ガドライト・メオンサム

登録日:2014/05/06 Tue 09:05:13
更新日:2019/06/24 Mon 23:52:33
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そりゃね…。楽しみといったら、この生命の水でノドと胃を焼く事だけだよ


第3次スーパーロボット大戦Z』の登場人物。

年齢:不明(30代くらい?)
搭乗機:ジェミニア
CV:咲野俊介


概要

敵組織である一団「UG」こと「ジェミニス」の隊長を務める男。
長く伸びた髪を縛ったヘアスタイルと無精髭が特徴。どっかのガンプラビルダー(CV.ジョッシュ)と似ているが多分気のせい。

普段はパラダイムシティの酒場「SPEAK EASY」で酒をかっくらい怠惰を愛するダメ人間であり、ほとんどの場面において酔っ払っている。
さらに地球人に対して「無駄だから諦めろ」と徹底的に馬鹿にしてこき下ろすなど性格は非常に悪辣。
当然ヒビキ・カミシロは勿論のこと、自軍部隊からも嫌悪されている。
また、追求してきたヒビキに頭を下げることを条件に真実の一端を教えようとした卑怯な一面も持つ。


しかし戦闘力は本物であり、ジェミニス隊長としての強い誇りも存在する。その誇り故かヒビキのジェニオン「イミテーション」呼ばわりし嫌っている。
こいつを中々撃退出来ない事にイライラしたプレイヤーは相当多いのではなかろうか。



【以下、ゲームの中盤のネタバレにつき閲覧注意】



















いがみ合え!











その正体はジェミナイドと呼ばれる異星人であり、ジェミナイ人男性特有の肌を金属のように硬質化させる能力を持っている*1
さらに本作におけるスフィア所持者である。

スフィア名は「いがみ合う双子」
表裏の感情を反転させるという能力であり、具体的に言えば「歩み寄る」を「いがみ合う」に変えて溝を深めたり「襲う」を「襲わない」にして闘争心を減退させる……等と言った特性がある。
さらに本人曰くスフィアの同調が進み「サード・ステージ」と呼ばれる状態に移行しているらしく反作用なしの上、生身状態でも能力を使用する事が可能となっている。
弱点は真偽の境界を歪め、相反する意志を相反する意志として成立させないようにする「偽りの黒羊」。
その他スフィアに関しての詳細については別項目参照。

その能力を駆使する事で地球連邦軍とネオ・ジオンとの対立を促すなど、地球を滅ぼそうと暗躍する。
また、地球の時間が止まる現象「エタニティ・フラット」についても把握している。

さらに次元力を行使する事で時空振動を発生させる事も可能。

ちなみに贔屓にしている酒場はパラダイムシティにあり、メモリーを失っていたロジャーと一緒によく飲んでいた。




【以下、ゲームの最終盤のネタバレにつき閲覧注意】

























































どういうことだよ、これはよ……

どうしてだ! どうして、お前達は上手く行った!?

あれだけ障害があったのにどうして、お前達は地球を救えた!?

こんな結果はおかしいじゃねえかよ!!

俺達のジェミナイは滅んだんだぞ!?

どうしてお前達の星は助かった!?

こんなのありかよ!!!


アクシズにおける時空修復後に突如ガドライトは感情を爆発させ、サイガス・エイロニーが率いる連邦軍の艦隊を全滅させてしまう。

その後平静を取り戻した(?)ガドライトは改めてジェミニスを率いて、Z-BLUEに決戦を挑む。
戦況が進み追い込まれたアンナロッタを離脱させたガドライトは、時空震動でインベーダーと宇宙怪獣を召喚するというアイムユーサーをも超える力を発揮して勝負を決めにかかるが…


何だよ、そりゃ……

何なんだよ、それはぁぁぁぁッ!!

おかしいだろうが、そんなのは! 不公平だろうがよ!!

どうして俺達のジェミナイは滅んで、お前達の地球は守られる!?

こんなのが運命なのかよ!?

許さねえ……絶対に許さねえ!

永遠なんてものが許されてたまるかよ!!

お前達も俺達ジェミナイドと同じように滅ばなきゃおかしいだろうが!!

だから、俺はやってやったんだ!お前ら地球人が互いに滅ぼしあうよう仕向けてなぁ!


超銀河グレンラガンで形勢を逆転されたことで、感情を抑えることが出来なくなったガドライトは、ここに来て嫉妬心を爆発し内に秘めた心情を吐き出し始める。

何故Z-BLUEは数々の障害をものともせず地球を救えたのか、エタニティ・フラットが、地球を守るために形成された事、母星であるジェミナイが既に滅んだ事、

それら今まで積もり積もって蓄積された憎悪と不満、嫉妬を暴走させ、感情に任してわめき散らし始める。




上の台詞を見てわかるが、地球を敵対視していた理由が非常にショボい。
どう見ても逆恨みですらない八つ当たりである。

ジェミナイの存続時のガドライトは上述したような性格ではなく、ジェミナイを数多くの災厄から救ってきた歴戦の勇士であり現在の性格とは大きく異なっている。
性格が変貌したのはサイデリアルによって問答無用でジェミナイを滅ぼされ、新世時空震動で母星が消滅したことが原因である。

ジェミナイの滅亡によってガドライトはサイデリアルに対抗出来ない自分の無力さに諦観を覚えてしまい、その「諦め」によって、中途半端にサード・ステージに移行してしまう。
その結果、増幅されたサイデリアルに対する「憤怒」と「諦め」の板挟みになってしまった。

要するに元凶に怒りの矛先を向けたくても、サイデリアルに歯向かうと「憤怒」が「諦め」に勝って力を失ってしまう*2ので戦いたくとも戦えないという最悪の袋小路に陥ってしまった。

組織の命令で地球の監視に訪れたガドライトはエタニティ・フラットで地球が守られることに嫉妬心を駆り立てられ、暴走し始める*3

ロジャーたちも疑問を抱いていたようにジェミニスが地球に目を付けた明確な理由が 不明だったのはサイデリアルの命令だったからであり、地球人を滅ぼそうとしたのはガドライトたちの命令違反であったことが判明した。嫉妬心に駆り立てられたとはいえ余りにハイリスクではないだろうか。

本編におけるガドライトは嫉妬心に駆り立てられて命令違反を犯したように、感情の制御が出来なくなっている描写が多々見受けられる。

実際自軍部隊の前に姿を現すなど自ら積極的に動きまくった事で却って地球の結束を促しエタニティ・フラットを回避させてしまうなど、やった事が完全に裏目に出ている*4
加えて命令違反と部下であり恋人でもあるアンナロッタ・ストールスとの間に子供をもうけていたことがサイデリアルに露見し、尸空がアンナロッタを処刑すべく派遣されるという八方塞がりな状況に自分たちを追い込んでしまう(本人はその事実を知っていたにも関わらず、無意味な私闘を止めようとしなかった)。

尤も彼自身も部下達同様、自分のやってる事が無意味な事には内心分かっていた。
最終決戦において刹那がガドライトの行動動機を自分の心を守るためと指摘しており、八つ当たりでもしなければスフィアの制御のために疲弊した精神が耐えられなかったことが推測出来る。


故郷を失くした所は同情するが、こんな身勝手極まりない理由で地球に大きな戦乱を招いた事と多くの参戦作品を未参戦にさせた事は許される事ではない。
ここ最近のオリジナルキャラクターの中では間違いなくトップクラスの厄介な人物であると言える。

最終決戦における戦闘前会話の殆どが恨み節であり、周囲からの反論に対して子供のような屁理屈や言い訳を吐くという非常に小悪党染みたもので、子供であるワッ太から「八つ当たりで地球を滅ぼすような奴が大人ぶるな!」と言われる程であった。

実際に多くの自軍メンバーからも行動の動機が八つ当たりであることを責められた上に今までガドライトを敵視していたヒビキからは軽蔑され、ロジャーとタケルからは哀れまれ、宗介からは「兵士としても指揮官としても最低最悪」と非難される。
トドメと言わんばかりに、シモンに至っては眼中にすらないという散々な(今までの悪行を鑑みれば、相応ともいえる)扱いを受けた。


最終決戦でヒビキたちに追い詰められ逃げ出したところを、追撃を仕掛けてきたアドヴェントが立ちふさがる。
その際のアドヴェントの挑発で彼の正体に感づいたガドライトは諦めを上回るほど怒りを増幅させてしまい、怒りに任せてアドヴェントを撃墜してしまう。
それが仇となり感情のバランスを崩してしまい、スフィアを制御出来なくなってしまう。

その直後に、アドヴェントの犠牲によって生じた「希望」とジェニオン・ガイの活動限界で生じた「絶望」で収斂進化現象を引き起こしたヒビキにスフィアを奪われ敗北。



だがな、ヒビキ! お前も、いつかその力に飲み込まれるんだよ!

この程度で勝った気になるなよ! 俺に勝てたとしても、には絶対に勝てねえ!

ハハハハハ、ハハハハハハ! もう一度、目の前で赤い花を咲かせな!

あばよ、呪いを引き継いだ新たなリアクター! お前のお袋さんが地獄で手招きしてるぜ!!



その後地球圏から脱出しようとしていたアンナロッタの元に現れた尸空によって、お腹の子供諸共アンナロッタは処刑されてしまう。
これによりジェミナイドは子孫を増やすことが出来なくなり、彼の「生き延びて欲しい」というわずかな願いすらも潰されてしまった。

元々は高潔な性格だったが、敗北を契機に堕落してしまった英雄(ヒーロー)。
それが本編におけるガドライト・メオンサムという男であった。

また行き場のない感情を八つ当たりでぶつけた結果、自分自身どころか恋人と種族の未来まで潰す結果となってしまった。
そういう意味では非常に矮小かつ悲劇的な人物である。


だがその一方で、ただの残念な敵キャラで終わらせるには余りにも違和感のある展開や未解明の謎が多く残っている。


例えば、アドヴェントによって感情のバランスが崩された際の余りの激昂っぷり。
自身のスフィアの最重要点である「感情のバランス」を完全に忘れ、それこそ我を失うほどである。
会話の内容からアドヴェントの正体について感づいたことが原因であるのは確定だが、何を知ったのかは現時点で判明していない。

そしてヒビキ同様天使を忌み嫌ってる節があり、パラダイムシティではエンジェルと邂逅した際にはその名前(エンジェル=天使)以外は良いと語っていた。

止めに撃墜された際の最後の台詞である「お前のお袋さんが地獄で手招きしてるぜ!!」
いつ、どうやってヒビキの母の死を知ったのか、という謎が残されたが……。




【以下、天獄篇ネタバレ注意】






















俺はガドライト・メオンサム! ジェミナイドの戦士だ!


しかし、その後のサイデリアルとの戦いの中で、何と生存していたことが発覚
スズネがジェニオンに帰還したために投棄されたジェミニアに乗り、再び戦場に降り立った。
実は、アンナロッタと共に殺されたと思われていたお腹の子供は、尸空が無視したために生存・保護されており、しかも女の子の双子であったため、種族の希望がつながれていた。

繋がれた希望のため、それ以上に娘のため、父となったジェミナイの英雄は戦場に帰ってきた。
諦めの中で飲んだくれていた頃とは違い、まさに現役時代そのものの本気モードであり、いがみ合う双子がないとは思えない実力を発揮。むしろ、スフィアへの同調を気にしなくて良くなった分以前よりも精神的に強くなっていた。

ヒビキの母の件を知ったのは、スフィアを奪われる瞬間に意識がリンクし、彼の記憶を垣間見、彼女が御使いによって殺されたことを理解したためであった。

ラース・バビロンでの決戦にも現れたが、アウストラリスの力には敵わず敗北。
しかし、彼の目的が自分達にとっても仇である御使いの打倒であること、サイデリアルがジェミナイへ侵攻したのもその力を集めていたためであることを悟り、娘達の未来を次元将たる彼の守る世界に託し、ヒビキに激励とも負け惜しみともつかない言葉を残し、今度こそ散っていった……かと思いきや、その魂は死と生の狭間にまだ存在していた。
真の時空修復が成された後、他の死したリアクターやアサキムと共にセツコランドクロウに別れを告げ、新たな地平へと旅立っていった。





全てを破壊する! 俺達の無念が晴れるまで!!

ジェミニア


全高:76.9m
重量:144.7t
BGM:LOST SOLDIERS

ガドライトの搭乗するガドライト専用の機動兵器。
ジェミニスの一般的な機動兵器であるディオスクの発展設計型で、五指を持ち、ウイングユニットが追加されているのが主な違い。
設計段階で「いがみ合う双子」のスフィアが組み込まれていたが、当初は覚醒していなかったためただの動力だった。後にガドライトがリアクターとなったことでスフィアが目覚め、それを生かした様々な機能が組み込まれていった。

ジェミナイにおける当時最高の技術が組み込まれており、ガドライトの操縦テクニックと強力な念動力、さらにスフィアの次元力が一つになることで、他のスフィア搭載機をしのぐ力を発揮する。
その戦闘力は、計算の上ではディオスクの大隊に匹敵するという。

スフィアの事象制御は攻撃効率の上昇と機動力・運動性の上昇に限定。
他のスフィア搭載機に比べシンプルで地味な攻撃を行うが、効率の上昇に加えて機体性能を全て「一撃必殺の攻撃を繰り出す」というコンセプトで統一。攻撃力という点では他を引き離している。
防御面でもスフィアからのエネルギー供給により次元障壁D-フォルトや自己修復機能を搭載する事で非常に優れる。

ジェミナイの人間にとってはただの機動兵器ではなく、母星の繁栄と発展の象徴であり、種族の誇りでもある。
ジェミニアに酷似した姿を持っているジェニオン・ガイに対して「種族の誇りを汚すイミテーション」として憎悪を抱いていたのもそんな誇りから来る憎悪によるもの。
そりゃ、滅んだ母星のシンボルの偽物が戦場で堂々と暴れてれば、いい気はしない。

が、時空修復後の決戦ではそのジェニオン・ガイに敗れた挙句スフィアを奪取され、常勝無敗の誇り諸共木っ端微塵に粉砕されるという最悪の結末を迎えるハメになった。

残骸はその後程なく蒼の地球に侵攻したサイデリアルに回収され、アムブリエルの搭乗機として模造スフィアを動力として搭載・修復される。
インダストリアル7・メガラニカでの戦いでアムブリエルがスズネの人格に統合され、Z-BLUEに帰還したことで投棄されたが、戦場近くにいたガドライトがこれを発見して再び搭乗。
サイデリアルとの戦いに身を投じたが、最終的には次元将としての本性を表したヴィルダークに、闘気の糧として完全破壊された。

コンセプト的には他作品で例えるとあのジ・Oに近い。
攻防面や近距離遠距離ともにずば抜けた戦闘力を持つオールラウンダーな機体であるが、スフィア搭載機の宿命かスフィアが機能不全に陥ると一気に弱体化し戦えなくなる欠点を抱える。
「いがみ合う双子」は出力の維持が非常に繊細なスフィアであるため、安定性という点では他のスフィア搭載機と比較してもあまり宜しいとは言い辛い。

ちなみに、コイツの全長はあのバンプレイオスとほぼ同じ超巨大ロボットである。
あの図体で縦横無尽かつ猛スピードで暴れ回る辺り、ジェミナイの技術を評価すべきかスフィアの力を評価すべきか。
人造スフィアでも暴れるので、ここはジェミナイの科学力を賞賛すべきだろう。
ただし人造スフィアだと機体の出力面しか再現できなかったのか、D-フォルトや自己修復機能はオミット。一方でスフィアが無くなったことで安定性という点では格段に性能が向上。
純粋な兵器としてはグレードアップしたとも言える。


【武装】

  • 光粒子ブラスト
ディオスクの「光粒子メーザー」の発展型。
両手からエネルギーを収束し、これをスフィアの力で増幅して広範囲に放つ砲撃。
ワイドレンジ版は攻撃範囲がさらに広がり、一艦隊を殲滅できるほど。

  • 光破剣フォルメニア
ディオスクの「光粒子ブレード」の発展型。
ジェミナイの技術の集大成であり、「無から有を生む」に限りなく近い事象で成り立っている。
スフィアの力で事象制御を行い、光粒子から両刃の大剣を生成、切り付ける。
フォルメニアを二本生成した後連結させる事で、ツインランサーにすることも可能。

  • ブラスター・アーツ・ノヴァ
ジェミニア必殺の連続攻撃。
スフィアの力で光粒子を限界まで引き出し、性能を一時的に最大までブースト。二本のフォルメニアで乱舞攻撃を叩き込んだ後、ツインランサーになったそれを投げつけて縫い止めつつ離脱。再接近した後ゼロ距離から最大出力の光粒子ブラストを叩き込み。
ちなみにジェミニアは地球製のリアクト・マシンではないので定冠詞(The)はつかない。



追記・修正は戦士の誇りを取り戻してからお願いします。

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