登録日:2009/09/08 Tue 22:00:29
更新日:2025/04/02 Wed 12:53:55
所要時間:約 17 分で読めます
●目次
【プロフィール】
本名:バギー
異名:道化のバギー→千両道化のバギー
年齢:37歳→39歳(新世界編)
肩書:
四皇
所属:ロジャー海賊団見習い→バギー海賊団船長→海賊派遣会社バギーズデリバリー座長→
CROSSGUILD代表
という名のスケープゴート
役職:
船長→座長→
表向きの社長
所属船:オーロ・ジャクソン号→ビッグトップ号→ビッグトップブラスター号
懸賞金:1500万ベリー→七武海就任により取り消し→
31億8900万ベリー
悪魔の実:バラバラの実(
超人系)
覇気:不明
身長:192cm
血液型:F型(現実ならB型)
誕生日:8月8日(バラバラ=8、8)
星座:獅子座
出身地:偉大なる航路
趣味:宝の地図集め
初登場:単行本2巻・第9話・『魔性の女』
好きな食べ物:ホットドッグ
嫌いな食べ物:
トマト
CV:
千葉繁 /
木村昴(幼少期)
演:ジェフ・ウォード
【概要】
懸賞金平均額が300万ベリーな「
東の海」ではトップクラスの1500万ベリーの海賊。
指摘や聞き間違いでも即キレるコンプレックスらしい
丸い大きな赤っ鼻がトレードマーク。また、劇中では背が低く見えるが実際は
ルフィより20cm近く背が高い。
髪の色は明るい青で本編登場時点ではかなり長いが、帽子に納めたり頭の後ろで一つ結びにまとめていることが多い。
顔に派手なペイントを入れているが、時期によってデザインが異なり、以下のように変遷している。
- 初登場時:額にクロスした二本の骨、両目の上下に縦線(目の線は原作では青、アニメでは赤)
- ローグタウン編:額に青い大きな十字、両目の下と顎に青い線
- 偉大なる航路編前半:両目とその周りに計六個の緑色の丸(この時のみ口紅も緑色)
- インペルダウン編以降(ワノ国編まで):初登場時と同じクロスした骨と両目の縦線(原作とアニメでの色の違いも同じ)
【人物】
口癖は
「ハデに死ね!!」など語頭にハデと付く。
が、実際の彼は「派手」とは程遠い心配性かつ臆病な性格で、普段の威勢のよい振る舞いは半分くらい演技。
ならば計算高いかというとそうでもなく、持ち上げられれば話が盛られていようと有頂天になる、派手な宴を事あるごとに開催するなど、お調子者な棟梁としての側面もあり、良くも悪くも小市民的な人物。
偶然知り合った
ガイモンさんや
エースと打ち解けたり、ルフィに感謝されて良心を痛めたりと、今一つ悪人に徹しきれない人情味もある。
頂上戦争終盤で瀕死の
ジンベエとルフィを受け止めた際もすぐに放り投げずに
赤犬の攻撃から身を守り(自分の身を守るためでもあったが)、
ローに2人を渡すよう言われた際も
「どこの馬の骨だってんだ?」と言ってすぐに渡そうとしなかったりと彼らの身を案じるような行動も見られた。
あまり他人の意見に振り回されないルフィとは正反対のパーソナリティと言えるかもしれない。
当初こそ街を一つ占拠して住民の財産を奪う、余興替わりに家々を吹き飛ばす、バカにされたと勘違いして部下をあっさり処刑する、
ナミの話題逸らしに乗らずにルフィを殺せと命じるなど、今に比べるとギャグ要素が希薄で残虐で悪辣な振る舞いが目立った。
が、ルフィにぶっ飛ばされ、手首足首から先と頭だけの状態で彷徨って以降(後述の扉絵シリーズ『小さなバギーの大冒険』がここを描いたもの)は、自分に付いて来る部下は彼なりに大事にする様子が散見されるようになる。
流石に独りぼっち(しかも胴体のパーツが無いチビ状態)で海を彷徨った経験が堪えたのだろうか。
(なお、アニメ版のバギーの葬式では、一般の部下から生きているころはおっかない人だったが海賊として好き勝手出来たのはバギーが居たからと言われている。)
掲げる
夢も「世界中の財宝を集める」、ルフィに
「宝とは金銀財宝のこと」と説く、そもそも悪魔の実を食うのではなく売って大金を得るために盗むなど、趣味嗜好もわかりやすく俗物的。
見習い時代には、周囲が金銭欲の薄い能天気なメンバーばかりだったからか
「海賊というものをわかっていない」と
シャンクスにこぼしていた。
そんな彼だが、
話術、天運、偉い人間とのコネ、資金力、名声、カリスマ、金への嗅覚その他いろいろ…と、企業家としての才能は
何で海賊なんかやってるんだと言いたくなるほどに持ち合わせており、それでもって船員をガンガン増やしていくことで本人の弱さを補って余りある戦力を確保している。
やっていることは闇のブローカーとして暗躍していた
ドフラミンゴに近いかもしれない。
自身が行方不明になった時も、
救出が無謀だと判っても一味は離散しなかったり、新世界編では多くの部下(しかもバギーより戦闘能力が上の凶悪な連中)を作って
破格の地位を得たりしているので、弁舌とカリスマ性は作中随一。
新世界編では戦闘能力ではなく話術に磨きがかかり、クロコダイル傘下の海賊達の前で演説を打ち、一瞬でバギーに寝返らせてみせた。
総じて臆病でありながら、
白ひげをはじめとする新世界の恐ろしさを知ってなお海賊をやっている神経の図太さ、格上にボコボコにされ、命の危機に瀕してなお夢を語る胆力もまた数少ない彼の強みといえる。
【戦闘能力】
基本の武器は
ナイフ。バラバラの実の能力を活かしたトリッキーな闘いをする。
また、町一つ吹き飛ばす砲弾“特製バギー玉”や、それを改良・小型化して衣装に仕込んだ“マギー玉”など、派手好きを反映してか
大砲をぶっぱなしたがる一面も。
作中の描写を見る限り、バラバラの実以外の基礎戦闘力はお世辞にも高いとは言い難いので、
覇気を習得しているかどうかは不明。ただ、バギー本人の身体能力もからっきし
というわけではなく、
巨漢のジンベエ+ルフィを抱えて、軽々移動し、遠くへ投げ飛ばすことも可能と、腕力についてはそれなりに高い。
総合的にいえばワンピースのキャラの方では弱い方に入るかも……
◆悪魔の実の能力
「おれは斬っても斬れないバラバラ人間なのさ!!!」
超人系
悪魔の実『バラバラの実』を食べたバラバラ人間。
体が自在に
バラバラになり、バラバラになったパーツは一部を除き空中を自在に飛行させられる。
また、能動的にバラバラになるのみならず、刃物で切り裂かれて体を真っ二つにされた場合もオートで身体が分離するため外傷にはならず、事実上斬撃を完全に無効にできる。
見えてさえいれば飛んでくる物体をその場でバラバラになって避けることもできるため、こと回避に限れば非常に優秀。
バラバラになっても足の裏は地面についてなければならず、バラバラにしたパーツはその足の裏を中心とする球形の有効範囲内でしか飛ばせない、という制約があるが、その条件さえ守っていれば事実上の
飛行能力を持つに等しい。推力も必要ないため、
ロケットパンチやロケットキックをコントロールして打つ事も可能である。
なおこの時足の裏が地面についていなかった場合はそのまま落下し、浮かせているパーツが足に引きずられて一緒に落下する。
また、うっかり有効範囲を逸脱してしまった場合、出たパーツは範囲内に戻すまで飛行できなくなる。
また、無制限にバラバラにできるわけではなく、作者のコメントによれば「バギーがコントロールできるサイズはブツ切り程度まで」が限界とのこと。
なお、これらの制約は「バラバラにしたパーツをバギーの意思で操作・飛行させること」に対してかかっているようで、たとえコントロールできない状況に陥ろうとも能力者にダメージはいかない。
細切れになろうとパーツ同士が数十キロ離れようと、バギー本人はしっかり無事であった。
ちなみに、ゲーム版では「空中でバラバラの能力を使えない」だとアクションの幅が狭まるためか、設定を無視してジャンプ中でもバラバラになれるケースが多い。とはいえ後述のバラバラせんべいのように、原作でも足が地面を離れながらバラバラになっている描写はあるので、単に「バラバラになれる&分離したパーツ同士の距離を自在に操作できる能力」と考えるのが自然なのだろう。
離れた状態で思うようにコントロールできないことを除けばたとえ粉微塵に切り刻まれても、即座にくっつくことができるため斬撃は無効。
作中では(
覇気を使っていたのかは不明だが)なんと世界最強の剣士である
ジュラキュール・ミホークの斬撃も
無効化している。
一方で、
斬撃以外の攻撃、例えば打撃や衝撃、銃撃、または熱や冷気、電撃といった自然系、要するに「バラバラで避けられない攻撃」には非常に弱く、直撃すれば普通にダメージを受けてしまう。
しかも分離状態でも肉体の感覚は繋がっているため、どこかのパーツがそれらの攻撃を受ければ当然全体に影響が出る。
特に頭部が分離した状態では首から下が無防備になりがちなため、あっさり捕縛されたり金的を喰らって悶絶し身動きがとれなくなったりと割と弱点も多い。
そもそもバギーがルフィと戦った初期からあまり戦闘力は伸びていないまま。
現に一度戦ったことがあるルフィや、集団脱獄時に実力を見定めた
Mr.1からは「弱い」と評されていた。
そもそもこの実が持つ優位性も、新世界の猛者は能力を使わずとも斬撃を受け止めるのはおろか、空中浮遊も当然のようにしてくる。
出てくる技が今のところ防御・回避か常人の技に+αしたものしかなく、他の実は読者に「そこまでできんのかよ!」というほど応用が効くのに対し随分と不遇な扱い。
ただしこの実に限らない話ではあるが、鍛え方次第で能力のパワーアップや応用もあり得るものではある。傾向を見るに、覚醒した時はマジで恐ろしいことになることが予想できる。
……本人が本人なのであまり期待できない事だが。
一応対剣士には非常に有効。
斬撃でダメージは受けないが切断されはするので、“斬った”と思わせることで油断を誘い、隙を見せた相手に奇襲を仕掛けることが出来る。
現に
東の海編では
ゾロがそれで脇腹を刺された。後ろから狙うという卑怯なやり方だが何気に"背中の傷は剣士の恥"としているゾロに対し、唯一背中から重傷を負わせた人物である。
また、斬撃以外の攻撃には弱いと言ったがそれは受動的な回避ができないだけで、読めている攻撃であれば任意にバラバラになって回避はできる。
つまり、
見聞色の覇気を習得出来れば一転して強敵になりうるのかもしれない。
インペルダウンでは自身が能力者であることを隠して自力で脱獄しているほか、作者によれば
ドフラミンゴ の「鳥カゴ」からも脱出可能らしい。
斬撃に対して無敵で打撃には弱いという性質は、打撃に対して無敵で斬撃には弱いゴムゴムの実と対になっているといえる。
戦法で言っても、基本的に素手の肉弾戦を好むルフィに対し、ナイフや爆弾など道具を多用するバギーとで対照的。
一方で「体技のリーチを直接的に伸ばす能力」と性質的に似通っている能力でもあり、そういった意味では「最初の
ライバルキャラ」として面目躍如の感もあるか。
◆技
手や腕を本体から切り離し、相手を攻撃する。
そのまま殴ったり、握ったナイフで刺したり、掴みかかったりと臨機応変に使える。所謂ロケットパンチも出来る。
腕ごと発射して、相手に受け止められたところを即座に手を切り離して追撃を加える奇襲技。
作中ではこの攻撃でルフィの麦わら帽子を傷つけた。
手を本体から切り離し、低空飛行で相手の足元を狙う技。
靴の仕込みナイフを展開した状態で、下半身を手裏剣のように回転させながら発射する。
攻撃を受けそうになったとき、そこの箇所を切り離して避ける。だが、打撃攻撃だとほぼ無意味。
全身を細かく分離し、その全てを操りながら相手を襲撃する。
ただし能力の制約上、足だけは飛ばす事ができない。勿論痛覚も繋がっているので、その足を狙われると弱い。
相手を空中に放り投げ、相手を落下の際に空中にある体のパーツで相手の体に捻りを加えて頭から地面に激突させる。
アニメオリジナル技。
バラバラ砲の派生であり、手をグーにしたまま切り離してロケットパンチを繰り出す。
アニメオリジナル技。
下半身を切り離して相手を蹴り飛ばす。
アニメオリジナル技。
上半身を切り離してダブルスレッジハンマーを叩き込む。
ルフィとのコンビ技。
自らの身を
盾にして敵の攻撃を防ぐ技。
作中では世界最強の剣士“
鷹の目のミホーク”の斬撃を自らの身を盾にして防ぎ、ルフィをサポートした。
――って何しとんじゃクラァ!!! 麦わらァ!!!
ゴムゴムの身代わり!!!
やめんかバあバババババ!!!
……当然ながらほぼ意味を為していない技だと思われる。
防いでいるのが打撃ならともかく、相手は剣風だけで山を裂く斬撃。
そもそもルフィがセーフだったのは自分からしゃがんで避けているからであり、効果があったとしてもせいぜい視線遮断程度のものだろう。
しかし世界一の大剣豪ともあろう者が、わずか数メートルの距離を感知できない見聞色だとも考えにくいため、バギーは完全な斬られ損である。
ところでミホークは自分でも斬れない(有効打にならない)存在に驚いたのかなんなのか、二度目は試すように細切れにしていて、なんとなく遊んでいるようにも見える。
わずか一瞬でもおもちゃになることで気を引いたというのが我らがバギー船長の戦果と言えるだろう。
ただしミホークも学習はしたようで、再会したときはプライドもへったくれもないやり方でバギーに制裁を加えたが。
◆道具
バギーが独自開発した砲弾。
「小さな村程度ならたった一発で滅ぼせる」とされ、射線上にある複数の建造物をまとめて撃ち抜き吹き飛ばす威力を誇る。
欠点としてはあくまで「砲弾」であるため大砲から発射する必要があり、普段から持ち運びするには不向き。
自分の名前を付けるだけあってバギー本人もかなり愛着があるようで、再会したルフィにこの砲弾のことを覚えていないと返答された際には寂しそうに落ち込んでいた。
喰らえ!!! “特製マギー玉”っ!!! 消し飛ぶがいい!!!
バギーが新たに開発した小型のバギー玉。
「名前変わっとるがネ!!!」
射程こそ短くなったようだが、身体に仕込んで持ち運び発射するなど
暗器的な運用が可能になった。
威力はバギー玉から据え置きであり、「携行火器」として見た場合破格の威力を持つ。
その威力は、覇気習得前とはいえルフィのギア2で吹き飛ぶだけでほぼノーダメージだったインペルダウンのミノタウロスに深手を負わせたほど。
ただしミホークに対して近距離から放った際には黒刀で事も無げに弾き返され危うくバギー自身が消し飛ぶところだった。
接種から起爆までラグがあるのか、ミホークの剣捌きが鮮やかで起爆せずに弾き返せたのかは不明。
【活躍】
◆東の海編
東の海にてオレンジの町を襲撃し、住民の財産を奪って逗留していたところ、ひょんなことから町にやってきた
麦わらの一味と交戦。
当時海賊狩りとして名高かったゾロと、彼の活躍で逃げおおせた当時ほぼ無名のルフィを始末する為にモージとリッチーに追撃を命令させるものの
ルフィが悪魔の実の能力者と知らなかったモージとリッチーは、ルフィによりコテンパンにされ、ボロボロな状態で帰還しバギーに何とかルフィが能力者であることを伝えようとする。
……が、肝心な部分を「ご………げん(ゴム人間)」としか発音できず倒れ、一味は何のことだと困惑するが、バギーのみは「それで
のびのびと戦いやがったってわけか」と理解している節を見せたが……
結局のところ、バギーも(ルフィが)「
ごきげん」だったと誤解した為、この時点で能力はバレていなかった。
(その後、目覚めたモージはちゃんと言うのだが時すでに遅し、当然ながらバギーにこっぴどく怒られた。)
ルフィとの直接対決では能力者同士の戦いという事もあって一進一退の攻防を繰り広げるが、地力の差は如何ともしがたく。
結局、幹部を軒並み倒され、自身も「ゴムゴムのバズーカ」で吹っ飛ばされて行方知れずに。
戦闘力を失ったバギー海賊団も、町の住民の反撃にあって追い出されることになる。
このため、海軍からも後述のローグタウン襲撃までの間、海賊団壊滅と判定されてしまうのだった。
ルフィにとって、(
彼女を除けば)初めて出会う「自分以外の能力者」であった。
その後の消息は扉絵シリーズ
『小さなバギーの大冒険』で紹介。
原作ではセリフのない一枚絵の連続だが、アニメでは半ばオリジナル展開を加えた上で映像化されている。
その際の
ガイモンとの会話はなかなか面白い。
簡単に言って
- ガイモンさんがバギーをハンターと勘違いし襲撃。
- バギーはバラバラの実の能力を使い、ロケットパンチ等を使用。
- ガイモンさん、銃を発砲。
- バギー「飛び道具は卑怯だろ!」
- ガイモン「じゃあお前のコレ(手)はなんだよ!」
どっちも飛び道具です
その後、
金棒のアルビダに拾われ、かつての一味と合流。ローグタウンにてルフィの処刑を決行するも、落雷により失敗。
ルフィ達が“
偉大なる航路”入りするのを知って、自身も後を追うことを決意する。
この際の
「懐かしき」という発言から、かつて“
偉大なる航路”を航海したことが示唆され、四皇の“白ひげ”
エドワード・ニューゲートと
「昔、直に遭ったことがある」と語るなど経歴には謎が多く、読者の中では当時からそこそこ話題となっていた。
以下ネタバレ
◆過去
実は、
ロジャー海賊団の元船員見習いで
“四皇”赤髪のシャンクスと同期。
乗っていた船は
“海賊王”ゴールド・ロジャーの海賊船
“オーロ・ジャクソン号”。
シャンクスとは喧嘩ばかりしていたが、互いに認めあっていた悪友のような関係。
現在で判明している情報からすると、それこそ物心付いた頃からシャンクス共々船に乗っていたことが判明しており、政府に見られている義兄弟のような関係というのはあながち間違いでもなんでもなかったりする。
ある日、敵船との戦闘中に偶然にも海底に沈んでいるとされる宝の地図を入手。
さらにその晩、シャンクスとの会話の中で戦利品の中に悪魔の実(バラバラの実)があること、それを売れば1億ベリーもの大金になることを耳にする。
そこでバギーは船員の前で(どうやって作ったかは不明だが)自作した偽物の実を食べ、本物をこっそりくすねることに成功。
こっそり船を下りて売りさばき、その資金と地図の財宝を元手に自身の海賊団を結成しようとしていたが、シャンクスが何気なく話しかけたことにびっくりして口の中に隠してしまう。
その場は一旦やり過ごせたものの、気を抜いた瞬間にシャンクスがもう一度話しかけてきたことで完全に飲み込んでしまった。
さらにはシャンクスに掴みかかった弾みで宝の地図も海に落としてしまい、一獲千金の夢を失ったばかりか泳げなくなった(=海底の宝を入手できなくなった)ことでシャンクスを逆恨みするようになる。
なお、悪魔の実についてはシャンクスに声をかけられた際に咄嗟だったとはいえ口の中に隠したバギーが悪いので、シャンクスを恨むのはお門違いであり、自業自得ではある。
ちなみにこの場面、先輩海賊らしき人物が「悪魔の実なんて噂でしか知らねえしな」と発言している。
ロジャーの船であり、能力者がいる他の海賊ともやりあっていることを考えると辻褄があわないことになっている……。
能力者は知っていても、誰にも食べられていない実を見るのは初めてということかも知れない。
だが縁を切る程仲が悪くなったわけでもなく、ロジャーが処刑された日にはシャンクスと共に行動しており、シャンクスからの
『一緒に海賊団を結成しよう』との誘いをある言葉を聞いたことから断り完全に決裂。(事情については後述)
もしもこの誘いを受けていた場合、バギーが
赤髪海賊団の副船長になっていた可能性が高く、場合によっては幼い頃のルフィと顔を合わせていたかもしれないと考えると、結構大きな分岐点かもしれない。というか決裂の経緯の詳細を考えるとなっていただろうと思われる。
というかバギー側視点のこの日のより詳しい詳細が明らかになったことで、シャンクス側も結構なコミュニケーションにおいて失敗しているというか地雷を踏みまくっていたことが明らかになっている。
喧嘩していた頃からシャンクスが被っていた麦わら帽子については、後にルフィが被ってきたそれに穴開けたり唾かけたりしている事から、ロジャーの形見と言う事は知らないと思われたが……後述のシャンクスとの経緯を見るとそれよりも「シャンクスが渡して『しまった』帽子」だったことの方が重要だった可能性が高く、詳細は不明。
海賊王の船に乗っていた事から、とんでもない大物達に顔が売れており、海賊王の右腕“冥王”
シルバーズ・レイリーや白ひげにも顔を覚えられている。
もちろん船医として同行していた
クロッカスとも知り合い。
白ひげ海賊団の二番隊隊長である
ポートガス・D・エースが宴会に混じってきた際に、エースを殺して名を挙げようというカバジ(参謀長)の提案を却下したのも、白ひげの性格と実力を知っていた為である。
0巻を見る限りでは、
金獅子のシキの大艦隊に啖呵を切るロジャー(既に病魔に侵されている)に対して唯一泣きながら止めにかかっていたので、
悪く言えば臆病、良く言えば常識的な判断が出来る数少ない船員だったようだ。
ロジャーのことは、ローグタウンにて処刑された時に大泣きしていたことから尊敬していた模様。同じ場所でルフィを処刑しようとした時は特に気にする様子も無かったが
レイリーに関しても、今でもレイリーさんと地の文でもさん付けなことから、やはり尊敬しているようだ。
本人曰く「レイリーさんに会ったのか!? 元気にしてたか!? …懐かしいぜェ~~~~!! 副船長!!」
◆偉大なる航路編
当初の『ルフィ捜索』から外れ、『キャプテン・ジョンの財宝』を探していた(空島編終了頃はまだ宝探しの真っ最中だった)。
しかしその末に宝の隠し場所と間違えて海軍の駐屯所に突撃してしまい、あっさりと一人だけ逮捕されてしまう。
インペルダウンに連行されレベル1に収監されていたが、隙を突いて能力を使い脱走を試み刑務所内を逃げ回り、その途中エース救出のために潜入してきたルフィと偶然再会する。
中の人の問題で地獄のインペルダウンでもいろいろ楽しい。
「お待ちかねのギャグパートです」
「お笑い芸人以下の扱いだ」
「出血(鼻血)大サービスです」
「まいった。ネタ切れだ。もうアドリブも思い付かねえ。」
当初はなし崩し的に同道していただけだったが、ルフィが身に着けていたガラスのバンドが『キャプテン・ジョンの財宝』の在処を示す『トレジャーマーク』であることに気づき、これと引き換えにルフィを手助けする事に。
トレジャーマークは
スリラーバークでルフィが偶然目を付けたもので、キャプテン・ジョンの死体を使っていた
ゲッコー・モリアもナミさんもその価値に気づいておらず「
宝石ではないのでおk」と持たせていた。まぁ結果オーライである。
以降はルフィやMr.3、ボン・クレーらと共にレベル1からレベル5を駆け回る大立ち回りを演じ、遂には各フロアの囚人たちを解き放ちインペルダウン大脱走を成功させる。
なお持ち前の場の盛り上げの上手さもあって、この過程で
自分より明らかに強い囚人達(元懸賞金数千万から数億ベリー)を「希望の星」「俺達の救世主」と崇めさせている。
そして脱走後、ルフィと共に脱獄事件の“主犯”扱いされ
世界政府がバギーの過去を調べあげ皆に明かされる。
この時、すでに本性が知られた連中の感想がすごい。
- ジンベエ「何とそういう経歴が…」
- ダズ・ボーネス「なのにあの弱さか…」
- 3兄さん「なのになぜそんなに卑怯なのカネ…!!」人のこと言えまへんやろ
- オカマ王「どんな船にも汚点はあるものねェ!!」
最初は皆にちやほやされることに戸惑っていたが、その元来の性格ゆえか次第に調子に乗っている。
しかし海賊王の船員ということ、白ひげが名前と顔を覚えているという事実、そして白ひげから「ここは海賊同士、海軍を倒すため手を組もうぜ」とまるで同格のような口調で誘われるという展開
「呆れるほどチョロイ男だよい」 に脱走囚人がひれ伏しているため、一大勢力となっている。なおこの段階ではまだ懸賞金は1500万止まり。逮捕されちゃったからね。
億超えの皆さん、こいつ1500万の雑魚ですよ?しかもイーストブルーでもアーロン(2000万)やクリーク(1700万)よりも低いってのに。
なお当のニューゲートとしては「この局面で(バギー自身はともかく)囚人達を敵に回すのは面倒臭い」以上でも以下でもない模様。
また、「ゴムゴムの身代わり」で無理矢理最強剣士ジュラキュール・ミホークと対峙させられ微塵切りになるが、バラバラ人間なので無傷で済み、マギー玉で反撃するも弾き返されて大爆発で吹き飛ばされた。
マリンフォードの激戦区でも彼(の中の人?)の勢いは止まらない。
「整いました〜。マギー玉と掛けまして、水道工事で大活躍と解きます」
Mr.3「その心は!?」
「皆さんもご一緒に…せーの」
「「「ドッカーン!」」」
しかし吹き飛ばされた際に偶然、海軍の映像
電伝虫を入手したので放送をジャックすることに成功。
一時は大将
青キジによって氷漬けになっていたが、
赤犬の能力で熱くなった海により全身解凍されすぐに復活。
結果的に海軍の目論見を潰す形で映像電伝虫を使って戦争の一部始終を撮影し、なおかつTV中継さながらに自分がロジャーの元船員であることを世間にアピールしていた。
戦争の一部始終を映像で見ていたシャボンディ諸島の住民達は、当然ながらバギーよりも戦争の状況が気になっていたので、勝手に自己PRをしようと映像に映ってくるバギーは邪魔だった模様。
更に、ここで突如現れた四皇シャンクスに怯む事無く「おれァてめェに恨みさえある事を忘れんな シャンクス!!!」等と食って掛かる。
これはシャンクスとバギーが元々悪友で喧嘩腰ながらも気安く接しただけなのだが、ついて来た囚人達からは
「四皇シャンクスを全く恐れず真正面から胸倉引っ掴んで食って掛かる程の度胸を持つ大物」と見られ、「キャプテン・バギー…!!おれ達アンタに一生…!!ついて行きます…!!!」と涙ながらに拝まれますます畏敬の念を集める結果となった。
同じ四皇のビッグ・マムに全く怯まないジンベエが名シーンになるのに、同格相手に胸倉掴んで喧嘩腰で接している訳だし…
戦争終了後、どこかの島でバギー海賊団と
感動の合流を果たした。
こいつら最初は見捨てようとしていたのに
そしてちゃっかり合流した
ギャルディーノ(Mr.3)が政府から来た書簡に驚愕し…。
頂上戦争を生き残り、今まで一人も欠ける事無く偉大なる航路を航海していた事から、実は凄いんじゃね?
◆新世界編
アニメスペシャル『エースの死を乗り越えて!3D2Y』
どうやら七武海になったことで長年の劣等感が払拭された模様。
またルフィに対しても協力的であり悪態こそつくがその後は連携して
ワールド一味と戦うため共闘した。
この時ルフィは失踪したと言われていたため、ちゃっかりワールド一味を仕留めたと自分の手柄にした。
ドレスローザ編
新世界編では
「“千両道化”のバギーとして
王下七武海の一角に成りあがっていた。
海賊派遣組織「バギーズデリバリー」の座長を務めており、“伝説を生きる男”という新しい通称も付いた。
ちなみに0ベリーから七武海に成り上がった例外である黒ひげを除くと、判明している中ではぶっちぎりで七武海就任前の懸賞金額が低い。これも見方を変えれば「その危険性を巧妙に隠しながら、ここぞという時に実力を見せつけた」と解釈できてしまうので恐ろしい。
これについては、インペルダウンからの脱獄を隠蔽するために「バギーの七武海就任で部下である囚人に恩赦がかかった」という形で世界政府が後付けで辻褄を合わせたのでは?という考察もある。
ちなみにアニメでは、当時まだ写真のみの登場だったにもかかわらず、写真からノリ出してきて自身の七武海入りを視聴者に自慢するという笑撃の行動に出た。
いいところでブランニューに止められるが、この時「海賊王におれはなる!」と言いたかったと思われる。
ルフィによるドンキホーテ・ドフラミンゴ討伐後の各世界の様子の中で現代の姿が登場。
出で立ちも大きく変わっており、バラバラの能力と巨大ローブで巨漢に見せかけている。
新世界を拠点としており、ブラックマーケットを通じて武器や人造悪魔の実を販売していたドフラミンゴがルフィに倒され、幹部達共々逮捕された後は、海賊派遣が以前より忙しくなった模様。
作中では離反前の
ジンベエに並んで最もまともに七武海をやっていたのかもしれない。
……が、世界会議にて急遽決定した制度完全撤廃に伴い海軍の包囲を受ける。
汚ねェぞてめェらァ!!!
相談もなく一方的に決めて用済みだからひっ捕らえるだァ!!?
仁義もクソもねェ奴らだ!!!
てめエらが勝手にクロコダイルやドフラミンゴに出し抜かれたからって
ヤツ当たりもたいがいにしやがれぇ!
一見、下請け労働者の悲哀を感じさせるもっともな一言であり、バギーだけでなく七武海制度撤廃により称号を剥奪された他のメンバーも、同僚2人の愚行によりとばっちりを受けた被害者に思えなくもないが、海賊であることには変わりなく慈悲はないのである。
そして、この時も部下に戦わせて自分は「その間にトンズラ」と逃げることばかり考えていた。
その後、彼がどうなったのか長らく謎であったが……
そこにはルフィと並んで四皇の一角になったバギーの姿があった。
カイドウを倒したルフィと並んで、ビッグ・マムを倒したキッド・ローのどちらかが四皇になるのではと思われた矢先のビッグニュースであり、読者にもかなりの衝撃が走った。
経緯はどうあれインペルダウンでの妄想が現実に…。
なお本人は平穏な海賊生活を送りたいがために長年東の海で活動し、本人も意図しない経緯を経て七武海という座に就いたわけだが、世間から見れば
- 約20年も東の海で活動し脱獄するまでロジャー海賊団出身であることを政府に悟られない
- 後に「5番目の皇帝」…もとい新たに四皇入りまでしたルーキーであるルフィを、しかも公衆の面前で命を奪う寸前まで追い詰める
- 脱獄もルフィと共謀、しかも自身の賞金以上の多数の賞金首を部下に加える
- そのまま頂上戦争に参戦し白ひげの方から共闘を申し出る、同じロジャー海賊団出身のシャンクスに食って掛かっても彼が気にも留めないなど四皇にも顔が利く
- 数か月で地方の海賊から一気に七武海にまで上り詰め、七武海廃止後はどういう経緯か新たな四皇と認識される。
と起こったことを箇条書きするとバギーがシキ並みに狡猾な実力者に見えてしまう。
ある意味モリア以上の「他力本願」である
ワノ国編終幕後
元七武海3人の合流それ自体も脅威ではあるが、それ以上に恐るべきは
海兵に賞金を懸けるという新しい目玉事業を展開したこと。
海賊を追う立場にある海軍が、海賊ならびに護るべき市民からも「追われる」という恐怖は世界秩序を根底から覆す大悪に数えるに相応しいと言える。
また、
緑牛がワノ国で語ったような「世界政府に非ずんば人に非ず」が世界政府や海軍の基本思想であるとするならば、世界政府への加入が許されず搾取されるのみであった国や地域からは願ってもなかった反逆のきっかけ兼ビジネスチャンスと言え、海賊や殺し屋ほか非加盟国の人間にも需要も見込まれる。
しかしそれにしても、クロコダイルといいミホークといい、とても他人の下につくとは思えない二人がなぜ「部下」になったのかとはルフィやゾロたちも疑問に感じていたが……
……実際のところは元々クロコダイルがミホークと組んで立ち上げる予定だったところに、バギーズデリバリー立ち上げの際の莫大な借金のカタとして下働きで加入する予定だったのが、バギーサイドの部下達の勘違いと暴走でバギーが最も目立つチラシを全世界にばら蒔いた事が原因で、不本意にバギーがトップに立つ形になってしまう。
そもそもバギーズデリバリー自体も七武海制度撤廃の頃には「稼ぎ頭の離脱による減収」「所属する海賊達の食費」等といった維持費で経営が完全に行き詰まっており、バギーに至っては海軍の包囲のどさくさに紛れて自分だけ高飛びして借金を踏み倒そうと企む始末であった。
当然ながらクロコダイルにその考えは見抜かれており、不履行に陥られるのを避ける為に包囲網から救い出される。
その上で借金の取立てついでに海軍を蹴散らしたクロコダイルをバギーの救援に現れたと盛大に事実誤認した海軍によって四皇入りして「しまった」という、いつもの不幸と紙一重の豪運が暴発したというのが真相。
元々の発足人でありながら面子を盛大に潰されたクロコダイルと勝手に部下扱いされたミホークは、この自分達を嘗めきったとしか表現しようの無い事態に揃って筆舌に尽くし難い屈辱を受けたと激怒し、バギーを殺さんとする勢いでボコボコにしてしまう。
実力派の元七武海二人(片方に至っては名実共に世界最強)からの本気の制裁にバギーは半狂乱になって必死に命乞いをするも、ミホークから「ゴメンで四皇に成り上がる男はお前が最初で最後だろう」とバッサリ切り捨てられ、とうとうバギーの命運もこれまで…と思われたが、先に冷静になったミホークから「傀儡として生かす」事のメリットを提示されると、「その気になればいつでも捨てられる」とクロコダイルもひとまずは現体制を受け入れている。
「大方看板として担がれているだけだろう」と予想した読者は多かったようだが、蓋を開けてみれば看板以上に過酷な事情であった。
ミホークは自らが四皇になりたいとは思っておらず、クロコダイルも表と裏の顔を使い分けるのは都合が良いため、結果的には思惑が一致した形となる。
この時、バギーがボコられた姿を見た部下は一切の躊躇なく見捨てて一部はクロコダイル側に付こうと考える者もいた。元々バギーと同格のつもりのMr.3やアルビダはともかくモージやカバジすらである。
こうしてクロコダイルとミホークという恐ろしい「部下」二人から睨まれ続けながら新たな四皇として、クロス・ギルドの表向きのトップとしてのバギーの海賊生活が始まってしまったのであった。
富・名声・力の三つを手に入れ、ある意味最も海賊王に近いであろう立場にまで上り詰めたのに、海賊として肝心要の
自由は失われてしまったバギー。物語も最終回に近付く中、本当に彼の人生はどうなってしまうのだろうか?
なお、1058話は数ページ前に四皇が
もう一人ボコボコにされるという凄まじい回となった。
未来島エッグヘッド編
クロスギルドの活動が本格的になり、海軍中将の
Tボーンを討つといった成果を挙げたものの、部下に船を建造する事を任せた矢先、その船もバギー要素全開となっており、再びクロコダイルとミホークにボコボコにされてしまう。
だが、バギーもバギーで海賊業をビジネスと考えるクロコダイルと、どこまでも平穏しか求めていないミホークに対して業を煮やしていた。
ロジャーが海賊王になった時、その跡を継ぐのはいつも自分の隣にいたシャンクスだとバギーは思っていた。それは隣にいたシャンクスがあまりにも有望すぎるが故に自分は『海賊王になる』と夢を捨ててしまったからである。
つまり彼は口ではなんだかんだ言いながらシャンクスのことを誰よりも認めていた。
しかし、24年前のローグタウンでのロジャーの処刑後、当のシャンクスは海賊王については「今は目指すつもりはない」と語った上でバギーのことを勧誘する。
バギーにとってこの言葉は『誰よりも認めていた、新たな王になるべき男が突然腑抜けてしまった』ようにしか見えない言葉でしかなかった。
こうしてバギーはシャンクスに失望し見損ない『そんな奴に着いていくのなんて真っ平だ!』とも言うべき心境からか彼の勧誘を蹴ってしまった。
そしてそれ故に『俺の宝の地図を失くしたこと』を持ち出して別れてしまった……という経緯が存在していたわけである。
だが、現在シャンクスが動き出し、自分も今は運や事故が色々あったとしてもシャンクスと同じ「四皇」の肩書きを背負い、バギーもまた「海賊王になる」という夢を再燃させた。
この事を2人に話すも当然一蹴されるが、宝は争奪戦で出し抜けばいいと腹を括ったバギーは
電伝虫を介し、再びボコボコにされても屈する事なく命を懸けてクロスギルドの社員達に宣言する。
お前らよォ!!!ハァ…ハァ
何を夢見て海へ出た!?
次の瞬間死ぬかもしれねェお前らの命は叫んじゃいねェか!?
現状に甘んじた腰抜け共よ
一番欲しい物に手を伸ばせ!!
お前らにはおれがついてる!!!
取りに行くぞォ!!!”ひとつなぎの大秘宝“!!!!
この宣言による余りの眩しさに感極まる社員達。それと同時にクロコダイルとミホークを出し抜き、彼らもバギーの夢に巻き込まれる事となった…。
そしてバギーがひとつなぎの大秘宝を狙うと宣言した事で、これで全ての四皇がひとつなぎの大秘宝争奪戦に参戦する事になったのだった。
バギーが率いる海賊団。
船長に倣ってか似た趣味の連中が集まったのか、元々の団員にはサーカスの芸人のような見た目や技を持つ者が多い。
元は東の海で活動していたが、ルフィに敗れた事をきっかけに、同じくルフィに敗れた海賊アルビダと合同で復讐のため麦わらの一味を追い回すようになり、
その流れで活動区域も偉大なる航路に移った。
海賊の平均的なレベルの低い東の海ではそこそこ強豪だったが、レベルの高い偉大なる航路では最弱レベルの海賊団。
しかし、マリンフォード頂上戦争後、インペルダウンからの脱獄囚たちが大量に加盟したため、一気に偉大なる航路でも有数の巨大勢力へと変貌した。たった10人ほどの少数勢力でのし上がる(※麦わら大船団についてはルフィは認めていない)麦わらの一味と、巨大勢力を大量スカウトしてのし上がるバギーの対比は面白い。
バギーが七武海に突然抜擢されたのも恐らくこの勢力の存在であり、これだけの勢力を下手に敵に回して世界政府陣営に損害を与えられるよりも、敢えて傘下に加えることで海賊行為を世界政府陣営に損害を与えさせず、尚且つ海賊行為を敵対勢力に対してさせることで間接的な戦力として利用し、海賊勢の不満を貯めさせないようにするためだったと推測できる。
二年後の新世界編では「バギーズデリバリー」へと名を変え、傘下の海賊たちを金銭に応じて派遣する傭兵業を行っている。
インペルダウンの元囚人たち以外にも、多数の海賊を新たに傘下に加えている。
また、ライバル企業だった
ドンキホーテファミリー壊滅により、業界のシェアを独占するなど、順調に勢力を拡大中。
しかし、七武海制度廃止によって少々雲行きが怪しくなってきていた
あと、稼いでいるように見えて実は食費でカツカツな上に稼ぎ頭の巨人族が離れた事で経営も傾きかけていたが…
◆構成員
バギー海賊団の副船長。異名は“猛獣使いのモージ”
詳細は当該項目を参照。
バギー海賊団の参謀長。異名は“曲芸のカバジ”
詳細は当該項目を参照。
モージのペット。
元リッチー海賊団船長。
バギー海賊団の怪力自慢の船員3人組。異名は"怪力ドミンゴス"
バギー海賊団の船員3人組。異名は"
綱渡りフナンボローズ"
バギー海賊団の船員3人組。異名は"軽業フワーズ"
アルビダ海賊団の元船長。異名は"
金棒のアルビダ"
詳細は当該項目を参照。
CV:
小山剛志
巨人族の海賊。異名は“海賊傭兵”
一番の稼ぎ頭だったようだが、麦わらの一味の傘下に入るため他の巨人族メンバーと共に脱退。
詳細は当該項目を参照。
元
王下七武海にしてバロックワークスの元社長。
クロスギルドの実質的なトップ。
兼オカンさらに言うと相対的にクロスギルド内の数少ない常識人
詳細は当該項目を参照。
元王下七武海にして世界最強の剣士。
詳細は当該項目を参照。
バロックワークスの元エージェント。
詳細は当該項目を参照。
【余談】
- あまりのネタっぷりにスルーされがちだが、ルフィに本気で死を覚悟させた唯一の男である。
- すっかりお馴染みになったMr.3とのコンビだが、実はTVスペシャルの「ワンピース時代劇」では原作に先駆けて共演しており、バギーが盗賊団の頭領でMr.3が町の悪徳奉行という役回りだった。ここでの関係が原作に逆輸入されたかどうかは不明。
- 海賊王の船に乗っていた過去が判明してからは、「バギーは海賊王のクルーだった」→「ラフテルに行ったことがある」→「ワンピースの正体を知っている」という三段論法により、物語の核心を知る人物なのでは?と見なされていたが、
967話で、実は急病により陸に残されており、ラフテルには行けずじまいだったことが語られた。
ワンピースを知っている素振りを見せず、誰もバギーを問い詰める様子がないことから、「何らかの理由で行けなかったのでは?」と推測するファンも少なからずいたが。ただし、作成されてすぐロジャーに破棄されたはずのラフテルへの永久指針の存在は知っていた事から、何かしらの形で航海終了後のロジャー海賊団船員の誰かと接触はしたものと思われる。
- 冒険の途中で古代文字を知っているおでんと同行しているため、ポーネグリフを読める可能性があると考察する人もおり、その場合クロコダイルがぞんざいに扱っているバギーが一番知りたい情報に行きつくというネタになると考察する人もいる。
- 頂上戦争で再会したシャンクスに対し全く怯まず喧嘩腰で接するバギーに対し、囚人達がバギーに忠誠を誓う事を読者からはネタにされた。
だが他の四皇の素性が分かるとバギーの行為とそれに対するシャンクスの対応を見て囚人達がバギーに畏敬し、忠誠を誓った事を納得する読者が続出した。
さらに後にシャンクスの実力が明らかになったことで、より納得できるとの声も。
- 読者からも完全なるネタキャラ扱いだった彼だが、新世界編以降の恐るべき出世ぶりと、「最初の敵=最後の敵」という王道展開の予想もあって、にわかに「ラスボス候補では?」という驚きの考察までも浮上しつつある。
- ルフィと初めて戦った際に、シャンクスを同志扱いし、シャンクスからの貰い物と知ったルフィの麦わら帽子を傷つけたりツバを吐く(アニメ版では踏んづける)という蛮行に及んでルフィをブチギレさせるというバギーの悪党ぶりを引き立てる描写があるが、
これも頂上戦争編や回想シーンでの悪友めいた仲良しぶりを散々見せられた後に振り返ると、この時の「おれがあいつをどう言おうがおれの勝手だ!!!」というリスペクト皆無かつ吐き捨てた態度はバギーにしてみればまったくもって自然な感情でしかなく、むしろルフィ側から地雷を踏んでいたと見方が変わる読者多数。
前述したように「元を辿ればロジャーの帽子」という点についても、シャンクス自身が海賊王を継ぐ気がないフヌケになったと誤解した上に、それをよく知らないどこかの少年に託していたという点を考えるとぞんざいに扱うのも無理らしからぬ理由である。
- 単行本に収録されている初期案では「ブギー」という名前だったのだが、作者がとある映画の観賞中に同名のキャラクターが登場したのを見て即興で「バギー」に変更したという逸話が語られている。またこの初期案では現在のトレードマークであるデカッ鼻では無く、あの鼻はデザイン改良時にピエロっぽさを強調するためにつけたのだとか。
- Netflix配信の実写版にも勿論登場。こちらでは監督の意向で「サーカス団の恰好をした無法者」という面が強調されており、手下達ともどもダーティーで狂気的な雰囲気を纏っている。演技面でも無表情→笑顔→ブチキレという表情の緩急もあり、同じピエロの悪役でもこいつっぽいと評判。
バラバラの実の能力を原作よりも使いこなしており、ルフィの麦わら帽子に耳を仕込んで諜報活動に使う、バラバラ砲で飛ばしたパーツを相手の死角からぶつけるなどの方法を見せた。
一方で、ギャグキャラの一面もきちんと出ており、オレンジの街を破壊した事をアーロンにバレてぼこぼこにされそうになったり、首だけにされてルフィ達のいる場所へ案内させられるなどの場面も。
- 反対意見がなかったので、コメントログをリネームしました。 -- (名無しさん) 2025-03-24 09:03:16
最終更新:2025年04月02日 12:53