登録日:2014/07/04 (金曜日) 22:27:58
更新日:2025/05/08 Thu 21:03:43
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あの藤堂がその財力にものをいわせ世界中から素質のある者をよりすぐり超近代的トレーニングで鍛えあげた最高の殺人格闘集団よ!!
冥凰島十六士とは『
魁!!男塾』に登場する格闘集団の一つ。
【概要】
世の中の三つの力の一つである暴力(他は財力と権力)を手に握るために設立した、大武會の主催者である
藤堂兵衛の私的チームといった存在で、今大会がデビュー戦。
決勝戦の会場である冥凰島を本拠地とし、あらゆる格闘技の新たなる総本山を自称する。
世界中から素質のある者たちをよりすぐっただけあって、使う技は中国拳法等にとどまらず実にバラエティが豊かなのも特徴。
天挑五輪大武會・決勝の相手として登場。
その力は伊達ではなく、結果こそ男塾有利で展開していったもののかなりの苦戦を強いられる場面も多い。
最初は島の中央の闘場で戦っていたが、洪師範が敗れると真の決勝闘場であるコロシアムへ移動。三対三の代表戦となる。
伊達は勝利したが邪鬼が相打ちとなり最後は桃対豪毅の大将同士の決戦の末、桃が勝利し男塾の優勝となった。
なお、天挑五輪編最後の敵であるため
決着までの戦闘数が14回で5冊費やすという今までの戦いで一番多く長い。
(瞬殺された劉兄弟戦も含めて)
男塾側も死亡した鎮守直廊三人衆の3人や卍丸、センクウ、羅刹、
赤石を除く11人が参戦し、まさに最後に相応しい総力戦となった。
…戦績だけ見ると12勝1敗1分と男塾側の圧勝だが。
男塾メンバー入りした以外の全員が死亡しているが、天挑組の中では唯一、『
極!!男塾』で死亡者は一人も生き返らせてもらえなかった。理由は不明。
■構成員
■大将
◆藤堂豪毅
冥凰島十六士の大将にして男塾の宿敵・
藤堂兵衛の息子。
かつては二つの武術界の総本山の一つ・蒼龍寺で修行していた。
師匠を殺して奥義書を奪うなど基本的には苛烈で冷酷な男だが、ミッシェルを殺そうとした部下を粛清したり、
自らの首で敗戦の責任を取ろうとした洪師範を助命したりと相手の見せた男気には確かに応える美意識を持つ。
桃と決勝戦で対決。
奥義・暹氣龍魂で一気に勝負をつけようとするが、桃がもう一つの武術界の総本山・王虎寺の出身であったため互角の試合となる。
しかし、桃に男塾陣地を背にさせる事で攻撃を避ける事ができないようにさせ、ついに桃にダメージを与える。
そこへ現れた男塾応援団の大鐘音のエールによって奮起する桃に究極の決闘法「炎刀嗋油闘」を挑む。
刀を折り勝負あったかに思われたが折れた刀を
ブーメランにするという策により火達磨となる。
火を消し拳で勝負をつけるという桃に対し追い詰められるが藤堂が桃に麻酔弾を打ち逆転。
刀で止めをさそうとしたが、刀は試合の直前に邪鬼から託された男塾総代の証に阻まれ、その隙をつかれ桃の拳をうけ遂に決着となった。
桃が彼との戦いで感じたものは、
「例えようのない悲しみ」であった。
七牙冥界闘編で再登場し男塾に入学。第一の牙・
魍魎塔で5番手として戦い勝利した。
ちなみに、藤堂兵衛とは血のつながりはなく養子であることが後に判明する。
そうなると後継者争いの時に叩き斬ったという血を分けた他の4人の兄弟はどうなるのか…5人まとめて養子にしたのか血を分けた兄弟というのが嘘なのか…
蒼龍寺超秘奥義。
肉体内で極限まで圧縮した氣を刀身に集中し龍の形の衝撃波として発射する技。
その圧倒的な破壊力に比例して消耗度も大きいため連続して撃つことはできない。
桃は源流を同じとする「王虎寺」で修行し、同じ概要の「暹氣虎魂」を使用する。
同等の実力をもつ者同士が戦う様を「竜虎相打つ」と表現するのはこれが源である。
『男塾外伝 赤石剛次』では鞍馬豪血(当作オリジナルキャラ、剛次の
ライバル)が使用したが、
ある理由により豪毅より威力は劣るため、剛壱に両断され回避されてしまった。
連続で拳を打ち込む。
究極の決闘法。
瞬然性の油を頭からかぶり刀身に塗った松ヤニに着火し炎上する
日本刀で戦うというもの。
その発祥は
戦国時代の名将・
織田信長が侍大将を決める為に候補者を戦わせたことにある。
触れただけでも火達磨という決闘法を考案したのは冷酷非情と呼ばれた信長ならではといえる。
この決闘法を度々楽しんだ信長が本能寺の変で炎に包まれ死を迎えたのは皮肉な因果応報といわざるをえない。
■優勝決定戦代表者
藤堂兵衛の両腕というべき存在。藤堂の敵を闇から闇へ葬ってきた、いわば影の執行人。あんな目立つ戦車で?
一応は十六士として登録はされている模様。
◆紫蘭
代表戦の一番手。
千日颮鏡の使い手。ロン毛の優男。
顔立ちや服装、名前まで
北斗の拳の
シンと瓜二つであり、おそらく元ネタだと思われる。
伊達の技を全て模倣し苦戦させるが、伊達の奥義と偽り武器を放り投げるという策にかかり敗北。
致命傷を負うが一時的に人の視神経を冒す猛毒・蛇漢草で相打ちを狙う。
しかし伊達が自分と同じ孤戮闘の出身であったことを明かすと心を通わせ眠りについた。
その後、死体は片づけられもせずに放置させられた(後述の事を考えれば恐らく意図的なもの)挙句、
スパルタカスに変わり身の術要因として使われて真空殲風衝が直撃し
骨だけにされた。哀れ…。
奥義。
相手と同じ武器を使い、攻撃を完璧に模倣する。
焦燥感をつのりその隙をねらうほか、
カウンターの要領で威力を上げた攻撃を行う。
弱点は相手と同じ武器を持たなければ成立しないこと。妙な武器ばかり使うセンクウとか月光と戦うことになったらどうしていたのだろう?そもそも伊達も
槍を変形させれば簡単に奥義を破れてしまうなど、強いようで弱い技である。
この修業法は数あるが代表的なものは氷柱の下で禅を組み、反射神経で無意識のうちにかわすことができるようになるまで禅を組むというものである。
現代で
「人のふり見て我がふり直せ」というのはこの修業訓の名残りである。
千日颮鏡の解説で出て来た単語。
将棋の戦法の一つであり、相手と全く同じ駒の手順で指していき、最終的に相手の王を詰めてしまうというもの。
禁じ手とされているが…実際に真似するとわかるが、寧ろ相手より常に一手遅れる為、逆に自分が速攻で負けるという代物であり、現実でも特に禁止されていない。
ジャンプ漫画の後輩にはこれを応用しチェスでイカサマを仕掛けた
海馬瀬人がいる為、着眼点は悪くなかったようだが…。
囲碁の世界には同じく相手の動きを真似する「マネ碁」と言う戦法があり、それが元ネタかもしれない。
なおそちらも特に禁止されていない
中国拳法伝説の修行法。
そのやり方は極めて非人道的なもので深く広い穴の中に大勢の子供を入れ、子供の半分の食料を投げ入れる。
そうやって子供たちを互いに争わせ最後の一人になるまでそれを続ける。
そして生き残った最後の一人に対して改めて修行を行う。
出身者(すなわち生き残った最後の一人)はその証として腕に刺青が施されていて、伊達はそれを見せることで自分も孤戮闘の出身であることを明かした。
外伝作品では伊達の孤戮闘が終了した際に、関係した指導者全てを皆殺しにした事で孤戮闘の歴史に幕を下ろした事が語られている(
パラレルワールドの話なのでどこまで正史と共通しているかは不明)
◆スパルタカス
代表戦の二番手。騎馬戦車スコルピオンと赤鞭の使い手。半裸に変な伴天連襟をしている。
まずは騎馬戦車スコルピオンで戦うが真空殲風衝で馬を葬られる。
赤鞭を使った攻撃と紫蘭の骸を利用した地中からの奇襲戦法でついに
邪鬼に致命傷を与えるが、
自らの血で奥義を破った邪鬼の真空殲風衝で下半身を吹き飛ばされ死亡。
邪鬼も倒れ相打ちとなった。
スパルタカスの乗る騎馬戦車。
車軸に刃物を仕込み、
盾で真空殲風衝を防ぐ、古代ローマ帝国の英雄・カエサルが考案し使用した伝説の兵器。
その威力は絶大でラビオーリの戦いでは敵国メルビアの兵一万をスコルピオンわずか十両で壊滅させたという。
二十世紀の
戦車開発にもそのアイディアは多く取り入れられている、らしい。
冥凰島奥義。
巻きついたものをハムのように切断してしまう
鞭。
赤鞭とは帝政ローマ時代に奴隷たちを処罰する為に用いられた武器で、特徴として鋭利な刃物が間隔を置いて仕込まれており、そのためひねりやしなりが自由自在という点にある。
冥凰島奥義。
極鉄鋼を仕込んだ
鞭で相手を拘束する。
■師範
◆洪 礼明
冥凰島十六士師範。
藤堂に莫大な金で雇われ、世界中の強者にコンピュータなどの最新設備を設置した地下闘練場で想像を絶する修行を行い冥凰島十六士を創り上げた。
穏やかな雰囲気の
サングラスをかけた坊主頭で小太りの中年中国人といった、如何にも小物っぽい風体だが、実は
盲目の拳士であり、尋常ではない実力を持つ。
十六士の中でもかなりの実力者であるマハールを格下扱いし、自身に圧倒的有利な状況で惨敗した蒙古三凶撰を秘蔵っ子と呼ぶなど
拳の実力に対して人を見る目はかなり怪しい。
その十六士が次々と敗れたことから、男塾第三の助っ人(
江田島塾長)と対戦。
奥義・傀儡窕彭糸であわやという所まで追い込むが予想を超えるモノを利用され失敗し、
最大奥義・千歩氣功拳で勝負に出るが江田島が洪のそれをはるかに上回る千歩氣功拳を繰り出し戦意を喪失。敗北を認めた。
実は江田島は洪と同じ陳 京彊に学んだ兄弟子にあたる。敗北後責任を自らの首で果たそうとするが、豪毅に助命される。
だが、直後に現れた藤堂兵衛の手によって首を刎ねられてしまった。
冥凰島超奥義。
相手の神経節に針を打ち込み操り人形のごとく操る技。
人間の筋肉運動を命令するのは
脳であるが、その脳と筋肉各部の中継点となる神経節に糸の付いた極細の針を打ち込み、
糸の微妙な操作による刺激で相手を自在に操る。
その発祥は中国秦代、金の採掘で知られる華龍山とされ、他国からさらってきた
奴隷達を効率的に働かせるために使われたという。
絶対に糸が絡まって余計に面倒になると思うのは筆者だけであろうか
これに当時の拳法家達が目をつけぬはずはなく、長年の時を経て完成したのが傀儡窕彭糸である。
冥凰島至極奥義。
離れた所から気功法によって発する「氣」という人体エネルギーで相手を倒す事で知られる「百歩神拳」を更に強大にしたもの。
手刀の形をした氣の塊が相手を切り刻む。本来は手数ではなく、大きくタメを作った後放つ一撃必殺の豪拳で勝負する技。
こちらは塾長が使用し、格の違いを見せつけた。…たぶん暹氣龍(虎)魂より強い。
■蒙古三凶撰
洪師範の秘蔵っ子とも言うべき三人のモンゴル戦士。
◆キルギスカーン
地獄相撲の使い手。「仏のキルギスカーン」といわれるほど情け深いらしい。
虎丸と戦い奥義・浹滑溜汗で勝負を有利に進め、虎丸を投げ飛ばしたがゴムの褌を土俵に結び付けていたため反動で戻ってきた虎丸に逆に叩き落される。
直後にだまし討ちを謀るが翔霍の手助けもあり今度こそ溶岩に落下した。
巨体にもかかわらず30mの高さから音もなく舞い降りる身のこなしを持つが、公式で「地獄相撲を取ったら単なる汗かきデブ」呼ばわりされた不遇なキャラ。
蒙古三凶撰奥義。
全身から特殊な脂分を含んだ汗を搾り出す。触りたくない……。
キルギスカーン自身は足の裏の皮膚が特殊な形になっており、滑り止めの役割を果たすので
自爆はしない。
世界に日本の相撲に酷似した格闘技が点在するが特に有名なのはモンゴル相撲である。
その歴史は古くジンギスカーンの時代にまで遡り、勇猛果敢な騎馬民族は好んでこれを行った。
17世紀に時の暴君ジミヘカーンが発案した地獄相撲は地上15mの高さに土俵を作り生死を賭けて戦う凄まじいものであった。
現代の相撲で使う「どすこい」という掛け声はこの地獄相撲最高の戦士といわれた「ドスコイカーン」の名に由来する説もある。
なお胴体への蹴りやエルボードロップなどの相撲の禁じ手を使うことも自由である。
◆フビライカーン
蒙古水中闘法の使い手で水中の戦いを得意とする。
想像を絶する修練により十分間は息継ぎ無しで攻撃の継続が可能。
翔霍と究極決闘法「水龍〔革奉〕球」で戦う。正体を明かした
影慶の毒手を受け負傷すると最後の切り札として
ピラニアを差し向ける。
しかし、自身がピラニア避けに使っていた結晶岩塩の首輪を奪われ敗北。
影慶に命は助けられたが、直後にシャイカーンに処刑されてしまった。
蒙古水中闘法奥義。
両手にスクリューのような刃物を持ち、回転しながら突撃する技。
空気の取り入れ口が天井の狭い一か所にしかない、巨大な球体型の水槽の中で戦う。古今東西様々な決闘法があるが中でも最も過酷な物として有名。
この決闘で負けた者を「
ドザイ・モーン(水死の意)」といい日本で溺死体を
「土左衛門」というのはこれが語源である。
元ネタは恐らく
漫画『タイガーマスク』に登場するピラニアンデスマッチ。
モンゴルのオリノル川に生息するピラニアの一種。
体長は18cmとそこまで大きくないが、ひどく凶暴で、その牙は百匹も集まれば水牛をものの数十秒で白骨だけにしてしまうという。
ちなみにその肉は大変な美味とされ燕の巣・熊の掌と並ぶ満漢全席三大珍味の一つとされている。
◆シャイカーン
灼炎畷掌を使う隻眼の
イケメン戦士。
蒙古三凶撰最後の一人として登場し超極決闘法「硫陿氷樹」で
雷電と戦う。炎と氷が合わさり最強に見える!
一度は負けを認めながらの灼炎畷掌で不意打ちを行い、さらに雷電の
鎖鎌・大往生流月鎖刃を奪い危機に陥れる。
しかし、雷電の猿達の策にかかり、
うんこを浴びせられた挙句足場をノコギリで切り崩され
濃硫酸に落下し死亡した。
蒙古三凶撰奥義。
樹氷の頂上に取り付けたタライ型の器具で氷を削り吹雪を起こす。
硫陿氷樹の伝説的な名人
「カクゴール」が編み出した秘技で細かい氷片のヘルベリン冷凍効果により周囲の温度を零下30度にまで下げ凍結させる。
カクゴールは氷の王者の象徴として氷一文字の旗を背負っており、現代
日本で見られる
かき氷屋の旗はこれに由来する。
蒙古三凶撰超奥義。
人間の平熱は36~37度であるがその発する熱量はおよそ10万カロリーにもおよぶ。
それを人体に均等に配分する柱脊神経を想像を絶する修行で自在に操り一点に集中させる。この時その温度は850度にも達し
これが相手の皮膚の油やリン等を一瞬にして発火させる。
闘志あふれる様をたとえていう
「燃える闘魂」「燃える男」とは無意識に柱脊神経を活動させている状態を指す。
後に外伝作品で斬岩剣に炎を纏わせるといった形で奥義だけ再登場している。
蒙古超極決闘法。
氷でできた木の上で戦う。受け皿には濃硫酸が満たされており、時間がたつにつれその熱で木はどんどん脆くなっていく。
その起源は蒙古中央部で盛んに行われた陿氷闘で厚さ1cmという薄い氷の上で戦うというものであった。
現代で身の縮む様を「薄氷を踏む」というのはここから発する。
■その他の闘士
◆赤い稲妻
冥凰島十六士一番手。
数ある
アメリカ・インディアン部族の中でも最も勇猛で誇り高いホウ族の血をひく男。両刃の
斧を武器に使う。
桃に対し互いの腕を手錠で繋いで戦う、部族に伝わる究極の決闘法「
勇者の血鎖」を挑む。
奥の手である奥義・悪魔の赤い稲妻で桃を苦しめるが自らが持ち歩いていたリムゾン川の水を利用され感電。
直後に毒をつかった攻撃で逆転を謀るが、桃の刀で落雷を落とすという策により敗北。公式ガイドブックによればこのショックで感電死した模様。
桃曰く
「己の信念を捻じ曲げて葬者の羽根に毒を仕込んだ時点で守護神である雷に見放された(意訳)」のが敗因との事。
この際鋼線を結び付けた小刀が腕を貫く勢いで突き刺さっているのだが、本人は涼しい顔で「蚊に刺されたに等しい」と反応するなど妙なタフネスさを見せた。
インディアンなのにウソをついたことをファンからはよくつっこまれる。
人間なのに超人のフリしてた奴とかもいるしさあ、勘弁してやろうよ・・・;
冥凰島奥義。
頭の髪飾りから鋭い針のついた羽を飛ばす。
本来は敵の急所を狙い打つことで致命傷を与える技であり、狙えなければちょっと痛いだけの
飛び道具である。
信念に反するため毒は塗ってない…が、結局はその信念も捻じ曲げて毒を塗った羽根も使用していた(しかも
富樫に毒を塗った羽根を使った事を糾弾されても、本人は「それも時と場合によりけりだーっ!!」と開き直る始末だった)。
冥凰島奥義。
体から電撃を放ち攻撃する。中国拳法で言う「髐撥雷神拳」
人間の血液に含まれる微量な電流を帯びたイオン質を修練によって増加させ強力な電流として倒すというもの。
伝説となっている開祖・司埤麗は身の丈10尺以上の熊に銅線を巻きつけ倒したという。
現代で感電したときなどにいう「しびれる」というのはこの司埤麗が由来となっている。
◆黒薔薇のミッシェル
冥凰島十六士二番手。
由緒あるフランス
貴族の血をひく誇り高き男でサーベルの使い手。端正な容姿の美青年。
だが、ムスコさんは富樫が「顔に似合わずごっつい」と評したほどご立派との事
富樫に対し下品で粗暴・未熟者と評し、奥義・殺薔薇微棘薫による拷問「ラ・メルヴェル」を仕掛ける。
しかし富樫の頭に石を仕込んでの
頭突きで破られ、挙句に急所攻撃を食らっ
てアソコがでかい事をいじられ(褒められ?)た事でマジギレ。殺薔薇微棘踊による残忍な死を与えようとする。
富樫を崖から落とし勝負あったと思われたが、富樫の手に刺して彼への冥土の土産にしようとした自身のサーベルを投げナイフの如く投げ返され胸に突き刺されるという慢心と、褌にドスが刺さり引っかって命綱の代わりになるという悪運の前に敗れ去る。
最後には自らの命と引き換えに、褌が切れかかって転落しそうになった富樫を助け、彼を称えながら息を引きとった。
フランス=
ベルバラ!という
当時のジャンプに氾濫した無知と偏見の象徴とも言えるキャラクターだったが、最後に漢を見せ、
桃や伊達からも
「敵ながらも見事な男」「武士道・騎士道…呼び名は色々だが世界中どこでも真の男の生き様に変わりはない…!!」と評価され、勝利した富樫も、
「お前こそ真の男だったぜ…!!」と涙ながらに彼を称えたのだった。
冥凰島奥義。
マントに隠された無数の薔薇で攻撃する。紫の薔薇は
毒香、赤い薔薇にはかすり傷でさえ相手を殺す即効性の猛毒が仕込まれている。
同じジャンプで連載されていた漫画の技と酷似しているが、あっちはフランス貴族では無くスウェーデン人で修行地はグリーンランドと全然違う。
むしろリンかけのナポレオン・バロアの方が近いのだろうか
冥凰島奥義。
筋肉の運動中枢神経を狂わせる薬を塗ってある薔薇。これに足を刺されると自分の意思とは無関係に無軌道な動きをする事になる。
17世紀フランスブルボン王朝では貴族政治の退廃は極限に達し、彼らは退屈しのぎに囚人相手に恐るべき
拷問方法を考案した。
それがラ・メルヴェルであり、毒を飲まされた囚人が
肉厚5㎝もの鉄球の中に入った解毒剤を取り出すためもがき苦しむのを見て楽しむというもの。
直訳すると恐らくは"la merveille"=「奇跡」であり、確かに「奇跡」でも起こらないとこの鉄球は砕けない事が名前から想像がつく。
◆ラジャ・マハール
冥凰島十六士三番手。
インドに伝わる現代の神秘ラーマ・ヨガの秘行を極めた史上最強の戦士。
象を操る操象戮狟闘法の使い手でもある。
月光に対し操象戮狟闘法で猛攻をかけるが奥義・暁闇紅漿霧により愛象パンジャブを失う。
するとインドに古代から伝わると武器というキプチャクを両手に持ち、真の奥義であるラーマ・ヨガで月光を倒し、続く
飛燕も窮地に陥らせるが、最後は月光が残したヒントによる奥義・無明透殺の前に敗れ、きれいさっぱり狼のごちそうにされた。
肉体を自分の意志で自在に操作・月光を実力で倒す等、
全編通して屈指の強豪として描かれている。
古代インド幻の秘闘法といわれた象を操る技。
象の欠点である鈍重な動きを特殊な訓練方法により恐るべき敏捷性を身につけさせ確立したもの。
古代インドでは象の多寡で勝敗が決するとさえいわれた。
ちなみに英語で象をエレファントというがこれは当時象の訓練をインド洋上のエレファン島で行っていたのが語源といわれる。
操象戮狟闘法奥義。
象の鼻を修練により十倍の長さまで伸ばすことができる。パンジャブは殺傷力を高めるために槍の穂先を鼻先に装着した。
筋肉だけではなく骨や髪、爪までもを己の意のままとする事ができる。
一般にヨガの神秘性は広く知られるところであるがその中でも別名「黒ヨガ」と呼ばれ奇跡に近い数々の秘奥義で恐れられている。
その特異性は頭蓋骨など骨の骨細胞組成さえも変え自由自在に変形させる事を可能とする事にある。黒ヨガと別称されるように脅威の殺人格闘技として発達し、
一人で千人の兵にも匹敵する戦闘力の凄まじさゆえに時のマハラジャ達に弾圧され継承者は絶えたと伝えられている。
ラーマ・ヨガ奥義。
敵の武器を自分の筋肉を変化させ受けたと思わせ、逆に反動を利用して発射する技。
ラーマ・ヨガ極奥義。
髪の長さを自由にするだけではなく鋼のように硬質化させて攻撃する技。
ラーマ・ヨガ超奥義。両手の爪を伸ばし相手を刺し貫く。
マハールの愛象。
密林の
悪魔と呼ばれ、これまで107人の相手を葬ってきたという。
動きはかなり敏捷で、しかも天性の素質と修行の成果により、鼻を10倍の長さまで伸ばすことができるという驚異的な技を持つ。
月光もかなり手古摺っており、奇策を用いなかったら危なかったかも知れない。
◆ゴバルスキー
冥凰島十六士四番手。
シベリア狼の群を操る狼蒼拳の使い手。
「シベリアのゴバルスキー」とも呼ばれる
牙一族テイストのするおっさん。穿いているフンドシは三年間洗っていない。
Jを
狼の群れで追い詰めるが、ニューブロウ「ジェット・ソニック・マッハパンチ」により狼を一掃される。
狼とともに倒されたかと思われたが、石像を持ち上げ
復活すると今度は自らの技でJを痛めつけ、止めをさそうとするが
フライング・クラッシュ・メガトン・パンチで地面に埋め込まれてしまう。そして、復活した際に見捨てた狼に襲われ気絶してしまった。
七牙冥界闘編でまさかの再登場を果たし、男塾に入学。第一の牙・魍魎塔で三番手として戦い勝利したが、
第五の牙・
武幻城で武幻城四闘仙の一人・幽鬼之丞の手により死亡した。
Jと闘った時は、狼技だけではなく本人も意外と技が多彩で強かったのだが、入学してからは明らかにパワーダウンしていた。何故だろうか…
その後『天より高く』や『暁!!男塾』で何事もなかったように復活したが、単なるモブであった。
狼の中でも最も残忍で凶暴といわれるシベリア狼を操る。
その真髄は狼の素早い動きとその凶暴な攻撃性を体術とした形象拳である。
修行法として生後三ヶ月の男子を狼に育てさせ狼の極端な警戒心を克服するという方法をとった。
現代で時々狼少年発見の報道があるがこれはその修行過程と知らず、社会に連れ戻したものである。
三匹の狼が繋がって輪を作り攻撃する。
狼蒼拳奥義。
狼が相手を取り囲むように三本の塔を作り一斉攻撃を仕掛ける。
狼蒼拳奥義。
相手を足に噛ませた虎バサミ・鉄錠罠ごと振り回して攻撃する。
狼蒼拳奥義。
頭に角状の武器をつけ、狼の動きを模した体術で攻撃する。
なぜ狼使いなのに武器が
牛みたいな角なのかとツッコンではいけない。
狼蒼拳奥義。
相手を頭上に放り投げ頭の角で刺し貫く。
七牙冥界闘編で連れていた二頭の狼で、ゴバルスキー曰く兄弟ともいえる存在。
魍魎塔の三階「花園の間」を守るギーガーのモルグケシ草によって錯乱し、ゴバルスキーに襲いかかってしまうが、ゴバルスキーの三年間一度も洗濯していないフンドシによって覚醒してギーガーを噛み砕いた。
名前の由来はローマの創設者と言われる兄弟から。この2人も狼に育てられたという伝説がある。
◆劉 菘胠
頭突きを極限まで鍛えた頭槌鐘砕の使い手。菘喜の実の兄。
丸太の上で頭のみで戦う頭槌鐘砕究極の決闘法で江田島と戦うがまったく手も足も出ず追い込まれる。
最後には自分の手錠を外し剣山のような武器まで使用するが江田島の大口に捕らえられ、弟の後を追って星になった。
冥凰島超奥義。
あらゆる格闘技において手足につぐ第三の武器は頭であるがそれを鍛える究極の修行方法が頭槌鐘砕である。
寺院の鐘を撞木かわりに頭で突くという荒行でありこれを極めた者の頭は瘤が固まり骨も変形し金槌のような強度・形状を有したという。
◆劉 菘喜
洪師範とともに闘場に現れるが、気を集中するため一瞬目を閉じた隙を突かれて「その先を言う必要はない!!」と放たれた剛拳一発で空のお星さまにされた。
刃物の付いたジダーリングのお化けみたいな得物を使う奥義を見せようとしていたっぽいが…彼も決して弱くはなかった。
塾長が規格外すぎたのだ。
■関連人物
『
天挑五輪大武會』主催者にして、男塾塾長・
江田島平八の宿敵。
70歳はゆうに過ぎているであろう高齢ながらも、実態は江田島塾長にも匹敵しうる拳法の達人である。
詳しくは該当項目参照。
追記・修正お願いします
- とにかく失敗者に死を!っていうのが徹底してるのねw -- 名無しさん (2014-07-04 23:00:14)
- 蒙古三凶撰のガッカリ加減は凄まじいレベル。しかし、フビライが敗北時に見せた潔さは個人的に好印象。 -- 名無しさん (2014-07-05 05:05:53)
- ミッシェルから漂う魚座臭…… -- 名無しさん (2014-07-05 08:47:18)
- 実はさりげなーくメンバー16人全員が登場しているチーム。ミッシェルを殺そうとしたヒゲの男と、最後の一人は藤堂兵衛自身。 -- 名無しさん (2014-07-05 10:34:39)
- ↑藤堂豪毅がミッシェル以降の十六士メンバーに対する「初めて見た」的な反応見てると、十六人以上いるんじゃないかと邪推してしまう。そもそもこいつら決勝まで一度も闘ってないんじゃないか?とすら思う。「ここまで一滴の血さえも~」とは言ってるんだけど・・・。 -- 名無しさん (2014-07-06 14:34:37)
- >「ここまで一滴の血さえも~」 男塾スレでマハールが駆るパンジャブにずっと戦わせてたんじゃないかって考察(こじつけ?)があったな。葬ってきた敵の印が決勝戦までの数に合致するとか -- 名無しさん (2014-07-08 19:49:02)
- スパルタカスはイマイチ強そうに見えない。邪鬼をあれだけ追い込んだんだから相当な実力がある筈なんだけどさ -- 名無しさん (2014-07-09 12:36:08)
- スパルタカスの奥義ってただ鞭で土煙上げて土煙の中から攻撃するだけだよな。あんなんで邪鬼がやられたのは正直納得できん -- 名無しさん (2014-07-09 13:02:46)
- 男塾と対戦したチームは、男塾とぶつかるまでは、狼髏館の首天童子にあっさり全滅させられた蕃鐃流十六騎みたいな雑魚ばかりだったんじゃないかな? -- 名無しさん (2014-07-19 22:31:36)
- 決勝戦シードだったとか?w -- 名無しさん (2014-08-22 17:20:08)
- 敵に合わせてメンバー変えてたんじゃね?明らかに16人以上の人間が訓練してたし、最終決勝の三人のうち2人は親父が連れてきた連中だもんな -- 名無しさん (2014-08-22 18:02:34)
- ラ・メルヴェルは民明書房のエピソードが出来栄えがよくて、本当に実在してるかと思った -- 名無しさん (2014-08-23 21:26:32)
- キルギスって花田兄弟にも負けるんじゃないかと思ってしまう、戦績だと花田=虎丸>キルギスだし -- 名無しさん (2014-09-07 19:08:20)
- ゼウスが真っ向勝負してた分、スパルタカスの戦い方がセコく感じるんよね。 -- 名無しさん (2015-02-21 12:13:49)
- ラジャマハールはマジで半端なく強かった。読んでる時もこいつに勝つビジョンが浮かばなかったし。 -- 名無しさん (2016-01-31 10:33:45)
- シャイカーンはそこそこ良い技持ってるけど、残り2名の奥義が水中で箱を開けることとただ汗をかくことって・・・ -- 名無しさん (2016-02-29 19:38:57)
- 赤鞭砂塵って邪鬼と相討ちしたのに騙されてたが冷静になったらすごいしょっぱい技だな -- 名無しさん (2017-01-05 21:03:27)
- ラジャ・マハールが強かったのは確かだけど、髪の毛がふよふようごめいている様を -- 名無しさん (2017-10-24 21:31:42)
- ↑6しかもあの時の虎丸って富樫が健在な状態の”弱い虎丸”状態だったからなぁ。花田にしろキルギスにしろ富樫ロスト状態の”シリアス虎丸”には歯が立たない気がする。 -- 名無しさん (2017-12-09 18:52:55)
- スパルタカスは兵衛の懐刀で十六士ではないはずなのに使う技は冥凰島奥義。元十六士の一人だったが兵衛に腕を見込まれ兵衛直属になったのかな。 -- 名無しさん (2018-05-03 07:58:31)
- ↑多分そうかも。あと一応スパルタカスも紫蘭(そして藤堂自身)も登録上は十六士(恐らく補欠メンバー扱い)。 -- 名無しさん (2018-05-03 08:27:18)
- ↑6 氷樹削り専用刃物持ってぐるぐる回るのがそこそこ良い技か? まだ水中回転切りの方が使い勝手良さそうな気がする -- 名無しさん (2018-05-03 11:37:12)
- 16人全員が姿を現している? いや彼らはどう見ても百人くらいの多数のメンバーから戦況にあわせて闘士を繰り出している感じで「十六士」なんていないと思うけど、紫蘭とスパルタカスは藤堂の直属で藤堂自身が十六士の一人ってのもなんだか・・・作為的な文章の項目だ・・・ -- 名無しさん (2018-09-23 02:35:04)
- スパルタカスの使った赤鞭縛網は、赤石を苦しめた宋江将軍の技の強化版みたいなもの。邪鬼に致命傷を与えたときには、何の説明もなく土錐龍みたいな技でいつの間にか地中に潜って奇襲している。地味に見えるがそれまで登場した強豪と同等の技を平然と使いこなす凄腕なんだよ -- 名無しさん (2018-09-23 02:57:05)
- たぶん洪師範が一番強い。秘蔵っ子扱いしてたモンゴルトリオがマハールより強いとは思えないんで部下を見る目はちょっと怪しい気もするが -- 名無しさん (2018-09-23 02:59:55)
- ↑4 灼炎畷掌の事でしょう ↑ 十六士に含むなら兵衛、含まないなら洪師範かな?次いで豪毅かマハールか -- 名無しさん (2018-09-30 18:01:16)
- 最も誇り高い部族の出身者があんなことをして、ネイティブ・アメリカンの誇りって…? -- 名無しさん (2018-10-21 19:56:41)
- 雷電だってヒゲに仕込んだ針にトリカブトの毒塗ってたし、この大会は毒の使用はOKなんでしょ。まあ使わないって嘘ついてたのはちょっとあれだけど、敵なんだから言うことを素直に信じるものじゃないってことかね。 -- 名無しさん (2018-10-21 20:02:32)
- 洪師範がもし塾長ではなく塾生の誰かと戦っていたら伊達や赤石でも危なかったかもしれない。塾長相手にあれだけ戦える実力者は全シリーズみてもそういないし -- 名無しさん (2020-12-20 01:39:03)
- ↑ 親孝行な息子さんが居なかったら塾長がやられていたかも知れないもんな… -- 名無しさん (2020-12-20 13:41:27)
- そもそも、殆どの技は冥凰島由来では無いだろうから「冥凰島奥義」とか言うのはおかしいのでは。 -- 名無しさん (2020-12-22 12:48:01)
- マハールはイケメンになった、ダルシムみたいだな -- 名無しさん (2021-02-15 16:55:14)
- 傀儡窕彭糸は決まったら江田島ですら危なかった技。千歩氣功拳より明らかに強い -- 名無しさん (2021-07-29 21:37:08)
- 冥闘士、ではない -- 名無しさん (2021-10-21 19:07:26)
- 決勝まで“一人も欠けてない”くらいならまだしも“一適も血を流してない”ではハッタリをきかせすぎて「主催者から贔屓されて雑魚ばっかあててもらったからじゃね?」なんて疑惑を生んじゃうよね。 -- 名無しさん (2023-02-03 07:55:11)
- ミッシェルは赤い稲妻とラハールの間に挟まれて小物扱いされてないんだから本当はもっと強いんだろうな。格下の富樫相手を意識した技ばっかだから本気での戦いがどうだったか気になる -- 名無しさん (2024-08-25 17:22:15)
- 世界中から集めた触れ込みのためか国際色豊かなチーム。(強豪や漢も揃ってるし) -- 名無しさん (2024-08-25 17:49:16)
最終更新:2025年05月08日 21:03