ホラス・スラグホーン

登録日:2018/04/17 Tue 22:04:26
更新日:2025/02/06 Thu 02:39:47
所要時間:約 4 分で読めます





ハリー・ポッターシリーズに登場する魔法使い。

演:ジム・ブロードベント
声:森功至

フルネームは「ホラス・ユージーン・フラックス・スラグホーン(Horace Eugene Flaccus Slughorn)」。

ホグワーツ魔法魔術学校の「魔法薬学」の教授で、スリザリン寮の寮監。
自身もスリザリン寮出身であり、また純血の家系。
アルバス・ダンブルドアの元同僚であり、退職して隠居していたが、とある事情でダンブルドアに復職をお願いされることになる。

魔法の才能を持つ生徒を見抜くことに長けており、お気に入りの生徒を集めて「スラグ・クラブ」を開催している。
気に入った生徒は贔屓して褒め称えるが、セブルス・スネイプのように他の生徒に意地悪というわけではない。しかし、お気に入りの生徒以外には無関心であることが多く、例えばロン・ウィーズリーについては、名前を「ラルフ」や「ルパート」と間違って覚えたりしていた。
(ロンの兄パーシーにも、自分が心酔する上司(クラウチSr.)から名前を覚えてもらえない、というエピソードがあったり)

上述したような出自ではあるが純血主義者と違い、特にマグル生まれの生徒を軽蔑したりすることはなく、マグル生まれであるハリーの母リリーのことは大のお気に入りであった。
むしろ死喰い人のような連中を嫌っており、そういった人たちとは連絡を取らず、また縁者にそういう人がいればいかに逸材であっても目を掛けることはしない。

作中では悪いように描かれがちなスリザリンではあるが、けして悪人養成所ではないことが分かる。

ヴォルデモート卿ことトム・リドルも彼の教え子であった。
が、学生時代のトム・リドルにホークラックス(分霊箱)に関する話をしてしまったことがあり、彼はこれを恥ずべき記憶として隠蔽工作をしている。ダンブルドアに提供した記憶ではごまかしを入れてあり、最後まで見られないようになっていた。

このホークラックスに関する話をダンブルドアに感づかれたことこそが、彼がヴォルデモート失踪後に辞職した原因であり、ダンブルドアに復職を迫られた原因である。
しかし当時のトム・リドルは実は既にホークラックスの知識を持っており、なおかつ嘆きのマートルと自身の父親の殺害でホークラックスを作成済であった。
スラグホーンに対してはあくまで「ホークラックスを複数作成した場合の効果」を質問していたので、トム・リドルがホークラックスの知識を手に入れたことに関してはスラグホーンの責任ではない。




以下、各巻での行動

6巻『謎のプリンス』

ヴォルデモートの復活以降、マグルの家などを転々として逃げ回っていたが、ハリーを連れたダンブルドアに見つかってしまい、ホグワーツへの復職を頼まれる。最初は難色を示していたが、ホグワーツの安全性およびリリーの息子であるハリーの存在のおかげで、(不死鳥の騎士団への加入は断ったが)復職を承諾した。

ホグワーツ特急ではハリーやネビル・ロングボトムたちを昼食に招待。
何気にネビルの才能も一発で見出している模様。
一方、ドラコ・マルフォイに関してはその後もこれといった反応を見せなかった。
これは彼の父親ルシウス・マルフォイが死喰い人の大幹部であることも関係している。

「プリンスの教科書」のおかげで「魔法薬学」で好成績を収めるようになったハリーを気に入るようになり、飲むと1日中幸運がもたらされる薬「フェリックス・フェリシス」をハリーに与えた。

クリスマス・パーティではお気に入りの卒業生を招待していた。

ハリーがホークラックスのことを聞きに来ると問答無用で追い返していたが、ハリーが「フェリックス・フェリシス」を飲んだことで、ルビウス・ハグリッドの飼っていたアラゴグの葬式で酔っ払ったスラグホーンは、
ハリーの説得を受ける内にリリーの優しさを思い出して涙しつつハリーに本物の記憶を渡した。

教え子のスネイプがダンブルドアを殺害したと聞きショックを受けていた。


7巻『死の秘宝』
最後まで立ち位置をはっきりさせていなかったが、死喰い人に陥落されたホグワーツから逃げる事はせず、最終的にホグワーツ陣営として死喰い人との戦いに参戦。
一度は脱出組の引率のためかホグワーツを離れたが、ロンの兄チャーリー・ウィーズリーと共に、ホグワーツ生の家族や友人およびホグズミードの魔法使い*1を率いて戻り、最後にはミネルバ・マクゴナガルキングズリー・シャックルボルトと共にヴォルデモートと戦った。

因みに原作時から「スラグホーンは幸運の液体を服用してたのでは?」という疑惑が囁かれていたが、映画版にてマクゴガル先生と生徒が橋を破壊する会話をしてるシーンの後ろで幸運の液体をガブ飲みしてるスラグホーンの姿が描写されている。
ヴォルデモートと直接対決して五体満足で生き残ってる辺り、ちゃんと効果は出たらしい。



余談
「ポッターモア」及び、それを書籍化した「エッセイ集 ホグワーツ権力と政治と悪戯好きのポルターガイスト」によれば、彼は後に退職をしたようであるが、レギュラス・ブラックと並んでスリザリン寮の名誉回復に貢献し、談話室に彼の肖像画が飾られているとのこと。

また、スラグホーンはロンの名前を覚えられず「友人」(friend)、「ラルフ」、「ルパート」と呼ぶ。映画では「ウォレンビー」、「ウェンビー」と呼んでいた。
ロンを演じた俳優の名前はルパート・グリントであり、ちょっとした遊び心を感じさせる。



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最終更新:2025年02月06日 02:39

*1 なおこの中に彼を慕うスリザリン生も混ざっていた様子。