高次元生命体 イーハトン星人

登録日:2015/06/18 Thu 11:41:17
更新日:2024/09/25 Wed 12:12:52
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さあ、私と一緒に行きましょう。

そして、あなたの望む世界を創りましょう。






概要

『イーハトン星人』とは『ウルトラマン妹』に登場する宇宙人で、本作の黒幕。

身長:不明
体重:不明
出身:不明


幻と言われている存在であり、生物の欲望を肥大化させ、それを具現化することが出来る。その力で数多の星々を滅ぼしてきた侵略者。
光の国のウルトラ戦士でさえ、その存在や被害を受けた星は把握しているものの、戦った事がなかった。


ウルトラマン妹の世界観は、地球の文明はメビウス時代とそう変わらないが、ゼロの存在は地球側も認知しているというもの。
一方で地球に怪獣もウルトラマンも姿を見せなくなって久しい、
という状態が長らく続いていたのだが、ここ最近怪獣や宇宙人が再度出現するようになっている。


その怪獣多発事件を裏で操っていたのがこのイーハトン星人である。


その真の姿は純白のスラリとした巨躯に巨大な翼を生やした、高次元生命体に相応しい天使を彷彿とさせる姿をしている。
高次元生命体の名が体を表すと言わんばかりに高圧的な性格であり、自分で幾らでも生命を創造出来るというのもあるのかもしれないが、
愛しい月島翔太以外の全ての生命体を見下しており、それはウルトラ戦士でも例外ではない。

ゾフィーの妹分で正式に地球に派遣されたアムールですら下等な宇宙人と見下したほど。
天使というよりかはヤンデレな堕天使と言うべきだろうか。



そんな態度を取るだけあってその戦闘力は驚異の一言。
これまで圧倒的な実力で敵を葬って来たアムールを余裕で叩きのめした上、
その時のダメージはアムールを人間態へと追い詰め、変身アイテム消滅してしまうほどだった。
防御力もそれなりにあるらしく、ジャンヌが未熟であったとはいえスパークリングアローの一撃に耐えることが出来るほど。
ただジャンヌのゾフィーが来たというに反応してしまうあたり、流石にゾフィーが加わると分が悪いのかもしれない。
……単に騙されやすい性格なのかもしれないが。


翔太を誘惑するのを毎度邪魔する月島あかりに果てしない憎悪を抱いている。


作中での活躍

本編開始前にニートの主人公・月島翔太は就活に失敗し続け無職な自分と人生に悲観していた。
そして思ってしまった、こんな世界滅びてしまえと――
それを偶々地球付近にいたイーハトン星人は感知した。翔太の中に宿っていた強い破壊衝動と未知なる可能性を秘めた想像力を。
一目惚れしたイーハトン星人は翔太を己のものにし、二人だけの世界を創造すべく行動を開始する。


それなりに順調に計画が動いていたが、防衛組織『BURK』が出現する怪獣、
異星人が起こす事件の中心に常に翔太がいることを疑い、始末するべく行動した。
愛しの翔太を守るべく翔太の記憶から幼馴染・橘美弥の姿に擬態し『BURK』の関係者だと偽って翔太に近づいた。


事は予定通りに進み始め、翔太自身が怪獣を生み出しているという真実を伝え、怪獣へと進化させることに成功する。


そこに真実を知った月島あかりとジャンヌ、アムールが介入してくる。
イーハトン星人は邪魔者を始末するために正体を現しアムールと交戦、完勝する。
その後あかりと分離したジャンヌと戦うが、ウルトラマンボーイと大差ないぐらいのジャンヌに勝てるはずもなくジャンヌは命を散らす。


邪魔者たちを始末し今度こそはと翔太を 甘言で自らの元に誘うイーハトン星人。
それを拒む翔太だが、街々を壊したい、心のどこかでそう願っていたためイーハトン星人の力で怪獣は生まれてきた。という言葉で動揺する。
イーハトン星人は世界を破壊し、もう一度世界を創り直し、翔太も望んだ世界・望んだ姿に生まれ変わることが出来ると誘うが、
翔太のへの、あかりの兄への絆、二人の兄妹愛の前に敗北してしまう。


イーハトン星人は自分より妹を優先されたことに怒り、あかりを亡き者にしようとするが、
そこにジャンヌが新アイテム・スパークリングアローを持って駆け付ける。


ジャンヌは死んだと見せかけて光の国にSOSのウルトラサインを送っていたのだ。
そしてそれを見て駆け付けたゾフィーにエネルギーとスパークリングアローを貸してもらったらしい。
なおゾフィーは後進の教育が忙しいからとイーハトン星人を無視して帰って行った。


その後なんやかんやあってスパークリングアローの直撃を受けたものの、耐えきって再度ジャンヌを追い詰めていくが――


なんと変身不可と思われていたアムールが再度変身しており、不意打ちの必殺光線で隙だらけだったイーハトン星人の背中に直撃させていた。
なんでもゾフィーがジャンヌだけだと心配だから、加勢してね、とアムールにもエネルギーを与えていたらしい。
……自分が加勢すればいいのに。


イーハトン星人は悔しそうにしながら爆散した。


無印の『ウルトラマンギンガ』のような世界観を持つウルトラマン妹で、
世界観に合わないような凶悪すぎる力を持ったイーハトン星人だったが、最後はそのギャグ補正世界観補正によって敗北。


呆気ない最期だったが、とりあえず世界に平和が訪れたのだった。


翔太の進化して怪獣と化した肉体だけを残して――


能力

  • 創造能力(欲望具現化能力)
作中で名称不明の固有技。その名の通り対象の欲望から様々な怪獣や宇宙人を実体化、使役することが可能。
この能力は対象の想像力が高いほど、破壊衝動を心の奥底に秘めているほどいいらしく、月島翔太はこの能力と相性が良かったらしい。
この力で実体化させた翔太の妄想宇宙人・擬態魔人カンパネラ星人を始め、アムールは最初から存在を知っていた。
そのためイーハトン星人の力で創造された生命は、その世界に最初からいたものと認知される可能性が高い。(アムールが名前を考えていなければ)

著者が小林雄次氏のため、後々出てきたエタルガーと若干被っている気がしないでもない。
イーハトン星人の力はエタルガーと違い制限はないものの、クオリティーは相手に依存してしまう。


  • 進化促進能力
こちらも名称不明の技で、対象のに働きかけ強制的にその人の無意識化で抱いている姿へと進化させ、怪獣化させる。
本格的に進化させる場合、遠隔ではなく白い繭に対象を入れ進化させる。

変身とかと違い進化しているためか、イーハトン星人が死んでも翔太は人間には戻る事は出来なかった。
翔太が人間に戻るためには色々あったらしい。

これら以外にも相手の記憶を読み取ったり、人に擬態化したり衝撃波を出したり出来る。


その他

  • 名前の由来は、宮沢賢治の作品の舞台となっている土地『イーハトーブ』から。


追記・修正は白い繭の中で、理想の女性の姿へと変化したイーハトン星人に誘惑されてからお願いします。

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最終更新:2024年09月25日 12:12