ピアーズ・ニヴァンス

登録日:2014/03/30 Sun 00:57:46
更新日:2025/01/22 Wed 23:25:35
所要時間:約 12 分で読めます




「B.S.A.A.…あんたの帰るべき場所だ」


ピアーズ・ニヴァンス (Piers Nivans)
CV:クリストファー・エマーソン / 阪口周平
年齢:26歳→27歳
身長:178cm
体重:68kg
血液型:A型Rh+
所属:B.S.A.A.北米支部アルファチーム

◆概要◆
ピアーズ・ニヴァンスとは、『バイオハザード6』に登場する7人の主人公の内の1人。
今作からの新キャラクターで、主にクリス編で活躍する。
週刊少年チャンピオンにて連載されていた漫画、『バイオハザード ~マルハワデザイア~』にも先行出演していた。

B.S.A.A.創立メンバー、通称オリジナル・イレブンの1人であるクリスが、陸軍特殊部隊に所属していたピアーズをスカウトしたのが縁の始まり。
その後クリスが特権を捨てて後進育成の為に率い始めた最前線部隊アルファチームに、ピアーズも希望して所属した。
それ以降、副隊長的なポジションとしてクリスと共にチームの中心に。
優れた動体視力と集中力を持つ天性の狙撃手(スナイパー)であり、その能力で部隊に貢献している。

非常に真面目な性格で、正義感も強い。
しかし真面目とはいっても普段の性格は明るく、誰とでも分け隔てなく接する。
…なんだこの完璧なイケメン

クリスからの信頼も厚く、クリスをして「将来、B.S.A.A.を背負って立つ存在になる」と期待されている。
彼自身、良くも悪くもクリスを大変、尊敬しており、目標にしている。

ゆえに、「金次第で化け物とだって手を組む」という発言や、クリスを小馬鹿にした態度をとるジェイクには度々怒りを見せている。

本編ではクリスのパートナーとして行動するのだが、途中暴走気味な隊長に振り回されるなど結構苦労することに*1


◆経歴◆
優秀な軍人の家系に生まれたピアーズは、自身も何の疑問も持たず軍人を志す。
ストイックに訓練に励み続けた結果、先述のような狙撃手としての才能を開花させ目覚ましい活躍をしていた。

しかしある時、彼は初めて自分に疑問を持ち始める。

ー自分は一体何のために戦っているのかー

その答えはいくら考えても出ることは無かった。
が、それでも彼は今まで通りストイックに訓練し自らの腕を磨き続けた。

そんな彼の元に1人の男が現れる。
クリス・レッドフィールドであった。
クリスは彼の狙撃手としての才能に目をつけ、ウェスカーとの因縁に決着をつけ、メインスポンサーだった
トライセル社との関係も断ち切った新生B.S.A.A.の一員とするべくスカウトに着た。

彼はスカウトに応じ、2010年にB.S.A.A.の一員となった。
B.S.A.A.として戦う中で、今尚前線で戦い続け、彼が入隊する一年前にはオリジナルイレブンとしての地位すら捨てて後進の育成を図る為にαチームの隊長に正式に就任し、確固たる意志を持ってバイオテロを根絶しようとする「伝説の英雄クリス」の姿に強く感銘を受け、尊敬の念を抱くようになる。

そして彼は「クリスという人間こそ、自分が目指すべきものだ」と思い、クリスの下でバイオテロとの戦いに身を投じて行くことを決意するのだった。



◆使用武器◆
◎銃
  • MP-AF
ピアーズの初期装備であるマシンピストル。
威力100、クリティカル率6%、装弾数30発、ストック150発。
使用弾は9mm弾
クイックショットは近くの敵に弾丸を3連射する。

火力は心許ないが、ハンドガンに比べて装弾数が多く、弾のストック数も多いため、
アイテム欄を圧迫しづらいことや、射撃時のブレが小さいことが利点。
また、単発とフルオートを自由に切り替えることが可能。
集弾率が異なるので敵の数や距離など状況に応じて使い分けたい。


  • アンチマテリアルライフル
ピアーズの専用装備で、MP-AF同様初期から使用可能なスナイパーライフル。
威力1000、クリティカル率100%、装弾数10発、ストック数40発。
使用弾は12.7mm弾
クイックショットは腰の辺りで構えつつ近くの敵に弾丸をぶっ放す。

スナイパーライフルの中で最も高い威力を持ち、大抵のジュアヴォなら一撃で射殺可能。
またサーマルスコープ付きで、ONにすると視界がモノクロになり、生物が白く表示されるため暗所や遠距離での索敵にも非常に役立つ。
一方で反動が大きく、一発おきに廃莢するため連射力は乏しい。
リロードにも時間がかかるため隙が生じやすい。
少し扱いが難しい武器ではあるが、その厳つい銃身から放たれる重厚な狙撃感は1プレイの価値あり。
因みにAIピアーズにこの武器を使わせるとキチガイじみたエイム能力で次々とジュアヴォを消して行くので非常に頼りになる。
ちなみに∞スナイパーライフルのスキルはアンチマテリアルにも適用されるので、コンバットゲージが持つ限りこれだけでガンガン進める。


  • アサルトショットガン
chapter2にて拾えるクリス編共通のショットガン。
威力170×7、装弾数7発、ストック数40発。
使用弾は12ゲージ散弾
クイックショットは近くの敵を吹っ飛ばす。

威力は標準だが連射力に優れているため場面を選ばず使える。
欠点はリロードが遅いことくらいで非常に優秀な子。


  • グレネードランチャー
chapter3にて拾えるクリス編共通のランチャー。
今作では3種類の弾薬を使い分ける。
装弾数6発、ストック数40発。
クイックショットは3種類共通で近くの敵を吹っ飛ばす。
威力に優れるがリロードがかなり遅く、弾の切り替え時にもリロードが発生するため非常に隙が生じやすい。
ちなみに残念ながら前作に登場した閃光弾、焼夷弾、電撃弾はリストラされてしまった。

40mmグレネード弾・炸裂弾
威力500〜1500。
手榴弾と比べれば範囲は狭いものの、着弾点付近の敵を爆発に巻き込む。
非常に威力が高いため、硬いB.O.Wを簡単に倒せるのが魅力。
だが範囲内の自分やパートナーをも巻き込むため、遠距離から使うように気をつけたい。
特にオンライン時はマナー的にもよろしくないので乱射は避けるべき。

40mmグレネード弾・冷凍弾
威力0〜300。
範囲が狭く威力も低いが、敵を凍らせて一撃で倒すことがあるのが魅力。
ジュアヴォに対してガンガン使っていくのが吉か。
自爆の危険度は炸裂弾よりは低いがそれでも痛いことには変わりないので気を付けるべき。

40mmグレネード弾・硫酸弾
威力200〜450。
これも範囲がそこそこだが威力は炸裂弾より低め。
しかし変異種全般、特に孵化前の蛹に対して非常に有効。
対ハオス2戦目ではこれがあるのと無いのとで難易度が全く違ってくるのでとっておいておくと良いかもしれない。
自爆ダメージは低めだが、硬直時間が長く危険なため誤射はやはり避けたい。


  • セミオートライフル
chapter4にて拾えるクリス編共通のスナイパーライフル。
威力600、クリティカル率75%、装弾数5発、ストック数60発。
使用弾は7.62mmNATO弾
クイックショットは腰の辺りで構えつつ近くの敵を撃つ。

威力、連射力に優れた長距離武器だがピアーズはアンチマテリアルライフルがあるため完全にいらない子。
…だと思ったら大間違い。
それもそのはず、12.7mm弾はマグナムの弾薬並みに手に入りづらいことや、連射力の面からこちらの方に頼った方が良い状況も多いからである。
クイックショットの隙も小さいので近距離戦もそつなくこなす。


  • ????
chapter5の対ハオス2戦目〜海底油田脱出まで使用することになるピアーズの専用武器。
体力を消費して雷撃を放つ。
また、溜め撃ちで真正面の敵に極大の雷撃を浴びせることも可能。
蛹は雷撃に弱いため、ハオス戦では非常に強力である。

「武器」と記述したがこれの正体は、強化C-ウイルスによってジュアヴォ化したピアーズの右腕。こうなった経緯は後述。


◎投擲
  • 手榴弾
クリス編、エイダ編共通の手榴弾。
ストック数5個。

投擲地点付近の敵を爆発で纏めて吹き飛ばすことができるお馴染みのやつ。
威力、範囲共に優れておりボス戦から大量のジュアヴォを掃除したい時など幅広く使える。

しかし逆に言えば自爆した時の被害も甚大なので使う時は慎重に。
壁や敵に跳ね返って足下に転がってくるなんてベタな真似は絶対にやめよう。


  • 閃光手榴弾
クリス編、ジェイク編共通の手榴弾。
ストック数5個。

強烈な光と音で投擲地点付近の敵の身動きを封じるまたまたお馴染みのやつ。
威力はほとんど無いものの、範囲はかなり広く多くの敵に効くのが利点。

自爆時のダメージは無いものの硬直時間が長いのでやはり注意。

おそらくアイテム欄が一杯になった時に捨てられるアイテムNo.1。
そして肝心な時に無いのは4から続くあるあるだろう。


◆本編での活躍◆
行方不明になったクリスを半年間探し続けようやく見つけるも、クリスは記憶を失い酒に溺れるという有様だった。

しかしピアーズはクリスの記憶を戻そうと彼を説得、仲間たちによる盛大なドッキリを敢行してクリスを戦場へと連れ戻し、再び彼の部下として戦うことに。

中国での拉致された国連の要人の救出任務を成功させた際にクリスの記憶が復活、エイダの追跡を開始する。
しかし、仲間を失った時に記憶を失ったせいや記憶を取り戻したばかりなのもあって、全ての元凶であるエイダへの復讐心や仲間を次々と殺していくB.O.Wへの憎しみからクリスは完全に暴走。
ピアーズは撤退するよう進言するが聞き入れられることは無く…結果、部隊は全滅。
記憶喪失の人間を無理矢理、戦場にだしたピアーズのドッキリが裏目にでてしまった結果となった。

尚も暴走を続けるクリスをピアーズは叱責する。

「俺たちの希望だった、クリス・レッドフィールドはそんなヤツじゃなかったはすだ!」

それでもクリスは耳を塞ぎ、そんな彼の現状に危機感を抱いたピアーズは彼に同行する。

途中でエイダを追い詰めるもレオンと対峙するという予想外の展開に。
その隙を突かれ、エイダの逃亡を許してしまう。

エイダを再び追おうとするクリスにレオンは言う。

「俺たちの目的は同じはずだ」

先ほどのピアーズの叱責やレオンのこの言葉がようやく届き、ついにクリスはB.S.A.A.としての使命感を取り戻す。

そんなクリスからピアーズは尋ねられる。

「追いつけるか?」

ようやく戻ってきた伝説の英雄からの期待にピアーズは力強く答え、全力で軍用車を走らせる。

「追いついてみせますよ!」

そして追跡した先の空母にてエイダを追い詰めるも、ウイルスが積まれたミサイルが発射準備にあることを告げられた上、エイダは何者かに射殺されてしまう。

テロの首謀者逮捕には失敗してしまったが、彼女が持っていたC-ウイルスのサンプルを回収、ミサイルを止めるべく戦闘機へと乗り込む。

2人のコンビネーションでミサイル停止に成功したかに見えたがエイダが仕掛けたトラップが発動、ミサイルの発射を許してしまう。

ミサイル発射を嘆く暇も無く、奇跡的に無事だったレオンからネオアンブレラ本拠地である海底油田に囚われたジェイクとシェリーの救出を依頼される。
これを受け2人は海底油田へと到着。
侵入の際にピアーズはクリスから、この任務が終わったら銃を置き、これからのB.S.A.A.を託すと伝えられる。
荷が重いと答えるピアーズだったが、クリスからは心配していないと返される。
完全に納得はできなかったものの静かに受け入れ、クリスとの「最後の任務」に臨む。

激戦の末ジェイクとシェリーの救出に成功。
途中クリスとジェイクとの因縁から一悶着あったものの4人で協力し、海底油田からの脱出を試みる。

上層までたどり着くも、ここで世界を簡単に滅ぼす可能性を持つ最悪のB.O.W「ハオス」が覚醒してしまう。
ジェイクらを逃がしクリスと共に応戦、辛くも撃退に成功。

…したかに見えたが、復活して2人を追い始めたのだった。
有利な場所まで逃げようとするもついに追いつかれてしまい、クリスが捕まりかけてしまう。
ピアーズがとっさに庇ったのだが、その結果ピアーズは狙撃手の命とも言える右腕を潰されてしまう。

想像を絶する激痛に悲痛な叫びを上げるピアーズ。
非情にも追い討ちをかけるようにハオスが投げた瓦礫が負傷した右腕に直撃、完全に使い物にならなくなってしまう。
クリスはピアーズを助けようと駆け寄るが、今度こそ捕まってしまう。

もはやどうしようもない絶望的な状況に追い込まれる2人。
もう打つ手がないかと思われたその時、ピアーズの目にある物が映る。







※以下クリス編最大のネタバレを含みますので閲覧注意!※














それは、空母でエイダの所持品から回収した強化型C-ウイルスの注射器だった。

迷いは無かった。
ピアーズは覚悟を決め、使い物にならなくなった右腕を引きちぎって注射器まで這いずっていき、右腕があった場所へとそれを打ち込む。

その瞬間右腕が変異し、ピアーズは雷撃を繰り出すジュアヴォとなってしまう。
ジュアヴォになったことで理性のタガが外れそうになるも、ピアーズは「クリスを、世界を救う」という強靭な決意と意志でウイルスの暴走を抑え、コントロールに成功、ハオスからクリスを救いだす。

そしてクリスと共に再びハオスと戦闘、強大な雷撃とクリス渾身の一撃でハオスを倒す。

しかしもう自分は助からないと悟ったピアーズはクリスに1人だけ脱出するように言おうとするも、クリスが仲間を見捨てるはずも無く共に脱出することに。

なんとか脱出ポッドまで辿り着くも、ハオスを倒しクリスを救ったことによって緊張の糸が切れ、ウイルスが暴走を始めてしまう…

ピアーズはクリスに「意志」…自分のB.S.A.A.の腕章を託し、彼1人を脱出ポッドへと突き飛ばし射出準備を始める。
必死に説得しようとするクリスを無言で見送り、崩壊する海底油田に1人残るのであった。

彼の犠牲でクリスの脱出は成功したかに見えたが、まだ死んでいなかったハオスがクリスのポッドを追撃、クリスを殺そうとする。

しかしピアーズが最後の力を振り絞り、極大の雷撃でハオスを撃ち抜き、今度こそハオスを完全に倒すのだった。

彼は最期の最期までB.S.A.A.隊員として、狙撃手としての使命を全うした。


◆余談◆
過去の主人公や主要キャラであったレオン、クリス、シェリーエイダ
そしてあのウェスカーの息子であるジェイクなど、かなり豪華な主人公たちに囲まれたことで前評判や物語前半の人気はそれほど無く、某動画ではピアなんとかさんと呼ばれてたとか呼ばれてなかったとか。
え? ヘレナ? うるさい教会に行ってろ。

が、上記のような生き様でプレイヤーの涙腺を破壊し、一気に人気キャラクターになった。
仲間を守るために自らクリーチャー化した数少ない味方であるが、実は6以前にそれに該当する人物が2のドラマCDで登場していた。
…もっとも、あちらは2以降のシリーズとは繋がらないパラレルワールドである。

雷撃を使うことや勇敢な姿から「勇者ピアーズ」と呼ばれることも。

「負ける…かよ…」とウィルスと必死に戦う彼を涙を堪えて応援し、脱出シーンでクリスと共に叫ぶのは誰もが通る道。
更にCO-OPでピアーズ操作を担当すると、前述した注射器まで這いずっていくシーンをやる事になるため初見プレイ時は高確率でこっちの視界が滲む。

時系列が5と6の間にあたる舞台版の『BIOHAZARD THE STAGE』では牙狼シリーズの道外流牙役で有名な栗山航氏が演じていた。
ちなみに劇中では同じB.S.A.A.のメンバーであるソフィー・ホームといい感じの仲になっていた模様(おそらく戦友としてではあるが)。

時系列が『6』の後にあたる『バイオハザード デスアイランド』では名前のみの登場であるが、彼の死がクリスの心に暗い影を落としており、それと同時にピアーズの二の舞を恐れるあまり(しばらくぶりに復帰した)ジルに対しては無茶をしないよう苦言を呈する場面もあった。





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最終更新:2025年01月22日 23:25

*1 まあ、自業自得な面もあるが