登録日:2014/01/08 Wed 15:27:59
更新日:2024/11/13 Wed 21:18:54
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本来16個の駒の中で 意志を持った駒はただ一つ!!!
それがこの我輩!!!
バーン様が本当の信頼をお寄せになっている
大魔宮最大最強の守護神…!!!
王!!!
マキシマム!!!!!
●目次
【概要】
魔王軍幹部の一人
だが、実態は窓際族。
オリハルコン製の
チェスの駒の内、
「王」の駒の化身。
禁呪法によって生み出された人工生命体である
ハドラー親衛騎団とは異なり、元から自律して動く
「生きている駒」という種族のモンスター。
年齢は345歳。一人称は
「我輩」(
大魔王バーンの前では
「自分」)。
同じくオリハルコン製の駒からなるオリハルコン軍団(後述)を率いている。
バーン直属の部下として
大魔宮への侵入者を排除するのが役割。
そのため本編に登場するのは最終決戦の途中とかなり遅い。
それもコミックス29巻で初登場した時はシルエットのみの登場で、本格的に登場したのはコミックス30巻である。
魔王軍の中でもその存在を知る者は限られているらしく、
ヒムは自分達以外のオリハルコン戦士が現れたことに驚いていた。
【人物】
「大魔宮最大最強の守護神」を自称しており、
「戦えば勝つ」をポリシーとしている。
しかしオリハルコンの肉体を持つが故に非常に高慢な性格であり、何より
自己顕示欲・保身欲・権威欲の塊という正真正銘の俗物。
傲慢さが共通しているためか、たまにバーンが禁呪法で生み出したと思っている読者もいるとか。
その姑息さから
ミストバーンからは
「大魔宮の掃除屋」「最大最悪の番人」と軽蔑されており、ヒムも「まるで盗賊かハイエナ」と発言している。
【能力】
親衛騎団と同じく全身がオリハルコンでできており、体格も城兵に引けを取らない立派なもの。
…なのだが、彼らのような気迫も戦闘技術も持ち合わせておらず、自分の持ち駒が減り敵が接近してくると急激に狼狽えるなどヘタレ。
一応オリハルコン製のボディを持つため、圧倒的な防御力を物理攻撃・呪文の両方に対して備えている。
そして指揮官ユニットらしく
- 配下のオリハルコン軍団の指揮及びコントロール
- 悪魔の目玉が収集し頭脳にインプットされた魔王軍の過去の戦闘データの検索・閲覧
- 他者の身体データの解析
の3つの能力を備える。
一応「兵士どもとは威力が違う」という豪腕による攻撃も行うが、一撃目はヒュンケルにかわされた上に反撃を受け、二撃目はラーハルトに文字通り横槍を入れられたためいずれも不発に終わっており、実際のところどれ程の威力なのかは不明。
これまでの親衛騎団がそれぞれ元となった駒の特徴や能力を反映していたように、マキシマムも原型である「王の駒」と同じように自身はほとんど動かず、部下に指令を与え戦略によって相手を追い詰めていく戦略家。
だが逆を言えば
相手の戦力分析と配下の指揮以外の事はできない。
しかもその割に指令は指パッチンだの「行けいっ!」「やれいっ!」「騎士!」などとアバウト極まりない
カタログスペックと外見は非常に強そうなのだがぶっちゃけ見掛け倒し。
あまり強くない終盤ボスに言われる「HPが高いだけの雑魚」と呼んでも差し支えない存在である。
そもそも基本どんな時も前線に出たがらず守護神を気取って大魔宮の奥に居座っているため、戦闘経験値自体他の魔王軍のメンバーより著しく低かったのも弱かった一因と思われる。
(本編での登場がインフレが加速した終盤だったとはいえ)頑強なオリハルコンの身体を全くと言って良いほど活かせておらず、これではミストバーンから軽蔑されるのもむべなるかな。
指揮能力
キングとしての固有技能。
基本業務は大魔宮への侵入者の排除だが、基本戦術は「強者ではなく弱者や消耗した者から順番に始末していく」というもの。
一応回復呪文などで復帰される前に潰す、というのは戦略的には非常に合理的なものといえる。
この漫画はドラクエ戦闘の再現が見事な点を考慮すると、もしかすると「後衛や誰か1人を集中攻撃してくる敵AI」がイメージされたのかも知れない。
しかしこいつの場合、その戦略の目的は勝つために手段を選ばない非情戦略ではなく他人の手柄の横取り。
「バーン様の側近たちとはその立場も使命の重要性も違う」「戦うからには必勝が義務付けられている」という名目から、主君であるバーンが勇者に攻撃されようとしている段階であっても前線には出たがらない。
おまけに味方のピンチを想定しても「普段から自分を邪険にしている」という下らない当てつけでわざと自分の戦いを遅延させる形で救援を遅らせることを画策し、「少々時間をもたせて焦らせ、自分のありがたみを分からせてやるのも一興」と発言する有様であり、指揮官としては悪い意味で非常に悪質。
オリハルコン軍団
一度出撃した我が軍団が敵を全滅しなかったことは一度もない!
戦えば勝つ!! それが我が軍のポリシーなのだ!!!
自らを王とし、他の駒達――僧正・城兵・騎士各1体、兵士7体を率いるオリハルコン戦士の軍団。
…本来、チェスの駒は「王・女王が1個ずつ、僧正・城兵・騎士が2個ずつ、兵士が8個」の計16個であるが、以前にバーンが
ハドラーに与えた5個(親衛騎団)が差し引かれている。
駒はマキシマムの指示で攻撃等の行動を取り、いざという時は指先の動作だけでも動かすことができるが、反面一切の自律行動ができない。
禁呪生命体であるハドラー親衛騎団も「王の死=自軍の敗北」というチェスの原則は適用されるが、彼らが自分の意思を持った立派な戦士だったのに対し、マキシマムの駒は正真正銘の操り人形。
これといった呪文や特技がなく物理攻撃一辺倒であり、「意識を一点に集中して防御」といったこともできないため、耐久力も親衛騎団より大きく劣るようだ。
王であるマキシマムの命令には絶対忠実だが、命令が無い限り棒立ちで、マキシマムがヒュンケルに肉薄されても自発的に守るそぶりすら見せない。
自分の意思を持たないことの表現なのか、全員目元が黒く瞳が描かれていない。
以下は各駒の戦いぶり。
数の利もあり、マキシマムの駒の中では一番働いている。
指先の指示だけで複数体同時に動かすことも可能。
ただ攻撃の威力自体はマキシマムより遥かに劣るらしい。
既にヒムとの戦闘でHP21と瀕死だったヒュンケルにトドメを刺すべく集団で袋叩きにする。
これによりHPを1まで減らすことに成功するも同時に1体が撃破され、オリハルコンを素手で破壊されたことでマキシマムを驚愕させた。
騎士・僧正・城兵が倒されたため再び攻撃を仕掛けるも、僧正の腕を投擲されまた1体が倒される。
その後は「このまま兵士を突撃させても勝てない」と悟ったマキシマムによりヒムを捕えての人質作戦に使われる。
これにより形成逆転しマキシマムの勝利は目前となるが、突如現れたラーハルトにヒュンケルとヒムを救出されてしまい、一旦マキシマムのガードに回る。
最後はラーハルトに向かっていくが、全員ハーケンディストールで真っ二つにされ爆散した。
ヒュンケルが兵士を素手で破壊したことに驚愕したマキシマムが慌てて追撃を仕掛けるために動かしている。
しかしその
槍は掠りもせず兵士と同じように破壊され、所詮ヒムや
シグマの足元にも及ばない脆さが露呈した。
当然だが、シャハルの鏡は装備していない。
HPが1となったヒュンケルに今度こそトドメを刺すべく投入される。
一発必中の
ドリル攻撃で肩を傷つけることに成功するも、何故かダメージを与えることができずまたしても撃破される。
また自身が倒された後で腕をヒュンケルに回収され、城兵と兵士を倒すための武器として再利用されてしまった。
騎士、僧正に続いて動員。
親衛騎団の
ブロックも目元が黒塗りで無口、攻撃手段は格闘のみという意味では比較的差異が少ない。
しかし、こちらは「中の人」がいないのでキャスリングができないという決定的な違いがある。
鈍重さもあってかまともに攻撃する前に僧正の腕を使ったヒュンケルの攻撃で一刀両断されてしまった。
アニメではこの時ヒュンケルに「中身がない」(おそらく2つの意味で)とも言われている。
真っ二つにされた巨体はその後爆散して、巻き込まれたヒュンケルは一旦はダウンしたものの、やはり残り1のHPは減らなかった。
作中では、一つしかないクイーンの駒は既にハドラーの手に渡り、
アルビナスになっていたため登場しなかった。
しかし、かつてはマキシマムの軍団にも女王が所属していたはずである。
アルビナスは
ギラ系呪文のエネルギーを使った必殺技を主力にしていたが、マキシマム配下の他のオリハルコン兵を見る限り魔法は使えないだろう。
そうなると、展開して高速機動しながら敵を殴りつける戦い方をするのだろうか。
マキシマムの指示がないと動けない関係上、本編で
マァムの策に嵌って自爆したアルビナス以上に小回りが利かず、事故死しやすそうだが。
マキシマムが大勢のオリハルコン戦士を伴って登場する場面は初見ではかなり絶望感があったが、蓋を開けてみればごらんの有様であった。
ポップが語った「親衛騎団はオリハルコンだから強いんじゃなく、全員が戦いの天才なんだ」という言葉の意味がよく分かるだろう。
特技
相手のHPとMPを計測する技。
「キィ~~~ングスキャ~~~ン!!!!」とやたら大仰に技名を叫ぶが、やってることは敵データ調べである。
いや、ドラクエには敵のステータスを調べる術はないので、ゲームにあったら重宝する技ではあるが。
相手の骨格の様子を見通せる技。
言うなればレントゲン写真のようなもの。
「スゥーパァァーーースキャアァァン!!!!」とさらに気合の入ったシャウトをするが、やっぱりやってることは敵データ調べである。
弱点を抱えた相手などには便利そうではあるが、作中では状況が状況だったので
既に再起不能の重傷を負ったはずの人間が元気に暴れまわるという超常現象を見せられる羽目になった。
マキシマムの脳内にはあくまのめだまが各地で偵察した情報が蓄積されており、必要に応じて過去のデータを検索できる。
これにより「ヒュンケルは仲間を見捨てられない」という弱点を見出し、ヒムを人質に使うことを思いついた。
技名及び情報源はアニメ版で判明。シークバーアイコンのチビマキシマムがウザ可愛い
【劇中の活躍】
…ミストバーンたちだけにまかせてはおれませんわ
そろそろ大魔宮最強の守護神である
自分にお声がけの時…かと…!
激戦の末に消耗した
ヒュンケルとヒムの前に現れた。
ヒュンケルを始末しようとオリハルコン軍団を差し向けるも、
残りわずかのHPを減らせずHP1までは何とかもって行ったがそれ以降減らせない。
結局、持ち駒の多くを失った上に、自らもヒゲを吹っ飛ばされるダメージを負う。
弱点を指摘され、チェックメイトを宣言される。
この時咄嗟にインプットされた過去のデータから、ヒュンケルの
「自分のために仲間を犠牲にする事はできない」という"弱点"を見抜き、標的をヒュンケルとの戦いで動けないヒムに変更。
計算通りヒュンケルはヒムを庇い、追い詰められてしまう。最後の1ポイントを自らの手で奪おうとするが…
というかマキシマムに踏まれても削れないHP1ってなんなんだろうね
復活した
ラーハルトによって妨害され失敗に終わる。
ちなみに上記の戦術はキングアクセスで
ボラホーン戦のデータを参考に編み出したものだったが、皮肉にもボラホーンと全く同じ結果に終わっている。
ラーハルトが「かなり素早い動き」をするという事も把握していたが、ただ知っているだけでその動きに対処はできず、持ち駒を全て失ってしまう。
追い詰められたマキシマムは、退却しようとするが、ラーハルトから「その場を一歩でも動いたらお前は終わりだ」と忠告を受ける。
ラーハルトはマキシマムの頭に突き刺さった槍を引き抜く時に、ものすごい速さで全身を切り刻んでいたのだ。
アニメ版ではポーンを撃破した後にヒュンケル達の元へ歩く途中、マキシマムの横を通った際に全身を切り刻んでいる。
しかしマキシマムはその事には全く気付いておらず
「心理的トラップ」「不確実な情報」と一蹴。、
捨て台詞を吐き、笑顔を振りまいて
「ショアッ!」と
どこぞの光の巨人のごとく空を飛んで退却しようとするが、案の定その直後に全身の傷口が一斉に開き、間抜け面のまま爆死。
まさに自業自得としか言いようのない末路だった。
もっとも仮にあそこから無事に退却できたとしても、配下が全滅しているので彼一人だけおめおめ逃げ帰ったところで処刑されるのが関の山だろう。
ヒムからは「……正真正銘のバカだぜ あの王。……オレ ハドラー様の部下に生まれて良かったぁ~…。確率8分の1だもんな~…」とコメントされた。
アニメでは上記に加えて指折り数えつつ「俺、あっち側(マキシマム側)のポーンの可能性もあったのか」と心底安堵したような顔で付け足している。
ちなみに連載当時の煽りにはこう書かれている。
『スーパースキャンで自分の体を調べればよかったものを……!バカ王、まさに自滅!!』
ごもっともである。
もっとも、構造上自分の体を調べられるのかという疑問もあるし、仮に調べられたとして本当だと分かった所で、何が出来る訳でもないだろうが。
せいぜい、その場を動かずにいて死ぬのをいくらか先延ばしにするくらいだろうか。
動かずにいてラーハルトに見過ごされるわけもないし、見過ごされた所で誰も助けには来ないだろうが
というか、調べたところで自分がもう助からないことを悟って死ぬ前に絶望することになるだけなので、調べない方がまだマシなような気が……。
【余談】
◆出オチ
同じような魔王軍の卑怯キャラとしては
ザボエラがいるが、ザボエラは少なくとも最初期は強敵として描かれていたし、そもそもが直接戦闘に不向きな明らかな
魔法使いタイプなので仕方のない部分もあり、一方でその智謀によりハドラーの超魔生物化や超魔ゾンビなど一定の成果を残している。
しかしマキシマムは作中では割と珍しい
完全な一発限りのかませ犬に終わっている。
また、卑怯タイプならまさにザボエラの様に後方で策を練り続ければまだ良かっただろうが、コイツは(打撃が強みなのもあるとしても)中途半端に前に出て来るため活かしきれておらず「掃除屋」に向いているのかも怪しい。
もちろん、ヒュンケルの計算外の生命力(言うなら主人公補正)と言う不確定要素があったのが原因であり、結果的にヒュンケルが戦線復帰できなくなったので戦果がないわけではないのだが…。
もっともヒュンケルはその状態で最高幹部のミストを倒している…
配下の貧弱ぶりや本人の戦略のお粗末振りと、何故バーンの側に仕えることができるのか疑問に思えるほど良いところがない。
ただ、インフレが進んだ終盤でこそオリハルコン生命体も楽勝で破壊されまくるが、本来そんな芸当ができる強者は一握りしか存在しないはずなのでかつては十分利用価値のある強力な軍勢だったとも考えられる。
つまりこんな連中の特攻に耐えきれるヤツがそうそういるわけないので、後述の敗因に至ったのも仕方ないっちゃ仕方ない面もある。
大魔宮の守護者ゆえに終盤の登場となったが、もし序盤にマキシマムの軍勢が出てきたら下手な軍団長以上の脅威となったかもしれない。
ハッキリ言って出ても出なくてもストーリーにさほど影響のないキャラゆえ、新アニメ版では出番をカットする案もあったらしい。
仮にも物語後半の敵幹部なのに…。
◆敗因
マキシマムの「弱った敵から叩いて確実につぶす」という戦術自体はごく当たり前の戦略である。
回復呪文で戦列復帰されれば敵の戦力は落ちないし、たとえ重傷でも呪文やアイテムは効力を発揮するので、確実に数を減らさねばジリ貧である。
例え「掃除屋」と揶揄されようとも、「掃除」の任務を果たす事については油断も隙もないキャラならば、いわゆる悪の美学としてマキシマムもそれ相応の評価は得られていたかもしれない。
しかしマキシマムは根本的に戦略とポリシーがかみ合っていなかった。
それは「自ら敵を弱らせて叩く」のではなく、「誰かが敵を弱らせてくれるのを待ってから叩く」事を是としているためである。
本人の弁によれば必勝・常勝を求められる任務ゆえとしているが、ミストからすれば理屈をこねて戦闘を選り好みしているだけの臆病者と変わらない。
実際長い歴史の中で難攻不落のバーンパレス中枢にまで攻め入られた機会がどれほどあったのかも考えると、なんなら露払いぐらいしか戦闘経験がない可能性すらある。
オマケに、「弱った敵」として選んだのは、あろうことかヒュンケルだった。
実際マキシマムがヒュンケルを殺していたら、ミストを倒すのは至難であっただろう。
一応登場早々ヒュンケルをスキャンして分析した結果、ヒュンケルのHPは21しか残っていなかったので、手に入った情報からマキシマムがヒュンケルを倒せると考えたのは仕方ない。
誰だってそー考える、俺もそー考える。
初手が兵士による集中攻撃だったのも、最悪倒されても換えの利く駒を使った戦法であり、様子見としては有効であろう。
しかし、マキシマムはヒュンケルが兵士を砕いた際にも全く戦術を変更しなかった。
それどころか、自分が最初に行った計算を信じ切り、全てを悪運と決めつけ、様々な能力を持つ駒のほとんどを順次突撃させて軒並み撃破されてしまった。
HP1の状態で僧正の攻撃刺さってるのに減らないHP1の方がおかしいのも事実ではある
ヒュンケルの力にバグ計算外の要素があることに気付いた時には、兵士が残り5体。多様な能力を活かしたコンビネーション攻撃は望むべくもない。
ラーハルトが乱入してきたのは不運であったが、ラーハルトに対しても残った兵士を突撃させるだけ…お前は突撃しか知らんのか。
せめて駒たちのコンビネーションを重視した戦術に変更していれば、いくらヒュンケルの生命力が並外れててももたなかった可能性が高い。単にHP1から減らないバグだった場合はお察し
意味もなく講釈をたれて時間を無駄にしていなければ、ラーハルトも槍を回収できなかったかもしれない。
最初から戦ったりせず、バーンの側で敵に全く姿を見せないスパコン役にでも徹していれば、データから有効な策を見出すこともでき、バーンもその智謀を評価したことだろう。
豊富な知識や戦略を本当の意味で使いこなせていれば、十分ダイたちパーティーにとって脅威になりえるはずであった。
しかし、自分の能力の活かし方をきちんと理解できていなかった彼は、生来の性格の悪さばかりが取り上げられ、ほとんど戦果をあげられないままマヌケな最期を遂げることとなったのである。
破れた事を知ったミストバーンからは
「ネズミ狩りと手負い獣の始末の区別もつかずに飛び出した奴が悪い」と的確な酷評を下されている。
……もっとも、そんなミストの最期は代替ボディとして狙っていたとはいえ皮肉にも
マキシマム同様に手負いのヒュンケルを狙った結果の自滅なので、とんだ
ブーメラン発言とも言えなくもない。
シルエットで登場した時のバーンとのやり取りでも、バーンからはマキシマムに声をかけておらず自分から侵入者の始末を買って出ている。
またその時のバーンの反応も
「…お前か」の一言で、
「そういえばお前もいたな」程度の認識だった可能性がある。
バーンがハドラーに与えた駒5つにしても、元々のオリハルコン軍団から3分の1も差し引いている(兵士はともかく2個ずつの騎士、僧正、城兵の片割れに加えて1つしか無い女王の駒を与えている)。「親衛騎団(予定)による戦力増への期待」も込みではあろうが、裏を返せば実力も込みでハドラーや軍団長達と比較して、部下共々期待されていなかったのが分かる。オリハルコンの駒が作中で最初に登場した時は実際にバーンが指して興じており、直後にハドラーに駒の一部を与えた際にはキルバーンから「今回は随分と奮発されましたね」と言われ「まあ、よいではないか」笑って返している。この事からマキシマムと彼に付随する駒は、バーンにとっては座興のために戯れに持っていただけの「希少な物質で出来た高価な玩具であるチェスの駒一揃い」程度の認識しかなかったのが窺える。
そもそも大魔宮に侵入するには
ダイと
バランが砕くまでは
数百年開いたことがない
魔宮の門ともう一つの門を越えねばならないため、345歳のマキシマムは生涯の大半においてロクな任務も与えられなかったことに…。
そのため普段はマジで大魔宮の「掃除」が仕事だったのではないかとネタにする読者も。大魔宮は広大なため、一度に大量の駒を動かせるマキシマムは適任ではある
その数少ない働きにしても、自身やミストバーンの言動から考えるにおそらくミストバーンが消耗させた相手にトドメを刺しに現れる程度のことしかしてこなかったと考えられる。
…逆に言うと、
マキシマムにそんな任務しか与えなかったせいで折角の優秀なスペックが全く磨かれなかったという見方もできるのである意味バーンの采配ミスの面もある。
まず 確実に…!追記・修正していくのが編集の原則だ
我輩の項目は 他の項目とはその立場も使命の重要性も違う!!編集するからには 完璧が義務づけられているのだ!!!
最終更新:2024年11月13日 21:18