End of the golden witch(うみねこ)

登録日:2016/01/12 (火) 02:38:50
更新日:2019/01/04 Fri 02:05:56
所要時間:約 19 分で読めます





ゲームはすでにクライマックス。
犯人は追い詰められ、詰みを待つのみですが。
だからこそ俯瞰出来る何かもきっとあるはず。




概要


End of the golden witchは、07th Expansionによる同人ゲーム、うみねこのく頃に散のEpisode5(第五章)のタイトル。
2009年8月13日のコミックマーケット76で販売された。
現在は他の展開編同様、EP8に収録されている。

ここから物語は、EP4までの「出題編」から一転し、「展開編」へと突入する。
前編である第4話までが出題編なのは前作『ひぐらしのく頃に』と同じだが、
今作の場合は単純な謎の解明だけでなくさらに事件を展開しながら、バトルや新キャラ、恋愛模様といった新たなドラマが生まれていくので「解答編」には留まらない。
人気キャラの古戸ヱリカが初登場し、これまで表舞台に出なかったベルンカステルとラムダデルタもいよいよ本格参戦する。
これより物語は、ゲーム盤とメタ世界が複雑に絡み合い、ベアトリーチェの核心に徐々に触れながら混沌を極めていく。

ちなみに、劇中のワルギリアの台詞にあるように、EP4までのゲームですべてのヒントは出揃っており、(一応)犯人、トリック、動機は分かる仕組み。




あらすじ


前回のゲームで、ベアトリーチェは全ての出題を終え、戦意のかけらも感じられない人形のような状態になってしまった。
戦人は彼女との決着を望むがそれすら叶わず、複雑な心境を迎える。
そして、二人の後見人、ベルンカステルとラムダデルタから次のゲームを催促される戦人であったが、
ベアトとの戦いを希望する彼はゲーム登板を拒否。
そういうわけで、第五のゲームは魔女二人に進行を一任することになってしまった。
戦人がゲームに参加したのはゲーム終盤。まさに探偵が犯人を突き止めるその時であった……。

1984年、右代宮金蔵は病死した。前回で戦人らが推測した通りに。
だが、金蔵の資産横領の発覚を恐れた長男蔵臼は、事業が成功するまで父の死を隠蔽することを提案する。
その流れに途方に暮れる妻・夏妃であったが、彼女の前に黄金の魔女・ベアトリーチェが現れ、金蔵に反魂の魔法をかける。
夏妃は右代宮の名誉を守るためにその「幻想」を守り通すことを誓い、一部の使用人たちと口裏合わせを約束する。
ベアトのお陰で翌年の親族会議を切り抜け、茶飲み仲間として打ち解け、孤独な日々の癒しとして安堵する夏妃。
だが来る1986年の親族会議前、彼女の元に「19年前の罪の復讐に行く」と囁く不穏な電話がかかる…。

そして親族会議の4日の夜、そのイレギュラーな事態は起こった。
六軒島に、古戸ヱリカと名乗る一人の少女が漂着してきたのだ。
探偵を名乗る彼女こそ、ベルンカステルが放ったゲームプレイヤーの駒であった。
「知的強姦者」を自称するヱリカは、ベアトリーチェの伝説や黄金の碑文のことを聞くや否やあっさりと碑文の謎を解明し、
引っ張り出された戦人と共に、隠し黄金の在り処を突き止め、しかも所有権を戦人に譲ってしまう。
黄金が発見され、「金蔵を出せ」と沸き立つ親族たちを前にして、途方に暮れる蔵臼夫妻。
一方で、次期当主として親たちにちやほやされ、当主の指輪まで送られて疲れ果ててしまう戦人。
夏妃は蔵臼に「君だけでも逃げろ」と励まされるも、直後かかってきた脅迫電話によって、夜中は自室に籠ることになる。

そして、5日の朝、またしても起こる事件。
戦人と同室の子供達を含めた5人が、ベッドで殺されているのが発見される。
さらに、蔵臼はベッドに血を残して謎の失踪を遂げ、次に一同が現場に来たときには犠牲者5人の死体が消失していた。
ヱリカは探偵の特権である「探偵権限」を発動させ、周囲の人間の動きを統括、捜査の先導に立つ。

謎の復讐者に脅迫されながらも、名誉のために金蔵の死の隠蔽を貫きつつ、監禁された夫を救うために孤立無援で奮闘する夏妃。
だがヱリカの鋭い捜査の目は、不審な行動を繰り返す夏妃に向き、容赦なく彼女を追い詰める。
一方で、夏妃に協力するベアトは、幻想による殺人を完成させようとするが、ニンゲンを超越する探偵ヱリカと、異端審問官ドラノールの猛攻により窮地に追い詰められる。

そして、「愛」に欠け、悪意と策略に満ちた第五のゲームは、仕組まれた法廷で最後の時を迎える。
ある決意を固めたベアトに、戦人はどう答えるのか?







登場人物


≪メタ世界≫
戦意喪失した宿敵・ベアトに気概がそがれ、第五のゲームを拒否して無反応のベアトとお茶会&チェスの日々。
ゲーム自体は観戦していたが、ベアトのゲームとあまりにかけ離れたその展開に不快感を示し、
人の心を顧みないベルンやヱリカのやり方に反発する。
魔女たちの代理戦争となったゲームをベアトとの戦いに取り戻すべく、最後の現場、幻想法廷から参戦するが、
あまりのワンサイドゲームに支離滅裂な反論をぶつけまくってしまい…。
ちなみにベルンからは今までの彼の推理(未知のトラップX、小型爆弾X、隠し通路Xなど)が「ノックス条約」に違反すると指摘されている。

前回のゲームで「約束」を戦人に思い出してもらえなかったことを機に戦意を喪失し、物言わぬ人形のようになりゲームからも離脱してしまった。
そして自分のゲーム盤を魔女たちに引っ掻き回され馬鹿にされてしまう。
見かねた師匠・ワルギリアから、「あなたは死ぬ時を迎えた」と説得され、自らの猫箱の開封を悟り、その最期を戦人に託す…。

  • ベルンカステル
ベアトの生み出した魔女幻想を破ることに執念を燃やし始め、駒として自らの分身を投入。最早戦人を見限りつつある。
寡黙でミステリアスだった前回までの雰囲気とは一転、冷酷非情で残忍な本性を露にし、他人を屈服させ、凌辱することに悦楽を示し始める。
その対象は敵であるベアトのみならず、推理を外そうものなら部下のヱリカでさえ容赦はない。

  • ラムダデルタ
ベアトに代わり、今回のゲームマスターを務める。
一応「ベアトのゲームには倣っている」と言っているが、至る所でその差異が見受けられるなど、再現度は低い上、
主に人間関係の面でかなり悪質。
前回で最早ベアトを見限っており、このゲームはベルンと半ば結託し「ベアトを始末するための盤」として動かしている。
一方で、戦人には何か違うものを期待しているらしい…?

天界の執行機関「アイゼルネ・ユングフラウ」の主席異端審問官。
一見可愛らしい少女だが常に冷静沈着、超常的存在に対しては容赦なく断罪する「死刑宣告」の魔女狩り大司教。
しかし内心は温厚で、仕事としてそう振る舞っているだけであり、本心では雇い主のヱリカに反感を抱いている。
戦人には戦いを通じて好敵手として尊敬心を抱く。
異端審問官の父の示したミステリーの掟「ノックスの十戒」に則り、「赤鍵」と「青鍵」で論理を構築しながら相手の論理と打ち合う。

  • ガートルード
アイゼルネの上級補佐官。ロングヘアーの長身美女。
結界による標的囲い込みが得意。作中では金蔵の書斎の扉の封印を担当。

  • コーネリア
アイゼルネの補佐官。ボブヘアーの活発少女。
ガートルード同様、結界術の使い手。
金蔵の書斎の窓の封印を担当するが、戦人に出し抜かれたことにより、罰としてヱリカから片足立ちの刑を食らう。

  • ワルギリア
ゲーム盤の外で、ベアトがこれまで構築したゲームの意図について、悩む戦人にヒントを与える。
そして、弟子ベアトにも、最期の時を覚悟するように告げるのだった…。

ゲーム盤ではベアトと共に夏妃の話し相手&アシストを行う。
しかし、ヱリカたちに追い詰められるベアトの身を案じる。

ゲーム盤ではベアトの補佐をしながら、進行するゲームの監視を務める。
今回、彼女らの杭が「どこの生まれ」なのか判明するが…。

今回は殺人は行わないが、ベルンの部下としてゲームの進行警備&裁判の進行役を担当。
かつての主ベアトにも容赦なく矢を向ける。



≪六軒島≫
ベルンカステルの分身にして、「探偵」の役割を与えられた少女。
六軒島に漂着したとの名目で、ゲームの中に潜り込んだ。
「探偵」を名乗るほどに相応しく、抜群の記憶力と状況判断力を持っている。
しかし、自らを「知的強姦者」と自称するように、他人の秘密を暴いたり「真実」を明かして屈服させ、
場を混乱させることに生きがいをもたらし、そのせいで他人を傷つけることも厭わない、まさに「探偵」の負の面を凝縮させたかのような存在。
そして真実を明かすためには手段を選ばない(盗聴、雨中にへばりつき等)、まさしく変態。
主・ベルンを敬愛しているが、彼女からはせいぜい「役に立つ駒」としかみなされていない。
金蔵の死の隠蔽を疑い、それを隠す夏妃を事件の犯人と怪しみ、彼女を自白に追い込もうとする。

今回のゲームの主役。
夫・蔵臼の提案に乗り、ベアトリーチェの魔法による協力を得て、敬愛する当主・金蔵の病死を隠蔽工作に乗じた。
その調子で85年を難なく乗り切るが、86年の親族会議にて、謎の男の脅迫電話を受け取り、ヱリカの来島によりすべてが狂い始める。
黄金が発見され、金蔵を求めて親族が怒号を発し、おまけに殺人事件が発生し、脅迫によってアリバイを失ってしまう。
そんな中でも、気丈にも、誘拐された夫を救い、金蔵のことも隠し通そうと誇りを持って取り組むが、すべてが空回りに終わる。
そんな彼女は、結婚から12年間、ずっと不妊症で、跡継ぎが生まれないことで苦しんでいた。
ある時金蔵から、福音の家から預かった他人の赤ん坊を「当主として育てろ」と命じられてしまい、そのことで女としてのコンプレックスに苦しむことに。
しかし、19年前その苦しみは終わったはずだった。悪魔の囁きによって…。

今回、ミステリー愛読者であることが判明し、いつも以上に冴えた頭脳でゲーム盤で活躍。
ヱリカからは対抗意識を燃やされ(メタとは無関係なのに)、黄金の発見権を譲られたり、親族たちと組まされたりと振り回される。
金蔵の書斎ではベアトに味方し、「生存説」を貫き、彼女をお姫様抱っこで惚れ直させた。
なお、今回の駒戦人はメタ戦人が動かしてはいない。

84年の親族会議後に病死。
その後、ベアトの魔法で夏妃の前に、彼の幻想が現れる。
幻想の金蔵は普段の傲慢で居丈高な性格ではなく、夏妃を尊重し孫も誇りに思うほどの人格者だが…。

  • 右代宮蔵臼
相次ぐリゾート開発計画の失敗により財政難に陥り、父の資産を横領していた。
その発覚を恐れ、妻とともに、まともな金が手に入るまで父の死を隠蔽することを提案する。
傲慢な彼であるが妻を想う気持ちは本物。今回は新婚時代の初々しさも見せている。
謎の脅迫者により5日朝より監禁されてしまうが…。

兄夫婦を怪しみ、親族の先頭に立って、EP1と同じレシートの封印工作も行い、それを根拠に夏妃を糾弾する。
さらに事件の進行で身内を失い、ますます荒れることに。

  • 右代宮秀吉
彼の会社づてで、金蔵死亡説を知った。
従来は温厚な彼でも、黄金を目の前にし焦るかのように、蔵臼夫妻をヤクザばりに恫喝する。

今回は兄を脅すべく、すっかりワルのムードで登場。
息子が次期当主に選ばれ満更でもない様子で、その翌日には「重大な話」を息子に持ち出そうとしていた。

実家の筋で、金蔵の生死に関する情報を手に入れた。
その冴えた頭で、あくまで理知的に夏妃に詰問していく。

風邪気味らしく、会議では先に休んだ。
娘との遊園地が、長男抜きの会議でパーに。

  • 右代宮朱志香
12年間の不妊に苦しんだ末に、夏妃が産んだ最愛の娘。
しかしそれも夏妃にとっては「ある代償」のお陰だったのかもしれない。
ヱリカに「金蔵は蔵臼に当主を継がせる気はない」と言われ腹を立てる。

今回は特に出番なし。セクハラする戦人に魔王キックを浴びせたことくらいか。

従来とは異なり、さくたろうが母に破かれていない。
薔薇を探している時に現れたのはヱリカである。

郷田と一緒に朝食の用意をしているのが可愛い。
今回は、譲治との恋愛話が一切登場しない。
夏妃からかつて「秋が好き」だと語られたことがある。

  • 嘉音
今回は毒舌を吐きながら他使用人たちとそれなりに仲良くやる姿が見受けられる。
朱志香との恋愛話が一切登場しない。

  • 呂ノ上源次
金蔵の死隠蔽について段取りを組む。

  • 熊沢チヨ
金蔵に遭遇した一人芝居で一同を騙す、まさにキツネなばあちゃん。
奥様には忠実だが、他人からの詰問には弱くボロを出してしまう。

  • 南條輝正
金蔵の死を確認し、その隠蔽に加担。
今回も死体の検死役。ヱリカに結果を伝える。

金蔵の死を使用人の中で唯一知らない。
空気の読めない発言で夏妃に不利な結果をもたらす。

  • 19年前の男
夏妃に「19年前の罪の復讐をする」と電話で告げる謎の脅迫者であり、「夏妃の子供」を名乗る男。
罪の発覚を恐れる彼女に、監禁した蔵臼を人質に「5日0時以降部屋に居ろ」「クローゼットに隠れろ」等命令を出し、彼女を窮地に追いやる。
実際はラムダが操る「犯人の駒」である。

  • ベアトリーチェ
夏妃に、右代宮の名誉を守るために力を貸し、金蔵を蘇らせ魔法で「い」るかのような幻想を作り出す。
今回、駒の彼女は犯人としてではなく、夏妃の望む幻想の象徴として登場。
ヱリカとドラノールの鋭い追及に苦しめられるが、ゲーム盤で戦人に助けられ心を弾ませる。しかし…。





事件概要


  • 第一の晩
5日午前3時、親族たちの会話から解放されて戦人がゲストハウスのいとこ部屋に帰り、就寝。
一方夏妃は、19年前の男の指示で4日24時以降、即自室で就寝。
午前6時、戦人が起床すると、壁に魔法陣が描かれ、隣のベッドで朱志香、譲治、楼座、真里亞が喉元を鋭利な刃物で斬られ死亡しているところを発見。
なお、この魔法陣、前回までのゲームに比べて下手くそに描かれている。
同時刻、熊沢と嘉音が源次を起こしに控室を訪れ、同様に源次がベッドで殺されているところを発見。
夏妃は再び電話を受け、蔵臼が監禁されていることを知る。
すぐさま生存者が客間に集まり、全員で蔵臼の部屋へ行くと空のベッドが血に染まっていた。
再びゲストハウスのいとこ部屋で全員で向かうと、4人死体が消失していた。(源次も同じく、ガァプが消した)
前夜は、ヱリカのガムテープによる屋敷中の扉の封印工作と一夜に渡るいとこ部屋の盗聴によって、ほとんどの人間のアリバイが成立。
唯一夏妃のみ、0時~1時のアリバイが存在せず。
なお、ヱリカは探偵権限で「全ての検死を見誤らない」が、「おぞましい」とのことで検視結果を南條から聞いたのみである。
この後大法廷にて、脅迫電話の直後、蔵臼が殺されたことが確定される。

  • 第二の晩
19年前の男の指示で、夏妃は客室の一室のクローゼットの中で1時間隠れることに。
すると秀吉が入室し、謎の人物と揉み合いになってしまう。
異変に気付いた絵羽が駆けつけた時には、ドアにチェーンがかかって入れず、郷田らによってチェーンを切断し、入室する。
そこでは秀吉が背中に杭を刺され死亡していた。
絵羽によって杭が抜かれ、秀吉の遺体を客間に運ぶべく一同が去った後、夏妃はクローゼットから脱出、自室に帰ろうとする。
しかしその場をヱリカに発見され、しかも後にクローゼットから夏妃の服のボタンが発見され、犯人であると断定されてしまう。
ちなみに、ヱリカは最後に現場に現れ、遺体を運ぶか否かの瀬戸際。





CS版


PS3版に収録されている。


漫画版


月刊ガンガンJOKERに連載されていた。
全6巻で、作画は秋タカ。
ヱリカや女子キャラが可愛らしいが、その分ゲス顔も濃い。


小説版


講談社BOXで上下巻で発売。




余談


作中で、「ノックス条約」に抵触する例として
  • 集団妄想を生み出す六軒島症候群
  • 六軒島だけに住む謎の蝶の鱗粉に幻覚作用
  • 謎の秘密組織『山狗』が作った集団妄想を見せる未知の薬物プルプルピコプヨ
がネタにされている。どう考えてもアレである。



































ベアトと戦人の反論空しく、ヱリカに犯人と断定され、ラムダもそれを了承してしまった。
彼女の日記から推測された動機は、「かつて右代宮家に没落させられた実家の復讐」。
金蔵に経済戦争で実家を潰された挙句、戦利品として嫁入りさせられた身だった。
さらに日記に愚痴しか書いていないことから「蔵臼の間には愛はなかった」呼ばわりされてしまう。
挙句の果てには金蔵生存説が否定されなかったことを逆手に取られ、「金蔵と肉体関係にあり、それを餌に死体消失トリックの片棒を継がせた」と、
不貞妻のレッテルまで貼られてしまう。
トドメとばかりにベルンから「本物の金蔵はあんたに何も期待していない」と真実を突きつけられ、すべてに絶望した。
崩れ落ちた彼女は、自らの罪を告白。
それは、「19年前、金蔵から預かった赤ん坊を故意に使用人ごと崖に突き落としてしまったこと」…。
19年前、海に散歩に出かけた際、赤ん坊を抱いて使用人がついてきた時、赤ん坊の泣き声に気が動転し、使用人の寄りかかった柵が壊れたのを見て、衝動的に突き落としてしまったのだ。
結果、使用人は死に、赤ん坊は源次と南條の工作によって隠蔽された。
自分のコンプレックスで罪もない人間を手に欠けたのは許されない事だが、それでもなお誇りを失わず、
金蔵の死を隠し通し、蔵臼の愛を貫いた彼女の高潔さは、讃えるに値するかもしれない。
そして彼女は自覚する。あの赤ん坊が生きていて、その復讐のために自分は嵌められ、そして今、六軒島に来ているのだと。
泣き崩れる彼女に、戦人が何かを言おうとしたところで、ゲームは中断される。
…このゲームの彼女がどのような末路を迎えたのかは、知る由もない。

裁判で夏妃を励まし続けるも、ベルンから「ゲロカス妄想」という身も蓋もない言葉と共に、幻想を打ち破られた。
本物の彼は夏妃を子産みの道具としか見ておらず、EP1で見せたような励ましの言葉など一度もかけたことはなかったのである。
「赤ん坊が死んだ」と聞いた時には、ベアトリーチェの名を叫びながら狂笑していたらしい。

  • ベアトリーチェ
魔女二人から見捨てられた駒ベアトは、戦人に「そなたの約束など信じない」と恨み言を呟き、消滅する。
そして、青鍵に貫かれた戦人に寄り添いながら、メタ世界のベアトは涙を流し、黄金の蝶となって世界から消えた…。


さようなら、ありがとう、うそつき…ごめんね。







確定しない以上、魔女幻想はまだ存在してる。
………それを暴くことが許されてるのは、ヱリカでなければ貴様らでもない。
……この俺だけだッ。俺以外に、ベアトリーチェの魔女幻想は暴かせないッ!!!


駒ベアトの消滅とともに、プレイヤー権をベルンに剥奪され青鍵に貫かれ死亡した…、と思われたが、その意識の中でワルギリアの言葉、そしてドラノールのノックス十戒を思い出す。
そして物語を遡り、これまでの全ての「情報」を頼りに思考を辿り―――真相に至る。
だがそれは遅かった。すでにメタ世界のベアトも、絶望し消滅した後だった。

…そして彼は、ベアトの意思を受け継ぎ、ゲームマスターの資格を得、「新たな真実」を武器に再びヱリカに立ち向かう。
それは、「自分こそ19年前の男であり、死体発見以降に犠牲者を殺した真犯人」という真実。
赤字、青字を駆使してヱリカ&ドラノールと渡り合い、さらにGMの特権「黄金の真実」も使って、一切の否定なき、拮抗する真実を構築。
夏妃に対しても、金蔵の死を確定させることで、不倫疑惑を払い、「傲慢で卑俗な真実」の構築を糾弾するのだった。
ラムダから勝負の引き分けを認められ、第6のゲームをヱリカに対して開くことになる。

夏妃犯人説を一点の隙なく構築するも、そのやり方は他人を「屈服」させるに等しいやり方だった。
さらに、彼女の「蔵臼を愛していた」という主張にも、「証拠もないし赤き真実でもない」という理由で一切受け取らない。
その態度で夏妃から「本当に人を愛したことがない」と憐れまれるほどだったが、どうやらそれにも何やら思う所があるらしい。

そして、真相を明かした功績を、主ベルンに讃えられ、「真実の魔女」の称号を得てまさに絶頂に立つヱリカ。
次章のゲームマスターの権利も継ぎ、魔女幻想を引き裂こうとやる気満々だったが、一足早く、回想だけで真相に至った戦人にその座を追い落とされる羽目に。
自分の推理に拮抗する「戦人犯人説」を並び立てられただけでなく、「金蔵はゲーム前に死亡している」という事実を提示され、
自身が推理した死体消失トリックを否定され、赤き楔で串刺しに。
頼みの綱のドラノールでさえ、金蔵の遺体と黄金の真実に完敗し、敬意をもってリザインを宣言。
さらにベルンからも推理を外したことで罵倒され、ボロボロに。
見下していたドラノールに「あなたの真実は穢させない」と庇われ、自分の真実も一応は認めて貰えたが、勝負は引き分け。
屈辱に震える彼女は、次期GMの戦人に宣戦布告を宣言するのだった…。





以下、判明している謎のネタバレ(漫画版を基にした)





追記修正の数だけ項目があっていいんだ。それを、誰も一方的に否定してはならない…!


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