ストリーミング・シェイパー

登録日:2021/04/05 Mon 22:19:02
更新日:2024/02/23 Fri 02:29:13
所要時間:約 8 分で読めます






勝利は残酷な、時の運!



《ストリーミング・シェイパー》は、『デュエル・マスターズ』の呪文である。




概要

DM-03 第3弾『超戦士襲撃(マスター・オブ・デストラクション)』で登場した呪文。

ストリーミング・シェイパー R 水文明 (3)
呪文
自分の山札のカードを、上から4枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中の水のカードをすべて自分の手札に加え、それ以外のカードを自分の墓地に置く。
デュエル・マスターズの歴史上でも五指に入るぶっ壊れドローソースである(ただし、この効果はドロー効果ではない。後述)。
のカードに限定されるものの、最大で4枚のカードを手札に加えることができる。
プレミアム殿堂経験のある《サイバー・ブレイン》が4マナで3ドローなので、3マナで4ドローというのはそれ以上の効率である。

このカードの登場した基本セット闘魂編期はその《サイブレ》だけでなく、
アストラル・リーフ》だの《クリスタル・ランサー》だのとやたら水文明ばっかり優遇されていたので、
当然このカードも使用率は高かった。だって【青単】だと確定4枚ドローだしね。
なので、同じドローソースである《サイバー・ブレイン》《アストラル・リーフ》《ディープ・オペレーション》とともに、
2004年3月15日に記念すべき最初の殿堂入りカードに選ばれることになった。*1
《ディープ・オペレーション》だけ当時から活躍していないのは触れないでおこう。

その後《リーフ》と《ディープ・オペレーション》は殿堂解除され、《サイブレ》も一度プレミアム殿堂になったがその後高速化で殿堂復帰→解除となる。
最初の殿堂入りドローソースではこのカードのみ、現在でもずっと殿堂のままである。
実際現代の高速化したデュエマでも、【青単】ならとりあえず採用されるレベルの呪文である。
また、青以外は墓地に置かれるという性質から、青黒系の【ジャバランガループ】や【カリヤドネループ】でも採用される。
1枚しか入れられず引けば上振れる性質からプレミアム殿堂のルール制定後ずっとプレミアム殿堂にすべきと言われ続ける本カードだが、
デッキ構築をドローソース側が制限するという都合からか今でも殿堂のままであり、
当然7359日間の間殿堂入りしている本カードは殿堂入り期間最長記録を保持し続けている。
そのため「デュエマ史上最強のドローソース」と言われることもある。

なお本カードは先程も言ったとおり、「めくったカードが該当する条件に当てはまれば手札に加えるカード」であり、手札補充ではあるが狭義のドローソースには該当しない。
そのため《ギガブランド》やビビッドローなどの引くことを参照する効果には関係しないし、逆に《飛ベル津バサ「曲通風」》を置かれると(実質)キャントリップか1枚墓地肥やしの悲惨なカードに成り下がる。


関連カード

サイバー・ブレイン UC 水文明 (4)
呪文
S・トリガー
カードを3枚まで引く。
《ストリーミング・シェイパー》と並ぶ、初期のドロー軽視が生んだ化物のひとつ。
4マナで3枚ドローはコスト論的におかしいのに、更にS・トリガーがついている。
《シェイパー》とともに殿堂入りしたあと、こちらはプレミアム殿堂に昇格した。

しかし、強力なことは間違いないが、新章以降の環境では「4マナ域でのドローは遅い」という意見も多く、戻ってきても採用率は往年ほどではないだろうとも言われてしまっている。
実際この呪文からトリガーだけなくなった《王立アカデミー・ホウエイル》もコスト論的にはただのぶっ壊れなのだが、採用事例は本当に少ない。
………ということを考慮してか2021年7月1日より殿堂復帰。効果は相変わらず強力なためたびたび採用されてはいたが、やはり事前の予想通り往年ほどの採用率とはならず、ちょうど1年後の2022年7月1日に殿堂解除。
いくらトリガーが付いていても4マナで3枚引くだけのカードは現代デュエマではパワーカードという領域には入らない……と思いきや、ハンデス系デッキの流行に合わせてハンデスされる以上に引けば良いという力業理論で多色コントロール系デッキにおいて複数枚採用され、環境でも良く見るカードに。
速攻相手ではS・トリガーで捲れても何の解決にもならないという弱点も現代では《一王二命三眼槍》や《百鬼の邪王門》を引き込んで敗北回避やカウンターを狙うという形で役に立っており、やはりパワーカードである事を証明した。
1枚しか使えないのと2枚以上使えるのでは使い勝手が大きく異なるという良い見本だろう。

アストラル・リーフ VR 水文明 (2)
進化クリーチャー:サイバー・ウイルス 4000
進化:自分のサイバー・ウイルス1体の上に置く。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを3枚引いてもよい。
こちらもドロー軽視が生んだ化物。進化元が要るとはいえ、2マナ3ドローで殴れるのは何か間違っている。
やはり《シェイパー》と同じタイミングで殿堂入りしたあと、こちらは進化元種族のサイバー・ウイルスが環境についていけていない事もあり殿堂解除となった。

ディープ・オペレーション UC 水文明 (4)
呪文
S・トリガー
バトルゾーンにある相手のクリーチャーの数と同じ枚数のカードを引く。
同期達のとばっちりをうけて殿堂入りしたドローソース。
相手が横に展開するデッキが黎明期はそうそうあるはずもなく、
素直に他のカードでドローすればよかっただけである。
《シェイパー》《サイブレ》《リーフ》と同時にDM初の殿堂入りという快挙を果たしたが当時からして環境での活躍はまったくなかった。
現在は解除。当時と異なりやれ《ミッツァイル》だ《ドッカンデイヤー》だマジボンバーだと並ぶデッキが増えたものの、
それらのデッキ相手に悠長にドローしている暇もなく、結局活躍できないでいる。
コストが後1低かったら話は変わったかもしれないが大体この手の相手依存のカードはそこまで強くない。

アクアン R 水文明 (4)
クリーチャー:サイバーロード 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から5枚を表向きにしてもよい。その中から光と闇のカードをすべて自分の手札に加え、残りを自分の墓地に置く。
《シェイパー》より少しあとに殿堂入りしたぶっ壊れドローソース(ただしシェイパー同様厳密にはドローではない)。
ただし《シェイパー》と異なり初めから高い評価を受けていたわけではない。
デッキビルディング次第で4コストで期待値としては3-4枚程度のドローが可能。
後に多色が登場したことでドローの期待値が上昇し、殿堂入り、後にプレミアム殿堂にまで至った。
……のだが、現代デュエマのインフレはなんと4マナ最大5ドローですら若干遅めという認識に至っており、この手のトップ公開系カードへの強烈なメタになる《飛ベル津バサ「曲通風」》が登場したことで、なんと《サイブレ》殿堂解除と同じタイミングで殿堂復帰した。


なおこのカードの影響から、//ドロマー・カラーのことを俗に「アクアン・カラー」と呼ぶこともある。

デビル・ドレーン R 闇文明 (3)
呪文
自分のシールドを好きな数、自分の手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
《シェイパー》と同弾に収録された闇の呪文。
あまりにリスキーな効果なので、登場からしばらくは酷評が中心だったが、《マッドロマノフワンショット》や《ヒラメキスネーク》などシールドが0になることで相手を倒せるデッキが登場してからは評価が一変、殿堂入りに。
シールドを全部加えるということは、裏を返せば3マナで5ドローという《シェイパー》をも上回るドローができるということ、
そのため現在では《シェイパー》などと並び黎明期最強のドローソースと言われることもある。

またなぜか任意の枚数の回収なので相手に合わせてシールドを残せたり、見切り発車で打ってもシールドから引いたカードでコンボに移れたり、非常に器用な動きが可能。
現在では《百鬼の邪王門》などの鬼エンド系の呪文合わせることで更に凶悪コンボが可能になっており、《シェイパー》同様殿堂解除はまずない。
それどころか《リーフ》《サイブレ》が許された今でも、《シェイパー》と《ドレーン》はいつプレミアム殿堂入りしてもおかしくないと囁かれており、3マナでの確定大量ドローがいかに凶悪かがよく分かる。

ストリーミング・チューター R 水文明 (5)
呪文
自分の山札の上から5枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中の火と自然のカードをすべて自分の手札に加え、それ以外のカードを自分の墓地に置く。
《シェイパー》と同じ「ストリーミング」の名前を冠したドロー呪文(やはり厳密にはドローではない)。
《アクアン》の対象が自然になり、コストが1増えて呪文になったが、それでも強力なドローソースである。
逆に《アクアン》がどれだけぶっ壊れていたかがよくわかる。

登場当初は悪名高き【牙サファイア】等で使われていた実績のあるカードだが、現在では強いことは間違いないものの、《アクアン》のドロマー・カラーと異なり、火/水/自然のシータ・カラービートダウンの色であり、
5マナ域でドローをしている余裕がないケースもある。
また手札を補充しながら攻撃できる《超電磁コスモ・セブΛ》も同コスト帯にいるのが苦しい。
そのため近年では採用率も落ち、《シェイパー》や《アクアン》と異なり殿堂入りは免れている。
しかしこの色には攻撃時に手札からタダ出しできる侵略革命チェンジも多く存在するため、まだまだ強力なことは間違いない。
王来篇ではG・ストライクが付いた完全上位互換《ストリーミング・Re・チューター》が登場した。

なおこちらも、シータ・カラーの俗称である「チューター・カラー」に名前を残している。
なお「チューター」は兄貴分であるMtGではサーチ呪文の名前に使われている。こちらの項目も参照のこと。

サイキック・ビジョン R 水文明 (6)
呪文
自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中の水のカードをすべて自分の手札に加え、それ以外のカードを自分の墓地に置く。
《シェイパー》の調整版呪文……だが調整しすぎて微妙に。
6コストなら無条件で4枚くらいコスト論的には引いていいはずなのでただの損。
後に《クアトロ・ブレイン》が登場したことで墓地肥やしに活路を見出す羽目になったが、そっちはそっちで対抗馬が多すぎる。

審絆の鎮り 新蓮 P 光文明 (7)
NEOクリーチャー:メタリカ 6000
シンパシー:クリーチャー(このクリーチャーを召喚する時支払うコストは、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただしコストは0以下にならない)
NEO進化:自分の光のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
ジャスティス・シェイパー P 水文明 (3)
呪文
自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から光のカードをすべて自分の手札に加え、その後、残りをすべて自分の墓地に置く。
横並びが珍しくなくなった時代に登場した無条件シンパシークリーチャーに、「光だけを回収できる」《コアクアンのおつかい》が付いたクリーチャー。
「光版《シェイパー》」といいたいのかもしれない。当然自身も回収できる。


アレ?もう1人どこいった?

ストリーミング・ビジョン VR 水文明 (4)
呪文
自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中の水のカードをすべて手札に加え、それ以外のカードを墓地に置く。
デュエル・マスターズ プレイス』で登場したゲームオリジナルカード。
コストが《シェイパー》より1上がり、逆に捲れる数は1枚減った。

要は青単専用《サイバー・ブレイン》なのだが、デュエプレ初期の青単は【青単リキッド・ピープル】や【リーフ青単】のような速攻デッキが目立ったためコストが重めなこのカードの採用率は少なめであった。
しかし《クリスタル・ツヴァイランサー》が「リキッド・ピープルを対象としたG・ゼロ」を追加されるという魔改造を経て
【青単リキッド・ピープル】の切札として採用されるようになる(【青単ツヴァイランサー】)と、一気に採用率を上げていった。
その結果、《無双竜機ボルバルザーク》に続いて2枚目のDP殿堂となった。
そもそもデュエプレ環境は初期のカードプール+αである以上、当時活躍していたクラスのパワーカードはデュエプレ環境でもパワーカードであり、
《サイバー・ブレイン》超のコスト・パフォーマンスが《サイバー・ブレイン》相当のコスト・パフォーマンスに下がった程度で弱いわけがないのである。

なお、引ける枚数が1枚減った影響か、イラストにおいて《ストリーミング・シェイパー》では4人いたリキッド・ピープルがこちらでは3人に減っている。
上に書かれてるフレーバー・テキストを見るに本人達も気づいているようだ。



アレ?追記・修正どうなった?

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最終更新:2024年02月23日 02:29

*1 ドローソース以外では《エメラル》も同時に殿堂入りしている。