グリーンヒポポタマス/道明寺アツシ

登録日:2014/03/08 Sat 18:35:00
更新日:2025/07/18 Fri 18:12:36
所要時間:約 4 分で読めます






俺はアツシ。道明寺アツシ……6人目の動物戦隊!



「グリーンヒポポタマス/道明寺アツシ」とは動物戦隊ゴーバスターズの6番目の戦士。
緑色のジャケットに身を包んでいる青年である。
演:鈴木達央


概要

登場作品は、Vシネマ『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ』。
チダ・ニックの願いが生み出したパラレルワールド上に存在する人物だが、名前の有る中では本編では登場していない唯一の人物でもある。

特命戦隊と異なりと銀が初期から参戦しているため、彼が動物戦隊における追加戦士となった。

第15話。
5人のピンチに颯爽と登場、変身して名乗りを上げる姿はカバという鈍重そうなモチーフとは裏腹にクールの一言。
ヨーコの心をわしづかみにした。


…………………が、しかし。


動物戦隊の長き戦いの日々を断片的に描いた今作において彼の出番は非常に少なく、
上記の初登場シーンの次に画面に映った時、第37話では死にかけていた。

具体的にどのような攻撃・作戦で致命傷を負ったのかは不明だが、ヘルメットも割れ、
スーツも身体も傷だらけになったアツシは、メンバー全員に看取られつつ、後を託して死んでいった……。


後は……後は頼んだぜ……ヒロム……

アァァツシイイィィィィィィィィィィィィィ――――――――!!!(顔芸)


その時のヒロムの叫びはひたすらにわざとらしい悲痛なものであった。

彼が殉職した後のロボ戦では本来の力を発揮できずゴールドが思わず弱音を吐いており、仲間からは相当信頼されていたことが窺える。
ヨーコのことでヒロムはやや複雑な感情をいだいていたらしいが、別れ際のわざとらしい悲痛な叫びからも、なんだかんだ慕われていたことがわかる。

ちなみに、追加・番外且つ緑色の戦士は他にも殉職、行方不明、引退等の要因によって戦線離脱しているパターンが多い。




アニマルチェンジ!

湿地のスイマー! グリーンヒポポタマス!

【グリーンヒポポタマス】

アツシが変身する緑色の戦士。
モチーフは名前の通りにカバ。本編に緑の蛙のメカがいるのにである
ほぼ確実にネーミングでネタフリするためと思われる。

カバはユーモラスな見た目とは裏腹に非常に獰猛且つパワーも機動力も高い知られざる猛獣最強候補であり、
追加戦士らしく彼も5人を凌駕する戦力を持っていた可能性がある。

……可能性があると言うのも、そもそも彼の戦闘シーン収録撮影されておらず、そこは想像するしかないためだ。
よって武器を使う場面も無く、彼が実際にどれだけ強かったかは不明なままである。

撮影用のスーツはブルーバスターの改造品である。
頭部のカバの耳、色、サングラスの模様を除けば形状は全く同一であることがわかる。変身ブレスもレッド、ブルー、イエローと共通。


【余談】

演じた鈴木氏は、本編でウサダ・レタス、過去の東映特撮関連作では『KAMENRIDER DRAGON KNIGHT』で主人公キット・テイラーの声を担当している。
ちなみに氏はロボットアニメ獣装機攻ダンクーガノヴァ』ではサイのマシンに搭乗する役だったが、
動物モチーフのスーパー戦隊でサイがモチーフの追加戦士のひとりに超獣戦隊ライブマングリーンサイがいる。これまたグリーン。
また鈴木氏はこの後ゲーム『ファイナルファンタジー15』で主役になったが、FF12の主人公の演者は『キバ』で主役級の紅音也になり、DDFF版の代役は『カブタック』で北京原人としてゲスト出演、FF10の主人公中の人も『仮面ライダードライブ』で重要人物を演じているため、
順番としては前後するが10・12・15とFF主演声優3人の3次元姿と三者三様の死に様が東映の歴史に刻まれることとなった。


追記・修正頼んだぜ……

























【考察】

さて、彼の存在について少し気になるところがある。

終盤、動物戦隊も大魔王アザゼルによって全滅してしまうのだが、ニックを待っていた神は、

パラレルな世界に行っても、死ぬ順番は変わらなかったみたいだね

と発言。
実際、ニックのすぐ前に死んだのは、一度目も二度目もJであった。


このことから考えると、疑問なのは“特命戦隊世界”におけるアツシのことだ。

仮に、神の発言がニックたちだけのことを指しているのでなければ(実際、アザゼルの攻撃でゴーバスターズが爆発するタイミングはどちらも共通)、
“特命戦隊世界”のアツシも“動物戦隊世界”の時と同じようなタイミングで命を落としていた可能性がある。

本編では全く顔を見せていない彼がどのように過ごしていて、どのような末路を迎えたかは、
スタッフが話を作らない限り我々の知る由もないが、どのみち彼が若くして死亡することは避けられなかったのかもしれない。

さらに言えば、ヒロムやヨーコの家族をはじめとした転送研究センターの研究員たちもまた同じことがいえる。
彼らは亜空間にこそいかなかったが、もしかしたら……


……不吉な話はここまでにして、アツシに話を戻そう。

彼はある意味唐突に参戦したキャラであるため、どういった経緯で動物戦隊に加わったのか、それすら不明。
カオス且つシュールな勢いと空気で気にならないが、彼の存在は大きな謎を残している。


追記・修正をお願いします


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年07月18日 18:12