サウル(FE)

登録日:2015/03/18 (水曜日) 00:30:00
更新日:2024/03/04 Mon 21:42:00
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あなたのような美しい人と出会えるなんて……!

ぜひ今度、一晩じっくり神の愛について語らうとしましょう。



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


サウルとは、ファイアーエムブレム 封印の剣に登場するキャラである。

CV:佐藤元(ヒーローズ)

  • 初期ステータス
クラス:僧侶 LV5
HP 20(60%)
魔力 4(40%)
技 6(45%)
速さ 10(45%)
幸運 2 (15%)
守備 2(15%)
魔防 5(50%)
体格 6
移動 5
属性

初登場は5章だがその章では会話のみで仲間にならず、続く6章にて仲間となる(開始時に加入するため実質強制出撃)。


  • キャラ設定
エリミーヌ教団の僧侶であり、『ファイアーエムブレム』の所在、
及び「ある事実」をギネヴィア王女に確認するために、ヨーデルから遣わされた。

この事実というのは、封印の剣を目覚めさせるカギであるファイアーエムブレムを他人の手に渡らせることで、
ベルンの他国への侵略をやめさせる手段にしようとしたというギネヴィア王女の思惑のことである。

結果としてベルンの他国侵略は起きてしまったが、ギネヴィア王女が和解の道をあきらめないという言葉を聞き、
護衛であるドロシーとともにロイ一行についていくこととなる。


……ここまで聞けば相応の大任を受けるに値する人格者な予感さえしてくるだろうが、この男実は非常に残念な僧侶である。

詳しく挙げると、
  • 5章の2ターン目にて、護衛であるドロシーが目を離したすきにモブキャラにナンパ
    しかも『今夜 ゆっくりと私の説教を……』とか言っている
  • 支援キャラが、エリミーヌ教団の司祭のヨーデルと護衛であるドロシーの他は、
    エレン、セシリア、イグレーヌ(年上系美女ばっかり)であり、いずれもサウルのナンパから会話が始まる
  • シリーズ屈指の地味系少女であるドロシーには非常にそっけない(さすがに貶したりはしないが)
などなど……

しかし、後々敵軍には鉱山で人々を強制労働させたり、賊に町を襲わせたりなどの外道の限りを尽くすオロや、
教団にクーデターを起こした挙句首謀者に見捨てられ自暴自棄になり味方ごと神の矢で撃ち抜こうとするウィンダムなど、
外道な司祭と戦うことになるので、彼がどれほど可愛い存在かがプレイヤーは後々思い知ることとなる。

こんな連中ばかりで大丈夫なのかエリミーヌ教……。

なお、外道司祭であるオロとは面識は無いが、サウルで攻撃を仕掛けると会話が発生する。
この時の彼はかっこいい

やれやれ ひどい
司祭もいたものだ

フフン 私は 私の気持ちに
忠実に生きているだけです
「神」の言葉の前には
すべてが許される……
便利なものですよ
くっくっくっ

神をぼうとくする気ですか
ならば それ相応のむくいを
受けていただきましょう!

初登場時のギネヴィアとの会話では美人の前でも真面目に駆け引きを繰り広げていたり、
ロイについていく理由として「この世界は彼には少々醜すぎる、私は司祭の中ではそれをよく知っているつもり」と語っていたり、
たちの悪い男に絡まれていた女性を救うために「『ひどい 私を捨てるんですか』と男に泣いてすがる」という奇行に出ることも厭わなかったり*1と、立派なところは立派である。

  • ユニット性能
聖職者らしく魔防の成長率が高いほか、技・速さの伸びも良好、魔力も悪くはないと全体的にバランスの取れた成長率。
が、日頃の行いの悪さゆえか、僧侶の癖に幸運の初期値が2で、成長率も最悪。
同じような薄幸軍団として、中盤に下級職レベル1で加入するくせに別に強くならないが可愛いので許せるソフィーヤとかHPと力と守備に全能力を極振りしたバースがいるが、
ソフィーヤとバースの幸運成長率は20%であるのに対し、
サウルの幸運成長率は15%。 期待値では下級職キャラ中最下位である。
逆に幸運成長率15%の下級職にアストールレイがいるが、彼らは初期値が高い。
次回作で同じく幸薄代表とされるルセアにも成長率で負けている。
体感的には戦士やらの魔防成長と同等であり、余程の成長吟味を行わなければ幸運の成長は絶望的。レベルカンストまでに2桁に達すれば相当幸運である。
闘技場で育てる?必殺事故死に怯える覚悟はよろしいですね?

他の聖職者系としては2章で加入するシスター・エレンと、終盤で上級レベル20(カンスト)で加入する上級職の司祭・ヨーデルがいる。
本作の光魔法は隠しキャラを除くと聖職者専用のため、この3人の中から使い手を選ぶことになる。

薄幸のサウルに対してエレンは幸運魔防こそ期待でカンストする程高いものの守備初期0成長5%と言う信じられない程の極端成長であり、どちらも敵から攻撃を受けるリスクが高い。

しかし、エレンは歩調が合う支援相手に恵まれていないのに対し、
サウルは同時加入で支援が付くのが早く、弓歩兵であるためサウルとのポジションもばっちりなドロシーという強力なパートナーがいる。
6章で強力な遊牧民(弓の騎馬兵)であるスーが仲間になるのは内緒
エレンの支援相手が今作屈指の強キャラであるドラゴンナイト弟であるのも内緒

エレンは魔力幸運が高い上に、弱点である速さの成長も初期値がかなり高いのと、闘技場の敵の力は防御力の低さに依存して弱くなるために案外普通に闘技場で鍛えらてしまうのに対し、
サウルは薄幸により支援抜きでは闘技場でのリスクが高いため、光魔法の武器レベルを上げるのに非常に骨が折れる。
しかししかし、エレンはエレンで闘技場で鍛えられても戦場の前線に出すには速さ期待値の低さが頼りなく守備は当然紙なので物理系の敵からはあっさり倒されかねず、しかも終盤討伐対象となるマムクートへの追撃すら見込みにくいので育ち切ってもなお十分活躍できないことも。
ヨーデルは魔防がカンストしており武器レベルも光A杖Sと高いが、それ以外の能力は全体的に低く杖振りと対魔法壁以外の役割には使いにくい。

よって終盤でアーリアルを活かすならまともに速さが上がり追撃・回避が見込みやすいサウルに軍配が上がる。
確かに薄幸で必殺事故のリスクはあるのだが、敵の攻撃受けないよう間接攻撃に徹するのであれば大きな問題となりにくいし、支援を活用すれば必殺回避も上げやすい。
7章の闘技場でサウルに杖振りを任せてレベルを上げ、続く8章で手に入る導きの指輪を彼に使ってやればアーリアル解禁を目指してコツコツ戦闘経験を積んでいけなくもない。

…しかし、本作の敵の闇魔法の使い手はそこまで強いわけでもないこと、神将器以外の光魔法の性能自体が他の魔法に比べて貧弱であることがかなり足枷となる。
7章で戦わずして下級レベル20まで育てられるのは魔道士組にはないメリットではあるのだが、それを考慮しない評価プレイではルゥリリーナから優先してCCさせた方が確実に戦力は向上する。
ぶっちゃけアーリアルを使いたいなら、無理にサウルを育てるよりヨーデルをドーピングする方が結果的に効率的かもしれないほど(それもあまり楽な道ではないが)。

そして聖職者系共通の問題として、同じヒーラー・杖使い枠なら枠なら4章で加入するトルバドールクラリーネの方が圧倒的に優秀ということがある。
騎馬ユニットであるがゆえに移動力が高く、成長すれば速さ・幸運の高さから回避壁としても使え、支援相手も強キャラがズラリと、魔力の成長率がやや低めなこと以外に目立った欠点がない。
上述の「闘技場前の杖振りで育てられる」利点を考慮しても普通はクラリーネを優先的にCCさせるだろう。

こういった聖職者組・光魔法の不遇さから多くのエムブレマー達は、今作において光魔法の使い手を育てることと光の神将器アーリアルの使用を諦めたのである。

このあんまりなバランスを踏まえてか、次作烈火の剣の下級聖職者は、
下級職から光魔法が使えるルセアに成長率の優秀なセーラと使いやすいものになり、光魔法自体も大きく命中が上げられ必殺が出やすいなど強化された。でも重さまで増やさなくてもいいじゃない!

もっとも、サウル自身も幸運以外のパラメーターは良好であり魔道士上がりは杖レベルを鍛えるのが面倒なので、クラリーネに次いで前線近くに入れる杖使いとしてみれば結構優秀である。
支援相手の一人であるドロシーも同じ不遇職ではあるがサカルートを避けたいとか縛りプレイなら普通に弓使いの主力になれる性能はあるので、セットで使ってみるのも悪くない。

上記の設定通り、非常に残念な会話が多い。

  • ドロシー
彼の護衛として同時加入するアーチャー。
当然支援が付くのが一番早い。
しかし、地味でコワモテなドロシーの恋心にサウルは気づかない
支援Aで良い空気になると思わせといて……

知りませんでした
ドロシー・・・
あなたがそれほど
私のことを思っていたなんて

あ あれは・・・!
・・・その あのあの・・・

しかし 私は神に仕える身
すべての女性にやさしくなければ
ならないのです
許してください
ドロシー・・・

え・・・あ
あう・・・
あ あたしは・・・
その・・・別に・・・

というのはどうでしょうか?
ドロシー

・・・は?

言い訳です
いろいろ考えてはみたのですが・・・

彼女は泣いていい
なお実際のところは弓を向けられるレベルでブチギレだった。当然。


  • エレン
サウルのナンパで会話が始まる。
支援Aにて、

ふだんのサウルさまは
不真面目で ものぐさで ふしだらで
とても神に仕える者の
お姿とは思えませんでした

人々にエリミーヌ教の自由さを伝えるために・・・
わざとあんなふるまいをされていたのですね

あのような ふまじめな行いを続ければ
誤解されるのも当然・・・
ただの女好きの なまけものだと
みんなに思われてるのに・・・

それでも あえて
その道を行こうとなさるなんて
私には・・・
とても真似できません
心から 尊敬いたします
サウルさま

……と、どこかずれた解釈をされて終わる。
実はめちゃくちゃディスられているのではないか?


  • セシリア
ナンパで(ry
彼を軽くいなそうとする彼女の強かさとお茶目さがうかがえる。
最終的には気性の荒過ぎる父親と祖父の修羅場な話を持ち出され、怖気づいてお茶の誘いを断念した。


  • イグレーヌ
ナ(ry
最初は全く相手にされていなかったが、Aでは彼にしては珍しく真面目な説法を行い、
彼女の悩みを解消して少しは見直して貰えるが、お茶に誘うという目的は終始スルーされた。


エリミーヌ教団のトップであり、一応5章でも顔見せする。
支援Bから徐々にサウルのメッキが剥がれ始める。
そして誰も章数的に誰も見ないであろう支援Aの会話にて、真面目なやり取りをした直後……

『どんなケガでももう安心!
今なら格安で入信できます!』・・・
まるで神を
きずぐすりか何かのように・・・
こんなものを 同じ神に仕える者が
書いたとは思いたくないのですが・・・

・・・・・・

・・・サウル
少しの間
私の説教を聞いていきますか?

いえ そのような
私などにはもったいなく・・・

・・・聞いていきますか?

・・・聞かせていただきます

ざまあとしか言いようがない





エリミーヌ教をご存じですか?

困った時に祈れば、すぐ願いが叶う! 奥様方にも大好評なんですよ。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

23年6月に通常版がようやく参戦。イラストはとよた瑣織氏。
無属性の杖使い。歩兵ユニット。
相変わらず布教という名のナンパをしている。
しかもアスク王国は歴代の美女ばかりなので、ウキウキである。
『想いを集めて』では同じく神(仏)を信じていない破戒僧のアサマと交流する。

エリミーヌとの絡みはなかったものの、四コマ漫画ではエリミーヌをダシにして女性をナンパする姿が描かれている。
そしてそれがエリミーヌにバレてしまった。


武器スキルは『インキュアブル+』
戦鬪中と戦闘後、敵はHPを回復できない。
戦闘中に攻撃していれば、戦闘後、敵とその周囲2マス以内の敵に7ダメージ、【回復不可】を付与する。

Aスキルに弓、魔法、暗器、杖の敵から攻撃された時、戦闘中、守備、魔防+6『遠距離防御3』
Cスキルには周囲2マスの味方は、戦闘中、魔防+3『魔防の大紋章2』


  • 余談

後にFEのナンパキャラとして、FE烈火ではセイン、FE覚醒にてアズールが加わるが、
前者は一切猫を被らず根は真っ直ぐな正義漢、後者は恥ずかしがり屋克服という目的やエピソードがある他、
ナンパ自体も基本的に本人の情熱のみの直球勝負であるが、彼の場合 女性をなびかせる為に聖職者としての立場を悪用している。
上記のクズ司祭どもと違い他人を苦しめるような醜悪なものではないにせよ、教団からしたらとても笑えないふしだらな行為であるのは確かである。



まあまあ、そういわずに
今夜 ゆっくり追記修正を…

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最終更新:2024年03月04日 21:42

*1 なお、男を追い払うことには成功したが、気がつくと女性の方もいなくなっていた。