フレイザード

登録日:2011/11/24(木) 05:15:41
更新日:2020/02/04 Tue 02:02:20
所要時間:約 4 分で読めます






俺は戦うのが好きなんじゃねえんだ…。勝つのが好きなんだよォォッ!!


フレイザードとは、ドラゴンクエスト ダイの大冒険に登場する魔王軍の将軍で、氷炎魔団(魔王軍の一軍団)の軍団長である。
三番目に現れた軍団長で「氷炎将軍」とも呼ばれている。
cv.山口健


【概要】

魔軍司令ハドラーが禁呪法で生み出した魔物(禁呪生命体という)であり、氷炎将軍という名の示すとおり体の左側が炎を伴った炎の石、右側が氷の岩で出来ている。
左半身はひとたび怒れば石を蒸発させる程の熱量(後述の柳田氏によれば2200℃以上)、右半身はあらゆるものを凍てつかせる極低温を持つ。
体の中心部分に核があり、これが破壊されてしまうと相反する属性の体を繋ぎ止める事が出来なくなり最悪消滅してしまう。


【人格】

「魔王軍の切り込み隊長」の異名を持ち、その異名に違わず残虐非道で好戦的な荒々しい性格
しかし同時に、用意周到で冷静に敵の戦力を分析し確実に勝利できる手段を選択できる狡猾さ、冷静さも併せ持つ。
ザボエラ曰く「炎のような凶暴さと氷のような冷徹さを併せ持った男」

刹那的な一面を持ち、勝つためならば命を削るような危険な禁呪法さえも躊躇なく使用でき、栄光を勝ち取るためなら命を危険に晒す事も厭わず、寿命を削ることにも何ら躊躇いのないその功名心は最早狂気の域。
その精神性もあってかフットワークは軽く、積極的に前線に出て手柄を立てようとし、ザボエラのように人道に反する卑劣な策謀さえも平然と扱える。

先にダイ達が戦ったクロコダインヒュンケルが潔い武人だったからか、フレイザードは卑劣漢として描かれており、
  • 休火山を噴火させヒュンケル共々ダイ一行を窮地に追いやる
  • ダイ一行が逃げないようにレオナを氷漬けにする
等、割と悪どい事をやってのけている。

上記の台詞のように、フレイザードは「戦う事」ではなく「勝つ事」にこそ喜びを感じる為になりふり構わない手段に出る。
しかし、フレイザードが異様なまでに栄光と勝利に固執し追い求める根底には、
造られてから一年しか経っておらず勝ち続ける事でしか己を証明する手段がないからという焦りと苛立ちがあり、その為なら保身を捨てて命を懸けることも厭わない。

以上の事から、武人と卑怯者ばかりの六魔将軍の中では一番「将軍」気質と言える非常に厄介な性格の持ち主と言える。
女性の顔を焼いたことを咎められた時は、「戦場に男も女もない。傷つくのが嫌なら最初から出てくるな」というごもっともすぎる答えを返しており、
一部の読者からは「真の意味での男女平等」として妙な人気を誇っている。

尚、創造主のハドラーに関しては、一応は敬意を払っているが、自身も嫌っているヒュンケルにやられたハドラーを嘲笑う発言もした。
禁呪法で作られた生命体は創造主に似た性格になる。彼を作った当時のハドラーは功名心が高く残忍で粗暴な性格だった為、禁呪法で作られたフレイザードも、同じ出自の親衛騎団が見たら眉を顰めそうな性格になっている。
しかし、この頃のハドラーは保身を優先としたフレイザードとは真逆の立ち回りをしており、目的の為なら身命を賭す覚悟を秘めているフレイザードは、ハドラーの深層に秘められた本質を体現した存在でもあった。


【使用技】

戦闘においては外見通り熱や冷気の魔法やブレス攻撃を使用したり、
炎や氷の呪文を対応した同属性の半身に当てることで逆に敵の攻撃を吸収することも出来る。
加えて、まだ誕生してから日が浅い為にレベルが低かったらしいが炎と氷の力をあわせ持つことから、
あのまま成長していればいずれは極大消滅呪文たるメドローアを習得出来た可能性があったらしく、
そうなっていたらまず勝てなかっただろうと語られている。


  • 五指爆炎弾(フィンガーフレア・ボムズ)
指先1本1本からメラゾーマを合計5発同時に放つ禁呪法に限りなく近い呪文。
フレイザードの代名詞的技。
同じ相手に放つ、分散させて複数の相手に放つと言った使い分けも可能で威力も優れているが、後にポップが使用した場合は3発が限界だった。
マトリフ曰く「並の人間が使うと寿命を縮める」とのこと。

  • 氷炎結界呪法
着実にレベルを上げているダイに危機感抱いたフレイザードが、氷炎爆花散を合図とし発動させた禁呪法。
戦いの舞台となったバルジ島の南北に炎の塔・炎魔塔と氷の塔・氷魔塔を建て、二つの塔を結んだ円の内側に入る
敵の魔法を封じると共に身体能力(Lv)を下げるというチート級の呪法。
余りにも強力なのでこの能力だけでも終盤まで通用し得るかとも思えるが、後のダイはレベル55に加えてステータスを数倍化する常軌を逸した実力を発揮するので、レベル10程度のダイに苦戦するフレイザードでは、この呪法だけで対抗するのは困難だろう。
マァムの持っている魔法を打ち出す銃・魔弾銃の機能も封じダイ達を撤退に追い込んだ。

  • 氷炎爆花散
自身の体の岩石を全方向に一斉発射して、広範囲の相手に攻撃を加える技。
弾岩爆花散の方が目立ちすぎて、こっちは地味とか言ってはいけない。

  • 弾岩爆花散
氷炎爆花散から派生するフレイザードの最強技にして最後の切り札。
自爆するかのように自身の体を砕いた後、体の岩の全てを発射して操り、相手を攻撃する。
この岩石一つ一つがフレイザードの意思を持っており、自由自在に方向を変え、全方位から石の礫による攻撃が襲ってくる。
おまけに砕けば砕くほど礫の数が増える為、フレイザードが有利になる。
しかし、この攻撃はフレイザードの生命も削るため、よっぽど追い込まれない限りは使用しない文字通りの奥の手。
フレイザードの刹那的な思考を体現した技。



【以下戦歴】

  • 一戦目
バルジの塔内でのダイと戦闘し、彼の力を厄介と見て、上記の結界呪法で撤退に追い込む。その際、レオナを氷漬けにし人質とする。


  • 二戦目
結界呪法を破壊し、魔王軍の猛攻を突破したダイ一行と再度激突。
弾岩爆花散で有利に立ち回るも、空烈斬を会得したダイに核を切り裂かれ体を維持できなくなり、体を分裂させ、氷の体をポップのベギラマで倒される。



  • 鎧武装(アーマード)フレイザード
「このパワーで!この強度で!これで負けたら・・・バカだぜ~~ッ!」

炎の体のみとなったフレイザードがミストバーンの用意した魔影軍団最強の鎧に乗り移った姿。
炎のみの状態だったことからか、氷の半身を備えていた頃と打って変わってハイテンションになっている。
クロコダイン以上の力とヒュンケルの魔剣の鎧同様の魔法耐性を備えた強力な鎧であるが、ダイの完成したアバンストラッシュに破壊され、
目だけとなったフレイザードは、ミストバーンに煙草のように踏み消された。
勝利に執着し、短い命を燃やした男の余りにあっけなさすぎる最期だった。

ちなみに、この鎧は後に量産されるが、ヒュンケルに一蹴された。どんだけかませなんだ…。
とは言え、この状態のフレイザードのレベルは、設定上40とされている。レベルで実力の全てを図れる訳ではないのだが、デルムリン島のアバンのレベルが36、この直後に登場する時点での竜騎将バランのレベルが45と設定されているのを考慮すると、この段階では調子に乗りたくなるだけの潜在能力を秘めていたのは確かであろう。


  • 暴魔のメダル
フレイザードが胸につけているメダル。
六大軍団長が初めて集結した際に大魔王バーンが送ったメダルで、業火の中に浮いており誰もが躊躇した中、フレイザードがいち早く業火の中に手を入れ氷の半身を溶かしながらも掴んだ。
フレイザードの誇りにして栄光の証とも言えるアイテムだったが、弾岩爆花散を発動させる際に投げ捨てた。
この時、元軍団長のクロコダインとヒュンケルはかなり驚いていた。

もう過去の栄光はいらねえ…新たな勝利をつかむために…オレは生命をかけるのだあッ!

フレイザードの最後に同情したポップは墓ぐらい作ってやろうとしたが、ヒュンケルは「あのメダルが奴の墓標」と告げた。
フレイザードが最初に手にした誇りと栄光の証が彼の墓標になるとは、因果なものである。

後にバルジ島にピラァ・オブ・バーンが投下。
描写から判断するに墓碑となったメダルは消し飛んだものと思われる。



【余談】

作者が背表紙に出すタイミングを逃しかなり後の巻の背表紙に描かれていた。死んだ後も不遇なフレイザードだった。


ちなみに、マァムを宙ぶらりんにしパンモロさせた張本人。


また、最近柳田理科雄「風呂に入ったらどうなるのか」をネタにされていた。






項目ってのはな…荒らされたら痛い目みるから追記・修正すんだよ!!

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