天羽奏

登録日:2012/07/18 Wed 00:23:41
更新日:2025/06/07 Sat 01:59:16
所要時間:約 6 分で読めます




生きるのを諦めるなッ!!





天羽奏(あもう かなで)は『戦姫絶唱シンフォギア』に登場するメインキャラの一人。人気ボーカルユニット「ツヴァイウィング」のデカい方……おや?翼さん恐い顔してどうs (ry
ファンからの愛称(敬称)は「バーロー」。


【プロフィール】

声:高山みなみ
誕生日:7/28
血液型:O型
イメージカラー:
聖遺物:ガングニール
専用曲:「君ト云ウ 音奏デ 尽キルマデ」

【概要】

ツインボーカルユニット「ツヴァイウィング」の片割れであり風鳴翼の相棒。そしてシンフォギアシステム3号『ガングニール』の装者。


ボサボサ髪が目立つ明るく自由奔放的かつ面倒見の良い姉御肌で、風鳴翼にとっての支えでもある少女。あと子供の頃から巨乳。もはやツヴァイウィングというか凸凹コンビである。
金子のオッサンがTwitterで公開したプロフィールによればT169/B95/W62/H92。この年齢でたやマさんにも全く引けをとらないスタイルである。というか日本人離れしすぎである。
ちなみに髪型は鳥の翼がモチーフ。響が小鳥で奏は親鳥だとか…。


【劇中での活躍】

【本編シリーズ】

【回想での主な出来事】

ノイズに襲撃された聖遺物発掘チームの唯一の生き残りであり、その時に両親と幼い妹を失っている。そのため胸の中では復讐に燃えており、ノイズに対して攻撃的な苛烈さも持ち併せている。シンフォギアの適合者になるため厳しい訓練と薬物投与を繰り返し、激しい拒絶反応の苦痛を乗り越えガングニールを手に入れた。
翼はこれを「血反吐にまみれながら勝ち取った力」と称し、先天的に適合していた翼にとっては一つのコンプレックスにもなっている。


奴らを皆殺せるのなら、
あたしは喜んで地獄に堕ちるッ!

また保護して育ててくれた風鳴弦十郎に恩義を感じており、子供の頃に抱き締められた時は赤面していた。またタラシかよオッサン。

当初は復讐のために槍を振るっていたが、戦場で助けた自衛官の言葉から「歌を聴いてもらう事で誰かを勇気付けられる」事を知り、復讐のためだけではなく人々をノイズから護るために翼と共にツヴァイウィングを結成する。



本来であれば、適合係数が低かったためにシンフォギアの装者にはなりえなかった彼女だが、櫻井了子の開発した制御薬『LiNKER』を過剰投与することにより後天的な適合者となっていた。謂わば生体CPUである。
ちなみに漫画版ではそんな自身を「インチキ適合者」と自虐している。

またシンフォギアへの拒絶反応時には、滝のように噴き出しながら水溜まりが出来るほど尋常じゃない吐血をしていたがシンフォギアではよくあることだから気にするな。
しかし、ノイズへの強い怒りから得たその戦闘能力は一期では装者では一番強いと言われた。戦える時間は一番短いが…
ただし『G』以降は翼に劣るらしい

自身ツラい過去を秘めた彼女だが、生真面目で弱気になりやすい相棒の翼を精神的に支え、ノイズとの終わりなき戦いを続けていた。

戦姫絶唱シンフォギア(1作目)】

当時17歳。
ツヴァイウィングのライブ、および並行して行われていたネフシュタンの鎧の起動実験中に、ノイズの大群から立花響を庇い、中破したシンフォギアの最後の力を振り絞って絶唱』を発動し死亡。
ちなみに、絶唱は通常バックファイアが酷いことはあれど死亡に至る例はあまりないのだが、奏の場合はLiNKERで無理に適合していた上、ネフシュタンの鎧の起動実験のため薬を控えめにしていたところにノイズが現れ
終いに僅かだった稼働時間も終わってしまい、ガングニールを保つことすら難しい状態で無理に撃ったが故の悲劇であった。




バーロー、無茶しやがって……

その後もたびたび回想や翼の妄想(ry…精神世界(ry……よくわからない死後の世界っぽいどこかに登場し、心が折れて死にそうな翼を何度も励まし現実世界に送り返す相変わらずの姐御。
死後の登場(声のみも含む)は5、6、7、8、9、12話。ほぼ毎回ですやん翼さん…これじゃ心配で成仏できないのも分かる。




―――翼。


あたしとアンタ、
両翼揃った"ツヴァイウィング"なら
何処までも遠くへ翔んで行ける……



……『G』?故人なので出る訳がない。
と思いきや『G』12話にて久々に登場。クリスと対峙した翼の心の問い掛けに答えた。


―――そうさ。

だから翼のやりたいことは―――あたしが、周りの皆が助けてやる


【外伝シリーズ】

【戦姫絶唱シンフォギアXD】

本作では無印1話の冒頭で描かれたノイズ襲撃事件にて翼が絶唱で死亡し、奏が生き残った並行世界の彼女が登場する。
  • 「片翼の奏者」
以下ネタバレ






あの日からあたしは、両親の仇と共に翼の仇を取る事だけを胸に、戦い以外の歌を捨て、復讐のためだけに生きてきた…

あれから後悔しなかった日は1日もない。
ただ狂おしい程の後悔と、奴ら(カルマノイズ)への怒りだけが、際限なく増していく。



…翼は、今のあたしを見たら何ていうのだろう。

失望されるだろうか、拒絶されるだろうか…

イベントの並行世界では、翼の絶唱によって砕けた天羽々斬は本編世界のガングニールと違って誰かと融合するでもなくそのまま失われており、アガートラームなどの聖遺物も発見されていない。
当然奏以外の適合者も(他のシンフォギア自体がないので)発見されておらず、ノイズへの対処は奏一人が担っていた。
翼の死、たった一人で戦わなければいけない負担、不完全なLiNKERの負荷などの様々な要因が重なり、奏は心身ともに摩耗し、翼の復讐という大儀でなんとか戦い続けている状態であった。

なお、融合症例が存在しないことから了子フィーネとして決起しておらず存命。
裏で動いているかは定かでないが、クリスやイチイバル、ネフシュタンがどうなっているかは不明である。
あと司令がOTONAではなく普通の大人。
状況が違いすぎるせいなのか、フロンティア事変魔法少女事件などは起きていない。
また、この世界の響も登場していないため、なんとか助かって生きているのか、ノイズ襲撃で死亡してしまったのかは不明。

そんな中、本編世界側で発見された完全聖遺物「ギャラルホルン」の力で並行世界へとやってきた響・翼・マリアの3人はノイズと戦う奏と遭遇。
まさかの再会に喜ぶ翼であったが、奏は「この世界の翼は死んだ」と翼を拒絶。
本編世界の奏からガングニールを受け継いだ響に対しては、絶唱を使いこなし、イグナイトモジュールという自分のガングニールにはない力も持っていることに嫉妬し、
三人がかりとはいえノイズを一掃したイグナイトモジュールの力を欲して響のガングニールを使おうとするが、あえなく失敗してしまう。
これらの出来事で奏の精神はどん底にまで陥るが、新たに出現した「カルマ・ノイズ」の特性からイグナイトモジュールが無力化、更に本編世界にもカルマ・ノイズが出現する事態が発生。

新たな危機を目前にし、マリアや響との対話を経て、自分の目の前に立つ「もう一人の翼」の存在を受け入れた奏は、合流したクリス・切歌・調とともにカルマ・ノイズ殲滅作戦に挑む。
7人の奏者の共同作戦の最終局面、響のS2CAの力を受け取りガングニールのエクスドライブモードを起動。最後のカルマ・ノイズを倒して一連の事態に終止符を打った。
己を取り戻した奏は歌手としても復帰ライブを行うこととなり、そのリハーサルでサプライズとして一夜限りのツヴァイ・ウィングを再結成。
翼の手を引く奏の笑顔で物語は幕を下ろした。

バトルボイスでは切歌や調、響などからは頼れる先輩として信頼されているが、年上のマリアからは「剣(=翼)と同じで可愛くない」とぼやかれている。
マリアとは翼の相棒同士にしてガングニールの使い手ということもあって絡みも多く、未来と響のイチャイチャを見てお好み焼きを「あーん」しようとしてマリアにお茶を吹かれるというおちゃめなシーンも見せている。
翼からは並行世界の別人とはいえ信頼を向けられており、イベントでは「なにこの剣、可愛すぎッ!」とマリアが驚くほど、響やクリスたちと接する時のSENPAIとしての態度が微塵も見られない乙女な反応をしているが、
バトルではやはり奏を失ったトラウマからか、「今度は私が奏を守る」と決意を新たにする。

OPではマリア・響とのトリプルガングニールを披露しており、ゲーム中でも響、奏、マリア(ガングニール装備)でパーティ編成すれば再現可能。

SG-r03 Gungnir


Croitzal ronzell gungnir zizzl


第3号聖遺物「ガングニール」の破片から構成されるシンフォギア。アームドギアは突撃槍。待機形態は手首を覆っている状態であり、手首を合わせて連結・起動させると本人から分離&変形してアームドギアへと完成する。
この時の合体変形シーンのSEがどう聴いてもレイハさんです本当に(ry
起動聖詠は「クロォーイツァ ロンゼェル ガングニール ツィール」。
彼女だけ最後がトローンでなくツィールなのは非適合者だからだと思われる。
因みにもう一人非適合者で最後がツィールなガングニール使いが居る、彼女だが


刺突、斬撃、薙ぎ、払いに加えた特徴的な攻撃に「回転(ドリル)」があり、その回転速度を利用して「竜巻」を巻き上げたり投擲したりして遠方の対象を穿つ、広い射程を有した万能武装としての特性も兼ね備えた軍神五兵(ゴッドフォース)
必殺技はその回転や神話由来の投擲を活かした豪快な殲滅技が多い。奏のノイズへの怒りも上乗せされているからだろうか。
武器の万能性を活かしきる奏の戦闘能力と相まって、一期勢では重火器系のイチイバルにも負けない広域殲滅能力を見せた。


しかし非適合者である彼女のシンフォギアシステムは、制御薬の投与による限定的な適合であるため、一定時間しか力を発揮できない『時限式』であり、制限時間が設けられている。時間を迎えると大幅なパワーダウンが生じ、出力不足から必殺技の発動も制限される。

絶唱は自身を中心に莫大なエネルギー波を発生させ、広範囲のノイズを吹き飛ばすもの。
奏のガングニールの特性である突き抉る「回転」を利用・アレンジして全方位吹き飛ばし攻撃として放ったもの。


《必殺技》

STARDUST∞FOTON
上空から投擲した槍が幾百にも分裂し、地上の敵めがけて降り注ぐ鏃の流星群
直接的な描写はないが投擲後は彼女の手元に戻ってきているため、「グングニル」の名に恥じない性能が窺える。

LAST∞METEOR
旋回させたガングニールの穂先から竜巻を発生させ、地面を抉りながら突き進む暴風の蹂躙。どの辺がラストなのかは分からないが、この必殺技を撃った後に制限時間を迎えている。イタチの最後っ屁。

双星ノ鉄槌(-DIASTER BLAST-)
漫画版オリジナルで、XDに逆輸入された、翼との合体技
巨大なエネルギーで周囲を吹き飛ばす。

ULTIMATE∞COMET
XDにおける限定解除形態の必殺技
出力を最大まで引き上げたガングニールで天を駆け、舞い散る羽を纏いながら突撃する。

【歌】

『君ト云ウ 音奏デ 尽キルマデ』
戦闘曲。仇であるノイズの殲滅に命を燃やす彼女の決意が顕出された歌。
何気に『』という言葉が歌詞に使われており、彼女がどれだけ翼を大事にしていたかが解る。
作詞:藤林聖子、作曲:俊龍というシンフォギア楽曲としては珍しく作詞作曲がElements Garden所属の作家によるものではない楽曲である(編曲は菊田大介が担当)。

『逆光のフリューゲル』
ライブ曲。
2年前のコンサートライブで1曲目に披露された曲。
完全聖遺物『ネフシュタンの鎧』の起動実験も兼ねていたため、ライブソングを目覚まし代わりに起動したネフシュたんは、きっと朝は弱い方なんだと思う。

『ORBITAL BEAT』
ライブ曲2。
ノイズの乱入によって中断したために劇中未公開。ノイズェ…

『逆光のリゾルヴ』
「XD」で新録された奏専用の戦闘曲。
やはりこちらでも「翼」というワードが出てくる他、平行世界の奏の心境を現した歌詞になっている。


【余談】

制御薬「LiNKER」は、「WA4」においてARM適合率の低い(ランク:F)クルースニクがARMを使用する為に服用していた。やはり使用者の寿命を縮めるのも同じである……

戦姫絶唱シンフォギア第1話のアフレコで最初に戦闘シーンの歌を収録していてそれを戦闘シーンに合わせる予定だったが、高山みなみさんが「何か動きと歌とアニメが合わないな」と言い出して試しにみなみさんが歌を歌いながらアフレコした結果、ピッタリと合ってしまったので上松さんと金子さんが「「それだーーーーー!!!」」と採用してしまった。
つまりあの過酷な歌アフレコを発案したのは高山みなみさんだったのだ!!!
1話で退場しながらとんでもない置き土産を残してしまった………


この場に編集する"槍"と"剣(TSURUGI)"を携えているのはあたし達だけだッ!


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年06月07日 01:59