御使い(スパロボ)

登録日:2015/06/26 (金) 12:42:08
更新日:2020/03/13 Fri 10:17:38
所要時間:約 27 分で読めます





ハーデス「奴等こそ、この宇宙の支配者を気取る者……!」

ズール「その者こそ神々の戦いの勝利者……!」

宇宙魔王「オリジン・ローを操り、全ての世界の在り方を監視する者……!」

コーウェン「進化の頂点に立ち……」
スティンガー「他者の真化を許さぬ傲慢なる者……!」

ミカゲ「そして、1億2000万年前に堕天翅を次元の狭間に封印せし我らの大敵……!」


ウィルダーク「その名は……」




御使い!



我らは至高神に仕え、全ての並行世界の父にして、兄である存在…

要するに全ての生物の…ううん、全ての存在の頂点に立つ者だよ


第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』における最大の敵勢力。
「宇宙と全並行世界の管理者」を名乗り、シンカの道を辿る者を抹殺してシンカを阻み、数多の銀河や知的生命体の文明を滅ぼし続けてきた「根源的災厄」の正体である。




【概要】

神々の戦い「真戦」の勝者たる高次元生命体の集団。
全ての宇宙で最初にオリジン・ローに触れた天の川銀河太陽系第3惑星、
即ち並行世界の地球である惑星エス・テランの全ての霊子が融合し、人間の基本的感情である喜怒哀楽を象徴する4つの存在に分かれたモノ。

「神の力の行使者」「至高神ソルに仕える者」を自称し、他の高次元生命体達と違って自ら神を名乗る事はないが、
その実「絶対の至高神に仕える自分たちこそが宇宙の頂点に立つ者」という極まった傲慢な思考を持つ究極のエゴイスト。
そもそも至高神ソル自体御使い自身がオリジン・ローを制御するために生み出した人造の神であり、結局のところ遠回しな自画自賛、盛大な自己陶酔に過ぎない。
また自分たち御使いを「全ての争いや嘘から完全に解放された存在」と嘯き、同じ御使いに対して疑いの念を全く持たず盲信しており、
銀河を意図的に破壊・消滅させるという前代未聞の破壊行為を実行した際も、


誤るな、始原の特異点よ。私は強い怒りの下、これを責務として行っている

テンプティは楽しいからだけどね

確かに行為を見れば、破壊ではあるが、それは宇宙全体を救済するためには必要な事だ。

それを下した喜びを私は感じる


と平然と述べ哀悼の意や罪悪感の類は全く見せないなど、彼らの価値観と倫理観は非常に歪。
他の生命のみならず他の高次元生命体すら「劣等なる神々」と見下した傲慢不遜な性格も含め、まさしく対話や相互理解の不可能な「全生命体にとっての災厄」「生命ある者全ての敵」と呼ぶにふさわしい存在である。


全並行世界を管理する超越者として振る舞っていた御使いであったが、そこに待ったが掛かる。
1万2000年前に、彼らが造り上げた至高神ソルが自らに宿る霊子と真化融合を果たしたことにより自我に目覚めると、自ら死を選んだ
自壊した至高神ソルは
  • 力と心の欠片であるスフィア
  • 記憶の欠片である「黒の英知(CHRONO H)」
  • 残った肉体部分とも言うべき「コア」「残り火」「抜け殻」
  • そして自身の「意志総体」
の6つに別れ、宇宙に飛び散ってしまった。
既に宇宙を管理する分には御使いは十分な力を持っていたものの、1億2000万年に一度の宇宙の大崩壊を乗り越えるためには至高神ソルの力が必要であったため、そのその力の欠片であるスフィアの収集を始めた。
その探索のために作られた下部組織がサイデリアルである。
「コア」、「残り火」、「抜け殻」はそれぞれ至高神を再誕させるための神器として作り替えられ、
それらを用いて因子を結集させることで至高神ソルを復活させる事を目的としている。


その力は銀河を容易く消滅させるほどであり、時に直接、時に間接的にシンカに至ろうとする者を滅ぼしてきた*1
その中でも自分達の起源とも言える地球種を特に警戒しており、
地球人類が月へと至った時。即ち「火の文明」から「太陽の時代」へと移ろうとした時、その並行世界は彼らの管理下に置かれる。
その管理はサイデリアルを介して地球人類から進化を監視する者として選出された秘密結社「クロノ」が実行。
更にその時点から地球人類の遺伝情報には手が加えられており、御使いの力に触れた者はその畏怖によって血塗られた眼を発症させ、
心を引き裂かれ廃人や狂人となるか、或いはただ御使いの言葉に盲従する人形と化す。
クロノ改革派の兵士達はアドヴェントによって支配下に置かれており、彼のためなら躊躇いもなく命を捨てる。

それで人類がシンカの歩みを止めるなら良し。それでも止まらなければ、
極点に仕込まれた機動兵器「エル・ミレニウム」がその星の文明を破壊し尽くし、それでも駄目なら御使いや真徒達が直接その銀河を攻撃・消滅させる。



【関連用語】

  • エタニティ・フラット
哀しみのサクリファイによって発動された、蒼の地球を中心とする一帯の宇宙に発生した絶対時間遅延現象。
通称「時の牢獄」
完成すれば次元境界線は閉鎖状態で安定し、地球へ転移することも地球から転移することも出来なくなり、バアルの襲撃から完全に護られる。
しかしその代償として、牢獄内の絶対時間は完全に停止。
その中で生きる生命体は老いることも生まれることもなくなり、草木の成長すらも望めない世界へと変貌。
結果その星には「死」だけが残り、最終的に緩やかな滅亡へと転がり落ちていくことになる。
また不老不死になる訳ではないので、事故などに遭えば当然死亡する。まさに文字通りの「地獄」と呼ぶに相応しい。
これは、太極の意志によって先んじてパラダイムシティで実験されていた内容と同じものでもある。(成長の停止は、アスカマリの「エヴァの呪縛」と同じ状態とも言われている。)

ちなみに、これとよく似た似非不死化システムが二つ存在している。それが「総人尸解計画」と「静死の棺」である。
人間の存在を肉体・魂・精神であるとすると、空間的に遮断された世界でそれぞれがこのうち二つを時間経過に対して無変化にするものといえる。
また、中枢にいるのが神の僕たる女性で、「混沌」「秩序」といった言葉を含む場所で行われている点も共通している。
スパロボとOGと魔装機神という、起点は同じだが異なるベクトルを持つ3シリーズというのも何の因果だろうか。
しかし、類似する要素を匂わせながらも作中では特に言及されなかった。


  • カオス・コスモス
御使いの住まう並行宇宙であり彼らの本拠地。彼らの母星エス・テランが存在する。
御使いが自身の都合のいい様に宇宙の法則を書き換えた結果、原因と結果が混濁した特殊な世界となっており、物事の後先の関係性が狂っている。
簡単に言えばアンチスパイラルの認識宇宙と同じ状態になっている。
また全ての並行世界とも繋がっており、各平行世界の銀河中心部に設置された次元ゲート「天柱」を介して御使い達は並行世界間を移動できる。
ただし裏を返せば、天柱に辿り着きさえすれば天柱を介してカオス・コスモスへ辿り着く事も可能。

エス・テランを含めたこの宇宙を知る者は、この世界を総じて「天の獄」と呼ぶ。


  • 惑星エス・テラン
カオス・コスモスに存在する御使い達の母星。
その正体はカオス・コスモスにおける太陽系第3惑星、つまりその世界における地球である
ただし御使いを生み出す過程で惑星全土の全霊子が統合した結果、細菌やウイルスも含めた全ての生命体が完全に消滅。
あらゆる生命が死滅し、物質の意志さえも消え失せた死の星と化している。
生命体抜きにしても重力も限りなく低く大気圏も非常に薄いため、惑星環境は宇宙空間に近い状態となっており、
地表は氷のような結晶体に覆われ、海すらも白く染まっている。どちらにしろ生命体が住める環境には程遠い。
また惑星の構造がカオス・コスモス同様の状態であるため、地表であっても天元突破グレンラガンやダイバスターが活動可能。

エス・テランの周囲は黄道十二星座の紋章が描かれた次元結界により守護され、惑星自体が太陽の様に眩しく光り輝いている。
地球で言うロシア北部、蒼の地球ではラース・バビロンがあった地点には、御使いの本拠地にして聖地たる「黒い太陽」が存在する。
蒼の地球で言うリモネシア共和国、聖インサラウム王国でいう聖都、「マクロスシリーズ」世界のマヤン島の座標、赤道直下東経150度の位置には、
サクリファイが失われた生命を悼み、悲しむための場所「サクリファイの庭」がある。


  • 黒い太陽
至高神ソルの「残り火」とカオス・コスモスに存在していた太陽を用いて造られた神器にして聖地。
その名前の通り黒く燃える小さな太陽という外見でこれ自体が強大な次元力の塊と化している。
御使いはコレを介して各平行世界を監視している他、御使い達の力の源としても機能している。
実はコズミック・イラ世界において桂が時空振動弾を強制起爆した際、その「爆風」がこの黒い太陽に接触。
結果カオス・コスモスから天柱を通じてその影響が(Z世界における)全ての並行世界に伝播したことで起きた事象こそが『初代Z』における「ブレイク・ザ・ワールド」である。
そして黒い太陽は全ての並行世界を結ぶ超特異点となった。


【構成員】

【御使い】

クロノ、サイデリアル、そして全ての真徒とイドムを統括する4人の高次元生命体。
至高神を頂点に位置付けているが肝心の至高神が存在しないため、事実上の首領である。
喜怒哀楽の4感情の化身であるためか、基本4感情の内自らが司っている感情のみに精神が占められており、司っていない感情は極めて希薄。
それ故か皆精神が酷く歪んでいる。


喜びのアドヴェント

光…希望…未来…喜び…

その全ては、私と共にある!

CV:諏訪部順一
喜びの御使い。
全ての行為を「宇宙の救済」と捉え、それを行う事を「喜ぶ」。
見た目は笑顔を絶やさない金髪の美青年。
1万2000年前は御使いのリーダー格だったが、至高神ソルが砕け散った際に他の御使いと意見を違え、追放された。
……が、追放された後もその傲慢さは何も変わっておらず、他の御使いに指図されていないにも関わらず宇宙を旅しながら御使いの存在に迫った者を抹殺し、
時に罰と称して人間を絶望に叩き落とし、自分の子供を手にかけさせるという下劣極まりない真似をしている。
更にその子供が生き残った場合には、実験と称してその子供に絶望を与え、それを乗り越えられるかを試す非道な行為を行っており、全宇宙で93274人もの子供たちがその実験の犠牲者となった。
『第三次Z』の主人公ヒビキもそれに巻き込まれた子供の一人。
時獄篇ではZ-BLUEに味方し、ジェミニスと敵対していたが、それもスフィア・リアクターを育てるためで、
天獄篇の中盤、自分の行動に疑問を持たれた途端に敵に回った。そして終盤で御使いの元に戻ることになるのだが……。

人類を道具扱いし、本編では非道極まる行為を平然と行っていた外道ではあったが、長く人類に関わり続け人類と接してきたためか、
人類の力を高く評価したり、因縁の仲になったヒビキとは互いに敵対感情だけではない妙な信頼感を抱いたりするなど、「御使い」の中では最も人間を理解している存在だったというのはある意味皮肉である。
彼の詳しい行動はこちらも参照。

名前の由来は英語で「降臨」の意味を示す単語。


怒りのドクトリン

使命とは誰かに与えられるものではない!自らに課すものだ!

全ての宇宙を正しく導くために我等は罪を断ずる!

それこそが宇宙を崩壊から救う唯一絶対の方法!

CV:石塚運昇
怒りの御使い。
全ての行為を「責務」「苦行」と捉え、「怒り」をもってそれらを行使・実行する。
見た目はモノクルをつけた科学者や高僧のような風貌の初老の男。
歪んだ進化に進む種への「怒り」を常に抱いており、彼にとって全ての行いはその怒りによって行われる責務であり、苦行である。
そのため、そこに喜びを感じるアドヴェントとは相容れず彼を追放。アドヴェント追放後は彼が実質的な御使いのリーダーとして活動している。
スフィアを探求させるためにシュロウガに無限輪廻を組み込んだ張本人であり、アサキムを無限獄に落とした元凶とも言える。

高圧的な人物で他の存在を終始上から目線で見下し、自分達を「永遠の存在」とまで言い切るその一方で、
怒りの感情に特化した代償に自らの行いを批判されるとすぐ激昂する等、どこか幼稚な部分も垣間見られる。
また「御使い」という存在そのものを盲信しているためか味方に対し微塵も疑いの目を向けておらず、
アドヴェントがサクリファイを手に掛けたことをZ-BLUEの面々から教えられた際もその事実を一切受け入れず、逆に
「薄汚いバアル共め!自らの行いを誤魔化すために我等の同士であるアドヴェントに、その罪をなすりつけるか!」とブチ切れ、聞く耳一つ持たない。
またヒビキ達が辿り着いた「反作用を超えて覚醒した力」については全くの想定外だったようで、
「なぜだ!? 我らの想定した以上の力がスフィアにあるのか!?」と激しく動揺し困惑するなど、
自分たちの「所有物」と主張していた肝心のスフィアについても真の理解が及んでいなかった。

名前の由来は英語で「教義」の意味を示す単語。


哀しみのサクリファイ

可能性という名の絶望 進化という名の滅亡 扉は開けられ、未来は閉ざされる 私には、もう救えない……

CV:無し
哀しみの御使い。
全ての行為に「哀しみ」を抱き、真化しない種と、御使いの行いの双方をいつも憐み哀しんでいる。
見た目は緑髪をした女神のように穏やかな女性。他の御使いの意に反したため、次元牢獄に閉じ込められている。
他の御使いと比べると穏健派だが、その実身勝手で一方的な慈悲を押し付けて、それが正しい事と信じて微塵も疑わない傲慢さに染まっており、
彼女が他の種に向けている哀しみは、結局のところ自分の行為が徒労に終わることを「哀しむ」だけの独善に過ぎない。

そして彼女こそが時の牢獄を生み出し、ZEUSHとZEXISに烙印(スティグマ)を刻んだ張本人であり、時獄篇の騒動の全ての元凶。
烙印は彼女が真化に至ろうとする種のサンプルに刻むマーカーのようなものであり、真化に至らせるための試練と称して彼らを時空振動に巻き込んでいた。
ZEUTHがADWに跳ばされたのも、バジュラがやって来たのも、そして第3次Zの多元世界を生み出した新生時空振動を引き起こしたのも彼女の仕業。
火の文明の世界に真化の要素である獣の血、水の交わり、風の行く先の因子を持つ面子を集め、時の牢獄で地球を閉ざす事で彼らをドクトリンの目から隠そうとしていた。
しかし監視者として送り込まれたガドライトが自分の星を滅ぼした御使いに守られる地球の存在に嫉妬し、
地球人類を破滅させようと暴走を始めてしまい、時の牢獄の存在に気付いた地球人類は自らそれを破壊し、サイデリアルの支配下に置かれてしまった。
この時、ガドライトの希望を奪うために尸空を地球に送り込んでおり、アンナロッタを処刑させている。
そして天獄篇でZ-BLUEの面々と対面したが、自分の慈悲が理解されない事を哀しみ、自ら御使いの元に戻った。
なおこの時に発した

あなた達は…私の気持ちを何もわかってくれない…
私達のやってきた事は間違いではなかった…。
私の行為こそが誤りだった…あなた達のような未熟な種に私を理解してもらおうとした事は無駄でした
何故、御使いである私が、あなた達と共に歩まねばならないのです……。
あなた達は私の慈悲を受け、永遠の中で生きていきさえすれば、よかったのです

という発言が彼女の本性の全てを物語っている。
しかしアサキムとZ-BLUEによる互いの生命を懸けた戦いを目撃したことで、自分達が「命の意味」を見失ってしまった事を悟る。
人は結局神になどなれず、自分たちに「永遠」を手にする資格はなかった事に気付き、自分達御使いが犯してきた罪を認めようとするが……。

名前の由来は英語で「犠牲」「生贄」の意味を示す単語「Sacrifice」の捩り。

因みに彼女のみ搭乗する機体が無いので担当声優はいない。

楽しみのテンプティ

おっかしいんだ!自分達と関係ない銀河が破壊されただけで何でそんなに怒ってるのよ!

CV:大和田仁美
楽しみの御使い。
全ての行為を「遊び」と捉え、全力でそれを「楽しむ」。
見た目は笑顔を絶やさないピンクの髪を持つツインテールの美少女。
当初は導く行為そのものを楽しんでいたが、自らの決定で他の生物が右往左往するのが面白くなり、
現在では力を振るうこと自体を楽しんでいるという性質の悪すぎる存在。
アドヴェントの追放にも賛成したが、それも「御使いが一人減るのが楽しそうだったから」という理由。
一見すると無邪気で明るい少女のようだが、その本性は生きとし生ける生命の足掻きを嘲笑い、自分勝手な理屈で他の生命や人の感情を遊び感覚で弄びながら、自分が悪いとは微塵も考えない傲慢極まりない性格。

当初はアドヴェントが目をかけているヒビキに興味を持ち、「ティティ」という名前でZ-BLUEに避難民として入り込んできた。
そしてレナードの攻撃によって死を偽装してZ-BLUEを去り、サイデリアルを下したZ-BLUEの前に御使いとして現れた。
これも「再会した時に驚く顔が見たかったから」というただそれだけの理由に過ぎない。
御使いの中で最も悪質かつタチの悪いその本性は、明神タケルから「無邪気に悪意をバラ撒く存在」と評されている。

名前の由来は英語で「誘惑」の意味を示す単語「temptation」の捩り。


【配下】

  • 真徒
全ての宇宙の救済は至高神の使いの手によって!

唱えよ、救済の言葉を! サルース!

御使いに心を奪われ、彼らに付き従う御使いの崇拝者達。他の勢力で言えば一般兵のポジション。
真徒と化す段階まで精神が囚われると、御使い以外の言葉は聞こえていても理解出来ず、御使いの指し示す全てを破壊しようとする。
当然思想も著しく歪み、主である御使いと自分達以外の存在を徹底的に見下し、
自分達のことを、「真化を遂げるべき『選ばれた存在』であり、真化への道を唯一歩いている」と信じて疑わない選民思想の権化に成り果てる。
御使いこそが絶対であり、御使いの指示を何の疑問も抱かずに実行に移す。簡単に言うならば「盲目的な狂信者」である。
Z-BLUEの面々からも「ペットは飼い主に似る」と例えられていた。
クロノ改革派の隊員たちも、すでにアドヴェントの真徒と化していた。

余談だがボン太くんの会話対象だったりする。



  • イドム
進むは暗黒…それが運命…

御使いや尸空に使役される霊魂。
その正体は宇宙の意思である「消滅しようとする力」の発現による怨念か霊魂のような存在。
アンゲロイ・アルカやエル・ミレニウムを操る形で現れ、生命を不吉な台詞の数々を並べながら消し去ろうとする。


  • ネオ・リアクター
神の恩寵を受けし者…それこそが私だ

聖アドヴェントがスフィアの力を引き出す為だけに生み出した12体の人造生命体。
全員金色に輝く不気味な人形の様な姿だが一応性別はある。
それぞれのスフィアの力を引き出す為の感情のみを持ち、それ以外の感情は存在しないため自己の意志は非常に希薄。
しかしスフィアは12の内4つはZ-BLUEが、8つはアドヴェント自身が持つため、代わりに人造スフィア「フェイク・スフィア」を搭載したゼル・ビレニウムに搭乗する。
スフィア・アクトも使用できるが、作られた感情による為なのかどのスフィア・アクトも真の力を発揮できていない。


御使いが各平行世界に散らばったスフィアを探索・収集させるために造り上げた軍事組織。
制圧した他惑星の残存勢力を隷下に収め戦力として取り込む事で勢力を拡大。Z世界における銀河最大規模の軍事組織と化している。
クロノの「管理者」として、人類の進化を抑制すべく各平行世界に君臨する。
詳しくは個別項目を参照。


  • クロノ
クロノの管理者であるサイデリアルの力の前に屈服した各次元の各国首脳達が生み出した、様々な並行世界に存在する秘密結社。
「人類のシンカの兆しとなる新人類を抹殺する事」を教義として掲げる。
所属メンバーは世襲制で代々地位が引き継がれ、サイデリアルに与えられた命令や教義を守っている。
ニュータイプイノベイター、SEEDといった、宇宙に適応した「新人類」を生み出す土壌となる存在を弾圧することで人類の歩みを止め、人類の真化を抑制すべく暗躍している。

ニュータイプ論を提唱したジオン・ズム・ダイクン。
コロニー解放運動の指導者であったヒイロ・ユイ。
宇宙世紀憲章にスペースノイド、つまり新人類の権利の保障の条文を刻み、管理者の存在を公表しようとしていたリカルド・マーセナス。
これらの人物の暗殺には全てクロノと御使いが関わっている。
その他、一年戦争、ナチュラルとコーディネイターの争い、月光蝶による旧文明の埋葬、人類銀河同盟とヒディアーズの争い、
これらも全てがクロノによって仕組まれたもの。

その一方で黒の英知に触れたジ・エーデルことエルガン・ローディックによって、
その支配から脱する事を目的とする改革派が組織されていたのだが、第3次Z時点ではエルガンの死によってほぼ瓦解しており、御使いの一人・アドヴェントの私兵に成り下がってしまった。



【御使いの機動兵器群】

アンゲロイ・アルカ


生命の力よ、消えろ…

○データ
全長:42.4m
重量:76.2t

御使い直轄の量産型機動兵器。
本機はサイデリアルに配備されているアンゲロイのオリジナルにあたる機体。レプリカの方については割愛。
外見的には黒いカラーリングのアンゲロイだが、オリジン・ローをダイレクトに使うことで圧倒的な火力と堅牢さを誇り、計算上の戦闘力はレプリカ機の30倍。
前述したようにサイデリアルの保有するアンゲロイはアルカの安価な劣化コピーであり、オリジナルであるアルカへの搭乗が許されるのは選ばれた真徒のみ。基本的にはイドムが操る。
サイデリアルが苦戦する戦場に現れ、圧倒的な力で抵抗勢力を蹂躙する伝説の機体であり、知るものは少ないながら恐怖の対象となっている。
この機体を大量に配備していることが御使いの戦力というものを物語っている。

本編では序盤・中盤の終わりごろに顔見せ的な形であいまみえるが、
3000超えの装甲に加えて、パイロットのイドムが底力まで持っているため攻め方を間違えると倒そうにも倒せない事態が発生しうる。
終盤はこちら側も大幅に強化されたうえでの戦いになり相対的に弱体化するが、初見の強さが特殊能力やスキルではなく、単純な性能の高さでこちらを絶望させてくる辺り、かのライグ=ゲイオスを思い出した諸兄もおられることだろう。
ただし、序盤からLV75とかなりの高LVで出現するため、上手く努力やアイアンエンブレム込みで複数体を倒せればとんでもない高レベル化を実現可能。

名前の由来は「天使」を意味する「Angel」のギリシャ語読み。「アルカ」はイタリア語で「箱舟」を意味する言葉。

□武装
  • アポイナ・ブレード
全身を覆う柔軟な装甲を変形させ、腕の剣で斬りつける。

  • カリス・シュート
背面から装甲をトゲのように伸ばしつつ、腕を巨大な棘状の長距離砲に変形させ、次元力と思しき黒い大出力のレーザーを放つことで敵を破壊する。
「カリス」とはキリスト教における聖杯を意味する。

  • パルシア・スマッシャ
全体攻撃。
空中に舞い上がった後、腹部から青白い大出力のビームを放ちターゲットを滅却する。



エル・ミレニウム


我等は混沌…我等は秩序…

○データ
全長:138.7m
重量:不明

御使い直轄の機動兵器。
全身がDEC(ディメンション・エナジー・クリスタル)で構成されており、駆動・武装の全てにオリジン・ローが使われている。怪獣のように見えるがれっきとした兵器である。
霊体であるイドムが操り、肉体や生への渇望を力に変えて生きとし生ける者全てを破壊し、蹂躙し、殲滅する。
御使いが監視する星に1体から3体が送り込まれ、その意に反する真化の道を進もうとすると覚醒。その文明を消滅させるまで暴れ続ける。
その圧倒的強さと無慈悲な殲滅力から、銀河の伝承では「審判の巨獣」と伝わり恐れられている。
ハイアデスの前の頭領を倒したのもこの機体であり、またこの機体をモデルに次元獣が開発されている。

アンゲロイ・アルカ同様顔見せで出現するが、やはりその時点では強敵である。終盤ではテンプティが意識を飛ばしたことで2回行動する個体も出現する。
瞬間移動っぷりとその造形・カラーリングのせいで、ウルトラ怪獣を思い出したプレイヤーから「バキシム」呼ばわりされることも。

名前の由来は「千年紀」を意味する英語「millenium」の捩り。

□武装
  • 破界の業火
第二次Z前編のサブタイトルを冠するMAP兵器。
次元力の劫火を放って敵を焼き尽くす。見かけはどう見てもレインボーウェーブ。

  • 愚者の墓標
全体攻撃。
口から大量のDECの結晶を放出して、敵を結晶の奔流に巻き込み串刺しにし粉砕する。

  • 審判の鉄槌
次元転移を繰り返しながら敵に接近した後、強靭な腕で連続攻撃を叩き込む。
最後に腕の軌跡に沿ってDECの結晶が相手にめり込むように形成され、結晶諸共対象を巻き込んで爆発四散させる。


ゼル・ビレニウム


輪廻へと還れ!

○データ
全長:123.9m
重量:不明

御使い直轄の最強の機動兵器。
エル・ミレニウム同様全身がDECで構成されており、駆動・武装の全てにオリジン・ローが使われている。
エル・ミレニウムを凌ぐその堅牢極まる装甲と絶大極まる攻撃力により、天の川銀河における恒星間航行の可能な文明程度ならばたった2機で滅ぼせる。
本機は全ての宇宙でわずか666機しか存在しない少数量産機であり、ごく一部の選ばれた真徒だけが特別に搭乗することを許される謂わばエース専用機。
ゼル・ビレニウムに乗ることは真徒にとって最高の栄誉とされている。
なお、そんな事情故かアルカやエル以上に戦線への投入例がなく、Z-BLUEとの接敵以前に使われたのはたった2回だとか。

次元力を極限まで利用しているためか、その攻撃方法はどれも機動兵器とは思えぬエル・ミレニウム以上に超常的なものばかり。
また、本編最終話ではアドヴェントが12のスフィアの力を引き出すために生み出した白と黒のゼル・ビレニウムが登場する。
スフィアを使うためだけに造られたネオ・リアクター達が搭乗しているが、12のうち4つはヒビキ達が、8つはアドヴェント自身が持つため、フェイク・スフィアを搭載している。
しかし、ネオ・リアクターに植えつけられた感情によってその力を十全に引き出し、疑似的にではあるがスフィア・アクトさえも使用可能。

実際の性能は確かで設定も大それたものだが、真化融合していないZ-BLUEと闘う機会がたったの一度のせいか強敵の印象は薄いかもしれない。ぶっちゃけ単なる硬い敵である。
その「赤と青がくっきりわかれた人型」な造形や攻撃方法から、「超竜神」「フレイザード」呼ばわりされることが多い(大抵後者で引っかかる)。

名前の由来は千年紀を意味する「millenium」に対して「2」を意味するbiを加えた造語。

□武装
  • 再世の劫炎
第二次Z後篇のサブタイトルを冠するMAP兵器。
次元力の劫火を放って敵を焼き尽くす。

  • 輪廻の福音
全体攻撃。
エネルギー場を形成した後、オリジン・ローの力で機体を細かい結晶状に分解させて突撃。その後相手の上を取って一度元の形状に再構成し、再び分解して雨となって降り注ぎ敵を貫く。実に弾岩爆花散。
最終話のネオ・リアクター仕様が使用するものは雨となって降り注ぐのではなく、巨大なクリスタルで追い討ちをかけるアニメーションに変化している。

  • 贖罪の恩寵
ゼル・ビレニウム最大の攻撃技。
オリジン・ローの力で機体を分解・再構築することで3体に分裂。
100mオーバーの巨体からなる3機のゼル・ビレニウムの連携攻撃を仕掛けた後、叩き落した敵をエネルギー場で捕獲してDECの結晶体に飲みこみ拘束。
そして機体を一体に再構築した後左腕を剣に変形。敵へ突撃して両断、爆砕する。物理法則もあったもんじゃねぇな。

  • スフィアの力
最終話のネオ・リアクター仕様が贖罪の恩恵の代わりに使用する。武装名はゲーム上だと対応するスフィアの名前になる。
ぶっちゃけ、性能は戦闘アニメーションの後半が次元力の円盤で相手を押しつぶすものに変化しただけの「贖罪の恩寵」である。

  • スフィア・アクト
最終話のネオ・リアクター仕様が気力140以上になると発動してくるが、初期気力が低い状態で出現する+ターン制限があるため実は受ける方が難易度が高い。



プロディキウム


汝を裁く者…! それは天より遣われし者だ!

人間では、どうあってもたどり着けない場所…

そこに我等はいる!

データ
全長:不明
重量:不明
BGM:天より遣われし者

12000年前に砕けた至高神ソルの「抜け殻」から生み出された機動要塞。
「黒い太陽」と共にソルの残り火を受け継いでいるが、これが実に禍々しい。ゲーム画面では横方向に大きくデフォルメされている。
尸逝天や次元将の御座にも似たその威容にして異様は、視認してしまった心弱き者の心を崩壊させ、無力な者を恐怖させ、背く者を断罪する。
ヘリオース、黒い太陽と共にソル再誕の鍵であるが、これだけでも限定的ながら銀河を破壊できるだけのオリジン・ローを生み出すことが出来る。

本編61話でドクトリンとテンプティが乗り込み、デモンストレーションとばかりに銀河を二つほど破壊した後闘うことになる。
といってもテンプティは無責任に見学しているだけ(一緒に出て来るエル・ミレニウムで遊んでいる)で、実質ドクトリンの単独操縦である。
名前の由来はローマ帝国の言葉で「奇跡」。

□武装
  • 断罪の黒炎
方向指定型のMAP兵器。
ソルの残り火を発射して敵を焼き尽くす。3回行動の1回目で撃って来る。

  • 天より遣われし者
唯一の通常武装にして全体攻撃。
黒いエネルギーを放ち辺りを暗闇に包んだ後、ターゲットを見下ろすドクトリンとテンプティのイメージが出現。
さらにゲートが敵の頭上に開かれ、隕石のような赤黒いエネルギー弾を召喚してそれが敵を押し潰し消滅させる。
ちなみに御使いの自己認識を考えると「天より遣わされし者」が正しく、さらに「遣う」はモノを用いる時の字なので、これでは意味が「天によって使用されるモノ」になってしまう。
至高神を作り出して使い続けたあげく、愛想を尽かされた御使いに対しては何とも皮肉なネーミングである。


至高神ソル

御使い達が崇める信仰対象にして、かつてエス・テランに在りし新たな太陽。
カオス・コスモスの天の川銀河に存在した太陽を次元力の供給制御装置として作り変えた結果誕生したもので、御使いが生み出し崇める人造の神。

その姿は不明だが、御使いの言葉からしてZを超える力を持っていたことは確実。
御使い以外の者からは一貫して「太極」と呼ばれていた。

当初は意志を持たぬ、神の名を冠するシステムでしかなかったが、オリジン・ローに触れ続けたことで、偶発的に自らの霊子と真化融合を果たし、自意識と感情を得た。
そして、御使いの傲慢さとアドヴェント曰くの「天の獄」に安寧する彼らの存在、そしてそれによって生み出され、使われ続ける自身を見た……。
やがてソルは永遠の果てに絶望へ至り、自らの存在を否定し(あるいは嫌気が差し)て自壊する道を選んだ。

結果、ソルは「コア」「残り火」「抜け殻」「記憶の欠片」「意志総体」、そして真化融合したことで発生した「心の欠片」の6つに分かれ、無限並行世界へ飛び散った。

「記憶の欠片」は黒の英知(CHRONO HOLIZON=時の境界線)となり、触れたものに無限の知識を与えるようになった。
この時、「絶望の未来」「根源的な災厄」として御使いの存在を示していることから、御使いは自分達が生み出した神にすら否定されていたことになる。

「コア」は機動兵器ヘリオースとして作り直され、追放されるアドヴェントに足として与えられた。
「残り火」は黒い太陽となり、エス・テランに安置された。
「抜け殻」は機動要塞プロディキウムとして作り直され、エス・テランに残された。
「心の欠片」はスフィアとなり、御使いによって識別のため十二星座の名前を与えられ、引き合いながら並行世界を巡り続けた。
「意志総体」は流れに流れてパラダイムシティへ漂着しクリエイターであるエンジェルと同調。彼女を介して御使いを滅ぼす力を探し始めた。


■量産型アスクレプス、ヘリオース、至高神Z

こちらを参照。




【解説】

そもそも宇宙の大崩壊とは生まれ変わろうとする宇宙の意思である「消滅しようとする力」が引き起こすものであり、
バアルはその力が生み出した使徒と言うべき存在。トップをねらえ!の宇宙怪獣がこれに当たる。*2
バアルの目的は生命の力である「存在しようとする力」を星々を滅ぼす事で削り取り、その力を上回る事にある。

つまり、彼らが銀河を滅ぼす行為は宇宙怪獣を上回る規模で存在しようとする力を削り取ってしまっているのである。

本来真化を果たし、高次元生命体へと移行した者は、後に続く弟達を見守り、教え、
真理へと至る道を照らして少しでも存在しようとする力を高める努力をしなければならない。
実際ゼウス神やアポロニアスはそうしている。

にも関わらずこいつらときたら、他の種の真化を阻み、必死でバアルを退けた世界の種を

消滅しようとする力のしもべたる果てなき破壊の化身……。それを消滅させた汝達こそが、真のバアル!

いや……それは汝達だけではない!この1億2000万年の間に宇宙はバアルのはびこる悪しき世界となった!


しかも彼等は自分が真化を果たしていると信じているが、実際は真化などしていない。
本来真化とは異なる者同士が手と手を取り合い、分かり合うという宇宙の真理を理解し、長い時間をかけて少しづつ進化していく事で至るものなのだ。
が、彼等は「星の全生命体を全て融合させる」という方法で歪んだ進化を遂げ、死を超越したモノになった事で生命の力を失ってしまっている。
要するに、彼らの存在はあらゆる生命に害しか及ぼさないのだ。*4

しかし本人達はそれに全く気が付いておらず、他の種を全て見下している彼等は話を聞く気すらない。
だからこそ自分の行いに心を痛めた(あるいは嫌気が差した)至高神ソルは自らを破壊し、
その記憶の欠片である黒の英知に触れたものは御使いをあらゆる生命の天敵「根源的災厄」と呼び、真のバアルとして認識している。

超常的な神と驕るに相応しい力を持つ彼らだが、不老不死であるが故に「人間の命の力」「死を覚悟した人間の精神力」には抵抗できないという決定的な弱点を抱える。
劇中では自身が真のバアルだと指摘され精神的に動揺している所を、死すらも覚悟して命の力を燃やし想いの力で極限まで増幅させたルルーシュのギアスを受け、ギアスの力の前に敗北しかけている。



そして絶望の未来を知った者達は様々な手段で御使いへの対抗手段を作り上げた。


シャルル・ジ・ブリタニアは全人類の意識をリンクさせることで擬似的なシンカを遂げようとし、
ワイズマンは因果律すら超える異能生存体を取り込むことで御使いの力を超えようと試みた。
クロノ改革派の一人、破嵐創造は人間を超えるサイボーグとしてメガノイドを生み出した。
早乙女博士は共に生きるという宇宙の真理を表現するためのマシンとして三つの心を一つにするゲッターロボを開発し、
イオリア・シュヘンベルグは分かり合うという事を体現する機体としてガンダムを開発し、
サイアム・ビストはラプラスの箱と共に管理者に対抗しようとした意思を受け継ぎ、
カーディアス・ビストは人の意志を形にするマシーンとしてユニコーンガンダムを作り上げ、真化の道を開き、未来を守ろうとした。
プラントのギルバート・デュランダル議長はSEED因子を持つ者を探し出し、護るためにデスティニープランを提唱した。
黒の英知に触れたことで全並行世界で絶望の未来を知ったジ・エーデルは各々が御使いに対抗しようとし、彼が開発した時空振動弾によって多元世界は誕生することになった。
至高神ソルの意志はパラダイムシティのクリエイター・エンジェルを通じて御使いへの対抗策を模索した。


そして御使いに対抗しようとする意志は一つの世界に集結し、バアルに勝利したZ-BLUEは真化融合の境地に至る。


一方ドクトリン、サクリファイ、テンプティは追放された事を滅茶苦茶根に持っていたアドヴェントによって吸収され、
自分達が争いや嘘を超越した存在である事を完全に否定される形で消滅。

そして三人とアサキムを生け贄に至高神Zを降臨させた聖アドヴェントもレイラインとZONEを通して今を生きる人々と、
宇宙を見守る魂達の生命の力を一つにしたZ-BLUEの前に敗れ去り、分かれた感情を一つにし、一個の生命へと戻って消滅しようとする力を抱えて因果地平の彼方へ去っていった。


神も悪魔も消えた世界で、いつか人は真化へとたどり着くのかもしれない。
それでも神となる事はなく、一個の生命として手を取り合い生きていくだろう。




【余談】

実は、初代Zの時点ではシリーズ化が未定だったため、そもそも設定が違い、スフィア・リアクターの別称として使われていた(太極の欠片=スフィアを持つ者⇒太極の御使い、という意味。そのため堕天翅の両翅やパラダイムシティのアラン・ゲイブリエルはセツコ・ランドに対してこの呼び名を使用している)。

現在の設定が出来たのは第2次Zの時点で*5、キャラクターは第3次Zで設定された。

設定の下敷きとなったのはウィリアム・ブレイクによる神話体系「ブレイク神話」(あるいは彼が大いに影響を受けたグノーシス主義)であろう。ブレイク神話の中心的存在である巨人「アルビオン」はグノーシス主義で言うところの「至高神」に相当し、また人類の総称でもある。アルビオンが「死の眠り」についたところ、その内的存在「四つの/四人のゾア」の間で争いが起きる。天界の支配権を得ようとしたゾアの一つ/一人であるユリゼンはこれが原因で逆に天界から追放されるが、後に神を標榜し、不完全な現実世界を創造する。すなわちグノーシス主義におけるヤルダバオートに相当する、偽りの神である。一方のアルビオンはというと、最終的にイエス・キリスト及び流出霊エルサレムと一つになり、天界へと帰還する。「流出」とはブレイク神話の独自用語であり、男性の中の女性的部分を指す。従って、アルビオン=至高神ソル、ゾア=御使い、ユリゼン=アドヴェント、キリスト=ヒビキ、エルサレム=涼音と見立てることができる。(参考文献 『グノーシス 異端と近代』『ブレイク全著作』)

追記・修正は至高神を再誕させてからお願いします。

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