ムスタファーの戦い

登録日:2016/05/03 Tue 23:36:30
更新日:2025/10/07 Tue 23:06:21
所要時間:約 11 分で読めます




ムスタファーの戦いとは、映画『STAR WARS エピソードⅢ シスの復讐』のクライマックスにおいて描かれた戦い。
ジェダイマスターオビ=ワン・ケノービとその弟子アナキン・スカイウォーカーこと、シスの暗黒卿ダース・ヴェイダーによって繰り広げられた死闘である。


EP3公開以前より、本編の映写やルーカスの口から「火山の惑星でオビ=ワンとアナキンが殺し合う」という展開の存在が明かされており、ファンの間では様々な考察がされていた。
どのような過程で二人は剣を交え、そしてアナキンが何故漆黒のヘルメットとスーツに身を包むようになったのか……それが明かされる本作最大の見どころ。
特に後者の理由付けをするには避けては通れない展開であり、後述の展開も含めて本作はシリーズで初めてPG-13指定された。

新三部作の、そして続三部作を除くスター・ウォーズサーガにおける最後の戦いであり、最も激しく、長く、そして哀しいライトセーバー戦である。



背景

ジェダイによる共和国転覆――――。
非常時大権を最高議長から取り戻すべくメイス・ウィンドゥらジェダイマスター達はパルパティーンと対峙するも、シス卿ダース・シディアスとしての強大な力、そしてアナキンの心の迷いから齎された一閃により敗北。
銀河は暗黒の時代を迎える…。

シディアスはアナキンを新しい弟子に迎え、上記の出来事をジェダイが陰謀を企てたと捏造し彼らに大罪人の汚名を着せる。
一連の流れに好機を見たシディアスはついにオーダー66を発令し、クローン・トルーパー達に銀河各地のジェダイを次々と抹殺させていく。
また、ヴェイダーにもトルーパー部隊を率いらせ、ジェダイ聖堂を襲撃・壊滅させる。
その後、溶岩惑星ムスタファーに潜伏していた、「共和国の敵」で「シスの配下」だったヌート・ガンレイ独立星系連合幹部を皆殺しにするよう命令を下した。
そして自身は元老院に立ち、新しい秩序と平和のために共和国を解体し、自らが統治する銀河帝国の設立を宣言する。
それは万雷の拍手で承認され、銀河帝国皇帝とシス国家が今ここに完成したのである。


悲劇、そして対峙

共和国の滅亡とジェダイ聖堂襲撃、そしてオビ=ワンからアナキンが暗黒面に堕ちたと聞かされ、度重なる事態に不安を募らせるパドメ・アミダラ。
夫の身を案じ、アナキンが向かったムスタファーへ船を走らせ、再会した彼に真相を問い質そうとするが……この時点で二人のすれ違いは深刻なものとなっていた。

オビ=ワンから恐ろしい話を聞いたの…あなたが暗黒面に寝返って大勢の子供を殺したって…
僕らを仲違いさせようとしているに違いない*1

パドメに対して表面上は否定しつつもこの時、アナキンは確かに自覚していた。
自分がシディアスの弟子としてジェダイの掟に背き、罪を重ね続け、後に引けないところまで堕ちてしまったということを。
心で自覚していてもパドメにはっきりそうだとは言えず、己の所業を肯定する現実逃避の為に、その道を突き進むしかなくなっていた。

パドメは夫が暗黒面に堕ちたとは信じられず、「アナキン、私はあなたの愛が欲しいだけなのよ」「私と一緒に行きましょう、そして何もかも新しい場所で子供を育てるの」と彼を必死に説得するが、その言葉は届かなかった。
アナキンは「愛だけじゃ君を救えない。必要なのは強い力だけだ。」「僕は銀河に平和を齎した!いずれ僕が最高議長を倒し、そして二人で銀河を支配しようじゃないか!」などと己の力に溺れ、欲望に目が眩んでいたのだ。
本来は後戻りできない所まで道を踏み外した罪悪感、現実から目を背けるための建前だったものは今やアナキンにとって真実と化し、己が傲慢さに支配された。
この言動にはパドメもオビ=ワンの話が真実だと確信し、目の前の夫がかつての優しい心を持った青年ではないことに落胆してしまう。

強い力、銀河の支配。パドメにとってそんなものはどうでもよかった。ただ家族が側にいてくれるだけで良い。そんな当たり前の幸せを願っていただけなのだ。
それが今はどうだろう。ジェダイの裏切りを主張し、オビ=ワンに弟子とは思えない不信を覗かせるアナキン……
彼の犯した所業、描かんとする未来が理解できず、「アナキン、私死にたい…あなたが遠い人になってしまった…」と嘆くほどに弱りつつも、彼への愛と説得を止めなかった。
しかし……

嘘をつくな!!!

折悪しく、まさにアナキンが今もっとも信用できないオビ=ワンが姿を見せた。
彼はアナキンのいる場所を探そうと、密かにパドメの船に搭乗していたのだが、当然パドメは知らなかったし、知らないのはアナキンも同じだった。
特に疑心暗鬼を拗らせていたアナキンは、このせいでくすぶり続けていた不信が決定的なものとなり、彼女が自身を亡き者にするためオビ=ワンと策謀していたのだと解釈。
唯一信じていた妻からも裏切られたと誤解してしまい、彼が取った行動は……

裏切ったな。僕を殺すために連れてきた!!

激しい怒りと共に、あれほど愛したパドメをフォースグリップで締め上げることだった。
幸いオビ=ワンの制止によって解放され、パドメは意識を失いその場に倒れるだけで済んだものの、かつて愛し合っていた二人の行き着く惨状には、さしもの師も絶句するほか無かった。
だのにアナキンは何を言うかと思えば、裏切りを仕組んだのかと逆上し、パドメへの独占欲を露にしながら彼を責め立てるばかり。

オビ=ワンのかつての弟子は失うことへの恐れ、力への渇望、愛する者を持ってしまったがゆえの心の弱みにつけ込まれ、フォースの暗黒面に堕してしまった。
だが今のアナキンに恐れる物など何一つなかった。
何故なら、共和国を脅かしたジェダイを狩り立て、戦争の発端である分離主義者達を始末し、全バトルドロイドの機能を停止させ、終いに戦争を終結させたのは、自分だから。

この僕が平和と自由を、正義を、安全を新しい帝国に齎した!

あんたを殺したくないんだ

自分独りで銀河を救い、新しい銀河帝国を作った英雄である。今の彼は本気でそう思っていたからだ。
そしてオビ=ワンに先の不信からくる怒りを抱えた上でも、弟子として彼を殺したくないと思っていた。

新しい帝国(●●)だと!?

私は共和国に忠誠を誓った!民主主義にだ!!

言うまでもなく、アナキンの傲慢な主張はオビ=ワンにとって受け入れ難かった。
何故なら彼が忠誠を誓ったのは共和国であり、民主主義にだ。断じてシスの暗黒卿が興した銀河帝国などではない。

だが、少し前まで成り立っていた共和国は最早存在しなかった。
戦争を終わらせ、共和国の平和を一刻も早く望んでいたからこそ、オビ=ワンらジェダイは戦い続けてきた。
にもかかわらず……待っていたのは帝国の設立という形による争いの終わりだった。

後に始まる力と恐怖による独裁政治、こんなもの誰が望んでいただろうか。自由とジェダイ・オーダーが死んだ今、僅かなジェダイに残された道は帝国の頂点に君臨するシスを倒す他ない。
ここが最後のチャンス。失敗は許されない。
今のアナキンは単純な強さだけで言えばもはやヨーダですら手に負えない程になりつつあり、更に放置すればまだまだ強くなり続ける。だが、その精神はシスとしてもバランスを欠いていた。
その隙を突きアナキンを止められるのは、彼が親友として、肉親としての情を抱いていたオビ=ワン唯一人である。
アナキンを闇により深く引きずり込んで力を与える、銀河皇帝が傍に居ない今しか無い。ここでアナキンを逃がせば、銀河の平和への道は閉ざされてしまう。

仲間にならないのなら、敵と見るしかない

故に、オビ=ワンにはアナキンと手を取り合う選択肢など存在しなかった。
アナキン……もとい、ダース・ヴェイダーも師が味方につく気がない以上、言葉は無意味と見なし、両者の対立はライトセーバーの起動が示していた。

シスの論理だな、独裁主義だ。…私は義務を果たす
果たせるかな?

かくして、正義に殉じるはずの青と青のライトセーバー同士がぶつかり合う、悲壮な戦いの火蓋が切られた。


死闘

オビ=ワンとヴェイダーの戦いは、結論から言ってしまえば実に熾烈で、恐ろしく壮絶な泥沼の争いであった。

まず、アナキンのセーバーフォームであるシエンの派生型ドジェム・ソによる攻撃的な剣撃は、ヴェイダーとなってからいつもに増して激しい動きを見せた。
暗黒面のフォースによって更に荒々しさを増し、オビ=ワンを防戦一方に押さえ込みカウンターの起点を与えないほどの力を発揮した。
一方、オビ=ワンのセーバーフォームは防御主体のソレスであり、シエンが相手となっては受けに回るのが自然だが、不思議なことに防御がメインでありながら、ヴェイダーへの攻撃も鋭さは劣っていなかった。

これは両者が長年修行してきた仲であったがゆえに、互いの癖を知り尽くし、そして互いのフォームの影響を受けていたため。
その結果、防御も堅いシエン攻撃も鋭いソレス…と、それぞれ弱点を補い合うフォームに育っていたのだ。

攻防ともに秀でたフォーム同士の激突となれば、オビ=ワンの守りは押し切られて破られる兆しもなく、ヴェイダーも安易に隙を見せることは無かった。
フォームに依存しない生身による肉弾戦、フォースのぶつかり合いでも、両者は一歩も譲らなかった。
こうまで拮抗するのでは決着もつかず、まさしく膠着状態に陥るのも必然。

と言っても、二人の歳の差は離れており、そのままでは膂力と体力に優れる若い側…ヴェイダーが優勢になるのは明らか。
そこでオビ=ワンは正面から戦うばかりではなく、あえて足場が不安定な配管の上を移動する、狭い廊下に入り込むなどして立ち回った。
実はドジェム・ソには弱点があり、
  • 最大パワーを発揮するためには脚を強く踏み込む必要がある
  • 太刀筋は大きく振りかぶる傾向にあり、そのため盤石な足場や広い空間が必要
これらを見抜いていたため、意図的にヴェイダーが本領を発揮できないように仕向けていたのである*2


無論、先刻のパドメとの悶着やオビ=ワンへの執着によって、ヴェイダーの集中と力を削がれていることも膠着状態に陥る要因だった。
オビ=ワンも彼の精神的な弱さを見抜いているため、戦闘中でも「お前の教育を誤った、私のミスだ」と悔いながらパルパティーンの危険性を説き、彼を暗黒面から連れ戻そうと説得を試みた。
だがヴェイダーは聞く耳を持たず、「ジェダイの陰謀に早く気づくべきだった!」「ジェダイこそ邪悪の権化だ!」と、最後までジェダイが悪だと主張してはばからなかった。
これにはオビ=ワンも「そこまで腐ったか!」と失望を見せたが、彼の抱く感情がそれだけでないことは明らか。

かつてクワイ=ガンがタトウィーンでジェダイの才能を見出した少年アナキン。クワイ=ガンの死後、オビ=ワンは師の後を引き継ぎジェダイとしての技術や知識を教えて来た。
オビ=ワン自身も当時は未熟だったがゆえにアナキンを育て上げられるか不安でもあった。反抗的で無鉄砲なアナキンに振り回されつつも、彼なりに慎重に鍛えてきたはずだった。
だが、アナキンは暗黒面に堕ちてしまった。パルパティーンの怪しさに気付いていながら結局アナキンを奪われ、懐柔させてしまった後悔の念だけがオビ=ワンを包んでいたのだ。


この「ムスタファーの戦い」は戦闘シーンの激しさもさることながら、戦いの舞台が次々と移り変わっていくのも見どころの一つ。

  • 発着場
最初にパドメとの悶着があった場所。

  • メインコントロールルーム
ガンレイ総督が物言わず横たわる、分離主義者たちの死屍累々の部屋。
元々この場所は火山の噴火口と位置が近く、噴火時に流れ出る溶岩流に晒されるかもしれない危険性を考慮し、堤防にシールドを張って溶岩を無効化していた。
それがヴェイダーの力任せに振り下ろした一撃でシールド発生機が破壊されたものだから、シールド消失により溶岩に飲まれてしまうことに。

  • 堤防
コントロールルームを溶岩から守っていたが、シールドを失ったことで支えていた柱も溶岩の熱で溶けてしまい、たまたま堤防の上で戦っていたオビ=ワンとヴェイダーもろとも溶岩流に落下するハメとなった。
二人はかろうじて柱の高所にしがみつき安置に留まっていたので、溶岩に沈まなくて済んだ。
しかしこのままだと、溶岩流の先にあるマグマの滝に落下してしまうため、いつまでも悠長に戦ってはいられない状況だった。

  • 筏型ドロイド、小型作業ドロイド
溶岩の海を滑空するドロイドたち。
マグマの滝から逃れるべくオビ=ワンが前者に飛び移り、ヴェイダーも後者に着地した。
ちなみにオビ=ワンは柱に括り付けられたケーブルを使い、ターザンのごとく勢いをつけて飛び移ったのに対し、ヴェイダーはフォースによる驚異的なジャンプ力をもって後者のぴったり頭上に降り立っている。
こんな不安定極まる灼熱地獄でも二人は苛烈なセーバー戦を繰り広げており、決着も困難を極めた。
しかも途中でヴェイダーがオビ=ワンと同じドロイドに乗り込んでおり、依然としてヴェイダーの動きは見切れているが、先にオビ=ワンの身体が力尽きるのは時間の問題という危機的状況だった。

  • 岩場
自分の残り体力を考え、オビ=ワンがドロイドから飛び移って降り立った最後の場所。
この時、しっかりとした足場にいるオビ=ワンといつ沈むかもわからない筏の上にいるヴェイダーという構図になっており。どちらが有利かなど言うまでもない。
岩場に立ったオビ=ワンも勝利を確信して、「お前の負けだ!地の利を得たぞ(I have the high ground)」と叫び、降伏を促した。


決着

長らく決着がつかなかった師弟の戦いの末、ヴェイダーが取った選択は信じられないものであった。
安定しない足場から跳躍し、地面に足を付きカウンターの構えに入ったオビ=ワンの懐に突っ込み、相手のカウンターを受け流した上で更なるカウンターを返して勝利をもぎ取るという、あまりに無謀な道。
僕の力を見くびるな!」と自信に満ちたヴェイダーに対し、先が読めていたオビ=ワンも「やめておけ」と制止する程に勝ち筋の見えない選択であったが、それでも決行した結果……



オビ=ワンが繰り出したカウンターの一撃をまともに受け、左腕と両足を切断され、敗北した。



ヴェイダーの一手は、客観的に見れば自殺行為も同然であり、オビ=ワンもアナキンには内心犯して欲しくはなかった愚挙である。
ヴェイダーがもう少し冷静であれば、近くまで駆けつけたシディアス卿の気配を感じ取って時間を稼ぐなり、より遠くの地面へと高く跳躍してオビ=ワンから距離を取って仕切り直すなり、安全で堅実な対処も出来ただろう。少なくとも、体力面では若きヴェイダーが完全に勝てることは保証されていた。
だが、ここまでの間……二度困難な大ジャンプを成功させたヴェイダーは、その無謀さも理解出来ない程に暗黒面の力が齎す万能感に支配されていた。
そしてそれ以上に、長年オビ=ワンに対して密かに抱き続けていた「能力では自分が優っている」という反骨精神や鬱憤が禍して、オビ=ワンの言葉に容易に触発された*3


ヴェイダーの末路は無残なもので、手足とバランスを失って地面を転がり、敗北感と激痛に苛まれうめき声を上げながら必死に地を這っていた。
ジェダイの予言は間違っていたのか……変わり果てた弟子を含め、望まなかった結末にオビ=ワンは慟哭の声を上げることしかできなかった。

選ばれし者だった――シスを倒すはずのお前が、シスにつくとは!フォースにバランスをもたらすはずが、闇にとらわれてしまった!

「フォースにバランスをもたらす者』。そう予言され、ジェダイに利を齎しシスを打ち倒すと信じられてきたアナキン。
だが選ばれし者は暗黒面に堕ち、ジェダイはほぼ壊滅。共和国も崩壊し、シスは勢力を拡大した。
そしてそのアナキン……ヴェイダーも今は、血の涙を流しながら彼への怒り、嫉妬、憎しみを込めた呪詛の言葉を吐いていた。

あんたが憎い!!!!

ヴェイダーからしても、到底受け入れられない結末であったが、その理由はもちろんオビ=ワンとは全く異なる。
オビ=ワンがもっと自由を与えていてくれれば母親を救えたかもしれない。オビ=ワンよりも自分の方が強いはずなのにマスターになれない。
それどころか自身に相応しい任務すら彼に横取りされた。議長をスパイさせようとした。パドメに裏切りを仕向けた。
親愛なる師だったオビ=ワンも、結局憎きジェダイの一人でしかなかったと、憎悪を煮えたぎらせていたのだから。

弟だと思っていた…愛していた…

やがて灼熱のマグマがヴェイダーの服に燃え移り、全身を焼き尽くす。
身を包む炎を掃うことも逃げることも叶わず、ただひたすら苦しみに悶えるヴェイダーを見ていられず、オビ=ワンは彼のライトセーバーを拾い上げその場を去った。
これは接近してくるパルパティーンから逃れるために一刻の猶予も無かったという理由もあるが、
加えて「戦う術を失った生物を殺害することを許されない」というジェダイの戒律によって、
その義務に従っていたオビ=ワンには、手足を切られマグマに焼かれて苦しむアナキンを介錯してやれず、
私的にも深く愛していたアナキンを自らの手で殺めることは出来なかったのである。

長き哀しき師弟対決はオビ=ワンの勝利に終わるかと思われたが…。
その後のことを思えばヨーダの敗北とは別の形で、光と闇の戦いにおける旧世代のジェダイの限界、そして予言に記されていた「フォースにバランスをもたらす」ことが、光を絶対視するあまり闇を否定していたジェダイ・オーダーにも向けられていたことを暗示した戦いでもあった。


余談

  • EP6のアナキンの頭部の大きな傷は当初、オビ=ワンによる刀傷の痕と言われていた。しかし実際は火傷の傷であった事がEP3で判明している…かに見えたのだが、後のスピンオフ『ケノービ』にてマスクの左半分を破壊するシーンがあり、こっちが傷の正体とも取れる。まぁどう見ても火傷の傷じゃないしね
  • この殺陣シーンは一部スティーブン・スピルバーグが監督している。また、ものすごい目まぐるしい戦いだが早回しやスタントを全く使っていない、クリステンセンとマクレガーによるガチ演技なのだ(フレームをちょっと削って微加速したカットはある)。
  • 噴火の映像は一部本物の映像が使用されている。エトナ山が噴火したと聞いて飛んでいったとか。
    • 似た話が日本国は1986年の三原山噴火にもあり、当時「ゴジラ」でゴジラが三原山に落ち、続編で復活する可能性があったので、スタッフが勇躍して撮影に行ったが、あまりに危なくて資材を放り出して撤収したという。
  • EP3の数年後を描くコミックで、ベイダーが「あの時の戦い」を振り返る場面がある。サイボーグ化されてある意味冷静さを得た自分なら、地の利を得たというオビ=ワンをフォースのパワーに物を言わせて首を吊り上げ、マグマの川に引きずり落として焼き殺す、というビジョンを見ていた。
  • ムスタファーはもともと地形が険しく、それだけ秘密基地を作っても目につかないという利点がある。そのため以前から紛争・戦いが多発しており、単に「ムスタファーの戦い」といっても他にも多数起きている。
    • 「クローンウォーズ」では、フォース感応者の赤子を拉致したシスたちとの闘いと、ダース・モールサヴァージ・オプレス兄弟およびプレ・ヴィズラ一味によるブラックサン首脳部の襲撃・暗殺がムスタファーで行われた戦闘として有名。前者ではまだジェダイ・ナイトだったアナキンが関わっていたが、この時点では後にジェダイと真逆のシスに堕ちた挙げ句ここで敬愛する師と激戦を繰り広げるとは思いもしなかっただろう。
    • 戦後を描いたコミックでは、ヴェイダーが復活したシスの暗黒卿モミンと戦っている。

  • オビ=ワンのセリフ「地の利を得たぞ!」は原語版だと「I have the high ground!」となっているが、英語圏では迷言としてより有名らしく、よくネタにされている。(実際にオビ=ワンが降り立った岩場はそれなりの高さがある)
  • 日本語吹き替えの「あんたが憎い!」というセリフは丸一日かけて何十回とリテイクされた。






「追記修正しないなら、敵と見るしかない」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年10月07日 23:06

*1 補足すると、シディアスは事前に、オビ=ワンがアナキンのことでパドメと相談を持ち掛けた件を、「どうやら不倫を犯した上に、その関係につけこんでクーデターを目論むジェダイの仲間として巻き込んだらしい」という具合に、わざと誤解を与える表現でアナキンに吹き込んでいる

*2 EP3小説版では、先のドゥークー伯爵もこの弱点に着目し、アナキンの下半身を積極的に狙うことで翻弄する一幕があった。

*3 ゲーム版EPⅢではこの選択が成功してオビ=ワンを返り討ちにするIFも存在するため、全く成功の見込みが無い愚挙ではなかった可能性もある