フェルグラントドラゴン(遊戯王OCG)

登録日:2014/08/01 Fri 15:00:09
更新日:2024/11/17 Sun 03:24:49
所要時間:約 7 分で読めます







大いなるパワーを秘めた巨竜を復活させて、

勝利を手に入れろ!





効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2800/守2800
このカードは墓地からしか特殊召喚できず、フィールドから墓地へ送られていなければ墓地からの特殊召喚もできない。
(1):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動する。
このカードの攻撃力は、対象のモンスターのレベル×200アップする。

《フェルグラントドラゴン》は遊戯王OCGに登場するモンスターカードの1枚である。


【概要】

ストラクチャーデッキ-巨竜の復活-で登場した光属性ドラゴン族の最上級モンスター。
2800という高めの攻撃力を持ち、サポートの多い光属性・ドラゴン族と、ステータスはなかなかに恵まれている。

更に墓地からの特殊召喚時に自分の墓地のモンスター1体のレベル×200ポイント攻撃力を上昇できる効果を持ち、
最低でも3000、状況によっては4000クラスの大火力も期待できるだろう。








追記・修正おねがいします










   *  *
 *   + …いちおううそではないです
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y 


【現実】

さて、ここだけを見れば割と強力なカードと言えるだろう。
しかし、このカードの効果の前半部分をもう一度見てみよう。


このカードは墓地からしか特殊召喚できず、
フィールドから墓地へ送られていなければ墓地からの特殊召喚もできない。



このカードは墓地からしか特殊召喚できず、
フィールドから墓地へ送られていなければ墓地からの特殊召喚もできない。

なぁにこれぇ……
特殊召喚時に発動する効果を持っていながらフィールドから墓地に放り込まないと特殊召喚できないという体たらくぶり。

蛇足ではあるがあえて説明するなら、このカードはどうにかして手札に引っ張ってきた上で通常召喚を行ってフィールドに出し、
更にフィールドから墓地に送られてようやく効果を発動できるのである。

無論自己再生能力の類はないので蘇生カードを使わなければならない。アド損とかそういうレベルじゃない。

ストラクの内容から考えると、《おろかな埋葬》で墓地に送ったのを《創世の予言者》でサルベージし、
カイザー・シーホース》でアドバンス召喚を行い、墓地に行ったら《創世神》で蘇生しろとでも言うのだろうか。巨竜を復活させるのも一苦労である。
同じデッキに収録されている《ダークブレイズドラゴン》も似たような効果を持っているが、あちらは蘇生制限が無いだけいくらかマシである。元の打点が低いため、こっちはこっちで微妙だが。

ストラクの看板モンスターがこれでいいのかと嘆きたくなるが、
これの1個前のストラクの看板もウィルス主体デッキのくせにコストに使えず召喚にやたらと制限が付き、
大層な名前の割に妙に奥ゆかしい効果の魔王様だったりしたので単純に我々の感覚がインフレで麻痺しているだけなのだと思いたい。


ちなみに初登場時は
このカードは墓地からの特殊召喚しかできず、
フィールド上から墓地へ送られていなければ特殊召喚できない。
というテキストが結構な誤解を起こしていた。


【関連カード】

こんな感じでいろいろとアレなモンスターであるが、イラストにおいてこのカードとの関連を匂わせるカードも存在している。
え、シナジー?も、もちろんあるに決まってるじゃないかHAHAHAHA……

トレード・イン
レベル8モンスターを手札から捨てる事で2枚ドロー出来る魔法カード。
重くなりがちなレベル8主体デッキにおいては墓地肥やしと手札補充がまとめて行える必須カードとなっている。
《フェルグラントドラゴン》もレベル8なので対象内なのだが、手札から墓地に送ったらもちろん特殊召喚出来ないので相性は最悪。《アドバンスドロー》の方がよっぽど相性がいい。
ただ、現在だとそれなりの相性は発揮可能になっている。(後述)

イラストでは《フェルグラントドラゴン》の模型と金貨2枚がトレードされている。金貨1枚がカード1枚ということなのだろう。

神竜騎士フェルグラント
ランク8光属性戦士族のエクシーズモンスター。
X素材を取り除くことでモンスターの効果を無効にし、このカード以外の効果を受けなくなる。
攻めにも防御にも使える強力な効果であり、ランク8の中ではぶっちぎりの高値で取引されているカード。
イラストでは鎧を着た人物の後ろに《フェルグラントドラゴン》らしき竜が写っている。
名前から察するに《フェルグラントドラゴン》は神竜だったらしい。また、攻撃力も2800と一致している。
しかし効果にまったく面影がない上に鎧になった方が強いってどういうことだ……

当然《フェルグラントドラゴン》をX素材にすることも可能であるが、X素材はフィールドから墓地に送られた扱いにならない為、これまた当然に相性は最悪である。


【使い道】

ぶっちゃけてしまえばすっげぇ使いにくいカードではあるのだが、一応蘇生できれば爆発力はあるカードである(それが難しいのだが)。

モンスターゾーンからではなくフィールド上からと言う指定なので装備カード状態から墓地に送られても条件を満たす。
そのうえで相性が一番良いのが裏サイバー流の切り札《鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン》である。

《鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻1000/守1000
「サイバー・ダーク・ホーン」+「サイバー・ダーク・エッジ」+「サイバー・ダーク・キール」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のドラゴン族モンスター1体を対象として発動する。
そのドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。

(2):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分、及び自分の墓地のモンスターの数×100アップする。
(3):このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したそのモンスターを破壊する。

このカードが《フェルグラントドラゴン》を装備すると攻撃力は最低でも3800。墓地肥しもできていれば4000は普通にいくだろう。
さらに《鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン》が持つ身代わり効果でこのカードが破壊されれば上記の通り蘇生条件を満たす。

仮に《鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン》がこの後に破壊された後で蘇生できればその攻撃力は外国竜のレベルを参照にすると4400と馬鹿にできない数値。
サイバー・ダークでは同様の運用ができる《光と闇の竜》もありこちらには蘇生効果もありわりと相性は悪くない。

ドラゴン族蘇生モンスターである《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》はレベル10だが自己特殊召喚効果持ちなので狙えれば、と言ったところか。
闇属性軸の【サイバー・ダーク】で採用が検討される《究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン》は同じレベル10で墓地にある場合が多く、
狙えれば4800の攻撃力を実現できるので、そう悪くはないだろう。

……まぁ、以上の様に種族等々の関係上このカードを最も生かせるのは【サイバー・ダーク】くらいである。
その他で相性の良いカードには《ドラグニティアームズ-レヴァテイン》もあるが【ドラグニティ】にこのカードを採用する理由がないため、
《ドラグニティアームズ-レヴァテイン》とコンボを組むにしてもやはりこのカードを生かすのなら【サイバー・ダーク】ということになろう。

無理に狙う必要もないが、爆発力自体は高いので狙ってみるのもまた面白いデッキとなるだろう。


ん? エクサビートル? 【サイバー・ダーク】に《RUM-アストラル・フォース》を採用できる余裕があるならワンチャン
そうでなければわざわざ狙う必要はないといえる。このカード自体に言えてしまうが



追記・修正おねがいします












伝説の巨竜フェルグラント、神の力を纏う――。

『巨神竜』、復活。



ストラクチャーデッキR巨神竜復活2016年2月6日発売!

登場から約9年の雌伏の時を経て、ストラクチャーデッキRが発売されることが決定した。
同じくストラクチャーデッキRが出て大幅に強化されたは環境入りを成すほどの強さであったために期待も高かったが果たして…



■巨神竜フェルグラント
効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2800/守2800
(1):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合、
相手のフィールド・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外しこのカードの攻撃力・守備力は、
除外したモンスターのレベルまたはランク×100アップする。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合、
「巨神竜フェルグラント」以外の自分または相手の墓地の
レベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。



決闘竜みたいなネーミングで再登場を果たしたニューフェルグラ。
ちなみにルックスははほぼそのままで、絵違いカードと言われても違和感はない。

ネックであった特殊召喚制限は取っ払われたが、(1)の効果の発動条件を満たすためには墓地からの蘇生が求められるあたり、オリジナルの名残りが見うけられる。
攻撃力の上昇率が半分になってしまったが、元々2800打点な上に強力な除去効果がプラスされたので問題はない。
フィールドだけでなく墓地のモンスターも対象にできるのが地味に嬉しく、「せっかく出したのに除去できるモンスターがいない!」というもったいない状況にはなりづらい。

さらにモンスターを戦闘破壊すると特定のドラゴン族モンスターを蘇生できる効果も備える。
このカードを使う場合は自然と指定モンスターの割合が多めのデッキ構築になるので、蘇生対象に困ることはまずないだろう。

9期のカードとして見ると単体では本領を発揮できないので控え目な性能と感じるかもしれないが、巨神竜復活にはこのカード(及びレベル7・8のドラゴン族)の墓地送り→蘇生をサポートするカードがこれでもかと詰め込まれており、「出しにくい」という事態にはまず陥らない。
取り回しのよさと突破力の高さを両立した優良モンスターである。
それらのカードとの組み合わせを踏まえて総合的にこのカードを評価すると、「現環境の一線級には及ばないが、十分なポテンシャルを備えた強カード」といったところだろうか。

ちなみに《フェルグラントドラゴン》は…えーと、とりあえず出しやすくはなったとだけ言っておこうか。

巨竜の聖騎士(パラディン・オブ・フェルグラント)
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1700/守 300
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分の手札・デッキからレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を
装備カード扱いとしてこのカードに装備する。

(2):装備カードを装備したこのカードは他のモンスターの効果を受けない。
(3):自分フィールドのモンスター1体とこのカードをリリースし、
自分の墓地のレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

巨竜の守護騎士(ガーディアン・オブ・フェルグラント)
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻 500/守 500
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分の手札・墓地からレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を選んで
装備カード扱いとしてこのカードに装備する。

(2):このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの数値の半分アップする。
(3):自分フィールドのモンスター1体とこのカードをリリースし、
自分の墓地のレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

《巨神竜の遺跡》
永続魔法
(1):自分フィールドにレベル7・8のドラゴン族モンスターが存在し、
墓地以外からモンスターが特殊召喚された場合に発動する。
そのモンスターの効果はターン終了時まで無効化される。
(2):1ターンに1度、このカード以外の
自分フィールドの表側表示のカード1枚を墓地へ送って発動できる。
自分フィールドに「巨竜トークン」(ドラゴン族・光・レベル1・攻/守0)1体を特殊召喚する。
(3):このカードが墓地に存在する場合、
自分の手札・フィールドのレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このカードを手札に加える。

これらのカードを見てもわかる通り、
  • ①:デッキや墓地からフェルグラを強制装備化を用いてフィールドに用意して
  • ②:それを墓地に送り「フィールドから墓地へ送られた」蘇生条件をクリアして
  • ③:レベル7・8ドラゴン蘇生効果で復活させる
というのがストラクR単位でのデザイナーズコンボとして確立されており、「フェルグラを自分の場に出す」だけならかなり簡単になった。
装備→装備破棄で条件を満たすという都合上、半端にフェルグラが手札にいられるよりはさっさと装備化のターゲットになる墓地に落としておいた方が全体としてやりやすいので、前述の《トレード・イン》が結果的にそこそこの噛み合いを見せる。

ただ、フェルグラをいざ立たせても単純な打点以外の旨味がほとんどないという問題が現在では重くのしかかる。
上述の効果たちを用いて装備化するにしても、自壊を逆手に取って蘇生効果を誘発する《光と闇の竜》などのようなライバルが存在するので差別化が難しい。
《巨神竜の遺跡》もある程度の妨害として機能はするが、スペルスピード1の誘発効果のためルール上、スペルスピード2の効果には後出しのチェーンを許してしまい、対応できない場面が少なからずある。


因みに現在ではこんなカードが存在していたりする。

修士号(シュウシゴウ)ディプロマン》
効果モンスター
星5/闇属性/機械族/攻2000/守2000
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、
自分の墓地のモンスター1体と相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その墓地のモンスターを装備カード扱いとしてその相手モンスターに装備する。
この効果でモンスターを装備している限り、その攻撃力分、装備モンスターの攻撃力はダウンする。

(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分の魔法&罠ゾーンの装備カードを装備した相手モンスターの効果は発動できない。

フェルグラを相手モンスターへ弱化・妨害の装備として押し付けてこのカードで戦闘破壊し、自然な流れでフェルグラの復活条件を満たすことができる。
種族と属性が噛み合わないのがやや気になるが「素の打点が高い」という点を生かせるので相性はいいだろう。割り切ってカオス軸にしようにもフェルグラが帰還対応してない…



こんな感じで巨竜がまともに復活もできなかった状態からは一応の脱却は果たしているので、今後墓地のモンスターのレベルを爆発的に上げる手段が出てくれば、それを参照するこのカードにも希望の光が差すのかもしれない。

追記・修正はフィールドから墓地へ送られてからお願いします

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最終更新:2024年11月17日 03:24