パトゥーリア(機動新世紀ガンダムX)

登録日:2018/10/3(水) 10:15:41:16
更新日:2025/04/21 Mon 13:31:04
所要時間:約 3 分で読めます





十五年の時を超え、これよりライラック作戦を開始する…!

刮目せよ地球人類!これがお前達が宇宙に住む民にもたらした苦しみだ!

お前達は血と炎と無意味なる死を宇宙にもたらした。その罪を今こそ償うのだ!

機動新世紀ガンダムX』に登場する架空の兵器。


パトゥーリア

型式番号:MAN-003
所属:宇宙革命軍
   フォートセバーン
全高:105m
全長:617m
重量:38,800t
武装:有線ビーム砲×30
   荷粒子砲×4
   フィールドジェネレーター

搭乗者:ノモア・ロング
    エニル・エル
    カリス・ノーティラス(生体コアユニット)

【機体説明】

旧革命軍による地球連邦軍本拠地である南米の強襲制圧による奇襲地球攻撃作戦「ライラック作戦」用に建造され投入した決戦用超大型NT専用MA。
ロケット型の戦艦の艦橋の代わりに腕のない人型が生えているような姿。
若かりし日のジャミルらの手で同作戦は失敗し、降下軌道が逸れ北米北部に不時着していた……が、作戦で一緒に降りていた革命軍のドーラット博士が戦後密かに修復。
博士は着地地点上にフォートセバーン市を建設し、表向きはノモア・ロング市長として活動しながら、地球人類への復讐の機会をうかがっていた。

NTや人工NTをサイコミュ・ダクトと呼ばれるカプセルを用いて生体部品として組み込む事で起動し、戦闘時は戦艦の様な通常形態から下部の艦船状の部分が中央から2つに開いた攻撃形態に移行する。
組み込まれた人間の精神をパトゥーリアのシステムが浸食し、同化するという恐ろしいシステムを持つ。
またその巨体故、MSサイズの敵機に懐に入り込まれるのを防ぐ為、本来の運用ではベルティゴ5機が護衛として随伴する。


多数の有線ビーム砲と荷粒子砲により圧倒的な火力を誇る。
最大の特徴はそのあまりにも巨大過ぎる巨体で全長617mという数値はガンダムシリーズに登場するMAの中で最大の数値である。
あの超大型MAガデラーザ2倍以上、地味にガデラーサを上回る全長を持つVガンダムドッゴーラ*1にも大差を付けてのぶっちぎり。
下手な艦艇ですらコイツの前では小さく*2、巨艦ドゴス・ギアでようやくタメを張れる*3サイズであると言えばその巨大さがわかるだろう。
この手の巨大MAはその巨体さや重量故に宇宙専用である事が多いが、本機は機体各所に装備された飛行・防御用のフィールドジェネレーターにより大気圏内での飛行能力も所持している。

余談だが、ガンダムXにはコルレルというガンダムシリーズの通常MSで最軽量(4.5t)の機体も存在しており、新連邦と宇宙革命軍の変態技術凄まじいテクノロジーがうかがえる。

劇中では修復が完璧ではなかったのかフィールドジェネレーターによるビームバリアが機能していなかったり、正規パイロットではないカリスを無理矢理生体ユニットに組み込んだ事による拒否反応で動きが停止する等、本来のスペックを発揮する事が出来なかったが、本来は当時の連邦本部に侵攻し圧倒して制圧する為に開発された超弩級兵器であり、仮に完璧な状態で正規のニュータイプが搭乗して運用したなら、単機で地球に壊滅的な被害を与えかねない怪物MAである。
その大火力でフォートセバーン市を焼き払い、フリーデンチームを追い詰めたが、カリスがガロード達の呼びかけに反応し、機体の動きが停止した所を内部から制御ユニットを引き抜かれ、崩壊するフォートセバーン市に沈んでいった。

《武装》

◆有線ビーム砲×30
全身に装備された30門にも及ぶ有線ビーム砲。本機のメイン武装で触手のように自由自在に可動し、オールレンジ攻撃が可能。一発一発が通常MSを一撃で破壊する威力を持ち、全30門による凄まじい量のビームの雨が目標を周囲ごと破壊する。

◆荷粒子砲×4
身体各所に配置されている大火力武装。文字設定では全4門と表記されているが設定画で確認できるのは胸像部の二門だけであり残りの2門は何処に設置されているのか不明。劇中でも発射描写は無し。

◆フィールドジェネレーター
機体各所に配置された飛行・防御用の装備。本体上部の人型らしき部分の肩部に各ジェネレーターへのエネルギー供給用の粒子加速器を持ち、ビーム兵器を完全無効化する。修復が完全でなかったのか、アニメ版では防御用には発動していないが、漫画版では防御用に発動した描写がある。



ゲームでの性能】

スーパーロボット大戦シリーズ
α外伝RZ等に登場。原作でも序盤に登場する為、序盤~中盤で現れる事が多いが、高い耐久と火力を併せ持つ厄介な敵。また、終盤に量産されて複数現れる事もあり、その際はその硬さが非常にウザい。

Gジェネシリーズ
巨大MA枠としてちょくちょく参戦。圧倒的な攻撃と高いHP・防御を持つが、機動は低い。
宇宙専用の大型MAが多い中、この機体は宇宙・空中Aという非常に優れた地形適正を持ち、運用場面を選ばないので自軍で優秀なニュータイプを乗せて活躍も可能。

【その他】

●型式番号や特徴的な有線ビーム砲から元ネタはブラウ・ブロと推測される。またパイロットのカリスを含めてサイコガンダムを連想する要素も多い。

●『SDガンダムフォース絵巻 武者烈伝 武化舞可編』の漫画版には、衛星兵器『波動吏阿(パトゥーリア)』として登場。
湖に墜落した起動武者 大鋼を破壊しようとしたが、逆に烈火大鋼の太陽鋼砲により撃墜された。




追記・修正は生体コアユニットに組み込まれてからお願いします。

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最終更新:2025年04月21日 13:31

*1 全長370m

*2 例えばネェル・アーガマがUCでの設定では380m、ジオンが誇る大型空母ドロスですら放送当時の設定に従えば495m

*3 UCに登場するゼネラル・レビルが630m