登録日:2014/07/19 (土) 23:12:54
更新日:2025/05/10 Sat 18:51:36
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エルガイムとは、アニメ『
重戦機エルガイム』前半における主役メカ。
本項目は、このメカの前身にあたるガイラムと量産モデルといえるディザードについても記載する。
◆エルガイム/L-GAIM
《スペック》
分類 |
A級ヘビーメタル |
所属 |
なし → 反乱軍 |
開発者 |
ダバ・ハッサー |
頭頂高 |
20.7~22.5m |
全高 |
24.1m((ランドブースター・ライト装備時)) |
本体重量 |
19.1t |
全備重量 |
31.1t((スパイラルフロー・フリッカ含む)) |
動力 |
電力+ソーラーパワー |
装甲材質 |
ジーンプラ |
ムーバルフレーム |
Mサイズ |
武装 |
セイバー ×2 ランサー ×2 アキュート Sマイン ×2 パワーランチャー ×2 バスターランチャー ソーラーバインダー ランドブースター・ライト スパイラル・ブースター |
ヘッドライナー |
ダバ・マイロード ファンネリア・アム ミラウー・キャオ セムージュ・シャト |
《概要》
ペンタゴナワールドでも辺境にある、コアム星の若者ダバ・マイロードが所有するハンドメイドヘビーメタル(HM)。
その実、ダバの正体はかつてミズン星に存在したヤーマン族カモン王朝の王子カモン・マイロードであり、エルガイムの正体もヤーマンが生んだ傑作HM・ガイラムの21号機「アーメス」をダバの養父で技術者だったダバ・ハッサーがカスタムした機体である。
しかしカスタムといっても、機体の出自をポセイダル軍から誤魔化す為の偽装と、いつか訪れるであろう打倒ポセイダル・ヤーマン族復興の日に向けての量産化を意図したデチューンである。
事実、オリジナルたるガイラムにあった
人造人間型コンピューターであるシンボライズド・コンピューターや、かのブラッドテンプルに対抗出来たというオリジナル程の性能は無く、同じA級HMで共通点の多い
バッシュとの比較では「ヘッドライナーの技量が同じなら必ずバッシュが勝つ」とされる。
また、変わった設定として「マーキングの類が全くない」というものがある。出自を隠す為だろうか?
但しヤーマン系HM特有の柔軟なフレーム稼働部が生み出す運動性と機動性の高さは抜群。
脚部側面の展開機構は「ランダムスレート」というもので、HMに搭載されたフロッサーシステムの補助的役割を果たす安定板となっている。
ランドブースター・ライトを装備すれば飛行も可能となるが、長距離の飛行や移動には有人ランドブースター・スピリットとドッキングする必要がある。
エルガイムは数あるA級HMでも運動性と機動性以外に突出した部分がなく、本編後半では息切れ気味であった。
だが、ダバやアムの愛機として戦いを潜り抜け、難敵を撃破していった姿からも解るように、平凡であるが故に、A級の中でもバランスのいい機体であったと言えるだろう。
また、後述のようにある程度量産化も視野に入れた設計であるためディザードと共有できる部品が多く、希少な部分さえ無事なら補修が容易く行えて戦線復帰できるのも強みといえよう。
そして、このエルガイムを基にして量産化された物が反乱軍の主力となったディザードであり、更にポセイダル正規軍に漏れたディザードのデータから得たヤーマン系の技術とポセイダル軍のガストガル系の技術を合わせて開発されたのがヌーベル・ディザード(クルツ・テンプル)、更にヌーベル・ディザードと別部署で企画された同一コンセプトがアモンデュール・スタックで、アモンデュール・スタックを反乱軍が奪って修復・完成させた機体がエルガイムMk-Ⅱなのである。
このように実はMk-Ⅱとは直接的な繋がりはないかと思われたが…?(修復改造の際に部品は移植されているが)。
ちなみにエルガイムやディザード1号機、エルガイムMk-Ⅱ、ヌーベルディザードなどの操縦にはスパイラル・フローシステムというヤーマン系特有のスパイラル・フローがコックピットに合体してパイロットシートとなる機構が搭載されている。
スパイラル・フローはコックピット内に収納されるとカバーを展開し、その内側に映像を投影することで周囲210度という高い視認性を発揮することが可能となっている。
また、コックピット内でも常に浮いているので衝撃やGを軽減する役割も持つ。
エルガイムにはフリッカというスパイラル・フローが用いられるが、Mk-Ⅱで使用されるスパイラル・フローであるビュイでも代用可能。
というかビュイは元々エルガイムのコックピットの360度スクリーン化を目指して組み立てていたものをMk-Ⅱに流用したものである。
但し360度スクリーン自体はMk-Ⅱ側のコックピット機能なのでスクリーンとして機能するのはビュイの細長い前面カバーのみで左右方向の視界が全く利かず、視認性は極度に悪化してしまう。
一応補助操縦システムが付いているのでスパイラル・フロー無しでも動かせるものの、スクリーンはほぼ機能しない上に対衝撃機能をフリッカに依存しているので機体の振動がダイレクトに伝わることから、なんとか歩かせるだけで精一杯である。
劇中ではドッキング時にダバが「ドッキングセンサー!」と叫んでいる姿が印象深いが、実はダバ個人のルーティーンであり声紋認証とかそういう機能ではない。
《主な装備》
大部分の装備は後述のディザードでも使用可能。
両腕部の内側に搭載されており、手元に射出し握って使う。
また腕に付けたままでもハンドランチャーとして使用出来るが、パワーランチャーに比べて火力は低い。
右腕に装備しているレーザーキャノン。
HMの標準的な武装でもあるが、エルガイムのそれは一般的なB級HMの物の数段上の威力を持つ。
プラグ付きのエネルギー供給ケーブルをMH本体に接続してエネルギーを供給するのが特徴だが、実はケーブル無しでも発射は可能(威力は落ちるが)。
前腕部を折り曲げると現れる打撃武器。影が薄い。
6つに分裂可能な円盤状の吸着or投擲用爆弾。
化学反応で起爆するので、投げる前に攻撃を受けても誘爆の心配がない。
板状の
盾。
表面に吸収効率の高いツインメリットコーティングが施してあり、本体よりも強力なレーザー耐性を持つ。
内側にはランサーやSマイン、パワーランチャー2門などを懸架可能で、バインダーからもエネルギー供給されるのでパワーランチャーの発砲も出来る。
また、先端部には打突用のアキュートも備えている。
ペンタゴナワールド最強の火器と評される大口径砲。
高出力のパワーランチャーとして使用する「ランチャー」とより強力な「ブラスター」、そしてエネルギーを物質化直前まで圧縮して放つ「バスター」の機能があり、特にバスター砲は一挙に40~50機ものHMを薙ぎ払い着弾点には巨大なクレーターが出来るとされる程の威力を持つ。
但しバスター砲は使用に制約も多く、「エネルギー供給ケーブルを3本要するので基本的に単独での使用は接続ジャックを3基有するA級HM以上限定」だったり「反動が強烈」「扱いが難しくしばしば整備不良で威力が発揮されない」といった面がある。
他にも劇中では「機体の消耗が激しく母艦からのエネルギー供給を受けてようやく撃てる」「撃てても機体の状態によっては発射後にバーストして行動不能になる」といった場面も見られた。
とはいえこの点は案外融通が利き、バスター砲以外はB級でも普通に使用出来るし、複数機掛かりでエネルギー供給すればB級だけでもバスター砲を撃てる。
エルガイムは腰部の接続ジャックが3基あるので単機で使用出来るが、本機の出力では1発撃つと全エネルギーを消費してしまうとされる。
反乱軍は「ヘッケラーのバッシュが整備不良で投棄した物」と「アモンデュール・スタックごとパクってきた物」を改修してMk-Ⅱを中心に使い回しており、エルガイムは
最終回でギワザを討つ際に使用した。
背部に装着するブースター。
フロッサーシステムを内蔵しており、これを装備すると
飛行能力や宇宙空間での高機動能力を発揮出来るようになる。
物語初期は組み立てが出来ていなかったのか、飛行機タイプのランドブースター・スピリッツに掴まって空輸してもらったり、グライアなどが装備している汎用品のスパイラル・ブースターを使っていた。
スーパーロボット大戦シリーズに登場するエルガイムはデフォルトでこの姿。
《主な活躍》
中盤までの主人公機。
より強力なA級が複数現れるようになった中盤以降はMk-Ⅱ製作の為に無断でパーツを取られたり、自爆攻撃で大破したりとあまりいいところが無く、ダバがMk-Ⅱに
乗り換え、アムがメインパイロットになってからは更にやられる場面が増えた。
腕がもげたり蜂の巣にされたりする姿は前主人公機の悲哀を感じずにはいられない。
しかし、最終決戦ではアムが13人衆リィリィ・ハッシーのグルーンを撃破。
更に最終回のラストで大破・破棄されたMk-Ⅱに代わって再び主人公機に返り咲き、ポセイダルやギワザとの長い戦いに終止符を討った。
やはりダバの乗機で、エルガイムMk-Ⅱの前座ポジション。
参戦回数はそれなりに多いのだが、バスターランチャーの有無で火力の印象が全く変わる機体。無いと派手な攻撃がなく、地味の一言に尽きる。
ヘビーメタル全体としても、一番の取り柄はサブパイロットとして精神コマンドが充実したリリスを伴えることに等しいので多くの出撃枠は割きにくい。
ツインメリットコーティングはビームコート(ビーム兵器のダメージを減少する能力)扱いのケースが多く、ビーム兵器を撃つ敵ばかりではないのが苦しい。
格違いに堅牢な
オーラバリアや
ATフィールド持ちとの共演作品では、尚更お役立ち感が乏しかった。
後半加入のMk-Ⅱはエルガイムに無いマップ兵器+
Ζガンダムのように移動力重視のプローラー変形が可能という完全上位互換ポジションなので、本機を使い続ける理由はなく、強化費も出し渋られてしまう立場。
例外の1つが『COMPACT』。上位下位逆転の
強化パーツ・V-UPユニットの恩恵により単純性能でMk-Ⅱを上回れた。
また『
OE』ではダバ(リリス付き)&アム&レッシィのグループ編成のバランスが良く、Mk-Ⅱの入手が非常に遅かった上に乗り換え不可で単騎限定=グループ分割するアム&レッシィもほぼ倉庫番化してしまうので、上記グループ優先で最後まで使い続ける選択も十分有望だった。それはそれで、終盤ようやく手に入るMk-Ⅱが倉庫番化してしまう寂しい話になったのだが…。
『
30』では決定力不足を補う「連続攻撃」が実装。近距離戦仕様のイメージが強めというスパロボでは異色のエルガイム。だが、後半ではやはり厳しくなる。
◆ガイラム/Gayrahm
《スペック》
分類 |
オリジナルヘビーメタル |
所属 |
ヤーマン王朝 サートスター |
開発 |
ヤーマン王朝 |
全高 |
22.2m |
重量 |
16.1t |
動力 |
電力+ソーラーパワー |
装甲材質 |
ジーンプラ |
ムーバルフレーム |
Mサイズ |
装備 |
セイバー アキュート パドルスピアー パワーランチャー グランドバインダー ランドブースター・ライト |
ヘッドライナー |
フル・フラット スー・アザン |
《概要》
劇中から過去の時代にあったガストガル星の王朝によるペンタゴナワールド統一戦争
「第一次聖戦」の時期にダバの曾祖父であるヤーマン王朝のカモン・ワーラー3世が開発したHM。
かつて存在したHMの中でも
ブラッド・テンプル、オージェと並ぶ高性能HMとして「ペンタゴナ3大ヘビーメタル」と称された程の名機であった。
但し、コックピットはヤーマン系のスパイラル・フロー方式ではない。
旧時代の戦争はHM同士の一騎打ちで決着が着く事が多く、劣勢でも一発逆転のチャンスがあった。
しかしポセイダルが率いるガストガルの王朝が開発したHMはより攻撃に特化しており、とりわけ近衛師団テンプルナイツにのみ与えられていたブラッドテンプルは無敵・最強と謳われ、全てを焼き尽くす必殺の
火炎放射器フレームランチャーは敵対勢力にとっては恐怖の代名詞であった。
対してヤーマン系のHMは防御・防衛に優れ、恐怖のブラッドテンプルを打ち破るべく開発されたのがこのガイラムである。
その性能もさることながら、ダバの実父カモン・ワーラー5世によって改良が加えられ、新たに大型の盾グランドバインダーとパワーランチャー内蔵の長槍パドルスピアーが追加された。
グランドバインダーで火炎を防ぎつつ、パドルスピアーで死角から突き破る戦法はまさしくブラッドテンプルの天敵であり、実際にガイラムは大いにポセイダル軍を苦しめたという。
その結果、第一次聖戦においてペンタゴナの各惑星が次々と制圧されていった中でヤーマン族の治めるミズン星のみがポセイダル軍の撃退に成功した。
だが、ブラッドテンプルと対等に戦えるガイラムの登場はポセイダルに危機感を抱かせてしまった。
第一次聖戦ではポセイダル軍の侵攻を食い止めたものの、続く「第二次聖戦(ミズン戦役)」においてポセイダル軍は戦略をHMによる制圧戦から惑星爆撃艦による衛星軌道上からの絨毯爆撃による殲滅戦に切り替えたことでヤーマン族は都市ごと焼き払われ、却って滅亡までのスピードを早めてしまう結果となってしまった。
結局、ヤーマン族は僅かな生き残りを残して根絶やしにされてしまい、ミズン星に栄えたカモン王朝は逃げ延びた一人の王子を残してペンタゴナワールドから姿を消した。
残された30機余りのガイラムは人工惑星サートスターに保管され、本編終盤で引っ張り出されるまで長い眠りに就いたのであった。
ちなみにエルガイムの原型となったのは先述のようにカモン王朝滅亡時にダバの養父ダバ・ハッサーが持ち出したガイラム第21号機「アーメス」とされるが、そのアーメスのヘッドライナーこそダバの実父カモン・ワーラー5世であったという。
ダバ・マイロードは2人の父の遺産を受け継いでいるのである。
更に余談だが、アモンデュール・スタックのプロトタイプとして開発されたヌーベルディザードも一部の資料ではガイラムをベースにアマンダラ・カマンダラが改装したとするものもある。
その場合、スタックを改造して造り上げられたエルガイムMk-Ⅱもまたガイラムの血統ということになる。
《主な装備》
- セイバー、アキュート、パワーランチャー、ランドブースター・ライト
基本的にエルガイムと同じ物だが、一部は本体に合わせて色が薄紫になっている。
長射程のパワーランチャーを内蔵した長槍。
ブラッドテンプルのフレームランチャーよりも射程が長く、グランドバインダーで防御しながらパドルスピアーで隙を突くのがガイラムの基本戦法だった。
フレームランチャーをも防ぐ巨大な盾。
設定のみで本編には未登場。
《主な活躍》
先述したようにサートスターに保管されていた物をフル・フラットが引っ張り出した。
……が、ぶっちゃけ殆ど活躍していない。
一度ダバのエルガイムMk-Ⅱ&ギャブレーのアトールと戦ったが圧倒的に強かった訳でもなく、最後はガストガルのスヴェートに潜入する際に使われ、物語からフェードアウトした。
但し、鹵獲されてから50年放置されて全く整備されていなかったものであったにもかかわらずA級HMと渡り合っていたので、そのあたりはオリジナルHMの面目躍如と言えるだろう。
『スーパーロボット大戦』シリーズのプロデューサーだった寺田貴之氏は大のガイラム好きであり、『エルガイム』参戦の際にはどうにかねじ込もうと努力していた。
が、それが叶ったのは『
F完結編』だけで、味方してくれる展開でもNPC止まりであった。
オリジナルHMなだけあって性能はかなり高い。
なお、味方NPC状態でも攻撃が可能なので資金稼ぎの犠牲にされることも……
また、同じくウィンキーソフト開発の『リアルロボット戦線』では正式に自軍で使える。地味な性能だが。
◆ディザード/D-Seerd
《スペック》
分類 |
B級ヘビーメタル |
所属 |
反乱軍 |
頭頂高 |
20.2m |
重量 |
19.3t |
動力 |
電力+ソーラーパワー |
装甲材質 |
ジーンプラ |
ムーバルフレーム |
Mサイズ |
武装 |
セイバー ランサー Sマイン ×2 パワーランチャー ソーラーバインダー ランドブースター・ライト |
パイロット |
ガウ・ハ・レッシィ ファンネリア・アム ミラウー・キャオ セムージュ・シャト ダバ・マイロード |
《概要》
ダバ・マイロードがステラ・コバンに提供したエルガイムの設計図を元に、反乱軍が製造した量産型エルガイムと呼べる存在であるB級ヘビーメタル。
またの名を「コピー・エルガイム」。
上の表でこの機体だけ搭乗者の欄がパイロットになっているのは、ヘッドライナーというのはA級ヘビーメタルの搭乗者にのみ用いられる名称だからである。つまり、作中の表現的に「エルガイムのパイロットはファンネリア・アム」というのは間違い。
ステラ・コバンの反乱軍で開発された初期モデルのA型、ミズン星のリトル・セイで開発された中期モデルのB型、そしてターナで改良された後期モデルのC型がある。
ちなみにB級ヘビーメタルは設計者の名前から名付けられる慣習があるのでB型のみ設計者のマスエル・ランバートから名を取ってマスエルとも呼ばれるが、最終的に全てディザードに統一された。
機体の色は初号機のみ赤で以降はエルガイムと同じ白。
A型は技術者・資材の不足による環境の悪さから性能を発揮出来なかったが、初号機のみ生産第1号ということでパーツの品質や組み立ての精度が高く、A級並みの性能を持つ。
以降はB型で予定通りの性能を発揮出来るようになった。
量産化のため希少な素材が必要な部分はオミットされたり出力がやや抑えられているものの、バルブトを除く他のほとんどのB級と違いムーバルフレームを採用するなど80%近くのパーツをエルガイムを共有し、バスターランチャーを除くほとんどの装備も使用可能。
特にエルガイムのと規格が同じバインダーを装備できるのは大きく、ほぼ同格のバルブトと比べても「バスターランチャークラスでないビームならば回避するだけでなく構えて防御するという選択肢が取れる(バルブド側は回避するしかない)」&「右のパワーランチャーだけでなくシールド側の2問も同時に発射し弾幕を張れる」というアドバンテージがある。
バスターランチャーが使用不可な理由も出力を抑えられてランチャー接続口が2つに減っているから単独では使用不可というだけで、複数機が合わせて接続すれば使用可能になる。
また、コクピットにポセイダル側やそこから払い下げられた民間用B級が採用していないフロッサーシートを用いており耐G装備と脱出機構として機能する。
ダバの相棒でメカニックとして中心的な役割を果たしたミラウー・キャオの優れた手腕により、エルガイムと同じスパイラルフローに対応させることも可能。というかC型はスパイラルフローが標準装備のようだ。
本体出力の高さの割にフロッサーの出力が低い為に単独での飛行は苦手とされるが、ランドブースター・ライトを装備することでこの点は補われている。
このように性能面はこれまでポセイダル側から目をごまかして調達したアローンやゴロンゴを大いに上回り瞬く間に反ポセイダル陣営の主戦力となり徐々に勢力を拡大していった。
ダバ・ハッサーがあらかじめ量産を前提とした設計をしていたこともあり、資源で劣る反乱軍内でも量産化が軌道に乗り徐々に数を増やしていく。
初期は反乱軍側の技術や設備面での乏しさから不具合を起こしたりしてたこともあったが、それも協力者が増えていくことで徐々に改善していった。
一方でアニメ視聴者からしてみると装備どころか色や顔まで同じでぱっと見ではエルガイムかディザードか判別しづらいという弊害も。
アモンデュール・スタックのプロトタイプとして設計されたA級ヘビーメタル「ヌーベル・ディザード」は、アマンダラ・カマンダラが製作し、ガウ・ハ・レッシィに譲渡された機体でテンプルシリーズの試作機クルツ・テンプルともされるが、前述の通りHMガイラムが原型でディザードの発展型と言えるとする資料もある。
《主な活躍》
初号機のパイロットはガウ・ハ・レッシィ。
レッシィが一時離脱した後はキャオが主に搭乗。
ダバも第28話の1度だけエルガイム大破後、エルガイムMk-IIの最終調整が完了するまでの間本機に搭乗した事がある。
白いほうは主にモブが操縦を担当したが、アムやセムージュが搭乗したこともあった。
基本は量産型ということもあり、やはりやられ役な場面が多い。
とはいえ上述のように頑張ればバスターランチャーで自軍艦船と共に砲撃したり、昔の恋人の敵討ちのために白い一般機に搭乗したアムがネイ・モーハンのA級であるオージェ相手に敵わないまでもそこそこ粘って機体を満身創痍にされながらもセイバーで一矢報いて撤退に追い込んで生還したり、集団戦闘で一斉射撃で敵機を撃ち落としたりと見せ場もそれなりにある。
特に第36話では2機ががりのバスターランチャーとターナの主砲との十字砲火で多数の敵機と13人衆が1人ワザン・ルーンを討ち取るという大殊勲を成し遂げたこともあった。
相対的に前年のロボアニメである『
聖戦士ダンバイン』の自軍量産機だがネームドですらドレイク側の量産機に押されまくりだった
ボチューンよりも活躍の度合いは上がっている。
本機の一番の名場面は最終決戦でエルガイムMk-Ⅱを喪い、再びエルガイムに搭乗したダバがバーン・ガニア・キラーズのアシュラ・テンプルに組み付かれた際にキャオが間一髪で救援に駆け付けスキをついて仕留めることに成功するというジャイアントキリングであろう。
追記・修正をお願いします。
- F完時代のガイラムも相当ぶっ壊れだったよな。 -- 名無しさん (2014-07-20 12:11:39)
- 富野アニメの中でも一、二を争うくらいエルガイムが好き。 -- 名無しさん (2014-07-20 18:38:37)
- あの白一色の機体はユニコーンやGエグゼスの起源じゃないかと思う。地味に目つきが悪いところも好き。 -- 名無しさん (2014-07-20 20:54:14)
- スパロボ初出演は4次。弱い上にカルバリーと選択で廃棄。Sでは選択廃棄はなくなった上、カルバリーの武器が無改造になる事から、移動後も撃てるSマインを利用するためにこちらを使う手もある。…どの道MK2が出るといらなくなるけど。 -- 名無しさん (2014-07-21 01:01:52)
- ACE-1だとエルガイム系機体の中じゃぶっちぎりの弱機体なんだよな・・・弱誘導低威力遅速連射少弾数と何一ついいとこがないパワーランチャーはもはや芸術の域。他の機体には何かしら強みがあり、アモンデュールは普通に強機体、オージは純然たるぶっ壊れ性能だってのに・・・ -- 名無しさん (2014-07-21 09:31:02)
- バトルロボット烈伝では、初期の機体では優秀。その分ダバの能力が低いけど。 -- 名無しさん (2014-07-21 09:52:37)
- ダンバイン系とどこで差がついた -- 名無しさん (2015-07-05 13:45:46)
- ダバはカモン・ワーラー6世。三世はガイラムを作った曾祖父。 -- 名無しさん (2015-10-27 20:38:25)
- ファティマクローソーって明記されてるんですがそれは… -- 名無しさん (2015-11-21 12:33:01)
- ↑ということは、メタ的に言えば、ダバの元ネタはFSSのコーラスの可能性が高いな。そういえば、顔も似てる気がする。 -- 名無しさん (2017-10-29 13:32:30)
- ↑ すまん、逆じゃね?(エルガイム以前にナガノの頭の中にFSSの構想があったなら別だが) -- 名無しさん (2017-11-02 09:23:43)
- ↑あ、確かにその可能性もあるか。エルガイム→FSSだったっけ?書かれた順番。 -- 名無しさん (2017-11-02 09:50:26)
- ↑ そう。エルガイムのムックか何かで実はファティマってのがいるんだよと発言してその後にFSSの肉付けがされた(その間にフールフォーザシティが挟まってログナーのモデルに) -- 名無しさん (2017-11-02 12:50:14)
- ↑とすると、逆にダバをブラッシュアップしてコーラスになったのかな -- 名無しさん (2020-04-01 13:34:57)
- スーパーロボット大戦COMPACTだとパーツスロットの多さに応じて機体の攻撃力を上昇させる強化パーツ「V-UPユニット」と相性が良く終盤まで鬼火力で攻略の助けになってくれる -- 名無しさん (2020-04-01 13:41:35)
- スパイラルフローがコクピットシートに変形するところがなんか好き -- 名無しさん (2020-07-07 17:43:23)
- ・操縦系統はバイクに似ている ・操縦席はロボット本体と分離して独自に活動できる ・背部に補助デバイスを装着することで飛行可能 ・後継機は最初から単独で飛行可能 など、実はマジンガーZとの共通点が結構多い。 -- 名無しさん (2020-07-07 18:03:09)
- ↑燃え要素の殆どに先鞭付けちゃってるんだなぁ。後付けで生まれてきた孫とか曾孫とか玄孫とか同じ名前とか特徴の又従兄弟あたりがが無敵ってのが最近の流行りだが、それはファイブスターの方が早いかな? -- 名無しさん (2020-12-12 11:20:40)
- ↑5 今更だがその順番だよ。元々エルガイムは原作はともかく繋ぎとして若手主導で作らせてて、終わったから世界観まで含めて構想持ってた永野に富野が譲った。んで、色々と膨らんでた構想を含めて再構築したのがファイブスターで、だから最初の頃はポセイダル=天照vsヤーマン=コーラスになるよって構想を示してしまってから描かれた。 -- 名無しさん (2020-12-12 11:56:09)
- 大張版エルガイムは角が生えてて足が逆関節っぽくて後継機といっても違和感無いデザイン -- 名無しさん (2021-09-02 11:22:04)
- なんか最近「ヌーベル・ディザード(クルツ・テンプル) はアマンダラがガイラムの実機を改造したもの」って話も聞く -- 名無しさん (2021-09-14 22:07:29)
- 大河原版、カトキ版のエルガイムも見てみたい。 -- 名無しさん (2021-12-11 22:13:42)
- エルガイムの実機を見てノーヒントで「これはガイラムだ」と看破したのは作中ではサイ・クオ・アダーだけだったけど、ミアン、アマンダラ、フル・フラットといったポセイダル軍の中核メンバーは気づけていたのだろうか・・・? -- 名無しさん (2023-03-16 19:50:23)
- シンボライズド・コンピューターってシルエットが人型に見えるだけで、人造人間要素はないと思うんだ。そこが気に入らなくて冨野は否定したんだろうから -- 名無しさん (2024-07-11 16:16:04)
- リアル系のロボットにしては意外とでかいんだな -- 名無しさん (2025-01-09 06:03:40)
- ↑ペンタゴナの人間はジョーカー星団ほどではなくとも地球人より平均的に長身なので、人との比率で見ると18m級モビルスーツとあまり違いはない。ギャブレーが長身(210cm)なのは結構知られてるけど、ギワザも同じくらいだしフル・フラットも2m近くある -- 名無しさん (2025-01-10 07:58:07)
- ↑全員…うすらでけえ…!? -- 名無しさん (2025-01-10 10:34:16)
- たまにゴーグルに走査線みたいなのが走る演出好き -- 名無しさん (2025-01-11 21:21:08)
- エルガイムの量産モデルのディザードもこの項目で解説してもいいんかな?姿格好がものすごく似てる(後期型はカラーまで一緒)だし使用武器やスパイラルフロー搭載というのも共通してるし -- 名無しさん (2025-04-14 07:57:50)
- ↑エルガイムと同じカラーリングなのは後期型ではなく一番機(レッシィ機→キャオ機)以外の全て。スパイラルフロー対応なのも一部のみ(一番機のみかもしれない)で一般機は通常のフロッサーシート(これでも量産機には破格の装備)。同じ武器を使うのはエルガイムとディザードに限らずヘビーメタル全般の傾向。 -- 名無しさん (2025-04-14 09:03:23)
- 見た目がかなり似てるのは確かだし性能差も別作品のガンダムとジムのような例に比べるとはるかに小さいし、独立項目建てるよりはここに追記したほうがいいとは思うけど -- 名無しさん (2025-04-14 09:07:14)
- ↑2ディザードのセンサーは有機系とケイ素伝動系のどちらだったっけ? -- 名無しさん (2025-04-28 22:16:53)
- ディザードのライバルといえるバルブドって盾はないんだっけ。そうだとしたらこっちが盾あるのもアドバンテージか -- 名無しさん (2025-05-01 19:58:19)
- ガンダムにおけるジムよりも、「主役機を模したコピー量産機を広く配備すれば戦力が底上げできる」って様子がよく描けてたと思う。純粋なパワーも決して低くはなくて、「オージェにトドメを刺されそうになったけどギリギリまで抵抗したおかげで助かる」って回があったのが印象に残ってるな。 -- 名無しさん (2025-05-01 21:32:26)
- ↑2加えてバルブドは数が少ないと思われるしわさわさ質の良い量産機が安定して供給されたらそりゃあ強力であろうね。作品的にA級同士の一騎打ちが映えるから存在感が薄くなるのだけど -- 名無しさん (2025-05-04 22:17:06)
- ガイラムにとっての最重要装備であるにも関わらず未だに設定画ひとつ無く、ビジュアル的には全くの謎なグランドバインダー…まあデザイン出来るの一人しかいないけど、今さら描いてくれないだろうなあ -- 名無しさん (2025-05-08 10:09:59)
- 某ゲームではやろうと思えばラスボスのハイパーサザビーを単騎で沈められる。やろうと思えば。 -- 名無しさん (2025-05-08 16:24:37)
- ツインメリットコーティングってビーム軽減効果とエネルギー補充効果があると聞いたことがあるが、盾は本体よりコーティング効果が高いなら、ビーム防御とエネルギー補充が同時に行えるという認識でいいんか?(本体で受けると流石にある程度被害が出てしまう) -- 名無しさん (2025-05-10 18:51:36)
最終更新:2025年05月10日 18:51