ギン(ONE PIECE)

登録日:2009/12/19 Sat 23:05:59
更新日:2024/04/05 Fri 23:06:14
所要時間:約 4 分で読めます






……あんたじゃおれには勝てねェよ




漫画『ONE PIECE』の登場人物の1人。

【プロフィール】

本名:ギン
異名:“鬼人のギン
所属:クリーク海賊団
所属船:ドレッド・ノートサーベル号
役職:戦闘総隊長
懸賞金額:1200万ベリー
年齢:25歳→27歳
出身地:東の海
誕生日:4月7日*1
星座:牡羊座
血液型:S型(現実だとO型)
初登場:単行本5巻・第44話・『三人のコック』
好物:サンジがつくったピラフ(チャーハンとする資料もある。後述)
CV:小野健一

【概要】

クリーク海賊団の戦闘総隊長。
実質的にクリークの右腕ともいえるNo2の地位で、クリーク・部下双方から信頼されている。
目元の濃い隈、バンダナとピアスを付けているのが特徴。

【性格】

「鬼人」の異名通り、相手が誰であろうと、たとえ命乞いをしようとも、クリークの敵とあらば躊躇なく殺す残忍にして冷徹な男。
だが船長であるクリークを非常に尊敬している『忠臣』でもあり、良く言えば『律儀』、悪く言えば『妄信的』。こうした点はある意味ベラミーと通ずるものがあるといえるかもしれない。

しかし、餓死寸前だった自分に無償で食事を出してくれたサンジに大きな恩を感じ、絶対服従しているはずのクリークにサンジとバラティエを見逃すよう泣いて懇願するなど、義理堅い一面も持つ。
また、『偉大なる航路』へ行こうとしているルフィに対し生き急がないよう忠告するなど、気遣いの良い面を見せる。


【戦闘能力】

海賊の平均レベルの低い東の海ではかなりの強豪で、当時のサンジさえ圧倒。
サンジはパールとの連戦で消耗していたのは加味する必要があるが、ギンもギンで追ってくる海軍をしんがりとして戦い、そのまま七日間も食事をとらず疲労困憊だったところをさらにパティにボコられたので*2、非常に消耗していた。

戦闘時は先端に鉄球が着いたトンファーのような武器を使って戦う。
その一撃はサンジの蹴りを受け止め、戦艦の大砲すら通じないと称するパールの鎧を叩き割る*3ほどである。
さらに、敗北のダメージと錯乱状態があったとは言え、自身も毒で瀕死の状態でありながらクリークを一撃で昏倒させてその巨体を担いで立ち去っている。

ちなみに懸賞金額(1200万ベリー)は長らく判明していなかったのだが、これは同じ東の海の船長クラスには僅かに劣る*4が、幹部クラスとしては破格の金額である。
具体的に言うとジャンゴやニャーバン兄弟、魚人海賊団の三幹部はいずれも1000万未満で、モージとカバジにいたっては賞金首ですらない。
(魚人海賊団の場合は賞金額が上がらないように立ちまわっていたせいでもあるが)
そして、船長の額(1700万ベリー)の約7割とかなりの高倍率。*5
クリークは「騙し討ちと卑怯な武器、数の暴力」が強さの要で、個人の能力はせいぜい怪力自慢程度であり、立場上ギンの活躍がクリークの評価に加味されうることも考慮すると、戦闘力ベースで平等に評価したらギンの方が上という可能性も……

また精神力の方も、サンジのピラフと助命懇願の件から甘いイメージが付きがちだが、いざ必要となれば心の底から思う恩人であろうと、敢えて自身の手で叩きのめす覚悟を持つ「鬼人」の二つ名に恥じない冷徹な精神も併せ持つ。


【来歴】

サンジがまだ海上レストラン『バラティエ』で働いていた時に登場。

フルボディ大尉の船に捕らえられており、登場早々餓死寸前(フルボディ曰く「7日間何も食ってない」)で、一銭も持っていなかった。
看視していた海兵たちに暴行を加えて逃走し、拳銃片手にバラティエ店員を脅し食事にありつこうとするも、まともに戦える状態ではなかったことや荒くれコックのパティが相手だったため返り討ちにあいコテンパンにやられる。
そのまま摘み出されたが、サンジに施しのピラフを振る舞われ何とか復活。

のちに判明するのだが、彼が捕らえられていたのは『偉大なる航路』に入って早々に王下七武海ジュラキュール・ミホークにより艦隊がほぼ壊滅させられ、
何とか東の海に戻って来た際、海軍に追われクリークを逃がすため身代わりになっていたためだった。
そのため『偉大なる航路』の怖さを知っており、ルフィにその危険性を語った。
(が、当の本人は行く気マンマンで、ギンにしても『そこまで決意が堅いなら』と無理に引き留めようともしなかった)

腹一杯になった後、サンジに礼を述べクリークの元に帰っていった。


その後疲弊したクリークや部下たちを連れ再びバラティエに現れる。
店を襲わないことを条件にサンジから食事を得るが、食後にクリークは約束を平然と反故にし、ギンもやむを得ず戦闘に加わる。

ゼフを人質に取るもなおも屈しないサンジをパールが追い詰めるがそれを止め、
自らケジメを付けるべくパールを叩き伏せサンジに戦いを挑む。
既に満身創痍のサンジを圧倒し、止めを刺すようクリークから命令されるが、
サンジに優しくされたことにより『情』に目覚め、バラティエ占領を諦めるように進言。
しかし、それにクリークは激怒、粛清のために猛毒ガス弾『MH-5』を使用する。その際『マスクを捨てろ』と命令されこれに従ってしまう。
ルフィが他の船員からマスクをガメてサンジとギンに与えたが、ギンはルフィ自身のマスクが無いことに気付きそのまま投げ返した。
5分も毒ガスに耐え(常人なら普通に死んでいる)、ゼフの機転とパティらの処置の早さにより何とか即死を免れた。
ルフィに敗れくるくるパーになったクリークを小突き気絶させ、体制を立て直し、再び『偉大なる航路』入りをサンジに誓った。
この時のサンジとのやり取りは異常にカッコいい。

が、毒ガスの威力が思ったより大きかったようで、クリークを抱えた瞬間吐血してしまう。 
『あと数時間の命かもな』と言い残しながらも『麦わらに伝えてくれ。偉大なる航路でまた会おう、ってよ』といつかの再会を約束してバラティエを後にした。その後の消息は不明。(もう現実時間で四半世紀近く再会できてないが
是非とも助かっていて欲しいところだが、後に判明したプロフィールでは2歳加算されているので生きてはいるのだろう。

作中序盤(東の海編)で最高クラスの
その漢っぷりからファンが多く、バギーボン・クレークロコダイル等の懐かしの面子が再登場しているので期待する人も多い模様。


【余談】

  • トドメ
何気に自身を除くクリーク海賊団のネームドキャラ全員にトドメを刺している。

パール→自分がゼフを人質にとったせいで一方的に嬲られるサンジを見ていられずせめて自分で殺す為に盾を破壊して失神させる
クリーク→ルフィに敗れて錯乱してるところを腹パンで失神させる

おまけに戦闘面でも強い描写ばかりで実力の底を見せることなく勝ち逃げしたのもあり、
一部のファンから「クリーク海賊団を一人で壊滅させた男」とネタにされる事もある。

ギンのプロフィールにもある「ピラフ」だが、ファンの間でチャーハンなのかピラフなのかがよく議論されている。

というのも短時間でできるチャーハンに対してピラフは生米を炒めた後炊き込みなので時間がかかり、「飢え死に寸前のヤツを前にピラフなんて作るかよ、チャーハンならさっと作れるだろ」という意見もあれば、「時短レシピ的に"ピラフ風"で作ったか、本来客の注文で作ってたorまかない飯だったのを出したんだろ」という見方も。
前者の説を支持してか、公式レシピ本ではチャーハンとされている。

どちらにせよ「ピラフでもチャーハンでも飢死寸前のヤツの胃腸には酷すぎる。いくら作中人物が頑丈でも中々外道じゃね?」という身も蓋もないツッコミが入ったりもするが、
そもそもサンジも2ヶ月以上マトモな食料がない(あっても衛生的ではないだろう雨水程度)中生き延びたし、ゼフに至っては片足落として飢えを凌ぐという壮絶な経験をしている。
またゾロも9日間飲まず食わずの状態のところに踏まれて泥だらけのおにぎりを食べているので、多分この世界の人間はみんな餓死寸前だろうと並外れて頑丈な胃腸をお持ちなのだろう。

ちなみにONEPIECE公式YouTubeチャンネルの【仲間がいるよTube!!!!】にて、
バラティエの元になった「薔薇亭」で振る舞われていた料理として「作り方がチャーハンのピラフ」という料理がかつてあったらしく(現在はやきめし)、
ここから「チャーハンでもありピラフでもありやきめしでもある」という結論を出している。




できません…!!首領クリーク…!!!!
俺には…この項目を全消しできません…!!

だって俺は…

あんなに優しくされたのは…
生まれて初めてだから…

だから俺は全消しできません!!!!


首領クリーク、あわよくば……



………あわよくば!!



この項目を……


追記、修正するわけにはいかねェだろうか………!

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  • 27歳
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  • バラティエ
  • 懸賞金1000万越え
  • 全世界人気投票84位
  • 初登場がクリーク編~ローグタウン編終了まで

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最終更新:2024年04月05日 23:06

*1 銀の原子番号47が由来

*2 腹は満たされてもそのダメージまで都合よく全快するはずはないだろうし

*3 これはサンジの蹴りですら破壊出来なかった。当時はまだ格下相手との喧嘩程度の戦闘経験しかなかったとはいえ、初登場の時点で木製バット21本を一撃でへし折る力を持っている。

*4 例外としてアルビダが500万ベリー

*5 (船員以前に海賊狩りとして名が通っていた)序盤のゾロとルフィの関係に近い。