中古価格が高価なSFCゲーム

登録日:2014/01/21 (火) 18:39:52
更新日:2023/12/08 Fri 22:23:36
所要時間:約 9 分で読めます




既に最後のSFCゲームが出てから十年以上経ち大半のソフトが箱説入りでも1000円~2000円台で購入できるが、
中古価格が箱説なしで3000円以上する高価なゲームが存在する。

主な理由は人気があるシリーズ物、人気がある漫画やアニメのキャラゲー、サテラビュー限定、ニンテンドウパワー書き換え限定、製造数が少ない、内容が優れている等である。
だいたいの相場は中古市場の最大手のブックオフ、アマゾン、駿河屋等での値段が参考になる。

ただ、サテラビューの8Mメモリーパックと、ニンテンドウパワーのSFメモリカセットは、ツールを使用して後からレアなゲームを入れた
所詮コピー品がネットオークション等で出回っているので購入時は十分注意してほしい。
当時の正規入手品と見分ける方法がないのでよけい悪質なのだ。


◎主なゲーム

★メタルスレイダーグローリーディレクターズカット
SFC最後のソフトにしてニンテンドウパワー専用ソフト。そのため20000円台と非常に高価。
が、高いのは説明書やポストカードなどが付いた限定予約品のプリライト版で、普通に店頭で書き換えたものはそれほどでもない。
実はFCのソフト『メタルスレイダーグローリー』の移植だが、移植元も5000円台と当作ほどではないものの高価である。

ファイアーエムブレム トラキア776
SFC最後のカセット。もともとはニンテンドウパワー専用販売だったが、普通のROMカセットで市販された。
難易度が非常に高いが完成度も高い。
中古価格は4000円台。VCで配信されていたのでVCで買ったほうがはるかに安かった。

海腹川背
独自のアクション性などから当時から隠れた良作扱いされており続編『海腹川背・旬』も出ていた。
その続編の移植である『海腹川背Portable』の出来がかなりアレだった事から
相対的に『旬』とともに評価が上昇し、価格も急激に高騰した。
幸い現在はDSにカップリング移植されたことから価格は3000円程度に落ち着いている。
また更なる続編『さよなら 海腹川背』も3DSで発売された。
現在はSteamで無印~旬~ちらりの3本が安価で購入可能。

LIVE A LIVE
オムニバス形式のRPGでシナリオによってシステムも違う。
SFCソフトの価格が高騰していたためプレイヤーはソフトの購入を控えており、
またSS・PSなどの次世代機が発売される直前に発売されたために売れなかった。
複数の漫画家がキャラデザを担当し版権が複雑であるため移植・リメイクは絶望的。…と思ったらまさかのVC配信され、後にフルリメイクも発売された。
ソフト(3000円~)のみならず攻略本(3000円~)も高価である。

★セプテントリオン
転覆し沈没寸前の豪華客船から他の生存者を助けつつ脱出するゲーム。
SFCのスペックを活かし、映画の迫力と臨場感をうまく再現している。中古価格は8000円台。

★ドレミファンタジー ミロンのドキドキ大冒険
1996年発売。1986年に発売されたFCの大ヒットゲーム「迷宮組曲 ミロンの大冒険」の続編として作られたアクションゲーム。
「迷宮組曲」は8周クリアすると"THIS IS THE END OF EPISODE 1 SEE YOU AGAIN!"と次回作を示唆する隠しメッセージが表示されたのだが、それから10年後に約束を果たしたことになる。
オーソドックスな横スクロールアクションだが、前作のようなシャボン玉攻撃などがあり続編としての体裁は保っており、キャラの動きもかわいい。
PSとサターンによる32ビットゲーム機戦争最盛期&3ヶ月後にはニンテンドウ64が出るという時期にひっそりと発売され、そのまま注目されずに消えていった。
箱説付きでの中古価格が3万を余裕で超える超高額ゲームだが、VCで遊べた。

★美食戦隊 薔薇野郎
1995年9月に発売されたベルトスクロールアクション。「ぐるめせんたい ばらやろう」と読む。
超兄貴シリーズなどを手掛けたWINDSが開発を担当した。
超兄貴に通じる特異な世界観やアクの強いキャラ、Aボタンを押すと特に意味のない「ポージング」を行うなど所謂バカゲーの類である。
付属のアンケートハガキの質問項目ひとつ「購入のきっかけは?」への回答選択肢の一番目が「間違えた」であったりネタ要素は随所にある。
バカゲーではあるがシステムは遊びやすく、グラフィックも凝っていて独自要素で道中で集めた食材を使ってステージ終了後に料理を行うなど作りは丁寧。
発売元が洋ゲーの日本移植版を出していた無名のイギリスの会社だった為か殆ど売れなかったがゲーム雑誌「ユーゲー(後のゲームサイド)」のバカゲー特集で何度か取り上げられたことで徐々に知名度を上げたことでプレミア化したという経緯がある。
販売価格は箱・説明書・アンケート葉書完品で60000~70000円。カセットのみでも30000円ほど。
長らくVC化もされていなかったが、2017年時点で版権を所持している海外の会社の許諾を得て2017年内にSFC/SFC互換機用ソフトとしてカセットが再販されることとなった。こちらはSFCor互換機で動作するが、任天堂のライセンス商品ではない。
2019年にはSteamでも『Gourmet Warriors』名義で配信が開始されており、こちらは配信かつ英語のみ故か1500円(2023年12月現在)とリーズナブル。

★ポコニャン!へんぽこりんアドベンチャー
1994年12月発売。当時放送されていた藤子F先生原作のNHKアニメを下敷きにしたキャラゲー。
見た目はよくある横スクロールアクションゲームで、ポコニャンが敵に当たっても、タイムが減ってもミスにならない、と完全にお子様仕様。
それ以外目立つ特徴はないものの、どういうわけかカセットだけで4000-5000円ほどの高値が付いている。
対象層からして箱や説明書の現存率が低いのだろうが、完品だと万単位にはね上がり、買取価格に10万なんて付ける店もあるらしい。本気か?
ちなみに同年8月に発売されたゲームボーイ『ポコニャン!夢の大冒険』も高額。こちらは「スーパーゲームボーイにフル対応」という技術的に見るべき点はある。

★NAGE LIBRE ~静寂の水深~
1995年2月発売。異世界に迷い込んだ5人の女子高生が元の世界に戻るために奮闘するシミュレーションRPG。ちなみに『エストポリス伝記II』や『FRONT MISSION』といった名作と同日発売だったりする。
敵も味方も美少女キャラばかりなのが特徴。戦闘はカードバトル要素もありコスチュームカードを選ぶと、制服の他、体操着やスク水に着替えることが出来る。戦闘中に味方も敵も着替えまくる姿はなかなかシュール
コスチュームに応じて能力値が変わるほか、戦闘時の立ち絵も変化する。
ゲームとしてはかなり大味かつ単調だが、立ち絵を始めとしたキャラグラフィックや、戦闘シーンを始めBGMはなかなかの出来かと。サウンドには高濱祐輔氏も関わっていた様子。
マイナーなのもあるが見つかりにくく中古価格も高め。箱説付きだと4、5万することも。
プレステで続編~螺旋の相克~も発売されているが、今作の魅力だったキャラグラフィックが劣化しているのもあってか評価は低め。中古価格も5000円しないことも多い。

★であえ殿様 あっぱれ一番
1995年3月発売。バカ殿(もちろんこの人は関係ない)あるいはバカ王子を操作して、宇宙人によって操られた人や動物、幽霊などと戦いながら、乱心してしまった日本のドン「将軍イェーヤス」の元へ向かう
……という素敵なストーリーの見下ろし視点のアクションゲーム。全編どこかおバカでコミカルな内容だが、アクションゲームとしての出来も悪くないかと。
敵を倒しTGR(TONOSAMA GREAT)というゲージを増やすことで、上半身裸のムキムキマッチョなバリキ殿、バリキ王子に変身することが出来る。バリキ状態はボスすら数発のパンチで倒せるくらい強力。
カセットのみでも1万円近くする他、箱説付きだとショーケースに数万円で鎮座していることも。

★蓬莱学園の冒険! 転校生スクランブル
1996年4月発売。プレイバイメール『ネットゲーム90 蓬萊学園の冒険!』から始まり様々なメディアで展開された蓬莱学園シリーズのコンシューマゲーム作品。
生徒数10万人を越える超巨大学園「蓬莱学園」に転校してきた主人公が、学園スクープ新聞の記者になり様々な事件を調査するというRPG。
出来は特別悪くはないものの内容は平凡。ストーリーのノリが合えば蓬莱学園シリーズを知らなくても、超巨大学園を舞台にしたちょっと変わったRPGとして楽しめるかと。
末期発売のマイナーゲームということもありかなり見つかりにくく、箱説明書付きだと9万近い値段のことも。カセットのみならオークションサイトなどで5千円前後もちょくちょく見られる様子。

ごきんじょ冒険隊
1996年5月発売。幼稚園年長の少女まなが、ごきんじょの平和を守るために友達と下水道や裏山を冒険し、いじめっ子やごきんじょに忍び寄る黒い影と戦う、というRPG。
育成SLG要素があったりと個性的な内容だがRPGとしてはやや大味。というか終盤はまなの無双状態に。ぅゎょぅι゛ょっょぃ
キャラデザインは漫画家の須藤真澄氏、シナリオは黒田洋介氏が手掛けている。
森彰彦氏の手掛けるBGMも評価が高く、特に通常戦闘のBGMは町中で幼稚園児が戦っているとは思えないようなおしゃれな雰囲気で特に人気がある。
説明書に須藤真澄描き下ろしのマンガも描かれているため完品で欲しいところだが、4、5万円くらいすることも。

★レンダリング・レンジャーR2
海外製なのに何故か日本でしか発売されなかった不思議な背景を持つ洋ゲー。
そしてSFCプレミアゲーどころが全てのプレミアゲーの筆頭
なんと売っているのを確認することすら至難の業。ちなみに買取価格は箱説入りで76000円である。
内容は日本のゲームの影響を強く受け、作りこみも非常に良い良作である。


追記・修正は『レンダリング・レンジャーR2』を売っているのを発見してから行ってください。

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最終更新:2023年12月08日 22:23