ぷよぷよテトリス

登録日:2014/03/5(水) 20:17:30
更新日:2025/03/14 Fri 18:38:31
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『ぷよぷよテトリス』は、2014年2月6日にセガより発売されたゲームソフト。


■概要

ぷよぷよ』と『テトリス』、セガが手掛けたことのある2大落ち物パズルゲームのコラボレーションゲーム。
ぷよぷよシリーズのナンバリングには含まれていない。
「ぷよぷよ」同士、「テトリス」同士の対戦はもちろん、
異種対戦や、同一フィールドで「ぷよ」と「テトリミノ」が出現するルールなど、
双方の異なるゲームシステムを織り交ぜた様々なゲームモードが収録されている。
また、全機種でインターネット対戦が可能。


登場するキャラクターは、『ぷよぷよフィーバー』以降に登場している『ぷよぷよ』シリーズキャラのほか、
『テトリス』ブランド側が版権を持つコラボキャラクター扱いとして本作で用意された新キャラクターが登場。
「アドベンチャー」モードで描かれるストーリーの時系列は、『ぷよぷよ7』や『ぷよぷよ!!20th』よりも後にあたる。

2020年12月10日には続編の『ぷよぷよテトリス2』が発売された。こちらはNintendo Switch版、PS4版、XBOX One版、PS5版・Xbox Series X/S版の5種類が発売されている。


■対応機種

本作は以下の機種で発売されている。
基本的なゲーム内容はどの機種も同じだが、機種によってはゲームバランスの変更など一部異なる点もある。


2014年2月6日に発売。
ニンテンドー3DS版とWii U版は、同一のサーバーでインターネット対戦が可能。
また、PS3版とPS Vita版も、同一のサーバーでインターネット対戦が可能。

  • PS4版、XBOX One版
2014年12月4日に発売。
内容はPS3版がベースとなっているが、ぷよぷよvsテトリス時の攻撃値の調整、
ぷよぷよ接地から次の組ぷよが出るまでの時間とおじゃまぷよ落下時間の短縮、
テトリスからぷよぷよへ攻撃した際のおじゃまぷよが降るまでの時間を延長、
「ドリームアーケードひとりで」でCOM最大3人との対戦が可能になる等、一部のゲームバランスや仕様が変更されている。
また、他機種で有料販売されている追加コンテンツが初めから収録済み(「アドベンチャー」モードを進めると入手できる)。
インターネット対戦も可能だが、他機種とのインターネット対戦は不可能。

2017年3月3日に発売。ゲーム内容やバランス調整は上記のPS4版、XBOX One版とほぼ同内容。
TVモード、テーブルモード、携帯モードの3つのスタイルでプレイできる。
また、複数の本体と、本体と同じ数のソフトを持ち寄り、ローカル通信でプレイすることも可能。
さらに、海外版のNintendo Switch用ソフト『ぷよぷよテトリス』とインターネット対戦が可能。
(なお、PS4版も更新データを受信することで全世界でのインターネット対戦が可能となる。)
他機種とのインターネット対戦、ローカル対戦はできない。


■ゲームシステム

  • インターネット
本作は全ての対戦ルールがインターネット通信対戦に対応。
ニンテンドー3DS版はWii U版と、PS Vita版はPlayStation 3版と、
それぞれ異なるハードのユーザー同士でもインターネットの通信対戦が可能。
上記以外の機種では、他機種とのインターネット対戦は不可能。
本作では何気にこれに先駆けて、3DSとWii Uのマルチプラットフォームを実現している。
1対1で勝負し勝敗によって自分のレートが変動する「全国パズルリーグ」(Nintendo Switch版、PS4版では「全世界パズルリーグ」)、
好きなルール設定で部屋をひらいてほかのプレイヤーやフレンドと対戦し勝ち負けでレートが変動しない「クラブ」の
2つのモードで対戦できる。

  • リプレイ
本作では対戦モードや1人用モードのプレイを保存して自由に鑑賞できる「リプレイ」機能が搭載されている。
保存したリプレイはインターネットに接続すると、他人に公開できる。
また、他人がインターネットで公開しているリプレイを見たり、保存する事も可能。

『ぷよぷよ』シリーズでは初の有料のダウンロードコンテンツ配信が行われている。
PS4版、XboxOne版、Nintendo Switch版は他機種でダウンロードコンテンツとなっていた要素を全てソフト内に収録しており、
「アドベンチャー」モードを進めることで入手できる隠し要素になっている。


■ルール

5つの対戦ルールと、6つのルールでハイスコアを目指してプレイする1人用の「とことん」モードが収録されている。


  • VS(ブイエス)
「ぷよぷよ」と「テトリス」の最も基本的ななルールで対戦するルール。
キャラクターセレクト時に「ぷよぷよ」か「テトリス」のどちらのスタイルでプレイするかを決定する。
「ぷよぷよ」は『ぷよぷよ通』に準拠したルール、「テトリス」は現在の標準的な対戦ルールとなっているが、
「テトリス」と「ぷよぷよ」が混ざっている場合は、「テトリス」でおじゃまが送られるタイミングが少し異なる。

  • ぷよテトミックス
「ぷよ」と「テトリミノ」が1つのフィールドに混ざって出現するルール。
このルールは独自の仕様が多く、テトリミノだけでなく組ぷよもHOLDできる。また、ぷよぷよの即時落下にあたる「クイックドロップ」も使用可能。
フィールドもぷよぷよの横6×縦12とテトリスの横10×縦20を足して2で割ってミックスされており、横8×縦16となっている。
連鎖中やラインクリアー中でもつぎの組ぷよ・テトリミノを操作でき、
すばやく消すことで連鎖数やラインクリアー数を加算させることができる。
過去作の『ぷよぷよ』ルールで言うところの「アクティブ」+「ちびぷよ」といった感じの内容となっており、アクティブ状態でぷよぷよとテトリス両方を消すとミックス連鎖になり、より強い攻撃を送れる。
攻撃はおじゃまぷよで1度に最大40個降るというぷよぷよ準拠だが形はテトリミノになっており、一方でダメージボイスの基準は4ライン分の32個で分かれていて、こちらはテトリス準拠と細部までごちゃ混ぜになっている。ぷよぷよでは3ラインの18個で大ダメージボイスになるのが、このルールでは岩ぷよ1個分(30個)でもギリギリ小ダメージボイスになる。
そういえば、陣内智則のコントでこんな内容のネタがあったような気がする

  • スワップ
一定時間が経過するたびに「ぷよぷよ」と「テトリス」のフィールドが交互に入れ替わるルール。
操作中のフィールドでゲームオーバーになると、もう片方が健在でも負け。
切り替わると、それまで操作していたほうの組ぷよ・テトリミノはそのまま自由落下する。
これを利用して、2つのフィールドで同時に連鎖とラインクリアーを発生させると「コンボ」となり、
相手に送れるおじゃまの量が通常よりもアップする。
ある程度の攻撃なら、片方のエリアでダメージを肩代わりすることも可能。

  • パーティー
キャラクターセレクト時に「ぷよぷよ」か「テトリス」どちらかを選び、制限時間内に連鎖やラインを消して獲得したスコアを競う。
このルールでは、フィールドの上部までぷよやブロックが積みあがってもゲームオーバーにはならず、
フィールドが初期化されてプレイを続行できる(ただし、このときに相手全員にスコアが加算される)。
また、フィールド上にアイテムが出現することがあり、
アイテムを消す(となりでぷよを消す、アイテムを含めてラインクリアーする)事で、様々な効果を発揮する。
アイテムの効果は他人をじゃまするものと自分を強化するものがあり、
「サーチライト」「スピードアップ」「こおりづけ」等、過去の「ぷよぷよ」で見かけたものも存在する。

  • ビッグバン
キャラクターセレクト時に「ぷよぷよ」か「テトリス」どちらかを選び、
ぷよぷよは常に「フィーバーモード」で、テトリスは常に「ラッキーアタックモード」で一定時間ぷよやブロックを消し続けるルール。
制限時間内(チャージタイム中)に連鎖やラインクリアーをし、全消しを目指しながら攻撃力を溜めていく。
その後ためた攻撃力を相手と相殺しあい、攻撃力が低かったプレイヤーがダメージを受ける。
(3~4人戦の場合は攻撃力がもっとも強い人以外の全員がダメージを受ける)
HPが全て無くなると負けで、決着がつくまでチャージタイム→相殺の流れが繰り返される。
後に『ぷよぷよクロニクル』でぷよぷよ単独のルールとして収録されている。

  • とことん
ハイスコアを目指してプレイする1人用のモード。対戦相手は登場しない。
「ぷよぷよ」は「とことんぷよぷよ」「とことんフィーバー」「とことんちびぷよ」の3つ。
「テトリス」は「マラソン」「40ライン」「ウルトラ(数分間スコアアタック)」の3つのルールがある。


■キャラクター

旧『ぷよぷよ』シリーズ、『ぷよぷよフィーバー』シリーズ、『ぷよぷよ7』からのキャラクターと、
新たに用意された『テトリス』のキャラクター、合計24名がプレイヤーとして登場。
「ぷよテトミックス」「パーティー」「とことんちびぷよ」では、
キャラクターによってぷよの出現パターンなど、性能が異なっている。
また『ぷよぷよフィーバー』シリーズから、
プレイヤーとしては使用できないが、まんざいデモで登場するサブキャラクターが数人登場する。


ストーリーを進めていく「アドベンチャー」モードでは『ぷよぷよ7』同様いくつかの章で構成されており、
ひとつの章は複数のステージがあり、ステージごとに使用キャラクター及びルールが変化する。
また、CPUとの対戦ではない1人用のステージも登場する。


本作で登場するキャラクターは以下(カッコ内は担当声優)。
『テトリス』キャラクターのみ解説をしていく。『ぷよぷよ』キャラは各キャラの項目及びぷよぷよフィーバーぷよぷよフィーバー2の項目を参照

【『テトリス』キャラクター(本作の新キャラクター)】
  • ティ(水原薫)
挑戦ならいつでも受けるよ
テトリス側の主人公。名前の由来は「Tミノ」。スペースシップ『テト号』の艦長にして、現行の「テトリス王者」。テトリスのセカイで知らないものはいないらしい。
おかっぱ頭が特徴的な少年で、ぴっちりとした服装をしている。
真面目かつクールな性格をした常識人だが、個性的な『テト号』の面々と比較して地味なのを内心気にしている。
メイン主人公として、りんごやアミティ、アルルと共に「時空の番人」が関わる本作の事件に立ち向かう。
連鎖ボイスはテトリスのテクニックに関する単語。

ピッピピッピピ―!
ティの相棒で、テト号のマスコット。名前の由来は『Oミノ』。黄色い球体状の体の左右から手足が生えた姿をしている。カーくんとは黄色いマスコット同士であってすぐ仲良くなった。
「ビ」と「ピ」しか発音できないが、ティなどごく一部の物はその言葉が理解できる。
彼?を介してティは宇宙のどこかにテト号の巡回に関する報告を行っている。
連鎖ボイスでも「ピ」と「ビ」しか言わないが、ティの連鎖ボイスの真似をしている。

エスがいいのぉ~?
テト号の航海士にして、シナリオ上のメインヒロイン。名前の由来は『Sミノ』。巻き毛の緑色のロングヘアが特徴的な女の子。
華奢でかわいい見た目だが結構毒舌でわがままなサディスト。だが打たれ弱い面もあり、自分にとって未知の場所であるプリンプタウンに一人放り出されたときはティの助けを待って泣いていた。かわいい。
ゼットのことを「パパ」と呼び慕っており、彼の前ではわがままさも鳴りを潜める。
当たり前だがゼットは真の「パパ」ではなく、彼女の実父はエックスである。
連鎖ボイスは美容関係。

  • アイ(泰勇気)
愛は美しい!
二足歩行で眼鏡をかけた知的な風貌のチワワ。テト号の優秀なメカニックエンジニア。名前の由来は『Iミノ』。
いつもは礼儀正しい紳士なのだが、その実ちょっとしたことで取り乱し子犬のように叫びながら震えてしまうほど臆病な性格。
いつもジェイ&エルの過激ないたずらの被害に遭っているらしい。
エンジニアとしての腕は確かで、りせぱと協力して異常が見つかったテト号を速攻で修理していた。このとき、動物的な見た目の科学者同士りせぱと友情が芽生えた。
連鎖ボイスは「美」を各国語で連呼する。

  • ジェイ&エル(美幸キャスリーン)
ふたりでいれば最強なんだよ!!
テト号の乗組員の男女の双子。紺色の服を着ている方がジェイで、えんじ色の服を着ている方がエル*1。名前の由来は『Jミノ』と『Lミノ』。
明確な役職は明言されていないが、二人で手をつなぐと不思議なパワーが発揮される超能力を持っている。
とにかく悪戯が大好きであり、暇さえあれば所かまわず悪戯をしかける。そしてアイが犠牲になって泣き喚く。
仲良しな男女の双子と言う事でユウちゃん&レイくんを想起させるが、「ぷよテト」「ぷよテト2」どちらでも彼らはシナリオには不参戦なので特に掛け合いはない。残念。*2
連鎖ボイスは左右対称、二人協力に関連する単語。
  • ゼット(綿貫竜之介)
チョー健康ダゼ――—ット!!!
テト号のハウスキーパーを務める大柄なロボ。名前の由来は『Zミノ』。
世話好きで甲斐甲斐しい性格で、少しおせっかい焼き。常にテト号の乗組員の健康管理に気を使っている。一方、ロボらしく頑固で融通が利かない面もあり、アルルを怒らせてしまったこともある。
エスには「パパ」と慕われていて、彼自身それを受け入れている。
連鎖ボイスは健康関連。
実はエックスに造られた存在で、エスの「パパ」としてふるまうのも彼に「父親の代わり」をしてほしいと託されたから。
+ ネタバレ注意
ごめんね、僕は強いんだ
本作のラスボス。童顔でぶかぶかな半ズボンなど若々しい外見に反する、白髪や少ししゃがれた声による老成した雰囲気が不思議な魅力を醸し出すお兄さん。
一人称は「ぼく」で紳士的かつ温厚な性格。立場こそラスボスではあるが、どっかの闇の貴公子変態旅人は見習ってほしいくらいの常識人。
元は『テト号』の先代艦長で、「テトリス王者」でもあった。エスの実父で、アイを拾い、ゼットを設計し、ティにとってはかつての目標でもあったなど、テト号の面々の恩人でもある。
現在は「時空の番人」と呼ばれる仕事につき、「時空の果て」と呼ばれる場所で孤独に様々な世界の境界線を保つ役目を担っている。ティがオーを通じてパトロールの報告をしているのも、実は彼だった。
しかし、時空間に関わるその役割のせいか現在は人の記憶に残りにくい存在になってしまっており、ティたちは物語の終盤までエックスを思い出すことはできなかった。
自身の仕事の結果としての孤独感や寂しさゆえに、「ぷよぷよのセカイ」と「テトリスのセカイ」が交わりかけた兆候を見逃してしまい、二つのセカイが融合する混乱・暴走状態を赦してしまった。
そのため、自身が時空の果ての更に果てで「テトリス王者」に倒されることでセカイの融合と同調しかけている自身の心の混乱を鎮めるのが真の目的であった。

ラスボス二人のチートパワーによりある程度記憶の残存がマシになった「ぷよテト2」ではどこか物憂げな雰囲気も消え、おっとりとしつつも明るい態度が目立つようになった。

連鎖ボイスは先代テトリス王者らしく、やはりテトリスに関連するもの。
【『ぷよぷよ7』より登場】

【『ぷよぷよフィーバー』シリーズより登場(プレイヤーキャラ)】

【『ぷよぷよフィーバー』シリーズより登場(サブキャラ)】
  • リデル(並木のり子)
  • アコール先生&ポポイ(倖月美和)
  • ユウちゃん&レイくん(仲西環)
  • さかな王子(若林直美)
  • おにおん&おに子(並木のり子)
  • どんぐりガエル(若林直美)

【コンパイル製『ぷよぷよ』シリーズより登場】



「いくぞ! 追……」
「……正で」
「「編集だ!」」
「「えっ!?」」
「追記じゃないのか!?」
「修正じゃないの!?」
「そして」
「更新されちゃうのーーー!?」

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  • XboxOne
  • 2014年
最終更新:2025年03月14日 18:38

*1 「ぷよぷよ!クエスト」の表記や見た目からして、恐らくジェイが男の子でエルが女の子

*2 「ぷよテト」では非プレイアブルとしてゲスト出演するだけ、「ぷよテト2」では追加無料DLCとして使用キャラにはなったもののシナリオでは登場しない。