クローンヤクザ

登録日:2015/08/05 (水) 21:18:00
更新日:2025/01/18 Sat 16:38:46
所要時間:約 8 分で読めます




「「「ザッケンナコラー!」」」



クローンヤクザとはニンジャスレイヤーの登場人物(?)である。
cv:玄田哲章、後藤淳一*1

製薬会社「ヨロシサン製薬」によって開発されたクローン兵士
ソウカイヤザイバツアマクダリなどの巨大組織から警察や工場、一ヤクザ事務所まで幅広く流通している。
主な用途は戦闘の人員補充であるが、それ以外にも野球や医療、ライブの警備員、果てはネコソギファンドの電算室など様々な分野で活動している。



◆特徴◆
非ニンジャでありながら一人で総理大臣暗殺を行ったレジェンド・ヤクザ「ドゴジマ・ゼイモン(弩御島 座衛門)」の遺伝子をもとに作られた。
クローンゆえ体格、顔立ちはすべて統一されており、大勢の彼らが集まった光景は実際不気味。
184cmの大柄な体に黒服、オールバックの髪型と埋め込みサングラスというあからさまにヤクザな格好。
見た目だけでは普通の人間と大差ない。
が、血液は緑色のバイオ血液であり、ここは人間と大きく異なる。
ちなみにバイオ血液は空気に触れると赤く変色する
また、およそ三年で全ての免疫機能を失う=死亡するように調整されており、必然的に定期的な入れ替えが必要となる。

外見こそ人間そのものでもバイオ生物である事に変わりはなく、生存には普通の食事以外にも、ヨロシサン開発のバイオ生物に必須のバイオインゴットという物質の摂取も不可欠。
これに関しては雇用主が個別にケアしてやる必要があるらしく、アマクダリ・セクトはクローンヤクザ用のアウトポスト(前哨基地)兼待機拠点として違法飲食店に偽装した通称「ヤクザキッチン」をネオサイタマ中に配備し、テッパンヤキやインゴットのスムーズな補給を行っている。

製造直後に様々な洗脳プログラムを施される事で所有者のいかなる命令にも従うように調整される。
それでも感情は人並みのものを持ち合わせており、ショーギをしたり恐怖で失禁したり催眠にかかったりする。
会話も可能で一般社会に溶け込むことも可能。*2

死亡もしくは耐用年数を過ぎた*3場合はヨロシサン製薬に回収される。
購入したクランが彼らを独自に弔ったり転売することは禁止されており、販売というよりはレンタルに近い扱いであるらしい。

第1部初期の頃は彼らの存在は裏社会の噂程度であったが、時を経るにつれて一般にも認知されるようになっている。
とはいえ一般市民はそう何度もヤクザに接しないため、彼らがクローンであることを認識するのは稀であり、恐ろしい存在であることには変わりはない。

彼らを記す上で欠かせないのが「ヤクザスラング」
ヤクザ及びそれに類する者がしばしば使う言葉の総称であり、一般市民にとっては聞くだけで失禁ものの恐ろしい言葉である。
そしてクローンヤクザもヤクザスラングを使用する。
というか多用する。

出合い頭に「ザッケンナコラー!」
チャカを発砲して「スッゾコラー!」
突撃しながら「テメッコラー!」

その言葉のインパクトと語感からヘッズに大きな印象を与えた。
前述のとおり会話は可能なのだが、このヤクザスラングの印象が強すぎて
クローンヤクザ=ザッケンナコラー!
の方程式があるヘッズもしばしば。
まぁ大体合ってる

クローンという開発、改良しやすい代物ゆえ作中では度々改良がおこなわれている。
作中で最も古い型はY-10型、第3部における最終型はY-200型、第4部現在の最新型はY-464型である。
数字が飛びすぎなのは気にしない。あとY-200は数字が飛びまくってるのに性能がそれほど変わってないのも気にしない。
外部には公開されていないが旧型は新型と相対すると気負けするようにプログラムされているらしく、戦闘力を維持するためには常に新型に買い換える必要がある。
上記の特徴及び一般的なクローンヤクザはY-11から14型である。




◆戦闘力◆
上記のようにドゴジマ・ゼイモンのクローン体であり、また出荷時に基礎的な戦闘能力を与えられているとあってモータルの一般市民では手も足も出ない。
戦闘力の高いリアルヤクザ相手やスモトリでもタイマンならまぁ何とかなる。
が、

「イヤーッ!」「「「グワーッ!」」」

ニンジャ相手となるとオタッシャ重点でまず勝てない
一般人からすれば恐ろしい相手だが、我らが死神からすると雑魚同然。
要はオメーンライダーのショッカーめいた戦闘員である。

とはいえ、彼らの神髄は集団戦にある。
販売自体が複数人をまとめて売られているため、運用は必然的に数人~数十人で集まることになる。
つまり数の暴力である。
洗脳されたクローンゆえ恐怖、ためらいなどの感情と関係なく、命を惜しまず戦わせることができる。
…まぁ結局は捨て駒扱いである。

戦闘方法としては、基本的に人間と同じ。
カラテからチャカ、ドス・タガー、ライフル、RPG…
そのためニンジャ同士の戦いでは後方支援を任されることが多い。
武器だけでなく乗り物の操縦にも長けている。
乗用車からヘリコプター、バイクなど乗り回すことができる。



◆登場エピソード◆

 多数


…味気ない書き方だが出演エピソードは実際多い。
全て羅列するだけでもかなりの文字数となる。
よってここではクローンヤクザにスポットが(比較的)当てられているエピソードを紹介する。

+ ◆軽いネタバレッゾオラー!◆
◆第一部◆
「デストロイ・ザ・ショーギ・バスタード」では違法賭博施設のディーラーとして登場。
それだけなら普通だが、このクローンヤクザは何かが違った。
フジキドに感化されたことで一世一代の大博打に出る傷顔ヤクザ(人間)。
本来ならイカサマで勝つのがディーラーの役目。
だが、ディーラーのクローンヤクザはイカサマをしなかった。
―彼と真剣勝負の博打をするためである。
何故クローンの彼が自らの意志で動いたのか?
博打の行方は?
そして二人の運命は?

続きは実際に読んで確かめよう

◆第二部◆
「ブレードヤクザ・ヴェイカント・ヴェンシンス」はニンジャソウル「マンジ・ニンジャ」に憑依され、「ケジメニンジャ」となったとあるY-13型クローンヤクザが主役。
自らがクローンであること、そして寿命の短さを知ったことで己のルーツ、ドゴジマ・ゼイモンを探しに奔走する。
このエピソードでドゴジマ・ゼイモンの存在が明かされた。

容貌はキツネ・オメーン(狐のお面)を被り、両手にドス・タガーを持ち、濃紺のニンジャ装束に身を包む。

戦いでは逆手持ちのドス・ダガー二刀流を用いる。
切りつけるのみならず、最終的には対象の「両手足と手の指全て」を切り落とす。コワイ!
この戦闘スタイルがニンジャネームの由来と思われる。

ヒサツ・ワザとして「カマイタチ・ジツ」を持つ。
ドス・ダガーを構えたまま竜巻めいて高速回転する事により、相手をバラ肉めいて分解する凄まじいワザ。あのニンジャスレイヤーとさえも互角に渡り合える攻撃。
その神速と手数の多さは実際驚異的。



◆バリエーション◆
  • クローンヤクザボンズ
ネオサイタマ宗教界のトップである大僧正(ゲイである)が護衛に使っているクローンヤクザ坊主。聖職者拳銃で武装している。
マッポーの世にはブッダオーディンもいないのだ。備えよう。
「ザッケンナ仏敵コラー!」

  • オナタカミトルーパー
ネオサイタマ市警が導入したクローンヤクザマッポ。全身をオナタカミ社製の装備で固めていることから付いた俗称であり、正式名称はハイデッカーである。
他の腐敗マッポや悪徳デッカーと違い闇カネモチとワイロでWIN-WIN関係したりしないので、実際ごあんしんです。
「ザッケンナコラー市民!」「スッゾコラー市民!」「スッゾ市民!ご協力ありがとうございます」
顔は装備で隠され、クローンであることは市民には隠蔽されている。

  • 完全武装のサイボーグ野球ヤクザ
悪の秘密ニンジャ組織アマクダリがニンジャスレイヤーとの野球対決に投入した、野球用にサイバネ強化されたクローンヤクザ。
高速フォークを投げたりトゲつきグラブでランナーをブロックしたり帰塁するランナーをベンチからチャカ・ガンで射撃したりする。

  • 宇宙クローンヤクザ
宇宙チャカとかつかう。

その他、クローンヤクザの脳や体の一部のみを使用した非人道的生体兵器も劇中には登場する。

◆余談◆
●アニメ「ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン」にも当然登場。
第二話「マシン・オブ・ヴェンジェンス」が本編初登場となり、以後の話にも度々やられ役として活躍している。
また、OPのワンカットにはクローンヤクザが痰を吐くシーンがある
初期のころは五人中数人が吐くという形だったが、5話以降全員が足並みそろえて痰を吐くという描写となった。コマカイ!

●ツイッターアーのアニメ公式アカウントにてアイコンの無料プレゼント企画が行われた際は第一弾に選ばれるという快挙を成し遂げた。
主人公や人気キャラのヤモト・コキ、果ては主君(?)のラオモト・カンを差し置いてであったためヘッズたちを大いに驚かせた。
もっとも、以降がパックドスシだったりソニックカラテ衝撃波だったりなどチョイスが謎すぎたためヘッズのニューロンを焼き切る事態となった。結果クローンヤクザが一番マシだったと言われることに・・・ナムアミダブツ!


ツイキ、シュセイスッゾオラー!アッコラー!

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最終更新:2025年01月18日 16:38

*1 アニメイシヨン第5話の初期型クローンヤクザを担当。

*2 フジキドを全くの別人と誤認した上司から指示を出されたときは、不安を覚えたのか何度も確認していた

*3 それまで生き残ることは少ないが。