銃(魔道具)

登録日:2018/09/22 Sat 13:56:11
更新日:2020/06/05 Fri 13:47:33
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銃(魔道具)とは、銃だけど銃じゃないロマンあふれる武器である。

概要

一般的に銃から放たれるものは、現実的に考えたら鉛玉、SF的に考えたらビーム、吸血鬼や狼男対策的に考えたら銀の弾丸がいいところなのだが、
ファンタジーにおいては「魔法を使うための媒体としての銃」という使い方が存在する。

この場合、銃身に「魔法的な何か」を込めることで狙いを定めてぶち抜くということになる。
特にとは違って「遠距離の相手に収束した魔法を叩き込む」というスナイパー的な使い方ができるのが最大のロマン。
その分、運用の際は「魔法を使う才能」と「銃を使う才能」の両方が求められるため、運用難易度も高くなる。
因みに上記した「魔法を撃つ銃」ではなく「鉛玉の推力を火薬ではなく魔法由来に置き換えた」といったものも存在する。

また、攻撃だけでなく回復魔法を込めることで「遠距離の味方を回復させる」という変わった使い方ができることもある。



魔道具としての銃の使い手たち

マァム(ダイの大冒険)

戦士の父と僧侶の母を持つ僧侶戦士。
腕力は人並み以上なのだが、戦闘でのメイン武器は師アバンが作った「魔弾銃(マダンガン)」を用いていた。
これは、専用の弾丸に魔法を込めることで、一度だけその魔法を持ち歩いて解き放つことができる、という便利なもの。
戦闘では攻撃用魔法の他、幻影魔法のマヌーサや回復魔法のキアリクなども使用していた(マァム本人はマヌーサは使えないのでこの魔法は故郷の村の村長が込めたとっておきだったらしい)。
しかし、デリケートな構造だったためか、耐えられる出力に限界があり、ベギラマ2発分を無理矢理弾丸に込めて放った結果、修理不可能なまでに破損。
マァムが転職を考えるきっかけになった。

どの道ベギラマ2発程度に耐えられない構造では、この後の魔王軍との激戦に耐えられなかった可能性も高かったので、ある意味仕方ないところだったのかもしれない。

魔砲使い(魔砲使い黒姫)

そのものずばり、「魔法を銃に込めて使用する」人々が登場する漫画。
魔「砲」だが、銃形式だったり大砲形式だったりいろいろある。

毒島春美(ムヒョとロージーの魔法律相談事務所)

本来なら、相手に接近して「執行」しなければいけない魔法律を遠距離から発動できる非常に稀有なスキルを持った「執行人」。
執行の際は大砲のような道具を用いて遠距離の相手を狙撃する。
その正体は、自分の魂を半分地獄の使いである「雲竜鼠」に与えることで使用可能になった非常にリスキーな技。
強力ではあるものの、 代償として彼女の余命は既にいくばくもない

魔銃士(ファイナルファンタジーシリーズ)

FF10-2に登場するジョブ。
他作品で言うところの「青魔法使い」であり、「敵の技」をラーニングして銃から放つ一種異様な戦闘スタイル。
癒しの風「ホワイトウィンド」だったり、炎のブレス「ファイアブレス」だったり、あるいは石そのものや徹甲弾を撃ち出したり、果ては「臭い息」まで銃から撃てたり……
他作品の「青魔法使い」以上にカオス極まりない職業となっている。

魔砲士(ファイナルファンタジーシリーズ)

現在の所FFTA2とクリスタルガーディアンズにのみ登場するモーグリ族のジョブ。

FFTA2では大砲を使用する二つのジョブの一つ。もう一つはバンガ族の「砲撃士」。
固有アビリティは「魔砲撃」。

FFTA2のモーグリ族ジョブの中でも 屈指の残念性能 と名高い。
  • 「魔砲撃」は全て「魔砲チャージ」を行ってからでないと使えないため、 全てのアクションが2ターンに1回しかできない
  • その割に、 ほとんどの技はチャージなしで使える砲撃士or他のサポートジョブで代替が効く
  • 唯一代替が効かない「テレポ魔砲」も「対象をランダムにテレポートさせる(しかも低命中率)」という微妙な性能。
  • 成長率が全体的にイマイチ。

システム自体は個性的なのだが、それが足枷にしかなっていないという微妙極まりない仕様。
特に砲撃士最強のサポート技である「エーテル砲」は「初回ターンからMP60回復」というチート性能なのに対し、魔砲士のMP回復技である「エーテル魔砲」は「1ターンチャージしてMP40回復」と 完全下位互換
ただ、一応大砲の火力と射程自体は優秀なので「魔砲撃なんて忘れて銃撃させておく分にはそれなりに強い」という評価もある。

CDでは単体大ダメージ型のユニット。装填のために攻撃にやや時間がかかるのが難点。

FF本編では地味な存在だった割には、後にパズドラにFFCDコラボで登場している。

黒き風 (FF:U ~ファイナルファンタジー:アンリミテッド~)

右腕の「魔銃(まがん)」に「ソイル」(混沌によって滅ぼされた世界の人々の無念が集合した命の結晶)が入った魔弾を3種類込めることで、
魔銃内にある彼の心臓で3種類のソイルと彼の血液が混ざって強大な力を持つ召喚獣が発生する。

仮面ライダーウィザード(仮面ライダーウィザード)

剣にも銃にもなるマルチウェポン「ウィザーソードガン」が武器。
もちろん魔法使いなので、ここから魔法を放つ。
スタイルに応じて様々な属性の弾丸を放てる。
また、弾道はある程度コントロールできる。
後にドラゴン形態にパワーアップしてからは二刀流かつ二丁拳銃に進化している。

ちなみにライダーの武器としては珍しく変身前でも普通に使用可能。

魔導銃(FAIRY TAIL

舞台となる魔法世界アースランドにおいては、文明は「魔水晶(ラクリマ)」により支えられている。
それを応用した魔法の武器も数多く作られており、魔導銃はその中でも遠距離攻撃に特化した武器である(外見は普通の銃火器)。
作中では妖精の尻尾のアルザック&ビスカコンビが使用するほか、敵の雑魚魔導士とか楽園の塔組のウォーリーが使っている。
青い天馬のジェニーはこれらの魔道銃火器を自身の体内に接収し機械人間となっての一斉砲撃が可能。
また、青い天馬の母艦「魔導爆撃艇クリスティーナ」三号機にも魔導機関銃が内蔵されている。
基本的には「魔法の力で加速させた物理銃弾を叩き込む」という単純な構造の武器であるが、
魔導士次第では魔法の弾丸による魔法攻撃も可能。

ノア(新スレイヤーズ ファルシェスの砂時計)

コミカライズ作品の一つで、原作ではありえなかったリナ、ガウリイ、ゼル、アメリア、ルーク、ミリーナの6人パーティーが実現している。
自称海賊のノアが「魔弾」を武器として使っている。ミリーナの話では、デミダス・シティの対魔道士兵装の一つで、道具としてはかなりのレアモノであるらしい。
しかし、威力は銃というイメージから想像できる程度のもので、スレイヤーズ世界ではその程度の威力の魔法は呪文を丸暗記すれば誰でも使える。
よって、この銃を持っているのは『私が魔法が使えません』と言ってるも同然であり、一般人と戦うときくらいしか役に立たない。
ノアはこれを『師匠』から授かったという。その『師匠』は「裸みたいな格好で、意味不明な言動が多く、すごい方向音痴」だったというが……リナは詮索をやめておいた。

エルネスティ・エチェバルリア(ナイツ&マジック)

作中世界で一般的に普及している魔法の杖を使いにくいと感じ、銃の形をしたガンライクロッドを独自に考案した。シルエットナイトに乗る騎士ナイトランナーを目指しているエルらしく、白兵戦で使うことを考慮して剣と銃の機能を併せ持っている。
シルエットナイト初搭乗の際には、身長が足りず操縦できないという問題を解決するためにガンライクロッドを直結して無理やり動かした。

ジーン・スターウインド(星方武侠アウトロースター)

宇宙に多くのマナがあった時代の古式魔術の術式を宿した弾を込めて術を発動できる古式銃「キャスター」(唱える者)を使う。
マナが希薄となった現代では古式魔術は廃れ、弾も製造されておらず希少品。
0番から19番まで20種類の術が込められた弾が存在しているが、マナが薄いため不発してしまったり、使用者の生命力を吸い取ることで補って発動したりなど問題も多い。

遥大地(魔動王グランゾート)

魔動銃を使用して転がる魔法陣プレートを射出して魔法陣を描き、 地と炎の魔動王グランゾート を召喚する。

黒羽紗雪(fortissimo/Akkord:Bsusvier)

「召喚せし者」として持つ戦略破壊魔術兵器(マホウ)「うたまる&アルキメデス」は白と黒の二丁拳銃。
発射される魔力の弾丸はそれほどの性能でもないが、能力「福音の魔弾(ヴァイス・シュヴァルツ)」発動時は超光速で、さらに音を感知して自動追尾する回避不能の二撃となる。
宙に留めた弾丸を一斉に「福音の魔弾」として放つ「聖邪必滅の流星群(シュトゥルム・クロイツ)」などもある。

リック・アロースミス/アルフレッド・アロースミス(Bullet Butlers)

父親から継いだしゃべる銃剣付き魔銃「黒禍の口笛(ベイル・ハウター)」「屍に触れし指(ルダ・グレフィンド)」を用いる双子の執事。
それぞれ契約者の魂を糧として強威力の魔力を籠めた銃弾を放つ「悪鬼喰(グール)」「聖瓶光(アクエリアス)」を使える。
実は刀剣形態の方が切り札だったり。

炎と氷と雷の支配者(世界樹の迷宮Ⅴ 長き神話の果て)

魔法属性攻撃(炎、氷、雷の3種類。Ⅴ以前の世界樹の迷宮には魔法は存在しない設定だったので、 三色属性 と呼ばれることが多い)を扱う職、 ウォーロック の二つ名の一つ。もう一つの二つ名、 六属を操る導師 に対して、 三属 と通称される。
物理三属性(斬、突、壊)も操る六属に対して、三色属性の扱いに特化した二つ名なのだが、そんな彼らが唯一使える物理属性の魔法が、「マジックウェポン」である。
これは持っている武器に応じた属性、射程の単体攻撃を放つスキルで、威力は自身のINT(魔法攻撃力)と装備の魔法攻撃力に依存する。ウォーロックが装備できるのは杖(近接、壊)か重砲(遠隔、壊)なので、後ろにいることが多いウォーロックが普通に使おうとすると重砲を装備して使うことになる。魔法銃を扱う画を想像したプレイヤーは多い。
そしてこれ、やたらと高性能で、
  • 燃費がいい。魔法使い職の通例に従いウォーロックのスキルは大体消費が重いのだが、大体のスキルに負けない威力をお得な消費で出せる。
  • 三色属性に耐性がある敵に有効。壊属性に耐性のある敵は少なく、これ一つで対応できるシチュエーションは大幅に増える。
  • 腕技。ウォーロックの大体のスキルは頭技だが、頭を封じられてもこれがあれば火力は十分。
  • 「武器属性で攻撃」なので属性付与が反映される。わざわざそんなことしなくてもと思うかも知れないが、三色属性の魔法が育たないうちはこれで三色攻撃を代用できるということであり、このスキルの扱いやすさを上げている。
と至れり尽くせり。魔法攻撃力が杖より低い重砲を装備してでもマジックウェポンをぶっ放す冒険者も多い。(極めようとすると杖を装備して前列で魔法を乗せぶん殴ることになるのだが)
しかも入手は終盤になってしまうが、最も魔法攻撃力が高い重砲には一定歩数歩く度にTP(=MP)が回復するという便利な装備効果まで付いている。
ちなみに、世界樹の迷宮のお決まりとして具体的に何をしているかは語られていない。君は魔法の弾丸を銃に込め放っているとしてもいいし、銃から魔法エネルギー的なものを取り出し放っているとしてもいい。

五十鈴銀之助/翠(東京アンダーグラウンド)

無能力者であっても能力者と拮抗できるような水・炎・雷・氷等を発する練氣銃の使用者の弟子と師匠。

魔戒法師(牙狼-GARO-シリーズ)

上記の特撮ドラマ及びアニメ作品に登場するファンタジーものにおける
「魔法使い」「錬金術師」に相当するジョブを生業とする者たち。その中でも
・そのキャラが前線で戦闘行為に従事するのを得意とする
・作品内におけるテクノロジーが発展した近未来が舞台である
という条件が重なった場合、戦闘対象である魔獣ホラーに有効なダメージ源である
銃型の魔導具「魔戒銃」を用いたガンプレイで戦う者が登場する場合がある。
基本魔戒銃は主人公である魔戒騎士が用いる「魔戒剣」に威力では劣るが
使い勝手のいい飛び道具として有用、というポジションの武装だが
大型の物はその限りではなく、上級ホラーにもかなりのダメージが期待できる。
弾丸は実弾を消費して用いるが、実写作品ではダイヤを加工して特殊な弾頭にする場面が存在し、全てがそうでないにせよ
消耗品としてはやや値が張る側面もある。発射の際は銃の内部に住まう
小さな白塗りの小人が発射に合わせて弾丸を叩いて飛ばしていることが明らかになっているが、この原理がアニメ版と共通しているかは不明。

シリーズ第1作から続く黄金騎士ガロ冴島鋼牙を主人公としたシリーズでは
技術がまだ未発達で携行できる銃器を模した魔導具は発明されていなかった*1
魔戒騎士・道外流牙が主人公を務めるそれ以前の作品よりもかなり進んだ世代*2を想定した別の世界観を基盤とする
TV版第3期「闇を照らす者」では流牙のパートナー的存在である魔戒法師・莉杏が魔戒銃を用いるほか
続編「GOLDSTORM翔」ではモデルチェンジした魔戒銃を用い流牙との連携や合体攻撃を繰り出すなど
火力・演出が大幅にパワーアップしていた。

アニメ版では映像的な制約が少ないということでかなり大型のサイズの
銃火器型魔導具が登場することもあり、中世欧州をイメージした世界観の第1作「炎の刻印」及びその劇場版「DIVINE FLAME」では
糸使いの魔戒法師・エマ糸車をモチーフにした魔戒銃を使用。
特に後者では一抱えはあるガトリングガン状の魔戒銃の斉射で主役の黄金騎士ガロでさえ手を焼く使徒ホラー(この映画のボスキャラ)を
一方的に蜂の巣にして瀕死のダメージを与えるなど明らかにやりすぎな描写が視聴者に衝撃を与えた。*3

舞台が未来のアメリカ(たぶん)であるアニメ第3作「VANISHING LINE」
機械的な方向性で魔導具のスペックが歴代随一というレベルで向上しており
もう一般の火器と見分けが付かない程洗練された魔戒銃が製造され
専用のガンスミスのような職能を持った魔戒法師も登場している。
作中では腕利きの魔戒法師であるジーナルークがそれぞれ魔戒銃を使っており
ジーナは投げ槍や弓矢などの古式ゆかしい装備に加えてのバリエーションとして
購入した魔戒銃を利用するのに対し、ルークは母である法師アデレードの得意とした
二丁拳銃スタイルでの接近戦スナイパーライフル型の魔戒銃を用いて
遠距離から魔獣を狙撃するスタイルを要所要所で使い分ける万能型の
ガンスリンガーとして全編を通して騎士に遜色のない活躍を見せた。

基本「戦う魔戒法師」は騎士になれない勝気な女性の担当という
シリーズ全体を通してのセオリーがある中、ルークのような前線で戦える
ガチで強くかっこいいタイプの男性法師は非常に珍しいが、これには理由が存在する。
最終回、ルークはこれまでのわだかまりを解消して新たな境地に踏み出すが
魔戒法師としての銃を用いる戦法も捨てたわけではなく、併用する形で使命に臨んでいる。




追記・修正お願いします。

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最終更新:2020年06月05日 13:47

*1 鋼牙の息子である雷牙が主役の世代に入っても魔戒銃が発明されている様子は無い。例外的に通常の銃器に装填することで撃った対象をホラーに変えてしまう「魔弾」が登場したことはあるが、これは守りし者の装備としては極めてイリーガルな代物であり、味方側のキャラクターが用いたことはない。

*2 監督のコメントによると鋼牙が戦っていた世代から数えて大体5世代ほど先らしい。

*3 原作総監督の雨宮慶太が「エマが強すぎる」と冗談交じりの苦言を呈した程。