両親の下に生まれた兄妹だからこの程度では死なないとして神楽をある面で信頼している。
2人の和解を機に神晃と神威の対立関係も解消。神晃は父として息子の自由な生き方を認めるに至った。


週刊少年ジャンプギャグ野球マンガより。
奇行まみれの破天荒スラッガー(※ど素人)である主人公・猿野天国。普段の明るい振る舞いからは想像しがたいが、保育園入園前に両親が離婚した母子家庭で育っている。その生き別れた兄が、全国制覇を為した豊臣高校のエース・雉子村黄泉である。
メジャー志向が強く日本野球を見下す雉子村と、惚れた少女のため県代表の主砲にまで急成長を遂げた猿野。
球速160km/hのエースと怪力スラッガーの兄弟は県対抗総力戦の決勝で激突する。



「これ、最後の技です…この技を最後に俺、倒れます。その時あなたが立っていたら…あなたの勝ちだッ!」

地上最強の格闘士を決めるべく地下闘技場で開催された「最大トーナメント」に参加した2名の超雄。
かたや17歳にして現役の地下闘技場チャンピオン範馬刃牙、かたやカナダから来た無名の喧嘩屋ジャック・ハンマー。
しかし、実は彼らは共に地上最強の生物と畏れられる男・範馬勇次郎の血を引く異母兄弟。
互いに横暴な父によって母から引き離された過去を持つ。
おそらくは初対面であるはずだが2人は意気投合し、ジャックは本気で殺し合いをすることに涙を流した。
宿命や因縁など眼中になく、ただ自身が最強たるべく目の前の戦いを勝ち抜いた結果互いの前に立ったのは血を分けた兄弟であった。
そして一切の悪感情なく、互いの力を純粋にぶつけあう「地上最強の兄弟ゲンカ」が幕を開ける…


どちらもかつて主人公刃牙の対戦相手として立ちふさがり、そのユニークな闘技で彼を追い詰めた実力者同士。
しかし、幼いころから健康優良・頭脳明晰な優等生であった紅葉は同時に弟・昂昇にプレッシャーと紙一重の
過保護な兄弟愛を以て接し、昂昇はその劣等感を跳ね返す為に武術に打ち込んできたという複雑な間柄にあった
今こそ自分の最も輝ける場で兄を乗り越えて見せるという弟の決意を鼻で嗤い、自分の保護下にいるべきだと
一時は昂昇を圧倒する紅葉。しかし…
作者である板垣恵介も幼少時、自分の上に理不尽に君臨する兄の存在にコンプレックスを持ち
自分を鍛え追い込んで強くなろうとした青春時代を背負っており、そうした生々しい情念が注ぎ込まれた試合。
生の感情をぶつけあい、険悪な人間関係を恐れないバキシリーズの中において
一歩間違えば甘いと受け取られかねないほど純粋なドラマ描写は現在も異質な煌めきを放っている。



「鬼龍を倒すのは家長であるワシの務めや」

禁術「呪怨(じゅえん)」を我が物にせんとする兄・鬼龍と、それを阻止しようとする弟・静虎。
二つに分断された禁術の秘伝書を懸け、かつて祖先が灘神影流の継承権を賭けて闘った夜叉河原にて双子の兄弟が激突する。
灘神影流の奥義を出し合う一進一退の攻防が繰り広げられるが、鬼龍が何故かハゲて覚醒したことによりその場のノリで真正呪怨を成就。
ジイチャンに放った未完成の呪怨とは違う真正の呪怨を静虎に喰らわせ、形勢は一気に鬼龍へと傾く。
トドメを刺しにかかる鬼龍だが、土壇場で静虎が灘神影流の歴史で誰も成し得なかった極限究極の技「幻朧(げんろう)」を体得。
鬼龍の殺意をそのまま返し、大きすぎる自身の殺気にさすがの鬼龍も狼狽える。
それでもなお執念で殺意の壁を打ち砕くが、すでに静虎は力尽きており、鬼龍の拳が届く前に倒れた。
勝負に勝った鬼龍だったが、敗北に似た屈辱を味わい、呪怨の秘伝書を踏み潰して立ち去っていく。
静虎も鬼龍の呪怨を受けた影響で廃人と化し、結果的に見れば両者痛み分けという形で死合いは幕を閉じる。


の血を継ぐ異母兄弟の戦い。主人公である龍星にとって最初の強敵との死合いでもある。
初めて接触したときに龍星が姫次の顔面に一撃食らわせたことで因縁が生まれる。
そしてこのファースト・コンタクトから一ヶ月の修行期間を経て、静虎立ち会いのもと六本木ヒルズで激突した。


大妖怪をに持つ二人だが、兄の殺生丸は人間との混血である弟を見下し、幼少の経験から出自にコンプレックスを抱える犬夜叉も兄に反発。
加えて、父の遺産である二振りの妖刀・天生牙鉄砕牙の所有権をめぐる争いでもあった。
生者を切れない天生牙を与えられたことを不服と感じる殺生丸は、強大な力を有する鉄砕牙を欲して幾度となく犬夜叉の前に立ちはだかる。



許せ、サスケ……これで最後だ

一族を根絶やしにした兄と、一族で唯一生き延びた弟の激突。
第一部でイタチに挑んだときは全く相手にならなかったサスケだったが、大蛇丸の元で力をつけ、第二部で再び相対した際には互角に立ち回る。
弟のサスケは兄のイタチを殺すためだけに生きてきたが、兄の真意を知る由も無かった…


  • 大筒木インドラ vs 大筒木アシュラ(〃)
作中における忍術の原型となった「忍宗」を創始した、大筒木ハゴロモ息子達
もともとは仲の良い兄弟だったが、兄インドラは第三者の介入によって徐々に力に傾倒していき、「力こそが世界を平和にする」と考えるようになる。一方弟のアシュラは、仲間と協力して困難に打ち克っていくことで「愛こそが世界を平和にする」と考えるようになる。
ハゴロモはアシュラの思想に希望を感じアシュラを後継者に指名するが、インドラはこれに反発。忍宗を離れて自分を慕う者達をまとめ上げ、力を至上とする一派を作り上げアシュラ率いる忍宗に戦いを挑む。
2人の代では決着は付かず、インドラの子孫であるうちは一族とアシュラの子孫である千手一族の1000年以上の戦いとなり、2人の魂は度々それぞれの子孫に転生して争い続けた。
転生者である千手柱間うちはマダラの代で一応は和解するものの蟠りは消えず、両者が真に和解するのはその次の転生者であるうずまきナルトとうちはサスケの代となる。


武家に生まれた双子の兄弟の対決。
跡取りとして育てられるも弟の才能に嫉妬しになった兄・巌勝と、天賦の才を持ちながらそれを驕らない人格者である弟・縁壱の対決。
巌勝が鬼となって数十年たったある夜、本来ならば「」という能力の代償*2で死んでいるはずの縁壱と対峙する。
涙を流しながら兄を哀れむ縁壱に込み入るものを感じながらも、刃を向けるなら殺さねばならないと巌勝は殺気を放つ。
だが、縁壱は老体でありながら反撃どころか反応も許さず瞬く間に、次の一撃で死ぬと思わせるほどに巌勝を追い詰める。
巌勝は嫉妬心と敗北感に押し潰されそうになるが、その一撃を放つ前に縁壱は寿命で息絶えてしまった。
最後まで縁壱に追いつけなかった巌勝こと黒死牟は勝ち続けることを選び、最終的に全てを捨ててしまうこととなる。


FTにおける兄弟対決。
アルバレス帝国編で二度戦い、最終的にナツが勝利する。

ちなみに、作風と複雑な設定により意識されにくいが、アルバレス帝国編をゼレフを中心にして考えれば、自分&息子vs事実上の妻&実弟と見ることもでき、これを昼ドラとかでやったらドロドロすぎる話になりそうである。
また部下は部下で別に家族喧嘩をやっていたりする。


主人公であるボーボボとその兄ビービビとの毛の5兄弟同士の戦い。『ボーボボ』第一部のラストバトルであり、同時に毛の王国滅亡の現況であるビービビとの因縁の決着でもある。
ビービビは一度はボーボボの命を奪うも、仲間たちの尽力により復活、最後は今まで積み重ねてきたボーボボと仲間の力によりビービビは敗北した。
なお、毛の5兄弟の対決はこれ以前の裏マルハーゲ編でベーベベとの戦いがあった。
長男バーババも悪ではあるようだが結局最後まで戦わなかった。


キン肉王家に伝わる伝承として、かつて戦いの神ゴールドマンと平和の神シルバーマンという兄弟神がいた。
しかし、ある日どちらが強いのかという口論の末戦いとなり、見かねた神々によって裁きの神ジャスティスが派遣され、
ジャスティスの提案によって真剣で戦いが行われた結果、両者が首を切り落とす相打ちで戦いは終結した。
このことは、天上兄弟喧嘩という伝説として現代まで残っており、二人の切り落とされた首は金のマスク銀のマスクとしてキン肉大神殿に祀られている。
だが現代、相打ちという決着に納得のいかないゴールドマンは大魔王サタンと結託して悪魔将軍として蘇り、シルバーマンの子孫たちである正義超人に戦いを挑んでくる。

と、いうのが表向きの歴史であったが、実際は違っていたことが後に明らかとなる。
太古の昔、地上の超人を導くために下界に降りた完璧超人始祖ゴールドマンとシルバーマンに対して、
彼らの師であるザ・マンが完璧超人始祖陸式ジャスティスマンを派遣し、二人が超人墓場に戻るか、さもなくばどちらかの首を差し出せと迫ったことが兄弟喧嘩の真相であったのだ。
そして現代において、兄弟のライバル関係は正義超人と悪魔超人に受け継がれ、互いの切磋琢磨によってザ・マンの目指した超人の進歩につながっていくことになる。


  • 【A-S】シグナル vs 【A-P】パルス(TWIN SIGNAL)
パルスが音井信之助を逆恨みする梅小路博士より盗み出されて、洗脳プログラムを植え付けられた末の戦い。
しかし、シグナルとの戦いでこのプログラムを取り込んで無効化してしまい、そのまま音井家に居座ることとなる。
なお、音井博士曰く「変に取り込んでしまい、修正プログラムすら流せない」との事。
その後も、何かと衝突することはあるが最初のようなお互いの破壊すら問わぬような対決ということはなくなった。


  • 【A-S】シグナル vs 【A-O】オラトリオ(〃)
シグナルの未熟さとオラトリオ自身の強さを証明するために行ったゲーム。
オラトリオはオプションの冷却コート*3を脱いでハンデを与えたうえで、自分の帽子を奪ってみろとシグナルを挑発する。
シグナルは本気でかかるも、オラトリオの長期稼働時間による経験および、本来の役割であるオラクルのガーディアンという立場からの防衛能力の高さ
そして何より、膨大な情報処理能力を生かした行動パターンの把握により、まったくシグナルを寄せ付けない*4
しかし、家の中で暴れまわったため信彦のくしゃみでちびシグナルにされてしまい、これで勝負ありかなと思われたとき
ちびがオラトリオの頭の上で遊び始め、そのまま足を滑らせ帽子ごと落下…
軍配上はシグナル(ただしちびシグナル)の勝利となった*5


「コロニーで最強の兄に勝つ」事を目的にパイロットとしての腕を磨いていたアディンと、そんな弟に期待を寄せながらも、模擬戦ではコクピットに銃を突き付けて「死んだな」と妙に悪役っぽく格の違いを見せつける兄オデル。
この兄弟は作品最序盤から模擬戦という形で戦いあっているが、憧れや期待はあっても嫉妬や失望と言った負の感情が無いという仲良し兄弟であった。
しかしOZプライツがコロニーに襲撃し、兄オデルは行方不明となる。
それでもアディンは唯一残されたMSパイロットとしてOZプライツに対抗するが、そんな折新型ガンダムに乗った謎の男が登場。
バーネット兄弟にしか使えない「PXモード」を使いこなす男を見て、アディンはそれが行方不明となった兄と確信する。
だが、同作者の4コマでもバレバレだと突っ込まれる変な仮面をつけて、ついでにゲームだと超ノリノリのギターサウンドまで引っ提げて「シルヴァ・クラウン」と名乗るその男にはオデルのような高潔さは存在せず、あれほどまでに大事にしていたコロニーを襲い、非戦闘員の避難すら妨害する非道な男になっていた。
アディンは変わり果てた兄の姿に絶望するが、それでもコロニーを守る為 …そして「兄を超える為」もはや兄とは思わぬと戦い続けるのだが…。

と、ここまで書けば最終的に兄オデルはアディンの超えるべき壁となって打倒されるものだと思いきや、実はオデルは裏切った振りをして敵の内情を調べ、更に凶悪な上官から非戦闘員を守ろうとしていたのである。
というわけでこの兄弟は互いに敵同士となりながらも本格的な殺し合いになる前に和解することとなった。
それ以降兄弟対決は無く、アディン、オデル共にそれぞれの宿敵を打倒する事は出来たのだが「兄を超える」という目的に関しては叶ったかどうかは不明
漫画の最終シーンは、最初のシーンのようにこの兄弟の模擬戦*6で〆になるのだが、その勝敗については伏せられている。
「超えるべき壁」である兄が生存した挙句、描写されている範囲内では弟に超えられなかったというのは結構なレアケースであると言えるだろう。
しかし漫画内では決着はつかなかったものの、「兄オデルの成長は頭打ち」「オデルですら敵わなかったラスボスをアディンはほぼ一騎打ちで倒した(向こうにもイレギュラーはあったが)」「アディンはまだまだ成長中」という、既に兄を超えている、もしくは超えると思わしきフラグは多い。
ただニーサンの方も明らかな死亡フラグ全部へし折る色々規格外の人物なんでやっぱりわからない。


ロバか小犬かと見紛う程小柄ながら数々の出会いや経験・根性で実力をつけG1馬となった主役馬と、見た目は兄にまったく似ず(競馬的には兄弟扱いしないが)無敗2冠の異母兄と似た容姿で芝G1を蹂躙したその異父弟。
生まれた場所から違うため、互いに実力ある異父兄弟の話を聞かされ強く意識はしても直接的接点は無かったが、最終回にてついに対決が実現。
この時ブリッツがG1無敗10勝と絶好調だったのに対し、マキバオーの方はかつてドバイ戦で限界を超え昏倒・両前脚骨折した後遺症から戦績が大きく低下し、ファンからは「全盛期に戦って欲しかった」「もういいのでは…」と不安の声が上がる状態*7
だがそんな声をものともせず、前脚からギブスを外せない状態でも「自分のドバイ敗退で委縮した競馬界に再び(海外への)挑戦へ挑む思いを取り戻させる」という強い根性からマキバオーは奮闘。
結果は兄越えを強く意識していたブリッツと負傷したレースで雌雄を争った海外馬エルサレムに敗れたものの、海外遍歴で鍛えて来た同期最後の現役仲間ベアナックルには勝利しマキバオー3位。
その後マキバオーは走り続けるため海外へと旅立ち、ブリッツのその後は不明だが、白い奇跡無敗三冠が歴史となった10年後の続編にてマキバオー似の2頭の甥(ブリッツの双子の姉マキバコの仔)が活躍し、最終的に海外へも挑戦する名馬となった。
ちなみにブリッツに関しては「マキバコとの姉弟対決」という案も浮上していたが、尺の都合からか実現することは無かった。


ウルトラマンキングの推薦で宇宙警備隊大隊長に選ばれたウルトラの父と、
実力では上回り厚い支持者もいるその兄ウルトラマンジャック*8
「新宇宙警備隊」として独立し、目に余る過激かつ非道な作戦で悪の星人や怪獣を殲滅していくジャックに、
ついにウルトラの父率いる宇宙警備隊が立ちはだかる。
詳細は作品項目参照。


主人公トリコと、敵組織美食會の幹部。
作中では2度に渡って死闘を繰り広げた。
その後新たな敵の出現に伴いトリコ達と美食會が和解し、かつての強敵と共闘するという熱い展開の中、2人が実はNEOの黒幕であるアカシアの息子で、兄弟だったということが明かされた。
500年前、アカシアの目的におそれを抱いた*9母・フローゼにより、2人は時間の流れを遅くする特殊な空間に胎盤ごと入れられ、現代に生まれた、というのが真相であった。ちなみに何の因果か、2人ともアカシアとフローゼの養子が率いる組織に所属している。
兄弟だと判明したのが和解後……というか終盤も終盤の、ラスボス戦の真っ只中という珍しいパターン。
ちなみに、本来は双子として生まれるはずだったが、何らかの要因でスタージュンの方が2年ほど早く生まれている。



「私はお兄ちゃんになりたかったわけじゃない!」
「私という人間をお兄ちゃんに認めてほしくて追いかけてきたんだ!」

珍しい兄妹対決。雷乃は弟の風乃と共に天乃の背中を追い続けていたが、ただ兄に着いていくだけの自分と決別して鬼島連合からの離反を決意。
変装のメイクも喧嘩の仕方も全て俺が教えたもの、俺の真似をしているに過ぎないと高を括る兄に対し、自分なりに成長して“菫雷乃”となった姿を見せる。




アニメ編


「西住流に後退はない。ここで決着をつける」

「…受けてたちます!」

戦車道の名門・西住流の後継者として産まれたまほとみほの姉妹。
共に高校戦車道の強豪である黒森峰女学園に進学するが、みほが1年生時の全国大会決勝で彼女が事故を起こした味方を救出に向かった事が原因で敗北し、黒森峰は10連覇を逃してしまう。
それを母・しほから厳しく叱責されたみほは逃げるように黒森峰から戦車道のない大洗女子学園に転校した。
その後、紆余曲折あって再び戦車道に向き合うことになったみほは、未経験者ばかりの弱小にすぎなかった大洗女子をその類い稀な手腕でまとめあげ、全国大会の決勝戦にまで駒を進める。
立ちはだかるのは、戦車道と西住流から逃げ出したことで疎遠になってしまった、黒森峰を率いる姉・まほ。
圧倒的な戦力差を奇策に次ぐ奇策によって互角に渡り合い、ついにフラッグ車であるまほの車両を分断して1対1の状況に持ち込む。
そして、部を結成して初めての練習試合で聖グロリアーナには通用しなかったドリフトからの至近距離での砲撃によりまほの駆るフラッグ車を撃破。全国優勝を果たした。
まほは母の目もあって表向きはみほに対して冷徹な態度を取っていたものの、根底では常にみほの事を気にかけており、彼女が西住流に縛られない自由な戦車道を見つけた事を喜び、握手を交わして和解。
劇場版では転校手続きを書くために母の印鑑を貰おうとしていたが実家に入るのを迷っていたみほに対してまほが母の名前を記入して印鑑を押してあげたり、廃校を阻止するために他の高校の面々と共にまほが大洗女子に1日限り転校して姉妹のコンビネーションで大学選抜チームを相手に戦うなど、もはやわだかまりは完全に無くなっていた。



「ハハハハハハハ…フハハハハハハ!!!」

「キョウジ…いや、兄さん…もう終わらせるよ。キングオブハート!シャイニング…フィンガァァァーーーッ!!!」

母を死に追いやり、デビルガンダムを奪って行方を晦ました兄キョウジと、それを追うためガンダムファイトに参加した弟ドモンの兄弟。
数多の強敵と戦いや、恩師に裏切られたりした末にようやく見付けたデビルガンダムを駆るキョウジに対し、最初は怒りのまま感情的に突っ込んでしまい敗北を喫したドモン。
しかし謎の男、シュバルツ・ブルーダーの激しい修行の末に会得した明鏡止水の境地に至る事で、兄を憎むだけではなく解放するという結論に至り、真のスーパーモードによる黄金のシャイニングフィンガーで兄もろともデビルガンダムを倒した。
しかし、この時のキョウジは何故か魂の抜けた人形のような雰囲気であったが…
その理由は、ドモンとキョウジの後々の意外な形での再会から切なく悲しい兄弟の絆に繋がる事に…



「これで最後だ……ブレード! ボルテッカァァァァァァッ!!!」

「ボルテッカァァァァァァッ!!!」

11時58分59秒という時間に双子の弟として生まれ、兄を追いこすため努力を惜しまなかったシンヤと、その努力を認めながら最愛の家族のひとりとして受け入れていたタカヤ。
ラダムという侵略者によって歪められた兄弟の愛憎は、数奇な形を経てオービタルリングでの決戦へと持ち込まれる。
方やブラスター化による記憶障害、方やブラスター化による組織崩壊で両者の命は風前の灯火となっていた。
最期の決闘に挑む光と闇の兄弟、その決着は……。
詳細は該当項目にて。



「どうした、タカヤ! 貴様の怒りと憎しみとは、その程度のものなのか! ええ!? タカヤよおぉ!」

「ラダムゥゥゥゥゥゥゥッ!!!」

双子の弟にして宿敵だったシンヤを下し、愛する者に別れを告げたタカヤはラダムの司令官となった長兄ケンゴの待つ月へ向かう。
だが後一歩の所でブラスター化の副作用により脳が限界を迎えてしまい、ついに全ての記憶を失ってしまった。
しかしその心と魂に刻み付けられたラダムへの怒りと憎しみは決して消えることはなく、ラダムの本能に支配された暴走状態に突入していたブレードは復活を果たす。
人としての心すら捨て去り、ラダムへの憎悪と殺意に任せて暴れ狂う白い魔人は残された命を燃やし、たった一人残された家族にして最大の敵となった兄を討つため最後の戦いに挑む……。
詳細は該当項目にて。



「うぉおおおおっ!今こそ兄貴を越えてやるッ!!!」

漫画アニメともに稀にデュエマすることがあるが、弟の勝太は偉大なデュエリストである勝舞と比べられるのが嫌で初期はデュエマを避けていたという過去がしばしば掘り起こされる。
カードプールの都合勝太が有利だが、勝舞も《ボルバルザーク・エクス》《切札龍ボルシャック・マスターズ》《超竜キング・ボルシャック》といったかつての切り札の派生カードを使用する。



「弟よ……貴族を名乗り、恰好ばかりつけて生きてきた哀れな弟よ。最後に教えてやろう……
お前に足りないのは理想、そしてそれを支える信念だ……」

「そんな……そんな! ここまで来ておきながら!」

主人公タイキ達と敵対するデジモン達の悪の軍団、バグラ帝国を率いる魔王とその弟である暗黒騎士の兄弟。
デジタルワールドを支配すべく覇道を邁進するバグラモンに対し、弟であるスカルナイトモンは内心嫉妬と野心を宿しており
バグラ軍の一員として暗躍しながらも兄を出し抜き、自身が成り代わろうとしていた。
そしてタイキ達がバグラモンとの決戦を繰り広げていた時、突如後ろから兄をで貫くという裏切りを働き、その力を手に入れる。
だがパワーアップしたダークナイトモン(スカルナイトモン)がタイキ達からの反撃を食らった時の隙をつきバグラモンが復活。
実はすべて掌の上で踊らされていたに過ぎず、主導権を取り戻したバグラモンに始末され消滅するという呆気ない結末を遂げた。
内心ではバグラモンも身内に向ける情と期待はあったようだが、結局は失望し見捨ててしまう事となる。

その後バグラモンがデジモンハンター編で「時計屋のおやじ」として転生していた事が判明。
過ちを悟り世界を救う側に与するようになった彼は、「弟と再会するまではただの時計屋でいるだろう」と語っていた……



「宇宙で最も優れた人種、角を頭に抱くボアザン貴族の戦いは最後のひとりまで続くのだ!!」

「それが間違っているんだ、ハイネル! 角のある者もない者も、みんな同じなんだっ!!」

ボアザン星の誇り高き貴族と、その血を引きながら地球を守る三兄弟。
ボアザン星を舞台に角なき者と共に自由のために立ち上がるボルテスチームの前に、ハイネルが駆る守護神ゴードルが立ちはだかる。
決闘の末、ゴードルとボルテスⅤは相討ちとなり、ハイネルと健一による生身の一騎打ちに移る。
両者ともに剣が折れても、ハイネルは母の形見である短剣を取り出し健一を倒そうとするが、剛博士が制止する。
柄部には剛博士=ラ・ゴールが妻であるロザリアと共に平和を願うために刻んだ白い鳩が彫られており、ハイネルと剛三兄弟は血を分けた兄弟だということが明らかになった。

知らなかったとはいえ、兄弟同士で血で血を洗う戦いを繰り広げてしまったことにハイネルは罪悪感を覚え、短剣を投擲し諸悪の根源であるザンジバルを倒す。
やがて、ハイネルの名を呼ぶ剛博士と「兄さーん!!」と呼ぶ剛三兄弟の声に背を向け、巻き起こった爆炎の中に自ら身を投げるのだった……。



「ギン姉に怪我させちゃうから振動破砕は使えない…!」

ナンバーズに腕をもぎ取られ連れ去られてしまうギンガ。
そして彼女がスバルと再開したときはナンバーズに洗脳され、ドリルに変形する腕を付けられた姿になっていた。スバルは彼女の洗脳を解くために彼女の戦うのだった……。


特撮編


「兄さん!!そんなに俺が憎ければ…斬ればいい!!」

「出来ない…許してくれ…ゲキ…」

スーパー戦隊シリーズ16作目『恐竜戦隊ジュウレンジャー』における、古代恐竜人類のヤマト族の騎士の家に生まれた兄弟。
遥か太古の昔、王家に背いた裏切り者として二人の父は命を落としたが、弟ゲキがその王家に引き取られプリンスとなった事で兄ブライがそれを恨み、深い確執が生まれたまま双方が眠りに付き1992年の現代に蘇った。
当初、弟への怒りと憎しみのまま行動していたブライは、バンドーラ一味に手を貸したりしつつジュウレンジャー5人を大いに苦戦させた。
しかし、戦いの中で憎しみや確執も消えていき、ゲキも「ブライを殺せ」とスパルタ神…もとい大獣神に言われるも、それを拒否。
その隙を突いて斬りかかろうとしたブライだったが、一切の反撃をしようとせず自ら兄に斬られる覚悟を決めた弟を前に、上述のやり取りの末、兄の長い間凍り付いてた心の氷は溶け、1億数千万年ぶりに兄弟同士は再び和解する事が出来、ジュウレンジャーは6人となった。
しかし、それは二人の兄弟の哀しい別れにも繋がっていくのだが、それはまた別の話…


ダーコンダの手によって生き別れとなった兄妹は、兄がパワーレンジャーとして悪の勢力と戦い、
妹は悪の勢力の有力者に後継者として育てられ、お互いの正体に気付かないまま対峙していた。
それまでのパワーレンジャーシリーズヴィランは人気キャラだったリタやロード・ゼッドも含めて「倒すべき敵」としか扱われていなかったが、
『イン・スペース』以降はより敵の内情が掘り下げられるようになった。


たまたまヴェンシックス・ウィルスの拠点に近い所に住んでいた2名は人を素体にしたアタックボット「ハイブリッド」として改造される。
マインドコントロール前に隙を見て脱出を試みたものの妹は脱出し切れず、記憶を消されハイブリッド「テナヤ15」として完成してしまい、
パワーレンジャーとなったディロンと対峙する。



「兄貴ィィィィィィィッッッ!!!」

「スティンガァァァァァァァッッッ!!!」

サソリ座系・惑星ニードルに住む宿命の兄弟。
かつては弟思いの優しい兄だったが、宇宙最強の支配者となるために一族を裏切り宇宙幕府ジャークマターに与したスコルピオ。
実弟であるスティンガーは兄を追いながらも、心の底ではかつての優しい兄の面影を振り払えずにいた。
兄弟として決着を着けるため、スティンガーは毒を用いた一族の秘術「アンタレス」によって狂戦士となるが力及ばずスコルピオに敗北。
逆に兄の操り人形にされてしまうが、スティンガーの弟的存在・コグマスカイブルー/佐久間小太郎の奮闘で解毒剤を注入され元通りになり、修復されたオウシブラック/チャンプの参戦もあって形勢逆転。
最終的に兄弟対決に持ち込まれ、スコルピオは敗北した。

「兄貴!!兄貴ィッ!!」

「強くなったな、スティンガー……」

「『守るもの』を得たから、強くなれた……。昔の兄貴みたいに……!」

『守るもの』=仲間ではなく『強さ』に魅入られた自身の愚かさを悟ったスコルピオは、アンタレスの副作用に苦しむ弟を解毒。
そして、ドン・アルマゲの制裁から弟を庇う形で最期を遂げるのだった。

「最期に、お前を守れてよかった……」

その後、スコルピオの槍はスティンガーの手で惑星ニードルの丘に墓標代わりに突き立てられている。



「ラクレス・ハスティー。勝利の暁に何を望む?」

「反逆者ギラを王家から追放。永久に牢で生きてもらう!」

「ギラ・ハスティー。勝利の暁に何を望む?」

「貴様の……玉座をもらおう!!」

シュゴッダム王家でありながらもかたや独裁者、かたや反逆者の道を歩んだ兄弟。
ある事件の後孤児院の子供たちを人質にされ、ギラは強制的に決闘裁判に挑むことになる。
ラクレスの勝利はすなわちキングオージャーが彼のものとなる。これを良しとしないヒメノ・ランは「すこピ」ことゴッドスコーピオンの毒(と見せかけた麻酔薬)をカグラギ・ディボウスキに忍ばせ彼をモノにしようと目論んだ。
戦闘に対しては王を名乗るだけのことはあってラクレスが優位に立っていたが、「貴様はたかが子供の俺様に恐怖し、王の座を守るために追放した!!」とギラが煽り立てたことで逆上。
その後互角の勝負を繰り広げるが、ヤンマ・ガストに化けたゲロウジームの猿芝居介入で最悪な状況となる。
「やはり貴様は……人類の敵だ!!」と怒りの逆鱗と共に繰り出したロードフィニッシュを受け、ギラは敗北。
谷底へと落ちるが幸いにも一命をとりとめた。


ゲーム編


「いいえ、これで良かったの。わたし、自分がこれまで生きてきた理由を、初めて知ったの」

「そうか…ユリアは強いな。でも、きみの言うとおりだ。悲しい運命だけど、逃げるわけにはいかない。ぼく達、最後まであきらめてはだめなんだ」

「フッ、セリスか…光の皇子だと?わらわせるな。バルドの戦士など、私の相手にもならぬ!死ぬのはおまえの方だ!!」

FEシリーズ意欲作の最後を飾るきょうだい喧嘩。
近親相姦という禁忌的な表現を盛り込んだ物語であると同時に、「戦争の悲惨さを伝えること」という趣旨が込められたこの作品では、
セリスたちの世代に至る前から親兄弟である者たち同士が戦い、傷つけあい、時には運命に残酷に引き裂かれ、
時が流れ世代が変わったころには大陸を救った十二聖戦士の血族も光と闇に分断され、肉親同士が相打つ悲惨な戦いが続いたものである。
ミレトスで引きはがされた後、終章も最終局面にしてようやくセリスと再会したユリア。その過程で彼女はあまりにも多くのことを思い出していた。
その中には自分が闇を封ずる聖者ヘイムの血脈の持ち主であったこと、優しかった兄・ユリウスはもはや闇に魅入られてしまったことも含まれている…。
ユリアとセリスは上記のセリフと共に決意する。この、呪われし血がもたらした戦いに、終止符を打つために…。
ユリアVSユリウスはユリアの持つナーガの魔道書が強すぎて実質イベント戦なのはナイショ。


バロンの暗黒騎士からパラディンへとジョブチェンジしたセシルと、バロンを裏で操り牛耳っていたゴルベーザとの戦い。
しかしストーリーの終盤、ゴルベーザがゼムスの思念に操られていたこと、またゴルベーザが実の兄であることを知る。
ゼムスとの決着をつけるべく月へ向かうゴルベーザに対し、今まで敵としていがみ合っていた相手が実の兄という事実に複雑な感情を抱くセシルだったが、ゼムス(ゼムロス)との最終決戦でゴルベーザを兄と受け入れ、完全に和解する。



「ベオルブは正義のために剣を振るう者にのみ与えられる勇者の称号!兄上にはその資格がないッ!!」

「“正義”だと?そんな言葉、口に出すのも恥ずかしいわッ!!」

ベオルブ家のイヴァリース支配のために暗躍する長男ダイスダーグと
そんな野望は知らず兄は主君のために戦っていると誰よりも信じていた次男ザルバッグ、早々に出奔し兄達と対立しながらも戦争の真の黒幕達と戦う三男ラムザ。
当初はラムザの言葉に耳を傾けることのなかったザルバッグだったが、ダイスダーグはザルバッグの目の前で主君ラーグ公を暗殺したことで兄への疑念が生じ、
ダイスダーグはかつて密かに父バルバネスを毒殺していたという真実を知って遂に反旗を翻す。
そんな事情は知らず戦争の黒幕達とダイスダーグが接触した情報を得たラムザが二人の元に現れたのは
ザルバッグがダイスダーグに剣を向けたその瞬間であり、ラムザの言葉が正しかった事を認めて共闘し、
遂にダイスダーグを討ち取ったが、直後にダイスダーグは「憤怒の霊帝アドラメレク」に転生しザルバッグを即座に葬り去る。
続いてラムザも殺そうとするが返り討ちに遭い、ここにベオルブ家は終焉を迎える事となる。
だが、ラムザにとっての最大の悲劇はまだ終わってはいなかった……


  • ラムザ・ベオルブ vs ザルバッグ・ベオルブ(FINAL FANTASY TACTICS)

「頼む……ラムザ……このオレを…殺してくれ……」

「あきらめないでッ!お願いだから、あきらめないでッ!」

アドラメレクによって葬られたザルバッグだったが、その後ルカヴィの眷属とされておりラムザへの刺客として差し向けられる。
なんとかザルバッグを救おうとするラムザだが、ザルバッグは僅かに残った自我で自らがラムザを殺す前に自分を殺すよう懇願する。
そして自らを討ち取った弟にザルバッグは「辛い思いをさせた」と労い、
最後に残った妹アルマの救出を託して安らかな死を迎えるのであった…。



「俺達がスパーダの息子なら、受け継ぐべきは力なんかじゃない!もっと大切な―――――誇り高き魂だ!」

「その魂が叫んでる!アンタを止めろってな!」

「ハハハ…!悪いが俺の魂はこう言ってる」

「―――――もっと力を!」

母・エヴァが魔帝ムンドゥスの配下の悪魔の手にかかり殺されたダンテとバージルの双子の兄弟。
今際の母と、父である魔剣士スパーダから譲り受けた剣から受けた言葉により名を変えてデビルハンターとなり「人間」として生きる事を選んだ弟・ダンテと、自分が無力だった故に母を死なせてしまった自責の念から圧倒的な力を追い求め「悪魔」として生きる事を選んだ兄・バージル。この時より既に2人は対照的な道を歩み始めていた。
突如として現界した巨搭・テメンニグルでバージルが魔界への扉を開こうとしている事を知ったダンテは「バージルが気に入らないから」という理由で、この野望を阻止するためにテメンニグルに乗り込む。
搭頂での戦いで心臓を貫かれてダンテは一度死亡してしまうが、これにより悪魔として覚醒しデビルトリガーの力を獲得。儀式の間において再び激突するが、アーカムの介入によってこの場は痛み分けに終わる。
その後、利害が一致したダンテとバージルは一時共闘してアーカムを撃破した後、人界と魔界の境目で最後の決戦に望む。
互いの信念をかけてぶつかり合う2つの魂。上回ったのは、人間として生きることを選んだダンテの魂であった。
バージルは魔界への鍵ともなる母から託されたアミュレットを拾い上げると、閉ざされようとする魔界への入り口に身を投げる。
ダンテはそれを止めようと手を伸ばすが、バージルはそれを拒むように彼の手をわずかに切り裂き、悪魔として、父の故郷である魔界へと落下していった。

DMC3は、2の評価が散々で存続の危機にすら立たされていたシリーズを救った名作として評価が高い。
それはこの2人の対立を主軸としたストーリーの完成度の高さもその一因と言って間違いない。


石田三成と徳川家康が対立した際に西軍に付くか東軍に付くかで意見が対立、結果幸村と信之は決別することとなった。
その後大坂の陣で幸村は豊臣、信之は徳川側につき二人は戦う事になる。

ちなみに幸村と信之が敵同士になるのは史実でも同じなのだが、戦国時代においては「家(血族)を残す事」事が最優先であり、どちらが勝つかわからない勢力同士が争った場合は兄弟や家族を振り分ける事も多かった。
その為家族同士の悲惨なエピソードは多く、後世では創作のネタによく使われている。


  • 曹家分裂(コーエー三國志)
一部作品に登場する仮想シナリオ。
赤壁の戦いに敗れた曹操が落命し、後継者の座を巡って曹丕曹植曹彰が争い始めたという設定で、史実において彼らに近しかったとされる武将たちが付き従っている。
曹丕が頭一つ抜け出てはいるものの、全体としては突出した大勢力が存在せず勢力間のバランスが均衡しているため、兄弟たちだけでなく劉備孫権、馬騰などでも普段とは一味違うプレイが楽しめる。
三國志14では曹熊も独立している。国力は悲惨の極みだがなぜか玉璽は彼が押さえていたりする。



それ以前の戦いとは異なり、ウルザとミシュラの戦いでは、ドミナリアそのものさえも戦争の犠牲となった。
―「露天鉱床」フレーバーテキスト

数世紀前、ある男の復讐が世界を氷と闇の内に閉じ込めた。
―「ウルザの殲滅波」フレーバーテキスト

カードゲームフレーバーテキスト由来にして、MTGが誇る迷惑兄弟。
同じ両親の元に産まれ同じ師の下で学んだ兄弟であったが、あるアーティファクトを切っ掛けにした事件で師を失い決別。
その後ウルザはある国の王女と結婚し、一方のミシュラも別の国の王子の教育係になることで双方が国を動かす力を得る。さらにミシュラは上述のアーティファクトと縁が深い邪悪な次元、ファイレクシアの手先となり力を得ていく。
そしてウルザとミシュラが身を寄せていた国は対立関係にあったこともあり開戦。兄弟の諍いはとうとう大陸、ひいてはドミナリア次元を巻き込む戦争となっていった。40年以上も続いた兄弟戦争と呼ばれる大戦である。
戦争は次元全体を荒廃させ、最終的に両軍はアルゴス島にて激突。その最中でウルザはファイレクシア次元の手先となって肉体を機械へと改造したミシュラと再会。既に肉体も魂もファイレクシアへと売り渡したミシュラを前にウルザはアーティファクト「ゴーゴスの酒杯」の力を解放。自身やミシュラ、アルゴス島にいた殆どの者とアルゴス島そのものを吹き飛ばして兄弟戦争を終結させた。
その余波は次元全体に及び、ドミナリア次元全体が氷河期に突入する、次元全体が他の次元から隔離されるなど多大な影響をもたらすことになった。
こうしてウルザとミシュラの兄弟戦争はここに一応の終結を迎えるが、その後もウルザのプレインズウォーカーとしての覚醒、ドミナリア次元とファイレクシア次元の戦争など兄弟がMTGの世界にもたらした影響は計り知れない物があり、背景世界を語るには欠かせない人物となっている。



赤いからって強いとおもうな!カクゴしろ!!

マリオとルイージといえばカートにスポーツ、スマブラと様々な場面で対決してるが、
そこに触れても意味はないので割愛。マリオブラザーズも割愛。
しかしスーパーペーパーマリオでは明確かつ敵意のある対決がある。
なにせルイージが洗脳されミスターLとして立ちはだかるからだ。
洗脳されたルイージはかつてないほどの敵意をマリオに向けてくる。普段兄を尊敬しているルイージの対抗意識を極限まで高められたのだろうか。
ただし、マリオ一行はミスターLの正体を把握しておらず、どこかで見たことがあるという程度しか認識していない。
直接戦闘が1回、自前のロボ「エルガンダー」での戦闘が2回の計3回の戦闘後、洗脳が解ける。
しかしラスボス戦にて…



「兄上、これ以上勝手な真似は許せません。
我々正統ジオンがあなたの野望を阻止して見せましょう」

「兄さん…あなたのしていることはジオン公国国民に対する裏切りでしかありません。
我が新生ジオンがあなたの野望を阻止し、地球圏に真の平和をもたらして見せましょう」

「兄貴!すまんが俺はガルマにつくことにした、兄弟同士で戦うなんて馬鹿げている!
しかし、俺は兄貴のやり方にはついていけん!」

「クックックックック…面白い。我がジオンに立ち向かえるだけの戦力は
存在しないと思っていたが…これは予想できなかったな!」

地球圏をかけ、ジオン軍を3つに割った壮大な兄弟喧嘩。巻き込まれる地球圏の住民はたまったものじゃない。
ギレンの野望ジオンの系譜のボーナスシナリオの一つである。
原作においてもギレンとキシリアの仲は良いものとはいえず、勝利のために父・デギンをギレンが謀殺したことで完全に決裂。
その場でキシリアによる兄殺しが行われ、これがジオンを敗戦に追い込むほどの指揮系統の大混乱の引き金になってしまった。


3作品全てで1度は何らかの形で戦う事になっている兄弟。
(4作目ボクらの太陽 Django&Sabataではメインキャラクターの名前にこそ同じ名前が引き継がれているがそもそも兄弟ではないので「ジャンゴとサバタの兄弟対決」は発生していない)
1作目ではクイーン・オブ・イモータル『ヘル』に育てられ配下として動いていたサバタが誘拐・幽閉している『マーニ』が実母であると知り・ヘルを裏切り力を集め打ち倒そうとしていたが
ヘルの手勢に誘拐された母『マーニ』を追ってきたジャンゴに対して『両親に愛情を注がれていた』と嫉妬を抱いてか、ヘルを倒す前の力試しかでジャンゴと一騎打ちに。
2作目では直接は敵対しないものの吸血鬼化しつつあるジャンゴを浄化する為にサバタがパイルドライバーで浄化を行う際に「吸血鬼としてのジャンゴ」とサバタが戦う格好に。
3作目ではプロローグの時点で「裏切った(実際には操られていた)サバタによってジャンゴが倒される」という所から始まり、ヴァナルガンドの破壊衝動に支配されつつあったサバタと再びの一騎打ち。
更に最終決戦で戦う事となるヴァナルガンドはサバタと融合しつつある相手でありこちらも半ば兄弟対決である。

なおヘルとマーニは姉妹なのでジャンゴ・サバタから見れば伯母にあたり「月下美人となった妹・マーニと月下美人になれなかった姉・ヘル」という関係がこの兄弟対決の原因となっている他、更に2作目には父親であるリンゴとも戦う事となっており、身内との戦い全般が多い作品な模様。
(兄弟対決の他に・実母を取り込んだ状態の伯母(兼サバタの義母)・意識を無くした状態の父親・乗っ取られている状態の父親とも戦っている)
またその場面が描かれた事は無いもののヘルの夫であるキング・オブ・イモータルはリンゴの手で倒されており、こちらも「義理の弟が義理の兄を倒す」格好となっている。


BEMANIシリーズを中心に展開されていたメディアミックス作品「ゼクトバッハ叙事詩」の一編「Blind Justice ~Torn souls, Hurt Faiths~」で語られた物語。
楽曲の初出がゲーム作品「beatmania IIDX GOLD」なので、便宜上「ゲーム」カテゴリとして扱う。
幼少期の頃に生き別れになったノクス、マタン兄妹はそれぞれ異なる境遇で育ち別々の思想を持つようになった。
しかし、ある出来事を境に対立するハメになってしまい…


精霊が人類に課した試練。「道標」を集め、「カナンの地」にたどり着くことが出来れば、どんな望みも叶える。しかし、たどり着く前に時間切れとなれば、人類は消滅する。
試練に挑む権利のある「クルスニクの一族」である主人公のルドガーは、様々な犠牲のもと、道標を集めることに成功する。
だが、カナンの地へ行くには、クルスニクの一族の命で道を作るしかなかった。
残されたクルスニクの一族は、ルドガーと兄であるユリウスのみ。
クルスニクの力を使い続けたユリウスは、残りの命が短いこともあり、弟ルドガーのために犠牲となる覚悟を決める。
しかし、その前にルドガーが、この先の試練を超えるだけの力と覚悟があるのか、命を掛けた一騎打ちという形で、兄として最後の試験を弟に課す。
一騎打ちに敗れたユリウスに、ルドガーは涙ながらとどめを刺す。
そんな弟に、優しい笑顔と激励の言葉、そして二人の仲を紡ぐ「証の歌」をハミングして、彼の背中を押して消滅していった。


その他

  • だんご三兄弟(楽曲)
焦げ目のことで喧嘩。
でもすぐに仲直り。


【現実の例】


スポーツ界編

  • 若乃花 vs 貴乃花(大相撲)

「複雑。言葉では言い表せない」

「普通にやろうと思った。でもやりにくかった。もういいです」

こちらは創作ではなく、実際の大相撲で起こったケース。1995年11月場所にその対決は成った。
平成初期の相撲界を牽引していた若貴兄弟。
弟・貴乃花は横綱として最も脂が乗り、大関の兄・若乃花は前場所10勝5敗とまずまずの成績を残して臨んだ今場所は、貴乃花が初日、曙が二日目と両横綱が黒星を喫する波乱の幕開けとなった。
若乃花も三日目に湊富士に敗れ、大関・武蔵丸に優勝の期待が高まったものの、こちらも六日目に敗れて10勝5敗で場所を終了。曙も九日目に土佐海との取組で左腿を痛め、十日目以降は休場を余儀なくされた。
千秋楽を終えた頃には若乃花、貴乃花が共に12勝3敗で並び、ここに大相撲史上初の兄弟による優勝決定戦が行われる事となった。
同部屋に所属し、幼い頃から同じ釜の飯を食ってきた兄弟対決に相撲ファンの盛り上がりは最高潮に達していたものの、取組の内容自体は平凡なもので、若乃花が下手投げで二度目の優勝を飾った。
激しい取組を期待していた一部のファンは失望し、また取組後の貴乃花の「やりにくかった」という発言と「貴乃花の顔に覇気がなかった」という言いがかりとも言える理由により、この一番を八百長と断ずる者も出るなど、様々な物議をかもした。


  • 陽耀勲 vs 陽岱鋼(プロ野球)
2012年、二軍で好投し一軍登板を重ねていた福岡ソフトバンクホークス所属の投手であった兄・陽耀勲と、既に一軍主戦力として活躍していた北海道日本ハムファイターズ所属の野手であった弟・陽岱鋼(2009年に陽仲壽から改名)の対決。
プロ野球における兄弟は同ポジションや同チームが多く、兄弟対決というのは稀。
7回からリリーフで登板した耀勲は一死走者なしという場面で岱鋼を迎えるも、初球をセンター前へ弾き返されヒットとなり弟の陽岱鋼に軍配が上がった。
しかし二度目の対決となったクライマックスシリーズでの試合は、耀勲が岱鋼に四球を1つ許したものの三打席無安打と封じ込め、見事リベンジを果たす。
現在兄の陽耀勲は野手に転向して台湾プロ野球のLamigoモンキーズでプレイ。弟の陽岱鋼はFAで日本ハムから読売ジャイアンツに移籍している。

余談ではあるが、陽一家の血縁者はスポーツエリートが多い。
次男の陽品華は日本の独立リーグ、叔父の陽介仁は台湾プロ野球でプレイし、妹の陽詩慧は女子バスケットボールチャイニーズタイペイ代表、従弟の張奕はNPBのオリックス・バファローズでプレイしている。更に縁戚にも台湾プロ野球入りを果たした人物が複数人いるなど、物凄い一族である。


  • 江村将也 vs 江村直也(プロ野球)
2013年、東京ヤクルトスワローズ所属の投手であった兄の江村将也と千葉ロッテマリーンズ所属の捕手であった弟の江村直也による兄弟対決。ライトスタンドのロッテファンからは「兄貴に負けるな江村!」というコールが起き、ロッテファンの江村コールに対しヤクルトファンが江村コールを合わせるという珍しい光景も。
結果として弟・直也に対し兄・将也は全球ストレートで挑み、3ボール1ストライクから高めの球を打たせてショートゴロに打ち取った。しかしこの時は緊張からか制球が定まらず、高めのボール球に手を出した直也に対して「優しい弟だな」と振り返った。
兄の将也は現役を引退し、現在はヤクルトの打撃投手兼広報。弟の直也はロッテで現役である。


  • ダイワメジャー vs ダイワスカーレット(競馬)
2007年、6歳を迎え、衰えと戦いながらも春秋マイル連覇を成し遂げた兄のダイワメジャーとこの年の牝馬二冠とエリザベス女王杯を勝ち、同期の女傑ウオッカとともに牝馬の時代到来か?と世間を賑わせていた新進気鋭の妹ダイワスカーレットが暮れの有馬記念で激突。話題を集めた。
レースでは妹が先頭で並んで逃げ、兄は離れた好位を進む。そして最後のコーナーで兄妹揃って仕掛け、直線で抜け出そうとするも、内をスッと抜けていった中山専用機マツリダゴッホにあっという間に置いてけぼりにされ、妹が2着、兄が3着になった。なんというKY
その後、メジャーはすぐに引退式を行い、ターフに別れを告げた。スカーレットは翌年も現役続行。この時の雪辱を晴らし、37年ぶりの牝馬による有馬記念制覇をやってのけた。
ちなみに両馬に騎乗したことがある安藤勝己騎手曰く「兄妹とは思えないくらい全く別の馬」とのこと。兄は重量感のある力強い走りをするのに対し、妹はふわふわとした軽いバネを持っているらしい。
またこの時勝ったマツリダゴッホは、実は遺伝子的な意味でのメジャーの異母弟にしてスカーレットの叔父。競走馬界隈で異母をきょうだい扱いしないとはいえ結果的には別な意味での兄弟対決だったとも言える。



歴史編

  • 保元の乱
    • 崇徳上皇方
      • 崇徳上皇(天皇家・兄)、藤原頼長(藤原摂関家・弟)、源為朝(源氏・弟)
    • 後白河天皇方
      • 後白河天皇(天皇家・弟)、藤原忠通(藤原摂関家・兄)、源義朝(源氏・兄)
日本史上、兄弟対決はいくつも例があるが同時に3家で兄弟対決になったのはこれくらいだろう。
平安時代末期、院政を敷いて長らく権力を保持していた鳥羽法皇の死後に起こった朝廷の権力争いだが…
権力の中枢にいた天皇家と摂関家が真っ二つに割れ、さらには双方が武力として源氏と平氏の一族をかき集めた結果、平氏以外の3家が兄弟対決になるというとんでもない構図*10になった。
ちなみに、崇徳上皇は父である故・鳥羽法皇に蛇蝎のごとく嫌われており、藤原兄弟の父・忠実は弟の頼長の方がお気に入り。源氏は義朝・為朝兄弟の父・為義も崇徳上皇方に付いたので、3家とも兄弟対決だけでなく父-兄の親子対決の様相も呈している。

なお、戦そのものは後白河天皇方が夜襲を仕掛けた*11ことにより、一晩で後白河方の勝利に終わった。


  • 観応の擾乱
    • 足利尊氏・足利義詮 VS 足利直義・足利直冬
少し変則的だが二代同時に渡る兄弟対決にして南北朝時代及び室町時代最初期に起こった内乱。まだ幕府を開いて間もないのに割れるのが早すぎる。
足利尊氏と直義の兄弟は非常に仲が良かったとされ、とても戦が強く人望も厚いが少しいい加減で情緒不安定な一面がある尊氏ととにかく真面目で政治力に長けた直義、といったとても相性のいい兄弟でかつて直義が敵に襲われ危機に陥ると尊氏は後醍醐天皇に逆らう形で助けに行ってしまうなど尊氏は弟を「直義がいなければ生きる意味がない」と言うほど大事にしていた。
だがしかし、詳細は省くが尊氏の側近の高師直と直義が政治のスタンスの違いで対立が発生。この争いは尊氏の庶長子で直義の養子でもある足利直冬の挙兵や直義が南朝と手を組むという大胆な判断で尊氏もろとも師直に勝利にして直義が勝利するが、結果的に尊氏に歯向かったことで派閥の問題もあり兄弟の関係が悪化してしまった。
その後は先の戦いで負けた尊氏が征夷大将軍として論功行賞を行ったうえで直義派の武将に処罰を与えて元師直派の武将に恩賞を与えるといったとんでもないムーブ*12やそれによる直義派の縮小と尊氏派の拡大により立場が悪くなった直義が京都から鎌倉に逃げるという形で再度争いが起こる。
そこで後顧の憂いを断ちたい尊氏は北朝をあっさり見捨てて南朝と和睦をするというこれまたとんでもないムーブで大義名分を得て(正平一統)関東に出陣して直義に勝利、直義は幽閉されることとなりこの日本中を巻き込んだ兄弟喧嘩は収束した。なお直義はその1年後に師直の命日に亡くなったため尊氏の毒殺説もあるが真偽は不明。
しかしその後も足利直冬が未だ反抗を続けたり南朝が和議を破って幕府勢力を攻撃したりと南北朝及び室町幕府のグダグダは三代義満の代まで続くのであった…。


  • 織田信長 vs 織田信勝(信行)
戦国の世において兄弟で対立することはよくあることだがおそらく特に有名なのはこれ。
父・織田信秀の死により家督を継いだ信長であったが完全に盤石であるというわけではなく、
織田家の家臣の一部が信勝につく、叔父の織田信次が事件を起こす、尾張守護が滅ぶなどの出来事によって次第に対立していく。
なおこのとき柴田勝家、林秀貞といった後の織田家の重臣も信勝側だった。
やがてこの抗争を信長が制する。信勝は一度は許されるもまた反抗の機会を伺っていたとのことで謀殺される。*13
彼の子である信澄は許されるがこちらも本能寺の変の直後に悲劇的な死を迎えることになる。


  • 伊達政宗 vs 伊達小次郎
戦国の兄弟対立の中で有名であると同時に不可思議な例。
元々、兄・政宗は弟の小次郎を厚遇しており、弟を蘆名家の跡取りにゴリ押しして佐竹・蘆名両家と全面戦争を招いた程。
蘆名家を滅ぼし、その領土を併呑した直後に同盟していた北条家が豊臣秀吉に追い込まれ、伊達家は秀吉に服従すべく政宗が出発・・・する直前に小次郎が急死。
小次郎を立てようとした一派が政宗を毒殺しようとして失敗し、その責を取ったと言う説が良く知られている。
なお「実は伊達家中をまとめるために一芝居買った形で、小次郎はこっそり生きていて関東で僧をやっているのではないか」という説もある。信憑性はかなり薄いだろうが。


  • 御館の乱
これもまた戦国時代における有名な兄弟対決。ただしこちらはどちらも養子同士の対決である。
上杉謙信は生涯妻を持たず養子として兄である長尾政景の子である景勝、宿敵である北条家の北条氏康の子であり、同盟を組んだ際に送られた景虎を迎えており、謙信の死後後継者争いが勃発。家中を二つに割るお家騒動となった。後述の袁家、孫家の争いと同じく明確な後継者を定めていなかったのが原因とされている。
最終的にかつてのライバルであった武田家を味方に付けるなどした景勝側が勝利したものの、およそ1年に渡った争いにより上杉家の国力は大きく減退。北陸戦線では織田家に反撃を許し、東では恩賞に不満を持った新発田氏が反乱を起こし、景虎の実家であった北条氏とも敵対することになりと、外交関係も著しく悪化してしまう。
唯一の味方であった武田家の滅亡後は文字通り全方位が敵という絶望的な状況に陥ったが、本能寺の変の発生によりギリギリのところで生き永らえることに成功する。
しかしもはや謙信時代の国力は取り戻すことができず、上杉家は豊臣家傘下の一大名として戦国時代末期を生きることになる。


  • 真田昌幸、信繁(幸村)VS 信之(信幸)
上記とはかなり事情が異なるケース。
関ケ原の戦いにて、どちらが勝っても家と一族を存続出来るように、仕方なく兄弟で争うことになったケース。
新町薬師堂というこじんまりとした小さい建物で行われた話し合いにより、真田昌幸と真田幸村は西軍に、信之は東軍に就くことになる。
犬伏の別れ」とも称される教科書にも載らない歴史の一コマに過ぎない場面ではあるが、真田家は後世に血を残すことに成功する。
信之は徳川秀忠率いる中山道部隊に合流し、真田攻めにも参加していたが支城を攻めており、上田城攻めには加わっていないため直接の兄弟対決、親子対決には至らず。
信繁は後に大阪の陣にも参戦するが、信之が病に臥せっていたためこの時も兄弟対決には至らなかった。代わりに派遣された息子たちも信繁とは別の戦場を担当していたため直接の戦闘は行っていない。そして毛利勝永に叩きのめされた。


  • 宇和島藩 VS 仙台藩
上の伊達政宗の子供世代以降の争い。
政宗と正妻の愛姫の間には長らく男の子が生まれず、側室が生んだ秀宗を豊臣秀吉に跡取り息子として届け出た。
秀宗は秀吉に気に入られ、「秀」の字を与えられ、秀次事件で政宗が失脚しそうになった際には秀宗に跡を継がせて伊達家を伊予で存続させる案が決定寸前になる程の厚遇を受けていた。
しかし、関ケ原の合戦が起こる直前に愛姫が男児・忠宗を出産。
忠宗は徳川秀忠に優遇され、1607年には秀忠の妹(=家康の娘)市姫、市姫死後は姪の振姫との縁談を進められ、1611年には松平姓を与えられ、秀忠の養女として振姫が正式に嫁ぎ、伊達家の跡取りとなった。
秀宗には大坂の陣の恩賞として与えられた伊予宇和島の飛び地で大名として独立させる段取りを整えたものの、秀次事件や関ケ原の合戦の時に人質として苦労したにも拘らず、跡取りの座を弟に奪われた不満は後々まで残り、江戸城で忠宗の上座に座る等、宇和島藩こそが伊達家の本家との態度を終生崩さなかった。
忠宗は自身に直接の落ち度が無いにも拘らず兄に嫌われた反動か、弟の宗良・宗勝を可愛がり、死後の仙台藩を託すが、末弟の宗勝が兄の遺言と大老・酒井忠清との親交を盾に仙台藩の内政に口を挟み続けた事が伊達騒動の原因となってしまった。
なお伊達家は政宗の祖父・晴宗と曾祖父・稙宗も「天文の乱」と呼ばれる南東北中を巻き込んだ親子喧嘩をしている。一応それなりの名門のはずなのだが血の気が多すぎる……。


  • 徳川家光 vs 徳川忠長
権力者の家に生まれた兄弟としての悲劇として有名な例。
幼いころより、病弱でやや問題児だった兄(後の家光)と優秀かつ容姿端麗で父母に可愛がられる弟(後の忠長)という形で愛情のない兄弟として育ち、
やがて二人の対立を見かねた家康によって長男である家光が正当後継者に選ばれるまではよく知られている。
将軍となった家光は並外れた浪費家であったが、幕府の財政はビクともせず、彼の治世は順風満帆であった。また、家光は武術を好み、自身も柳生新陰流の免許皆伝の腕前になっている*14
一方、忠長はやさぐれてしまったのか元からそうだったのか次第に凶行を繰り返すようになった*15
こうした素行の悪さや将軍・家光の家臣になるという自覚のなさから幼い頃は可愛いがっていた父秀忠からもほぼ勘当に近い扱いをされるようになる。
しかしその後も両者の間の対立は残り、忠長は後ろ盾である母お江の死後に家光により切腹に追い込まれてしまう。
家光にも思うところはあったのか、異母弟である保科正之の存在を知った際は彼を厚遇している。
ただし、保科正之の子孫である会津松平家に残る伝承では失脚直前まで忠長は兄に嫌われている事を理解していなかった節が有り、自身を訪ねて来た異母弟・正之を歓迎した上に、自分の口利きで兄姉達が正之を弟として受け入れてくれるだろうと後の結末を考えるとあまりに自身の立場を楽観視していたとされている。


単独項目のあるお家騒動の例であり、どちらも三国志がらみ。
本人たちの関係以上に周囲を取り巻く家臣・重臣たちの対立がひどく、その後の勢力を傾けるほどの傷を残してしまった。
後継者を決めるはずの親たる存在が指名前に死去したり、優柔不断ぶりを発揮したりと、決断力不足が招いたフシがあるという嫌な共通点がある。
ちなみに袁紹袁術も従兄弟もしくは異母兄弟の関係であったが仲は最悪であり、董卓死後を争っている。



追記・修正は兄弟で戦いながらお願いします。

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最終更新:2024年03月22日 19:44

*1 あと二人は、『とりあえず燃やしたがる人・織田信長』と『歩くポルターガイスト・蒲生氏郷』

*2 身体能力と回復能力が飛躍的に上がるが、その代償として25才で死んでしまう。

*3 本来、戦闘タイプでないため、外付けの冷却装置がないと排熱が追い付かず一気に機能低下を起こす

*4 シグナルがバカ正直に正面突破を図ったり、奇襲をする際に声をあげたりしている点も多々あるが…

*5 その後、「ちびにはかないませんねー」とオラトリオから散々いじられる結果となる

*6 ただし機体はガンダムではなく量産機のリーオー、更にこのコロニーは兵器とその生産設備を破棄している為、大事に使わざるを得なかったGユニットと違いこのリーオーも壊して良いものなので、兄弟の本気の戦いが繰り広げられた事は想像に難しくない

*7 実際負傷直後医師が安楽死を判断するも牧場主兼馬主の嘆願で辛うじて延命治療が行われる程の重傷であり、一命を取り留めただけで既に奇跡と言える状況であったことも影響していると思われる。

*8 帰ってきたウルトラマン(ウルトラマンジャック)とは同名の別人

*9 ということになっていたが、実際はアカシアの本当の目的に協力するためであった。

*10 平氏は叔父・忠正ととその一族vs甥・清盛とその一族に分かれたため兄弟対決ならず

*11 崇徳上皇方も源為朝が夜襲を進言したが藤原頼長により却下されている

*12 一応尊氏は室町幕府のトップであり師直と直義の争いに巻き込まれた形ではあるためあながち間違った行動とは言えなくも…ないかもしれない

*13 この時、信勝の謀反を信長に密告したのは最初の反乱で信勝側に就いていた柴田勝家であった。

*14 その腕を試すべく辻斬りに励んでいたりするが

*15 と言っても、兄からの命令を真摯に実行した心算なだけだったり、獣害に悩む農家と猿を神の使いと崇める神社との板挟みになった結果だったり、一部の行いには擁護の余地が有る