ジェニオン

登録日:2014/05/01 (木) 23:22:52
更新日:2024/04/03 Wed 16:39:16
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俺にお前の力を貸せ!


【概要】

主人公ヒビキ・カミシロがジェミニスによる都市攻撃の際に謎の黒い物体に触れ、そして入手した謎の機動兵器の総称。
名前の由来は双子座(ジェミニ)。


ジェニオン(Genion)


第3次スーパーロボット大戦Z』の主人公機。

型式番号:DEM-03
全高:26.5m
重量:76.6t
搭乗者:
ヒビキ・カミシロ(メイン)
西条涼音(サブ)
メカデザイン:岡本光晴
戦闘BGM:瞳の中の明日


複数の多元世界を股に掛けて活躍するうさんくさい大企業「DEMコーポレーション」が開発した次元力を使用した機動兵器群「ディメンション・エナジー・マシンナリィ」の試作3号機。

ちなみに3号機なのは占星術において双子座に対応する双児宮が3番目のサインだからだと思われる。
567号機とかどうする気なんだろ……。

エージェントロボAGによるテストの途中、ヒビキが偶然から搭乗者登録用のマトリクスに接触したためヒビキを試験運用のモニターとして認識、彼以外からの操縦は受け付けなくなった(はずだが、DLCではスズネが一人で操縦している)。
ヒビキ自身が希望すれば登録は抹消できるが本人の目的のため、この提案は却下された。

当初はそのままヒビキ単独の操縦で運用されていていたがブロッケン伯爵の陣代高校襲撃をきっかけに西条涼音がサブ・パイロットとして同乗する事が決定。コックピットが複座に改修された。
しかし、元々単座だった物を複座に改修したせいか操縦席はかなり狭く、2人の搭乗位置がかなり近い。ぶっちゃけて言うとヒビキがスズネを肩車しているような体勢になっている。

美人の女教師の太ももに挟まれながらの戦闘。何ともうらやまけしから……ゲフンゲフン。

ジェミニスの兵士たちは隊長のガドライトを筆頭にこの機体を「イミテーション」と呼んで忌み嫌っている。


機体特性

ジェニオンと同じように次元力を利用した機動兵器群にはZ2に登場したアークセイバーシリーズが存在するが、武器から機体管制に至るまで次元力を最大源に活用していたあちらと比較して、状況を選ばない汎用性が重視されている。
次元力の使用は動力としての物を主眼に置かれており、「環境を問わず最大の能力を発揮する汎用機」がコンセプトとなっている。

多数の次元世界で活躍しているDEMの製品であるが故に今までのロボットに無い特異な機能が複数備わっている。

  • 転移機能
搭乗者の呼びかけに応じてどんな所でも転移による移動が可能。
どういうわけか、転移時にはオカルティックな魔法陣が展開される。どこからどう見てもメカなジェニオンとはミスマッチだが……。

  • 着せ替え
機体に搭乗するとパイロットの深層心理に応じた形のパイロットスーツを自動的に作成し着せ替える。スーツの外見は人によって様々だが安全性は非常に高く、スズネの場合は消えた眼鏡の代わりに視界の空間を歪ませて視力を補填している。

ちなみにそれぞれのスーツの外見だが、ヒビキはガンダムシリーズなどに多いSFのパイロットスーツなのに対し、スズネはかなり露出度の多い衣装になった。これは彼女の中の「自由でありたい」という願望を拾った結果。

  • D・フォルト
かつて次元獣に備わっていた防御機構。
なんでそんな物が備わっているかと言うと次元力を利用した物であるためである。

  • TS(ティーエス)-DEMON(デモン)
ジェニオンに搭載された次世代型次元力制御システム。
正式名称は「Tactical System-Dimention Energy Manegement Operation Next」。
ジェニオンの戦闘の根幹にある戦術システムであり、ジェニオンが次元力を応用した攻撃を行う際、完璧に制御している。
そして同時にジェニオンのメインジェネレータでもある。

次元獣のコードネームはDAMONであり、当然交戦経験のあるZ-BLUEからは疑われたが、ただの偶然だった。

  • Zチップ収集
戦闘中における人間の感情の発露に応じて生成される、Zチップと呼ばれる物質を収集する。

  • ブーストアップ
ヒビキが手に入れた特殊能力。身体能力・思考速度などを10秒前後の間10倍以上に跳ね上げる。
肉弾戦闘において非常に高い戦闘力を発揮できるが消耗が多く、使用した直後はジェニオンの転移機能が使えない。

発現の原因は分からないがTS-DEMONとリンクしている事からジェニオンの搭乗者になったためである可能性が高い。
『天獄篇』では厳しい特訓の末、ジェニオンを操縦しながら発動することで、
ジェニオンにブーストアップの効果を付与しての超高速戦闘を行う事が可能になった。


また時おりヒビキの感情に反応して性能を上昇させる現象が確認されている。

ゲームでの性能

使いやすい武装の揃ったリアル系。
ヒビキの能力から避ける方が得意だが高い装甲値とDフォルトの存在からそれなりに打たれ強い。
何気に地形適応がオールAなのでヒビキの海適性を上げれば設定通りどんな状況でも安定して戦えるようになる。ただし水中を進むのは苦手。

武装

  • ニトロパイク
アシスト武器。肩に内蔵された火器で攻撃する。

  • インパクトダガー
腰部の装甲に内蔵されたダガーナイフ。

  • (ディメンション)ソリッドパニッシャー
背部スラスターに内蔵されている二挺の火器。ジェニオンの武装で最も射程が長い。
実は遠隔誘導兵器でもある。

  • アクセルグレイヴ
ALL攻撃。背部スラスターに内蔵されたナギナタ。
高速機動で敵をかく乱し斬りつける。柄頭で連結することでダブルソード・ブーメランにもなる。

必殺技

  • ストームブリンガー
出力マキシマム!
TS-DEMON、オールグリーン!

徹底的にやる…!うおおおおおっ!!
これで終わらせるっ!!

ブロッケン伯爵への怒りから発現した新しい攻撃パターン。
背部スラスターから射出したアクセルグレイブが飛び回り、敵を斬り刻んだ後に肉薄したジェニオンが至近距離でパニッシャーを発射。
最後はエネルギーを込めた掌底を叩き込んで敵を粉砕する。

  • グリーフバニッシャー
天獄戦争で特訓に特訓を重ねて編み出した新必殺技
連結したアクセルグレイヴを投げつけて牽制、敵が避けて隙が出来たところに飛び込んでアッパー→ニーバット→掌底で吹っ飛ばして戻って来たグレイヴにぶつける。
そこからヒビキがジェニオンごとブーストアップを発動、残像を置き去りにする勢いで猛攻をかけつつグレイヴを投げ返し、背後に回りこんだところでグレイヴを伸張させて旋回攻撃で空中に打ち上げ、トドメに一刀両断する。
戦闘アニメの出来は非常に良く、第2弾PVでも使われたため印象深いのだが、実際の性能はあまり良くないロマン技になってしまっている…。


時獄篇のオリジナルにやたら「ジェ」が多かったためか「ジェオン」と未だに間違われることが多い。




ジェニオン・ガイ! フル・ブーストアップ!

TS-DEMON
Glitter Armament Infinity
APPROYED

G.A.I. MODE

ジェニオン・ガイ(Genion G.A.I.)


型式番号:DEM-03
全高:45.0 m
重量:76.6t
搭乗者:
ヒビキ・カミシロ(メイン)
西条涼音(サブ)
メカデザイン:岡本光晴
戦闘BGM:禁忌という名の希望

ジェニオンがGAIモードを起動した姿。
全身の装甲が変形して特機のようなシルエットになり、また幾らか機体が巨大化している。
ジェニオンはこの状態が真の姿であり、普段の姿はリミッターを掛けた状態である。

バックパックになっている武装や手足を本体に装着する形で構成されており、構造だけならグレート合体に近い。

GAIモードにちなんでジェニオン・ガイと命名されたが、名前を付けたAGはGAIを「光り輝く無限の武器」を意味する「Glitter Armament Infinity」の略称としている。ヒビキ「…光り輝く…?キラキラネームというやつか…」
この他に規格外の「外」、鎧の「鎧」としての意味も込められている。

GAIモードはジェニオンのシステムの中でブラックボックス化しており、詳細が分かっていないため初登場こそかなり早かったが起動条件が判明しなかったため、出番は基本的にイベントバトル限定。
自由な起動が可能になるのはこれまでの主人公の後継機と同じく時獄篇中盤の終わり頃になってしまった。

AGの必死の解析と検証による待望の本格解禁!
……なのだが、この形態を維持するにはTS-DEMONの出力が足りず、使えるのは1ターンのみ*1で新たに使えるようになった必殺技がいきなり敵に通じない上に返り討ちに合うという少々残念なお披露目に終わってしまった。


武装

  • ビルレスト
亜空間から転送される武装コンテナ。
二種のエネルギーキャノンに加えてブースター機能、パイルバンカーのような打撃武器としての機能も備える。
北欧神話において神々の渡る橋、橋の中で最高とされる「欺く道」ビルレストが由来。

  • ヘルヘイム
胸部から次元力を集束させた弾丸を射出する。
某ライダーの森や果実とは無関係…多分。北欧神話の地獄「ヘルヘイム」が由来。

  • ミドガルズオルム
ALL武器。
跳躍した後に敵の後ろに降り立ち、指弾でエネルギーを射出し敵を巻き込む。
北欧神話の大蛇「ヨルムンガンド」の別名「ミドガルズオルム(ミッドガルドの大蛇)」が由来。

必殺技

  • ヴァナルガンド
ジェニオン・ガイより巨大な武装コンテナ「ビルレスト」を召喚。ビルレストから連続で砲撃した後にビルレストのブースターを加速させ敵に突っ込み、ビルレストをパイルバンカーのように叩きつけて何度も衝撃を加えて最後は最大出力で突進してゼロ距離から粉砕する必殺技
北欧神話の魔狼フェンリルの別名「ヴァナルガンド」が由来。

  • ニーベルング・アナイレーション
スフィア!俺に応えろ!二つの力を一つにする!
ニーベルング…その力を…!!

全てを滅する光…!
ニーベルング・アナイレーション!!

これがジェニオン・ガイの真の力だ!

終盤、ある出来事により手に入れた力によって解禁された必殺技
截拳道を模倣した格闘攻撃で敵を攻め立て、最後は強大な次元力を纏った蹴りで地中に打ち込む。



【その正体】

その名称からZシリーズの主人公機恒例のスフィア搭載機だと推測されており、劇中ではスフィア搭載機と同じ特徴を発揮したためカミーユにスフィア搭載を疑われていた。
それらの予測通りジェニオンには双子座のスフィアが搭載されていなかった

ジェミニスの隊長ガドライト・メオンサムによって通告された本機の正体は「いがみ合う双子」のスフィアを搭載した機体ジェミニアの模倣。つまりジェミニアのイミテーションである。
ジェミニス達がジェニオンを目の敵にしていたのは彼らの最後にして最大の誇りであるジェミニアとジェニオン・ガイが非常に酷似していたため。

外見の酷似したガンダムやマジンガーが氾濫している多元世界では単なる偶然である可能性もあるが、当事者であるヒビキやAG、ジェミニスには2機の関連性は納得のできる物であるらしい。

そしてTS-DEMONすらも「いがみ合う双子」を基にした人造スフィアであった。

スフィアを搭載した本物とコピー(複製)ですらないイミテーション(模倣品)。決定的に力に差のある2機は幾度となく戦っていく。
その戦いはアクシズ落下を阻止した直後に起こったZ-BLUEとジェミニスの決戦にまでもつれ込むも意外な形で終結する。

スフィアから力を引き出せなくなったジェミニアからジェニオン・ガイがスフィアを奪い、取り込んでしまったのだ。
これによりそれまで一分(ゲームで言う1ターン)しか維持できなかったGAIモードの起動時間の制限が無くなり、新たな攻撃パターンを生み出したジェニオンはジェミニアを葬り兵器として完成する事になる。

この一連の流れからAGは本機を「ジェミニアからスフィアを奪うための機体」と推察。
ジェニオン・ガイがジェミニアに似ているのは機体特性を近づけて奪いやすくするためである模様。

かくしていがみ合う双子のスフィアを奪い取り、晴れて兵器として完成したジェニオン・ガイであったが、今度はスフィアの巨大な出力を操り切れず、方向性を持たせて放出するか、機体に帯びさせて破壊力を上げるかという単純な使い方しか出来ない、という別の欠点が露呈した。

それには、天獄戦争で明かされたある事実が関わっていた。




【以下、天獄篇ネタバレ注意】









ジェニオンの正体は、DEMコーポレーションが「プロジェクト・ジェミニ」に基づいて建造したDEMシリーズの3号機である。
プロジェクトの発足当時、ジェニオンの動力として想定されていた「いがみ合う双子」の捜索を行っていたDEMは、それが惑星ジェミナイに存在し、さらに既に確保され運用されていることを掴んだ。
これに伴いジェニオンは設計が変更され、ジェミニアからスフィアを奪い取るための機体として造り上げられることになった。
わざわざ擬似スフィアのTS-DEMONを搭載したのはスフィア搭載機に性質を近づけると同時にいざ奪取した際の制御のため、ノーマルモードからの変形機構を組み込んだのはジェミニスを欺くためと、ジェニオン・ガイはスフィアの無限出力で稼動することを前提に設計されたために擬似スフィアでは出力が全く足りなかったのが理由。

DEMはスフィア・リアクターとなるべきパイロットに、二重人格という究極の二面性を持つスズネを選び出したが、不測の事態によりジェニオンはヒビキの専用機となってしまった。
不幸中の幸いでヒビキにも強い二面性が存在していたが、それでは不足と判断されたのか、エージェントを任されたAGは事態を打開するため、スズネを丸め込んでコクピットを二人乗りに改造し、二人掛りで擬似スフィアであるTS-DEMONを稼動させていた。

ちなみに、ジェニオン・ガイの「ガイ」とは「GAI」でも規格「外」でも「鎧」でもなく、「骸」
魂たるスフィアのない抜け殻、という悪趣味な意味であった。
また、形式番号の「DEM-3」とは「Diabolus Ex Machina-3」、「機械仕掛けの悪魔」3番目という意味である。














……というのは真実の半分である。















【以下、本当の天獄篇ネタバレ注意】












都合のいい希望に縋るのでもなく、絶望にヤケになるのでもなく、

自分のやるべきことをやる…



俺は今……希望と絶望を越える!!!



Tactical System
『-Diabolus Ex Machina-』
ON


INVOKE SPHERE





ジェミニオン・レイ(Geminion Ray)


型式番号:DEM-03
全高:52.2m
重量:97.8t
搭乗者:ヒビキ・カミシロ(メイン)
    西条涼音(サブ)
メカデザイン:岡本光晴
戦闘BGM:太極のオーバーライザー

ジェニオンに
  • バルゴラのガナリー・カーバー
  • ガンレオンの自律性
  • リ・ブラスタのSPIGOT
のデータをAGによって組み込まれ、いがみ合う双子のスフィアの完全覚醒により、ヒビキ、そして植えつけられたジェニオン自身の意志によって変貌したAGの想定を完全に逸脱した最終最強の形態。
純粋な変形であったGAIモードと異なり、スフィアによる事象制御の影響で質量を無視した変容が起き、この姿になった。
また、これでようやく搭載機のお約束である「元ネタになった星座の名前」が機体名に入れ込まれることになった。

ジェニオンの真の正体は、ジ・エーデルの集合体であるAGが、御使いに対抗するための策の一つとして自らがリアクターになることを企み、ジェミニアの持つ「いがみ合う双子」を奪取するために作り出した機動兵器群DEM(ディアボロス・エクス・マキナ)」シリーズの完成機である。
当然ながら、DEMコーポレーションなどという企業はそもそも存在しない幽霊会社であった。

DEMシリーズはジェニオン以前に3機が存在し、
  • 0号機:レムレース試作型
  • 1号機:レムレース
  • 2号機:カオス・レムレース
となっている。
ジェニオンの状態はいわば幼生、ジェニオン・ガイは蛹であり、最終的に到達する姿こそがジェミニオンである。
ガイの武装名が全て北欧神話由来なのはAGの趣味であり、最終的に神々の最終戦争=御使いとの決戦たるラグナロクを望んでいたため。

AGことジエーは御使いを倒す力としてカイメラ隊のカオス・シリーズやカオス・レムレースを開発し、スフィアを奪う実験や擬似真化の実験も行っていたが、ZEUTHの活躍により全て頓挫。スフィア・リアクターの強大な力を思い知ることになった。
同位体の一人であるエルガンは、クロノから持ち出した「揺れる天秤」のスフィアをスコート・ラボに持ち込んで様子を見ていたが、結論は「リアクターは強すぎる自我から絶対に思い通りにはならない」というものであった。

しかし、御使いに対抗するにはどうしてもスフィアがいる。
そのためジエーは他の同位体に召集をかけ、意志の並列統合による擬似真化を経てAGとなり、それらの知識をフル稼働してスフィアのマスターコアである「いがみ合う双子」を手に入れるための計画を立てた。
それによって開発されたのが、カオス・レムレースの後継機と言える発展型・ジェニオンである。
パイロットには召集に応じなかった同位体であるスズネ&アムブリエルを選択したが、上記した通りささいな偶然からヒビキがパイロットになってしまった……というのが時獄篇冒頭までの流れである。

戦いが続く中でスズネはバルビエルの「怨嗟の魔蠍」の力によってアムブリエルに人格を乗っ取られ、敵対してしまう。
AGの計画もここに来て大幅に修正を迫られ、ヒビキをこのままリアクターとして成長させていくことに決定。
その集大成として、立て続けのショックで精神崩壊したヒビキを煽り立てて出撃させ、目論見どおり目を覚ました彼の意志によってジェニオン・ガイは変貌した。

その姿はカオス・レムレースをヒトガタにしたかのような禍々しいものであり、これが計画通りのジェミニオンである。
しかし、変貌したジェミニオンの意志はヒビキと共にその姿を拒絶。
「希望」と「絶望」―――二つの意志によってスフィアが目覚め、それをも超越した絶対の決意によって完全覚醒した結果、ジェミニオンはAGの想定すら超えるさらなる変貌を遂げ、ジェニオンを踏襲したより洗練された姿へと新生。
ヒビキによって全ての始まりたる存在「ジェミニオン・レイ」と命名された。
余談だが、顔はジェニオンのバイザーが取れたような感じだが、見ようによってはカオス・レムレースとジェニオンを足して2で割ったような感じにも見える。

武装はジェニオンのそれを踏襲している。
これは、ガイの時には有り余るエネルギーを色々な形でぶつけているだけだったのが、SPIGOTのデータによりそれを直接武装へと転用できるようになったためである。
また、外見もガイよりも巨大かつマッシブになり、ウイングユニットの肥大化もあいまって、ますますオリジナル機のジェミニアに近い姿となった。
なお、このモードに移行するためにスフィアを発動すると、TS-DEMONのモニター表示が「Tactics System-Diabolus Ex Machina-ON」に変わる。

次元力による事象制御によって全ての能力がGAIモードを凌駕しており、蹴り飛ばした相手に一瞬で追いつくほどの瞬発力と戦艦クラスの質量をものともしないパワーを誇る。
さらにヒビキがリアクターとして完全になったことにより、スフィア・アクトの行使による人機一体を実現しており、
彼の修めた戦技を100%トレースしたスピーディかつトリッキーな動きも可能になった。

天獄戦争をZ-BLUEの中核戦力の一つとして戦い抜いたが、超時空修復の際に損傷し行方不明となる。
その後、紆余曲折を経てスフィアごとスコート・ラボに回収されており、トライアの手で稼動可能なレベルまで修復され、ゲートトラベラーとなったヒビキに餞別として渡された。


武装

  • ニトロハーケン
ニトロパイクが進化した武装。
ウイングユニットに装備されているランチャーを展開し、次元力の糸で接続した針を射出して突き刺し、本体が糸を伝ってエネルギーを流し込み爆破した後、先端にエネルギーの刃を展開して引き戻す勢いで切り裂く。
どことなく、カオス・レムレースが持っていたドリルに似ている。

  • フルアクセルグレイブ
アクセルグレイヴとインパクトダガーの発展型。腰に装備されている。
ジェニオンのものとは違い剣であり、柄を伸ばすと矛になる。なお、ノーマルと違い連結機能はなくなっている。

  • ハウンド
肩に装備されている遠隔誘導攻撃端末兼短距離転移ポータル。
攻撃時は猟犬を模したオーラをまとう。パニッシャーの発展型。

  • 剣の柄
カオス・レムレースの持っていた杖の発展型で、事象制御により生成される。
これだけではただの柄で、ウイングユニットを接続することで次元力の刀身を持つバスタードソードになる。


必殺技

  • ハウンドペネトレイター
ALL武器。
ハウンドを射出して相手を牽制しつつ転移で格闘攻撃を見舞い、蹴り上げた相手にハウンドをぶつける。
ヒビキのエースボーナスの恩恵とレイの燃費の悪さも考えれば、雑魚戦はほとんどこれだけで戦うことになる(そしてこれだけで十分戦える)。
「猟犬で敵を追い詰める」という、ヒビキのビーストハンターとしての意識が反映された技。

  • バルムンク・エリミネーション
ヒビキ単独での必殺技
ジェニオン版「ブラスター・アーツ・ノヴァ」。
フルアクセルグレイブを用いて連続攻撃を仕掛けて矛型に変形させたグレイブで敵機に串刺し。串刺しにしたグレイブを飛び蹴りで強引に蹴り抜いて貫通させた後、相手にトドメとしてグレイブと次元弾を投げつけ圧縮消滅。
転移でグレイブを回収して〆る豪快で荒々しい連続攻撃。

  • ジ・オーバーライザー・アーク
ジェミニオン・レイ…!俺とスズネ先生の希望!
今こそ見せる!

みんなを…! 世界を…!
救いたい! この力で!

ジ・オーバーライザー・アーク!

全てを越えろぉぉぉっ!!

スズネの帰還によって実現した最強技。
ヒビキの意志にスズネの想いを乗せることでいがみ合う双子の力を極限まで引き出し、ヒビキのジークンドーを100%トレースした格闘攻撃で敵を翻弄。
トドメに剣の柄を召喚してそれにウイングを接続、次元力の刀身を出力して絶望のビジョンごと敵を両断・粉砕する。
ストームブリンガーとグリーフバニッシャーの発展型。

実は、鳴り物入りで追加される最強必殺技にもかかわらず、サイズ差補正無視もバリア貫通もついていない*2
ヒビキが習得する「勇気」をかけて、ボス撃墜のダメ押しに使う「決め技」に使うことが想定されたと思われるが、この後出会うのが総じてジェミニオン・レイよりデカい相手ばかりなので、せめてサイズ差補正無視くらいはデフォルトで欲しかったところ。



【余談】

太極とスフィアの設定は「ゼノギアス」のゾハルとアニマの器がモチーフだと推察されており、このジェニオン&ジェニオン・ガイ&ジェミニオン・レイとジェミニアはその主役機であるヴェルトール&ヴェルトール・イド&ゼノギアスとオリジナルヴェルトールがそれぞれの元ネタだと考えられている。

  • 主役機の方は敵が乗るオリジナル機の模倣
  • 変形するように見えないが変形機構を持つ
  • 左右対称で本体に比して大きなバックパックは変形後の外装
  • 乗り手の拳法をトレースする
  • ノーマルモードはリミッターのかかった仮の姿で変形後が本当の姿であり、さらにそこから新たな姿へと覚醒する
  • 乗り手は神に選ばれた存在
  • 二重人格者
  • パートナーが精神を乗っ取られて敵になる
  • オリジナル機は無限の力を取り出す12の特別な機関のひとつが装備されている
……と至るところが酷似している。そして、何の因果敵対者の声がグリリバである。




追記・修正は希望と絶望を超えてからお願いします。


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最終更新:2024年04月03日 16:39

*1 この状態は最終話付近まで続く

*2 というか、ジェニオン系統の技でバリア貫通があるのは何とバルムンク・エリミネーションのみ