アライアンス・アライブ

登録日:2017/06/30 Fri 01:27:50
更新日:2023/04/26 Wed 23:59:22
所要時間:約 15 分で読めます







支配する者とされる者、相反する者たちの意思が交錯する

”闘い”と”理解”の群像劇





概要

アライアンス・アライブは、フリューから2017年に発売された3DS用RPG。
略称は「アラアラ」


4つに分断され、魔族に支配された世界で繰り広げられる群像劇ファンタジーRPG。
9人のメンバーは全員主人公ということになっており、それぞれ様々な目的を持った主人公たちが、
やがて集まり世界の謎に迫っていくという王道物となっている。

キャラクターは3頭身で表現されており、可愛らしいデフォルメ調なのが特徴の一つ。
世界観などは全体的に水彩画のような絵柄で構成されている。
戦闘システムは古き良きコマンド式だが、デザインにあの人(後述)が関わっているため奥深くロマン溢れるものに仕上がった逸品。
ギルドなどのサブイベント要素もあり、探索などの寄り道も楽しめるものになっている。

また各都市へのワープや、シナリオ上の帰り道を飛ばすかどうかの選択肢が出るなどの移動面。
最大で四倍速の戦闘早回しなど、全体的にストレスレスな作りになっている。


シナリオに『幻想水滸伝1・2』のディレクション・シナリオで知られる村山吉隆
ゲームデザインにサガシリーズの戦闘システムでおなじみの小泉今日治
コンポーザーにサガフロ2FF13浜渦正志が参加している。

これら各人が個性を出しつつも、ゲーム内では上手いこと要素が噛み合わさっている。
なので『幻水のシナリオがサガの戦闘システムで進み、サガフロ2のBGMが盛り上げてくれるゲーム』というと、何となく作品のイメージが掴みやすい。


2019年秋にはHDリマスター版の発売が決定。
Nintendo Switch、PS4、Steamにて発売される。



イントロダクション


千年前、人間たちの暮らす世界に「魔族」による侵攻が行われた。
魔族は、この世界の「乱れたエネルギー」が自分たちの世界を脅かすものとして
それを管理するために侵攻、支配を行い、そして、地上に「大結界」を施す。
大結界によって地上の磁場は大きく乱れ、
気候は荒れ狂い、世界から「青い空」が失われてしまう。

そして、その「歪み」の影響から「黒き流れ」と呼ばれる海流が生まれ、
海を四方に引き裂き、多くの都市が飲み込まれた。
大半の人間は死滅し、わずかに生き残った者たちも海路を絶たれたことで
戦力を大きく分散され、やがて魔族の支配に屈することになった。

それから数百年、世界はいくつかの「ゾーン」に分断されて統治が進み、
魔族を頂点として新たな階級社会が築かれ、独自の文化が形成された。
だが、どれだけ時が流れようとも、人間たちの抵抗の炎が潰えることはなかった。
そして今、世界は再び大きく動き始める――




主人公

  • ガリル
人間 男 15歳
レジスタンス組織『夜鴉』に所属する少年。
穏和な性格だが、芯が強く、情熱的な面もある。
この年にして既に、幼馴染のアーシュラの尻に敷かれている。

アーシュラの押しが強いため、冷めたような物言いが多いが
意外とノリが良かったりしょうもないことではしゃいだり、皆を引っ張ったりと要所要所ではしっかりと熱い少年。
+ ...
アーシュラ失明後は、彼女に本物の青い空を見せることを一つの目的にしている。

戦闘では目立った穴がなく使いやすい前衛型。
高めの筋力と体力・俊敏のため、装備などでステータスを調整すれば何でもそつなくこなせる。

  • アーシュラ
人間 女 15歳
レジスタンス組織『夜鴉』に所属する少女。
非常にさっぱりした性格で、本音しか言わない。
とにかく行動的で、いつもガリルを振り回している。

父親は『夜鴉』のリーダーであるワイアット。
母親はとある魔族によって殺されているが、そのことは知らないでいる。
お転婆を絵に描いた様な少女で、夢は話に聞く青い空を見ること。
そのことを普段からガリルに語っているが、青い空のことを信じてないガリルに適当に流されるのが日常になっている。
+ ...
序盤、青い空の絵があるという閉鎖美術館にガリルと共に忍び込むが、
目的の青い空の絵の前で魔族グロッサ・ラダンとの戦いとなり、見てはならぬもの見た罰として魔術によって視力を奪われてしまう。
この時母の形見の短剣でファイナルストライクを使い、逃げることに成功するものの形見の短剣も喪失。
以降は眼帯を巻き、印術で気配を察知しながら行動している。

性能は筋力・俊敏が低めの後衛型。
集中が高めなので、後方からの弓や、印術&杖による支援が向いている。

  • レンツォ
人間 男 19歳
レジスタンス組織『夜鴉』に所属する青年。
巷では「早耳のレンツォ」と言われるくらいの情報通。
楽天的だが意外と冷静。耳がよく、噂話が大好き。

ガリルとアーシュラの兄貴分。バルバローザとは相棒の関係。
ワイアットのことは親父さんと慕っており、またアーシュラの母親のことも知っている。
諜報員としての腕前は高く、その腕を生かして組織では諜報活動を行っている。

ステータスは高い俊敏とそこそこの腕力が特徴。なので一番槍で動くことが多い。
体力はあまり高くないので、中衛や後衛からの攻撃に向いている。
なお、最初から弓の素養をある程度所持しているが、弓に必要な集中が低いため実は地雷
しかももう一つの素養有りの剣がガリルと被っているため、踏んだプレイヤー多数。

  • バルバローザ
妖魔 男 36歳
レジスタンス組織『夜鴉』に所属する妖魔の戦士。
その昔、アーシュラの父・ワイアットに命を救われ、以来、忠誠を誓っている。
真面目で腕っぷしが強く、組織からの信頼が厚い。

爬虫類の姿をした古参の構成員。
古株なので、レンツォが知らないこともよく知っている。
顔の割に手先が器用で、地盤さえよければギルドタワーを作ることができる。
しかも一人で。

性能は体力・腕力がとにかく高いバリバリの前衛型。
武器を振り回しても強いし、盾役としても最適。
それ以外がからっきしなのも分かりやすい。


  • ビビアン
魔族 女 20歳(見た目)
魔族の一貴族の娘。
歴史学者をしており、魔族には珍しく人間の世界に興味を示している。
おっとりしているが、研究に夢中になると寝食を忘れるくらい熱心な一面を持つ。

魔族の名門・エスメロード家の娘だが、自分の興味優先なので魔族だが種族間での偏見の目はあまりない。
そのため変わり者呼ばわりされているが、本人は特に気にしていない。
とにかくマイペースなので突飛な行動に出ることが多く、従者のイグナスのことを振り回している。
3頭身キャラでもわかるおっぱいの持ち主。

性能は感性がとにかく高く、魔術で大ダメージが出せる重火力魔法型。
最初から所持している範囲技サンダーエミネートは長い間お世話になる。
反面、集中が低めなので回復や追加効果などの搦め手は苦手。
また割と腕力もあるので、武器による攻撃もある程度こなせる。

  • イグナス
魔族 男 25歳(見た目)
ビビアンに仕える魔族の執事。
規律や階級を重んじる魔族らしい性格で、忠誠心が高く、ビビアンのためなら命を投げ出すことも厭わない。

お嬢様大好きなので彼女への無礼な物言いや馴れ馴れしい態度を見ると怒るが、当のビビアンが気にしていないのでイマイチ立つ瀬がない。
ティギーからはわんこ呼ばわりされている
丁寧かつ尊大な口調が特徴的だが、これはビビアンの従者として意図的に作ったキャラらしく
イグニッション状態でテンションが上がった時や酒が入ると地が出る。

性能はビビアンと同じく魔法寄り。
護衛なので物理型もいける……かと思ったら、よく見るとビビアンよりも腕力も体力もないもやしっ子。
感性もそこまで高くないので、火力は少々抑えめ。
その代わりに集中が高いので、回復や追加効果などの搦め手ができる。
武器が作れる魔術を使える点注目して、盾役にしてゲージ溜める→イグニッション→ファイナルストライク連発という運用法も。

  • ティギー
人間 女 12歳
世界的脅威『黒き流れ』の研究をする少女。
"教授"を自称し、様々な発明品を生み出している。
動力スーツ『スワンソング』に乗ってモンスターと戦う。

非常に優秀な科学者で技術も本物だが、本人は押しの強い子供。
歯に衣着せぬ物言いが多く魔族ともフランクに接するため、ビビアンへの無礼な物言いでイグナスとはしょっちゅう喧嘩している。
一方、ビビアンとは博識かつちゃんと教授として接してくれるため、とても仲が良い。
燃える世界に住んでいるが単なる変な子ども扱いのため、実生活は研究のための資金集めに苦労している。

戦闘では生身で戦わず、『スワンソング』というアヒル型ロボットに乗って戦う。
そのため通常の武器は扱うことができず、メンバーで唯一『風砲』という武器を使うことができる。
ステはトップクラスの集中と高めの体力が光っており、砲撃や印術が得意。


  • ジーン
人間 男 27歳
魔族に従属する組織『印術ギルド』の術士。
物事を俯瞰で見る性格で、あまり直情的な行動をしない。
知識が豊富で口がうまいため、魔族からも一目置かれている。

とぼけたような顔をしているが、非常に理屈っぽい青年。
長いものに巻かれるのが信条で、自身のことは平凡な人間だと思っている。
魔族についているのも単にこちらについた方が色々と先があるからなだけで、深い意味は特にない。
レイチェルからは「悪魔かぶれ」呼ばわりされているが、実際その通りなので言われても適当に流している。

能力は印術師らしく集中が高め。
また腕力もそれなりにあるため、殴り合いも得意。
デフォで体術の資質をある程度持っているため、高い集中と合わせて追加効果を浴びせて戦闘を有利に進めることもできる。

  • レイチェル
人間 女 18歳
印術ギルドに雇われている傭兵。
人情に厚く、思い立ったら即行動する性格。
ジーンとは対照的な考え方で、一緒にいると、よく言い争っている。

冷静沈着なジーンとは反対のイケイケ気質の少女。
ジーンとは昔助けてもらった間柄で、それ以来何かにつけて無理矢理仕事について行っている。
他の女性陣がわりと相方を尻に敷いていることが多いが、彼女の場合は何かあるとジーンに上手いこと言いくるめられていることが多い。
これでも傭兵としては腕はよく、潜入任務などもこなすことができる。

ステータスは俊敏&集中が高め。
ストーリー上では弓をよく使っているが、実際集中のステがダメージに直結する弓との相性は抜群。
高い俊敏を生かして、開幕から弓で全体攻撃を撒くなどの使い方ができる。
また術師にも向いており、印術ギルドの傭兵らしく印術によるサポートもこなせる。



その他キャラ

  • ワイアット
雨の世界でレジスタンス『夜鴉』を率いているリーダー。
アーシュラの父親で、普段は酒場でマスターをしている。
包容力があり、メンバーからは親父さんと慕われている。

クッキーから建造物の設計まで手先が器用。

  • ソーレンセン
同じく雨の世界でレジスタンス『銀雨』を率いているリーダー。
メンバーの大半を監獄世界に連れていかれてしまい、活動が制限されている。
ワイアットとは幼馴染で、世話焼き。

中盤でのフィーバーっぷりに吹いたプレイヤー多数。

  • シトロ
雨の世界の『生きている森』で暮らしている言語学者の老婆。
過去の言語を読み解くことができるが、大の人間嫌いで人前には姿を現さない。


  • ブルー
燃える世界で、オアシスを牛耳っている魔族の少年。
水によるビジネスで経済を押さえている。
能力があるものには分け隔てなく接するため、ブルーのオアシスでは人間と妖魔が一緒に暮らすコミュニティができている。

ティギ―とは顔なじみだが、守銭奴呼ばわりされて嫌われている。


  • ユキハ姫
雪の世界にある白嶺城の城主。
父である先代の後を継ぎ、年若い身でありながら民を率いている。
努力家で正義感の強い人柄から民からの信頼は厚いが、一部では年若い女城主のため能力を疑問視されている。

枕元にだんごを隠すという食い意地を張っている面も。

  • シキ
白嶺城の居酒屋で酒を飲んでいる老侍。
かつては凄腕の剣客だったらしいが、とある出来事から剣を捨て、世捨て人のような生活を送っている。

  • ロビンス
オスのペンギン族。
雪の世界に住んでおり、嫁と3人の子供がいる。
破天荒な性格で目立ちたがり屋。やたらと尊大な口調が特徴。

現在、子供を探して住処を留守にしているらしいが……。


  • 星教主
結晶世界の都市・エシュトルムを統治している宗教的指導者。
結晶世界の預言者の一族の末裔で、魔族も妖魔もいない世界を築き上げている。

  • マチルダ
結晶世界で星教主の護衛を務めるドラゴン・ガーターの女騎士。
固い口調が特徴だが、礼儀正しくまた視野も広い。
エリートであるドラゴン・ガーターに選ばれたため、家族からは誇りに思われている。


  • グロッサ・ラダン
貴族階級に属する上級魔族。
法や秩序を重んじており、それらを犯すものには罰を与えることを信条としている。
また自身のことは法の執行者と考えており、それを行うためだけの存在ととらえている。

主人公の一角であるガリルとアーシュラの因縁の相手。
序盤はイベント戦闘で中盤で再戦することになるが、この時三つに分かれていたパーティが集結し、9対1で戦うというどこぞの皇子のような総力戦となる。
これだけのハンデがあってようやく倒しきれるかというくらい鬼のように強く、このハンデをもらってもイベント戦闘と勘違いしたプレイヤー多数。

  • バダ・ドワ・セワク
雨の都スヴァルナで、悪逆非道の限りを尽くしている妖魔。
雨の世界の統治を魔族から任されており、レジスタンス狩りと評して自分の欲を満たすために暴力をふるっている。

こいつとの戦いは序盤の山場にして壁。
全体攻撃に状態異常と、それまでのボスとは一味違う強さを誇る。



世界

元々は様々な大陸があったが、『黒き流れ』という海流の影響でほとんどが水没し、航路も断たれてしまっている。
現在は四つの世界に分かれており、交流も完全に断絶している。

  • 雨の世界
ガリル・アーシュラ・レンツォ・バルバローザのいる世界。
大結界による地軸変動の影響で気候が狂っており、止まない雨が降り続けている。
都市・スヴァルナが生活の拠点で、郊外には閉鎖美術館や、図書ギルド・諜報ギルド・戦術ギルドの本部がある。

また雨の影響で水場が多く、そのため危険な水魔の出現が多い

  • 燃える世界
ティギーのいる世界。
見渡す限りの火山に囲まれた世界で、過酷な環境が特徴。
そのため暮らしていくための技術の発展が盛んであり、科学技術の発達が他の世界よりも高い。
また鍛冶ギルドの本部もここにある。

技術の発達や生存のために多くの水が必要になるのだが、オアシスがブルーという魔族によって支配されており、価格操作によって供給がコントロールされている。
そのため実質経済の源を牛耳られている。

  • 雪の世界
猛烈な吹雪と和風情緒が特徴の世界。
他の世界と違い完全な魔族の支配圏になっておらず、現在も人間たちの大規模な抵抗が続けられている。
巨大な城・白嶺城が人間たちの活動の拠点になっており、内部には城下町も存在している。

またペンギンや雪ウサギなど、魔族や人間とは違うおとなしい動物たちも多く存在する。

  • 結晶世界
七色の結晶に囲まれた浮遊大陸の世界。
魔族の支配下になってからは、魔族の望むような社会を一早く築いたため、あまり魔族の干渉を受けておらず、妖魔も少ない世界。
『星教主』という指導者がおり、魔族との調整役や彼らの理想から逸脱しないよう社会の調整を行っている。

浮遊大陸という地域柄、ドラゴンを駆るドラゴン・ガーターという職が重宝されており、民の憧れの的になっている。

  • 監獄世界
雨の世界の中にある巨大な壁に囲まれた監獄。
魔族の命を受けた妖魔によってとらえられた人間の収容所となっている。
濃い霧によって常に薄暗く、視界が悪い。

捕らえられた人間はここに連れてこられるが、魔族が人間にあまり興味がないため基本それで終わりであり、大きな罰の執行などは行われていない。
そのため中には監獄街という街があり、脱走するのをあきらめた人間たちがそこで暮らしている。
ただし重罪人は中心にある裁きの塔に連れていかれ、そのままカタコンベ送りにされる。

また魔族と繋がりが身近という関係上、魔族に協力してる印術ギルドの本部もここにある。



戦闘システム

オーソドックスなコマンド選択式。
最大五人の参加が可能で、SPを消費して技を繰り出しHPが0になると気絶して倒れる。
気絶している最中に攻撃されると最大HPが減り、0になると死亡となる。

五人全員が気絶するか、誰かが死亡するとゲームオーバー。
ゲームオーバーの際、アイテム『秩序の石』を持っていると、一つ消費で戦闘のやり直しor三つ消費で撤退のどちらかが選べる。

なおサガの小泉氏が手掛けているので素敵ネーミングの技多数
「引導」「ハイアンドロー」「ブッチャー斬り」「ダメ出し」「チェリーゲイル」「孤軍波状撃」「五射皆中」「心眼スナイピング」「当たるを幸い」etc…
また最大4倍速の早送りが可能。


  • 武器
『剣』『大剣』『斧』『槍』『杖』『弓』『盾』に加えて『体術』の八種類。
基本的に制限はなく、誰でも好きな武器を使うことができる。
持てる武器は一人二つまでで、体術は武器を使わずに扱うことができる。

ガリルに弓撃たせたり、アーシュラやビビアンで斧ぶん回せたりと自由自在。
キャラ固有の得意な武器などはないので、ステータスさえ足りてれば割と趣味で選べる。

『魔術』と『印術』の二種類。
魔術は人間以外が使うことができ、印術は印導器となるアイテムを装備していれば誰でも扱える。
術そのものはショップで購入可能。

傾向でいうと魔術は攻撃に、印術は支援に向いているものが揃っている。

  • 資質
戦闘で得られるタレントポイントを消費して習得できる技術。
中身は、新しい技を覚醒しやすくなる『新技覚醒』、HPが成長しやすくなる『耐久資質』、アイテム購入額が減る『交渉術・値切り』など様々。

武器・術ごとのカテゴリーと『能力』『移動』のカテゴリーがある。

  • 覚醒
戦闘中に突然起きる技の習得や成長のこと。
新技を習得したり、使った技が成長してパワーアップしたりする。

ぶっちゃけると、サガシリーズの閃きシステムみたいなもの
覚醒して新技を入手するとやっぱり嬉しい。
ボス戦で強力な技が覚醒するのも、なかなかのロマン。

  • 陣形
メンバーの隊列やポジションで能力が変化するシステム。
隊列は前衛・中衛・後衛。ポジションは主にアタック・ガード・支援の三つに分類される。
敵に狙われやすくなったり、近接攻撃の威力が上がったり、回復技の効果が高くなったりと効果は様々。
これらは陣によって隊列やポジションが固定されており、位置を変える以外は自由に変えることができない。

陣そのものは最初からある程度用意されているが、戦術ギルドに行くと既存の陣形の改良や新しい陣形を自由に作ることができる。

  • イグニッション&ファイナルストライク
バトル中テンションが上がると、イグニッション状態へと変化。
この状態になると武器を犠牲にして放つ大技・ファイナルストライクが使用可能になる。

テンションが上がる条件は敵を倒す仲間が倒れるなど色々。
またイグニッション2nd・3rdを習得するとファイナルストライク以外にも様々な効果を得られる。

ファイナルストライクは武器ごとに設定されており、超火力技や超回復など内容も様々。
使用すると使った武器は破損状態になり、使用できなくなる。
壊れた武器は鍛冶ギルドに持っていくことで修理できる。

テンションが上がり逆転の一撃を放つなど、こちらもなかなかのロマン。
ボスの攻撃で誰かが倒れる→残された仲間のテンションUPでイグニッション状態へ→ファイナルストライク祭り開幕の流れは非常にアツイ。



乗り物

  • オーニソプター
高い場所から低い場所に羽ばたいて移動できる人力の飛行機械。
飛ぶというより滑空するためのもの。

脆いので気候の影響を受けやすい

  • 動力スーツ『スワンソング』
ティギーの駆るロボットスーツ。
中に無理矢理全員入ることで、マグマなどの中を移動できる。

  • 方舟
太古の昔に作られた巨大な船で、ストーリー的にもキーパーソンの一つ。
桁外れの性能で、世界を分けた『黒き流れ』の中も航行することができる。
名前は自由に命名可能。

中は途方もなく広く、物語が進むと中に各ギルドの支部が建設され、各地でスカウトしたギルドメンバーが住み始める。
主人公たちが節操なくメンバーを集めるため、進めば進むほど船内がカオスと化していくことになる。

  • 雪うさぎ
雪の世界に生息する動物。
手なずけると背中に乗せてくれ、ジャンプで高い段差を飛び越えることができる。

  • 飛竜
結晶世界でドラゴン・ガーターと共にある竜。
空を自由自在に飛行でき、空中戦では共に戦ってくれる。



ギルド

魔族に対抗するための人間の組織。
5つのギルドがあり、冒険を様々な面でサポートしてくれる。

中盤からは世界中に散らばるNPCをギルド員にスカウトできる。
スカウトしたギルド員は各ギルドに配置することで、ギルドをレベルアップすることが可能に。
また中にはギルドマスターの資格を持つ者もおり、色んな土地に新しくギルドタワーを建設して配置することができ、
タワーができると範囲内での戦闘の際に支援してくれ、中に入れば宿などのギルドの施設を利用できる。

なお勧誘できるギルド員は人間どころか、妖魔なども言うに及ばず
果てはペンギン・ゾンビ・タコ・ドラゴンなども節操なくバンバン勧誘できる。
見た目はアレでも仕事はちゃんとしてくれるのでご安心を。

NPCの数には限度かあるので、レベルMAXに出来るギルドは一周につき一つとなっている。


  • 諜報ギルド
情報を武器に支援をしてくれるギルド。
世界各地のダンジョンにギルドガールを派遣して支援をしてくれたり、モンスターの数の抑制などをしてくれる。
レベルが上がるとガールの支援内容が充実したり、他ギルドと連携して戦闘中の支援効果が高くなる。

また戦闘後にもらえるタレントの量が増えるといった効果も。
タレントはとにかく強化に重要なので、早めにある程度ギルドを成長させると、総取得量が結構変わってくる。

  • 鍛冶ギルド
武器・防具の製造をしてくれるギルド。
レベルが上がると、単純に作れる装備が増える。
単純だが非常に重要。

また製造した装備は時折優良品や銘品が誕生する。
非常に強力なので、資質『鍛冶学』を取得して誕生する確率は増やしておきたい。

  • 図書ギルド
本から得た知識で支援してくれるギルド。
図鑑などの作成や、他ギルドへの情報提供。
失われた印術・ロストコデックスの復元などをしてくれる。

一見地味だが、その実支援内容は侮れないものが多い。
特に鍛冶ギルドや印術ギルドの装備が増えたりする点や、ロストコデックスの復元などは非常に強力。
ギルドレベル上がる程、強力な支援が多い。

  • 印術ギルド
印術に関する事柄を扱うギルド。
鍛冶ギルドと同じく、印術に関する装備の開発や新しい術の開発をしてくれる。

こちらも製造した装備は時折優良品や銘品が誕生する。
誕生する確率を増やすには資質『印術学』が必要なので、術が中心の場合はこちらを優先的に。

  • 戦術ギルド
戦闘中の要素を取り扱うギルド。
新しいポジションの開発や、戦闘システムの解放などが主な仕事。

ポジションによる補正は結構大きいので、新ポジションの開発は非常に有用。
特に全体的に回復量が少ないゲームシステムなので、回復+50%になるポジション『リカバー』は重宝する。
また仲間との協力でファイナルストライクが強化されるシステム『リインフォース』も、解放するとさらに戦闘が白熱する。



キーワード

  • 大結界
魔族が地上に張った巨大な結界。
これにより地上の磁場が大きく乱れた結果気象が狂い、青空が失われてしまった。

  • 黒き流れ
大結界によって生まれた歪みから発生した海流。
これによって大地は殆ど飲み込まれるか分断され、人間はその生活圏を大きく狭められることに。

千年経った現在でも超える方法は発見されておらず、長い年月が経ったために人間は自分たちの住む大陸以外の場所があることも忘れてしまっている。

  • 人魔大戦
かつて起こった人間と魔族の戦争。
印術と万象器が未熟な人間の手にあるとのちに大きな脅威となると考えた魔族が地上へと進行。
その結果、大地には大結界が張られたことで生まれた黒き流れによって分断され、人間の大半が死滅。
残った人間も魔族によってほとんどが統治されることとなった。

大地を分断したのは、小規模なコミュニティの中で新たに法と秩序を学習させ、人間の進歩を促す意味もあったらしい。

  • 魔族
獣人のような姿をした種族。
基本的に合理主義で無駄を嫌い、何か目的がないと行動することがない。
現在では人間のことはあまり関心がなく、瑣事はほぼ妖魔に任せきりになっている。

  • 妖魔
魔族に使えている種族。獣人のような見た目をしてるのは同じだが、魔族よりも獣成分が多い。
魔族に代わって人間の支配を任されており、好き勝手にふるまっている。

いわゆるチンピラ風で人間を基本見下してはいるが、魔族の支配下にあることは人間と変わりないため
地域によっては和解して暮らしていたりもする。

  • 水魔
水辺に棲む魔物。
魔族や妖魔と違い理性はないが非常に強力で、水辺にはむやみやたらと近づかないのが習わしとなっている。

当然海辺にも多く潜むため、「黒き流れ」と併せて大陸間の交流が断たれた原因となっている。

  • 印術
人間でも使うことのできる術。
万象器という道具を装備することで使えるようになる。
人間専用という分けではなく万象器さえ持っていれば、魔族や妖魔でも使うことができる。

道具があればだれでも扱えるという性質上、それ相応の危険をはらんでおり、それを恐れた魔族により人魔大戦が起こることになった。
魔族に敗れてからは多くの術式がロストテクノロジーとなっており、印術ギルドにて解明が進められている。

  • 万象器
印術が扱えるようになる特殊な道具。
現在では手に持てる武器やアクセサリーなどが主流となっている。

過去の世界では巨大な万象器で大規模な術式を行うこともできたらしく
乗り物や建築物などの形をした万象器もあったらしい。

  • 印術ギルド
印術を取り扱うギルド。
ギルドの中では一風変わっており、印術の解明のために魔族に取り入っておりある程度の権力を有している。
魔族の手先に成り下がっていることから人間側からは裏切り者等の陰口も多い。

一方で人間と魔族の両方にパイプがあるため、双方の調整役として動くことで、人間の安全をある程度保証しているという側面もある。





追記・修正は、ファイナルストライク祭りが開幕した方がお願いします。

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最終更新:2023年04月26日 23:59