登録日:2018/10/04 (木曜日) 11:00:14
更新日:2025/04/21 Mon 13:26:49
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ただし、軽量化の為に装備された武器はビームナイフ一本…。
どんな気分だ?ビームナイフ一本で撃破される気持ちは…。
コルレル
型式番号:NRX-007
所属:新地球連邦軍
頭頂高:17.9m
本体重量:4.5t
武装:ビームナイフ
搭乗者:デマー・グライフ
【機体説明】
新地球連邦軍参謀本部が開発した試作MSで
軽量化による機動性・運動性を極限まで追求した機体。
参謀本部直属となった
フロスト兄弟が取り寄せ、アフリカ戦線で活躍した「白い死神」の異名を持つ
エースパイロットの
ニュータイプ候補、デマー・グライフに与えられた。
機体のカラーリングは当初、赤や青の混じるグレーを基調としたものだったが、白に異常に拘るデマー自らの手により、全身を純白に塗装し直されている。
フォルムとしては細長い四肢と、
メタスの様に4本のアクチュエーターだけで上下半身が繋がった細身どころじゃない胴体部が特徴的。
ビームナイフ1本で戦う漢のMS。
劇中ではシャギアの
ヴァサーゴに誘導された
ダブルエックスを本機に有利な市街
廃墟の狭所に誘い込み、
廃墟を利用し隠れながらの一撃離脱を行い、防御による
カウンターを防ぐためにまず
シールドの有る左腕を斬り落とし、圧倒的なスピードによるビームナイフと格闘の波状攻撃でダブルエックスを追い詰める。
そのスピードは
ガロードの技量をもってしても捉えきれなかったが、とどめのコクピット狙いを見抜いたガロードの残弾一発のライフルを囮にする策に引っ掛かり、至近距離での誘爆に巻き込まれ、機体が吹き飛び廃墟にぶつかり倒れた所をダブルエックスの全機関砲の一斉射撃で蜂の巣にされて爆散、敗北した。
- 機体が軽いため簡単に姿勢を崩される
- 武器がナイフしかないので決め手がそれに限定される(=動きを読まれやすい)
- 装甲が無いに等しいのでどんな攻撃でも受ければ致命傷
【機体性能】
この機体の最大の特徴はその
圧倒的な軽さであり、18m級のMSでありながら機体の重量はわずか
4.5tという頭のおかしい数値を誇る。
対峙した
ガンダムDX(17m,7.8t)の6割未満、現実の乗り物でいうと
10式戦車の1割、中型トラック程度の重さしかない。
いくらなんでもみんな軽すぎ?G~XのMS,MFは大体こんなもんです。
軽量化の為に武装はビームナイフ1本のみとこれまた極端に軽装だが、唯一の武器の為かこのビームナイフも極めて危険な攻撃力(切れ味)を持つ。
その身軽さと機動性は従来のMSの常識を覆し、
- DXの構えたライフルの筒先に腕組み姿勢で立つ
- 特殊な機能も無しにただ動くだけで残像が発生
- 残像を伴いながら跳ね回る
- 空中回転しながらの飛び蹴り
- 至近距離からのビームライフルやバルカン掃射までも全回避する
等、その動きは最早MSの領域を超えて最早『Gガンダム』のMFレベル。
その凄まじい機動性で相手を攪乱しながら、格闘やビームナイフで駆動部やコクピットを狙う戦法を得意とする。
未視聴者からは
「バルカンで破壊されたMS」という部分だけが一人歩きし、脆いMSと思われがち
「どんな気分だ?機関砲で撃破された紙装甲扱いされる気持ちは…。」だが、
前述の通りダブルエックスが使用した機関砲の内、マシンキャノンやブレストランチャーは
それのみでMSを破壊する程の高威力の為、それらの一斉射撃はそもそもこの機体でなくとも通常のMSは到底耐えられる代物では無い。
また、ダブルエックスに対して飛び蹴り等の機体同士が接触する格闘戦を度々行っても機体が損傷する事は無かった。
少なくとも素材と機体構造に関しては動きに支障が出ないように一定以上の強度が確保されていると思われる。
とはいえ、設定からして何らかの攻撃が当たれば簡単に大破しかねないほど装甲は薄いと思われ、更に余りにも軽量であることや実際に作中では簡単に吹き飛んでそのまま倒れて隙が生じたことからも爆風などの耐性も他MSよりないことがうかがえるため、紙装甲であることは間違いないだろう。
しかもAW世界の
ジム的ポジションの
ドートレスですら普通のMSならパラシュートが必要な高高度からパラシュート無しで空挺降下して作戦行動可能等、ガンダムXに出てくるMSは
量産機含め頑丈なものが多いので、相対的に見るとなおさら脆いと思われる。
というか描写を見る限り、MSサイズの
散弾銃のような「面での制圧ができる射撃武装」に極めて弱い可能性もある(2、3発が当たっただけでも文字通り機体の裏側まで貫通する可能性が高い)。
また当然ながらデマーのような「本機の超高機動を活用できる」パイロットでなければ、単に
1発の被弾も許されないくせにナイフしかない機種でしかない。
先述のようにあくまでテスト機・量産前提じゃない機種だからとはいえ。
脆いは言い過ぎにしても、コンセプト時点で疑問が残る機体であることは否定しがたいだろう。
《武装》
武装はこれ一本
のみ。
高速移動とMSらしからぬ軽快な身のこなし、格闘戦を織り交ぜつつ、敵の駆動部・関節部・コクピットを集中的に狙い確実に仕留める。
たった一つの武装なだけあり、ビーム砲が直撃しても
ビームサーベルで滅多斬りにされても無傷なダブルエックスの装甲部分を劇中のビーム兵器で
唯一傷付けることに成功した非常に高い攻撃力を持つ。
◆
スーパーロボット大戦シリーズ
Rに登場。
11話という序盤で出る割に敵ユニット中最大の運動性と分身能力というその時点では場違いな回避性能を持ち、
精神コマンド無しではまず攻撃を当てられない。
しかもビームナイフは移動後使用可能で射程7というとんでも性能を持つ。必中をかけたスーパー系の
必殺技で片付けたいが
中ボスとしてはHP・装甲は低いとはいえそれでも初期HP5000とそこらの雑魚よりはタフなので必中持ちパイロットは本機と戦うまでは温存したい。精神ポイントの少ない序盤に出るので必中用の精神ポイントは残しておかないと泣きを見る。
◆
Gジェネシリーズ
Fに登場。防御は低く、攻撃は高い。
最大の問題はこの頃はまだユニットの機動性を表す機動のステータスが無かった為、本機の強みが全く再現出来ていない。
ちなみにカットインでモノアイカメラが光る演出があるが、設定上はツインアイを採用している機体である(ダブルエックスにとどめの一撃を狙うシーンで一瞬写っている)。
輝き撃ち同様スタッフの誤認だろうか。
これ以降、コルレル…というかフロスト兄弟の2機以外で新連邦の1点もの機種が収録されたこと自体が
ほとんどない。
現在の作品であれば無改造でもDXを越える機動を持つ機種・防御軽視は改造やパーツで補えば良いとして一定の評価はされるだろうだけに、惜しい話である。
【余談】
猫背姿勢で腕が細長くナイフを武器に扱う…という要素から放送当時から
エヴァンゲリオンの盗作疑惑が囁かれてしまった機体である。
実際はデザイン担当の石垣純哉氏曰く、監督から
あしたのジョーの
力石徹をモチーフとオーダーされており、異常な装甲の薄さも力石の死因となった無理な減量を連想させるようになっている。
極力エヴァに似ないようには意識したデザインや戦闘方法(そもそもエヴァはナイフが主体ではなく軽々しいアクションもそんなにない)になっており、実際に「似せないように苦労した」とも語られている。
追記・修正は白一色に塗り直してからお願いします。
- 全MSの中で一番好きだわ。能力一点集中の特化感がたまらん -- 名無しさん (2018-10-04 11:22:04)
- 元の色の全身像が気になる -- 名無しさん (2018-10-04 11:36:22)
- 次回予告の時点で凄いインパクトあったなこいつ -- 名無しさん (2018-10-04 11:58:10)
- のちのガブルはコルレルとは逆に重装甲 -- 名無しさん (2018-10-04 13:19:54)
- ? 「ほらな? 当たらなければどうという事はないんだって!」 -- 名無しさん (2018-10-04 14:07:52)
- スパローてアビジョとこれのいいとこ取りだったんだな… -- 名無しさん (2018-10-04 14:38:49)
- 小型化しなかったのは、これより小さくすると出力に問題が出るからとかだろうか -- 名無しさん (2018-10-04 14:47:37)
- ちなみにエヴァ零号機のパクリだと勘違いされがちだけど、実際のモチーフはあしたのジョーの力石徹らしい。 -- 名無しさん (2018-10-04 16:20:43)
- 何が恐ろしいかってMFレベルの機動性を普通のコックピットのレバーとアクセルの操縦だけでやってる事だよね… -- 名無しさん (2018-10-04 16:31:46)
- 『Correr』(西:走る)らしい -- 名無しさん (2018-10-04 18:17:57)
- 亡国のアキトのアレクサンダー見てこのタイプの玄人機しかも量産型が主人公機になると誰が想像出来たろう!? -- 名無しさん (2018-10-04 18:58:23)
- HGAW化希望・・・さすがに無理か -- 名無しさん (2018-10-04 19:44:01)
- 腰がメタスと同じでパイプ数本でしか繋がってないのによくあんな動きが出来るものだ -- 名無しさん (2018-10-04 21:14:59)
- 装甲に頼れない分フレームをガチガチに固めて強度確保したんだろうな。あとは恐らくだが、スラスター関係も最低限しか装備してない陸戦特化仕様だと思う。空虚重量に追加する物品の総数としては、プロペラント類がもっとも重いからな -- 名無しさん (2018-10-05 00:46:22)
- やっぱクロボンの機体は特徴的過ぎてロマン溢れるな え、ガンダムX?うせやろ -- 名無しさん (2018-10-05 08:51:16)
- 実際映像みると全然ブースターふかしてないからねコイツ -- 名無しさん (2018-10-05 09:03:23)
- これ普通のパイロットはどうやって運用すればいいんだ? -- 名無しさん (2018-10-05 09:03:53)
- 何気に市街地で跳ね回る戦闘スタイルに柔軟な対応をする姿勢制御システムと操作系のOSが凄まじいよね -- 名無しさん (2018-10-05 09:07:50)
- ガンダムウォーでも一時代築いたことがあるという話が… -- 名無しさん (2018-10-05 11:08:19)
- これこそG-bitに最適な性能なんじゃ -- 名無しさん (2018-10-05 13:58:45)
- 同僚?のガブル、ブリトヴァ、ラスヴェートの項目も欲しくなる -- 名無しさん (2018-10-05 20:01:01)
- R以降のさらに動くスパロボでも見たいわ。他の二機同様 -- 名無しさん (2018-10-05 20:04:04)
- 地味にツインアイ。しかもイケメン。 -- 名無しさん (2018-10-05 20:35:58)
- 映像で見ると軽やかな動作が「モビル…スーツ…?」という気持ちと同時にじわじわくる -- 名無しさん (2018-10-05 20:52:59)
- 白い死神に限らず後半NT候補連中のワンオフ機乗り換え以前のファイトスタイルが謎だよね。普通のドートレスごときじゃこんな動き出来ないし全然違う正攻法でエースだったのか、あるいは個人改造のドートレスライトアーマーで近い戦法をやってたのか… -- 名無しさん (2018-10-05 23:02:13)
- そもそもこの機体に乗る前のパイロットがどういう人物なのかは白に拘ること意外不明ですし -- 名無しさん (2018-10-06 00:38:14)
- ↑ある意味狂人って事だけはわかる -- 名無しさん (2018-10-06 19:14:08)
- デマーの他の3人も戦い方不明だよね。太平洋戦線で戦ってたアベルはバリエントかドートレスフライヤー乗りのイメージがある -- 名無しさん (2022-11-29 23:22:24)
- GジェネFではデマーがいないからこの機体が似合うのはマツナガぐらいしかいない -- 名無しさん (2022-11-29 23:50:11)
- いくら他の機体より軽いとは言え、銃先と言う重心から遠いところに4.5t乗ってるのに難なく支えるダブルエックスの肩関節もおかしいよ! -- 名無しさん (2023-02-09 10:37:27)
- でもダブルエックスくらい高性能ならそれくらい支えられるだろ……ってなるから、ある意味で相性の良い組み合わせだった -- 名無しさん (2023-06-18 00:12:07)
- これだけ凄まじい機動力を持つコルレルを平気な顔で乗りこなすデマーだから彼にトールギスを与えても涼しい顔で乗りこなしそうだ -- 名無しさん (2024-05-23 20:03:34)
- 「どんな気分だ?機関砲で撃破された紙装甲扱いされる気持ちは…。」←何だこの皮肉wwwww -- 名無しさん (2024-08-16 00:46:36)
- 極端な機動性の高さ的に広い空間で用いるとほぼ撃破不能になりそうな感がある。 -- 名無しさん (2025-03-01 21:22:10)
- 本編でデマーに白に塗り直されているけど、他の兵士に塗り直してもらわなかったのか?やっぱ時間はかかっても自分の手で塗らないと気が済まなかったんだろうか -- 名無しさん (2025-03-15 18:32:26)
- ↑ あんな危ない奴と誰も絡みたくないでしょ -- 名無しさん (2025-03-15 19:28:52)
最終更新:2025年04月21日 13:26